4月下旬の今、中国で各種の展示会やフォーラムが催されている。ここでは今、北京で開催中の自動車展示会をご紹介する。 2024年(第18回)北京国際汽車展覧会(Auto China 2024)が2024年4月25日から5月4日まで中国国際展覧中心の順義ホールと朝陽ホールで開催されている。2024年北京モーターショーのテーマは「新時代、新車」で、117台のワールドプレミアカー(多国籍企業による30台のワールドプレミアカーを含む)...
世界のなかでアジアの果たす役割が増大しています。これからの日本企業のアジアにおける新しいビジネスのあり方について、ビジネス連携に基づく新しい価値の創出について動向の整理と視点の提示を行います。
東アジア(中国、台湾、韓国)、アセアン10カ国やインドと日本の産業・企業とのビジネス連携のあり方を考えていきます。とりわけ、中国と台湾の情報通信(含む半導体)領域に大きな力点を置いております。
今年の中国の春節休暇は2月10日(土)から17日(土)までの8連休、香港では2月10日から13日までの4連休、台湾では2月8日から14日までの7連休である。 新しい年は、干支で言えば、辰(龙、龍、Dragon)の年であり、ドラゴンは、神話的で縁起の良い生き物で、幸運、強さ、幸運の神聖な象徴と考えられている。中国のインターネット検索エンジン、百度(Baidu)で「2024龙年」と入力すると、たくさんの楽しい図柄が出てく...
【米国発】「インフレ低下と成長で米国は世界最高の景気回復」(ワシントン・ポスト)
欧州経済はドイツの見慣れない低迷に足を引っ張られ、ほとんど成長していない。中国はかつての活気を取り戻そうと奮闘している。そして日本は失望し続けている。しかし、米国では話は別だ。 ここでは、インフレに対する消費者の不安が消えないにもかかわらず、驚くほど好調な経済が主要貿易相手国すべてを上回っている。̶ ワシントン・ポスト紙が1月28日報じた。以下はこの記事の概要である。 2020年以来、米国は10...
インドの起業家で配車プラットフォームOlaの創設者兼CEOであるバビッシュ・アガルワル(Bhavish Aggarwal)氏が昨年4月に設立したAIスタートアップのKrutrimは先ごろ、投資家から5,000万米ドルの資金調達を受け、評価額が10億米ドルとなり、インド初のAIユニコーン企業㊟1となった。― India Todayが1月26日報じた。 Krutrimは一カ月前にAI言語モデルを出したばかりであるが、同社は今、データセンターの開発に積...
【論説再掲】新しいグローバリゼーションのなかで台頭するアジア
「西洋が東洋に侵略する、それに対する抵抗がおこる、という関係で世界が均質化すると考えるのが、いま流行のトインビーなんかの考えですが、これにもやっぱり西洋的な限界がある。現代のアジア人が考えていることはそうではなくて、西欧的な優れた文化価値を、より大規模に実現するために、西洋をもう一度東洋によって包み直す、逆に西洋自身をこちらから変革する、この文化的な巻き返し、あるいは価値の上の巻き返しによって普...
今年の中国の春節は2月10日、今年の春節休暇は2月17日までの8連休である(2月4日㈰と2月18日㈰は振替出勤日)。毎年のことだが、この時期、中国社会は春を迎える準備に余念がない。 春節の時期に行われる人びとの大移動は春運(chunyun)と呼ばれる。都市部で暮らす人たちは故郷の家に帰り、友人や家族と再会する。鉄路、空路、公路、水路などは人びとの移動で賑わう。中国の英字紙、China Dailyは1月26日、「北京...
米国調査会社、IDC(International Data Corporation)は北京発で1月25日、2023年第4四半期(10-12月期)の中国スマートフォン市場の出荷や2023年の数字などを発表した。10-12月期の出荷は約7,363万台、対前年同期比1.2%増で、市場は10四半期ぶりに回復した。 2023年の中国のスマートフォン市場出荷台数は前年比5.0%減の約2億7,100万台となり、過去10年間で最低の出荷台数となった。なお、昨年10-12月期の中国スマートフォ...
【中国発】ファーウェイの伸びとアップルiPhone 15シリーズの中国での値引き
アップルの中国市場におけるiPhone販売の最近の落ち込みについては、例えば、年明け9日付記事、「【速報】中国でのアップルiPhone販売、2024年第1週に30%減少」で状況を記した。ここでは、アップルの中国市場におけるその後のアップデートを行う。 ファーウェイのスマートフォン事業が成長を続けるなか、アップルは中国でiPhone 15シリーズに予期せぬ値引きに追い込まれ、米国ハイテク大手は需要の懸念に対処し、...
