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  • 感想と都会と英語

    ごった煮の雑記。 感想文とは反りが合わない 文章を書く行為が私にとって苦ではないことは、まあ毎日ブログを更新していることからもご了承いただけるかと思うのですが、実は感想を書くのはあまり得意ではありません。 私の文章とその基となる思考は、なんと言うか、分析的です。そのせいで感想を書こうとしてもどうにも批判的視点が抜けないというか、ちょっと毒なり棘なりがありそうな文章になりがちです。そういった感想文は優しくない世界になりかねません。 「面白かった」と伝える行為ですら、「これこれこういう理由でこうだったためこの部分に私は面白みを感じました」みたいな冗長で説明調の感想となります。要するにくどいです。 …

  • 若年層の投票率に関する検討

    若年層の投票率が低いことに関して、それを問題視する意見を各所で見かけます。 ただ、それは少し短絡的な問題提起です。若年層の投票率が低いことそれ自体は事象に過ぎず、投票率が低いことによる悪影響や投票率が低い原因を特定して問題としなければなりません。 それこそ『若年層の投票率が低いこと』を直接的な問題とした場合、解決策は簡単でシンガポールやオーストラリアのように罰則を設けて義務投票制とすればいいだけです。そうすれば必然的に投票率は高まります。若者は嫌々ながらも投票所へ行って何も考えずに適当な候補者へ票を投じることになるでしょう。ただ、それに意味があるかと言えば議論の余地がありそうです。 問題の深掘…

  • 仕事が終わらないんだ

    仕事が終わらないです。 いや、まあ、社会人になって以降、完全に仕事が終わって無くなったことはないのでそれはいつものことなのですが、終わらない感じが違います。 単純に、スピードが遅いので仕事が終わりません。 単純に練度が低く理解が浅い 異動していよいよ一年。まだ新しい仕事に慣れていないため、個々の仕事を処理するのに大変時間が掛かっています。 新商品の企画書一つ起こすにも、細かい経緯や具体的な背景情報を知らないので全部探してひっくり返して読み込み、他社の状況もさっぱり知らないので一から調べて学び、市況や価格などマーケット情報も頭に入っていないので数字をガチャガチャと整理し、その他諸々も含めて「探し…

  • 説得とコミュニケーション能力

    他者は基本的に変えられないが、変えるための高度な技術はある。 コミュニケーションの違い 対人コミュニケーションにはいくつかの種類とレベルの違いがあります。 まずは対話(dialogue)。 これはコミュニケーションの基礎で、自分の考えを伝えたり相手の考えを聴くことを指します。相互理解が進み建設的なやり取りを構築できることが理想的ですが、本質的にはただ話して聴くだけでも対話は成立します。 次に交流(interaction)や議論(discussion)。 これらはただ話して聴くだけではなく、自分の意見を相手が理解できる形で伝えたり、相手の言い分を理解することを含みます。結果として参加者の行動が変…

  • 豊かになるにはどうすればいいか

    豊かになるにはどうすればいいか。 簡単です。 家庭裁判所に「名の変更許可」の申立書を提出しましょう。 書類と理由がしっかりしていれば「豊(ゆたか)」になれます。 豊かさと教養 いや、まあ、真面目な話をしても面白くないじゃないですか。 豊かになりたいなら答えは一つで、教養を身につけること以外ないんですから。 豊かとは「溢れるほど大量にある状態」ではなく「不足が無く満ち足りている状態」を意味する言葉です。そのため瞬間的に満たされた状態ではなく持続可能な状態であることが豊かさを感じるためには重要だと言えます。 すなわち不足しないことではなく、不足があっても満たせることが豊かさを感じる方法です。 その…

  • 代表的なメディアの偏向をまとめてみる

    認知バイアスや詭弁などについては時々言及してきましたが、今回はメディアバイアスについて語ってみましょう。 偏向の善悪と対策 ジャーナリズムは中立公正・真実と正確さを重要な倫理規範としています。 しかしそれでも人が情報を取り扱っている以上、必然的に偏向(バイアス)は生じます。 偏向自体は必ずしも悪いことではありません。真に客観的な視点は神様以外には持てない以上、偏向を悪としては誰もから善が無くなってしまうでしょう。 もちろん虚偽や誤情報の拡散、ポジショントークや意図的な誤解による利益誘導など、偏向は問題を引き起こすことがあります。 よって偏向そのものを問題と捉えるのではなく、偏向があることへの無…

  • 建設的な対話に必要な姿勢

    相手を変えようとするのではなく自分を変えようとすること。 まるで宗教やスピリチュアルで聞きそうなフレーズですが、割とリアルな方針だと思っています。 変えられるものと変えられないものの峻別 過去の偉人や現代の賢者など様々な人が述べているように、大抵の場合、他者を変えることはできません。 よって対話において他者の思考を変革しようと狙うのは愚策です。もちろん対話によって双方が変化して高みへと至ることが理想形ではありますが、他者の変化を期待できない以上、それを望むのは高望みというものです。 それよりは変えられる自分に焦点を当てましょう。 すなわち、人と対話をする時は端から自分の考えを変える前提で話した…

  • 情報と「三面図」

    例えばAP通信とFoxニュースを交互に見ると分かるように、同じアメリカの同じ事象を報道しているとは思えないほど乖離しています。比較してみると報道の偏向に関する手法を学べますので、ちょっとした脳トレにおススメです。 比較しなければ分からない 三次元の物を写真のように二次元的手法で切り取って表現する場合は複数の角度から撮らなければ全体像を正しく捉えることができないように、物事も見る角度によって表し方が変わります。 よって報道機関が異なる情報を報じていたからといって、「どちらかが正しくどちらかが間違えている」と断定するのは明確に誤りです。どちらも正しい場合もあれば、どちらも間違えている場合だってあり…

  • 民主主義と党派性

    そこまで目新しいわけではない話ですが、民主主義政治と党派性はとても難しい関係にあります。民主主義政治、特に間接民主制において党派性は不可欠な要素であり、そして党派性は民主主義を毀損する要因にもなり得るためです。 党派性の意味 党派性とは「主義・主張などが特定の党派にかたよっていること」を意味する言葉です。汎用的な言葉ではありますが、もっぱら政治界隈で使われることが多い言葉だと言えます。 党派とは仲間や団体を意味する言葉であり、要するに党派性の大小とは所属に対する愛着の大小に等しいものです。学校や会社、地域や国家、家族やサークル、宗教や政治的見解など、同集団に所属する人々に対してどれだけ愛着を持…

  • 雑記でもええじゃないか

    シンプルに雑記。 貧弱!貧弱ゥ! またもや体調を崩して寝ていたせいで、雑記です。 雑記は楽に書けるため、大抵こういった場合にサッと書き上げてソロっと投稿しています。 いつも書いているような社会や政治に物申す系の真面目風な押し付けがましいオピニオン記事もいくつかテーマの種自体は残してあるのですぐにでも書けるのですが、毎日オピニオン記事ばかりが続いてはブログが重苦しい雰囲気になりますし、そういった重い記事は書きあげるためにそれ相応の気力が必要と言いますか、時間よりも精神力に余裕が必要ですので今回は控えます。 むしろオピニオン記事は雑記記事と同様に書く時間自体は短いです、なにせ思ったことを書くだけで…

  • いずれ仕事が無くなることは必定である

    未来予測は常に不確定で、不確定だからこそ恐れを生むが、恐れはほどほどに。 仕事はいつだって消滅と誕生を繰り返す 最近、「AIがホワイトカラーの仕事を奪うからこれからはブルーカラーの仕事が重要になる」的な意見が増えつつあるように思います。 ただ、それはちょっと視野が狭いのではないでしょうか。現在は投資資金がAIに注がれているため優先的に進んでいるだけであり、ブルーカラーの仕事だって機械化・ロボット化によってどんどん失われていくことは必然です。 そもそもこの世の全ての仕事は常に淘汰圧へ晒されています。 そしてそれは長い目で見れば自然なことです。別にロボットやAIが登場する前から様々な仕事が時代に合…

  • 話し合いの場を設けるためのコスト

    誰かが支払わなければならないが、平等ではない。 民主主義と話し合い 民主主義を定義するための完全なコンセンサスは存在しないものの、そのうちの一つとして市民が平等な発言権を持つことが民主主義の根底的な特徴とされています。 言い換えれば、民主主義とは話し合いを重視する政治形態です。 何らかの力によって誰かの権利が抑制されることは民主主義にとって不正義であり、誰もが平等に発言権を持ち、個々の権利を公平に主張し合い、その権利を公正に調整する「話し合い」の場が不可欠です。 よって民主主義では「話し合いが大切だ」と声を上げるだけでなく、「どうすれば話し合いの場を成立させられるか」をちゃんと考える必要があり…

  • 具体的にどうやって核武装をする?

