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万葉歳時記 一日一葉 http://blog.livedoor.jp/rh1-manyo/

万葉集から現代短歌まで、昔と今を結ぶ日本人のこころの歌を歳時記にしました。

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2015/06/25

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  • #3220 小さめふるあかぎだひらの百合の花・・・他一首

    令和3年7月31日(土) 【旧 六月二十二日 先負】・大暑・土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)小さめふるあかぎだひらの百合の花なでしこまじりしやがまじり咲く ~与謝野晶子 『明星抄』 Photo:川崎市麻生区ヤマユリ植栽普及促進事業 HPより ユリの品種は130種あり、日本

  • #3219 万葉の流れこの地に留めむと・・・他一首

    令和3年7月30日(金) 【旧 六月二十一日 友引】・大暑・土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)万葉の流れこの地に留めむと命の限り短歌《うた》詠み行かむ ~呉建堂(1926-1998) 呉建堂氏は犬養孝に師事した歌人。「台湾歌壇」の創始者です。Photo:李登輝 元台湾(中華民

  • #3218 一重なる蝉の羽衣夏はなほ・・・他俳句

    令和3年7月29日(木) 【旧 六月二十日 先勝】・大暑・土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)蝉鳴くや隣の謡《うたひ》きるゝ時 ~二葉亭四迷(1864-1909)Photo:昆虫の楽園 クロサワ昆虫記 より 湿気を含んだ空気がまとわり付くような蒸し暑い毎日が続きますね。それもその

  • #3217 ぬばたまの夜の更けゆけば久木生ふる・・・他一首

    令和3年7月28日(水) 【旧 六月十九日 赤口】・大暑・土潤溽暑(つちうるおうてむしあつぬばたまの夜の更けゆけば久木生ふる清き川原に千鳥しば鳴く ~山部赤人 『万葉集』 巻6-0925 雑歌ぬばたまの夜が更けてゆけば久木《ひさぎ》の生える清らかな川原に千鳥がしきりに鳴い

  • #3216 昆陽の池のみぎはは風の涼しくて・・・他一首と漢詩

    令和3年7月27日(火) 【旧 六月十八日 大安】・大暑・桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)夏日閑避暑 夏の日、閑《かん》にして暑を避く池冷水無三伏夏 池冷やかにして水に三伏の夏無し松高風有一聲秋 松高うして風に一声の秋有り ~源英明(?-939)池は冷ややかであり

  • #3215 主しらぬ岡辺の里を来てとへば・・・他俳句

    令和3年7月26日(月) 【旧 六月十七日 仏滅】・大暑・桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)犬の子の草に寝《い》ねたる熱さ哉 ~正岡子規 ヨーロッパでは7月23日から8月23日までの1ヶ月間を 「ドッグ・デイズ」とも呼んでいます。北半球ではこの期間、おおいぬ座のα星シリ

  • #3214 奮闘の声もとどろに吹きならす・・・他俳句

    令和3年7月25日(日) 【旧 六月十六日 先負】・大暑・桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)オリンピック開会一羽の鳩を秋芝に ~長谷川かな女(1887-1969) 東京オリンピック2020が開幕しました。かな女の俳句はもちろん1964年の東京オリンピックを詠んだ句です。その参加

  • #3213 時知らぬ山は富士の嶺いつとてか・・・他一首

    令和3年7月24日(土) 【旧 六月十五日 友引】・大暑・桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)時知らぬ山は富士の嶺いつとてか鹿の子まだらに雪の降るらむ ~在原業平 『新古今和歌集』 巻17-1616 雑歌中季節を知らぬ山とは富士山であるな。今はいつだと思っているのか、鹿の子

  • #3212 さしむかひ二人暮れゆく夏の日の・・・他俳句

    令和3年7月23日(金) 【旧 六月十四日 先勝】・大暑・桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)桐の花目にしむやうに空青き ~細見綾子(1907-1997)Photo:桐の花と実 ~各務原病院HPより 昨日は二十四節気の「大暑」。期間としての大暑は次の「立秋」の前日までの半月間。半

  • #3211 追伸にワクチン打つたと夏見舞・・・他俳句

    令和3年7月22日(木) 【旧 六月十三日 赤口】・大暑・桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)遠くまで海揺れてゐる大暑かな ~飯田龍太(1920-2007) 変則「海の日」の今日は二十四節気12番目の「大暑」。『暦便覧』には「暑気いたりつまりたるゆえんなればなり」と記されて

  • #3210 あかねさす日の入りがたの百日紅・・・他一首

    令和3年7月21日(水) 【旧 六月十二日 大安】・小暑・鷹乃学習(たかすなわちわざをならう)あかねさす日の入りがたの百日紅くれなゐ深く萎《しを》れたり見ゆ ~島木赤彦(1876-1926)『氷魚』Photo:サルスベリ ~くらしのマーケットマガジン HPより 百日紅《さるすべり

