規律化の場としての軍隊と監獄:佐藤俊樹『近代・組織・資本主義』第五章メモ7
規律化の場の続きで、軍隊と監獄の場合についてです。以下、だいたいの要約です。教育に続く規律化の装置は軍隊です。学校が個人の自由や幸福と連続した形で規律化を行えるのに対して、軍隊では個人の死の危険性により、個人の利益とは別の理由づけが必要になります。明治初期では社会を守ることは個人を守ることであるという論理で、そこには個人と社会との素朴な連続性への信頼があります。日露戦争までは個人と社会の目的の一致...
2025/04/29 12:14