【米中関係】中国、米国の安全保障という名の覇権的規制に対抗の準備
1月21日に掲載されたオランダ紙NRCとのインタビューで、駐オランダ中国大使のタン・ジャン(Tan Jian)氏は、「米国がわれわれを覇権主義的な態度で扱うなら、われわれ当然応じる」、「EUとの関係に影響が及ぶべきではない」などと語った。― シンガポールのメディア、The Business Timesが1月23日報じた。 タン大使は、「米国は安全保障の考えをあまりにも遠くまで拡張しており、軍事的リスクとは関係のない事柄...
国際ビジネス情報番組「世界は今 -JETRO Global Eye」
ジェトロはジェトロは、国内外のネットワークをフルに活用し、世界の経済・産業の最新動向や貿易・投資などの国際ビジネスに役立つ情報を配信している。 ここでは、今年1月18日に配信された「海外でウケるSAKE!? ウィーンで日本酒が人気の理由」(8分44秒)を転載させていただく。オーストリアのウィーン発である。 出所:ジェトロ暮らしのブログ 雑感、私のマグネシウムとの出会い(2023年1月22日付) &nb...
【話題】3,000万台時代を迎えた中国の自動車産業はどこへ向かうのか?
全般状況 2023年、中国の自動車生産・販売台数は3,000万台を超え、新エネルギー車の生産・販売台数は900万台を超え、世界をリードする。自動車輸出台数は491万台に達し、輸出が自動車総販売台数の伸びに大きく貢献した。3,000万台時代を迎えた中国の自動車グローバル化が今後どのような道を歩むのかが大きな話題になっている。 記事の紹介 本稿では、中国汽車報網に1月19日掲載された記事、「3000万辆后的市场...
TSMC(台湾積体電路製造、Taiwan Semiconductor Manufacturing Company、台湾新竹市)は1月18日、2023年12月31日終了の第4四半期の連結収益が6,255億3,000万台湾ドル、純利益が2,387億1,000万台湾ドル、希薄化後1株当たり利益が9.21台湾ドルであると発表した。 第 4 四半期の売上高は、対前年同期比で、ほぼ横ばいであったが、純利益と希薄化後 EPS は両方とも19.3%減少したものの、2023 年第3四半期と比較した第4...
先ごろ、OpenAIは米国の大学機関との初の提携を発表した。アリゾナ州立大学(以下、ASU)は 2 月から ChatGPT Enterprise に完全にアクセスできるようになり、コースワーク、個別指導、研究などに使用する予定である。― CNBCが1月18日報じた。 ASUの最高情報責任者レフ・ゴニック氏がOpenAI本社を初めて訪問した時、この提携は少なくとも6カ月前から進められており、それに先立って大学の教職員はChatGPTやその他...
【新製品】韓国サムスン、新型スマートフォン「Galaxy S24」シリーズを発表
サムスン電子(以下、サムスン)は、米国カリフォルニア州サンノゼで1月17日(現地時間)開催された新製品発表会「Unpacked(グローバル製品)」において新型スマートフォン「Galaxy S24」シリーズ3機種を発表した。価格はGalaxy S24 Ultraが1,299ドル~、Galaxy S24+が999ドル~、Galaxy S24が799ドル~、グローバルでは17日より予約受付が開始しており、出荷開始は1月31日を予定している。 「Galaxy S24シリーズ」では、「...
【速報】中国のGDPは2023年に5.2%成長し、国民経済は好転
中国国家統計局は1月17日、2023年の国民経済の速報値を出し、年間国内総生産(GDP)が対前年比5.2%成長したと発表した。 国家統計局の速報値(初歩核算、preliminary estimates)によると、中国の2023年の年間GDPは126兆582億元で、実質ベースで対前年比5.2%増加した。GDPの四半期別の実質伸び率は、第1四半期が対年同期比4.5%増、第2四半期が同6.3%増、第3四半期が同4.9%増、第4四半期が同5.2%増となった。 ...
【デジタル変革】日立Digital Evolution Headline2023年の人気記事
日立製作所(以下、日立)のDigital Evolution Headlineはビジネスの最前線の現場で直面する課題の解決にフォーカスしたWebメディアである。この媒体編集部の1月16日付ニュースレターが2023年の人気記事TOP10をまとめ掲載した。 ここで第1位に輝いた記事は、【連載】DXを加速するアジャイル ~変化を味方にしたチームづくり~【第1回】 DXがアジャイルを必要とする理由(2023年3月14日付)であった。記事の著者は平鍋健児氏...
