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  • 魚屋を救ったお稲荷さん 川越・出世稲荷神社 <川越の伝説>第3話

    川越の賑やかで長~い商店街・クレアモールを北上していくと、そろそろ熊野神社の参道も近づく右手に「小江戸蔵里」が見えてくる。古い酒蔵なんかを改装した観光施設だにゃ。白壁が眩しくてきれいなところにゃ。 でもって、この蔵里を越えて少し行ったところを右折するにゃ。細い通りを進んでいくと、間もなく左手に神社が現れる。 「出世稲荷神社」だにゃ。 ものすご~く太くて高い2本のイチョウの木が目印で、樹高はどちらも26.5mくらいにゃ。樹齢は650年程と見られているにゃ。 そこで、この出世稲荷なんにゃけど、古くは「くぼ稲荷」と呼ばれていたらしいにゃ。 たしかに、クレアモール側から見ると、神社のある土地はわずかに…

    地域タグ:川越市

  • 仙人とうっかり龍神 龍池弁財天 <川越の伝説>第2話

    観光の人はだ~れも来ない、川越の地味なスポットのお話にゃ。 川越で一番大きなお寺「喜多院」の門前から、15分くらい歩いた小仙波町の西の端っこに、祠がひとつあるんよ。 「龍池弁財天」という小さな祠にゃ。ちなみに「龍池」の読み方は、正しくないかもしれにゃいけど、「りゅうのいけ」だと一応聞いてるにゃ。 さて、はるか大昔のこと。 当時、小仙波の地は一面の広い海に面していたんだそうにゃ。 そこに、あるとき仙芳仙人という人がやってきた。仙人は、辺りの様子が気に入って、「ここにお寺を建てようか」と、考えたそうにゃ。 そこで、土地を探していると、白髪の老人が現れた。 この老人に、「お寺の土地を探している」と、…

    地域タグ:川越市

  • 連れてっての鐘 川越・時の鐘にまつわる伝説 <川越の伝説>第1話

    川越のシンボルといえば、もうなんといっても「時の鐘」なんにゃけど、この時の鐘にまつわるあまり知られていない面白い昔ばなしがあるので、紹介するにゃ。 名付けて「連れてっての鐘」伝説にゃ。 時は、江戸時代の半ば。川越藩主に秋元喬知(あきもとたかとも)という人がいたにゃ。 佐倉藩戸田家から甲州谷村(やむら)藩秋元家に養子に入った人で、のちには老中に上り詰めるにゃ。当時、かなり仕事のできる優秀なエリートだった人にゃ。 その秋元喬知が、甲州から川越に国替えになることが決まったとき、谷村城内に「長久の音(ね)」と呼ばれる鐘があったそうにゃ。 にゃけど、その鐘、すご~く重いんよ。 なもんで、藩ではこれを大事…

    地域タグ:川越市

  • バンコク 日本を驚かせた微笑みの仏教 <トラキチ旅のエッセイ>第32話

    明治維新後、それまでのいわゆる鎖国をやめ、海外諸国と広くつきあうこととなった日本。 社会のさまざまな人びと、集団、階層、いずれも問わず、海外からもたらされる新しい情報に驚いた。 仏教界も例外ではない。大いに驚いた。 ただし、彼らの驚きは、ほかとはちょっと違う。 彼らは、純・外来たるキリスト教やイスラム教の教えに驚いたわけではない。 自らがよく知る仏教について、驚きに見舞われた。 もっとも、そのことを噂には聞いていた。しかも、昨日今日聞いた噂ではない。 おそらくは、はるか6世紀、仏教伝来以来のウワサである。 内容はこうだ。 遠い異国の仏教徒には、「小乗」と呼ばれる教えを信じる人々がいる。 小乗と…

    地域タグ:タイ

  • バンコク 帝釈天の造りたる街 <トラキチ旅のエッセイ>第31話

    タイの首都、バンコク。 しかし、その呼び名は主に外国人が使う。 現地では、この都を「バンコク」とは言わない。そのことは、メディアの紹介もあって最近はよく知られている。 バンコクの本当の名は―――、とても長い。 クルンテープ・マハーナコーン―――云々、云々と、延々続く正式名は、とてもではないが一度に覚え切れるものではない。 その「云々、云々」の中に、まことに象徴的なくだりがある。 「帝釈天が建築神をして造りたるまち」 すなわち、現在、成長著しい東南アジアの中心を成すこの繁華な街は、帝釈天の設計によるものとここでは語られている。 「帝釈天」―――インド生まれの神となる。 なお、この神は、われわれ日…