    率直に言って、無理では? 核武装の是非 近頃、日本のSNSや海外の著名人のオピニオン記事で「日本の核武装論」をちょこちょこ見かけます。 その理屈は理解できます。日米同盟の安定性に疑義を感じた人々が安全保障策の一つとして核武装を考えているのでしょう。 実際、核兵器は有効な兵器です。離島や国境を争うような局地戦争・限定戦争には役立ちませんが、全面戦争は抑止する効果を見込めます。 ただ、日本でどうやれば核武装ができるのか、私にはさっぱり分かりません。 どうやって運用するかが肝 核武装をするのであれば核兵器をどこかから買ってくるか自分たちで作るかしかありませんが、核兵器を買うのは政治的にも物理的に無理…

  • 真面目で不真面目な真面目人間

    職場や仕事のことあれこれ。 【ビジネス】カテゴリでは書かない程度の雑談。 馬鹿の発想 最近、一時間早く職場を出ると一時間早く帰宅できることに気付きました。 大発見です。 なんて考えがふと脳をよぎったので、たぶん疲れているのだと思います。 帰宅時の運動 職場は高層ビルの20階以上のところにあるのですが、ちょっとした運動がてら毎日階段を下りて帰っています。 正直に言えば大したことのない運動量です。慣れれば気軽なものですし、膝を壊さないようにだけ注意すればいいでしょう。 ただ、退勤時にエレベータを通り過ぎて階段へ向かう様を見られると少し困ります。 (え、なんでこいつエレベータに乗らないんだ?)といっ…

  • 言葉の乱れに関するどうでもいい考察

    どちらの言い分も分かるようになった世代の戯言。 言葉が変化することへの是非 言語学者が語るまでもなく誰もが体感的に知っていることとして、言葉は変化していきます。それは言語自体が持つ動的な特性を理由とするものもあれば、外部環境によるものもあります。 話者の不完全な言語習得も一つの要因です。発話や語彙が不完全に伝承されることでも言語は変化していきます。 年配者がいわゆる「言葉の乱れ」を懸念するのは話者の不完全な言語習得を危惧することが理由の一つでしょう。適切に言語を学んでいれば言葉が誤用されることはないはずだとした考えは、実際には言語が変化する原因は不完全な言語習得のみではないため絶対的に正しいわ…

  • 幸福とマインドフルネスと微積分

    幸福を感じることは実のところ難しくない、と私は雑に思っています。 何もかもが満ち足りていても不幸を感じる人もいれば、何もかもが不足していても幸福を感じる人もいるように、人は状況ではなく思考で幸福か不幸を感じるのですから、頭の中を足し算的に幸福で満たすか、引き算的に不幸を減らしていけば自然と幸福になるのではないでしょうか。 「話半分」の意図的な誤用 もちろんまったく不幸を感じないことは現実的ではありませんので、目標は5割キープです。5割は幸福なことで頭を埋めておき、残りを状況に応じて可変とする。そうすれば急な不幸を感じてもダンパーとして機能しますし、不幸で頭が埋め尽くされることもなくなるでしょう…

  • 泥をかぶる仕事

    頑張って探せば何事にも落としどころはある。 中間の仕事 営業と技術の対立や反目は会社あるあるネタです。 そして今の私はその対立を解す、或いはそもそも生じないように調整することがお仕事の一つです。 なにせ現在は企画職として営業と技術を繋ぐ中間地点にいます。営業サイドの情報をまとめて企画立案をし、その企画を技術サイドに依頼する、時に営業と共に顧客へ赴き、時に開発の会議へ参加して一緒に案を捏ねる、そんな橋渡し的ポジションです。如何に対立を生じさせずスムーズに物事を進めるかが私自身の仕事の正否を左右する以上、程よく交通整理をすることは必要な仕事と言えます。 目的の違い 先日、顧客へ提出する技術的な文書…

  • 誕生日は年に一回訪れる

    3月16日。 今日は私の誕生日です。わーい。 この書き出しも4回目です。芸が無いのもご愛嬌。 各種記念日どころか自分の誕生日ですら忘れる人並み外れた記憶力を持つ私ではありますが、ブログのおかげでここ数年はちゃんと誕生日を思い出せています。「そう言えばそろそろ誕生日的な記事を書く時期が近付いてきたような」と気付いて自分の誕生日を調べる癖が付きましたので。ブログって凄い。 ちなみに自分の誕生日はスマートフォンのメモ帳に書きました。これでいつ事故にあって記憶喪失になっても大丈夫です。 羅列的 誕生日は子どもの頃の思い出話をする日に決めていますが、今回は何を話しましょう。 人様に語れる範囲の真っ当な思…

  • 物事を相殺して考えるのは人間の自然な発想であり、悪い癖

    とても自然な発想で、しかし気をつけるべき考え方について。 無意識の脳内裁判官 脳は非常にエネルギーを使う器官のため、人は無意識のうちに自然と省エネ思考をします。認知バイアスと呼ばれるその脳機能は、例えば物事から情報を削ぎ落して簡略化したり、二項対立的なパターンに落とし込んだりするものです。 これらは省エネかつ合理的ではありますが、事実を事実として捉えられなくなるリスクがあるため必ずしも良いとは限りません。 例として、詐欺師Aが殺人犯Bに殺されたとします。 そういった場合、「どんな理由があっても殺人をしたBが100%悪い」「詐欺を働いたAに落ち度がある」といったような意見が出てくるでしょう。 こ…

  • 統計的差別云々も考える必要はあるが、そもそも他者を攻撃すべきではない

    誰しも内心の自由はありますので心の中で思うだけならばいいのですが、差別や悪口を口に出したりネット上に書き込んだりしてしまうのは宜しくないことです。 特に統計的差別は気をつける必要があります。 差別とは『人種、性別、宗教、国籍、民族、性的指向、障害、年齢、言語、社会的身分などに基づく不当な扱いや恣意的な区別』だと国連が定義しているように、不当であったり恣意的であれば差別となります。 そして統計的差別は”論理的で正当な差別以外のもの”に誤認しがちなものですが、統計的差別はどれほど合理的に見えても差別の定義に該当します。 統計の恣意的な判断 あまり具体的な例を出したくありませんのでボカして、「ある地…

  • 中道的視座を持つことの効用

    ポジショントークと中道的視座を見分けることは難しいものの。 方法論の類似性 中道の視点で物事を捉えるためには必然的に両極端の見解を天秤へ載せる必要があります。 特に中道的思考で分かりやすいパターンとしては、「世間ではこのような見解が多い」が「反対側にはこういった意見もある・別の側面もある」、そういった見解を補足することです。どう考えても妥当な見解が一方にあったとしても、それに限定せず他方の見解をも拾ってきて検証することが中道の視点を持つための基本となります。 しかしながら、このような中道的視座、すなわち両論併記的方法は必ずしも世間一般の理解を得られるものではありません。世の中にはポジショントー…

  • 饒舌多弁の無駄話

    小賢しい小技。 或いは枝葉末節ばかりの小枝。 ブログの手抜き 当ブログにおいて、記事の構成はほぼ固定化されています。 3年以上毎日ブログを更新した結果「型が定まった」と前向きに捉えてもいいような気はしますが、ただ惰性に流れているだけです。守破離の理屈からすればちゃんと師を定めて学んだわけではないので「型が定まった」のではなく所謂「型無し」です。 まずは頭に浮かんだ適当なセンテンスを冒頭に置き、ざっと1~3つの見出しになる程度の文章を書き、最後に結言としてまとめを書く。蛇足的な思い付きがあれば余談に記す。後は下書きに置いておき投稿する時にボタンを押す。イラストも、アイキャッチも、写真も無く、ただ…

  • ようやくはてなブログに戻る気力が湧きつつある

    事業所の設計職から本社の企画職へ、部署を異動してからおよそ一年経ちました。 設計職の頃は自分が扱う製品群の知見だけで良かったのですが、企画職は会社全体の製品知識や競合他社を含む市場情報の幅広い熟知のみならず、財務・経理・営業・経営に関する知識も必要になります。国内だけならばまだしもグローバルでそれらを求められているため、まったくもって未だ学び切れていません。毎日が勉強です。 今年度の前半はノリと勢いで誤魔化していましたが、中盤はいよいよヘヴィになっていて、終盤はだいぶヘタレていたように思います。ダニングクルーガー効果的なアレで、最初はなんとかなるさと無根拠な自信がありますが、学べば学ぶほど知ら…

  • 好悪は本質的には差別

    明け透けに語っていいことではないが、一応は考察して自覚的になっておく必要があると思う事項について。 社会は好悪で動いている 世の中の論議を眺めていると時々思うこととして、世の中は好悪の情が存外に支配的です。人々は何かしらを判断する時に自らの好悪を基準に選別しています。 もちろん私だって生物ですので多少なりとも好き嫌いはあります。食べ物や人に対してはあまり嫌いな属性はありませんが、納期、無駄な会議、袖あたりは嫌いです。 ただ、物事を好き嫌いで考えることは忌避すべきだとした祖父の教えを守っているため、なるべくは好悪の色眼鏡を外した状態で物事を中庸に見たいと望んでいます。 ただ、結局のところ好悪の情…

  • 雑記アソート

    どうにもお疲れなので、緩い話をしましょう。 サラリーマンのコスプレ 先日、同じ技術系の同期から「最近サラリーマンのコスプレしてるよね」と言われました。 気持ちは分かります。今年度から本社へ異動してスーツを着て仕事をするようになったので私自身「サラリーマンになったような気がする」と馬鹿みたいなことを言っていましたが、やはり技術系の人間は同じ感覚のようです。 スーツなんて研修や出張の時だけしか着ず、それ以外はずっと私服の上にユニフォームを着て仕事をしてきた現場の技術者からすると、スーツを着るだけでなんとなくサラリーマンに見えます。元々はそんななんちゃってサラリーマンでしたが、今ではなんだかんだ毎日…