JETTO(ジェトロ)北京事務所は1月15日付ニュースレター(JETRO北京NL438)で2023年12月に公布された主な法規を紹介した。 JETRO北京の活動概要については、ジェトロのホームページの華北欄からみることができ、中国で公布された法規に関する情報についても同ページからアクセスできるのでご関心のおありの方はぜひご参照いただきたい。ここで中国華北エリアは北京市、天津市、河北省および山東省を指す地域である。 ここ...
【販売】ファーウェイ、Nova 12シリーズの販売は好調に推移
ファーウェイが昨年末、12月26日に発表したスマートフォン、Nova 12シリーズの販売は、市場の心を掴んでいるようであり、好調に推移し、同社が中国のスマートフォン市場でトップの座に戻るのに大きな貢献をしている。ファーウェイのニュースチャネル、HC NEWSROOM(Huaweicentral.com)は1月13日、Nova 12機種の動向につき、足もとの状況をアップデートした。 顧客は、新しく発売されたNova 12 シリーズの印象...
米国CESでグローバルトップブランド賞受賞者が発表:中国ブランドの躍進
世界最大のテクノロジーイベント、CES(Consumer Electronics Show、1月9日-12日、ラスベガス)で1月10日、2023-2024年のグローバルトップブランド賞(Global Top Brands Awards)の受賞者が発表され、授賞式が行われた。― Official CES Dailyの発行者であるTWICEが1月13日、報じた。この賞は、「デジタルの未来を形作るイノベーション」をテーマに、業界の人気、世界的な戦略的レイアウト、国際市場への影響力、製品のイノベー...
【統計】米国12月CPIは0.3%上昇、年率は3.4%に上昇
米国12月CPI統計は予想を上回った。発表データによると、12月の消費者物価指数CPIは0.3%上昇し、予想の0.2%を上回った。12カ月ベースで、CPI は3.4%上昇して2023年を終えた。 全従業員の実質平均時給は季節調整済みで11月から12月にかけて0.2%増加し、2022年12月から2023年12月までに0.8%増加した。 出所:CNBC 暮らしのブログ 夏目漱石『それから』(1909年)にみる日露戦争後の精...
【論説】ロシアの凍結資産を押収するのは正しい行動だ(Project Syndicate)
国際NPO、Project Syndicateのウェブサイトに1月4日、Joseph Stiglitz & Andrew Kosenko, ”Seizing Russia’s Frozen Assets Is the Right Move”が掲載された。 あらすじ 米国と欧州の政策立案者らは、押収したロシア資産をウクライナの戦争遂行と復興支援に利用することに慎重だが、彼らの懸念はよく言っても見当違いであり、ウクライナは戦争に勝つためにこれらの資金を緊急に必要としており、これら...
世界最大のテクノロジーイベントCES(International Consumer Electroinics Show)がラスベガスで開催されている(2024年1月9日から12日)。 今年のCESのステージでは、御多分に漏れず、生成AIが絶対的な主役になっている。業界は、消費者端末にAIをどのように実装できるかに注目しているだけでなく、GPUやCPUなどの基盤となるコンピューティングチップのアップグレードも大きな注目を集めているようである。 &...
【香港発】トップ・タレント・パス制度で約3万人の優秀な人材が香港に貢献
香港特別行政区の孫玉函(Chris Sun Yuk-han)労工福利局長は1月7日、トップ・タレント・パス(高端人材通行証計画、Top Talent Pass Scheme)制度㊟は、約3万人の人材を香港に呼び込み、大成功を収めたと述べた。― 香港の英字紙、The Standardが同日報じた。 孫局長は、昨年11月末の時点で、この制度には5万件以上の申請があり、そのうち4万7千件が承認され、4万件にビザが発給されており、そのうち約3万人の人...
【速報】中国でのアップルiPhone販売、2024年第1週に30%減少
中国におけるアップルのiPhone販売は2024年第1週に30%減少し、米国のハイテク大手に対するファーウェイなど国内ライバルからの競争圧力が高まる兆しが強まるとジェフリーズのアナリストが1月7日、述べた。― ロイターが8日、北京発で報じた。 同社の7日発表の調査ノートによると、アップルの売上高の減少は、同社が中国の大手オンライン市場を通じ複数のiPhoneモデルを積極的に値引きしたにもかかわらず発生した...
韓国産業通商資源部が1月1日発表したところによると、昨年12月の半導体輸出額は110億ドルに達し、対前年同期比21.8%増と顕著な伸びを記録した。半導体輸出は2022年8月以降一貫して減少していたが、昨年11月には12.9%増と回復し、16カ月ぶりの好転を示し、2 カ月連続のプラス成長により、業界は 2023 年を締めくくった。― BusinessKoreaが同日報じた。 サムスン電子とSKハイニックスの主力輸出品であるメモリー半...