  • #3209 夏はきぬ相模の海の南風に・・・他一首

    令和3年7月20日(火) 【旧 六月十一日 仏滅】・小暑・鷹乃学習(たかすなわちわざをならう)夏はきぬ相模の海の南風にわが瞳燃ゆわがこころ燃ゆ ~吉井勇 『酒ほがひ』 九州・中国に続いて北陸が梅雨明け、遅れて近畿・東海・関東甲信。順序がいつもとは違いますが昨日、最

  • #3208 白南風に揺るる紫君子蘭・・・他一首

    令和3年7月19日(月) 【旧 六月十日 先負】・小暑・鷹乃学習(たかすなわちわざをならう)白南風に揺るる紫君子蘭雨のち猛暑の文月に入りぬ ~林龍三Photo:アガパンサス(紫君子蘭)Gardens-Garden  HP より 「白南風《しろはえ》」は陰暦六月、梅雨明けの頃に吹く南風。

  • #3207 み吉野の山のあらしの寒けくに・・・他漢詩

    令和3年7月18日(日) 【旧 六月九日 友引】・小暑・鷹乃学習(たかすなわちわざをならう)「述懐」 年雖足戴冕、 年は冕《べん》を戴くに足ると雖も、智不敢垂裳。 智は敢えて裳《も》を垂れず朕常夙夜念、 朕《われ》常に夙夜に念ず、何以拙心匡。 何を以て拙心を匡《ただ

  • #3206 そうなのか雲一片を踏み外し・・・他俳句

    令和3年7月17日(土) 【旧 六月八日 先勝】・小暑・鷹乃学習(たかすなわちわざをならう)そうなのか雲一片を踏み外し鷹には鷹の青流転《あおるてん》ある ~依田仁美(1946-)『乱髪-RUMPARTS』Photo:ATCL HPより 今日は七十二候の第33候、「鷹乃学習(たかすなわちわざを

  • #3205 うらさぶる情さまねしひさかたの・・・他一首

    令和3年7月16日(金) 【旧 六月七日 赤口】・小暑・蓮始開(はすはじめてひらく)うらさぶる情《こころ》さまねしひさかたの天の時雨の流らふ見れば ~長田王 『万葉集』 巻1-0082 雑歌うら寂しい思いがしきりに心を乱す。大空から降り続く雨を見ていれば。Photo:yoga gener

  • #3204 デンバーにきら星数多競ふなか・・・他一首

    令和3年7月15日(木) 【旧 六月六日 大安】・小暑・蓮始開(はすはじめてひらく)ひさかたのアメリカ人《びと》のはじめにしベースボールは見れど飽かぬかも ~正岡子規 『竹乃里歌』Photo:SPORTINGNEWS(2021/07/05)より 今年のメジャーリーグオールスター戦は昨日、コ

  • #3203 あしほ山夕立すらし筑波嶺の・・・他一首

    令和3年7月14日(水) 【旧 六月五日 仏滅】・小暑・蓮始開(はすはじめてひらく)あしほ山夕立すらし筑波嶺のそがひの雲に雷《かみ》の音する ~加藤宇万伎(1721-1777) 『静廼舎歌集』葦穂山では夕立が降っているらしい。筑波山の背後の雲で雷の鳴っている音がする。 加藤

  • #3202 輿来れば 友なみだ垂れ手を揮りて・・・他一首

    令和3年7月13日(火) 【旧 六月四日 先負】・小暑・蓮始開(はすはじめてひらく)輿《きょう》来《きた》れば友なみだ垂れ手を揮《ふ》りて酔漢のごとくなりて語りき ~石川啄木 『一握の砂』 これは啄木が東京で唯一気を許せる友人、金田一京助と飲んだときの短歌です。「

  • #3201 花にさき実になりかはる世をすてて・・・他一首

    令和3年7月12日(月) 【旧 六月三日 友引】・小暑・蓮始開(はすはじめてひらく)花にさき実になりかはる世をすてて浮葉の露と我ぞけぬべき ~藤原道綱母(?-995)『蜻蛉日記』花のように咲き、それが実になろうとするときに世を捨てて、水に浮く蓮の葉の露のように私は消え

  • #3200 嫁として帰省をすれば待ってゐる・・・他俳句

    令和3年7月11日(日) 【旧 六月二日 先勝】・小暑・温風至(あつかぜいたる)もてなしや池へ投げ込む冷し瓜 ~正岡子規Photo:ニュースサイトSIRABEEより 昔は西瓜はまるごと一個買ってくるのが当たり前でした。そのうちに2分の1カットや4分の1カットが売られるようになった