    地域タグ:タイ

  • 川越駅前・あじさいポスト 2024年もきれいに色付く

    川越駅前に「あじさいポスト」があるんよ。 トラキチが勝手にそう呼んでいるだけなんにゃけどな(笑) 昨年もここで紹介したんにゃけど、今年もいつもどおり5月末、押し詰まってから色付いてきて、いまピークに向かっているところだにゃ。 真っ赤な郵便ポストの周りをあじさいがくるりと囲んでいて、初夏の美しい風景をかたちづくってるにゃ。 トラキチは2~3日に1ぺんくらいはここを通るにゃ。 なかなかきれいにゃぞ。 なお、川越の市街地には大きな駅が2つあるんにゃけど、あじさいポストのある駅は東武鉄道とJR東日本の駅が一緒になった「川越駅」だにゃ。 ちなみに、もうひとつは西武本川越駅。見に来るのなら間違えないように…

    地域タグ:川越市

  • 漢字は読み間違えていい。ヤバいのは意味を変えることにゃ

    漢字って、読み間違えると恥ずかしいよにゃ。 たとえば、少し前に、国会議員が「手当」を「てとう」と読んで、ずいぶん馬鹿にされたことがあったよにゃ。 もっと前には、サッカー選手が「清々しい」を「きよきよしい」と読んだ。 にゃけど、そんなのって珍しいわけじゃなく、われわれの周りでもしょっちゅう起こることだよにゃ。 間違ってる本人に、周囲が知らせてあげられず、気まずい雰囲気が流れたり、誰かが指摘されてるのを見て、 (ヤバい、俺も間違ってた―――!) 冷や汗かく思いするなんて、誰もが経験することにゃ。 そこでいうけど、トラキチは、漢字って、読み前違えても実はそんなに問題じゃないと思ってるんよ。 漢字の読…

  • 川越・西雲寺。「門前はデパート」の美しいお寺だにゃ

    クレアモールにあるお寺 生け垣が囲む参道を進む 歴史はおそらく四百年以上 絵になる鐘楼 般若心経のマニ車 日限(ひぎり)の三体地蔵尊 足もとに佇む石ぼとけ クレアモールにあるお寺 さてさて。 今日、紹介するのは、川越の美しいお寺、西雲寺(さいうんじ)にゃ。 川越の賑やかな街のど真ん中、クレアモール商店街に山門を構えている都会派のお寺だにゃ。 ちなみに、川越のクレアモールといえば、関東屈指の賑わう商店街にゃ。関東屈指ということは、要は全国屈指かにゃ? でもって、そのクレアモールの中間あたりに大きなデパートがあるにゃ。埼玉の老舗、丸広百貨店だにゃ。ここが本社所在地ということになってるから、つまり本…

    地域タグ:川越市

  • アユタヤ 美しき廃墟を彷徨う <トラキチ旅のエッセイ>第30話

    アユタヤの歴史遺産は、そのほぼすべてが廃墟といっていい。 おびただしい数にのぼる寺院跡は、どれもがすさまじい破壊のあとであり、収奪の終わったのちに残された荒々しい残骸となる。 アユタヤを破壊したのは、ビルマだった(現ミャンマー)。 1752年のこと。ビルマの地に新たな王朝が生まれた。コンバウン朝という。翌19世紀末まで続き、ビルマに巨大な版図をもたらしつつも、最後はイギリスに降ることとなる王朝である。 コンバウン朝は、誕生後またたく間に国内の諸民族を切り従え、平定を終えたが、次に牙をむいた先が、豊かな隣国アユタヤだった。 アユタヤは、まことに豊かだった。 際限なく収穫される米。無尽蔵に湧く林産…

