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このような帝国主義の様式は、資本主義に限ったことではない。ソビエト・ロシアは、コメコン諸国を搾取するために、貿易、投資、金融のルール決定機関を支配していた。ロシアは、ルーブルの不兌換という条件下で貿易の価格決済システムを支配し、中央ヨーロッパの経済的余剰を獲得した。これは、米国が不兌換のドルを発行することによって資本主義経済の仲間を搾取したのと同じである。ロシアは燃料や原材料を輸出し、アメリカは穀物やハイテク製品を輸出したが、アメリカが第三世界諸国に対して行ったように、ロシアは自国に有利な方法で衛星国との貿易条件を確立した。国家資本主義的帝国主義と官僚社会主義的帝国主義は、抽象的な戦術として見…
国際レンティア経済の実現を目指す「ワシントン・コンセンサス」米国は、債権国外交と債務国外交の両面を巧みに使い分けている。貿易黒字国に対しては債務者ベースの新しいドル外交を用いながら、第三世界諸国など収支が赤字の国に対しては債権者寄りの立場をとった。1980年以降のワシントン・コンセンサスは、IMFと債権者がこれらの国々に緊縮財政を課し、民営化の売却と通貨の継続的な切り下げ、ひいては労働力の価格の下落を強いることを要求した。その結果、ヨーロッパのあからさまな植民地主義がそうであったように、破壊的で略奪的なものになった。ヨーロッパ帝国主義が植民地や従属国を貿易と通貨の衛星国に変え、天然資源を奪い、…
~~引用ここから~~植民地支配の「罪」をエリザベス女王は結局、最後まで一度も詫びることはなかった<黒人奴隷を酷使して植民地で儲けたことで大英帝国の礎を築いたという過去を、逝去し...Newsweek日本版<黒人奴隷を酷使して植民地で儲けたことで大英帝国の礎を築いたという過去を、逝去したエリザベス女王は謝罪しなかった>(略)筆者はジャーナリストとして、長らくかつての植民地に暮らしてきた。奴隷制と、それが世界に及ぼした数々の影響について多くの文章を書いてもきた。大英帝国にはアフリカの人的資源と天然資源を搾取し、奴隷化し、支配した過去がある。この根深い問題に目を向けることなく、通り過ぎようとする今の状況には大いに違和感を覚える。読者のほぼ全員と同じように、私もこれまでの人生全てをエリザベス2世の時代に過ごしてき...エリザベス女王は生涯謝罪しなかった