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酒とソラの日々 / Lazy Days of Liquor and the Skies https://7cascades.blog.fc2.com/

空と雲の写真は記事内容に関係なくほぼ毎日更新しています。空のこと、雲のこと、大気光学現象のこと、気象のこと、写真のこと、酒のこと、北海道のこと、映画のこと、詩のこと、短歌のこと、本のこと、私のことなどなど、飲んだくれの酩酊雑記です。

さえき奎(けい)
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埼玉県
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釧路市
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2019/05/14

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  • 【改訂版】 たいていの人が「よい」というものは、たいていの場合「よくない」ものなんだよね ── 続・夏待日記 令和六年四月二十三日(火)

    「『どろどろ』と音が聞こえて来そうな光環と彩雲」 Canon EOS 5D Mark II, EF 24-105mm F4L IS USM, f16, 1/4000sec., ISO100, WB:Daylight 以前にも書いたことがあるが、俺は子供の頃から「変なヤツだ」と言われて来た(笑)。もちろん、ほめ言葉なんかじゃないよ(笑)。「変わってるねえ・・・」「えっ、何で、どうして?」「へそ曲がり」「天の邪鬼」「この、ひねくれもん!」「なんで、みんなと一緒じゃ駄目なんだ?」等々、...

  • ニュースと月曜日と春愁 ── 続・夏待日記 令和六年四月二十二日(月)

    「春は朧の昼下がり (その3)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 過去記事でも何度か書いているが、春分・秋分の前後は、我が家のバルコニーから見てちょうど大楠の向こうに陽が落ちる。特に黄昏前などは、大楠の枝葉のシルエットと茜空のコントラストが美しいのでよく撮影するんだが、この日はそれにはまだ少し早い午後の霞空を背景に撮ってみた。こういうのも、なかなかいいも...

  • 僕はもう星へ還らなきゃ ── 続・夏待日記 令和六年四月二十一日(日)

    「天(あめ)の海に連なる雲の波」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、半月ほど前に撮った日没前後の東天だ。三列に連なる雲の波が見えて、その中段だけが残照に映えていた。黄昏時は、つい西天の方に注目してしまいがちなんだが、東天にもなかなか魅惑的な空景が広がっていることがある。その代表例が「地球影とビーナスベルト」や「反薄明光線」なんだが、他に...

  • Everybody Loves Lazy Saturday ── 続・夏待日記 令和六年四月二十日(土)

    「ある飛翔 (その91)」 Canon EOS 5Ds R, EF70-200mm F2.8L USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、飛行機雲がいわゆる「逆さだるま」になったところなんだが、これは上空の風が弱い時、飛行機雲を形成する氷晶(氷の微細な結晶)が周りの水蒸気を次々に集めて成長し、そのうちに自らの重みで垂れ下がった姿なんだよね。撮影していると、巻層雲(うす雲)に「飛行機雲の影」を生じているのが見えた。「逆...

  • 桜前線、津軽海峡を渡ってラストスパート ── 続・夏待日記 令和六年四月十九日(金)

    「春は朧の昼下がり (その2)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、巻層雲(うす雲)に出現した昼下がりの「外接ハロ」と「22度ハロ(内暈)」だ。太陽の真上、11~1時くらいの範囲に見えるやや鮮やかな光彩が外接ハロ、正しくはその一部だ。外接ハロの右端から分岐するように弧を描いているのが22度ハロ(内暈)ということになる。よく見れば、外接ハロと22度...

  • 春の試練は計り知れん ── 続・夏待日記 令和六年四月十八日(木)

    「春愁を煽り立てる暗雲」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、細長い層積雲(うね雲)が太陽を覆い隠して、その背後にある雲のフォルムが浮かび上がったところだ。つまり、この暗雲がなければ、太陽光が強烈過ぎて周辺の雲の様子は分からなかったということなんだよね。で、何か面白いものでも写っているのかって・・・そ、そったらもん、写ってる訳ないべさ(笑)...

  • 思えば遠くへ来たもんだね ── 続・夏待日記 令和六年四月十七日(水)

    「黄昏発黄泉(こうせん)行 第39便」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/60s, ISO400, WB:Daylight 本日のトップ画像は、毎度お馴染みの「黄昏発黄泉こうせん行」シリーズの一葉で行ってみたいと思う。この時の飛行機雲は、そのものズバリの"夕焼け色"に染まっていたことをよく覚えている。考えてみれば、何気なく茜雲とか夕焼け雲とか黄昏雲とかいうけれど、その色合いはその日その時によって様々...

  • 【改訂版】 昔々ある沢に美しい滝が懸かっていましたとさ ── 続・夏待日記 令和六年四月十六日(火)

    「滝の見本帳──星移幾秋の滝よ永遠に!」 Canon EOS-1N, EF28-80mm F2.8-4.0L USM, f16, 2sec., Ektachrome E100SW滝壺の中にある上部が平たい岩を、俺は「卓袱台岩」と呼んでいた。昼飯時には弁当や缶びいるを、撮影時には機材などを置かせてもらったり、暑い日には靴を脱ぎ、ここに腰掛けて火照った足を滝壺で冷やしたりと大変世話になった岩だ。 俺のところ(埼玉県北部地方)では、今日も最高気温が25度まで上がって二日続き...

  • たまには神の視点で ── 夏待日記 令和六年四月十五日(月)

    「ある飛翔 (その90)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/125s, ISO100, WB:Daylight このところ夕景が続いたので、本日は紺碧の空をバックにした「ある飛翔」シリーズで行ってみたいと思う。まあ、ちょいとヨレヨレだが、そこはご愛敬ということで(笑)。本当はもう少しシュッとした飛行機雲もあったんだが、記事の都合上この画像をセレクトさせてもらった。 先日、某科学サイトを漁っていたら、ちょっと...

  • 雲片(くもぎれ)の宅急便 ── 夏待日記 令和六年四月十四日(日)

    「春の朧の黄昏の (その3)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 連日の夕景で申し訳ないんだが、最近何故か大気光学現象がさっぱりなんだよね。困った時の夕景頼みということで、ご容赦願いたい(笑)。まあ、それはともかく、この「薄明光線」を視た瞬間「おお、軍艦旗や!」と思ったんだが、よく考えたら「旧海軍軍艦旗」も「海上自衛艦旗」も「旭日・・旗」、つまり朝陽に出現...

  • 既視感は幻じゃない ── 夏待日記 令和六年四月十三日(土)

    「黄昏の椿事 ── ソラに穴が空いたという訳ではありませんが (その2)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 本日は蔵出し画像から「穴あき雲」をご紹介したいと思う。この時は、夕陽に「太陽柱(サンピラー)」らしきものが出ていたので、そちらを撮ることに夢中になっていて雲の方はノーマークだったんだよね(笑)。ファインダーの上の方に穴あき雲のようなフォルムが見えたので、...

