chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
arrow_drop_down
  • ぼんやり話。

    ボーッと生きてんじゃねーよ!画面でどなるチコちゃんをよそに、思う存分ボーッとする土曜の朝。ふと昨日の記事(→めんせつ話。)のことなど考える。地区で人気の幼稚園に、事情通でやる気満々の親子を差し置いて、何も知らないで受けたムスコが入園できた理由はずっと謎であった。入ってみると、その小規模園は、家庭的で親切で、人気のあるのもよく分かる。おっとりした校風で、ムスコも委縮することなく、のびのびと3年間を過...

  • めんせつ話。

    ムスコが3歳になろうとするころ、男の子の相手にほとほと疲れた私は、コイツはもう幼稚園に入れよう、と思い立った。ムスメも通った近所の公立幼稚園は2年保育なので、私立を探さねばならない。電話帳を調べて、徒歩で15分くらいのところに、3年保育の幼稚園があることがわかった。買物がてら見学に行くと、小規模で家庭的な雰囲気。さっそく願書をいただき、親子面接を待っていたある日。団地の駐車場で、顔は知ってるけど名...

  • うんどう話。

    日曜の早朝、女性の金切り声で目が覚めた。早く!サッサとして!尋常じゃない声色に飛び起きて外を見ると、クーラーボックスを提げた男性が、前のめりの奥様の後をノタノタ追いかけていく。ああ、運動会の場所取りか。うちも子どもが小学生の間は、なんとか重いおしりを上げていたのだが、中学の運動会は平日開催でもあり、見に行くこともなくなった。高校に至っては、いつかも知らないまま終わったし、子供に来てほしいと言われた...

  • まるじゅう話。

    今日はちょっといい天ぷら屋でランチ。もちろんオゴリ…だったらいいのだが、友だちとふたりなので自腹である。まあ、ランチのコースなので、家計に影響が出るほどではない。カウンターに席を占め、シャレた先付けとビールで乾杯、職人がガラスケースから取り出す色とりどりのタネに、ワクワクしながら揚がるのを待つ。オクラ、エビ、レンコン…揚げ物はおいしい。しばらく無我夢中でサクサク噛んで、飲み込んで、少しお腹が落ち着い...

  • ぼーどの話。

    子供が小さかった頃は、幼稚園や学校のお便りを冷蔵庫にマグネットで貼っていた。それぞれに予定が増えていくと、開け閉めのたんびにフサフサ音がするようになったので、求めたのが画鋲で留めるコルクボード。子供が独立してひとり暮らしになり、予定表やお知らせの枚数が減っても、まだ使っている。重ねると下の紙が見えないから、近い予定が一番上になるように、ずらして留めないといけない。用済みの紙をさっさと外すのはもちろ...

  • だれなの話。

    暑さ寒さも彼岸まで、とやら。通勤途上の遊歩道にも、暑いうちは控えていたらしいウォーキングの人たちが、また現れた。同じ時間帯なので、すれ違う人の顔ぶれも、なんとなく見覚えがある。中のおひとり、着ているものの雰囲気からして、おそらく60代前半くらいの、小柄な女性だが、出会うたびやけに丁重に会釈してくださる。ただすれ違うだけの関係にしては丁寧すぎるのだ。もしかして、どこかでお世話になったことのある、見知...

  • しずかな話。

    ひと雨ごとに季節は移ってゆく。ほんの2、3日前まで頭がボーッとするくらい暑かった(→くずくず話。)のに、昨夜寝る前には肌寒くてクツシタを穿いた。寝苦しさに目覚めることも無くぐっすり眠った朝、窓を開ければ冷たい風。今日はホットコーヒーにしよう誰にともなくつぶやいて、テレビを点けたら…#~@++$%⁉…わあ!大きな音にたまげて、リモコンのボタンを連打し…#~@++$%⁉…ふつうの音量になってホッとしたものの...

