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2022/01/09

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  • 『論理哲学論考』ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン 感想

    こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 「およそ語られうることは明晰に語られうる。そして、論じえないことについては、人は沈黙せねばならない」──本書は、ウィトゲンシュタインが生前刊行した唯一の哲学書である。体系的に番号づけられた「命題」から成る、極度に凝縮されたそのスタイルと独創的な内容は、底知れぬ魅力と「危険」に満ちている。 父親のカール・ウィトゲンシュタインは一代でオーストリアにおける鉄鋼業界を牽引し、莫大な財産を築き上げました。その富と名声に加え、ウィトゲンシュタインの両親ともに音楽に造詣が深かったことから、多くの音楽家たちが邸宅に訪れるサロンのような存在となっていました。親…

  • 『慈善週間または七大元素』マックス・エルンスト 感想

    こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 『慈善週間または七大元素』では文章の部分が減り、「絵解き」の要素をぐんと強めているが、一種の小説であることにはかわりがない。既成の銅版画図版を切りとり、貼りあわせてゆくコラージュのごく単純な操作から、これほどにゆたかな想像力の飛翔がおこなわれえたという驚くべき「奇蹟」を、読者はあらためて実感されることだろう。 第一次世界大戦争が引き起こそうとする平和の乱れや崩壊に対して、交戦を推し進めようとする世界や社会への抵抗を、芸術家たちは作品を通して世に提示しようとする運動が勃こりました。戦争を肯定しようとする秩序や概念などの否定を目的とした芸術運動は…

  • 『ハイ・ライズ』ジェイムズ・グレアム・バラード 感想

    こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 ロンドン中心部に聳え立つ、知的専門職の人々が暮らす、新築の40階建の巨大住宅。1000戸2000人を擁し、マーケット、プール、ジム、レストランから、銀行、小学校までを備えたこの一個の世界は事実上、10階までの下層部、35階までの中層部、その上の最上部に階層化されていた。その全室が入居済みとなり、ある夜起こった停電をきっかけに、建物全体を不穏な空気が支配しはじめた。3ヵ月にわたる異常状況を、中層部の医師、下層部のテレビ・プロデューサー、最上層の40階に住むこのマンションの設計者が交互に語る。バラード中期の傑作。 第二次世界大戦争によって広がった…

  • 『武蔵野』国木田独歩 感想

    こんにちは。RIYOです。今回の作品はこちらです。 武蔵野を逍遥しながら独歩は愛着をこめて「生活と自然とがこのように密接しているところがどこにあるか」と言っている。作者は、常に自然を通じて人生を、また人間を通じて自然を見、その奥に拡がる広々とした世界を感じとっていた。このことは表題作を始め、所収作品のすべてからうかがうことができる。 西欧より興ったジャン=ジャック・ルソーの思想を皮切りとした「ロマン主義」はあらゆる芸術家が影響を受け、自我の解放という主張のもとで多くの作品が生み出されました。その大きな影響は明治維新を通して日本にも広がり、それまでの封建的な社会からの精神解放や思想の目覚めといっ…

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