星のなまえ #4
『事故』後、はじめて登校する日。朝早くに玄関のインターフォンが鳴った。僕には見えない画面越しに、永崎のぼそぼそとした声が言う。『約束したとおりに、峰邨くんを迎えに参りました』両家のあいだで話が決まっていたらしい。永崎の、そんな声を聞くのははじめてだった。いつも陽気で気さくで、クラスの中心にいて、人をひきつけてやまない男子、そんな彼の声が緊張のあまりぶるぶる震えていた。「……きょうくらい、うちで送り届...
2022/09/24 01:35
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