  • ウンガレッティを読む君の熱 ── 夏待日記 令和六年四月十二日(金)

    「凛として颯爽と行く」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 久々に眉目麗しき「鈎状巻雲」を見た。これが数本の群れであったらもっとよかったんだが、残念ながら一筋だけの艶姿だった。巻雲(すじ雲)は雲種として毛状雲、鉤状雲、濃密雲、塔状雲、房状雲の5形態に分類されるんだが、図鑑や教科書に巻雲の代表として必ずといっていいほど載っているのがこの鈎状巻雲なんだよね。しか...

  • 春爛漫に反比例する僕の春愁 ── 夏待日記 令和六年四月十一日(木)

    「黄昏発黄泉(こうせん)行 第38便」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、大楠の向こうに沈む夕陽と飛行機雲のなれの果てだ。このトレイルの左側に広がる雲は、飛行機雲から巻層雲(うす雲)が派生し、さらに巻積雲(うろこ雲)に遷移しているところではないかと思う。こういう春らしいぼうっとした黄昏もいいよね。何だか「朧月夜」でも口ずさみたくなってしま...

  • サニーサイドアップに裂傷負わせた朝 ── 夏待日記 令和六年四月十日(水)

    「春愁を煽り立てる黄昏」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO400, WB:Daylight 本日のトップ画像は、茜色に染まる巻積雲(うろこ雲)だ。ちょっと面白いのは、画像の下の方はノーマルな巻積雲なんだが、上に行くに従って次第に波状(巻積)雲に遷移し、上端部は巻雲(すじ雲)を派生しているように見える。この茜色って、何だか「おーい」とか「バカヤロー!」とか「○ん○○え!」とか「○○っ○れ!」とか...

  • 【五訂版】 There Will Come Soft Rains / 優しく雨ぞ降りしきる [暁にめざめし春の女神すら我らが去りしことをばそれと心づかざらん ── サラ・ティーズデールを訳してみる 第1回]

    「暁にめざめし春の女神すら」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/250sec., ISO100, WB:Daylight 今年も本ブログ恒例の『やさしく雨ぞ降りしきる』をご紹介させていただく季節となった(笑)。もう読み飽きた、耳タコだというフォロワー・読者諸兄姉の皆様におかれましては、この記事は本ブログ恒例の"生誕祭"みたいなものなので、何卒ご容赦のほどを(笑)。 この詩をご紹介する度に同じ事を書いて...

  • もしかして、これも春愁なのか? ── 夏待日記 令和六年四月八日(月)

    「黄昏発黄泉(こうせん)行 第37便」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は「黄昏発黄泉こうせん行」と銘打っているくらいだから紛れもなく飛行機雲のカットなんだが、ご用とお急ぎでない方はどこにあるのか探してみてほしい。ここには、フレッシュなトレイルとなれの果ての二本の飛行機雲が写っている。中央やや左寄りの羽毛状のフォルムの、肋骨巻雲のなり損ねみ...

  • 北海道サマーの午後を堪能する ── 夏待日記 令和六年四月七日(日)

    「先陣争いをする乱層雲」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、雨を降らせる雲の代表である乱層雲(あま雲)だ。雨を降らせる雲のもう一方の雄である積乱雲(かみなり雲)はご紹介する機会も多いんだが、本ブログで乱層雲を掲載した記憶は片手に余るほどだと思う。それも、降水雲や尾流雲をフィーチャーしたもので、乱層雲が主役ということではなかったように思...

  • その予兆(サイン)襟元にあり ── 夏待日記 令和六年四月六日(土)

    「おっぱいがいっぱい」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、昔一旦ボツにした層積雲に生じた「乳房雲」を引っ張り出してきた。乳房雲は、意外とこじんまりと出現することが普通で、全天や半天を覆うなどというスケールで出現することは稀だと思う(少なくとも俺は見たことがない)。この画像のM乳房雲はけっこうな広範囲に出現したんだが、気づいたのが少々遅く...

  • 幻だっていいじゃないか ── 夏待日記 令和六年四月五日(金)

    "Twin Clouds" Canon EOS 5Ds R, EF70-200mm F2.8L USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylight ふと見かけたうり二つの雲片を望遠ズームで撮ってみた。まあ、同じくらいのサイズの雲片が並んでいたら、当然のことながら同じ気象条件下にある訳だから、同じような変化をして同じようなフォルムになって行くのは当たり前の話なんだけれどね(笑)。そういう意味でも、この二つの雲片は双子と呼んでも間違いではないと思うよ...

  • アシンメトリーが僕を泣かせる ── 夏待日記 令和六年四月四日(木)

    「ある飛翔 (その89)」 Canon EOS 5Ds R, EF70-200mm F2.8L USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、巻層雲(うす雲)の中を行く飛行機とその飛行機雲コントレイルだ。この時は、たまたま望遠ズームをセットしていたので機影を捉えることができた。まあ、紺碧の空を行く飛行機雲も美しいんだが、こういうのも春らしくてよろしいんじゃないだろうか(笑)。飛行機雲がエンジンの直後ではなく、水平尾翼付近...

  • すじこと納豆のジレンマ ── 夏待日記 令和六年四月三日(水)

    「美しく忙しい循環」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、飛行機雲のなれの果てに生じた尾流雲が、気流に煽られて翻っている様子だ。尾流雲は、過去記事で何度か書いているように、雲を構成する水滴や氷晶(専門的には、これらは「降水粒子というそうだ」)が落下する現象なんだが、これらが雨や雪として地上に到達する前に蒸散、昇華してしまうものを言う。考...

  • 【改訂版】 美しいものが儚いのではない、儚いから美しいのだ ── 「乳房雲コレクション展」をやってみる

    「真夏の証明」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f8, 1/60sec., ISO400, WB:Daylight残照に映えるかなとこ雲と乳房雲。どこに乳房雲があるのかというと、かなとこ雲の「朝顔型」に開いた雲底にぼこぼこと見える突起がほぼ全て乳房雲だ。かなとこ雲には、このようなフォルムの乳房雲が形成されることが多い。「真夏の証明(部分拡大)」 突然思い立って、「乳房雲コレクション」をやってみることにした。前にも何度か...

  • ロクブテしたくなる話 ── 夏待日記 令和六年四月一日(月)

    「冬将軍退散を告げる空」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、朝から厚い暗雲に覆われていた空が午後遅くなってようやく太陽が顔を覗かせたところだ。画像タイトルに別段深い意味はないんだが、あの異常な寒い3月に苦しめられた身としては、何となくこういうこじつけをしたくなるんだよね(笑)。たまたまその位置が大楠の真上だったというのも、天からの啓示を...

  • 君にとことんイジられたい ── また・夏恋日記 令和六年三月三十一日(日)

    「風の断層」 Canon EOS 5Ds R, EF70-200mm F2.8L USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、小さな雲片から尾流雲を生じているところなんだが、尾流雲が落ち始めるやいなやその向きを90度変えて横方向になびいているのが面白かったので望遠に換装して捉えたカットだ。このように雲が急激な変化を見せる時は、そこに「ウインドシア」(水平あるいは垂直方向に風向や風速の差異がある状態、言うなれば「風の断...

