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2019/08/14

  • Bourgogne Cote-d'Or Rouge2020(Guillard)

    ブルゴーニュ コートドール(ギーヤール) この10年間でブルゴーニュが進んだことといえば親子での代替わりと自然派への流れだと思うのですが、自身の年齢を考えてもちょうど代替わりした倅、娘と同じ世代なのでそういうものだよなぁ、などと思っています。こちらのドメーヌは、跡付きがいないと何かで見たのですがこのビンテージを飲んでみて全く液体が変わっていたので驚いてしまったのでした。 ちなみに自然派の流れは今の言葉で簡単に言えばサスティナブルという言葉に集約されていくのでしょうが、自分の感性がイマイチということも含めて出来上がったものはブルゴーニュでわざわざする必要があるのか?などと考えたくなってしまうのは…

  • Bourgogne Rouge Les Paquiers 2019(JEAN LOUIS RAILLARD)

    ブルゴーニュ レ パキエ(ジャン ルイ ライヤール)テクニカル情報ドメーヌがリュー・ディ“レ・パキエ”に所有する区画は、平均樹齢51 年、栽培面積0.35ha の小さな区画。 2019 年物は9 月20 日に収穫。全房比率10%。新樽比率20%、熟成期間15 ヶ月。2021 年1 月時点のSO2 トータルは65mg/l。香りは少し黒みがかった薔薇、濃いめのベリーキツくない黒胡椒に柔らかい黒土、そこから少し時間が経つと全房発酵由来と思われる冷涼感のあるグリーンな香りが漂います。 味わいも広域なりのある意味薄さのようなものは否めませんが、赤黒のエキス主体の味わいで果皮の苦味がアクセントになっていて…

  • Mercury le Bois Cassien 2019(Maison Chanzy)

    メルキュレ ル ボワ カシアン(メゾン シャンジー)1つ思うのは歴戦の古参の飲み手の方々もブルゴーニュ、しかも普通のつくり手ですらここまで値上がりするとは思っていなかったのではないかと思います。もはや3000円台のACブルは絶滅状態で、5000円からエントリーとなるとまぁ、まず当方の友人は買わない飲まない。しかしこちらは飲めるものはとりあえず飲んでみると言う心意気ではいます。笑 こちらは輸入元特化の為か3000円台で購入できたものになります。詳しくは知らないのですが、大手資本の元、ドメーヌもあるのかな?と。 それで音楽の振動数はバクテリアや水の分子に影響するということで発酵時にモーツァルトを流…

  • Chassagne-Montrachet la Goujonne Vieilles Vignes2019(Hubert Lamy)

    シャサーニュ モンラッシェ ラ グージョンヌ(ユベールラミー)前回の投稿でラミーで人気薄なのはシャサーニュ白と言いましたが、もっとも人気薄はこちら。 苦笑 20年も残っているところには残っておるのではないかなーという感じです。村名サントネイもビンテージを反映してか?飲んだ経験から語ると13や17年の様な比較的オフビンと言われる年に柔らかく作っていて美味しく飲めるのですが、強いビンテージでは結構イカついタンニンに苦しめられる様な印象があります。こちらは結構いいと聞いていたので果たして?香りはクローヴ、ハーブ、柔らかな黒系果実、黒土、少しの黒胡椒、終始冷涼感のある香り。 味わいは、滑らかに処理され…

  • Chassagne-Montrachet le Concis du Champs2018(Hubert Lamy)

    シャサーニュ モンラッシェ ル コンシ デュ シャン(ユベールラミー)オルヴォー輸入物のラミーの行き先のワイン屋は大体決まっているはずで、どのお店も基本はフルラインナップで届いてると思うのですが、今となってはどの銘柄も瞬間蒸発品ながら、今も昔も常に殿を務めている(最後まで売れ残る)のがこの銘柄になります。それでも一級ショーメはお高いですがバリバリの気品に溢れていますし、この村名シャサーニュもサントーバンに比べると高いものの悪くはないと考えています。香りはフリンティー、白い大理石、八朔、若いグレープフルーツの皮、軽く燻した白胡麻。 味わいも、ラミーマニアからすればちと甘さがと言われそうですが、普…

  • Pommard 1er Chanlins 2013(Porcheret)

    ポマール レ シャンラン(モンテリー ドゥエレ ポルシュレ)香りは熟成香、干し肉、雨に濡れた様な赤い熟れた花、奥から黒系果実、ブラックスパイス。 味わいは初めは酸とミネラルしか感じられず悪しき13年の炸裂かーと思ったのですが、ヴァイオリンが鳴り出すようにゆっくりと果実が起き上がってきて調和を取ります。驚くべきはこの地にして液体が超絶にスムースで何ら引っ掛かりなく終始流れていきます。余韻は酸とミネラルで奏でていく感じで単調ながらクラス相応。 やはりこのビンテージは果実の線は細いものの酸がビシッとキマっていてミネラルと酸を主体としながらそこに果実が追いついてくるという印象で、15のような分かりやす…

  • Bourgogne rouge En Lutenière2019(Aurelien Verdet)

    ブルゴーニュ ルージュ(オーレリアン ヴェルデ)テクニカル情報 ヴ ォ ー ヌ ロ マ ネ 村 の 国 道 を 挟 ん で 東 側 に あ る 畑「 ア ン リ ュ ト ゥ ニ エール」のピノノワールを除梗後、ステンレスタンクで醸しプレス、 20日間発酵し228Lの古樽でマロラクティック発酵・熟成を行いまし た。淡いガーネット色、ラズベリーやベリーのジャミーな濃い香りが 立ち込みます。甘い果実のニュアンスが心地良く、さくらんぼの酸 味が溶け込み、バランスよくアフターが長く続きます。香りはドライな赤い花、少しの獣香、硝煙、抜栓後すぐは還元のため、かなりドライな香りですが時間経過で徐々に開き始め、…

  • Bourgogne Pinot Noir2020(Olivier Jouan)

    ブルゴーニュ ピノノワール(オリヴィエ ジュアン)某RWG誌やこの作り手を扱うワイン屋は、結構推しているのですが、いまいち火がつかないというか歴が長い人は比較的スルー気味な作り手のような気がするのですが、個人的には結構いい思い出がある作り手です。まぁ、それでも10〜15年くらい熟成されてリリース当初は少し過多に感じる果実が削ぎ落とされたものなので、そりゃあんまり人気出ないかーなどと思ったりもします。 というわけで今年もいろんなところから推し活が入っているので難しい20年は?ということで開けてみました。 香り一つ一つの要素は全て落ちつていてスーボワ、黒土、得意の黒系果実とミドルトーンの赤系果実が…

