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カイト・カフェ https://kite-cafe.hatenablog.com/

教育を中心に日々の関心事を書いています。基本的に週日更新。学校に合わせて長期休業も取っています。

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2017/12/16

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  • 「当為に翻弄される学校、ネバーランドの選手を追う」~当為と存在、ロマンチズムとリアリズム②

    「こうあるべきだ」はすぐに「こうあるはずだ」に翻訳される。 しかし現実は必ずしもそうはならない。そして人々は落胆して叫ぶ。 「ほら見なさい。ネバーランドの選手は、 あんなに前を走っているじゃないか!」、という話。(写真:フォトAC) 【「かくあるべきこと」に翻弄される学校】 「当為(とうい)」と「存在」。別の言い方をすると「かくあるべきこと」と「かくあること」。その間で常に翻弄されてきたのが学校です。 教員の働き方改革が喫緊の課題となって以来、学校批判の論調はずいぶん柔らかくなってきていますが、時計を20年ほど戻して平成の最初の20年間(いわゆる失われた20年)を思い出すと、ほんとうに教師であ…

  • 「『タワー・マンション』:私のつくった寓話をお読みください」~当為と存在、ロマンチズムとリアリズム

    「こうあってほしいこと」と「こうあること」は違う。 しかしこの二つはしばしば混同され、あるいはわざと利用される。 けれどそれを厳密に扱わないと、 我々は、未来を誤る。という話。(写真:フォトAC) 【創作寓話をひとつ】 あるところに一組の夫婦がいました。二人とも働き者で、昼の本業以外に夜のバイトもそれぞれ二つずつ掛け持ちし、おかげで夫婦合わせての月収は100万円にも届きそうなほどでした。 彼らがそこまで必死に働くのには、実は目標があって、駅前に立つことの噂されているタワーマンションの最上階に部屋をもち、そこで優雅な生活を送るためだったのです。まず頭金を稼ぎ、そのあとは25年か30年のローンを組…

  • 「老人が、頭を打ったらどう対処するか」~踏み台を踏み違えて、転んで頭を打った。

    居間から外に出ようとして、 踏み台を踏み違えて、転んで頭を打った。 若いころとは違う、何が起こるか分からない。 さてこんなときはどう対処したらよいのか、という話。(写真:SuperT) 【踏み台を踏み違えて、転んで頭を打つ】 うららかに暖かかった先週の土曜日、いつにも増して洗濯をし、30個以上ある鉢植えをすべて居間の前の犬走に並べ、たっぷり水をやりました。――何を言いたいのかというと、居間の南側は、足元には鉢植えの植物がいっぱいあって、目の前には洗濯物がたっぷりかけられていて、外に出るには少し無理な態勢を取らなくてはならない状況にあったということです。 午前中もたっぷり働いたのですが畑仕事も多…

  • 「ダメなこともすばらしいことも、すべて人間だから」~東池袋自動車暴走死傷事故の受刑者の死や教員飲酒運転、そして人手不足。

    東池袋自動車暴走死傷事故の受刑者が死んだ。 人生の終着点が刑務所なのは無念だろう。 人間はしばしばどうしようもないミスをする。 だがその人間でなければできないこともある。という話。(写真:フォトAC) 【事故と火事が怖い――もはや病気も怖くないが】 東京・池袋で乗用車が暴走し11人が死傷した事故で、車を運転していた受刑者が老衰のため亡くなったとニュースにありました。93歳だったそうです。*1何の罪もない若い母子を殺してしまったのですから過度の同情はできないのですが、同じ高齢者として、身につまされる面があります。 元通産省の技官で退職後はクボタの副社長もしていたという輝かしい経歴をもつ受刑者が、…

  • 「私が年賀状をやめないわけ」~年賀状を如何にせん、人間関係を如何にせん

    ハガキの値段が一気に上がり、 年賀状という習慣への迷いも生まれる。 だが、いろいろ考えたら、 やっぱりやめるのは難しいと思ったという話。(写真:フォトAC) 【年賀状を如何にせん】 ハガキの値段が63円から85円に一気に35%も値上がりして、先日の飲み会でも「年賀状どうする?」が話題になりました。 私の場合は最盛期の半分以下に減っているとは言え昨年が120枚。今年同じ枚数を出すとすると1万と200円。なんと昨年より2640円も高くなっているのです。同じ状況で迷う人が出て来るのも無理ありません。 しかしこれを機に年賀状をやめるというのも勇気のいることです。なぜ勇気がいるのかというと――そう考えた…

