令和6年4月26日(金) 【旧 三月一八日 友引】・穀雨 霜止出苗(しもやんでなえいずる)芝ざくら好天あますところなし ~石原舟月(1892-1984)Photo:富士本栖湖リゾートの芝桜 ~FUJIYAMA NAVI 北国以外、木の枝に咲く桜はほぼ散ってしまいましたが土に咲く桜は今が見頃
令和3年7月31日(土) 【旧 六月二十二日 先負】・大暑・土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)小さめふるあかぎだひらの百合の花なでしこまじりしやがまじり咲く ~与謝野晶子 『明星抄』 Photo:川崎市麻生区ヤマユリ植栽普及促進事業 HPより ユリの品種は130種あり、日本
令和3年7月30日(金) 【旧 六月二十一日 友引】・大暑・土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)万葉の流れこの地に留めむと命の限り短歌《うた》詠み行かむ ~呉建堂(1926-1998) 呉建堂氏は犬養孝に師事した歌人。「台湾歌壇」の創始者です。Photo:李登輝 元台湾(中華民
令和3年7月29日(木) 【旧 六月二十日 先勝】・大暑・土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)蝉鳴くや隣の謡《うたひ》きるゝ時 ~二葉亭四迷(1864-1909)Photo:昆虫の楽園 クロサワ昆虫記 より 湿気を含んだ空気がまとわり付くような蒸し暑い毎日が続きますね。それもその
令和3年7月28日(水) 【旧 六月十九日 赤口】・大暑・土潤溽暑(つちうるおうてむしあつぬばたまの夜の更けゆけば久木生ふる清き川原に千鳥しば鳴く ~山部赤人 『万葉集』 巻6-0925 雑歌ぬばたまの夜が更けてゆけば久木《ひさぎ》の生える清らかな川原に千鳥がしきりに鳴い
#3216 昆陽の池のみぎはは風の涼しくて・・・他一首と漢詩
令和3年7月27日(火) 【旧 六月十八日 大安】・大暑・桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)夏日閑避暑 夏の日、閑《かん》にして暑を避く池冷水無三伏夏 池冷やかにして水に三伏の夏無し松高風有一聲秋 松高うして風に一声の秋有り ~源英明(?-939)池は冷ややかであり
令和3年7月26日(月) 【旧 六月十七日 仏滅】・大暑・桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)犬の子の草に寝《い》ねたる熱さ哉 ~正岡子規 ヨーロッパでは7月23日から8月23日までの1ヶ月間を 「ドッグ・デイズ」とも呼んでいます。北半球ではこの期間、おおいぬ座のα星シリ
令和3年7月25日(日) 【旧 六月十六日 先負】・大暑・桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)オリンピック開会一羽の鳩を秋芝に ~長谷川かな女(1887-1969) 東京オリンピック2020が開幕しました。かな女の俳句はもちろん1964年の東京オリンピックを詠んだ句です。その参加
令和3年7月24日(土) 【旧 六月十五日 友引】・大暑・桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)時知らぬ山は富士の嶺いつとてか鹿の子まだらに雪の降るらむ ~在原業平 『新古今和歌集』 巻17-1616 雑歌中季節を知らぬ山とは富士山であるな。今はいつだと思っているのか、鹿の子
令和3年7月23日(金) 【旧 六月十四日 先勝】・大暑・桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)桐の花目にしむやうに空青き ~細見綾子(1907-1997)Photo:桐の花と実 ~各務原病院HPより 昨日は二十四節気の「大暑」。期間としての大暑は次の「立秋」の前日までの半月間。半