  • Bourgogne Passsetoutgrain 2018(Marquis d'Angerville)

    ブルゴーニュ パストゥーグラン(マルキ ダンジェルヴィーユ) 香りは木苺、上に抜けるような酸味、鉄、後は久しぶり飲んだためかビシバシ感じるガメフレーバー。笑 味わいもさほど複雑性のない薄めな赤系果実がアタックから余韻まで流れていきます。酸はあるため余韻はブツっと着れることはなく口内に結構残ります。ただ初日は酸が結構キツめに感じて前回エントリーのアリゴテの酸が柔らかく感じるくらいです。苦笑 日常飲むには良いと思いますが、それでもこれ飲むならACブルを選択するかなぁ安くないし、、、と思いつつ4日目以降から少しきついと感じた酸がグッと和らぎ果実と上手くマッチングしてかなり良い感じに。香りも色っぽさが…

  • Bourgogne Aligote 2018(Marquis d'Angerville)

    ブルゴーニュ アリゴテ(マルキ ダンジェルヴィーユ)この銘柄もリリース当初はかなり美味しくて何回か飲んだのですが今回久々に開けてみました。香りは花梨、淡い蜜、少しのフリンティー、白い大理石的なミネラル、グレープフルーツを剥いた時の柑橘の香り。 味わいはアリゴテらしく軽さはあるものの軽薄にはなっておらず、果実も十分に感じられます。余韻は長めだと思うのですがやや水っぽいでしょうか。 3日かけて飲みましたが劣化することなく、ミネラル感は薄れるものの3日目が全体的なバランス、果実の膨らみも出てきて1番良かったかもしれません。リリースした時のようなキラキラした感じは今回感じられませんでしたが、十分に楽し…

  • CdNV 2014(Bachelet)

    コートドニュイ ヴィラージュ(ドニ バシュレ)香りは還元気味からくる火打ち石、艶のある黒系果実、黒糖、赤身肉、薔薇。スワリングでトーンの高い赤果実と小梅。若い色気というより大人の深みのある落ち着いた果実感。芳香性はおとなしめ。 味わいも液体は瑞々しく冷涼感があり、果皮の苦味も感じながら果実は感じるものの過度な広がりはなく終始スレンダーでエレガントに流れていきます。奥底からラズベリー。 2日目は黒系果実は消えて、赤い薔薇と赤系果実。味わいは小粒の凝縮されたチェリーが加わります。余韻は果実が伸びるというより酸とミネラルが舌にずっと居続ける感じでしょうか。 現時点で最近感じることとして全体的に13と…

  • Saint-Aubin 1er Clos du Meix2018(Hubert Lamy)

    サントーバン クロ デュ メ(ユベールラミー)メディア評価 2018年もの 93 Points Decanter Tim Atkin 90~92 Points The Wine Advocate 90~92 Points Vinous 89~91 Points Jasper Morris 90~92 Points Allen Meadows - Burghoundエージェント情報 面積:0.7ヘクタール植密度:14.000本/ha 畑・土壌:小石が多く混ざる南南東向きの石灰が多い粘土石灰質土壌。 軽い土壌で表土は10~30センチ。標高:300メートル 斜度:30% 樹齢:1985年と1995年…

  • Savigny les Beaune V.V.2019(Domaine de Bellene)

    サヴィニーレボーヌ(ベレーヌ)ラミーについて以前からブログでしっかりと言及されていてのはロマネさんでhttps://laromanee.exblog.jp/26715518/この記事などはVTの雑感含め本質をついていて言っていることがシブいなー、と個人的には唸ってしまいます。 ここまで先見の明があるとブルゴーニュのいい生産者を探すのはスポーツの名コーチ、名監督に近いものを感じます。選手の圧倒的な隠れたポテンシャルを見つけたら徹頭徹尾その選手から離れない。 パッと思いつくのは金メダル養成マシーンとかした故 斎藤仁氏などがそれにあたるでしょうか。 金メダリストもその後の人生色々とあるものですが、ブ…

  • M-S-D Trilogie 2019(Hubert Lignier)

    モレサンドニ トリロジー(ユベール リニエ)やはりLamy の20年はとんでもない価格になっていて以前から買って保有していた方はおめでとうございます、という状態になりました。まぁ、例えは悪いですが売れないグラビアアイドルや歌手をずっと応援していたら何かの拍子に爆発的に売れて嬉しい反面、ちょっと寂しさもあり俺からは卒業したか…みたいな謎の感情に包まれる感じでしょうか。(俺だけ?笑) これからも買うべきかどうか?悩んでいるのは当方だけではないはず。(もはやブルゴーニュワイン自体においてそういう状態ですよね)そんな中、モンテーニュの本の中にあるこんな言葉が目に入ってきました。「なぜ、たっぷりと食べた…

  • Bourgogne Rouge Ronceive(Arlaud)

    ブルゴーニュ ルージュ ロンスヴィ(アルロー)今、愛好家が待ち構えているのは、ユベールラミーなはずで、笑 そろそろ出るのは間違い無いのですがやはり気になるのは価格面。クリオバタールが上代40万超え!!というのは噂で入ってきているものの全体像があまり掴めずにいます。 個人的に予想しておくとAC6000円以上 赤9000円位からのスタート オートデンシテ5万位と言った感じでしょうか。 多分スカッとなくなると思うのですが買いたい気持ちも多少あるもののここまでくると皆さんに任せました。苦笑 閑話休題黒土、タバコの葉、淡い酸味、腰がしっかりした中低域の果実は紫を感じさせ、ベリー、ブラックカラントが立ち上…

  • Pommard 2011(Thierry Violot-Guillemard)

    ポマール(ティエリー ヴィオロ ギュイマール)最近うすらゾッとするのは同級生含め歳をとったなぁ、としみじみ思う事でしょうか。もはやスマホのカメラ機能の性能向上に比例して我が劣化具合を美しく映してしまっていて目頭が熱くなる事もしばしば。苦笑 みんな10代のつもりでカメラに向けて気合入れてるのに写っているのはただの不健康に見えるオヤジたち。そして体型。みな丸々となってきており服のサイズは XL Japan forever debu が爆誕中。笑 健康にも気をつをつけていかないと…などと言う弱気の虫がちらついてきます。閑話休題こちらのワインは2本目。 品温も関係していると思いますが前回より熟成が進ん…

  • Bourgogne Rouge Plan Gilbert2018(Hubert LIGNIER)