  • 蚤の心臓、いざ行かん ── また・夏恋日記 令和六年三月三十日(土)

    「VHFアンテナのある空景 (その76)」 Canon EOS 5Ds R, EF16-35mm F4L IS USM, f16, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は「22度ハロ(内暈)」をかすめるように通過した飛行機雲のなれのはてだ。双発のエンジンから出来た飛行機雲が一体化せずに微妙に捩れるように分離しているのが面白い・・・なんてことを感じるのは重度のソラ屋病感染者だけだと思うが・・・(笑)。22度ハロの12時付近にうっすらと「上部タンジェン...

  • 『じゅうはち』 ── しーちゃんの詩を読んでみる

    「やさしくてクールな黄昏」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO400, WB:Daylight「じゅうはち」しーちゃん18歳の心の中の"よこしま"はペロンと出した舌だけが幼い心で残っているそんな"ずるさ"です「蒼穹の飛行隊 / The Squadron in the Blue Sky #4」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60sec., ISO100, WB:Daylight ずっと迷っていたんだが、しーちゃんの詩...

  • 大人の山葵利かせやがって ── また・夏恋日記 令和六年三月二十八日(木)

    「揺れる睫か紅涙か」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/1000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は「22度ハロ(内暈)」の縁をかすめるように通過した飛行機雲のなれの果てだ。飛行機雲は、その時々の大気の状態(湿度や気流)によっていわゆる「逆さだるま」になったり、この画像のような簾状に変化することもある。もう何度も書いているが、多くの人は見つけても「あ、飛行機雲!」などとちらっと一瞥...

  • 【改訂版】 咲かぬなら、せめて「言葉の花見」を ── 「桜の短歌祭」をやってみる

    「日本で一番美しい桜 ── エゾヤマザクラ #1」花も大きく色も濃いエゾヤマザクラは、ソメイヨシノよりはるかに美しく見栄えがする。道産子の脳には「桜とはこういうものだ」という刷り込みがされている。画像出典:中村昌寛氏撮影によるこの作品は写真ACから提供されています。 今日の俺のところ(埼玉県北部地方)では久々に晴れて、ちょいとだけ春の陽気を感じられた。しかし、本日も気象庁の標本木である靖国神社の境内の染井...

  • 君と話しがしたいのだ ── また・夏恋日記 令和六年三月二十六日(火)

    「黄昏発黄泉(こうせん)行 第36便」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像はある日の朧な黄昏時に見つけた飛行機雲だ。このトレイルが微妙にカーブなんかしているところって、なんとなく色っぽいと思わないか(笑)。あ、せっかく画像タイトルを「黄昏発黄泉こうせん行」シリーズで行ってるのに不謹慎極まりないかな(笑)。 本日、俺のところ(埼玉県北部地方)で...

  • 春愁の実感 ── また・夏恋日記 令和六年三月二十五日(月)

    「一寸失礼」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/1000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、大楠の肩越しにちょいと顔を覗かせた「右幻日」だ。一見したところ、幻日が上下に二つ見えているように思えるんだが、そったらことが天地がひっくり返ったとしてもあり得ない(笑)。これは幻日を出現させている氷晶(氷の微細な結晶。この画像の場合は巻層雲)によって構成される雲が、たまたま上下二つに分か...

  • 今宵は「冬追い出し・春愁予防」メニューで行ってみることにした ── また・夏恋日記 令和六年三月二十四日(日)

    「春は朧の昼下がり」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/1000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、定規で描いたようにきれいに並行する「波状巻積雲(うろこ雲)」だ。この巻積雲の元雲は「毛状巻雲」なんだが、それがフォルムを保ったまま巻積雲に転成した姿だ。この例に限らず、巻雲・巻積雲・巻層雲の上層雲3トリオは、しばしば互いに転成や派生したりされたりしているんだよね。そうそう、画像右...

  • 桜前線、ようやく始動する ── また・夏恋日記 令和六年三月二十三日(土)

    「翩翻と風に」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、強い気流に煽られて翻る巻雲列が、同心円を描くようなフォルムをしていたところを撮ってみたカットだ。真下から見ているので今ひとつはっきりしないんだが、雲頭部に特徴的な繊維状のもやもやとした構造が見られるので「鈎状巻雲」と同定してもかまわないと思う。プロセスを見ていないので断定はできないんだ...

  • Wintry Shower ── しーちゃんの肩に雪時雨

    「黄昏発黄泉(こうせん)行 第35便 ── 君が置きたる静寂(しじま)の空は」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO400, WB:DaylightWintry Shower ── しーちゃんの肩に雪時雨 (まるひら銀水)セデスなる妖しい呪文つぶやいて先行く君に午後の小こ時雨雪時雨 君を誘えばよかったな 和わ商しょう市場で蟹脚を食む手探りで灯あかり点せば涔々と

  • 大積ン読山脈未ダ崩壊セズ ── また・夏恋日記 令和六年三月二十一日(木)

    「春の朧の黄昏の (その2)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/125s, ISO100, WB:Daylight ちょうど春分前後の今時分は、我が家のバルコニーから見て大楠の向こうに陽が落ちるようになる。大気光学現象やフォトジェニックな雲に恵まれない時など、ソラ屋的には大変重宝する被写体なんだよね(笑)。まあ、現実的にはここ数日強風が吹き荒れていて、とても「春の朧の・・・」などという雰囲気じゃないんだが、一...

  • 泡沫の夢時空を行き交う ── また・夏恋日記 令和六年三月二十日(水)

    「私、ここにいます」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/1000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、ちょっと目を凝らしてご覧いただきたい。これは太陽の周辺にもやもやとかかる巻雲(すじ雲)を撮ったカットなんだが、右端付近にうっすらと右幻日が写っているのがお分かりいただけるだろうか。正直言うと、この日はけっこう強い風が吹いていたこともあって巻雲もちょいと捩れたりしているんだが、幻日...

  • 【改訂版】 何でもかんでも動画ってのはどうがと思うよ ── また・夏恋日記 令和六年三月十九日(火)

    「『舞茸ご飯を供えよ!』という空の神様からの啓示」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60sec., ISO100, WB:Daylight 黄昏の空に見事な「舞茸雲」が出た。ちゃんと薄明光線まで出ているので、これが間違いなく空の神様の啓示であると確信した俺は、この日の晩躊躇することなく舞茸ご飯を炊いてお供えした。当然だよ。ソラ屋さんなんだから(笑)。あ、マジな話をすると「舞茸雲」という名の雲は存在しない。...

  • 冬将軍、舞い戻る ── また・夏恋日記 令和六年三月十八日(月)

    「黄昏発黄泉(こうせん)行 第34便」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、すっかりお馴染み(?)になった我が家のバルコニーから撮った夕景なんだが、主役は茜雲ではない。画像右上から中央付近にかけて、ミミズかナメクジがのたくったような痕跡トレイルが見えるかと思う。実はこれって「消滅飛行機雲」なんだよね。消滅飛行機雲は、飛行機が雲を通過する際、...