  • 英語の道は遠い

    今日は雑な日記です。 語学研修の終わり 先日、一年間の語学研修が無事修了しました。もちろん継続的な学習はこれからも必須ですが、これで英語力強化年間にもひとまずの区切りとなります。 研修開始前後のテスト結果を比較すると一応は誤差レベルで成績アップしていたので少なくとも会社から怒られることは無さそうですが、大した成長はしていませんでした。残念ながらボチボチです。怒られないものの褒められるほどでもない、そんなフワッとした成績に落ち着きました。 なんともはや、語学はどうにも不得手です。他の科目と異なり掛けた時間に対する成長率が著しく低いと感じます。たぶんセンスが無いのでしょう。 言い訳をすると、今年は…

  • 問題を騒ぎ立てることの意味と無意味

    先日投稿した記事、『問題を考える人』と『解決方法を考える人』は昨今の情報社会についての私的な見解を一般化したものとなります。 今回はもう少し率直に、昨今の言論空間に対して苦言を述べていきます。 問題を騒ぎ立てることの無意味 個人であれば問題と共存したり温存したり依存したりしても自由です。それがある意味で人生の質を高めることもあるでしょうし、たとえそれが自らを傷つけることになろうとも、私は多少なりとも自由主義者ですので自己決定権を尊重します。 ただ、集団や社会では別です。問題が存在することでの影響の範囲を考慮すれば、問題は速やかに解決されることが是と考えます。 その点からして、『問題を考える人』…

  • 『問題を考える人』と『解決方法を考える人』

    「世の中には3種類の人間がいる。数を数えられる人間と数えられない人間だ。」 これは私の好きなジョークですがまあそれはさておき、人間を二分で分けることは現実的ではないものの思考実験的に役立つこともあります。 今回はそんな二分法的思考で、人々を『問題を考える人』と『解決方法を考える人』に分けてみましょう。 問題解決手法 そこまで厳密に取る必要はない大雑把な分割ではありますが、世の中には『問題を考える人』と『解決方法を考える人』が居ます。 前者は世の中にある問題を発見し、それがどれだけ問題であるか、如何に世の中へ悪影響を与えているかを考えます。 対して後者はその問題がどんな原因で生じているか、どうす…

  • アメリカの言い分と日本の立ち位置

    仁義なき国際関係にも見かけ上の仁義を。 アメリカの存在 日本では日米同盟の有効性について意見が割れてきましたが、昨今のNATOやウクライナを見ればアメリカが及ぼす軍事プレゼンスには一定の効果があったと実証的に証明されたと言ってもいいでしょう。 アメリカのような番長が居なければISISやロシアのような悪党が世界に蔓延ることとなる、なんだかんだ他国にとって迷惑であったり自分から喧嘩をふっかける事もある我儘番長ではあるが「世界の警察」としては機能していた、そういうことです。 少なくとも現状のウクライナからアメリカが手を引いてはどうにもならないことは西側諸国で意見が一致することでしょう。これはアメリカ…

  • アジア版NATOの非現実と国際的な世論の変化

    昨今の国際的な時事問題はアメリカさんが大暴れしていてすぐに目新しい情報が更新されてしまうため、ちょっとストレートに触れにくいです。さらにはそれに振り回されてやたらと極端な陰謀論めいた言説も無数に飛び交っており、軽く拾うだけでも火傷しそうな雰囲気を感じます。 アジア版NATOの非現実性 それこそ例えば先日は「アメリカが信頼できなくなった今、アジア版NATOが現実味を帯びてきた」なんて言説を見かけました。 正直、ちょっと意味がよく分からないです。 ロシアとウクライナの状況を中国と台湾に置き換えて、アメリカの安全保障が信頼できなくなったとするのが言説の根底にあるのでしょうが、地理的に見たアメリカにと…

  • 穏健派の言い分

    暴力の是非に関して。 暴力の応報 時代や教育の差異だとは思いますが、私は基本的に暴力反対派です。暴力は物事を容易に変革できる反面、副作用が大きいため控えた方がいいと思っています。 たしかに階級闘争的な発想において、弱者にとって暴力は有益な武器です。囲んで棒で叩けば弱者達でも強者を打ち倒せます。 しかし同手法で強者達に連帯されると弱者達は為す術が無くなります。そして「こちらの暴力は許されるがあちらの暴力は許されない」なんてダブルスタンダードは通りません。結果、自らの暴力を許容するならば他者による応報も許容する他なくなります。 つまり暴力での変革は弱者に有用と思えるものの、長い目で見れば不利な方法…

  • 紛争の落としどころを模索することの巧拙

    日本人、というよりは、定住する集団に対する偏見。 喧嘩を忌避する集団 これはデータに基づかない圧倒的な偏見なのですが、日本人はどうにも紛争の落としどころを模索することが苦手な気がします。 基本的には争いを避けるものの、争い始めたらどちらかが打ちのめされるまで徹底的に戦う、そんな風潮です。 別に欧米が紛争の落としどころを模索することに長けていると言いたいわけではありませんが、ロシア・ウクライナ戦争でも開戦当初からロシアへ様々な政府高官を送り込んで落としどころを模索してきた欧米とは日本は少し趣が違うというか、ウクライナへの支援はするのにロシアへの停戦交渉を積極的に行わず、むしろ交渉すら否定する言説…

  • アナログ(連続値)人間でいこう

    デジタル(離散値)な考え方は、ちょっと極端です。 アナログとデジタル 俗な意味のアナログとデジタルは、「そろばんを使うのがアナログ人間で電卓を使うのがデジタル人間」のように時代の新旧のような意味合いを持ってしまっています。 ただ、この記事ではもっと普通の意味でアナログとデジタルを用います。 アナログとは連続値のことで、デジタルとは離散値のことです。 文字通り連続値とは物事の変化を連続的に取り扱い、離散値は離散的に取り扱います。 例えば10と20を取り扱う時、連続値では10.1、10.2、10.3、10.35、10.352などなど、10と20までの間にある無限の数値も含めて取り扱います。対して離…

  • 朝の雑談と日付の雑談

    一本の記事にするには忍びない雑記の積み上げ。 The・雑談 偉い人「なあ、AIには詳しいか?自分で使ってるか?」 私「まあ、ボチボチです。人並み程度かと。一応メジャーどころは一通り触っていますし、ChatGPT辺りは活用してます」 偉い人「最近は現場の若手がこれで報告書を書いたりしてるようだ」 私「上手く使いこなせれば楽ですからね。自力で出来ない人が頼り切ると成長に支障が出ると思いますが、出来る人が時短のために使う分には問題ないかと」 偉い人「情報流出とかは大丈夫なのか?こう、AIの学習に入力した情報が使われたりはしないのか?」 私「もちろん流出しますので注意が必要です。学習させないような設定…

  • 戦争は暴力で始まり話し合いで終わる

    いや、もう、凄く語りたくない。 そんな気持ちではありますが、逆張りの誹りを覚悟で語ります。 お題はロシア・ウクライナ問題についてです。 ああ、本当に語りたくない。個人的な感情と政治的な思考は別で、混同されるのはイヤなのですが、今回は後者の政治的な視点を主に語っていきます。 交渉のチャンネル 昨今の国際情勢に関するメディアや一般人のコメントに「トランプはプーチンとグルなんじゃないか」といった批判があります。ロシアと交渉を行うこと自体を問題視するような論調です。 これはダメです。一線を越えています。 私もトランプ大統領のディール内容や放言に同意している訳ではないのでそう言いたくなる気持ちは凄く分か…

  • 知能と知識、そして見識

    ”頭の良さ”に関する雑感。 知能と知識 知能とは物事を理解する力であり、知識とは知った物事の内容です。 立派な学校を卒業していても道理を弁えない人がいるように、学は無くとも鋭い洞察力を持つ人がいるように、知能の高低と知識の多寡は明確に別物として扱う必要があります。 雑に例えれば、知能とはハードウェアのスペックであり、知識とはソフトウェアのパフォーマンスです。ハードウェアに偏重していてもその高スペックを活用し切れませんし、ソフトウェアに偏重していてもやはりそのパフォーマンスを生かし切れません。バランスが大切です。 同様に知能と知識はそれぞれが補完し合う関係であり、片一方に偏重した状態は健全ではあ…

  • アイデンティティの手放し難さ

    以前にもちょろっとブログで述べたことがありますが、インターネットアカウントのbio(人物紹介・プロフィール)に自身の精神疾患を記載する人がいることについて気になっています。 それが気になる理由は普通に考えれば利用可能性バイアス、すなわち『そうでない人は書かず、書かない人のbioは目にとまらないから書いている人のbioだけ記憶に残っている』だけでしょうが、そもそも何故記載するのかを疑問に思っています。 例えばコミュニケーションを取る際の注意喚起の意味であったり、投薬や闘病に対する奮起の目的かもしれません。或いは一種の個性、他者と差別化された自らのアイデンティティとして捉えている場合もあるでしょう…

  • 「地獄への道は善意で舗装されている」の異なる表現

    今日はこんなことわざを見かけました。 Hell is full of good meanings, but heaven is full of good works. 地獄は善意で満ちているが、天国は善行で満ちている。 当ブログでは少しクドいほど『善意』と『善行』の違いを語ってきましたが、まさにそのことを端的に述べたことわざです。 私のような現代の凡人が考えるようなことはすでに過去の賢者が発見していて時間に研磨されて伝えられているのであり、そういった古典の英知から学べることは無数にあるのだと思い知らされます。 ちなみに、『善意』と『善行』を使い分けている記事をブログ内検索してみると思ったよりも…

