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干し芋がムシロに並べられている。干し柿の粉が陽光に輝いている。生垣の影の用土の上の満ち足りた膨らみに光が筋をつける。かまどで燃えるパチパチの木が、くゆらせたなびかせる層雲。まるまった暖かい相貌を崩して、ばっさまが静かに笑う。木綿の縞が幾重にも重なって深い情愛の風景を纏っている。そんな日和の風景が確かにあった。お袋にも、親父にも、じいさんにもない。ばあさんの日和が。近づくと、手に取ると、するりと零れるような日和。なんでだろうか。ばっさまは笑う。猪兎亀という芽出度い名前そのままで。浮きことも。浮かざることも。過ぎざれば。ただ夢の如くある。猪兎亀ばあちゃん。
「お嬢ちゃんは神武天皇みたいなカッコだねぇ。」 家内が言うにはそんなことを言う人がいたというのですw たいていはご老人だったとか。 袋状のゆったりしたアッパーで腰を細いベルトで結ぶ。そんなファッション。 ボディコンが流行る前は細いベルトが主流だったかも知れません。 そんなのカッコをしてると言われたものだとか。 「神武天皇」って、そんな古代史を出されても、ってどんな連想かと、家内はいつも笑ってしま...
11月を迎える頃になって、ようやく小さな秋が見つけられた昼下がり、ハイドンの弦楽四重奏を聴き流しながら、コーヒーに落としたビスケットの一片を口にして、通って…
7月3日に発行された新しい日本銀行券、先日買い物したお釣りに入っていました。新五千円札の肖像に選ばれたのは、女性の地位向上と女子教育に尽力した教育家、津田梅子女史。新千円札もありました。肖像は破傷風を予防・治療する方法を開発した細菌学者で、「近代日本医学の父」と呼ばれている北里柴三郎博士。
歴史を学ぶ時の肖像には要注意。例→源頼朝像は別人の可能性が高い。
歴史を学ぶ時に、マンガは分りやすいのは確かですが、マンガのイメージに囚われやすくなるという欠点もあります。 とりわけその肖像イメージというのは大きな力があり、一度刷り込まれたイメージは強力にその人物像を 固定 してしまうものです。 私は小学生の時に、 『古事記』制作のマンガを読み、稗田阿礼【ひえたのあら】と太安万侶【おおのやすまろ】が話をしている場面が印象に残りました。 底に描かれていた稗田阿礼...
ひいおばあちゃんの肖像写真&肖像画 曾祖母・僕の村内ハル(ハチ)
ハルばあさんはあきる野市牛沼出身で、八王子市加住に生まれた僕の曾祖父に嫁いできたようです 村内ハル(ハチ) 昭和初期撮影 村内ハル(ハチ)の肖像写真 村内ハル(ハチ)の肖像画 見たことも、話したこともない僕のひいおばあちゃんです。 写真が残っていたのを発見しました。← 大発...