  • おしゃべり話。

    夏休み帰らなかったイモートが、お彼岸の墓参を兼ねて実家にやってきた。大学生になったメイちゃんも一緒である。せっかくなのでムスメとムスコにも集合をかけ、久しぶりの一族勢揃いと相成った。作ったり、買ってきたり、いつものように多すぎるご馳走を囲むひととき。ワインを抜いてグラスに注いでいたら、ふだん飲まないおばーちゃんがアタシにも…めずらしく、ちっちゃいコップを持ってくる。飲んで食べて、口々に、知ってる人...

  • おおかぜ話。

    ベランダに出ようとしたら、サンダルの右はあっち、左はこっちと、離れたところに飛んでいる。昨夜は激しい雨、バリバリ雷も鳴っていたが、風も強かったらしい。雨水で濡れたサンダルを拾ってサッシの縁に立てかけていると♪ぺぽん♪LINEの着信音が鳴った。昨日は雨すごかったね母からの定時連絡にちょっと怖かったね 大丈夫だった?実家の裏には、近所でも評判のくそジジイが住んでいる。以前台風で、取り込み忘れた洗濯物か何か、...

  • あめにも話。

    子供が小さいころ「にほんごであそぼ」という番組をよく見ていた。同じ局の、「おかあさんとなんちゃら」のようにお子様ランチ的な内容ではなく、古典文学や伝統芸能もためらわず紹介する内容が面白い。この番組の特徴のひとつが、暗唱を勧奨するという点であった。脳ミソの新しいうちに丸覚えしたことは、以後の言語感覚の礎となる、という考えに違いない。楽しく番組を見るうち、じゅげむじゅげむごこうのすりきれ、などと自然に...

  • くずくず話。

    朝夕はいくぶんマシとはいえ、今日も暑い。こんなの残暑じゃない、残り過ぎである。日陰の無い道を歩けば、ユラユラと景色が歪むのは、アスファルトから立ち上る熱気のせいか、それとも暑さで茹だった脳ミソのなせる業か。カバンに忍ばせたペットボトルの水も、もはやぬるま湯に近くてダメだ…なんか冷たいもん…喫茶店を探してキョロキョロ、それらしき店を発見して、ホッとしたのもつかの間!店先に掲げられたノボリの文字にギョッ...

  • すずしい話。

    都道府県別の自転車ヘルメット着用率がニュースになった。全国平均が13,5%のところ、わが県は8%と下回り、とかく新しいことに尻込みする県民性を表しているようで、おかしい。どうやって調べたかは知らないが、周囲を見回しても10人に1人いるかいないか、という感じなので、実情は反映されていると思う。私はといえば、デカい頭にフィットするものをかなり以前に購入して、義務化と同時に勇躍着用に及び(→めっとの話。...

  • おしいの話。

    マンションの駐車場が工事中のようだ。機械式駐車場を入替えるとやらで、大掛かりな工事になるらしい。工事中は停められないので、敷地内のあちこちに白枠が引かれ、臨時の駐車スペースになった。どこのお宅がどこに停めるか予め決まっており、枠線の中に立てたカラーコーンにはこんな風に番号がふってあった。厚紙にマジックで書いとけばよさそうだが、今の管理人さんは仕事の丁寧な人で、わざわざ印刷した紙をラミネート加工して...

  • ぼくすい話。

    白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけりそう詠んだ歌人の名にちなんだ居酒屋がある。民芸酒房というその店には、亡くなった父がたまに連れて行ってくれた。家を出て就職して、バブル期の多忙で、実家には盆暮れしか帰らない生活をしていたころ。誰でも携帯を持っている時代ではない。ひょっこりと、父が職場に電話をかけてくる。お前 今日ヒマか?忙しいよ!私用電話をとがめられないか、上司を気にしながら、コ...

  • ぴかぴか話。

    暑さもさほどではなくなってきたので、けさは歩いて駅まで行くことにした。毎日自転車でぶっ飛ばす道も、テクテク歩けば発見がある。軒先に、秋の花が咲いている。春先はたしかベビーカーがあった玄関に、真新しい三輪車を見つけ、心楽しく歩を進めていると、フワッと目の前が明るくなった。建売住宅が並ぶ、何のへんてつもないこの一角は、築年数を重ねてそれなりにすすけていたのに、その家だけ、古いままにしらしらとキレイなの...

