こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 「あの医者よ。」海辺の一軒家。シューベルトから逃げ続ける女主人公が不意の客人の声に探りあてたものとは。息詰まる密室劇の姿を借り、平和を装う恐怖、真実と責任追及、国家暴力の闇という人類の今日的アポリアを撃つ、チリ発・傑作戯曲の新訳。 作曲家フランツ・シューベルトが死の直前に書き上げ、没後に認められて見出された「弦楽四重奏曲第十四番」は、自身の歌曲「死と乙女」の主題をもとに作られている経緯から、この名が通称として使用されています。死を前にしたシューベルトが抱いた「絶望」が描かれていると解釈されており、歌曲の歌詞からも死を受け入れる心の揺れ動きが伝…