    ブルゴーニュ プラン ジルベール(ユベールリニエ)最近感じるのはナチュール好きのナチュラルワインと一緒に合わせてブルゴーニュワインを飲むと絶対的に相性の悪い作り手というか(作り)があるなぁというのを感じています。まぁ、味わいのどこに主眼を置いてどのような言葉にするかの問題だと思うのですが、旨味と綺麗と言う言葉においてお互いの乖離があるような。ま、少なくなってきていますがフィルターが少しでもかかっているワインにはあちら様は結構冷淡かもなどと思っています。だけどもしからしたらって、と思うのですがその距離は未だ平行線です。笑閑話休題抜栓したての香りは赤系果実、スモモ、小梅、ローズヒップ、ピンクの薔薇…

  • Bourgogne Rouge 2019(CHRISTOPHE CHEVAUX)

    ブルゴーニュ ルージュ(クリストフ シュヴォー)ローズヒップ、ピンクの薔薇、カシスリキュール、熟れた柘榴、中域から高域ににかけての透明感のある赤系果実と落ち着きと艶を持った朱色の果実が綺麗に重なり合います。暫くして、タバコの葉、なめし革、黒土の大地香そこを貫く様に柔らかい酸味。低域、中域、高域の香りがどこも突出する事なく、不足する事もなくバランスしています。 味わいもやはりヴォーヌロマネ系のバランスを見せる味わいで、畑はフラジェエシェゾーというのをみて納得。 リニエにしろシュヴォーにしろ19年の広域はやはりクラスを超えたおいしさがあり、何より今飲んでとても楽しく美味しいです。というわけで昔のを…

  • Volnay2015(R.Rossignol-Changarnier)

    ヴォルネイ(レジス ロシニョール シャンガルニエ) 2022年は誰にとっても難しかった年で年初からきな臭くなり、そこからの戦時下へ。日本では元首相の…。相場や為替のボラの大きさ。物価高。その流れは引き継いでいて早く収束を祈るばかりなのですが、"あなたの管"を見ても不安を煽るようなことしか言ってなく今度はグレートリセット、グレートリセットの連呼。世界がグレートリセットしても自身の肉体はそうはいかないと思うので、不健全な心を飼い慣らす健全な肉体の維持は必須。ワインは飲み過ぎ注意、買い過ぎも注意、基本は日常に寄り添うワインライフで今年も行きたいと思います。閑話休題1本目を飲んだ時は、熱にあたったよう…

  • CdNV les Fourneaux cuvée Daniel Chopin2005(Maison Pascal Lachaux)

    引退してからパスカルラショーを通して売られていたのもので知っている人は既知の事実ながら、今となっては?もしかしたら知る人ぞ知る的になつつあるのかもしれません。抜栓したては乾いた黒土、少しコンポートされたストロベリー、ミネラル、低音には落ち着いた黒果実に少しの熟成香。2杯目を注ぐとそこに黒糖的な甘い蜜が優しく加わります。芳香性はクラス相応。 味わいはVTにしては抽出は強くなく熟成の力も相まって適度にこなれているものの骨格は保たれていていい意味で力の抜けてきた果実で楽しめます。大きく発展しないかもしれませんがワインとしてはまだまだ先まで持ちそうです。こういうものも、もう飲めなくなってくると考えると…

  • Bourgogne Pinot noir 2012(Bachelet)

    ブルゴーニュ ピノノワール(ドニ バシュレ)これはどこで見たかー、レヴィ=ストロースの言葉だったと思うのですが、「正常な思考は常に意味されるものの欠如に悩むのに対して、いわゆる病的な思考は、ー少なくとも発現のある場合においてー意味するものの過多を利用する」と読んだ事があります。かなり意味深長な言葉だと思うのですが独断で拡大解釈すると、例えば夜空に浮かぶ星はただの点に過ぎませんが、それを線で結ぶと星座になるといったところでしょうか。staticから躍動感のあるdynamicへの変換。 全てのワインにおいても(ここではブルゴーニュにおいて)、可能であれば様々な優秀な作り手、VT、秀逸なクリマなどを…

  • Bourgogne Rouge 2013(Douhairet Porcheret)

    ブルゴーニュ ルージュ(ポルシュレ)さて、今年も終わりを迎えるにあたって皆それぞれ色々とあったと思うのですが、自身を振り返ってみると、顔面の大怪我、流行り風邪の罹患、軽い後遺症、停止中の後ろからの追突事故、その他手続き関係の苦悩などで忙殺される様な日々だったと思います。ま、1番辛かったのは2人でナチュールワインを5本開けたことでしょうか。笑 味わいとかではなく、ここまで飲むとナチュールは身体に優しいとか、そんなの関係ねぇとなることを身をもって体験。白目 明らかに酒の分解能力も落ちてきてます。 こうみるとあんまいいことがなかった様に思うのですがそんな時は天才数学者で医師で占星術師でもあったルネッ…

  • Beaune 1er Les Bressandes2019(Butterfield)

    ボーヌ ブレッサンド(バターフィールド) フーリエの広域を飲んだ時にこのスタイルは溢れかえりすぎた。などと偉そうにいってしまいましたが、この作り手などスタイルは酷似しているなぁ、と思ってしまいました。 香りは少しの還元からくる煙、それが消えるとややザラっと感じさせる黒土、赤系果実、チェリーとストロベリー。 味わいはもはやこの地にしては磨かれずきて何も感じないタンニンに最早物足りなさと産地不定感を感じながら 笑 、透明感のある赤系果実からかもしだす薄めの液体は良くも悪くも今のクリーンでエレガンス命なブルゴーニュの醸造を感じさせるものであると思います。現状あまり香らないー、だけど味ののりはそこそこ…

  • Bourgogne Rouge Plan Gilbert2019(Hubert LIGNIER)

    ブルゴーニュ ピノノワール プラン ジルベール(ユベールリニエ)良いワインは作っているとわかっているもののクラシカルなイメージを勝手に先行させてなかなか手が出せないのは当方だけでしょうか?実はこの作り手のワインは結構持っているのですが、前述の考えから時を待ってしっかり放置民中ながら、この19VTは違います。 まず最初に述べておくと当方の開けたボトルには軽度ながらコルクの問題がありました。(何故か途中で裂けるように折れた)若干の朽木のnoiseが入るものの、しかしそれすらも吹き飛ばす気品のある佇まいー、をしています。 芳香の強さは普通ながら、このクラスメントとは思えないレベルで整っています。透明…

  • Gevrey Chambertin 1er Lavaux St-Jacoques2015(GERARD SEGUIN)