令和3年7月22日(木) 【旧 六月十三日 赤口】・大暑・桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)遠くまで海揺れてゐる大暑かな ~飯田龍太(1920-2007) 変則「海の日」の今日は二十四節気12番目の「大暑」。『暦便覧』には「暑気いたりつまりたるゆえんなればなり」と記されて
令和3年7月21日(水) 【旧 六月十二日 大安】・小暑・鷹乃学習(たかすなわちわざをならう)あかねさす日の入りがたの百日紅くれなゐ深く萎《しを》れたり見ゆ ~島木赤彦(1876-1926)『氷魚』Photo:サルスベリ ~くらしのマーケットマガジン HPより 百日紅《さるすべり
令和3年7月20日(火) 【旧 六月十一日 仏滅】・小暑・鷹乃学習(たかすなわちわざをならう)夏はきぬ相模の海の南風にわが瞳燃ゆわがこころ燃ゆ ~吉井勇 『酒ほがひ』 九州・中国に続いて北陸が梅雨明け、遅れて近畿・東海・関東甲信。順序がいつもとは違いますが昨日、最
令和3年7月19日(月) 【旧 六月十日 先負】・小暑・鷹乃学習(たかすなわちわざをならう)白南風に揺るる紫君子蘭雨のち猛暑の文月に入りぬ ~林龍三Photo:アガパンサス(紫君子蘭)Gardens-Garden HP より 「白南風《しろはえ》」は陰暦六月、梅雨明けの頃に吹く南風。
令和3年7月18日(日) 【旧 六月九日 友引】・小暑・鷹乃学習(たかすなわちわざをならう)「述懐」 年雖足戴冕、 年は冕《べん》を戴くに足ると雖も、智不敢垂裳。 智は敢えて裳《も》を垂れず朕常夙夜念、 朕《われ》常に夙夜に念ず、何以拙心匡。 何を以て拙心を匡《ただ
令和3年7月17日(土) 【旧 六月八日 先勝】・小暑・鷹乃学習(たかすなわちわざをならう)そうなのか雲一片を踏み外し鷹には鷹の青流転《あおるてん》ある ~依田仁美(1946-)『乱髪-RUMPARTS』Photo:ATCL HPより 今日は七十二候の第33候、「鷹乃学習(たかすなわちわざを
令和3年7月16日(金) 【旧 六月七日 赤口】・小暑・蓮始開(はすはじめてひらく)うらさぶる情《こころ》さまねしひさかたの天の時雨の流らふ見れば ~長田王 『万葉集』 巻1-0082 雑歌うら寂しい思いがしきりに心を乱す。大空から降り続く雨を見ていれば。Photo:yoga gener
令和3年7月15日(木) 【旧 六月六日 大安】・小暑・蓮始開(はすはじめてひらく)ひさかたのアメリカ人《びと》のはじめにしベースボールは見れど飽かぬかも ~正岡子規 『竹乃里歌』Photo:SPORTINGNEWS(2021/07/05)より 今年のメジャーリーグオールスター戦は昨日、コ
令和3年7月14日(水) 【旧 六月五日 仏滅】・小暑・蓮始開(はすはじめてひらく)あしほ山夕立すらし筑波嶺のそがひの雲に雷《かみ》の音する ~加藤宇万伎(1721-1777) 『静廼舎歌集』葦穂山では夕立が降っているらしい。筑波山の背後の雲で雷の鳴っている音がする。 加藤
令和3年7月13日(火) 【旧 六月四日 先負】・小暑・蓮始開(はすはじめてひらく)輿《きょう》来《きた》れば友なみだ垂れ手を揮《ふ》りて酔漢のごとくなりて語りき ~石川啄木 『一握の砂』 これは啄木が東京で唯一気を許せる友人、金田一京助と飲んだときの短歌です。「
令和3年7月12日(月) 【旧 六月三日 友引】・小暑・蓮始開(はすはじめてひらく)花にさき実になりかはる世をすてて浮葉の露と我ぞけぬべき ~藤原道綱母(?-995)『蜻蛉日記』花のように咲き、それが実になろうとするときに世を捨てて、水に浮く蓮の葉の露のように私は消え
令和3年7月11日(日) 【旧 六月二日 先勝】・小暑・温風至(あつかぜいたる)もてなしや池へ投げ込む冷し瓜 ~正岡子規Photo:ニュースサイトSIRABEEより 昔は西瓜はまるごと一個買ってくるのが当たり前でした。そのうちに2分の1カットや4分の1カットが売られるようになった
令和3年7月10日(土) 【旧 六月一日 赤口】・小暑・温風至(あつかぜいたる)飛鳥寺あはれ入鹿の首塚はひとり離れて訪ふ人もなき ~林龍三 『塔』 2021年2月号Photo:蘇我入鹿首塚(背景は甘樫丘)~奈良県高市郡明日香村 中大兄皇子が皇極天皇の御前で蘇我入鹿を誅殺した事