  • アルコールとかアンコールとか ── また・夏恋日記 令和六年三月十七日(日)

    「青天の午後の彩り」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日は蔵出し画像から「外接ハロ」を一葉ご紹介させていただきたいと思う。一昨日掲載した外接ハロは、太陽から22度離れた6時の位置あたりにその一部が出ていたんだが、こちらは逆に12時付近の部分的出現となる。この時のことは今でもよく覚えているんだが、特筆すべきはその光彩の鮮やかさだ。俺は後にも先にもこのような明...

  • Too Young to Love ── また・夏恋日記 令和六年三月十六日(土)

    「花粉の賜物」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、久々に「花粉光環」で行ってみたいと思う。このくらいまで陽が落ちてくると、肉眼でも花粉光環を確認できる(決して肉眼視することを奨めている訳ではないからね)。普通光環といえば、太陽光が雲を構成する水滴を通過する際の回折現象(光が大気中の微粒子の進行方向側に周り込んで干渉する現象)なんだが、...

  • 君のゆるーい僕との差別化 ── 新々・夏恋日記 令和六年三月十五日(金)

    「昼下がりの彩り」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は昼下がりの南天に見つけた「外接ハロ」だ。正確には、外接ハロの下側の一部ということになる。"ハロ"というくらいだから、本来的であれば全周がつながった楕円形の環になるはずなんだが、そのような外接ハロが出現することは極めて稀なんだよね。普通は、この画像のように太陽から22度離れた12時...

  • Up-Hill / 上り坂 ── クリスティーナ・ロセッティの詩を読んでみる 第11回

    「黄昏発黄泉(こうせん)行 第33便」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 久々にクリスティーナ・ロセッティの作品から一篇をご紹介させていただきたいと思う。この作品は、紛れもなく宗教詩あるいは信仰詩のジャンルに入る一篇なので、作中の「丘」や「宿」が何のメタファーなのか想いを巡らしながら鑑賞してみるのもよし、そういうこととは関係なく己が人生に重ねてみるのも一興じ...

  • 「飛行機雲の影」コレクション展をやってみる ── 新々・夏恋日記 令和六年三月十三日(水)

    「錯覚の楽しみ」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500sec., ISO100, WB:Daylight 本日は急に思い立って「飛行機雲の影」コレクション展をやってみることにした。この画像は、太陽が飛行機雲の底を照らし、その影が上にある巻層雲(うす雲)などに投影されているように思えるんだが、ちょっと図を描いてもらえればお分かりいただけるようにそれは錯覚に過ぎない。ただ、日出・日没前後のごくわずかな時間帯に...

  • 【改訂版】「親父ギャグ」かましてみたら「おや、自虐」 ── 新々・夏恋日記 令和六年三月十二日(火)

    「ある飛翔(その29) ── しーちゃんの一筆」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/125sec., ISO100, WB:Daylight 今日もまた俺のところ(埼玉県北部地方)では冷たい雨が降っている。いや、いいんだよ。定期的に天気が変わるようになるのは、紛れもない春の証だからね。だけど、今年の三月の雨はそんな雨じゃない。一歩間違えれば雪になるんじゃないかというような冷たい雨で、実際今月に入ってからもう二度も雪...

  • あれから13年 ── 膝に置かれし固き拳よ

    「表裏一体の光と影」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight あれからもう13年・・・。今年の元日に能登半島を襲ったM7.6の大地震をはじめてとして、今日に至るまで日本列島は絶え間なく震災に苛まれ続けてきている。その間、世の中には様々な事件や動きがあり、俺自身にもいろいろと大きな出来事があった。しかし、何年経とうとも当時勤務していたオフィスの17階で体験した、あの人を翻弄...

  • 400倍と400倍の奇跡 ── 新々・夏恋日記 令和六年三月十日(日)

    「通過する光環」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/1000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、太陽を横切る帯状の雲に出現した何の変哲もない光環だ。この雲は高積雲(ひつじ雲)と言いたいところなんだが、どう見ても巻積雲(うろこ雲)だよね。ということは、この巻積雲は過冷却水滴で出来ているということなんだろうね・・・。写真を撮りながら、光環が足早に太陽を通過して行く様子をぼんやりと眺め...

  • Happy Lazy Saturday for Me ── 新々・夏恋日記 令和六年三月九日(土)

    「ある飛翔 (その88)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、遅い午後の南天に見えた飛行機雲のなれの果てだ。少々捩れながら次第に拡散して巻積雲(うろこ雲)に遷移中の様子がお分かりいただけると思う。その情報にぼうっと広がる巻層雲(うす雲)も、実は飛行機雲のなれの果てなんだよね。 本日は晴れの予報だったので、溜まった洗濯物をやっつけるつもりで...

  • 嗚呼、ガッパよ永遠に! ── 新々・夏恋日記 令和六年三月八日(金)

    「苞が開き始めたガッパ」画像出典:unic さん撮影によるこの作品は 写真AC から提供されています。 毎度天気の話で申し訳ないんだが、今朝俺のところではまた雪が降った。いや、降ったというか、起きたら雪がうっすらと積もっていたというのが正しい。今季はこれで三度目だよ。それも三月に入ってから二度目だ。またうだうだとボヤき節を書き連ねるのも何なので、今日は雪国・北国の春の使者であるフキノトウについて書いてみた...

  • それでも春は確実に近づいているらしい ── 新々・夏恋日記 令和六年三月七日(木)

    「VHFアンテナのある空景 (その75)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、毛状巻層雲(うす雲)に出現した22度ハロ(内暈)をアンテナ越しに撮ってみたカットだ。毛状巻層雲と毛状巻雲(すじ雲)は同定が難しいというか、上層雲(巻雲・巻積雲・巻層雲)自体が互いに転成したり派生したりしているので、人間の勝手な都合で「はい、ここまでは巻層雲で、ここか...

  • 3月の雪が降った日、セイコーマートに行ってきた ── 新々・夏恋日記 令和六年三月六日(水)

    「ある飛翔 (その87) ── Twistする飛行機雲のなれの果て」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、ある強風の吹き荒れる日の激しく捩れる飛行機雲のなれの果てだ。完全逆光なので、コントラストがあまりよろしくない点はご容赦願いたいんだが、半端なく捩れまくっているのがお分かりいただけると思う。この飛行機雲のなれの果ては、竜巻のように渦巻きながら太陽...

  • 「ご飯のお供 2024年大会」をやってみる ── 新々・夏恋日記 令和六年三月五日(火)

    「凍てつく釧路川と幣舞橋」画像出典:akiaji さん撮影によるこの作品は 写真AC から提供されています。 本日は3年ほど前にやった「ご飯のお供大会」の2024年バージョンで行ってみたいと思う。当時、書き漏らしていたものや、その後の嗜好の変化も生じたりしているのでTOP10や順位にかなり変動があった。お断りしておくが、これは俺が独断と偏見で選んだ「ご飯のお供TOP10+アルファ」だからね(笑)。そもそも「ご飯のお供」の...