  • 「『自由にのびのびと育つ子』は厳しく躾けられている」~子どもの自由に関するちょっとした考察②

    強制や圧力から解放されることだけが“自由”ではない。 恐怖からの自由、貧困からの自由、差別からの自由・・・。 学校で一番自由なのは、よく学び、よく動き、よく遊ぶ、 つまりよく躾けられた子だ。という話。(写真:SuperT) 【躾ができているとこんなに自由なんだ】 つい数年前まで、我が家では3羽のウサギを飼っていました。最初の1羽は娘のシーナが独身時代に購入したネザーランド・ドワーフで、1年ほど遅れてきた番(ツガイ)の2羽はクリスマスセールの売れ残りを、6月になって妻がタダ同然でもらってきたミニウサギでした。3羽同時に放すと喧嘩はするは生殖活動に入るはで大変なので、ゲージを出るのはいつもジュンバ…

  • 「制御されない自由は奪われるか、私たち自身の手で譲り渡される」~子どもの自由に関するちょっとした考察①

    不登校がいよいよ35万人にもなったという。 学校に行かなくていいと言った人たちは、今、何を考えているのだろう? 学校に行かない自由を選び取った子どもたちは、 まるっきり自由ではないというのに――、という話。(写真:フォトAC) 【私は間違っている】 私は次のような考え方を非常に不健康なものだと考えます。「『不登校35万人』の何が問題なのか分からない。日本の小中学生は922万人もいるのだ。35万人はその3.8%に過ぎない。本当に微々たるものだ。 だいたいこの多様性の時代に『不登校という生き方』を選んだことの何がいけないのか。それは無数にある生き方のひとつにすぎないではないか。それに、今の段階で不…

  • 「多様性の時代に全体を見ることはできない」~新語・流行語の候補と紅白歌合戦の出場者が発表されて

    NHK紅白歌合戦の出場者が発表されたが、 初出場歌手のひとりも知らない。 新語・流行語大賞の候補も、半分は分からない。 多様性の時代というのは、何も分からない時代なのだ。という話。(写真:フォトAC) 【紅白歌合戦の出場歌手が決まる】 年末のNHK紅白歌合戦の出場歌手が決まりました*1。<紅組>が、aiko(15)、あいみょん(6)、ILLIT(初)、石川さゆり(47)、イルカ(2)、HY(3)、坂本冬美(36)、櫻坂46(4)、椎名林檎(9)、Superfly(8)、髙橋真梨子(6)、tuki.(初)、天童よしみ(29)、TWICE(5)、乃木坂46(10)、ME:I(初)、MISIA(9)…

  • 「教師の子育て訓:学校で教え子にするように、我が子を育ててはいけない」~孫2号の七五三で考えたこと

    先週土曜日は孫2号の5歳の七五三祝い。 たくさんのおとなたちに囲まれて、2号も嬉しそうだ。 かなりうまく育っている。それもこれも教員である父親が、 職場でやっている教育を、我が子にはしなかったおかげだ。という話。(写真:フォトAC) 【イーツよ、うまくできたぞ!】 先週の土曜日、東京に住む孫2号の七五三参りがあり、夫婦でお祝いに行って来ました。5歳の祝いです。 2年前の3歳のときもそうでしたが、娘夫婦には両家の親(孫にとっては祖父母)に祝ってもらいたいという気持ちがあり、夫婦ともに弟や妹との仲がよいためにこの人たちにも声をかけるので、それぞれが配偶者を連れて参加。孫は1号・2号と二人だけなのに…

  • 「地域に必要なものは必ず残る、もしくは復活する」~校長先生のお仕事⑥

    一般教職員と違って、校長は特殊な人間関係を負わされる。 教委、地区の人々、地域の名士、地方議会議員、 学校は彼らのものであって校長や教員の私物ではない。 だからどうやっても、校長の思い通りにはならない。 という話。(写真:フォトAC) 【校長は誰と付き合っているのか】 一般の教職員が職務上で対応しなくてはならない相手はまず児童生徒、その保護者、教材会社や旅行会社といった民間業者、だいたいそのようなところでしょう。 管理職、特に校長の対応する相手はだいぶ異なります。児童生徒・保護者・民間業者はもちろんですが、働きかける対象の中心が教職員となり、あとは外部との折衝が大きな仕事となってきます。その“…

