都内のメーカーで技術職として40年近く勤めてきた65歳のAさん。転勤はあったものの社宅を拠点に、同い年の妻と二人三脚で堅実に30数年間を過ごしてきました。子どもたちはすでに独立し、それぞれ都内で家庭を築いています。 定年退職を控え、Aさん夫婦には共通の願いがありました。それは、「今度こそ、自分たちのために生きたい」ということ。子どものために働き詰めで過ごした日々を終え、第二の人生を心からリラックスできる環境で過ごしたいという思いが募っていったのです。 退職金は約2,000万円。加えて、公的年金が夫婦で月26万円(Aさん18万円、妻8万円)支給される予定です。子の教育費など、大きな支出もひと段落…