    地域タグ:タイ

  • アユタヤ 輝きの大航海時代 <トラキチ旅のエッセイ>第29話

    東アジアをゆるがした豊臣秀吉の朝鮮侵攻―――文禄・慶長の役(1592~1598)。 このとき、応戦に忙しい中国・明に対し、遠いインドシナの地から、 「われらに賊どもを迎え撃つ用意あり―――」 名乗り出た国があることをご存知だろうか。 その名を「アユタヤ」という。多くの諸外国はシャムと呼んだ。今のタイ王国につながる国である。 世界が海のみちでひとつに結ばれた大航海時代。 日本、中国、琉球、ベトナム―――アジアからも、さまざまな国や地域がこの巨大なうねりに身を投じ、歴史に参加した。 なかでも、その主役の一人としてひときわ輝きを放ったのが、アユタヤだった。 16世紀を迎える頃、アユタヤは、まるで中国…

    地域タグ:タイ

  • 旧水海道小学校 教育の時代の残像 <トラキチ旅のエッセイ>第28話

    しばらく以前、政治家の発言により、にわかに有名になった言葉がある。 「米百俵」 出どころは、越後長岡藩士小林虎三郎の逸話となる。 戊辰戦争における敗戦と、その被害による長岡藩の窮状を見かね、支藩である三根山藩が贈った百俵の米。 「助かった。これで糊口をしのげる」 と、喜んだ藩士らを前に、藩の大参事虎三郎は、 「これは食べない」 食ってしまってはそれで終わり。ろくに食べられないわれわれだからこそ、人を育てることにこれをつかうのだ―――。 空きっ腹をものともせず売ってしまい、学校建設の資金をこしらえたという。 以上は、明治という時代を象徴する話として知られているが、これだけではない。明治の人びとは…

    地域タグ:水戸市

  • 選挙でわれわれはなぜ変な議員を選んでしまうのか?

    さてさて、今日は選挙の話にゃ。 テーマはこれ。 「われわれはなぜ変な議員を選んでしまうのか?」 変 な議員、多いよにゃ? 細かく例は挙げにゃいけど(笑) でも、考えてみ? あの人たちって、どんなに変でも、残念な人材でも、彼らを選んだ人がいるから、議会に出て来れるわけだよにゃ? 選挙で勝ってるわけにゃん。 選ばれてるわけにゃんか? なんなら、われわれ 選 んでるわけにゃん。みんなで。彼らを。 なんでにゃ? なんでにゃろ? なんで、われわれは変な人を選んでしまうんにゃろ? その理由は、トラキチの思うところ、大きく2つあるにゃ。 サクッといくぞ。 理由1.資質と要件の矛盾 われわれが変な人を選挙で選…

  • 率先して転校生を笑い者に。奇妙な儀式をしていた担任の話

    F先生の奇妙な儀式 さて、思い出話をするにゃ。 トラキチが小学校3、4年だった時分、面白い担任にクラスを受け持たれたことがあるんよ。「F先生」としておくにゃ。当時30代の男の先生にゃ。 このF先生が担任だった2年の間に、トラキチのいたクラスには転校生が3人加わったんよ。男の子が2人、女の子が1人、計3人だったにゃ。 F先生は、この3人をつかまえて、それぞれに「儀式」をさせたにゃ。 これ、いまだと 問題 になりそうな儀式にゃ。転校生をからかって、クラスのみんなで笑い者にするんよ。それを担任のF先生が率先してやってたにゃ。 儀式はこんな流れになってたにゃ。 まず、教室の机と椅子をフロアの四方に寄せ…

  • 茨城県庁と水戸城跡。御三家の地のそれぞれの城 <トラキチ旅のエッセイ>第27話

    2006年に封切られた映画、東宝「県庁の星」。「エリート」と、自他ともに認める地方公務員が、慣れぬ民間企業でとまどいながらも奮闘するストーリー。そのロケ地のひとつが、茨城県庁舎だった。茨城県水戸市の郊外、関東平野を南に見下ろしながら屹立する。 高さ116メートルは、東京などに持ってくればさほど目立つものではない。だが、ここ水戸市南郊となると話が違う。周囲にはほかに高層建築など見当たらない。北関東の青い空を四角く切り取りながら、建物は、惚れ惚れするほどの威容を辺りに見せつけている。 敷地面積は15ヘクタール。プロ野球の球場が軽く3つ収まってしまう広さとなる。本丸である県庁舎の西にはこれも威風堂々…

