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  • カント哲学の自由の救出作戦

    火曜日はA大学の近代ヨーロッパ哲学の授業に出席。 シラバスではカントの倫理学の話まで行く予定だったので、事前に予習をしていったが、前回と同様に認識論の話までで授業時間が終了する。 今回は授業で取り上げられた自由と因果性の問題について感想を書いて提出した。この問題は第3アンチノミーと言われる問題で、①自然法則による因果性だけでなく、自由による因果性もある、②自由は存在せず、全てが自然法則によって起こるという二つの命題がいずれも真と認められるが、そうすると論理的に両立しないはずの①と②が共に成り立つことになる矛盾が生じるというもの。その解決策は如何にという問い。感想は以下のとおり。 「講義の説明と…

  • B大学哲学史と演習

    月曜日は、3限の哲学史の講座と4限の演習に出席した。 まず、哲学史の授業で取り上げられたのが有名な哲学者であるニーチェ。今回はニーチェに大きな影響を与えた哲学者ショーペンハウアーの解説。更にショーペンハウアーの「意志」という概念に影響を与えたスピノザという哲学者のコナトウス(conatus)という概念まで遡って講義がされた。 4限の演習は、「形而上学はなぜ批判されなければならないか」という斎藤慶典という哲学者の学術論文を読解するもの。今回は、日本の代表的な哲学者の1人である廣松渉という哲学者の四肢構制論に入った。 この四肢構制論が分かりにくが、この我々が認識する世界は①対象的2要因と②主体的2…

  • B大学の国文学の授業と哲学演習に出席する

    今日は、B大学の講義と演習。 最初の講義が2限なので、朝9時に家を出る。早期退職の生活に慣れると、朝に普通に通学、通勤することへのハードルが上がる。 2限の授業は、文学部の授業を横断的に受講する講義で、今回は国文学の中古文学入門で、テーマは「平安時代の恋愛・結婚と文学」について。 ちなみに中古文学とは、平安時代に成立した文学で、もののあわれを主潮とする優美な情趣を理念とし、後世の日本人の美意識に大きな影響を与えたとされている。 平安時代の結婚制度については、一夫多妻制と誤解されることがあるが、本当は一夫一婦制でかつ多妾というのが実態であったこと。そして、これをきちんと理解した上で物語を読むこと…

  • 役に立つとは何か

    私は、早期退職後に大学に聴講生として通うようになり、大学で学ぶ意味について考えるようになった。 世の中の風潮は、何の「役に立つ」か露骨に答えを求める傾向にあり、目に見えて分かる形で答えを求める。そして、大学での学びについても、就職活動に直結させるようになり、大学がいわば職業訓練予備校化していると言われている。 この点は最近流行りの中高年層に対するリスキニングも同じ構造で、働き方の変化によって今後新たに発生する業務で役立つスキルや知識の習得を目的に、勉強してもらう取り組みのことをいうとされている。学び直しといっても、今の社会で手っ取り早く「役に立つ」技能を身につけることに主眼が置かれている。 こ…

  • 早期退職者の1日 文化教室へ行く

    今日は、月2回の文化教室で行われる哲学書の読解講座に出席。 講座は、ハンナ・アーレントという政治哲学者が書いた[人間の条件]という作品を、担当者が担当箇所のレジュメを作成して発表するというもの。自分が担当した方が勉強になるので4月から担当させてもらっているが、ようやくコツがつかめてきたような気がする。今回は講師からのつっこみにも対応できた。 今回印象に残っているのは、存在についての哲学の議論。我思う故に我アリで知られるデカルトなどの近代哲学は、自己意識中心の哲学と言えるが、そうすると、外の世界である世界の存在は確実とはいえないのではないかという新たな問いが生じる。この点アーレントの哲学は、内心…

  • カントの認識論の疑問

    3連休が終わったが、早期退職者にとって連休は余り有り難くはない。図書館やジムの開館時間が短くなり、どこも混雑している。とりわけ人混みに出ていくのが苦手になっている。結局1日図書館に行ったほかは、基本的に家に篭る生活を送っていた。 そして、連休明けは、B大学の近代ヨーロッパ哲学の授業に出席。今回は、前期で学習したカントによる知識の限界付けがテーマだった。 授業後に参考文献に挙げられた「カント入門」を読んでいて疑問にぶつかった。この授業では翌日までに毎回の授業の感想を400字以内で提出することになっている。以下のような記載をして提出した。 前期に学習したカントの認識論は、空間、時間という感性を通じ…

  • B大学のフランス文学の授業と哲学演習に参加

    早期退職後、大学に聴講生として通っている。 今日は、2限の基礎教養科目と、4限の哲学演習に参加するため、B大学に向かう。 2限の授業は、フランス文学の授業で、内容はアウシュビッツとフランス革命。 まず、ヨーロッパにおける反ユダヤ主義の歴史等について学ぶ。ユダヤ人に対する差別は、中世以前からある問題であったこと、ヨーロッパにおいては、ヒトラーによる占領まではユダヤ人にとって、フランスが反ユダヤ主義から身を守る手段であったこと、フランス占領後は、スペイン、イギリス逃れてアメリカに亡命する方向に変わっていったこと、ユダヤ人の絶滅収容所はドイツ国内にはなく、例えばアウシュビッツはポーランドに作られたこ…