    ジュヴレシャンベルタン ラヴォーサンジャック(ジェラール セガン)かなり前にお店のボトルでフィサンの16を飲んで、クラシカルながら悪くないなー(かなり冷えていたからそう感じたのかも)と思ったのと、そのお店も少し特殊で入場料を払って基本原価に近い提供ということもあり確かボトル2000円ちょいだったように記憶しています。そんなわけでま、1級もこの頃は安かったものになります。 抜栓すぐにはハイトーンなストロベリーが香りますが、すぐさまそれを被せる様にラズベリー、鉄、または鉛、タバコの葉、干し肉、黒土。ガンガンくる芳香性はないものの典型的なジュヴレと思われるものでなかなか複雑。 味わいは丸いタンニンに…

  • Monthelie Les Duresses2014(Monthélie-Douhairet-Porcheret)

    モンテリー レ デュレス ルージュ(モンテリー ドゥエレ ポルシュレ) ここも少し前に一連のバックビンテージが放出されましたがその直後後あたりに御大が鬼籍入りと言うのは何かの偶然だったのでしょうか?バックビンテージはしっかりと熟成期間という価値が上乗せされてしまっているので、普通に買って飲むなら13VT以降が価格もそのままで探せばあちこちに落ちているので良いように思います。 香りはブラックカラント、カカオ、ピークを超えた赤い花、熟したベリー、ザラっとした黒土香、黒系7赤系3くらいの割合ながら重くはなっておらず奥行きがあり、しっとりとしていますが、ミネラル香がダレないように引き締めています。芳香…

  • Volnay 1er Fremiet2017(Marquis d'Angerville)

    ヴォルネイ フルミエ(マルキ ダンジェルヴィーユ)ヴォルネイでは最高峰ドメーヌの一つであり、価格もしっかりと反映されてしまっているのですが、まだ売れ残ることも結構あるようで時に歳末ディスカウントなどされる時があります。ま、それでも決してお安くはないのですが、品質は高いと思います。 香りは少しコンポートされたストロベリー、チェリー、そこから黒系果実に柔らかい黒土。芳香性は強くないです。味わいもこのビンテージらしく強さではなく瑞々しさ、硬さではやなく柔らかさを持っています。1時間後位から香りが開いてきて、赤い花、淡いラベンダーにうっすらとお香の香りが立ち上がってきます。 ウルトラスムーズとまではい…

  • Bourgogne Rouge Les Grands Chaillots2007(Thibault Liger-Belair)

    ブルゴーニュ・ルージュ グラン・シャイヨ(ティボー リジェ べレール)前回のエントリーで手に入らない物は大抵は必要の無い物ーと書きましたが、つまるところ割り切るということになるのだと思います。 そうは言っても前にしか進まない時の中、誰もが前のめりにしか生きていくしかないなかで、それでも後ろを振り返りやりきれない思いの中に身を置く。なかなかピントが合わない”思い残しの風景”に可能な限り曇りない心で目を向ける。自分の世界を肯定しつつ後ろ髪を引かれるような感情。一度はそうしたsentimentalに誰もが身を浸した事があるのではないでしょうか?そう本来、人は割り切るのは下手です。 そんな中で、お前は…

  • Bourgogne Aligote 2017(Marius Delarche)

    ブルゴーニュ アリゴテ(マリウス ドラルシェ)ある飢えた狐が葡萄棚から葡萄を手に入れようと思いましたが手に入れることが出来ませんでした。そこを立ち去りながら一人言を言いました。 (あれはまだ熟れてない) 一般的にこのエピソードは負け惜しみー、もしくは自分の力不足で物事がうまく運ばないにも関わらず別の口実をつける、と理解されていますが我が学問の師はこの狐は幸福の秘訣を知っているように見えると喝破します。つまり、、、 "手に入らないものは大抵必要のないものだ"と。 一見すると曲解しているようにも見えますが分からなくもないと思ってしまうのは、年齢を重ねるに連れて、必要な物を手にするより不要な物を持た…

  • CHOREY LES BEAUNE 2019(Lou Dumont)

    ショレイ レ ボーヌ(ルーデュモン)色合いは淡く透明感のあるバーガンディーレッド。 香りはチェリーにベリーの赤系果実、胡椒、ローズヒップ、少しの革に灰色の岩、柔らかい黒土フワリと舞う程度に。芳香性は柔らかくクラス相応。 味わいは透明感があり瑞々しくエキシーでチェリッシュ。亜硫酸は少ないながら危ういナチュラルな要素は皆無で、日本人醸造家19VT購入ワインが妙にナチュラルに寄っていて個人的な連敗記録は、ここで終焉を迎える。笑 味わいも果実と酸味のバランスがよく何の引っかかりもなく抜けていくのでいくらでも飲めてしまいます。雑味のないfemininな果実は一飲シンプルな構成、それ故に酸とミネラルの複雑…

  • Bourgogne Pinot noir 2020(Michel Noellat)

    ブルゴーニュ ピノノワール(ミシェル ノエラ)世界的に見たら安いのかもしれませんがー、セシルトランブレーの2020年ものの価格もぶっ飛んでますねー。ACブル15000円、村名VR30000円、エシェゾー160000円(良心的な店でこの価格) 。勿論楽しみたい人は楽しめばいいと思うのですが、自分の考える日常にあるささやかなブルゴーニュワインと微笑みと楽しさとーとはちょっと違う世界線なので、買える、飲める、要素もそこそこある作り手を丹念に探さないとなーというのが急務でしょうか。そんな訳で今日はこちら。香りは濃縮ブルーベリー、プルーン、黒系果実、鉛筆の芯、墨、樽、赤系果実もありますが現状黒系果実のプ…

  • Nuits-Saint-Georges1997(Robert Chevillon)

    ニュイサンジョルジュ(ロベール ジュヴィヨン)実際美味しくなっているかはともかくリリース当初95、96はいい年だー、と言われていたはずで97年はあまり良くない?とされリリース当初は結構スルーされて売れ残っていたと思うのですが、2000年ごろ開けてみたら"あら美味しい"となって売れていった感じでしょうか。 このワインも注ぎ口を見て貰えばわかるようにしっかり漏れていて、コルクは綺麗にレスキュー出来たものの開けた時の香りは一言で、オワタww だったのですが、ワインを簡単に見限ってはいけなく上部液体部分だけ別グラスに移して、飲み始めたら何の異常もなく飲み進められました。 香りは樽、果実、ミネラルなどす…

  • Bourgogne Passetoutgrains2009(Robert Chevillon)

