【受贈】 加藤僚《研究動向・展望》「近世日本における河川交通の特質について―西欧との比較を通して―」『九州歴史科学』第52号(2024年12月)
加藤僚さんより標記論考の抜刷を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。近世日本河川交通史の特質を、西欧と比較しつつ見出していくことを念頭に置きながら、双方の研究内容を整理されました。ひととおり読み、今後議論を呼ぶであろうと興味をもったのは、双方の支配体制を比較するにあたって目線の置き方をどうするかです。日本史で近世に当たる時代は西欧でも近世に区分されるのですが、同じ時代区分名でも位置づけは異なっています。日本史の場合は中世に築かれた封建制度がかたちを変えつつ全国で残り続けるのに対し(※そもそも日本史学では、封建制度の捉え方自体が見直され、明確でなくなっています)、西欧の場合は、中世の封建社会から近代的な国民国家へと変容していく過程の時代と整理されます。これに応じるかたちで加藤さんは、日本史...【受贈】加藤僚《研究動向・展望》「近世日本における河川交通の特質について―西欧との比較を通して―」『九州歴史科学』第52号(2024年12月)
2025/05/21 12:50