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2022/01/09

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  • 『喪服の似合うエレクトラ』ユージン・オニール 感想

    こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 二〇世紀アメリカを代表する劇作家オニールの最高傑作。ギリシア悲劇の筋立てを南北戦争後のニュー・イングランドに移し、父母姉弟の錯雑した愛憎を描く迫真のドラマ。 ユージン・オニール(1888-1953)は、アイルランド系アメリカ人の舞台俳優ジェイムズ・オニールの子として生まれました。「モンテ・クリスト伯」で一世を風靡した父は、人気を保ちながらツアーを行い、実に六千回以上もの興行を成功させました。オニールはこの巡業に合わせて、各地をまわりながら幼少期を過ごします。カトリックの寄宿学校を経てプリンストン大学へと進学しましたが、勉学に熱は入らず、異性と…

  • 『若草物語』ルイザ・メイ・オルコット 感想

    こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 虚栄心はあるが温順で信心深い長女メグ、独立心が強く活発な次女ジョ一、心優しくはにかみやの三女ベス、無邪気でおしゃれな四女エミイ──ニューイングランドに住むマーチ家の四人姉妹は、南北戦争に従軍した父の留守宅で、母を助け貧しいながらも誠実さと希望をもって、懸命に暮す。著者の少女時代を題材に、人間として成長していく四人姉妹の複雑で微妙な心の動きを捉えた感動作。 キリスト教プロテスタントにおいて、信者たちに最も読み継がれ、最も影響を与えてきた模範的信者が描かれている寓話『天路歴程』は、新大陸アメリカへと渡ったピューリタンたちによって新天地でも広められ…

  • 『夏への扉』ロバート・アンスン・ハインライン 感想

    こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 ぼくの飼っている猫のピートは、冬になるときまって夏への扉を探しはじめる。家にたくさんあるドアのどれかが夏に通じていると信じているのだ。1970年12月3日、このぼくもまた夏への扉を探していた。最愛の恋人には裏切られ、仕事は取りあげられ、生命から二番めに大切な発明さえ騙しとられてしまったぼくの心は、12月の空同様に凍てついていたのだ!そんなぼくの心を冷凍睡眠保険がとらえたのだが……巨匠の傑作長篇 科学の進歩によって膨大な規模となった第二次世界大戦争は、空想でしか思い描くことがなかった恐ろしい荒廃の広がる戦禍を齎しました。人々に与えた恐怖は、その…

  • 『アテネのタイモン』ウィリアム・シェイクスピア 感想

    こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 財産を気前よく友人や家来に与えることで有名なアテネの貴族タイモン。貯えが尽きることを恐れる執事の忠告も無視し贈与を続けるが、膨れ上がった借金の返済に追われることに。「友達を試す」と他の貴族らに援助を求めるものの、手の平を返したようにそっぽを向かれ、タイモンは森へと姿をくらましてしまい……。忘恩、裏切り、破滅。普遍的なテーマを鮮烈に描く。未完の戯曲として議論を呼ぶ問題作が、瑞々しい名訳で甦る。 アテネの繁栄に助力した資産家タイモンは寛大な心で人々に接し、毎日を盛大な晩餐で隣人を招き、多くの人々の望みを叶えて互いに満足していました。もてなすタイモ…

  • 『シンベリン』ウィリアム・シェイクスピア 感想

    こんにちは。RIYOです。今回の作品はこちらです。 ブリテン王シンベリンの娘イノジェンは、イタリア人ヤーキモーの罠にはまり、不貞を疑われる。嫉妬に狂う夫ポステュマスの殺意を知らぬまま、イノジェンは男装してウェールズへ行くが、薬で仮死状態になった彼女の傍らにはいつしか夫の首のない死体が──。悲劇と喜劇が入り混じり、波瀾万丈のなか、最後は赦しと幸福な結末を迎える「ロマンス劇」の傑作。 古代ブリテンの国王シンベリンには二人の王子と一人の美しい娘がいましたが、後妻を迎えたころに幼い王子たちは失踪して行方不明になりました。世継ぎの問題もあり、一人娘のイノジェン(イモージェン)の婚姻に関しては後妻の息子ク…

  • 『ウィンザーの陽気な女房たち』ウィリアム・シェイクスピア 感想

    こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 1597年から1598年に執筆されたと言われる本作『ウィンザーの陽気な女房たち』は、題名どおりにシェイクスピア作品のなかでも頭抜けて陽気な感情で観る(読む)ことができる演劇です。諸説ありますが一説に、シェイクスピアの劇団を支援する宮内大臣であるジョージ・ケアリー男爵がガーター勲章を授かり、それを祝う騎士団の祝宴で喜劇を披露することになったため、シェイクスピアが約二週間で書き上げたものだと言われています。この説に付随して、『ヘンリー四世』を観劇したエリザベス女王が、登場人物フォールスタッフが色欲に溺れる姿を観たいと望んだため、このような題材とな…

  • 『夏の花』原民喜 感想

    こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 広島で被爆した原民喜は、見たものすべてを書き尽すことのみを心に決め、激することなく静かに物語った。だからこそ「夏の花」「廃墟から」「壊滅の序曲」等の作品が伝える原爆の凄惨さと作者の悲しみを、いっそう強く深いものにしている。生前の作者自身の編集による能楽書林版(1945)を底本とした。 原民喜(1905-1951)は、広島県広島市幟町で陸海軍を相手とした縫製業によって大きく成功していた父親のもとで生まれました。幼少期より口数が少なく、自分の意見を自ら述べるようなことのない内向的な性格でした。対外的な環境ではその性格が災いし、仲の良い級友を作るこ…

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