    地域タグ:水戸市

  • 飛鳥の亀石 亀は激動の古代史を見ていたか <トラキチ旅のエッセイ>第26話

    奈良県明日香村川原。1匹の亀が路傍に佇んでいる。 「亀石」と、呼ばれている。 長さ約3.6メートル。高さ約1.8メートル。巨石である。 甲羅のようなその大石の下の陰から、三角形のクチバシ(?)が伸びている。 カエルのような目が一対、そこに乗っかっている。 この愛嬌のある亀がたたずむ明日香村辺りを古来より「飛鳥」(あすか)と呼ぶ。かつては日本の中心だった、輝かしい場所である。 いまはのどかなこの地に、西暦にして593年から694年まで、 推古天皇の豊浦宮、小墾田宮 舒明天皇の飛鳥岡本宮、田中宮 皇極天皇の板蓋宮 斉明天皇の川原宮、後飛鳥岡本宮 天武・持統天皇の飛鳥浄御原宮 日本の中央政庁が次々と…

    地域タグ:明日香村

  • 冬至の前に「日没」は12月上旬からすでに遅くなり始めるんよ

    ハロウィンが終了。ボジョレー・ヌーヴォーもいつの間にやら解禁。 11月が終わって、今日から12月にゃ。 毎日、日が暮れるのがとても早い、若干気分の沈みがちな季節だよにゃ。 もっとも、子どもの頃は違ったよにゃ。クリスマスプレゼントとお年玉と冬休みが目の前に迫る最高の季節だったけどにゃ。 それでも、ちょっとワクワクしてくることもあるにゃ。 それは、こんなことにゃ。 「あと1週間くらいもすれば、また日没が遅くなり始める」 勘違いされてることも多いけど、冬至は日の入りが一番早い日ではないんよ。1年のうち、夜の訪れがもっとも早い日というのは、実は冬至の日ではないんにゃ。 日没そのものは、冬至の少し前の1…

  • 川越まつり・混雑を避けて宵山を楽しむ

    来場者数は減っても、川越まつりはやはり大混雑 今年(2023)の川越まつりの来場者数は約56万1千人。前の年に比べて少し減ったにゃ。22年は約57万4千人ということで、約1万3千人の「減」だにゃ。 減った理由は、祭り2日目(10月15日)の天気が悪かったことにゃろな。昼過ぎまで雨が降ったんよ。行事のいくつかがそのせいで中止になったにゃ。それがなければ、人出は昨年を上回っていたにゃろ。ちなみに、集計はスマートフォンの位置情報を使って行われているそうにゃ。 さて、数字はそんなところなんにゃけど、実際、川越に住んでいるトラキチとしては、今年の川越まつりは去年以上に混雑した印象にゃ。 特に、1日目の宵…

  • 上州群馬・草津温泉 効き目の秘密を考える <トラキチ旅のエッセイ>第25話

    有名な草津温泉の「湯もみ唄」の一節である。 「お医者様でも草津の湯でも惚れた病はなおりゃせぬ」 草津の湯はまことに効能芳しく、万病に効き、恋の病でもない限りはいずれも治癒、快癒させるほどの力がそなわっている旨を唄っている。 江戸時代、物見遊山の旅が庶民の娯楽にまでひろがると、「温泉番付」なるものが、市中に現れはじめた。 相撲の番付にならい、各地の温泉の「効き目」をランク付けする。 大関を最上位として(当時、元となる相撲番付に横綱は無かった)、順位を定め、木版刷りしてこれを発表した。 番付は、相撲のものとは違い、小さな例外はあるものの、実際に東日本にある温泉を「東」、西日本に湧く温泉を「西」と別…

    地域タグ:草津町

  • 根拠のない自信こそが、実は最強の自信なんにゃろな

    人生、自信って大事だよにゃ。 でもって、どんな自信を持てるかによって、人の一生って随分変わってくるにゃ。 そんな「自信」をこの記事では仕分けしてみるにゃ。 ついでに、ランク付けもしていこうかにゃ(笑) あくまでトラキチが個人的に思うランキングにゃから、気分が悪くなっても怒らないでにゃ。 人間の「自信」ランキング 1位 未来への自信 言い換えれば「将来への自信」「明日への自信」にゃ。あしたの自分はいまの自分よりもきっと優れている。強くなっている。そう思える自信のことにゃ。これがあれば、今日の敗北も、失敗も、挫折も、てんでメじゃないよにゃ。子どもがこれを身につけてると、親はものすご~く安心にゃ。 …