  • 緩い話とヘヴィな話を混ぜれば中和されることを期待する回

    感情的にはまったくもって共感できないけども理屈的には有り得る話を記事に起こしていたのですが、思ったよりもメンタルを削られたので途中でストップします。 その記事の投稿は後日にしましょう。 『多数派から感情的に同意を得にくい話』は、書いていて少し疲れます。 当ブログでは『異なる側面での物事の見方』を提供するための記事を時々書いていますので、多数派の感情とは異なることを言及することもあります。それは何も他所様の見方を批判したり世間に対して逆張りをしたいわけではなく、私がただ中庸を好み複数の側面で物事を見る癖のあるだけです。 そのような時は人様の逆鱗へむやみやたらと触れないようなるべくマイルドな表現を…

  • 被害者文化に染まることは避けたほうがいい

    社会学者は視野が広いので社会の健全性を心配するが、私は視野が狭いので個人を心配する。 被害者文化の方法論 先日の記事でも少しだけ取り上げましたが、昨今は『被害者文化(Victimhood Culture)』が社会的な問題、或いは研究対象となっています。 被害者文化の詳細は専門書や書籍を読んでいただいたほうがいいのですが、大まかにまとめると次のような思想・考え方を指します。 ■個人や集団が、侮辱に高い感受性を示すこと■第三者へ不満を言うことで、対立を処理する傾向があること■助けを受けるにふさわしい犠牲者のイメージを作り上げようとすること 現代社会を侵食する「被害者文化」の病理…暴走する「被害者意…

  • なぜか続いている不思議

    気付けばこの記事で1400日連続投稿となりました。 1年を365日と設定すると約3.8年間続けた計算となります。1年を1400日に設定すると1年間です。まったくもって意味の無い計算ですが。 3.8年とは、なんとも長いような短いような微妙な期間だと思います。三日坊主の466倍と言えばそれなりに多く見えるかもしれません。数字とは不思議なものです。 ちなみに、1400日連続であることに直前で気付いたため、慌てて記事をでっちあげているところです。準備不足が否めないどころか準備すらしていません。この記事がどこへ着地するかは不明です。冒頭の意味不明トークからも分かるように、すでに迷子になりつつあります。 …

  • 野蛮さへ立ち戻るか、困難でも公正を求めるか

    あまり語りたくなかったのですが、被害者文化についても取り上げることとしましょう。 野蛮 世の中には快不快の情に基づき不平不満を騒ぎ立てて人々を扇動しようとする人がいます。 この辺りはVictimhood Culture(被害者文化)として社会学的に研究されている領域ですので、厳密に理解するためには専門書なり書籍なりを読んでいただくのが宜しいです。 『The Rise of Victimhood Culture: Microaggressions, Safe Spaces, and the New Culture Wars』が恐らくベストなのですが、待ち焦がれているのにいつまで経っても邦訳が出な…

  • 出張の移動中もお仕事をするかどうか

    雑な雑談。 出張中 この旅は国内宿泊出張中です。 いえ、この度は国内宿泊出張中です。 ちなみに「旅」は住んでいる所を離れて遠くへ行くことですので、「この旅」でもあながち間違いではありません、なんて。 さすがに営業職や外出自体が仕事である方々と比べれば出張の機会は少ないですが、そこそこ出張るお仕事をしています。少なくとも技術職だった頃よりも確実に増えました。 とはいえ国内だと日帰り出張ばかりなので、日帰らない出張は久しぶりとなります。なんだかんだ日本も広いもので、さすがに前泊しないとどうにもならない距離はあり、仕事が朝からとなれば尚更です。 初日は移動のみで、翌日仕事をして帰ります。 「働いてか…

  • 大人と子どもの誹謗中傷

    社会が大人に厳しいのは仕方がない。 誹謗中傷は犯罪 インターネット上では毎日どこかしらで誹謗中傷が飛び交っています。 誹謗中傷の加害者として訴えられた人の多くは「正当な批判・論評だと思った」と言い訳するそうですが、「根拠を持って」「非攻撃的に」為されるものだけが批判であり、批判と誹謗中傷は似て非なるものですらなく完全に別物です。僅かでも攻撃性があればそれは批判足り得ません。 そして誹謗中傷は犯罪になります。民事・刑事ともにです。 もちろん厳密には構成要素を満たさなければ犯罪とはなりませんし親告罪ですので被害者が訴えるかどうかによりますが、そもそも誹謗中傷は犯罪だと考えておいたほうが無難です。程…

  • 能力と収入は必ずしも比例しない

    以前にも書いたことを、もう少し丁寧に。 比例が成立する条件は限定的 世の中には自然体で職業差別をする人が多々見受けられます。 その根底には何があるのか、そこにはどうにも能力と収入に強い比例関係があるとした誤解が一因となっているのではないかと考えています。或いは昔から言われているような学歴と収入の相関も同類です。「優れた人が高給を得るものだ」、転じて「収入が低い人は優れていない人だ」、そういった誤解が能力と収入を関連付けてしまい低収入の職業に対する差別意識を生み出しているのではないでしょうか。 現実を鑑みると、能力と収入に相関や比例関係が生じるのは極めて狭い限定的な条件のみとなります。それこそ同…

  • 文章に「が」が多いのだが

    悪いクセです。 「が」が多い 私の文章は「が」が多いです。 「何々ではありますが、それは何々で」 「何々ではありますが、それはさておきこれは何々で」 といったように、何かしらを述べる際の前置きとしての情報補足を前段で行って、それを接続するために「が」が多用される傾向があります。 なんというか、くどい文章の典型例とすら言えそうです。 もちろんこの変なクセは自覚していて治そうとはしているのですが、なかなかうまく行かないのが実情です。 不思議ですね。 反証的思考 勝手な自己分析ですが、恐らくは反証的思考・批判的思考が原因だと思われます。何かしら自論を構築する際には必ずその対角にある批判的意見を同時に…

  • 新規性は高く、しかし新奇性はまだ無い中国

    中国に行って思ったこと。 見知った新しさ 昨年の12月に仕事で中国へ行きました。 上海や北京には行っていませんが大きな都市へ行き、その発展度合いに驚いたものです。アメリカへ行った時と同様にスケール感の違いを感じました。 発達した都市や社会システムが構築されているのを見ると、いずれ中国が世界を支配すると思うのも宜なるかなです。実際、日本よりも進んでいる部分は各所に見られました。 ただ、個人的な感想ではありますが、私はそこまで中国の発展に危機感を持ちませんでした。 中国の都市や社会システムはたしかに新規性が高いです。 インフラ系統は更新周期が長く新しい都市であればあるほど高度なインフラを備えること…

  • Time(時)Place(場所)Occasion(場合)は言説と同程度に大切

    当ブログでは類似テーマの記事を時々投稿しています。 これは何も毎日投稿するネタが切れたとか書いたことを忘れたとかではなく、いや書いた内容を忘れることは時々ありますがそれはさておき、どうすれば伝わりやすくなるかを模索しているためです。 自らの思考を語るうえで、様々な表現を用いることは実に妥当で常套です。自らが最も理解しやすい言葉だけでは同じ感性を持った狭い範囲の他者にしか伝わりません。様々な人に自身の思考を幅広く展開するためには時に相手が共感しやすい言葉を用い、時に相手が想像しやすいたとえ話を用い、時に抽象的、あるいは具体的に物語ることが必要です。 ちなみにお釈迦様の説話に似たような話がたくさん…

  • 麻薬はよく分からない世界だ

    米中貿易戦争のニュースでちょくちょく麻薬の単語を見かけます。 正直なところ、麻薬問題に関してはさっぱり感覚が分かりません。 幸いにして麻薬とは一切縁のない世界で生きてきたため、どうして麻薬に手を出すのかも理解できませんし、麻薬に手を出したいと思ったこともありませんし、そもそもどうやって麻薬を手に入れるのかも分かりません。恐らく手を出す理由も入手経路も人づてなのでしょうが、そういった悪い人がいる世界に生きてこなかったため麻薬問題に関する直感的な理解は難しいと感じます。 思ったよりも大問題 実感的なものが無くとも人は数字を扱うことができます。 そんなわけで、今回はWorld Life Expect…

  • 野次馬根性ではなく知的好奇心を持とう

    良い好奇心と悪い好奇心。 好奇心と本能 好奇心は大なり小なり誰にでも備わっている機能です。人に限らず類人猿や犬猫、げっ歯類や鳥など他の動物も好奇心を持っていることが分かっています。 好奇心はそれが満たされることで脳の報酬系によって喜びが得られることから、年齢や経験によって感受先は変化するものの好奇心は常に存在し続けます。 好奇心を説明する理論はいくつかありますが、とりあえずはシンプルに本能的なものだと考えてよいでしょう。 生物は「不確実で曖昧」なモノや状態を嫌います。生命の維持を第一目標とする生物の本能にとって、安全かどうか分からないモノや危険な状態は望ましくないためです。 そのため脳の報酬系…

