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どうも。先制攻撃した側(イスラエル)を責めず、自衛権を行使して反撃した側(イラン)を責める国際社会(というか英米)は、小学校の学級会より不公正な場です。 それ…
『近頃なぜかチャールストン』(81)(1982.4.22.テアトル新宿.併映は『遠雷』)前作『英霊たちの応援歌最後の早慶戦』(79)で落ち込んだ岡本喜八が復活した。もともと岡本喜八の映画精神は、アナーキー、諧謔、皮肉、風刺といったところにあるのだから、ノスタルジー色が強かった『英霊たちの応援歌』は、多少の戦争批判はあったものの、そうした本来の持ち味が失われていたのだ。その点、この映画では、彼の本領が発揮されている。まずは、今の日本の中に独立国を作ってしまうという発想の奇抜さがある。しかもそこに戦争体験のある老人たちと若者とを絡ませながらドラマを展開させ、老人たちにはご丁寧に大臣職が割り当てられているという念の入り用。以下、内閣総理大臣(小沢栄太郎)陸軍大臣(田中邦衛)文部大臣(殿山泰司)外務大臣(今福将雄...『近頃なぜかチャールストン』
どうも。能登半島地震の惨状に対して無力である自分の弱さを認めたくないあまり、災害ボランティアを屁理屈で叩いたり、現実の被災者に「あるべき被災者」像を押し付けた…
「女体」(1969年)増村保造×浅丘ルリ子@ラピュタ阿佐ヶ谷
ラピュタ阿佐ヶ谷のモーニングへ行ってきた。これまでひとりの女優の特集だったモーニングは8月27日から10月21日までは『大映映画おしゃれ手帖映画祭』というタイトルで映画の中のファッションに注目して鑑賞しようというラピュタらしくない(苦笑)洗練されたテーマでラインナップされていた。昼間のラピュタらしい看板の下にあるおしゃれ手帖映画祭のピンクのチラシが存在感を発揮している。「有楽町で逢いましょう」からはじま...
(この文章は、横溝正史『犬神家の一族』の犯人やトリックを明かしています。未読の方は読まないで下さい。) まずは、何にしても「犬神家の一族」の遺言状のシーンから始めねばなるまい。 「ひとつ…犬神家の全財産、ならびに全事業の相続権を意味する、犬神家の三種の家宝、斧(よき)、琴、菊はつぎの条件のもとに野々宮珠世に譲られるものとす」 正面の白…
どうも。かつて暴走族対策として「珍走団」というカッコ悪い呼称を広めようとしたそうですが、今となっては暴走族そのものがダサくてカッコ悪い絶滅危惧種です。 それは…
『愛と憎しみの彼方へ』(51)(日本映画専門チャンネル)北海道網走刑務所から、模範囚だったオホツク不動こと坂田五郎(三船敏郎)ら、6人が脱獄する。看守長の久保(志村喬)は、生疵の助こと鎌田与助(小沢栄太郎)が、囚人仲間の伊達(木村功)を使って、坂田の妻まさ江(水戸光子)が医師の北原(池部良)と不倫関係にあるといううそを教えたため、坂田がそれを確かめたい一心で、脱獄の首謀者となったことを知り、坂田の後を追う。寒川光太郎の原作を谷口千吉と黒澤明が共同で脚色し、谷口が監督した映画で、東宝争議のため、映画芸術協会製作となっているが、おかしなところがたくさんある映画だった。脱獄した夫がやって来ると思われる山小屋を、子どもを連れて北原と一緒に訪れるまさ江。これでは不倫を疑われても仕方がない。それを見た坂田は2人の関係...『愛と憎しみの彼方へ』
どうも。KDDI通信障害発生時、auショップの窓口で従業員(たぶん若い女性)に怒声を浴びせたりスマホを投げつけたりした客(たぶん中高年男性)がいたそうです。大…
月形龍之介生誕120周年祭で進行中の当ブログ、ただいま水戸黄門シリーズで繋げております。 鑑賞可能な月形黄門様まとめて……と思ったのですが、あると思っていた60年版オールスター『水戸黄門』が手元になかったため今回はこちら。 『水戸黄門 助さん格さん大暴れ』 ↑アマプラ行あふぃりえいと 概要 若手スター松方・北大路ダブル主演! 助さん格さんが青臭くも純粋な正義感で突っ走る青春時代...