  • ゆうしょう話。

    私はかつて、父の薫陶よろしく阪神ファンであった。遡ること40年の昔、掛布・ブリーデン・ラインバックの時代である。しかし、可憐な少女の私がどんなに懸命に応援しても、阪神は優勝しなかった。あまりに勝てないチームに応援を放棄したとたん、85年のアレだ。ことここに至って、私は自分の応援した選手・チームは決して勝てない、というジンクスに気づいた(→じんくす話。)。声を枯らして応援したチームが勝つ、という嬉し...

  • AHOの話。

    バスで乗り合わせた小さい子の、ズボンのヒザにワッペンが貼ってあった。破れたところにアイロンで貼りつけたらしく、ゆがんでいるのもご愛敬だ。私も昔は、子供の持物にあれこれくっつけた。今ほど個人情報にうるさくなかったから、文字を組み合わせて、名前を付けたりした。あるとき手芸店で、バラ売りのワッペンを買おうとすると、文字がいくつか足りない。ちょうど新学期前で、みんなアレコレ作る時期だったんだろう。店員さん...

  • たまった話。

    ちかごろの天気予報はよく当たる。それは重々承知だけれど、今朝の空を見て雨になるとはとても思えなかったのでバスだってタダじゃないしネ…誰にともなく言い訳を呟きつつ、自転車に乗って家を出たところが…ザー…職場に着いたと思ったら、あんのじょう豪雨になった。あーあ…キッチリ当たらなくてもいいのに…方角違いの文句を言っても、しかたがない。さいわい、ひと仕事終えて帰るころには雨は小やみになっていた。これなら、自転...

  • やめるの話。

    誰が書くのか知らないが、インターネット上にはさまざまの記事が流れている。簡単激うまレシピはどれもこれも、ゴマ油と鶏ガラスープの同じ味付け。今買うべき百均便利グッズは、使った瞬間ゴミになるものばかり。情報は玉石混淆と言うより、ほぼ石だ。分かっているのについ見てしまうのは、うまい惹句のせいだろう。今日も今日とて、ムダと知りつつ50代ひとり暮らしがやめるべき3つ!そんな題名につられて、つい記事を読んだ。...

  • しょうひん話。

    日々パソコンの画面を覗いていると、見ないわけにはいかないネット広告。買ったことのあるショップの広告で、ずらっと並ぶ洋服を見てあ、このTシャツいいなシーズン初めに新柄を見つけたり、セール価格をチェックする。ときどき独特な製品が出る雑貨の通販は、ポーチだのケースだの、無用の長物ばかりなのでなんだコレ かわいいけどジャマ…買わずに眺めて面白がっている。こういう広告にはインターネット上の挙動が反映されるの...

  • みぎての話。

    永遠と思われた待ち時間(→まちあい話。)が過ぎて、やっと診察室に呼び入れられた。簡単な問診のあとは、処置室で採血だ。私は血管が見つかりにくく、いつも看護師さんに手間をとらせるので血管は細いんですよね~ 胴体は太いけどオヤジギャグならぬ、オババギャグを飛ばしつつ、左腕を差し出す。腕を乗せるこの黒いマクラみたいなの、何て言うのかな、やっぱりウデマクラかな、とか、余計なことを考えていたらあのー これって...

  • まちあい話。

    検診のため朝から絶食(→ごかんの話。)。すきっ腹を抱えて壁の時計をにらみあと4時間…あと3時間45分…朝ごはんまでのカウントダウンに気を紛らせていると、無意識に卓上のお菓子に手が…あぶなーい!ダメだ、自宅には誘惑が多すぎる。予約までまだ間があるのに、フラフラと家を出た。朝の光が眩しいのは、空腹のせいだろうか。医院に着いたのは、受付開始の直後のはずが、待合室はすでに高齢の患者でいっぱい。ジジババは早起き...

  • ごかんの話。

    出かける予定のない朝は、マグカップ片手にパソコン。ブログを拝読するのもこの時間だ。グルメな皆さんの記事を見ていると、だんだんお腹が減ってきてなんか無いかな…モソモソ台所を探し、簡単なサンドイッチなどこしらえて、右手にマウス、左手にパン。モグモグ食べながらネットサーフィンを続行する。お行儀の悪さは承知の上で、くつろぐ朝食の時間である。ところが今日は、水のグラスを持ち、パソコンの画面をにらんでいる仏頂...