  • 「好きなことで生きていく」には2種類あるにゃ

    「好きなことで生きていく」には2種類ある 好きなことで生きていける人生は幸せだよにゃ。 ただし、この「好きなこと」には2種類あるにゃ。 いまからそんな話をしていくにゃ。 1.その職種が好き まずひとつ目は、その仕事、すなわち「職種」が好きなことである場合にゃ。 たとえば、 ・野球するのが好きな人が野球選手になる ・絵を描くのが好きな人が画家になる ・歌を唄うのが好きな人が歌手になる 趣味と仕事の一致だにゃ。 要は、高いハードルを乗り超えて、その道のプロになって、お金を稼いで暮らせるようになることにゃ。 まさにこれこそが、誰にでもわかりやすい「好きなことで生きていく」だよにゃ。 ただし、中にはこ…

  • アンコール タ・プローム遺跡 美を完成させたもの <トラキチ旅のエッセイ>第24話

    12~13世紀の頃、インドシナ半島は爛熟していたかもしれない。 たとえば、この頃、ビルマではパガン朝が都を埋めんばかりの造寺造仏を繰り返し、とどまる様子がない。エーヤワディーの滔々とした川面を僧の読経が尽きることなく流れている。 ベトナムではチャンパが盛期を迎えている。交易を基盤とする強靭な国家で、北部ベトナム王朝、西のクメール=アンコール朝を相手取って、激しく進退を繰り返した。 さらに、こうした両国に挟まれながら、インドシナ半島の中心をクメール=アンコール王朝が覆っている。1177年には一度チャンパによって都を攻めおとされたものの、ほどなくこれを回復する。次いで、勢いに乗じて領土を拡大、街道…

    地域タグ:カンボジア

  • アンコール プリア・カン遺跡 舞姫たちのいる都城 <トラキチ旅のエッセイ>第23話

    クメール=アンコール王朝の最盛期は、ジャヤヴァルマン7世王の時代にもたらされている。 王は、源頼朝と概ね似た頃、この東南アジアの大国の支配者の地位にあった。 頼朝が鎌倉のまちを要塞としてこしらえたように、ジャヤヴァルマン7世もまた、王都アンコール・トムをそのようなかたちに再建している。 鎌倉は、四方を山と海とに守られた城塞都市であった。 アンコール・トムもまた、環濠と高い壁に囲まれた堅固な城であり、どちらもその中心に置かれたのは人の住む宮殿ではなかった。 座を占めたのは、国を鎮めるためのやんごとない宗教施設であり、 鎌倉の場合は、鶴岡八幡宮。 アンコール・トムにあっては、バイヨン寺院。 幕府政…

    地域タグ:カンボジア

  • iPhone7の画面が突然真っ暗に。回復させた方法にゃ

    画面が突然真っ暗に ついこの前にゃけど、驚いた~ トラキチの愛機、iphone7plus の画面が、使用中にいきなり真っ暗になったんよ。 真っ暗。マジ真っ黒け。 「それよりも、あんた随分古いモデル使ってるね」って? にゃはは。わかってる。 貧乏人にゃ。許してくれ。 でもって、画面が真っ暗なのに加えて、なんか状況がおかしいんよにゃ。 ホームボタンだけ反応するんよ。 つまり、 ・画面、真っ暗。無反応 ・左右のボタン、どれも無反応 ・ホームボタンだけ、押すと感圧して反応する (いつもの「ボコッ」というやつが指に感じられる) そんな奇妙な状態。 まさに、初めて経験するおかしな状況にゃ。 強制再起動で窮…