令和3年7月9日(金) 【旧 五月三十日 仏滅】・小暑・温風至(あつかぜいたる)少年に鬼灯くるる少女あり ~高野素十(1893-1976) 今日、7月9日、10日は恒例浅草寺のほおずき市がある、はずでした。去年はコロナ禍の感染症対策のため中止。今年こそはと思われましたが、残念
令和3年7月8日(木) 【旧 五月二十九日 先負】・小暑・温風至(あつかぜいたる)「松平肥後守御領新撰組宿」雨余の八木邸 ~林龍三 『塔』 2020年10月号Photo:八木邸(新選組壬生屯所旧跡)~京都市中京区 「松平肥後守」とは動乱の幕末、心ならずも京都守護職を引き受けた
令和3年7月7日(水) 【旧 五月二十八日 友引】・小暑・温風至(あつかぜいたる)五月晴やあつい天気に取かゝる ~正岡子規 今日は二十四節気の第11、「小暑」。『暦便覧』には「大暑来れる前なればなり」と記されています。期間としては次の「大暑」の前日までの15日間。「
令和3年7月6日(火) 【旧 五月二十七日 先勝】・夏至・半夏生(はんげしょうず)牽牛《ひこぼし》の思ひますらむ情《こころ》より見るわれ苦し夜の更けゆけば ~湯原王 『万葉集』 巻8-1544 雑歌彦星が恋しく思われているその気持よりも、見守っている私のほうが心苦しくなっ
令和3年7月5日(月) 【旧 五月二十六日 赤口】・夏至・半夏生(はんげしょうず)剪花《きりばな》の紅ばら挿せば美《うま》しかるむらがりつくれり壺一ぱいに ~木下利玄 『みかんの木』Photo:ホワイトハウスのローズガーデン バラが最も美しく咲き誇る時季は5月から6月。
令和3年7月4日(日) 【旧 五月二十五日 大安】・夏至・半夏生(はんげしょうず)薊咲く富士の鉄砲水の跡 ~鷹羽狩行(1930-)Photo:熱海市の土石流 ~NHK NEWS WEB(2021.07.03)より やはり今年も豪雨による災害が発生してしまいました。四大文明は大河の氾濫から生まれた
令和3年7月3日(土) 【旧 五月二十四日 仏滅】・夏至・半夏生(はんげしょうず)そらみつ 大和の国は水の上《へ》は 地《つち》ゆくごとく船《ふな》の上へは 床《とこ》に居るごと大神の 鎮《いは》へる国ぞ四《よつ》の船 船の舳《へ》並べ平《たひら》けく 早渡り来て
令和3年7月2日(金) 【旧 五月二十三日 先負】・夏至・半夏生(はんげしょうず)田植過ぎてなほさみだれる隣国の半夏の市へ牛のぼるころ ~中村憲吉(1889-1934) 今日は七十二候の第30候「半夏生(はんげしょうず)」。夏至から数えて11日目にあたる雑節です。雑節は農作業の
令和3年7月1日(木) 【旧 五月二十二日 友引】・夏至・菖蒲華(あやめはなさく)野辺みれば紐ときにけり文月の七の夕べの七くさの花 ~加藤千蔭 『うけらが花』野辺を見れば草花の蕾がほころび始めている。文月七日の七草の花よ。Photo:8月11日の「山の日」も閉会式に合わせ
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令和6年4月26日(金) 【旧 三月一八日 友引】・穀雨 霜止出苗(しもやんでなえいずる)芝ざくら好天あますところなし ~石原舟月(1892-1984)Photo:富士本栖湖リゾートの芝桜 ~FUJIYAMA NAVI 北国以外、木の枝に咲く桜はほぼ散ってしまいましたが土に咲く桜は今が見頃
令和6年4月25日(木) 【旧 三月一七日 先勝】・穀雨 霜止出苗(しもやんでなえいずる)春の霜こよひも降らむ磨る墨のにほひ身に染むほどのしづけさ ~吉井勇(1886-1960)Photo:霜の降りた菜の花畑 ~photoAC(ヒロタカ05さん) 今日は七十二候17番目「霜止出苗(しもやみ
令和6年4月24日(水) 【旧 三月一六日 赤口】・穀雨 葭始生(あしはじめてしょうず)時しあらば よにあひおひの ひめ小松 君にひかるる こともありなむ ~三条実美(1837-1891)Photo:湯田温泉 松田屋ホテル(山口市) 先週宿泊した湯田温泉の松田屋ホテルは幕末の志士た