  • 早期退職者の散財

    今日は所用で、博多の銀行に行く。 資産の一部を外貨で運用しており、満期になった外貨定期を解約して、系列の信託銀行に預け替えする為。途中まではネットバンキングで手続きをしたのだが、最後の銀行から信託銀行への外貨に関する送金手続きは、ネットでは行えなかった。事務手続きが終わったのち、担当者から、REITの投資信託への投資を勧められる。 REIT(リート)とは、投資者から集めた資金で不動産への投資を行い、そこから得られる賃貸料収入や不動産の売買益を原資として投資者に配当する商品。 リートは不動産に直接投資するわけではなく、複数の不動産に分散して投資することになる点ではリスクが軽減される。しかし、地価…

  • A大学の「近世ヨーロッパ哲学」の授業に出席した

    今日は、3限のA大学の近世ヨーロッパ哲学の授業に出席した。 ドイツ観念論の哲学を取り上げる授業だが、今回はその時代背景に関する授業。 その中で特に興味があったのが、1913年のベルリンのオークションで発見された手書きの草稿の一部分という哲学的断片。これが「ドイツ観念論最古の体系プログラム」と呼ばれており、作成時期は1796から1797年でヘーゲルの筆跡だとされている。今日の授業では途中までで終わったが その読解を行った。 今回の授業後に提出した感想は以下のとおり。 授業で取り上げられている配布資料の哲学的断片について興味を持った。「ドイツ観念論最古の体系プログラム」という名称は後の研究者が名付…

  • 大学の後期専門科目の授業に出席した

    今日は、B大学の3限の哲学史と4限の哲学演習の授業に出席した。 先週の金曜日にもB大学へ行ったが、この時は専門の授業は休講だったので、今回が後期の1回目の授業になる。 まず哲学史の授業は、今回はニーチェを取り上げる。ニーチェは、それまでの西洋哲学全体を相手にして、キリスト教もろとも覆すことを試みた人物で、哲学を学んだことがない人でも何らかの知識があると思われる有名人。その反面、一部の言葉が切り取られて引用されることが多く、表面的に分かった気持ちになり、誤解する危険性も高いと言われている。この哲学史の授業は、テキストそのものに遡って読み、検討する授業なので、この機会にきちんと学びたい。 4限は、…

  • 早起きしてドイツ文学の講義に出席

    今日からA大学の講義が始まる。後期から新しく受講する1回生向けの講義を履修している。 文学部の各学科の入門講座で、ドイツ文学、フランス文学、国文学、英文学、社会学、言語学、心理学、地理学の各授業が行われる。 おそらく1回生が、来年どの専門科目を選択するかの判断に役立つ意味があるのではないかと思われる。私が今回この授業を選択したのは、もともと法学部出身で文学部全体の構造が理解できていないので、各学科のガイダンス的な入門講座で学ぶ意味があると思ったからだ。 これまでは、午後の授業しか出席したことがなかったが、今回は、朝10時半からの授業。早起きして9時に家を出る。 大学に到着して、まず授業が行われ…

  • 初めての銀行へ行く

    今日は、SMBC信託銀行という初めての銀行へ行った。 住友銀行にドルの外貨預金をしていて、その満期が来るので、今後どうするか相談した結果、グループ会社のSMBC信託銀行を紹介してもらった。信託銀行だが、外貨取引に力を入れているようで、例えば、ドルを含む17通貨の外貨普通預金を取り扱っており、当該外貨を預金しておくことで海外のATMで現地通貨を引き出せる。あるいは、外貨を積立預金することもでき、一度に外貨へ変えるよりリスクが軽減されるほか手数料が安くなる。 今のところ、保有資産のうち、すぐに使う予定のない部分の一部をドルで持つようにしている。更にその一部はアメリカ国債や社債を購入しているが、残り…

  • 早期退職者の今日の一日 (文化センターの講座に出席)

    少し寝坊してしまう。 そのせいもあって、英語学習の時間を少し削り、積み残した今日の哲学書読解講座の予習をすることになる。ハンナ・アーレントの「人間の条件」という本を読むもので、授業の冒頭で、担当者が指定された範囲のレジュメを作成し報告する。担当したいという希望者が少ないので、私が4月以降この役割を任されている。きちんと準備をして授業に出る方が理解が進むのは言うまでもない。今回の指定された範囲にはよく理解できないところが多いので、疑問点をあらかじめ整理しておきたい。 午後3時半からの講座は、講師の先生の方針で比較的自由に発言することができ、今日も私を含めて4人の受講者から質問や意見が出た。その中…

  • 哲学史を学ぶ一日

    今日は、B大学の3時限の近代ヨーロッパ哲学の授業があった。 授業開始40分前に大学の図書館に到着し、予習をし、早めに教室に向かう。 今日の授業のテーマは、ドイツ古典哲学(ドイツ観念論)の背景を学ぶというもので、今回の授業を聴いて、近代という時代区分がだいぶクリアになったような気がする。 授業終了後に、毎回の課題である今回の授業の感想を以下の内容で書き、オンラインで提出した。 ドイツ観念論は、18世紀に支配的であった理性や合理性を重視する啓蒙主義に対抗して現れたドイツロマン主義(合理主義によって失われた人間性や自然を回復するため、理性より感情を、現在よりも過去を、完成された調和よりも躍動する個性…

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tudanumax さん
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50代早期退職者tudanumax の日記
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