  • 賃貸の悲劇。騒音の悩みは鉄筋マンションでもなかなか解決できないにゃ…

    鉄筋コンクリート造なのに音に悩まされる理由 「隣の部屋の騒音に悩まされないよう、音に強いといわれる鉄筋コンクリート(RC)造の賃貸マンションに引っ越した」 ところが… 「前の木造アパートより隣の音が響くじゃん…」 これって、よくある話にゃ。 答えは、ざっと下の図にゃ。青い太い線は、鉄筋コンクリートの壁を表していると思ってくれにゃ。稲妻みたいなのは騒音にゃ(笑) ちなみに、知ってる人も多いと思うけど、鉄筋コンクリートとは、鉄筋が中にグリグリ組まれている、ガチで丈夫なコンクリートの塊のことにゃ。 これを壁にすると、ほかの壁に比べて、遮音性能はグッと上がるにゃ。もちろん、鉄筋コンクリート壁それぞれで…

  • あなたは一体だれなのですか。バイヨン・クメールの微笑 <トラキチ旅のエッセイ>第22話

    クメール帝国の都城、アンコール・トム。その中心、バイヨン寺院。 低い石の塔が、かさなるように立ち並ぶ。回廊がめぐり、彫刻が壁を埋め尽くす。複雑なその姿は、全体をもって山を表しているとされる。 不思議な遺跡である。塔それぞれに「顔」がある。 微笑をたたえた顔が173。48の塔に彫り込まれている。 この顔が、古来論争を呼んでいる。「誰の顔なのか――」 明らかにする文献が無いのだ。 加えて、これらの顔自体にも、これが何者なのかを決定づける証拠が無い。 そのため、さまざまな説が出た。 まず、ブラフマー神。ヒンドゥー教の神様。仏教では「梵天」。 この神は四つの顔を持つので、塔の四面に顔が彫られているバイ…

    地域タグ:カンボジア

  • カンボジアの巨大湖・トンレサップ 豊穣の水平線 <トラキチ旅のエッセイ>第21話

    カンボジアという国の地図を開く。国土の真ん中に大きな水面が見える。 トンレサップ湖だ。 ただし、ここで「湖」をつけてしまうと、実は言葉がかさなる。「トンレ湖・湖」という意味になってしまう。 だが、とりあえずトンレサップ湖——と、ここでは呼んでおこう。 東南アジア最大の湖である。 その面積、1万6000平方キロ。琵琶湖の約24倍。四国一島の広さに迫る。 もっとも、それは雨季のピークでのこと。 乾季になれば、この湖は約6分の1の広さにやせ細り、川に還ってしまう。(※) なぜなら、実はこのトンレサップ湖、アジアの大河「メコン」の支流のひとつといっていい。 すなわち、カンボジアに雨季が来る。水かさを増…

    地域タグ:カンボジア

  • 七夕(たなばた)は、7月7日が正しいんにゃ? 8月7日にゃ?

    正解は旧暦7月7日にゃ 七夕(たなばた)のイベントって、7月7日を中心に開催するところもあるけど、ひと月遅れて8月7日のところもあるよにゃ? そんでもって、さらにほかの時期にやるところもある。7月最後の週末とかにゃ。 実際、いつが正しいんにゃろ? 答えは「旧暦7月7日」にゃ。 この日が、本物の七夕の日にゃ。 ちなみに、国立天文台ではこれを「伝統的七夕」と、言ってるにゃ。正しくは、もうちょっとややこしい定義があるけどにゃ(~二十四節気の処暑を含む日かそれよりも前で、処暑に最も近い朔=新月の瞬間を含む日から数えて7日目)。 で、その旧暦と、われわれがいま使ってる新暦とでは、毎年、日付のズレが長くな…

  • クラス会には行きたくない、ちょっと「変わった」理由を語るにゃ

    これを読んでいるキミ、クラス会って、行 きたい? 行きたくない? トラキチは「行きたくない」派なんよ。実際、ここ20年以上ず~っと参加してないにゃ。 なおかつ、クラス会だけにゃない。若い頃に通ってた職場の同僚なんかにも、呼ばれても会わないにゃ。 決して 会わにゃい。 思い出が古ければ古いほど、とにかく 会いたくない。 会 いたくないんにゃ。 なので、当然「Facebook」みたいなのも苦手にゃ。もちろん登録していないにゃ。 で、その理由なんにゃけど、トラキチの場合って、多分、他人(ひと)とは違うんよ。 世の中の多くの「クラス会行きたくない」派の人とはおそらく 違 うんよ。 かなり変わった理由に…

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