  • 春の朧の黄昏の ── 新々・夏恋日記 令和六年三月四日(月)

    「春の朧の黄昏の」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/125s, ISO200, WB:Daylight 春の黄昏空を大楠越しに撮ってみた。下層にゆるやかに棚引く層積雲(うね雲)、上層にはそれに直交するように巻雲(すじ雲)が広がっている。真冬の冴え渡ったグラデーションの黄昏も美しいんだが、春の朧な夕空もまたそれに負けない魅力がある。もちろん夏の深い茜色の空も素敵だよね。春夏冬と三季それぞれに魅力があるから...

  • 空に星の降るごとく ── 新々・夏恋日記 令和六年三月三日(日)

    「空に星の降るごとく」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は巻積雲(うろこ雲)が尾流雲に遷移して消散していくところだ。巻積雲の尾流雲はかなり劇的な変化を見せることが多いんだが、この時も気がついたらあっという間に尾流雲を生じていた。雲頭部がもやもやと繊維状になっているのは、氷晶が強い気流に煽られているせいなのかも知れない。卵○を目指して先陣争...

  • 連綿と君へ繋る風よ大気よ ── 新々・夏恋日記 令和六年三月二日(土)

    「幻日は神出鬼没である」 Canon EOS 5Ds R, EF70-200mm F2.8L USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、日没間近な西天の巻積雲(うろこ雲)に出現した鮮やかな左幻日だ。この時は、飛行機雲のなれの果てから巻雲(すじ雲)と巻積雲がそれぞれ逆方向に派生しているように見えたので、その妖しげな夕空をフレーミングするのに夢中になっていて幻日は全くノーマークだったんだよね。実際、撮り始めた時には幻...

  • 燃えているかどうかは別にして、青春は真っ赤だ! ── 新々・夏恋日記 令和六年三月一日(金)

    「別に照れている訳ではありません」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、我が家の庭の片隅に生えている「イヌカタヒバ」(犬片檜葉、学名:Selaginella moellendorffi、イワヒバ科イワヒバ属)というシダ植物の一種だ。ひと月ほど前、庭の隅に茶色い枝切れのようなものがあることに気がついたんだが、コノテヒバの枯れ枝でも落ちているんじゃないかくらいに思っ...

  • 「うるう日」はバタバタと過ぎて行く ── 新・夏恋日記 令和六年二月二十九日(木)

    「黄昏発黄泉(こうせん)行 第32便」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f8, 1/60s, ISO400, WB:Daylight 本日のトップ画像は、先週の黄昏時に撮った正真正銘の「昏発黄泉こうせん行」シリーズから一葉ご紹介したいと思う(笑)。それもワンカットで、今まさに出来たてのフレッシュなトレイル、少し広がり始めた雲、ぼんやりと拡散したなれの果てまで3段階の変遷を見ることが出来るというスペシャルな画像なんだよね...

  • フィナーレはドライカレーで ── 新・夏恋日記 令和六年二月二十八日(水)

    「黄昏発黄泉(こうせん)行 第31便 ── 幻の日の彼方に #1」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/125s, ISO100, WB:Daylight「黄昏発黄泉(こうせん)行 第31便 ── 幻の日の彼方に #2」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、久々に晴れ上がった先週の土曜日の午後、日没近くなって出現した右幻日だ。最初はいつものような"朧な"幻日だ...

  • 【改訂版】 へそ曲がりっ子でも、ちょっとだけ世に憚らせてやってほしい ── 新・夏恋日記 令和六年二月二十七日(火)

    「『どろどろ』と音が聞こえて来そうな光環と彩雲」 Canon EOS 5D Mark II, EF 24-105mm F4L IS USM, f16, 1/4000sec., ISO100, WB:Daylight 以前にも書いたことがあるが、俺は子供の頃からずっと「変なヤツだ」と言われて来た(笑)。もちろん、誉め言葉なんかじゃないよ(笑)。「変わってる」「へそ曲がり」「天の邪鬼」「ひねくれもん」等など散々罵倒され、最後には決まって「なんで、みんなと一緒じゃいけないの?」などと...

  • 空想はそれを空想だと認識している者だけが楽しめる ── 新・夏恋日記 令和六年二月二十六日(月)

    「ある飛翔 (その86) ── 的中!」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、ソラの神様が放った矢が見事に青い的を貫いたところだ・・・とまあ、そんな空想を楽しむことができるのも、ソラ屋の大いなる特権だと思うよ。それにしても、雲に円い穴が空いたところにタイミングよろしく飛行機が通過するなんてことが実際に起こったんだから、ソラの神様が何か細工をしてく...

  • 求道者はコケるものと相場が決まっている ── 新・夏恋日記 令和六年二月二十五日(日)

    「黄昏発黄泉(こうせん)行 第31便」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、毎度お馴染みの「黄昏発黄泉こうせん行」シリーズなんだが、タイトル負けしないフォトジェニックな一葉であると秘かに自負しているんだよね(笑)。飛行機雲の右側には「飛行機雲の影」が出ているのがお分かりいただけると思う。もう耳タコだと思うが、太陽が飛行機雲を下から照らして、...

  • 「カロリー積み立て」満期通知が届きました ── 新・夏恋日記 令和六年二月二十四日(土)

    「たまには小粋に行ってみる (その3)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 先週撮影した「朧な幻日」シリーズから一葉をご紹介させていただきたいと思う。共演はナメクジのような雲とその雲の影だ。この雲の影も「飛行機雲の影」と同じ原理で、実際には巻層雲(うす雲)の上にある"ナメクジ雲"の影が下にある巻層雲に投影されているんだよね。もしかしたら、このナメク...

  • やましくない方の自己弁護 ── 新・夏恋日記 令和六年二月二十三日(金)

    「弾ける雲あるいは泡立つ空」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、先週久々に出現した巻積雲(うろこ雲)の「蜂の巣状雲」だ。この雲は巻積雲や高積雲(ひつじ雲)の変種で、下降気流によって一つ一つの雲片が中心部より消散して穴が生じたものなんだよね。出現頻度的にはそれほどレアではないような気もするんだが、雲が消えて行くプロセスとして現れるので、...

  • 南南東 ── 木坂涼さんの詩を読んでみる 第1回

    「VHFアンテナのある空景 (その74)」 Canon EOS 5Ds R, EF16-35mm F4L IS USM, f16, 1/250s, ISO100, WB:Daylight トップ画像は、数日前の午後一瞬見えた朧な左幻日。22度ハロ(内暈)も上部タンジェントアークも出てはいるんだが、見事に朧だ。この朧の根源は巻層雲(うす雲)なんだが、画像上部を横切る飛行機雲のなれの果てまでも、巻層雲に同化しようと朧になっている。真冬ではあまり見かけることのない空景だ。「南南東...

