お宮の入り口をつくり、おおかた片付いたので、さて、切り花でも、と浜を歩いて花を探した。神様の前に活けるのだし、花を活けるって・・・もう心は乙女じゃないですか。鎌を片手にタオルで顔を拭きながら歩いていると、がっちりとした鍛え上げた上半身裸(海、浜ですから)の黒人の若い男性が歩いてきた。夕刻、人に会うだけでうれしくて、「はあーい」と、手をあげて挨拶しようとしたら、相手は、海に飛び込んで泳いで通り過ぎて行ってしまった。浜から上がったマッチョなその人は、こちらを見ながら一目散に駆けて浜からいなくなった。