    ブルゴーニュ パストゥーグラン(ロベールジュヴィヨン)コルクを見て貰えばわかるように、液面は低くはなっていなかったものの漏れがあるため、状態に難はあるだろう思いながら開けてみました。 香りは干した赤身肉、シェイプされた黒系果実に熟成香、気にならない程度に少しの硫黄が混ざるかな?。マデラ酒、紹興酒、醤油ほ混じらないので思ったより健全ながらそれでもビンテージより5年は歳をとっている印象。 味わいは香りより若々しく、アルコール感はもう殆どなく、ドライな葡萄ジュースといった印象で歪な感じやイガイガした感じはなく甘味のない黒系果実が穏やかに口内に広がります。 2日目も終始変わらずで、誰かと飲むワインでな…

  • Vougeot 1er Cru Les Petits Vougeot2017(CHAUVENET-CHOPIN)

    ヴージョ プティヴージョ(ショーヴネ ショパン) 畑的にあまり飲むことがないのでいいか悪いかともかく例えてしまうならシャンボールチックなワインです。ただし陰のあるシャンボールといった風情で小粒なベリー、柘榴、朱色の果実、ほんのり煙、白い石灰系ミネラル、穏やかな黒土、少し熟成から来ている香りも混じるでしょうか。スワリングでピンクの薔薇。 味わいは瑞々しくエキシー。陰はありながら重さはなく冷涼感もあり、綺麗な赤系果実のほんのりと甘みを持ったエキスが中域で適度に広がり無理なく伸びていきます。余韻はクラスなり。 化粧っ気もなければ、ひけらかす事もせず、それ故に煌びやかではないもののー、土に汚れた人の手…

  • Bourgogne Pinot Noir2020(Jean-Marie Fourrier)

    ブルゴーニュ ピノノワール(ジャンマリーフーリエ)会計の時に”やっちまったー”と思ったのは元々買う気などさっぱりなかったわけで、笑 それでも何でも人から(ここでは店主)薦められたものは基本ことわないという主義なので買ってみました。まぁ、偶然を仕込むのは難しいものなので自分の身に起こることは全ていいことだと前向きに考えるようにします。 この作り手をリリース時すぐに飲むなんて5年以上ぶりかもしれません。だいぶ人気も落ちたしね。因みにドメーヌではなくジャンマリー名義。赤と紫の果実、オレンジビール、黒糖、煙草の葉、スワリングするとピンクのパラに冷涼感のある風がグラス内で流れます。あけて10分はまとまら…

  • Nuits-Saint-Georges2019(Decelle)

    ニュイサンジョルジュ(ドゥセル) 開けたてはチェリー、ベリーなどの小粒な赤果実、ほんのりと梅香、ローズヒップ、白い岩のミネラル、ニュイらしい大地香がほんのりと立ち上がります。 味わいは現状、口当たり最初のファーストタッチは柔らかく、ほぼ何も感じないタンニンにフワリとした黒土の甘みに赤系果実のエキスそのものといった味わいの印象で軽いのに希薄さはなく暖かみのある酸が緊張させる事なくどこまでも飲み続けられてしまいそうです。果実の要素や複雑性はクラスなりかもしれませんが余韻は比較的長いです。時間経過で真紅の薔薇、湧き立つ黒土の大地香の香りが立ち上がります。VTの恩恵なのか亜硫酸は多分控えられているよう…

  • Bourgogne Passetoutgrains2020(Fontaine-Gagnard)

    ブルゴーニュ パストゥーグラン(フォンテーヌ ガニャール)ようやく20年ものを飲んでみたのですがやはり3000円代のACブルはほぼなく、今後飲まないという事はないでしょうが予告通りパスグラから始めます。笑香りはふわっと軽いチェリー、強くない朱色の果実、白いミネラル、黒土、ガメイのコク。当然ながらピノだけの香りではないですが、構えていたよりも黒く重くなく、軽やか。 味わいは重くなく、ピノの酸味と軽い赤果実にガメの強すぎない黒果実が下支え。口当たりはスムーズでカドがなくギシギシしないので気持ちよく飲み進められます。口内での果実の複雑さやハーモニー、飲んだ時から余韻までのリズムはないのでそういってこ…

  • L'extase matérielle

    神内神社(こうのうち)の外観丁度10年ぶりに訪れた熊野は無料のハイウェイが開通されて交通の便が格段に良くなったとはいえその本質的な美しさは何も変わっていることがなく、(一般的には人がありのままの景観や神秘的な雰囲気を壊してしまう)変わっちまったのは俺の方だ 笑 とまざまざと感じてしまいました。通常この辺りだと熊野三山(本宮、速玉、那智)とそれに付随する神社を巡るのが一般的だと思うのですが、折角なので特別にしておきたい場所をうっかり書いてしまいます。 情報化社会なのでそれでも昔より知っている人は増えてはいるのですが、ここにきて他人様と会った事が1度もないのは場所が三重と和歌山の丁度県境にあり1番…

  • L'extase matérielle

    これまでの旅してきた事はかなり多く書けると思うのですが、残念ながら面白い話というのはブログに書けないどころか空気にすら乗せられません。ま、これが1つのテクノロジーの限界。(なんだそれ)笑 ただ旅をして新しいものを見て外に向かって配信というのも大事なのですが、自分の場合は自分の心にどんな変化が起こるのか静かに見つめていたいというのがあります。それ故に今まで見てきたものなどについては殆ど記述しないできたというのがあります。今回あまり人が行かないところに出て行ったのでまとまらないながら記録だけしてみたいと思います。 八畳岩からの景色1.大体の目的地は決まっていたが2通りのルートの選択に最後まで悩む。…

  • Fixin 2013(Berthaut Gerbet)

    フィサン(ベルトージェルべ)オフビンテージにうまく作る作り手というのがいて、自分が飲んでいる作り手としてはここなどそうだと勝手に思っているのですが、彼女自身多分狙ってるのではなく、オフビンテージが普通のビンテージの時に感じる余計な力強さがうまく出せずに?もしくはいい具合に中和されて結果いい方向にいっちゃってるなぁなどと穿った見方をしています。よって20年VTは怪しさ満載でどんなにワイン屋がうまいセールストークをしてもオールスルーと決め込んでいます。笑 その代わりかなり悲惨な21年は逆にちょっと楽しみで、実際強くない17年はジャヴレ、フィサン方面のワインは悪くないと思っています。19年も1年おい…

  • Savigny-Les-Beaune Les Planchots2017(Decelle &fils)

    サヴィニー レ ボーヌ レ プランショ(ドゥセル)普通に飲んでいけばわかるのですが、ブルゴーニュは博打要素が多すぎます。VT、作り手の力量、畑の個性、それらの相性からボトル差まで。 かつて寺山修司が競馬について"俺たちが欲しいのは予想ではなく理想だ"というようなことを言っていたのですがこの言葉などワインの熟成に当てはまりそうです。 これは将来良くなりそうだー、などと思ってワイン会で威勢よくあけてみたら絶賛スカスカで絶句からの気絶。笑 自分の思っていた理想郷は廃墟だったという幻想の呆気ない裏切りに合った事があるのは当方だけではないはず。 このなんとか滑り込んで手に入れた作り手。飲み込んでいる方々…