  • 正しさの広め方

    世の中はシンプルで、そして難しい。 バックラッシュ 仕方がないことですが、米大統領が変わった影響によってここのところの国際ニュースはもうアメリカ一色になっています。 やはり停滞ではなく変化が金銭を生むのであり、ビジネス界隈でゲームチェンジャーに人が群がるのも必然というもので、ここしばらくはライターや解説者やジャーナリストの稼ぎ時だなと捻くれた目線で見ています。大人げない視点です。 まあそれはさておき、米共和党サイドが既存システムや言論をガチャガチャとぶっ壊して自勢力の都合が良い方向へ持っていこうとしていることが山ほど報道されていますが、私は自然な成り行きだと思っています。なにも特異なことはなく…

  • 雑談オブ雑談

    善悪を絡めた考察記事は雰囲気が重くなりすぎるため、異なる雰囲気の記事を投稿することによっての換気が定期的に必要です。 と、私は思っていますが、私が思っているだけです。読み手への配慮というよりは書き手側への配慮だったりします。 文章の内容は書き手の思考によりますが、書いた文章が書き手に影響を及ぼすこともありますので、私は悪循環へ陥らないようテーマや思考をほどほどに散らしたほうがいいと思っています。「深淵を覗く時、深淵もまたこちらを覗いているのだ」であり、「狂人の真似とて大路を走らば即ち狂人なり」です。 それっぽいことを言ってみましたが、要するに雑記を書きます。 今回はオチ無しテーマ無し教訓無しの…

  • 「ナチスは良いこともした論」と「ヒトラーに例える論証」

    詭弁VS詭弁。 私は安全工学的観点から「ヒューマンエラーを起こさない人間なんて存在しない」と考えています。どれだけ賢い人間であっても常に正しいことをできるわけではなく、時には誤ったことを述べてしまったり間違えた選択をしてしまうものです。 よって物事や言説は誰が言ったかではなく何を言ったかを是々非々で判断すればいいと思っています。これ自体は世間的にも普通の見解で、「あいつは気に入らないけどこれには賛成」「あの人は好きだけどこれには反対」といったことは当然あるでしょう。 ただ、そういった是々非々の意見を持つことに対して次のような反論を先日見かけました。 「それは”ナチスは良いこともした論”であり詭…

  • 強さとは「物事を思うがままに動かす力」だと思う

    今月はやたらと鋭利な記事が多くなってしまっているので、閑話ならぬ緩和をしていきます。 つまりは雑談です。 強い女 SNSで「強い女とはなんぞや」といった口喧嘩が起きているのをうっかり観測してしまったので、口喧嘩なんかは放っておいて私の思う強い人物像を語ってみましょう。 ちなみに、ネットでよく見かける男女論的な枠組みではなくただの私の好みの話です。 私はどちらかと言えば強い女性が好きです。 ただ、正直に言うと攻撃的な女性は苦手です。 別に攻撃的な男性も得意ではありません、単純に暴力性を好まないため、基本的には温厚な人や優しい人が好きです。 そのため私自身も攻撃性を外へ発露しないよう努めてはいます…

  • 善人ごっこの落とし穴

    人を抉るような鋭利な言説は宜しくないとはいえ、時々思っていること。 たまにはダークな感じの記事を書いてみましょう。 善人ごっこ 「悪人を叩く自分は悪と対峙する側、すなわち善の側であり、悪人を叩く自分は善なのだ」 といった妄想に浸っている善人ごっこをSNS辺りでよく見かけます。 現実には悪の反対側が善とは限らず、悪と対立する悪も当然の如く存在します。常識的に考えてヤクザとヤクザが争っていたらどちらも悪でしょう。 よって悪人を叩くことは自らの善性を証明することにはなりません。 また、人を叩く行為はそれが物理的であれ言論であれ攻撃であり、他者を攻撃することは悪です。 つまり表面的な虚飾を剥ぎ取って本…

  • 社会性を持つこととは、人間に擬態することだと思っている

    重苦しいテーマを記事にすると重苦しくなります。 まあ、当たり前です。 時々であればいいですが常に重いと胃もたれしてしまうので、切り替えて緩い話をしましょう。 この記事タイトルはヘヴィな雰囲気を醸し出しているかもしれませんが、中身はそうでもありません。 内部指向型 職場で時々「誰々は挨拶しない」「挨拶を返してくれない」と文句を言っている人を見かけます。私は他人が挨拶するかどうかをまったく気にしないので、少し新鮮な気持ちになります。なるほど、そういう感想もあるのかと。 以前にコストパフォーマンスの観点から挨拶を推奨する理屈を組み立ててみたこともありますが、それは「挨拶はコスパが悪い」といった意見へ…

  • 紛争の解決は「どの残酷さを選ぶか」であり、残酷ではない道は今のところ存在しない

    非情さのベクトルに関しての辛辣な見解。 現実的な紛争の解決策 先日、パレスチナ問題の解決策としてガザ地区から住人を移住させる計画があること、そして日本語圏ではあまり見かけませんが海外では国際連合パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)にも批判があることを紹介する記事を書きました。 その後のニュースを眺めていると、アメリカは周辺諸国や日本を含めた諸外国へ難民の受け入れを打診しており、それらのニュースに対する日本語圏のリアクションを観測してみると反対意見が多数のようです。 気持ちは分かります。ガザ地区からの移住はイスラエルの利となり勝者の横暴を許す形となりますので理想論としてはそれを避けたほうが望…

  • 中国の経済的脅威とアメリカの関税政策に関する所感

    アメリカのトランプ大統領が推し進める関税政策に関するニュースを日々見かけます。 これに対してアメリカ国内からの批判が高まるのは妥当なことでしょう。関税は自国内産業の保護として機能しますが同時に対象産業以外の支出を増大させます。要するに間接消費税の一種であり、基本構造は補助金と類似するものです。全体から徴収して一部へ再分配することは相対的には不平等であり、国内から不平の声が上がるのは自然なことだと言えます。 国際的な非難が高まっているのは、まあノリと勢いかと思います。相当特殊な資源物品でない限りアメリカへ売り難いのであればアメリカ以外へ売ればいいだけの話ですので、他国からすれば本来そこまで致命的…

  • 分からない技術者はいらない

    営業「担当じゃないのは重々承知しているんだけど、担当者が分からないそうなのでちょっと教えてくれないか」 私「えー、まあいいですけど」 事業所で技術屋をやっていた頃は営業さんとこんなやり取りが時々ありました。 今年度から本社へ異動してきて企画屋になった今でも、同様のことが時々起こります。 営業「工場の技術者に聞いても分からないって言われたから、ちょっと教えてくれないか」 私「えー、まあいいですけど」 営業さんが「分からない」ことも、技術系の人に問い合わせることも問題ではありません。 ただ、技術屋が営業や顧客に「分からない」と答えることだけは承服しかねます。辛辣ですが、よくもそんな恥知らずなことが…

  • Elinで遊んでいるだけの日記

    どうにも愚痴っぽい記事を書いてしまいそうな気分なので、あえてゲームの話をしましょうそうしましょう。 サンドボックスゲームが好き ちょっと前に新しいゲームをやっていることを記事にしましたが、今回もそのゲームの話を続けます。 前回は何故かゲームタイトルを書き忘れましたが、やっているのはElinというゲームです。2007年に公開された名作フリーゲームElonaの正式な続編で、2024年11月にアーリーアクセスが始まった開発途中のゲームとなります。Elona2?知らない子ですね。 前作も馬鹿みたいに遊んだ記憶があるためせめて正式公開されるまでは手を出すことを控えようと思っていましたが、我慢しきれずに手…

  • 我儘な自分を再発見する無意味な工程

    今日はブログを投稿した気になっていました。 夜になって気付きましたが、まだ投稿してなかったです。びっくり。 やっぱり投稿時間が朝になったり夜になったりしていると駄目です、昨日の夕ご飯どころか今日の朝ブログを更新したかどうかすら記憶を保つことのできない私のような人間がそんな器用なことをやろうとしたって上手くできるわけがありません。 そんなわけで、休日ですし雑談です。 なお、私は「そんなわけで」を万能なワードだと思い込んでいます。話題転換、閑話休題、仕切り直しに話題逸らし、全てにオールマイティで使用できる素敵な言葉です。 でも自分で思っているニュアンスと他者への通じ方にそこそこ齟齬が生じることが日…

  • ”成長”に関する変化は主に自然対数で記述される

    2018年に発刊されたハンス・ロスリングの名著『ファクトフルネス』で語られた人間の思考の癖、10の思い込みのうち、「直線本能」は実にありとあらゆる事柄で見かけることができます。 直線本能とは物事が直線的に増えたり減ったりすると思い込んでしまうことです。 物事には慣性がありますので、ある変化の傾向が変わらずに続くと考えることは自然な考え方です。しかしながら、自然な考え方とはつまり熟慮を経ていないただの思い込みに過ぎません。 去年よりも今年の何かしらが悪くなったからといって来年も同じくらい悪くなるとは限りませんし、4歳で100cmだった男の子の身長が5歳で107cmになったからといって「これならこ…