令和6年4月23日(火) 【旧 三月一五日 大安】・穀雨 葭始生(あしはじめてしょうず)八月以外の十一か月の広島にしずかな声の雨は降りくる ~谷村はるか(1971-) 『ドームの骨の隙間の空に』Photo:多くの外国人観光客も祈りを捧げる原爆の子の像 2024年4月16日 呉の大
令和6年4月22日(月) 【旧 三月一四日 仏滅】・穀雨 葭始生(あしはじめてしょうず)春がすみいよよ濃くなる真昼間のなにも見えねば大和と思え ~前川佐美雄(1993-1990)Photo:戦艦「大和」の1/10スケールの模型 (大和ミュージアム・呉海事歴史科学館)2024年4月15
令和6年4月21日(日) 【旧 三月一三日 先負】・穀雨 葭始生(あしはじめてしょうず)ネッシーに逢へる期待や霧に立ち ~泉田秋硯《いずみたしゅうけん》(1926-2014)Photo:Wikipedia 1934年4月21日、英国で最も古いタブロイド紙『デイリー・メール』にこの写真が掲載さ
令和6年4月20日(土) 【旧 三月一二日 友引】・穀雨 葭始生(あしはじめてしょうず)家思ふと寐《い》を寝ず居れば鶴《たづ》が鳴く葦辺も見えず春の霞に ~作者未詳 『万葉集』 巻20-4400故郷の家を思って寝られずに居ると鶴が鳴いている葦辺もみえない。春の霞のために。
令和6年4月19日(金) 【旧 三月一一日 先勝】・穀雨 葭始生(あしはじめてしょうず)雨にぬるる広葉細葉の若葉森あが言ふこゑのやさしくきこゆ ~斎藤茂吉(1882-1953)『赤光』Photo:かがみよかがみ 二十四節気の6番目は「穀雨」。穀物の成長を助ける春の雨が降る頃。『
令和6年4月18日(木) 【旧 三月一〇日 赤口】・清明 虹始見(にじはじめてあらわる)かぜ立ちてまだ春わかきわが庭もいちごは白き花もちてゐる ~片山広子(1878-1957)『野に住みて』Photo:苺の花 ~ガーデンストーリー いちごはバラ科イチゴ属の多年草。春になると葉
令和6年4月17日(水) 【旧 三月九日 大安】・清明 虹始見(にじはじめてあらわる)楽浪《さざなみ》の志賀の辛崎幸くあれど大宮人の舟待ちかねつ ~柿本人麻呂 『万葉集』 巻1-0030 雑歌さざ波寄せる志賀の唐崎は昔と変わらないけれど、大宮人が乗る船はいくら待ってもも
令和6年4月16日(火) 【旧 三月八日 仏滅】・清明 虹始見(にじはじめてあらわる)草萌えてチャップリンめく古靴よ ~細川加賀(1924-1989)『傷痕』Photo:@DIME チャールズ・チャップリンがロンドン郊外のウォルワースで生まれたのは1889年4月16日。135年前の今日です
令和6年4月15日(月) 【旧 三月七日 先負】・清明 虹始見(にじはじめてあらわる)白きリラ咲きの乱れに降る雨に今日冷え冷えと春は移る日 ~近藤芳美(1913-2006)『遠く夏めぐりて』Photo:ライラック ~ガーデニングの図鑑 フランス語ではリラ、英語ではライラックと
令和6年4月14日(日) 【旧 三月六日 友引】・清明 虹始見(にじはじめてあらわる)わが恋は虹にもまして美しきいなづまとこそ似むと願ひぬ ~与謝野晶子(1878-1942)『恋衣』Photo:七十二候だより 今日は七十二候の第15候「虹始見(にじはじめてあらわる)」。二十四節
令和6年4月13日(土) 【旧 三月五日 先勝】・清明 鴻雁北(こうがんかえる)藤原京より寧楽《なら》宮に遷れる時の歌あをによし奈良の家には万代《よろづよ》にわれも通はむ忘ると思ふな ~作者未詳 『万葉集』 巻1-0080 雑歌奈良の家には永遠に私も通いましょう。忘れるな
令和6年4月12日(金) 【旧 三月四日 赤口】・清明 鴻雁北(こうがんかえる)日あたりの若葉ほぐるる楢山にあな珍しやちごちごの花 ~窪田空穂(1877-1967)Photo:オキナグサ ~光と風と薔薇と 今日4月12日は窪田空穂のご命日。この歌は神奈川県秦野市の震生湖《しんせい