  • Marsannay rouge 2017(Trapet)

    マルサネ ルージュ(トラぺ)2019年のブルゴーニュ赤は今飲んでのバランスの良さ味わいの乗り方、将来性も有望と感じる部分が多いです。広域、村名は今飲んでも美味しく、1級もポテンシャル飲みになってしまいますがそれでも隠しきれない要素が出ていて結構美味しく飲めてしまいます。ただしここに来て個人的な懸念点が1つ。正直、書くのも心苦しいのですが、我らが同胞のドメーヌ又はメゾンのワインは疑問符をつけざるえないワインが頻発してしまっていることです。(村名レベル位までの検証ですが)このグレートビンテージにして何故かグレートナチュールビンテージになってしまっている。(ルーデュモンは飲めていないの除外)この自然…

  • Sancerre les Charmes Blanc2021(Andre Vatan)

    サンセール レ シャルム(アンドレ ヴァタン)さて2020年ブルゴーニュですがまだ一本も飲んでいないです。苦笑 グランクリュの値上がりはもうおめでとうとしか言えない状態。笑 元々市場では下(ACブル)と上(グランクリュ)から無くなっていくのが定石なのですが、上は価格がとんでもない、下は数が異常に少なくあまり買えないというどうにもならない状態。そこで村名にとなるのですがこちらも諭吉1枚では買えない。苦労しているのはワイン屋もでしょう。 というわけでこれからはパスグラかー、、、基本誰でも買えるし飲めるというワインをなるべく取り上げてきただけにこの暴露系ならぬ自虐系ブログの別れも近い。かも。閑話休題…

  • Vosne-Romanee2017(Bruno Desaunay Bissey)

    ヴォーヌロマネ(ブリュノ デゾネイ ビセイ)テクニカル情報 畑の広さは約1haで国道74号線に隣接する緩やかな斜面の「Le Pré de la Folie(ル プレ ド ラ フォリエ):0.21ha」、丘の上部に位置し、南東向きで石が多い「Les Beaux-Monts Hauts Rougeots(レ ボー モン オー ルージョ):0.64ha」、同じく丘の上部に位置し、東向きの急斜面で小砂利の多い「Les Rouges du Dessus(レ ルージュ デュ ドゥシュ):0.15ha」の3つの区画の葡萄を使用しています。植樹は1966年、1982~1986年で約半分が所有畑、残りはフェルマ…

  • Volnay V.V.2019(Bernard et Thierry Glantenay)

    ヴォルネイ(グラントネ)あくまで個人の感想ーですが、最近の自分自身を省みても思うのは多くの人が某SNSに疲れてきているのではないかー?と思うところがあります。イーロンマスクが某スタグラムは嫉妬増幅器だと言っているのをどこかで見たのですがなかなか確信をついてきているのではないかと思う人もいるのではないでしょうか?結婚、子育て、年収、キャリア、美食、肉体美、整形美、旅行、人間関係コネクション、パリピ、資産、そして希少な酒など自分の傾向を掴んだありがた迷惑なアルゴリズムがありとあらゆる自分に持ってない物を自分自身にgiftとして降り掛けてきてくれます。笑 かつては全てとつながりどこにいるか一瞬で全て…

  • Volnay 1er Clos des Chenes2016(Reyane et Pascal Bouley)

    ヴォルネイ クロデシェーヌ(レイエンヌ エ パスカル ブーレ)これはQさんの言葉だったと思うのですが、ワインを選んでいるのではなく、ワインに選ばれているのであるーという印象的な言葉があるのですが旅をしていると同じような心境になるようなことがあります。どういう事かというと、日程的に難しくどんなに難しい場所にあっても行けるところには行けるし、比較的容易に行けるはずなのに何度その土地に行ってもその場所にたどり着けないということがあるからです。個人的にはバルセロナに何度行ってもグエル公園にはいけてないし、ポルトガルのリスボンなどは初めてきたにもかかわらずそこにいたかのように全てがスムーズに行ってしまっ…

  • Morey-Saint-Denis 1er les Ruchots2007(Olivier Jouan)

    モレサンドニ ルショ(オリヴィエ ジュアン)前回のエントリーで何となく旅のことを書いたら色々と昔のことを思いだしてしまいました。そういえば高校の時に東京から京都までヒッチハイクで行ったことがあったけどよくそんな事したなぁと… いろいろ振り返ってみてもあの旅だけはもうできないかもしれません。旅も日常も3日と同じところには留まらず、糸の切れた凧みたいな生活を今も続けている感じですが、あの頃からその前兆は出ていたことに今気づきます。18の頃、毎日のように海やプールで全力で遊びながら心のどこかでは"もうこんなふざけた生活はできないだろう、これからはきっと大変になって別の人生が始まる"と思っていたのです…

  • Morey-Saint-Denis 1er les Ruchots2019(Pierre Amiot et Fils)

    モレサンドニ ルショ(ピエール アミオ)コロナ禍になって個人的に何が1番しんどい事かと言ったら旅に出掛けられなくなってしまったことがあります。まぁ、日常でも3日と同じ場所にはいないのでほとんど旅しているようなものなのですが、国内旅行も悪くはないと思いつつ、それでは日常自分に積もった(と思われる)塵や煤みたいなものは払われず、マイノリティーになって様々な言語や文化的制約などを受ける中、普段考えなくてもいいことを考え、色んな思いをしながら日常の煤払いをしてきた(つもり)の自分としてはもう今や塵だらけでどうにかして外に出たいとは思いつつ、お上の方針は超スローペース、そして制約も現段階ではありなかなか…

  • Chassagne-Montrachet 1er Morgeot rouge2017(Heitz-Lochardet)

    シャサーニュ モンラッシェ モルジョ(ハイツ ロシャルデ)こちらは2本目になります。この作り手の赤はビンテージやクリマごとでマセラシオンカルボニックなどやってくることが違いやや困惑します。リリースしたての時に飲んだ時はガスっぽく全く初日は開かずに2日目に大きな変化を見せてくれたのですが果たして今回は? 抜栓したて、ガメイっぽさは感じる事なくストロベリー、少し煮詰めた感じのチェリー、そこに全房発酵由来と思われる梗のニュアンスがしっかりとあります。このニュアンスは好みがはっきり分かれそうですがナチュール的要素は感じるものの酢酸はないので個人的には問題ありません。香りの立ち上がりは悪くないものの、果…