  • 【改訂版】 凍滝の彼方、春ほのかに見えて ── 新・夏恋日記 令和六年二月二十一日(水)

    「凍滝(いてだき)の彼方、春ほのかに見えて」 Canon EOS-1N, EF28-80mm F2.8-4.0L USM, f16, 1/4sec., Ektachrome DYNA HighColor100 本日は、滝屋専門にやっていた頃の旧作から一葉ご紹介させていただきたいと思う。ちょうど2月の今頃、暖冬の今年とは違ってかなり厳しい冬だったので、もしやと思って行ってみたんだが、さすがにこの時期に全面氷結を期待する方が無理ってもんだよね(笑)。落差30mもあるけっこう大きな滝な...

  • 【改訂版】 風評・風説・風聞なんていうけれど、風に罪はないんだよね ── 新・夏恋日記 令和六年二月二十日(火)

    「コントレイル祭のソラ」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f8, 1/250sec., ISO100, WB:Daylight まずは上掲のカットをご覧いただきたい。これって全部飛行機雲なんだよ。まあ、既に高積雲とかに化けてしまっているものもあるから「飛行機雲由来」という方が正確かも知れない。ざっと数えてみて、ここには8本の飛行機雲と飛行機雲のなれの果てが写っている。この日のソラは全天がこういった雲で覆われていた。といっ...

  • フライングする春、往生際の悪い冬 ── 新・夏恋日記 令和六年二月十九日(月)

    「黄昏発黄泉(こうせん)行 第30便」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像には、フレッシュなトレイルが2本と、なれの果ての巻積雲(うろこ雲)が2本の計4本の飛行機雲が写っている。何を隠そう。これは、昨日俺のふくらはぎのこむらがえりを誘発する原因となった飛行機雲なんだよね(笑)。トイレの窓から、左側の2本の飛行機雲のなれの果てに直交するするようなコ...

  • ソラには錯覚の楽しみがある ── 新・夏恋日記 令和六年二月十八日(日)

    「VHFアンテナのある空景 (その73)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、朧に暮れ行く夕空に浮かび上がった「飛行機雲の影」だ。過去記事でも何度か書いているが、飛行機雲の影は太陽が飛行機雲の底を照らし、その影が上にある巻層雲(うす雲)などに投影されているように思えるんだが、ちょっと図を描いてもらえれば分かるようにそれは錯覚なんだよね。ただ...

  • なんちゃって「味噌仕立てあんこう鍋のおじや」を発明した夜 ── 新・夏恋日記 令和六年二月十七日(土)

    「春愁の黄昏」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight トップ画像は、日没間近い夕陽がちょうど雲の切れ間に差し掛かったところを撮ったカットなんだが、夕景からも「春近し」を感じさせる。真冬の黄昏の冴えたグラデーションも美しいんだが、春の朧な夕空も何とも言えない魅力があるんだよね。肉眼では微妙ではあるが確かに「サンピラー(太陽柱)」と「上部タンジェントアーク」が見...

  • 春は近くで呼んでいる ── 新・夏恋日記 令和六年二月十六日(金)

    「大楠の彼方、春仄かに見えて (その5)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 数日前のちょうど日没の頃、大楠の肩越しにシーラスストリーク(ジェット巻雲の一種)が見えた。この時はまだ「春一番」は吹いていなかったんだが、黄昏色にそこはかとなく春の気配を感じたんだよね。そういえば、滝屋専門にやっていた頃にも、今頃の時季に氷瀑を撮りに行くと、銚子口(滝の落ち口)から...

  • 春一番、吹きましておめでとうございます! ── 続々・夏恋日記 令和六年二月十五日(木)

    「VHFアンテナのある空景 (その72)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/1000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、ある昼下がりに出現した太陽を中心に同心円を描くような波状高積雲(ひつじ雲)だ。太陽にはショボいながらも「光環」が出ているので、高積雲の雲片一つ一つが、スポットライトに照らされた円形劇場に集まった羊の観客に見えたりする(笑)。そうそう、円形劇場といえば、かなり昔のこ...

  • 反比例する僕の春愁 ── 続々・夏恋日記 令和六年二月十四日(水)

    「これが本当の"Sun Flower"」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 数日前、朝からバンバンと巻積雲(うろこ雲)や巻雲(すじ雲)が湧いては消え、湧いては消えしていたので、ソラのチェック態勢を"レベルC"(20分毎⇒10分毎)に上げて警戒していたんだよね。で、何が出たかというと、結局何も出なかった(笑)。あ、何も出なかったなんてことを言うとソラの神様...

  • 【改訂版】 「五円」と「御縁」に引っかけて何か気の利いたことを書きたかったんだが、既にしたたかに酔っ払っているからゴエンネ ── 続々・夏恋日記 令和六年二月十三日(火)

    「コントレイル祭のソラ(その2)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250sec., ISO100, WB:Daylight コントラストの低いカットはそれだけでボツにしたくなるんだけど、上掲の画像の場合はぼうっとしていた方がいい。お気づきだと思うが、このカットに写っている雲はすべて飛行機雲由来のものだ。今まさに産まれつつあるフレッシュな飛行機雲と、広がったり交差したりして他の雲に化けてしまった飛行機雲のな...

  • フントードリョクノカイモナク ── 続々・夏恋日記 令和六年二月十二日(月)

    「空に涙のあふるるごとく (その3)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、茜色に染まる層積雲(うね雲)に生じた尾流雲なんだが、ヘアーブラシや櫛のように見えないこともない。もしかしたら、ソラの神様愛用のヘアーセットアイテムなのかも知れん(笑)。層積雲に限ったことではないんだが、黄昏時の雲には尾流雲を生じるケースが多い。もちろん、日中でも見ら...

  • 赤飯のオマケに謎の菓子をいただいた ── 続々・夏恋日記 令和六年二月十一日(日)

    「たまにはヘロヘロで行ってみる」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、ヘロヘロになった飛行機雲のなれの果てなんだが、途中から急に「大ヘロヘロ」から「小ヘロヘロ」に変化しているのがお分かりいただけると思う。飛行機雲に限らず、雲がこのような不連続な変化を見せる時は、おそらくここにウインドシア(水平あるいは垂直方向に風向や風速の差異がある状態...

  • 何もかも滲みまくる黄昏は ── 続々・夏恋日記 令和六年二月十日(土)

    「たまには小粋に行ってみる (その2)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/125s, ISO100, WB:Daylight この右幻日は、昨日掲載した画像の30分ほど前に撮ったカットだ。幻日が、昨日のカットより少々高い位置にあるのがお分かりいただけると思う。正直なところ、この時点ではまだ幻日の存在に気がついていなかったんだよね(笑)。飛行機雲のなれの果てが巻積雲(うろこ雲)に遷移しつつあるところを大楠のて...

  • 「インカのめざめ」にめざめる ── 続々・夏恋日記 令和六年二月九日(金)

    「たまには小粋に出てみました」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 本日の午後遅く、巻層雲(うす雲)が広がった南天に幻日が出た。残念ながら右幻日だけの出現だったが、出たり消えたりしながら小半時ほど見えていた。うっすらとした「22度ハロ(内暈)」に「幻日環」もちょこっとだけ確認できる。俺の経験からすると、大気光学現象の鮮やかさと見えている時間は反比例するような...