  • 「今日は満月。1000年前、藤原道長が見上げたものと同じ月」~満月の科学とすばらしい偶然

    今日は満月、 1006年前の今夜、藤原道長はあの有名な歌を詠んだ。 しかもその日と今日の間には、すばらしい一致があり、 今日と明日の間には素敵な偶然がある。という話。(写真:フォトAC) 【今日の満月は1000年前、藤原道長が見上げたものと同じ月】 今夜は満月、しかも特別の満月です。 今から1006年前、西暦2018年の今日(旧暦・寛仁2年10月16日)、藤原道長が三女・威子(いし/たけこ)の立后(後一条天皇の中宮となった)の祝賀の席で、あの有名な短歌を詠んだとされる日です。 その夜、気持ちよく酔った道長は大納言・藤原実資(ふじわら さねすけ:「光る君へ」ではロバートの秋山が演じている)を呼ん…

  • 「『行事の精選』という教育の質の低下」~校長先生のお仕事⑤

    文科相は財務省案を批判して、 「それでは必要な教育指導が行われなくなる」といった。 しかし文科省は「必要な教育指導」を、 すでにずいぶんと削減してきたのじゃないか、という話。(写真:フォトAC) 【文科相、財務省案を批判する】 財務省の「時間外労働を月平均20時間以内に抑えることを条件にとりあえず10%まで教職調整額を引き上げ、その後時間を置いて残業代に変えていく」という案、今週火曜日(12日)阿部文科大臣は「教師の長時間勤務を改善する方策として、教職員定数の改善についてはいっさい示されていない」、その状況で残業時間の縮減ばかりを迫れば、「必要な教育指導が行われなくなる恐れがある」と批判したよ…

  • 「通知票も修学旅行も、卒業式さえもやめられる――場合がある」~校長先生のお仕事④

    さまざまにある学校制度を、いっしょくたに語ってはいけない。 残業代が出るようになっても、 仕事自体が減らなければ、時間外労働の抑制には繋がらない、 ――と思っていたが、そうない場合もあった、という話。(写真:フォトAC) 【ネットで検索したら自分のブログがヒットした】 文科省の諮問委員会である中央教育審議会の特別部会が正式に「教職調整額を10%以上に引き上げるべき」という建議をした5月13日、傍聴していた「(給特法のこれからを考える)有志の会」の代表者がすかさず記者会見を開いて「点数を付けるとすれば0点だ。審議を最初からやり直してほしい」と訴えたという話は再三確認しています。 このとき初めて「…

  • 「校長は驚くべき権限を持っている!(?)」~校長先生のお仕事③

    学校教育の要諦は教育基本法が定め、 学校教育法が背骨を通し、施行法が肉付けをする。 それだけでがんじがらめのようだが、 見方を変えれば、学校独自にできることは山ほどある。という話。(写真:フォトAC) 【クイズ:どれがなくせる仕事かな?】 クイズです。 次の中で、校長先生が独断で廃止できるものはどれか、すべて挙げよ。 運動会 通知票 小学校英語 家庭訪問 総合的な学習の時間 中学校文化祭 音楽会 修学旅行 教員評価 卒業式 実は答えは2セット用意できます。 1セット目の答えは「廃止できないもの3・5・9、廃止できるもの1・2・4・6・7・8・10)というもの。 2セット目は「どれも廃止できない…

  • 「校長の仕事、謎に包まれているが実はこんなふう」~校長先生のお仕事②

    授業中以外の教員の姿を想像することは難しい。 校長の仕事は、その教師たちの目からも隠されている。 何をしているのか分からない校長職だが、 それを万能のように考える人もいるのだ。という話。(写真:フォトAC) 【校長は巨大な権限を持っている】 「先生たち! 校長先生はたいへんな権限を持ってるよ。校長先生にしっかり働いてもらいましょう」 SNSの中にこの文章を見つけたとき、私は軽いめまいのようなものを感じました。ここまではっきりと異なる印象を突きつけられることはめったにないからです。「犬は哺乳類ではない」とか「上杉謙信は女性だった」と言われるくらいの違和感があって、だからこそ捨て置けない、一応は考…

  • 「時間外労働に対するそれぞれの思い(財務省vs.文部科学省vs.現職教員)」~校長先生のお仕事①

    教員の時間外労働の扱いについて、 文科省と財務省が真っ向から対立している。 双方の事情は分かる。それにしても分からないのは、 調整額増額に反対する現職教員たちの考え方だ。という話。(写真:フォトAC) 【文部科学省VS.財務省】 空前の教員不足・志願者減少を背景として、とりあえず教員の時間外手当をどうするかという点で、文科省と財務省が真っ向からぶつかり合っています。 昨年4月の段階で過労死ライン(残業月80時間)を越える教員が小学校で約14.2%、中学校で36.6%もいる状況で、仕事も減らせないし教員も増やせないことを思い知っている文科省は、ならば金しかないと、現在4%の教職調整額を一気に13…