【米国経済】財務長官イエレン氏「2023年はソフトランディングを達成」
ジャネット・イエレン財務長官は1月5日、CNNのインタビューで、新型コロナウイルス感染症パンデミック後の米国経済と高インフレ率に対する長年の懸念を経て、米国は「ソフトランディング」を達成したと述べた。これはかつて多くの経済学者がありそうもないと考えていたシナリオだ。― Forbesが同日報じた。 イエレン氏は同日、CNNとのインタビューで「現在われわれが見ている状況は軟着陸と言えると思う。私の希望...
【連携】東莞市と香港特別行政区、協力と連携で新しいビジネスの拡大・強化へ
広東省東莞市と香港特別行政区は一衣帯水㊟で隔てられ、血でつながっており、両地の協力には長い歴史がある。改革開放以来、香港から資金提供を受けた多数の企業や香港在住の人びとが故郷に戻って投資や事業を始め、東莞市の初期発展と国際産業協力の拡大に豊富な資源を提供している。― 21世紀経済報道が1月5日報じた。 ㊟一衣帯水は、ふたつのものの距離が非常に近いさまをいう。 出所:ジェトロ 1月4日、東莞と香...
【覚書】 中国における法治とガバナンスの制度化-課題の抽出-(2018年3月)
本記事は、約6年前にこのブログに載せたものを再掲するものである。中国における法制度の改革と法治の考え方を取りあげ論じたこの記事に示される問題と課題の整理には、中国における法治制度の構築のアプローチを理解しようとする筆者の問題意識が描き出されている。 ―――――――――――――――――――――― 問題意識 今から9年近く前、ひょんなことからこのビジネスブログ、「アジアと日本ビジネス連携を考える」を立ち上げた。最初の...
【展望】ファーウェイ、プレミアム化するスマートフォン市場で復活の兆し
中国市場の停滞もあろうが、世界のスマートフォン市場が縮小するなかで、スマホと言えば、アップルやサムスン、そして昨秋以降のファーウェイのスマホ領域における復活が話題になる。次々発表される新しい先端スマホや折りたたみ式スマホに関する情報に耳を傾けるひとは多く、筆者もそのひとりである。 最近、プレミアムスマートフォン(premium smartphone)という言葉・概念を見聞きする。香港の市場調査会社、Co...
【自動車】比亜迪BYDと吉利汽車Geely、2023年販売実績を発表
世界最大の電気自動車企業、中国の比亜迪BYD(広東省深圳市)は2024年1月1日、新エネルギー車の2023年の販売は、対前年比61.9%増の約302万台(乗用車301万台、商用車1万台)であったと発表した。バッテリー別の販売は、バッテリー車が158万台、ハイブリッド車が144万台であった。ちなみに、BYDの昨年の石油燃料車は生産、販売ともゼロであった。 中国第2位の自動車企業、吉利汽車Geely(浙江省杭州市)は1月1日、2...
【ファーウェイ】2024年新年の辞「地に足をつけ着実に前進する」
ファーウェイは12月29日、輪番董事長、胡厚昆(Ken Fu)氏の「地に足をつけ着実に前進する(脚踏実地,行穏致遠)」と題する2024年新年の辞を発表した。以下、同社の新年のメッセージの概要である。 数年間の懸命な努力を経て、私たちは厳しい試練に耐え、会社の運営は基本的に正常に戻った。2023年には7,000億元以上の売上高を達成すると見込まれており、そのうちICTインフラ事業は引き続き安定しており、端末事...
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4月下旬の今、中国で各種の展示会やフォーラムが催されている。ここでは今、北京で開催中の自動車展示会をご紹介する。 2024年(第18回)北京国際汽車展覧会(Auto China 2024)が2024年4月25日から5月4日まで中国国際展覧中心の順義ホールと朝陽ホールで開催されている。2024年北京モーターショーのテーマは「新時代、新車」で、117台のワールドプレミアカー(多国籍企業による30台のワールドプレミアカーを含む)...
JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEOは、堅調な雇用と健全な消費者金融に支えられた堅調な米国経済に自信を表明した。ダイモン氏は4月23日、ニューヨークのエコノミッククラブのイベントで、米国の経済好況は「信じられない」と語った。 「たとえ景気後退に入ったとしても、消費者は依然として良好な状態にある」。それでも同氏は、国債の増加、インフレ、地政学的紛争がもたらす潜在的な経済的影響に...