  • ラム肉は「ベルの成吉思汗たれ」一択だべさ ── 続々・夏恋日記 令和六年二月八日(木)

    「黄昏発黄泉(こうせん)行 第29便 ── 逢魔が時は追う魔が時」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/30s, ISO400, WB:Daylight 本日のトップ画像は、久々に「黄昏発黄泉こうせん行シリーズ」で行ってみたいと思う。今時の黄昏時はこのような色調になることが多いんだが、夏の石楠花色の黄昏空と並んで好きなトーンかも知れない。さて、シルエットになった暗雲に身を窶し、黄昏発黄泉行第29便をつけ狙うのは妖狐...

  • 雪の用意に種々の造作をなす事筆舌に尽くしがたし ── 続々・夏恋日記 令和六年二月七日(水)

    「青少年の妄想を喚起するかも知れないベール雲と積雲」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、積雲に出現した「ベール雲」もしくは「頭巾雲」なんだが、正直言ってちょっとショボい。二つの積雲が前後に重なっていて、それぞれのあちこちの雲頂にベール雲やら頭巾雲を生じているため、微妙に重なり合ってかえって目立たないんだよね。ただ、フォルム的には面白い...

  • 【改訂版】 悲惨鍋物語 ── 続々・夏恋日記 令和六年二月六日(火)

    「ストレートでスクエアな角を為す光環 #1」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/2000sec., ISO100, WB:Daylight昨年暮れのとある午後、光環が出ているのに気づいてベランダに飛び出したら、何と光彩がしっかりとL字形をしていた。たまたまL字形の雲があって、それに光環が出ているなどというオチではない。左側の縦線の光彩の「ストレートさ」を見ていただければ、お分かりになるはずだ。「ストレートでスクエア...

  • 啄木も往きし街灯(まちあかり)の路 ── 続々・夏恋日記 令和六年二月五日(月)

    「奥ゆかしいケルビン-ヘルムホルツさん」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f8, 1/60s, ISO400, WB:Daylight 本日のトップ画像は、ある黄昏時の東天に出ていた層積雲(うね雲)に出現した「ケルビン・ヘルムホルツ不安定性の雲」だ。雲がシルエットになっているのと、何層にも重なっているので非常に分かりにくいんだが、そうだね、上から3層目の雲を目を凝らして見ていただければ、ケルビン・ヘルムホルツ不安定性...

  • なぜ雲は北海道のフォルムになりたがるのか? ── 続々・夏恋日記 令和六年二月四日(日)

    「ソラの神様は北海道ファンなのか? (その2)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/250s, ISO100, WB:Daylight渡島半島が落っこちている・・・。「ソラの神様は北海道ファンなのか?」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/500s, ISO100, WB:Daylightこれは誰が見ても非の打ち所がない完璧な北海道だ。 本日は思うところがあって、北海道のフォルムをした雲をご紹介したいと思う。二葉目は、先...

  • 捕捉率のギリギリ端っこにぶら下がる幻日 ── 続々・夏恋日記 令和六年二月三日(土)

    「捕捉率のギリギリ端っこにぶら下がる幻日」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、遅い午後の南天に久々に見えた左幻日だ。見えていたのは一瞬で、昨日ご紹介したバーンドナウト・スミルデ氏の「人工室内雲」の10秒という寿命ほどではないが、せいぜい30秒程度だった。幻日に限らず、大気光学現象は、大気中の氷晶(氷の微細な結晶)がある特定の結晶形を成し、...

  • 「室内に雲を浮かべるアート」とは? ── 続々・夏恋日記 令和六年二月二日(金)

    「ちょっとだけよ」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight ある日の日没間近い空に鮮やかな「上部タンジェントアーク」が出現した。過去記事でも何度か触れたことがあるんだが「外接ハロ」と「上部及び下部タンジェントアーク」は一連の現象で、太陽高度30度以上の時は全周がつながった外接ハロに、30度以下になると上下に分離して2本のアーク(弧)、つまり上部タンジェントアークと下...

  • 巻層雲の賜物 ── 続々・夏恋日記 令和六年二月一日(木)

    「VHFアンテナのある空景 (その72) ── 巻層雲の賜物」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/2000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、ある日の昼下がりに出現した「外接ハロ」と「22度ハロ(内暈)」だ。太陽の真上付近ほぼ一直線に延びる光彩が外接ハロ(撮影時の太陽高度は約35度なので上部タンジェントアークではなく、ぎりぎりのところで外接ハロというか正確には外接ハロの一部だ)、それと接する...

  • ナント心地ヨキ君ノ曳航 ── 続・夏恋日記 令和六年一月三十一日(水)

    「空に涙のあふるるごとく (その2)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、古くからのフォロワー・読者諸兄姉の皆様方ならお察しだと思うが、飛行機雲由来の尾流雲だ。飛行機雲は、飛行機が通過直後のフレッシュな状態では一本の細い帯状のフォルムをしているんだが、すぐに広がっていわゆる「逆さだるま」から、巻積雲(うろこ雲)や高積雲(ひつじ雲)などに...

  • 【改訂版】 The Days Swiftly Flow, The Years Swiftly Fly ── 残暑日記 令和三年八月三十日(火)

    「ある飛翔(その34) ── 飛行機は尾流雲の雨を見たか?」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/125sec., ISO100, WB:Daylightただ過ぎに過ぐるもの。帆かけたる舟。人の齢よはひ。春、夏、秋、冬。出典:清少納言 『枕草子』 第二百四十五段『枕草子』の原本には章段や区切りがなく、近現代に書かれた注釈書の著者によっては第242段や第260段とするものもある。 この一節は『枕草子』の中でもよく知られた第245...

  • 二兎を追う者は一・五兎くらいは得る ── 続・夏恋日記 令和六年一月二十九日(月)

    「ある飛翔 (その85) ── 昼下がりの巻層雲マジック」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/1000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、ある冷え込んだ冬の昼下がり、太陽をかすめるように通過した「飛行機雲」とそれによって巻層雲(うす雲)に投影された「飛行機雲の影」だ。過去記事でも何度か触れているが、この「飛行機雲の影」は太陽の上に出現する場合、太陽が下から飛行機雲を照らして、その影が...

  • 雲は翻り、地は揺れて ── 続・夏恋日記 令和六年一月二十八日(日)

    「風に吹かれて (その3)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、抜けるような青空をバックに気流に煽られて翩翻とひるがえる尾流雲だ。実はこの尾流雲の元雲は飛行機雲なんだよね。そうそう、このフォルムは一見したところ鈎状巻雲のようにも見える。確かに、氷晶系の尾流雲はしばしば巻雲に遷移することもあるんだが、この時点ではまだ尾流雲と呼ぶのが妥当だ...

  • ソラ行け、ソラ屋さん! ── 続・夏恋日記 令和六年一月二十七日(土)

    「元気溌剌な尾流雲」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、高積雲(ひつじ雲)に生じた尾流雲だ。尾流雲と言えば、儚いとか刹那的というイメージがあるんだが、この尾流雲はなぜか元気そのもので豪快な感じがするんだよね(笑)。たとえば、下掲のような「儚げな尾流雲」が「私は逝きますね。それでは皆様、ご機嫌よう・・・」などという台詞を呟いているとすれば、...