  • 「運動会や修学旅行は『日本人が日本人になるための学習』の実地試験だ」~文化的グローバル化の話⑤(最終)

    金がかからない、世間から文句を言われない――、 行政の下す判断は、最初からその2点に縛られている。 だから不必要な小学校英語やプログラミングは残り、 必要な運動会や修学旅行は縮小される、という話。(写真:フォトAC) 【寓話「バッタの実験」】 先月の中頃、「ムカデのジレンマ」という寓話に関連して、私には出典や題名が分からないまま、しかし大切にしている小話や寓話がある、というお話をしたことがあります*1。その同じ流れなのですが、次の寓話も、題名も出典も分からず困っている物語です。『昔、ある昆虫学者がバッタをしつけて、手を叩くとジャンプするようにした。そうしておいて、残酷なことに、足をむしり取って…

  • 「日本人が日本人になるための練習」~文化的グローバル化の話④

    道徳の神髄は“正義”よりも“美しいかどうか”だ。 街の道路にゴミが落ちていないにも、群衆の静けさも、 皆、それが美しく心地よいから選ばれた。 選ばれて、幼稚園や学校で一生懸命、練習したのだ。という話。(写真:フォトAC) 【“名前を言いたくないあの人”の話】 予想されたことですが極めて不愉快な朝です。これから4年間ほぼ毎日、ニュースのたびにあの顔を見なくてはならないのですから、今日一日くらいはテレビや新聞、ネットニュースを見ないようにしていてもいいでしょう(できるかな?)。 私が(今は名前も口にしたくない)“あの男”が嫌なのは、彼が美しくないからです。顔ではありません。顔や体形だけだったら、す…

  • 「ひとは練習しなければ歩くこともできない」~文化的グローバル化の話③

    大人である私たちがいま自然にやっていること、 それは本能でなければすべて学んだことだ。 あがめるべき教会もモスクも党委員会も持たない日本人は、 どこで人間になる教育を受けたのだろう、という話。(写真:フォトAC) 【本能でなければ、私たちにできることは学んだことだけだ】 私たちができることすべては、先天的なものか後天的な(学んだ)ものに分類できます。後者の「学び」にも二種類あって、無意識・無計画に行うものもあれば、意図的・計画的なものもあります。 「麻中之蓬(まちゅうのよもぎ)」という言葉があって、「くねくねと曲がりやすい蓬も、屹立する麻の中で育てばまっすぐに伸びる、それと同じようにしっかりし…

  • 「昔から日本人が立派だったわけではない」~文化的グローバル化の話②

    かつて酒の路上飲みは、日本人にとってもあたり前ではなかった。 コロナ禍以前の日本人はもっと恥を知る人たちだった。 ただしそれは平成の話で、昭和まで遡るとそうでもない。 それを現在まで高めたのは、日本人のたゆまぬ努力のおかげだ、という話。(写真:フォトAC) 【日本だって路上飲みは当然ではない】 先週の金曜日は「諸聖人の日(別名万聖節)」でした。つまりハロウィーンの翌日。前の夜の渋谷を中心とする界隈はどうだったのでしょう。 ハロウィーンの夕方、6時から8時くらいまでのニュースでは渋谷駅周辺に仮装した人は少なく、落ち着いた雰囲気だという話でしたので安心していたのですが、翌朝ニュースを見たら10時過…

  • 「教職調整額13%をやめて残業代を出すらしい」~その方が結局は安上がりだかだ

    「キース・アウト」を更新しました。 kieth-out.hatenablog.jp

  • 「諸聖人の日:日本のハロウィーンがスタンダードになる日は来るのか」~文化的グローバル化の話①

    今日は万聖節、昨晩はハロウィーン。 日本のハロウィーンにアメリカ人が来るなんて、 誰が想像しただろう。 しかもそれが日本にとって良いことではなかったなんて、という話。(写真:フォトAC) 【諸聖人の日】 11月になりました。キリスト教国では今日が「万聖節」。「諸聖人の日」とも訳されるすべての聖人に祈りをささげる日です。 ここで言う“聖人”は一般的な「聖なる人」ではなく、キリスト教に尽くして亡くなった人のうち、特に教会が選んで認定した人のことを言います。宗派によって多少異なるようで、注意して区別する必要がありそうです。 たいへんな人数ですから異教徒の私たちがことさら覚えることもないと思うのですが…

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