  • 認知バイアスを認知すること

    ふと辿り着いた英語の「認知バイアスのリスト」ページが、思った以上に充実していて驚きです。 アンカリング、可用性ヒューリスティック、認知的不協和、確証バイアス、自己中心的バイアス、フレーミング効果、論理的誤謬、プロスペクト理論のように日本語圏でもメジャーな認知バイアス以外にも、アポフェニア、拡大不感受性、誤った事前情報、自己評価、真実の判断のようなあまり聞き覚えのない認知バイアスも網羅されています。 聞いたこともない認知バイアスがいっぱいあるので、ざっと読んで興味を感じたバイアスの詳細を調べるだけでも良い勉強になりそうです。 なんとなく面白かったのでこのページを紹介したかっただけです。 ただ、ま…

  • 統計的差別を無くすことは難しいが、避けたほうがいい

    理想を言えば「全ての差別は無くすべきだ」と言いたいところですが、現実問題として統計的差別を無くすことは難しいと思っています。 ネット上でも国家や宗教や人種や職業や男女で区分された集団に対する統計的差別を見かけない日はありません。 統計的差別の撤廃が難しいのは、それが合理的な判断だからです。 差別の再生産 まずは国連による差別の定義を見てみましょう。 Discrimination is any unfair treatment or arbitrary distinction based on a person’s race, sex, religion, nationality, ethnic…

  • 理想と人命

    普段、当ブログでは時事問題を直接取り扱いません。時事問題は鮮度がありますし、実際には無数の背景情報があり切り取られた単独のニュースで何かしらを語るのは視野狭窄に陥りかねないと考えるためです。そして背景情報を踏まえた解説などは専門家やジャーナリストが行う仕事ですので、やはり当ブログで語るようなことではありません。そもそも個人の感想であればSNSへ行けばいくらでも流れています。 よってこのブログでは様々な時事情報から表面的な部分を削ぎ落して本質の部分を主題とするように心がけています。 昨日の記事は時事問題に対して解説を含めて直接的に取り扱った珍しいパターンですが、この記事ではいつもの調子で主題部分…

  • 紛争を終わらせるための現実論は、非情であり事実でもある

    珍しく時事問題について直接取り上げてみましょう。 先日、アメリカ大統領がパレスチナ問題の解決策としてガザ地区を「一掃する」計画を提案したことがニュースになりました。 これに対して思った以上に感情的な意見や批判が飛び交っているのを見かけました。 まあ気持ちは分かるのですが、一応こういった意見は特別突飛なものではなく昔からあることを紹介してみたいと思います。 紛争を終わらせること 日本語圏ではほぼ見かけませんが、海外ではパレスチナ問題に対処しているUNRWA(国際連合パレスチナ難民救済事業機関)に対していくつかの批判が存在します。 その一つが「UNRWAが紛争を永続させる役割を果たしている」とした…

  • ブログに滲み出てくる癖

    ブログに手が回っていない話をしようとしても手が回っていない状況。 話が逸れる なんだかんだ毎日更新する程度にはブログ活動をできているものの、他所様のブログへ訪問したりコメントをするなどの交流にさっぱり手が回っておらず、それが少し寂しいし当ブログへスターを押してくださったりコメントを残してくださる方々にはなんとなく申し訳ない気がしています。 といったことを書こうと思って早ひと月。 忙しさを言い訳にいざブログのことを書こうとすると、途中から職業病の話になったり忙しさの量的な話になったりと不思議なほど話が逸れてしまい書けませんでした。 一応書き出しは冒頭のようなブログのことから書き始めるのですが、ズ…

  • 忙しさは単純に時間では測れない

    個人的な感覚ですが、忙しさには二種類あると思っています。 一つは”長さ”による忙しさです。仕事に従事する時間の幅であり、これが長ければ長いほど当然ながら人は忙しさを感じます。 もう一つは"量"による忙しさです。あれもこれもと多数のタスクを抱え込んでいる場合、人は多忙を感じます。 忙しさの重さ 今の私は圧倒的なまでに後者の忙しさを感じています。本社へ異動してから労働時間はむしろ短くなりましたが、以前よりも遥かに多忙さを感じるばかりです。 昨年まで事業所で設計をしていた頃は、もちろん多数の仕事を抱えてはいましたが基本的にはコントローラブルでした。私が設計して、私が手配して、私が調整して、などなど全…

  • 政治家の任期を伸ばすことの愚かさ

    政治に求めるもの。 民主主義にも存在する独裁官 近年、各国でトップの延長論が様々出ています。 少し前であれば安倍総裁の任期延長や習近平主席の任期制限撤廃、プーチン大統領の任期延長改憲などが代表的で、現在はアメリカでトランプ大統領の3選を可能にする法律案が議論となっています。 世界の不安定化が続く中でこのような論陣が起立するのは自然な現象です。 それこそ独裁者を嫌い最高権力者の執政官ですら定期的に交代していた共和制ローマであっても国家存亡に関わる非常事態においては執政官を超える役職としてのディクタトル(独裁官)を任命して難事へ対応していたようにです。 民主的な意志決定はその他の政治体制に比べれば…

  • 昔に比べて「職業病」を意識しなくなった

    厳しめの論調や結論の記事が増えていると疲れを実感する。 写し鏡 当ブログは特に方向性もなく日々思い付いたことをつらつらと書き連ねているだけの雑記ブログです。そのため毎日思考したことが赤裸々に記録されていきます。 そうなると当然ですが私自身の精神状態が極めて顕著にブログへ反映されます。疲れている時は疲れている内容、元気な時は元気な内容、特に何も考えていなかった日には特に何も考えていない内容が出力されます。 とはいえ内心の自由とは読んで字のごとく内心にあってこその自由であり、思ったことをなんでもかんでも赤裸々に発信していい自由ではありませんので、外部へ出力していることを意識してある程度のお化粧を施…

  • 正義と善の乖離

    埼玉にある事業所の工場で設計をやっていた去年までは営業への不満を漏らす人をちょこちょこと見かけていましたが、今年から本社に来た結果、工場への不満を漏らす人をちょくちょく見かけるようになりました。 そんなよくある光景になんとも言えない感慨深さを感じます。営業部門と生産部門の実に典型的な争いです。 正義の種類 この手の問題はどうにもなりません。どちらが正しくどちらが間違っているわけでもなく、それぞれの立場からすればどちらも正しいためです。 営業部門には「仕事を取ってきているのは俺たちである」とした自負があり、生産には同様に「俺たちが金を作っている」とした誇りがあります。それらは平行線を辿らざるを得…

  • 経済に関する論争を見る度に思うこと

    自然科学屋からすると経済学は別世界に思える。 何を善とするかの基準 古典的な自然科学は非常に”硬い”学問です。科学的手法と再現性が非常に重視されており、いつ、どこで、誰がやっても同様の結果をもたらす法則を取り扱っています。 そこには意思や思想信条の差は無く、資本主義者がいつ試験をしても社会主義者がどこで試験をしても関係ないものが自然法則です。時に反証が発見されて新たな法則となったり古い法則に修正が加わることはあるものの、本質的には不変の法則を見出すことこそが歩みとなります。 その点、経済学は少し趣きが異なります。 昨今であれば関税に関する議論が分かりやすいでしょうか。 関税は他国の輸出ダンピン…

  • ストレッチ目標は人を選ばなければならない

    ビジネスは環境に依存します。 そして手法とはツールのことであり、ツールは環境に依存しません。 よって世に謳われているビジネス手法には再現性がありません、スティーブ・ジョブズと同じことをして同じ手法を使えば同じような成功者になれるわけではないように。 ビジネス手法の多くは残念ながら学術研究と統計を伴わない神話です。 それでも多くの人が不明瞭な未来の闇を少しでも照らし出すことを希求して”正しい手法”なる神話へ飛びつくことは止むを得ないことですが、残念ながらそれは不幸と失敗の再生産となります。 ストレッチ目標への懐疑 呼び名は様々ですが、社員の成長を促す挑戦的な目標として「ストレッチ目標」「努力目標…

  • 不真面目なりの真面目

    ちょっと喉が渇いたなとお湯を沸かしてお茶かコーヒーを飲もうとした時、ふと先日里帰りした際にもらった味噌汁が目に付いたので、味噌汁を飲むことにしました。 結論としては、喉を潤すために飲むものではないな、といったところです。当たり前のことですが。 あと、マグカップで飲む味噌汁は、少し違った風情があります。悪い意味で。久世福商店のちゃんとしたお味噌汁なので美味しいは美味しいのですが、もうマグカップを出してしまったからと横着せずにちゃんとした汁椀で飲めばよかったと思いました。 今日はマッタリしたい気分なので、そんなどうでもいい話を連ねていきます。 残留決定? 4月下旬にまた中国出張が決まりました。 ま…

  • 国際関係を善悪で捉えることの誤り

    「中国が軍事(又は経済)で他国へ侵略的な攻勢を行っている」 と聞いて、そんなことはない、そんな悪い国ではないと反発する人を見かけることがあります。 今回はそういった国家間のコンフリクトに関する雑記を。 国際社会の基本 当ブログでも度々述べてきたように国際社会はアナーキーです。統一政府があるわけでもなく権力分立や保障制度も存在しない以上、国際社会は無秩序な無政府状態、すなわちアナーキーであると認識することが国際関係を考える上での前提とする必要があります。 身近で分かりやすい例を言えば、国際社会には警察が存在しません。私たち個人の人間は法を犯せば警察に捕まりますが、国家は国際法を犯したとしても捕ま…

  • 正の陰謀論を見たい(人任せ)