  • #3199 飛鳥寺あはれ入鹿の首塚は・・・他一首

    令和3年7月10日(土) 【旧 六月一日 赤口】・小暑・温風至(あつかぜいたる)飛鳥寺あはれ入鹿の首塚はひとり離れて訪ふ人もなき ~林龍三 『塔』 2021年2月号Photo:蘇我入鹿首塚(背景は甘樫丘)~奈良県高市郡明日香村 中大兄皇子が皇極天皇の御前で蘇我入鹿を誅殺した事

  • #3198 さにづらふ少女ごころに酸漿の・・・他俳句

    令和3年7月9日(金) 【旧 五月三十日 仏滅】・小暑・温風至(あつかぜいたる)少年に鬼灯くるる少女あり ~高野素十(1893-1976) 今日、7月9日、10日は恒例浅草寺のほおずき市がある、はずでした。去年はコロナ禍の感染症対策のため中止。今年こそはと思われましたが、残念

  • #3197 「松平肥後守御領新撰組宿」・・・他一首

    令和3年7月8日(木) 【旧 五月二十九日 先負】・小暑・温風至(あつかぜいたる)「松平肥後守御領新撰組宿」雨余の八木邸 ~林龍三 『塔』 2020年10月号Photo:八木邸(新選組壬生屯所旧跡)~京都市中京区 「松平肥後守」とは動乱の幕末、心ならずも京都守護職を引き受けた

  • #3196 白南風の光葉の野薔薇過ぎにけり・・・他俳句

    令和3年7月7日(水) 【旧 五月二十八日 友引】・小暑・温風至(あつかぜいたる)五月晴やあつい天気に取かゝる ~正岡子規 今日は二十四節気の第11、「小暑」。『暦便覧』には「大暑来れる前なればなり」と記されています。期間としては次の「大暑」の前日までの15日間。「

  • #3195 牽牛の思ひますらむ情より・・・他一首

    令和3年7月6日(火) 【旧 五月二十七日 先勝】・夏至・半夏生(はんげしょうず)牽牛《ひこぼし》の思ひますらむ情《こころ》より見るわれ苦し夜の更けゆけば ~湯原王 『万葉集』 巻8-1544 雑歌彦星が恋しく思われているその気持よりも、見守っている私のほうが心苦しくなっ

  • #3194 剪花の紅ばら挿せば美しかる・・・他俳句

    令和3年7月5日(月) 【旧 五月二十六日 赤口】・夏至・半夏生(はんげしょうず)剪花《きりばな》の紅ばら挿せば美《うま》しかるむらがりつくれり壺一ぱいに ~木下利玄 『みかんの木』Photo:ホワイトハウスのローズガーデン バラが最も美しく咲き誇る時季は5月から6月。

  • #3193 泥まみれに踏みにじられしガラスの屑・・・他俳句

    令和3年7月4日(日) 【旧 五月二十五日 大安】・夏至・半夏生(はんげしょうず)薊咲く富士の鉄砲水の跡 ~鷹羽狩行(1930-)Photo:熱海市の土石流 ~NHK NEWS WEB(2021.07.03)より やはり今年も豪雨による災害が発生してしまいました。四大文明は大河の氾濫から生まれた

  • #3192 そらみつ 大和の国は 水の上は ・・・続く反歌

    令和3年7月3日(土) 【旧 五月二十四日 仏滅】・夏至・半夏生(はんげしょうず)そらみつ 大和の国は水の上《へ》は 地《つち》ゆくごとく船《ふな》の上へは 床《とこ》に居るごと大神の 鎮《いは》へる国ぞ四《よつ》の船 船の舳《へ》並べ平《たひら》けく 早渡り来て

  • #3191 田植過ぎてなほさみだれる隣国の・・・他一首

    令和3年7月2日(金) 【旧 五月二十三日 先負】・夏至・半夏生(はんげしょうず)田植過ぎてなほさみだれる隣国の半夏の市へ牛のぼるころ ~中村憲吉(1889-1934) 今日は七十二候の第30候「半夏生(はんげしょうず)」。夏至から数えて11日目にあたる雑節です。雑節は農作業の

  • #3190 野辺みれば紐ときにけり文月の・・・

    令和3年7月1日(木) 【旧 五月二十二日 友引】・夏至・菖蒲華(あやめはなさく)野辺みれば紐ときにけり文月の七の夕べの七くさの花 ~加藤千蔭 『うけらが花』野辺を見れば草花の蕾がほころび始めている。文月七日の七草の花よ。Photo:8月11日の「山の日」も閉会式に合わせ

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