  • N-S-G 1er Clos des Forets Saint Georges 2004

    クロデフォレ サンジョルジュ(ラルロ)日常の些細な記録もやや兼ねている為、日々何かないとあまりブログも書く気が起きないのですが、基本的には何もあまりない人生とは思いつつ、向こうのほうからfantasticに何か起こってくるというのが人生というもの。最近は出張先から帰る車の途中に何かが車にぶつかり気づいたらオイルがダダ漏れになり悲惨な状況に。うーんよく帰ってこれたな。そして修理から治ったその日に赤信号で止まっていたところに後ろから追突されてしまい救急搬送。大事には至っておりません。しばらく前にも流行り風邪になったり、自分の不注意で大怪我もしているし、、、今まで"不肖"を自認してきましたが現在は"…

  • Bourgogne Pinot noir2019(Olivier Jouan)

    プルゴーニュ ルージュ(オリヴィエ ジュアン)ブルゴーニュ地方ではない自然派ワインを飲むことも時にありまして、これは自然派ワインだという心構えを持って飲むと意外に飲めるのですが、普通に飲もうと思ったブルゴーニュに妙なナチュール香がしたら即、うわっという状態に。 命を削ったしごおわ侍(仕事終わりの意)に最早これは現代の闇討ちに等しい仕打ちです。笑 その時に自分の動作を見て気づいたのですが、完全に逃避反射しているわけです。要は脳の処理を介することなく感情だけで動いてしまう… つまり脊髄反射でノーサンキューと身体の方が言ってしまってるしゃないか。笑 まぁ結局は飲むのですが、やはり身体の反応が正しいこ…

  • Savigny-les-Beaune 1er Aux Vergelesses2019 (Simon Bize)

    サヴィニー レ ボーヌ オー・ヴェルジュレス(シモンビーズ)2019年ものの赤は収穫量はともかく出来た葡萄自体は大変健全なものができたと推測されます。その証左としてあそこはスペシャルキュヴェを出しているし、あそこやあそこのフラッグシップはエチケットがギンギラギンにさりげなくない。笑 また、健全な葡萄故か世界的潮流の流れの為か不明ですが、全体傾向としてどのドメーヌも亜硫酸を減らして以前よりナチュラル感が増しているかな?という印象を受けます。(あくまで限られた経験の中での個人の感想です) しばらく前に飲んだここの19の村名も"ボトル差はある"という前提のもとかなりナチュラルに振れていて、スタイルド…

  • Santenay Clos des Hates2012(Hubert Lamy)

    サントネイ クロ デ ザート(ユベールラミー)この頃は赤はもとより白すらもあまり見向きもされていなかったのですが、何がどう変わったか19年は白も赤も瞬殺。それでもこのビンテージ位から鋭い感性の持ち主のブルゴーニュファンの心を白で掴んでいたと思います。 でこちらは赤なのですが10年たってそろそろいけるか…?などと思ったらとんだツンデレぶりな態度で呆気に取られてしまいました。笑 粒子は細かいながらしっかりとしたタンニンが支配的で赤系果実主体ながら抜栓したてから初日は解けることなく、どうにもならない状態。というか堅牢という言葉が当てはまるワガママボディーっぷりを炸裂。 開いてきたのは3日目でタンニン…

  • Bourgogne Rouge2019 (Guillard)

    ブルゴーニュルージュ(ギーヤール)個人的に買う生産者のリリースで1番遅くリリースされるこの作り手。人気もあまりなく価格もまだ悲惨な値上がりにはあっていないので、普段飲みに重宝するといえば重宝しています。ただ年々滑らかさも増しており、10年前とはだいぶ違う質感を持ったワインを作っているのは間違いありません。本当か嘘かマジシャンベルタンをもっている?持っていた?らしくまぁ、全く見たことがないので持っていたとしても畑売っちゃったのかななどと邪推。お隣の畑のレコルボーはまだお安いのでそっちで雰囲気だけ感じるようにします。笑香りはやや閉じ気味ながら調子が出て来れば村名ジュヴレ位のポテンシャルはありそうで…

  • N-S-G Les Murgers 2016(CHAUVENET-CHOPIN)

    ニュイサンジョルジュ レ ミュルジュ(ショーヴネ ショパン)これは今を生きる埋没系どころが惜しまれながら?18年に閉鎖してしまったドメーヌになります。言葉を変えると今を生きる閉鎖系とでも言ったらいいのでしょうか。 畑もいいところをそこそこ持っており価格もこなれていて今ブルゴーニュをお勉強するにはいいドメーヌかもしれません。 このワインもこの地に求める求心力やエレガンスを伴ったしなやかな強さは感じられませんが、無理をした抽出などは感じずに熟成も相まってタンニンの落ち着いた赤い果実や花、少しの黒いニュアンス。いじり込んでいない、どちらかというと田舎臭さが残る造りが何とも言えないホッコリとした気持ち…

  • Pernand-Vergelesses les Boutieres Rouge2017(Marius Delarche)

    ペルナン ヴェルジュレス レ ブティエール(マリウス ドラルシェ)テクニカル情報ペルナン最南端の「レ・ブティエール」に2.03ha。粘土石灰質土壌。平均樹齢50年のVV。新樽率20%で15ヶ月間樽熟成。香りは赤系果実のチェリーにベリー、すもも的なニュアンス、白っぽく見えるミネラルが細やかで複雑、土のニュアンスが穏やかに入ってきます。スワリングをかましていると赤い薔薇も咲き、朱色のニュアンスも感じます。最初は高域が目立つのですが時間経過でゆっくりと落ち着きを見せてくる香り。 味わいも赤系のエキス系で多少はフィルターも掛かっているのかな?果実味で押してくる感じはなく、17年らしい酸味と強すぎない果…

  • Morey-Saint-Denis 1er 2016(G.Lignier)

    モレサンドニ プルミエクリュ(ジョルジュ リニエ)しばらく前に性格の悪い自然派ラバーとの会話なのですが、ワインが自然派に向かう事はいいとして、俺たちの実生活はどうだろう?体調悪ければガッツリ薬も飲むでしょ。俺はこの20年全く薬を飲んでいない、これが自然派ってもんだ!などと偉そうに言っていたらガッツリ流行り風邪に罹患。爆 そして流行り風邪とは別に訳あって抗生物質も飲まざる得ない状況だったのですが、解熱剤にしろ抗生物質にしろ20年ぶりの薬はまぁ〜よく効く効く。笑 でお前は何か言いたいのか?と言いますと、ヤバいと思ったら亜硫酸は適切に使ったらどうですかって事です。大笑(あくまで個人の意見であり亜硫酸…

