現代の日本人にとって、今使えるお金よりも、将来のためのお金のほうが大切になっている。だからこそ消費停滞が定着し、「貯め込み経済」になってしまっているのです。 その背景にあるのは、「不安」で、なぜ、これほど不安なのでしょうか? 少子高齢化が進む中、「老後は年金がもらえない」「年金だけでは暮らしていけない」と考える人が増えています。 もちろん、将来を考えて慎重になるのは当然のことですが、必要以上に不安が大きく膨らんでいることが消費停滞につながっています。 たとえば、2024年に公表された年金の財政検証によれば、夫婦の年金額は2024年度の22万6000円から、33年後の2057年には21万1000…