  • B面の慕情 ── 続・夏恋日記 令和六年一月二十六日(金)

    「ある飛翔 (その84) ── 無数の翼はためかせて」 Canon EOS 5Ds R, EF16-35mm F4L IS USM, f16, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、数日前に現れた「シーラスストリーク」(ジェット巻雲の一種)を大楠の向こうから伸びてきているようにフレーミングして撮影したカットだ。この日は朝からずっとシーラスストリークが見えていたんだが、時折同じ方向にトレイルを曳く飛行機雲も出たりして何だか訳が分からなくな...

  • 年に一度の贅沢だから、お代わりしてもいいわよね ── 続・夏恋日記 令和六年一月二十五日(木)

    「月光環価(あたい)千金」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f5.6, 1/30s, ISO3200, WB:Daylight 本日のトップ画像は、一見光環に見えるかも知れないが、中央部にある"光"のフォルムをよーくチェックしてみてほしい。そう、真円ではなく少々欠けているよね。何々、手ブレしたんじゃないかって。目ン玉かっ開いて、よーく見れや。雲端の輪郭はちゃんととシャープだべ。何を隠そう。これは21日の夜、月齢9....

  • 体験雪国生活ノススメ ── 続・夏恋日記 令和六年一月二十四日(水)

    「ある飛翔 (その83)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/1000s, ISO100, WB:Daylight 本日のソラの画像は、ある風の弱い穏やかな昼下がりに見えた飛行機雲のなれの果てだ。実は1本ではなく、2本写っている。1本は画面下部を左右に横切る雲なんだが、上空の気流が弱い時はいわゆる「逆さだるま」にならず、このようにぼうっと均等に広がることもあるんだよね。さて2本目がどこにあるか、お分かりいただけた...

  • 【改訂版】 身体中で時を感じる瞬間 ── 続・夏恋日記 令和六年一月二十三日(火)

    画像上:「空(ソラ)のクロス」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250sec., ISO100, WB:Daylight画像下:「渓(たに)のクロス」 Canon EOS-1N, EF28-70mm F2.8L USM, f11, 4sec., Ektachrome E100VS この二葉の写真は、文字どおり「天」と「地」の光景でもあり、撮影日には十数年の隔たりがある。しかし、時空のスケールを少し拡げて見た時、両者の間に隔たりは全く感じられない。どちらも果てしなく遠く小...

  • 「変態的飛行機雲コレクション展」をやってみる ── 続・夏恋日記 令和六年一月二十二日(月)

    「折りたたまれる飛行機雲」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 昨日の「スキップする飛行機雲」に続いて、本日も「変態的飛行機雲シリーズ」で行ってみたいと思う(笑)。この画像には2本の飛行機雲のなれの果てが写っているんだが、上の方はいわゆる「逆さだるま」なんだが、問題は下の方だ。よくよく眺めると、巻積雲(うろこ雲)へと遷移しながら広がって、折りたたまれているよ...

  • スキップ、スキップ、スキップの日曜日 ── 続・夏恋日記 令和六年一月二十一日(日)

    「スキップする飛行機雲」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は「スキップする飛行機雲」だ。まだまだそんな陽気にはほど遠いんだが、高い上空からは春の気配が見えたのかも知れないね(笑)。この後、飛行機雲がどうなったかというと、もしかしたら捩れたり点線や破線になるんじゃないかと期待していたんだが、何事もなく普通に崩れて消えて行った(笑)。(参考...

  • 君の必殺急降下爆撃機 ── 続・夏恋日記 令和六年一月二十日(土)

    「図鑑的毛状巻雲之図」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight本日のトップ画像は、典型的な「毛状巻雲」をご紹介させていただきたいと思う。こんなにシュッとした毛状雲らしい毛状雲は久々にお目にかかったよ。まあ、これには負けるかも知れないが・・・。よくよく画像を眺めると、うっすらと、ほんのうっすらとだが「22度ハロ(内側)」か「上部タンジェントアーク」(らしき)光彩が写っ...

  • 今朝有酒今朝醉、明日愁來明日愁 ── 続・夏恋日記 令和六年一月十九日(金)

    「黄昏空の糸紡ぎ」 Canon EOS 5Ds R, EF70-200mm F2.8L USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylight ある風の強い日の黄昏時、残照に染まった雲片が激しく捩れているのが見えた。少し遠かったので望遠ズームにお出まし願って、何とか数カットだけ撮ることができた。まあ、捩れているとはいっても、竜巻の卵である「漏斗雲」とは成因も規模もまるで違うんだが、強い風が吹いている時にはしばしばこんな雲を見ることができる。画像タ...

  • 今週末は南岸低気圧来襲か? ── 続・夏恋日記 令和六年一月十八日(木)

    "From Day to Night #23" Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 先日の黄昏時、西天に尾流雲列が見えたので、急ぎバルコニーに飛び出した。飛び出してからよくよく眺めると、その下方の雲塊もみな尾流雲を生じていることに気づいた。つまり、この画像に写っているのは、どれもこれもほぼほぼ尾流雲なんだよね。上の尾流雲列と下の尾流雲群をなんとかワンフレームに収めようと...

  • 足に高下駄言葉には見栄 ── 夏恋日記 令和六年一月十七日(水)

    「煽っているのは気流か太陽か」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/1000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は飛行機雲由来の「肋骨巻雲」なんだが、これはニックネームではなく巻雲にのみ見られる正式な変種名なんだよね。ただ、図鑑や気象サイトに載っているような中心軸の部分から両サイドに枝が伸びるような典型的フォルムになるとは限らず、今回のように片側だけに出る場合も多い。いつも思うんだが...

  • 【改訂版】 寒い夜には暖かい話でも ── 夏恋日記 令和六年一月十六日(火)

    「大楠の彼方、春仄かに見えて (その2)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/125sec., ISO400, WB:Daylight 今日の関東地方は猛烈に冷え込んでいる。俺のところ(埼玉県北部地方)では、最高気温がなんと4度台だった。それも午前11時頃で、後は下がる一方で現在の外気温は2度しかない。おまけにびゅうびゅうと冷たい風が終日吹き荒れていた。暖房を入れていない一階リビングは、今季初の6度台で室温新記録を...

  • 火球が飛んだら火急の事態だ ── 夏恋日記 令和六年一月十五日(月)

    「ある飛翔 (その82)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/2000s, ISO100, WB:Daylight ある日の午後遅く、低い太陽を横切るような飛行機雲が何本も見えた。この画像には明瞭な飛行機雲4本と"それらしきなれの果て"が数本写っているんだが、不思議なことに何れの飛行機雲も東から西へ向かっている。我が家上空は東西方向へ飛ぶ航空機が多いことは確かなんだが、これほど短時間に集中して同方向を指...

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酒とソラの日々 / Lazy Days of Liquor and the Skies
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