    誰かやってくれないかな。 陰謀論とアノミーの相関 過去にも学術研究を取り上げた記事で紹介したように、陰謀論はアノミーと強い相関を示します。 ◆陰謀論者の特徴 - 忘れん坊の外部記憶域 アノミーとは、難しい言葉で言えば「個人が従うべき道徳的価値観、基準、または指針が根こそぎにされたり崩壊したりした社会的状態」を指す言葉です。価値観や基準、指針や道徳が日々変化する世界において、個人が保有する道徳的規範が時代遅れになったり適応の欠如によって生じる個人とコミュニティの絆が崩壊した状態であり、社会に対する不満や変化の拒絶、一体感の喪失や孤立をもたらします。 言い換えれば、アノミーとは「世界はどんどん悪く…

  • ふと思ったことを、ふと書くだけの日記

    ふと思ったこと。 発想のスケール 「タワマンに住みたい」みたいな意見がありますが、ふと、それはスケールが小さいのではないかと思いました。 19世紀アメリカのゴールドラッシュで一番儲けた人は砂金堀りではなく道具屋であると言われるように、タワマンに住む人よりもポンとタワマンを建てられるようなオーナーのほうがお金持ちのはずです。ローンで首が回らないオーナーはさておき。 つまり「タワマンに住みたい」ではなく「タワマンを建てたい」のほうがスケールが大きい発想ではないでしょうか。 ちなみに私は小市民なのでタワマンに住みたいと思ったことは一度もありません。そこそこ静かなところでスーパーなどが近所にあり掃除が…

  • 選挙を通じていない権力者の是非

    論理ではなく好悪に帰結する話。 政治任用制度 ここ最近見かける言説の一つに次のようなものがあります。 「イーロン・マスクがアメリカで権力者となりつつある。選挙を通じて民衆から選ばれた政治家ではない人間が、金の力で権力を得るのはいかがなものか」 個人的には金の力で成り上がったわけではなく経営者として成功したから成り上がったのであって、金は後から付いてきたものですし、政治の世界に招かれたのも金の力ではなく経営者としての手腕によるものだと思っていますが、まあそれは人それぞれどう解釈しても構わないでしょう。 ただ、この言説によるイーロン・マスクへの批判は少し筋が悪いと思っています。 そもそも日本ではあ…

  • 癒しが必要だと求めるのもまた本能

    非常にストレスフルな案件が一つ片付いたので、少し気楽な気持ちに。 まあ、現実はまったく楽になっていないのですが、何事も心持ち次第です、はい。 何はともあれ、今日も今日とて朝に更新できず夜にブログを更新することと相成りました。いつになったら元のペースに戻せるかは未定です。明日の朝も朝からやる会議のための資料作りがありますので。なんて酷い悪循環。 こうも仕事でいっぱいいっぱいになっている時は雑談として直近の出来事の感想でも記事に起こして垂れ流したいところです。例えば中国出張の感想とか年始の抱負とかをそろそろいい加減書きたいと思っています。 ただ今日はどうにも頭が働いておらず、雑談や日記すら出てきま…

  • 珍しくホームシック気味な日記

    里心がつくから帰省するのか、帰省するから里心がつくのか。 人によるとは思いますが、私は後者です。 盆正月程度にしか里帰りしない程度にはホームシックと縁遠い人間ではありますが、たまに珍しく実家に帰ると多少の里心がつきます。 まあ何がある所でもありませんが。 そんなわけで、珍しく二週連続で里帰りしたためか多少ホームシックなため、地元の雑談でもして気を紛らわせましょう。 中学までは徒歩、高校は駅から遥か遠い学校へ自転車で、そして大学は県外へ出てしまったため、実は地元宇都宮の駅周辺にはあまり詳しくありません。他の高校はなんだかんだ駅周辺に多かったのですが、私は自転車で通いやすい近場の高校を選んだため、…

  • 権威や権力に対する不服従の違い

    本日は祖父の三回忌へ参加してきました。 三回忌ともなれば故人を偲びつつも、親族の近況確認的な側面が強くなります。そういった場に参加しないと色々と後々の面倒を引き起こしかねませんので、ホームタウンを離れて暮らしている私でもさすがにちゃんと参加します。むしろ故郷を離れているからこそ積極的に参加します。 権威・権力に対する反骨心 とはいえ宗教的儀礼は、保守的な側面を多分に持っている私ですらあまり熱心ではありません。 もちろんそういった形式の意味は重々承知しています。こういった儀式は人々へ「安心」をもたらすために存在しており、『ちゃんと形式に則って供養をすることによる当人たちの心理的安心』『共同体から…

  • 遺伝であろうと、習慣であろうと

    休暇ではありますが、祖父の三回忌があるため少し時間の余裕が無い感じです。 明日は喪服を着込んで実家へ里帰りしなければなりません。 正月に一度帰りましたので、これで一週間ぶりの帰省です。ほとんど親元へ帰らない親不孝者の息子のため、これだけ短期間に実家へ顔を出すのは実家を出て以降ほぼ事例が無く、祖父が亡くなった時と今回くらいになります。 そう考えると、私の人生において爺ちゃんの存在は重かったのかもしれません。 単純接触効果と言いますか、子どもとしてはやはり構ってくれる大人を好きになるものですので、私はよく構ってくれた祖父に懐いていたと記憶しています。子どもの頃から祖父に似ているところが多いと言われ…

  • 世間よりも自分を大切に

    見ない選択。 怒りの増幅器 SNSを筆頭に、何かしらへ日々怒っている人をどこでも見かけます。 これは別にSNSに限定した話ではなく、飲食店やコンビニなどでも見かけることがあるように、どこにでもそういった人は居るものです。 SNSでの怒りが目立つのは単純で、目につきやすいからに他なりません。 北海道に住んでいる人が沖縄のスーパーで店員さんに怒っている人の存在を目視しようがないように、本来は物理的な距離が遮っていた無数の怒りが、距離の制約を乗り越えて拡散していってしまうのがインターネットであり、SNSです。 そして人は他者の怒りに触れると闘争・逃走本能に基づき攻撃的になります。 つまり言ってしまえ…

  • 未来を予知する能力が欲しい

    困ったことに、まったく習慣が戻らない。今日も今日とて夜に慌ててブログを書いています。 具体性が無いことに慣れない いつもであれば通勤中に「今日はブログに何を書くかな」くらいのことを考える余裕があるのですが、近頃はどうにもそこまで気が回りません。今日やる会議の資料を今日の午前中に作り、今日やった会議の始末を午後にやり、明日の会議の資料を明日の朝作り。そんな困ったループに陥っています。 いや、もう、今居る部署の仕事の都合上仕方が無いとはいえ、会議が多すぎるのは閉口です。去年までの『依頼される側』から『依頼をする側』になった以上、人に動いてもらうためには様々なお膳立てと形式的な儀式が必要なことは分か…

  • 中国とアメリカに感じた近似性

    大国は似通るものなのか。 モザイク状の発展 一週間程度ではありましたが、12月は中国へ出張に行きました。 行った先は広州や重慶のような都会です。上海や北京ほどではないそうですが、さすがに日本とは規模感が異なりまさに大都市といった感じでした。なにせ重慶だけでも東京より人口が多いわけで、スケールの違いに圧倒されるばかりです。 ただ、中国の都市は日本の都市とは少し違った雰囲気でもありました。 都市と一口に言ってもその発展度合いには疎密があり、当然ながら都心と少し離れたところでは差が生じます。日本でも電車や車で移動していれば少しずつ景色が変わっていく様を見ることができるでしょう。 韓国のソウルや釜山へ…

  • 八面六臂が欲しくなるけど、ちょっと見栄えは悪い気もする

    年始早々にヘヴィな仕事がドカンと舞い込んで参りましたので、思った以上にスロースタートを切れなかった気分です。 そのせいで正月ボケの頭がてんやわんやしていてさっぱり思考が働かないため、相変わらずの日記的な記事でお茶を濁させていただきます。 本当はできればいつも通りに人様のブログへ訪問したりニュースを見て一家言持ってみたりしたいところではありますが、そうは問屋が卸さないのが現実というもの。 最近はあまりにも情報刺激が無さすぎるせいで、職場の他部署の人と立ち話で雑談をする時にまったく話題が出てこなくて焦ったくらいです。いつもであれば適当な話題を振って雑な会話ができるというのに。製造業トークに限定して…

  • 赤裸々に語るとしても、TPOは弁える

    正月の連休も明けましたので久しぶりに真面目なテーマで記事を書こうとヘヴィな題材の記事を朝から書いていたのですが、ほとんど書き終えたものの破棄することにしました。 そんな空っぽな状態でまた一から書き直しですが、今回はあえて破棄した理由を話題としてみましょう。 言及しない選択 私の書き方、というほどでもないただの手癖ですが、私はほとんどの記事で結論を考えずに何かしらのテーマに沿って書き始めます。文章を書いているというよりは思考を整理していると言ってもいいでしょう。目的地へ向かって積み重ねていくのではなく手探りで進んでいくため、自分でも意外な結論に辿り着くことが多々あります。 今回は「戦争」に関連す…