  • N-S-G Le Petit Arlot2014(L’arlot)

    プティタルロ(ラルロ)例えばゴルフなんかをやっていると、明らかに今日は俺の日じゃなかったなというのがあります。わかりやすくいうと自分が65を出しても63を叩き出された時などはもうどうしようもないわけで勝者を誉めるしかありません。 先日久しぶりに我が尊師Mr.ボルドーと飲んだのですがまぁ、自分のワインの日ではなかったです。笑 先方は名の知れたスーパータスカンの熟成物で誰が飲んでも美味しいと言える状態でした。最近のブルゴーニュは濃いめなので薄ウマ系でしかもしばらく前に飲んで状態もわかっているしと思ったら全くどうにもならない状態。 ビンテージ的に閉じているのかただのボトル差なのかそれはわかりませんが…

  • Marsannay Clos du Roy2020(H.Charlopin)

    マルサネ クロデュロワ(エルヴェ シャルロパン)しばらく前にスポーツ医学誌を読んでいて、痛みというものがとても長引いてしまうと、その痛みが実際に治癒していたとしても、脳にその痛みの残滓が残っていて治っているのに痛みを感じてしまうと言うのを読んでなるほど、と思ってしまったところがあります。実際当方も帯状疱疹からくる頭痛に苦しめられて明らかに治っているのにかなり長い間チクチクシクシク痛むなと言う経験があります。ちなみに人間の鼻は脳の一部だったという説もあり、これが本当なら思い出の香りは脳髄直結系となり、懐かしい香りを嗅いでノスタルジックになるというのも、頷けます。 例えばワインにちょっとでもナチュ…

  • Bourgogne Aligote 2019(Robert Chevillon )

    ブルゴーニュ アリゴテ(ローベル シュヴィヨン)この良心的だった作り手も残念ながらしっかりと価格高騰。村名はちょうど諭吉が必要な2019VTとなってしまいました。パスグラもなかなかのお値段なのですが、本当の裏街道がこちらのアリゴテ。こちらはまだリーズナブルにまだ買えます。香りは花梨、蜜、すりおろした林檎、若いパイン、ミネラル香、果実を漂わせながら冷涼感もある香り。 味わいも酸は突出することないもののしっかりと下支えしていて、若いグレープの果肉の苦味、光るようなミネラル、柑橘類と楽しませてくれます。テクニカル的な詳細は不明ですがこの作り手のことなので古木由来の葡萄なのではないか?などと勝手に想像…

  • Savigny Les Beaune 2019(Simon Bize)

    サヴィニー レボーヌ(シモン ビーズ)「私はひたすらやり直すことで人生を過ごしている。しかしどこからやり直すのか」 フェルナンド ペソア 全く同じことが繰り返されたところからか、はたまた道を誤ったと自覚したところからか。19年物のリリースもそろそろ最終段階。こちらの19年がちょうどよく購入できたので早速試飲。 色はそこまで濃くなく、綺麗なパーガンディーレッド。期待を胸にグラスに花を近づけてみると、 はうわぁ!!?? 攻めた姿勢は見せていないものの明らかにそれと分かる自然派香に震えと動揺の稲妻が頭から全身を貫く。悟った… 口から出たのはその一言だけだった。私に喜びの感情も怒りの感情も悲しみの感情…

  • Bourgogne Pinot noir 2015(Bachelet)

    ブルゴーニュピノノワール(バシュレ)どんな世界にでも教えを受けた人はいるもので当然本職ではなく趣味の世界にもそういう人から知識を授かったりする者です。当方もこのワインでは酒屋の人でそういう人にあたる方がいます。その人が数年前にこれからの流れは大きく分けるとニコラ落下と病道流になって行くのではないかと考察していてちょっと驚愕。(だからといって信頼が揺らぐわけではないのですが) ニコラ落下の作品は少ない経験しかないのですが雨利のワインは結構飲んでいてマセラシオンカルボニック系の流れとわかるのですが、病道流はどうなの?という感じ。2人ともイニシャルD関連?うーむ。。。 自分が近づく事のない世界観では…

  • Meulsault Rouge2013(Jean-Marie Bouzereau)

    ムルソールージュ(ジャンマリー ブーズロー)今年は大型連休となり年に一度会うメンバーとこの時期に会うことができました。この当ブログでの1番の人気コンテンツの発動。 コロナは依然として終息を見せないが我らの薄毛の闘争にも終息なし!俺たちの頭皮のニューワールドオーダーここにあり。笑 というわけで時代の語呂合わせでお酒が回ってくると言っていることが各々の日頃のネタ炸裂で五感で感じろ頭皮の絶対温度状態。 「世界がグレートリセットしても俺の毛根はグレートリセットされる事はない」や「まずは己の抜け毛パンデミックの拡大徹底防止」「親父もじぃさんも薄い、これはもはや家族感染じゃねーのか」など円安も株安も物価高…

  • Meulsault Rouge2014(Jean-Marie Bouzereau)

    ムルソールージュ(ジャンマリー ブーズロー)自分自身を省みてもサントネイの赤を飲むならヴォーヌロマネが飲みたいと思うし、マランジュの赤ならジュヴレを飲みたいとも思います。まぁコートドニュイの村名は価格的に高くなって手がつけれないというのもありますが、いろんな村の赤ワインを飲んでいるのは自身にまだ知的好奇心というものが残っているからだと思っています。この地のワインは白の銘醸畑ですが、こちらはそちらには眼中になく 笑 趣味が悪いと言われようがあくまで赤です。個人的に個々のACブルルージュは気に入っているので、なおさら飲みたくなってしまいました。 香りは落ち着いたロートーンからミドルトーンの赤系果実…

  • Bourgogne Rouge 2019(Bachelet Monnot)

    ブルゴーニュ ルージュ(バシュレ モノ)エージェント情報 1/4をサントネ村、1/4をAOCマランジュ村、半分はピュリニー・モンラッシェ村の葡萄をアッサンブラージュ。いい意味で力の抜けた広域ブルゴーニュに久しぶりに出会ったように感じます。最近のブルゴーニュは広域だろうがしっかり濃くてもう少し脱力して飲めるものを探していたのですがこれはそんな気分に当てはまります。 ボーヌらしく粗も感じるし野な部分もあるのですが、高域にはチェリー、梅紫蘇がほんのり、ブラックスパイス、白い石、小さな赤い薔薇、鉄分や鉱物的ニュアンスに黒土などが香ってきます。相反するような物言いになってしまいますが重厚さを見せながら鈍…

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