  • ごんさい話。

    買ってしまった。久しぶりの衝動買いである。かねがね憧れていたコードレス掃除機。ビンボー性の私は、前のが壊れてもないのに買替なんて、とんでもない、と思っていた。ところが、たまたまセールになったのを見つけポチリ…反射的に購入してしまったのである。視覚がセール価格をとらえた瞬間、脳を経由せず右手の人差指が動いた、いわば脊髄反射だ。サイトの動きもまた素早く、キャンセルを考えるいとまもなく商品は発送され、翌...

  • ぽぽちゃん話。

    ママ友だった某さんからひさびさにLINEが来たと思ったら知ってる?ぽぽちゃん生産終了だって!ぽぽちゃんはお人形の名前であるが、知らない人にはナンノコッチャだろう。発売されたのは、たぶんムスメが生まれたころだろう。さかんにCMが流れ、赤ちゃんのお世話遊びができる知育人形として親しまれていた。ロングセラー玩具も、ついに生産終了になる(→ぽぽちゃん公式ホームページ)というのだ。あの時代、小さい子供を育てていた...

  • てきぱき話。

    暑さは続くが、朝夕は涼しくなってきた。すると現金なもので、やる気が出てくる。アレコレ片付け、狭い家の中を右往左往していると、テキ君パキ君を思い出した。テキ君とパキ君、ふたりは引越屋さん。若き日の夏の旅行の途上、車窓から見えるビルの大看板の左側にいたのが(テキ君)ユニフォームを着て、大きな荷物の片端を持つ若者。足元の文字で、彼の名前がわかる。向かって左側から近づく列車からは、横長の看板の全貌が見えな...

  • ぜーはー話。

    いつもの朝の家族LINE。イモートと私がスタンプを押して、しばらく経ってもおばーちゃんが出てこない。スマートフォンを充電してたり、ゴミ出しに出ていたり、遅れることは私もあるけれど、なにしろ高齢者なので心配だ。ジリジリしながらさらに30分待って、電話をかけることにした。♪プルルルル… プルルルル… プルルルル…出ない…と、思ったらガチャ! はー はー…電話口にアヤシイ息遣いが聞こえた。モシモシ?モシモシ… 何...

  • ヨミタイ本。

    そうだ、あの本あるかな…図書館の蔵書を検索していて、フッと思い出した。それはもう20年前のこと。幼稚園でバザーの役員を一緒にしたことから、ちょっと親しくなった人がいた。いわゆるママ友である。ある時、私が子供のころの古い児童書を、たくさん持っていると知った彼女にずっと探してる本があるんだけど お宅にないかしら聞かれたことがあった。昔好きだった本をお子さんに読ませたいと思ったら、絶版で手に入らないのだ...

  • あんこの話。

    先日、好き嫌いについて(→たまたま話。)書いたところ、202日記のさとちん様に、お孫さんがアンコ嫌いだというコメントをいただいた。そういえば、私も昔はアンコが苦手だった。豆っぽい風味も、ザラッとした舌触りもイヤで、子供のころは食べなかった。ところが、大人になるとそうもいかない。出張土産は温泉マンジュウだし、営業先ではヨウカンが出る。あたかも社会の潤滑油の如く、アンコがぐるぐる巡っている。その理由は...

  • しんさい話。

    別れた亭主は東京出身であった。新婚間もなく呼ばれた親戚の集まりで、オバサンやオバアサンが立ち働く中いいのよいいのよ 座ってて…義母に言われて真に受けた、気の利かぬ嫁にアナタ○○君のお嫁さん?話しかけてきたのは小さなおばあさんだった。数人のオバアサンの中でも高齢のその人もまた、勤労奉仕を免除され、座布団にちんまり収まってお茶をすすっている。行きがかり上、なんとなく隣に座って、話し相手をすることになった...

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、ぢょん・でんばあさんをフォローしませんか?

ハンドル名
ぢょん・でんばあさん
ブログタイトル
okkanabikkuring
フォロー
okkanabikkuring

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用