メインカテゴリーを選択しなおす
高校では「漢文」の授業がありました。「国語」という枠組みの中で中国の古典を学ぶというのは不思議だなあと、今も昔も思っています。中国の古典、そしてそれを日本語として読めるように工夫した「漢文」は、日本語をより深く知るために欠かせないものだということなのでしょう。 漢文の授業では、杜甫(712ー770)や李白(701ー762)の詩、「論語」などを読んでいたかと思いますが、これらは、古文の授業で読んだ「源氏物語…
こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 魯迅が中国社会の救い難い病根と感じたもの、それは儒教を媒介とする封建社会であった。狂人の異常心理を通してその力を描く『狂人日記』。阿Qはその病根を作りまたその中で殺される人間である。こうしたやりきれない暗さの自覚から中国の新しい歩みは始まった。 1876年に日本は、国力と資本を拡大させるために朝鮮王朝へ軍事圧力を与え、強制的に不平等条約(江華条約)を締結しました。朝鮮は米穀を中心とした作物の輸出や、無関税での貿易を強いられます。朝鮮王朝内では宗主国である清国の意向を支持する保守派と、そこから脱却して日本のように国力を伸ばすべきであるという改革…
子どもの頃、家ににあった子供向け世界文学とかいうシリーズの中で「阿Q正伝」という題名をみて、変な名前だなぁ、と感じたのを覚えているのですが、手にして読むまでは至りませんでした。光文社古典新訳文庫で出ていることを知り、この歳になってやっと、読んでみようという気に^^;魯迅(ろじん、ルーシェン)は文学革命時代に活躍した中国の作家。こちら裏表紙の内容説明。中華民国建立の怒涛の時代に生きた作家で、中国文学においても大きな変革期であり、文章からは新しい息吹が伝わってくる一冊でした。これは子どもの頃に読むより、歳くってから読んだ方が良かったと思った。おそらく子どもが読んでもわからん話だと思う^^;著者プロフィール。翻訳者プロフィール。短編集で、吶喊(とっかん)は1923年に発行された小説集です。この中に、魯迅の代表作...故郷/阿Q正伝魯迅訳:藤井省三(光文社古典新訳文庫)
「もちろん、われわれも現在に不満だ。だが振りかえる必要はない。前方にも道路があるからだ。そして、この中国歴史上かつてなかった第三の時代を創造することこそ、現代の青年の使命である」(魯迅「燈下漫筆」1925年、竹内好「中国の近代と日本の近代」1948年) はじめに 魯迅は、清朝末期から辛亥革命と中華民国の成立を経て、新しい中国が生まれる新旧交代の時期を生き、重い伝統の抵抗の激しさを感じ...
街のいたるところに水路がめぐらされた紹興の街、風情がありますね。紹興といえば、小説家魯迅の出身地。そして魯迅の小説に出てくる酒場「咸亨酒店(かんきょうしゅてん)」で昼食をいただきました。入口の脇には、紹興酒の壺がずらりと並べられていました。中に入ると、とても広い!ホールの中央部分が吹き抜けになっています。内装はリノベーションされていて新しいけれど落ち着いた雰囲気。丼に入った紹興酒です。これまで飲ん...