メインカテゴリーを選択しなおす
NHKラジオ 子育て深夜便!/ 明日への言葉: 江連麻紀(えづれ まき・写真家)・〔ことばの贈りもの〕生きづらさを、生きやすさに変えて
★2023年1月27日 11:44 NHKラジオ 子育て深夜便!|江連麻紀(えづれまき)|note 本日、1月27日の金曜 NHKラジオ子育て深夜便の「ことばの贈りもの」でお話しさせていただきました。 人生でNHKに入ることがあるなんて思ってもなかったです。 「こちらが...
浦河教会の私の部屋の外は一面の雪景色で仲間や支援者の方々が朝7時半になると雪掻きをしていた。外に出ると外壁に接する雪は1メートルを超えていた。北海道の真冬は、道路にアスファルトの見える所がどこにもなく、一面が真っ白の雪に覆われる。車はブレー
セミナーハウスの2階の和室を会場にして皆ですき焼きを食べた。私はすき焼きを食べている間、横山譲さんと話をした。2014年3月に浦河日本赤十字病院の精神科病棟が廃止になるまで医療保護入院されていて、私が2012年9月20日から11月2日まで入
月曜日になると先程の女性が電話をくれた。電話を受ける時に、まだ布団の中に居ると起床してあれこれやっていましたという印象を与えようと苦心した。電話の時間は決まっていたが、直前に目覚めた時は台所に行きコップに水を汲み、口の中を潤してわざわざ滑舌
カウンセリングや教育の目的は自立である。私は経済的に両親にかなりの部分を頼っているので、食費、家賃、光熱費、水道代を自分で稼ぐという目標があった。出張といっても両親にお金を出してもらって行くというのはどうなのだろうかという疑問がありあまり行
私の部屋のIHコンロは寝る前にカップラーメンを作る時に活躍した。戦争が終わり、炊飯器は主婦の睡眠時間を少なくとも1時間は延ばし、冷蔵庫は食中毒を減らし、洗濯機は主婦の手からあか切れを少なくした。高度経済成長期が終わり幸せのキーワードがモノか
私は息子のお陰で たくさんのことを学び 体験することができました。 それが私の人生を形作っているといっても 過言ではありません。 息子はダウン症で最重度の知的障害で、 赤ちゃんの時に気道が塞がり、 首に穴をあけ、気管切開して呼吸しています。 声を出すこともできません。 痰の吸引の医療ケアも必要です。 息子とは状況は異なりますが、 北海道に精神障害を抱えた方の 「べてるの家」という共同体があります。 「べてるの家」を取材して書かれた本 悩む力 べてるの家の人びと を読むと、 「そうそう!」 「なるほど、そうだよな~」 と心から共感できることが たくさん書かれてありました。 今回から数回に分けて …
北海道に精神障害を抱えた方の べてるの家という共同体があります。 前回からべてるの家を取材して書かれた本 『悩む力 べてるの家の人びと』を紹介しながら 私が息子と過ごす中で 気づいたことや学んだことを書いています。 前回の続きです。 彼らの唱える社会復帰や自立は、つねに健常者を基準にしている。少しでも健常者に近づくこと、病気を治すこと、幻覚や妄想を取り去ること、立派な人間になって一人前に働くこと、そのようなことがイメージされている。そうしたことのすべては、「病気であってはならない」「いまのままのお前ではいけない」というメッセージをあくことなく発信しつづけているのではないか。(中略)そうではなく…
『悩む力 べてるの家の人びと』を紹介しながら 私が息子と過ごす中での学びと気づきを書いた シリーズ3つ目の記事です。 (べてるの家は北海道にある精神障害を抱えた方のという共同体) 前回の続きです。 「自立できることが唯一の道?」←ここからスタートしています。 健常者から見ればおよそ非常識で、欠点と不可解な言動ばかりが目立つ彼らだが、そうしたすべてのことをとおして見えてくるのは、彼らのかけねのない正直さともいえる生き方なのである。病気があっても、いや病気があるがゆえに、彼らはあるがままの自分をそのままに生きている。 そのような彼らとともにいるうちに、訪問者はそこにあぶりだされてくるのがけっして精…
べてるの家について書かれた本 『悩む力 べてるの家の人びと』を紹介しながら 私が息子と過ごす中での学びと気づきを書いた シリーズ4つ目の記事です。 (べてるの家は北海道にある精神障害を抱えた方のという共同体) 前回の続きです。 「自立できることが唯一の道?」←ここからスタートしています。 医師の川村先生の言葉です。 「僕はある方からですね、幸せっていうのはなんだろうということを聞いたことがあります。幸せは『いまうれしい』『いま楽しい』ことだそうです。(中略) ふつうの会社に勤めることが幸せなことがあれば、それを目指すしかありませんけれど、もっと広い道で生きていることを考えていただければと思いま…
べてるの家について書かれた本 『悩む力 べてるの家の人びと』を紹介しながら 私が息子と過ごす中での学びと気づきを書いた シリーズ5つ目の記事です。 (べてるの家は北海道にある精神障害を抱えた方のという共同体) 前回の続きです。 「自立できることが唯一の道?」←ここからスタートしています。 「人はどんなに努力しても、あがいても解決できない苦労や悩みが備えられている」という人間存在への深い認識というものがある。人間には本来そうして苦労や悩みがあるはずだというのに、それがいまの世の中ではしばしば置きざりにされているのではないか。あるいは、だれもがそれを自分からおおい隠そうとしている。 たんに運の悪さ…
べてるの家について書かれた本 『悩む力 べてるの家の人びと』を紹介しながら 私が息子と過ごす中での学びと気づきを書いた シリーズ6つ目最終回の記事です。 (べてるの家は北海道にある精神障害を抱えた方のという共同体) 前回の続きです。 「自立できることが唯一の道?」←ここからスタートしています。 「俺、こまった。この人、俺の病気が治るように祈っている」 口をとがらせて、松本さんは向谷地さんにいった。 「治ったら困るんだよな。病気治ったら、前みたくがんばったらどうしよう」 前みたくがんばったら、自分のこの人生はなくなってしまう。かつてのかんばりの日々がいかに荒涼たる風景を生み出していたか、記憶は生…