  • 世の中は理不尽であり、合理でもある

    いや、まあ、朝に投稿しようと思っていたのですが、そうは行かないのが現実というもので。壮大な前振りからの、実に残念な結果です。 まとめると、そろそろ通常通り朝に更新するスタイルへ戻すためにも連休最終日の明日は朝に投稿したいと思っている、そんな話でした。 ◆自己開示的な日記 - 忘れん坊の外部記憶域 まあ、世の中そんなものです。 自分の思うままに世の中が動くはずはありません。 思うがままの世界 世の中とは理不尽で不合理なものと思われる方もいらっしゃると思います。 自らの思う通りにはまったく進まず、どこかの誰かの何かしらの行動がバタフライエフェクトのように影響してきて私たち個人が求めている行動を阻害…

  • 自己開示的な日記

    自らが人生のハンドルを握るのであれば、自分がどんな人間かを理解しておくことが肝要だと思っている。 なんて、そこまで重い話ではない雑談です。 朝に更新してきた理由 今日も今日とて夜に更新です。 いっそこのまま夜に更新するスタイルへ変えてもいいかもしれませんが、私は締め切りが近いとストレスを感じるタイプの、まあ言うなれば普通の人間ですので、それは止めておきます。締め切りが近づいてストレスを感じない人はむしろちょっと異端が過ぎるかと思います。 朝に投稿をする理由は単純です。朝に更新するようにしていれば、もし何かしらトラブルがあって投稿できなかった場合でも夜までにバッファを持てますが、夜だとそうはいか…

  • 高齢者こそ今すぐの行動が必要だという厳しい現実

    正月三日目。 幸い体は元気になりましたが、年末年始にリズムを崩したせいでまったくいつもの調子に戻りません。ブログもここの所夜に慌てて更新している始末。普段であれば朝にササッと書いてひょいっと気楽に投稿していましたが、残念ながら朝に時間を取れていません。 まあ連休中にリズムが狂うのはやむを得ないことではありますが、早めに戻したいところです。 さて、ニュースも見ていないのでここしばらくの時事的なことはさっぱり把握しておらず、真面目なテーマを設定して何かしらを論じるような思考回路になっていません。人は何かしらの情報を外部から刺激として受け取ることで思考をしているのだと実感するばかりです。私のような乏…

  • おせち料理が美味しいことの幸福

    正月二日目です。 インフルエンザが流行っているこの時期、体調が悪い中で長距離を移動して実家へ帰ることは気が引けたため控えていましたが、体調が回復したのでようやく帰省できました。盆正月くらいしか顔を出さない親不孝者の長男ではありますが、むしろだからこそ正月にすら帰省しないと後ほど母に殺されますので、頑張っての帰省です。 今までは車で帰省していましたが、今年は引越しをして愛車を手放したため、電車で帰省しました。また、先日の中国出張でのお土産を今回は抱えています。そのため余分な荷物はなるべく減らさねばなりません。 よって今年はパソコンを置いてきました。もう帰省中に仕事をするなんて真似はしません。休み…

  • 新年早々躓いた気分

    新年、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。 さて、思った以上に体調が悪いので困ったものです。今日も寝てばかりでした。 年始の長期休暇ですので元々出掛ける予定も無し、ゆったりまったり寝て過ごす予定だったことには変わりありませんので予定通りと言えばそうなのですが、どうにもちょっと想像とは異なっています。 まあ、仕方がありません。予定通り、寝ます。 新年の抱負的なものをブログで述べるのもまた乙なものですが、今年はまだちょっと考えていないので後で考えます。 考えた結果ブログに載せるようなものではなかった、というわけではなく、単純に思考力が落ちていて何も考えていないだけです…

  • 休みの日に体調を崩すのは社会人らしくて少しイヤ

    大晦日。 2024年もいよいよ最後の日となりました。 そんなラストデイに、私は少し体調を崩し気味です。 仕事を休んで生活のリズムが崩れると体調も崩れる、そんな余計な連動はいらないのですが。 今日は最終日らしく一年の総まとめなんかをやることが筋の日ではございますが、寝ます。むしろ日中もグッタリ寝ていたので眠くないですが、とにかく寝ます。 これもある意味で、しっかり休めていると言っていいのかもしれません。 何はともあれ、今年もまた一年間、無事にブログを毎日更新することができました。今年は人生初めての部署異動や職種の変化などで非常に多忙かつ心身ともに大変な一年間となりましたが、何とか無事に生き延びら…

  • 専門家はそのためにいるのだから、我々のような素人は待てばいい

    昨日今日は、習慣的に見ているニュースなども一切合切断ってリラックスした時間を過ごしていました。隣国で大きな事故があったようですが、今回はそれすらほとんど目を逸らしています。 私のような技術者は別業界であろうとも事故の情報を収集して学びとする必要があるものの、初期報道はどうしても憶測が多く、そして人々は感情的な反応を示すものであり、疲れている時にそういった情報に触れると引き摺られてしまいます。 よってしばらくは見ません。 航空事故に限った話ではありませんが、事故における当初の報道は必ずしも信用できるものではありません。非専門家が外から見て事実を言い当てられるかどうかはそれこそ運否天賦です。事実と…

  • 仕事は主食で、休日はデザート

    そんな気持ちです。 休日はデザートのようなポジション いよいよ待ちに待った年末年始の連休に入りました。メーカー勤務ですのでお休みは基本的にカレンダー通りです。 私は長期連休を持て余してロスタイム的に残務処理をしてしまうようなワーカーホリック気味な人間ではありますし、実際今回も直前に飛び込んできた仕事をちょっと処理していたりはしましたが、そんな人間でも連休それ自体は喜ばしいものです。 仕事は好きですが、お休みはもっと好きですので。 そう、例えるのであれば仕事は主食でお休みはデザートです。 唐突に例えてみましたが、例え話をするのはいつものことなので気にしないでください。 主食は毎日食べなければなら…

  • 年末も近付く中の日記

    真面目な話ばかりでは疲れてしまいますので、軽い話を。 旅費精算 海外出張旅費精算は面倒くさいと先日ぼやきましたが、今回の海外出張に関する申請資料を提出した後の会話。 課長「そういえば、海外出張のはちゃんと出てるけど国内出張の旅費精算が滞ってないか?」 私「え、そうですか?概ねちゃんと出しているような気がしますけど」 課長「でもここ数か月、ほとんど承認した記憶がないぞ、そこそこ出掛けてたよな」 私「あれ、そうでしたっけ、いくつか後回しにしちゃっていたかもしれません」 部長「駄目だぞ、旅費精算も仕事なんだからちゃんとやらないと」 課長「ボランティア精神が豊富だと解釈してやってもいいけど、自腹を切る…

  • 書類の電子化は労働負荷を高める

    旧弊をただ無くせばいいわけではなく、新しい仕組みによって生じる弊害にも対策を。 電子化の潮流とメリット 紙とハンコは現代のビジネスにおける典型的な悪役です。時代遅れであり、廃止すべき旧弊だと広く認識されていることでしょう。 私自身、非合理的な紙とハンコよりも電子化を推進した方がいいと思っていますし、実際に推進派として社内で動いています。 紙とハンコを無くして電子化をすることには多数のメリットがあります。 テレワークには必須であるだけでなく、紙やインクの削減や空地化によるコスト効果、検索性の向上や情報共有による業務効率改善、劣化・紛失リスクの低減や閲覧制限の容易さによるセキュリティの向上などです…

  • 個人のエラーを責めることは事故調査の目的ではない

    センセーショナルな見出しは、事故調査に対して不誠実で有害だと思う。 事故調査の目的 2024年1月2日に羽田空港で発生した海上保安庁とJALの飛行機の衝突事故に関して、運輸安全委員会(JTSB)が事故調査の途中経過を報告しました。 それに関するニュース記事は、以下のようなものです。 NHKも朝日新聞も「海保機長の見解」を記事の見出しとしています。 これは非常に不適切だと私は考えます。 まず、今回のJTSBの報告は途中報告です。 ◆概要 航空 運輸安全委員会 報告書を読めば分かるように、現時点での進捗は”事実確認”と”事故発生に関与した要因の調査”が主であり、事故の原因は断定的に述べられ…

  • 「企業利益」と「技術者倫理」のどちらも満たすことが「技術力」

    エンジニアは「企業利益」と「技術者倫理」のどちらを優先すべきか、なんて議論が先日ネットで巻き起こっていたのを観測しました。 個人的には「CSR」の一言で終わるような話だと思いますが、少し噛み砕いて考えを整理してみます。 技術・品質の定義 「企業利益」と「技術者倫理」の優先度は普通に考えれば等価です。どちらも満たした製品を開発・生産・販売することが技術力であり、それができることを技術があると言います。どちらかしか優先できない組織はシンプルに技術不足です。 そもそも「技術」や「技術力」は定義の曖昧な言葉だと言えます。最新の技術を使いこなして新しい地平へ辿り着くことを技術力と定義する集団もあれば、よ…

  • 旅費精算はどうにも慣れぬ

    もうちょっと、こう、楽にならないものか。 海外出張の旅費精算が面倒くさい 旅費精算はそれ自体が少し面倒なものです。各社で旅費精算に関する規定が異なることからインターネットで調べてもあまり意味が無く、自社の規定をちゃんと読み込まなければなりません。 とはいえ弊社の場合、国内の出張旅費精算はまだマシです。自社の規定に照らし合わせて移動や日当の種類や諸手当を押すだけでサッと終わります。国内出張であればパターンも充分にデータベース化されていて経費精算システムが適切に対応しているため、思考を要する要素が基本的にほぼありません。 しかし海外出張旅費精算は複雑さが増します。どの為替レートを適用するか、国によ…

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