【八つ墓村埋蔵金伝説の研究⑥】ついに発見!伝説のルーツ
横溝正史が描いた八つ墓村埋蔵金伝説のルーツを求めて、十数年ぶりに訪れた岡山県。真っ先に足を運んだのは、JR岡山駅から東へ約1キロ、岡山城のすぐ南側に位置する岡山県立図書館だ。 旭川のほとりにそびえる岡山城 この種の伝説調査をする場合、新旧の郷土資料が大量に所蔵されている地元の図書館は「宝の山」であると言っていい。もちろん、文献調査なんかすっ飛ばして、いきなり現地で住民に聞き取りをするという選択肢もあるが、僕の経験から言えば、それはあまりにも効率が悪すぎる。 なぜなら、日本各地に残る伝説・民話の類は近年ものすごいスピードで消滅しつつある。戦前生まれの古老が健在だった昭和の時代ならと
2023/10/22 20:44