令和6年4月11日(木) 【旧 三月三日 大安】・清明 鴻雁北(こうがんかえる)誕生日のあくる朝に写メールに送られてきしアネモネの花 ~花山多佳子(1948-)『鳥影』 歌人花山多佳子さんのお誕生日は3月始め。キンポウゲ科の多年草アネモネはその頃に花を咲かせますが、園
令和6年4月10日(水) 【旧 三月二日 仏滅】・清明 鴻雁北(こうがんかえる)欧州に別れを告げしビッグベン テムズの岸に夕影は落つ ~林龍三 『塔』2016年10月号(改)Photo:テムズ河畔にそびえるビッグベン ~NEWT 1858年4月10日、ロンドンにあるイギリス国会議事堂の
令和6年4月9日(火) 【旧 三月一日 先負】・清明 鴻雁北(こうがんかえる)雁かへる夜半の雨音いたるとき ~及川貞(1899-1993) 今日は七十二候の第14候「鴻雁北(こうがんかえる)」。二十四節気「清明」の次候にあたる5日間です。この前が「玄鳥至(つばめきたる)」で
令和6年4月8日(月) 【旧 二月三〇日 先勝】・清明 玄鳥至(つばめきたる)総身の花をゆるがす春の樹にこころ乱してわれは寄りゆく ~斎藤史(1909-2002)『ひたくれなゐ』Photo:桜の花びら 空を舞う ~photoAC(GTR719さん) 昨日は万葉集から桜の散る和歌をとりあげ
令和6年4月7日(日) 【旧 二月二九六日 赤口】・清明 玄鳥至(つばめきたる)やどにある桜の花は今もかも松風早み地に散るらむ ~厚見王 『万葉集』 巻8-1458 相聞歌あなたの庭の桜の花は今頃、松風が強いので散っているでしょうね。Photo:桜散る ~くまっぷねっと 満開
令和5年4月27日(木) 【旧 三月八日 仏滅】・穀雨・霜止出苗(しもやみてなえいずる)青鷺が静止画像のごとたてり砂嘴のソクラテスとひそかに名付く ~若松喜子 『砂嘴のソクラテス』Photo:アオサギ ~photoAC 我が家の近くを流れる大和川は雨のない日には砂州がたくさん
令和5年4月26日(水) 【旧 三月七日 先負】・穀雨・霜止出苗(しもやみてなえいずる)山吹の花の盛りにかくのごと君を見まくは千歳にもがも ~大伴家持(718-785)『万葉集』 巻20-4304山吹の花の盛りに、このようにあなたにお会いする機会がいつまでも続いて欲しいものです
令和5年4月25日(火) 【旧 三月六日 友引】・穀雨・霜止出苗(しもやみてなえいずる)あけぼのや麦の葉末の春の霜 ~上島鬼貫《うえじまおにつら》(1661-1738)Photo:金山棚田(岩手県一関市) ~七十二候だより(久栄社) 晩春から初夏にかけての端境期。お天気は不安定
令和5年4月24日(月) 【旧 三月五日 先勝】・穀雨・葭始生(あしはじめてしょうず)マーガレット猫額の庭満たしけり ~中村汀女(1900-1988)Photo:恋占いの白い花「マーガレット」 ~Hana Prime Magazine 我が家の鉢植えでも今たくさんの花を咲かせているマーガレット。
令和5年4月23日(日) 【旧 三月四日 赤口】・穀雨・葭始生(あしはじめてしょうず)若子《みどりご》の這ひたもとほり朝夕に哭《ね》のみそわが泣く君無しにして ~余明軍《よのみょうぐん》『万葉集』 巻3-0458 挽歌幼子が這い回るように私は朝夕声を上げて泣いているばかり
令和5年4月22日(土) 【旧 三月三日 大安】・穀雨・葭始生(あしはじめてしょうず)日なた雨すぎゆく堤おほばこの葉は土よりも早くぬれをり ~高野公彦(1941-)『淡青』Photo:花をつけたオオバコ ~Amebaブログ バイサン60のページ オオバコは道端や空き地などでよく見
令和5年4月21日(金) 【旧 三月二日 仏滅】・穀雨・葭始生(あしはじめてしょうず)芦むらにうすれかかりぬ虹の端 ~石原舟月(1892-1984)Photo:水辺のアシの群生 ~tenki.jp 二十四節気の「穀雨」は昨日一日だけではなく、次の「立夏」の前日までの半月間をいいます。そ
令和5年4月20日(木) 【旧 三月一日 先負】・穀雨・葭始生(あしはじめてしょうず)まっさらなランドセルの子ら駆けてゆくふいの穀雨に声あげながら ~喜夛隆子Photo:堀江鞄製造 今日は二十四節気の第6「穀雨」。『暦便覧』には「春雨降りて百穀を生化すればなり」と記され
令和5年4月19日(水) 【旧 閏二月二九日 赤口】・清明・虹始見(にじはじめてあらわる)春愁のかぎりを躑躅燃えにけり ~水原秋桜子(1892-1981)Photo:ツツジ ~くるまのニュース 葉桜の下にもう赤紫の躑躅《ツツジ》が咲いていました。ツツジという呼称は、よく似た皐月
令和5年4月18日(火) 【旧 閏二月二八日 仏滅】・清明・虹始見(にじはじめてあらわる)春へ咲く藤の末葉《うらは》の心《うら》安にさ寝《ぬ》る夜ぞなき子ろをし思《も》へば ~作者未詳(東歌)『万葉集』巻14-3504 相聞歌春に咲く藤の末葉ではないが、心安らかに眠れる夜
令和5年4月17日(月) 【旧 閏二月二七日 仏滅】・清明・虹始見(にじはじめてあらわる)彼等とのつきあひ方と人のごとく語られてゐる人工知能 ~内田しず江 (平成28年宮内庁歌会始詠進歌)Photo:Artificial Intelligence Investing NEWS 7年前の宮中歌会始のお題は「人」
令和5年4月16日(日) 【旧 閏二月二六日 先負】・清明・虹始見(にじはじめてあらわる)むらさきのいぬのふぐりの花に寄るこころしばらくは保たせたまへ ~谷鼎(1896-1960)Photo:イヌノフグリ ~Adobe Stock イヌノフグリはオオバコ科クワガタソウ属の越年草。朝ドラの
令和5年4月15日(土) 【旧 閏二月二五日 友引】・清明・虹始見(にじはじめてあらわる)日の射してどこかに虹の立ちさうな ~稲畑汀子(1931-2022)Photo:MIKEMAREEN/GETTYIMAGES 今日は七十二候の第15候「虹始見(にじはじめてあらわる)」。二十四節気「清明」の末候に当た
令和5年4月14日(金) 【旧 閏二月二四日 先勝】・清明・鴻雁北(こうがんかえる)御匣殿に初めてつかはしける今日そゑに暮れざらめやはと思へどもたへぬは人の心なりけり ~藤原敦忠(906-943)『後撰和歌集』 巻12-0882 恋歌四あなたと結ばれた今日だからと言って、日が暮れ
令和5年4月13日(木) 【旧 閏二月二三日 赤口】・清明・鴻雁北(こうがんかえる)旅にても喪なく早来と我妹子が結びし紐はなれにけるかも ~作者未詳(遣新羅使)『万葉集』 巻15-3717 旅に出ても、何事もなく早く帰ってねと妻が結んでくれた着物の紐もすっかりしおれてしま
令和5年4月12日(水) 【旧 閏二月二二日 大安】・清明・鴻雁北(こうがんかえる)夜ぐたちに寝覚めて居れば川瀬とめ情《こころ》もしのに鳴く千鳥かも ~大伴家持(718-785)『万葉集』 巻19-4146夜半に寝覚めると、川瀬を探して心も萎れるほどに哀しい千鳥の声が聞こえる。P
令和5年4月11日(火) 【旧 閏二月二一日 仏滅】・清明・鴻雁北(こうがんかえる)夏いよよサンドバッグは歪みけり ~千原ジュニア(1974-)『プレバト!!』 2022年6月23日放送Photo:『プレバト!!』で「ガッツポーズ」の俳句をほめられてガッツポーズをする千原ジュニア。 19
令和5年4月10日(月) 【旧 閏二月二〇日 先負】・清明・鴻雁北(こうがんかえる)言繁き里に住まずは今朝鳴きし雁にたぐひて行かましものを ~但馬皇女(?-708)『万葉集』巻8-1515 雑歌噂話のうるさいこんな里には住んいないで、今朝鳴いていた雁と一緒に去ってしまいたい
令和5年4月9日(日) 【旧 閏二月一九日 友引】・清明・玄鳥至(つばめきたる)花さそふ比良の山風吹きにけり漕ぎ行く舟のあと見ゆるまで ~後鳥羽院宮内卿 『新古今和歌集』 巻2-0128 春歌下桜の花を誘って散らす比良山の山風が吹いたのですね。漕いでゆく船の航跡が見えるほ
令和5年4月8日(土) 【旧 閏二月一八日 先勝】・清明・玄鳥至(つばめきたる)春の山屍を埋めて空しかり ~高浜虚子(1874-1959)Photo:ツバキ ~椿のおもてなし 明治から昭和にかけて活躍した俳人、高浜虚子が人生の幕を閉じたのは1959(昭和34)年4月8日。その虚子が最