中国商務部が4月19日出した発表資料によると、2024年第1四半期(1-3月期)の中国の海外直接投資(金融業を除く)利用額は実行ベース3,016億7,000万元、対前年同期比で26.1%減少し、2023 年の第 4 四半期と比較すると、対前四半期比41.0%㊟増加した。今年第1四半期に中国で新たに設立された外資系企業は12,086社で、対前年同期比20.7%増加した。㊟発表資料では41.7%となっているが、筆者の計算によると41.0%になる。 今...
「Linking Society」―つながっていく社会を支えるデザイン。私たちは、人々がしなやかにつながることで、暮らしの中に幸せを感じる瞬間を増やしたいと考えています。― 日立製作所研究開発のサイト、「Linking Society」はこう訴えかける。 わたしたち研究開発グループは、将来の社会の変化のきざしを敏感に捉えたビジョンと、それを実現する技術を生み出していくことが重要だと考えています。 そのために、経験...
台湾のTSMC(台湾積体電路製造)の創始者、張忠謀Morris Chang氏(92歳)に4月19日、台湾市民に対する最高勲章、「中山勲章」が授与された。― 台湾の経済日報が20日伝えた。 勲章の名称は孫文の号である中山から取られている(孫中山、Sun Yat-sen)。台湾で戦後制定された「中山勲章」の受賞者は、モリス・チャン氏で5人目であり、大変栄誉のある賞である。 台湾の南北を貫く3千メートル級の山脈は「...
日立グループの経験者採用で入社し活躍している若手・中堅社員へのインタビューをご紹介する。今回は、YouTubeのHitachi Brand Channelで4月19日に配信された公共システム部門の営業・システムエンジニアとして働く入社歴1年~3年の方へのインタビュー動画(7分24秒)を転載させていただく。 ちなみに、日立製作所の最近の経験者採用比率(正規雇用労働者の中途採用比率)は、2023年度45%、2022年度...
ファーウェイはPura 70フラッグシップシリーズを正式に発売し、標準のPura 70、Pura 70 Pro、Pura 70 Pro+、およびPura 70 Ultraの4つの新しいモデルを発表したとHuaweicentral.comが4月18日報じた。 今回の新しい戦略機種の公開と販売は、ファーウェイが再び大規模なショーケースイベントを開催せずに行ったものである。ファーウェイの新型スマートフォンPura 70シリーズは、同社が正式に宣伝してから非常に人気...
IMF(国際通貨基金)は4月16日、世界経済見通し(World Economic Outlook、以下、WEO)を発表した。 世界経済成長率は、2023年に3.2%になるとみられており、2024年、2025年とも同じペースが続く見込みである。2024年の成長予測は、2024年1月の世界経済見通し改訂時から0.1%ポイント上方修正された。 先進国は、成長率が2023年の1.6%から2024年は1.7%、2025年は1.8%へやや加速する見込みである一方、新興市場国・発展...
中国国家統計局は4月16日、中国の今年第1四半期GDP実績の発表を行った。発表のタイトルは「国民経済は第 1 四半期に好調なスタートを切った」である。 国家統計局のデータによると、第1四半期の中国のGDPは29兆6,300億元、対前年同期比5.3%増、昨年第4四半期の成長率5.2%を上回り、幸先の良いスタートになった。輸出の拡大と製造業の伸びが背景にある。懸案の消費財小売売上高は12兆327億元に達し、対前年同期比4....
米国調査会社Gartner(コネチカット州スタンフォード) は4月11日、2028 年までに、企業領域のソフトウェアエンジニアの 75%がAIコードアシスタントを使用し、2023 年初頭の 10% 未満から増加すると発表した。 AI コードアシスタントは、人工知能を使用してコードをより効率的かつ正確に作成できるようにするツールであり、企業などのソフトウェア人材は、最新の大規模言語モデル(LLM)を活用することができる。 ...
アジア開発銀行(Asian Development Bank)が4月11日発表した2024年4月のアジア経済見通しによるとアジア太平洋地域の発展途上国経済は、堅調な内需、半導体輸出の改善、観光業の回復を背景に堅調な成長を続けるため、今年平均4.9%成長すると予測され、成長は来年も同じペースで続くだろう。過去 2 年間、多くの国で食品価格が上昇したことによりインフレが上昇した後、2024 年と 2025 年にはインフレが鈍化すると予想されてい...
序言:読書会資料のブログ公開昨年5月から再開された読書会、第20回思史の会東京(コロナ禍後第6回)は、事情があり、急遽中止となり、その代わり、報告者である私の報告資料(ワード文書のPDF化)をメール添付でメンバーに配り、コメントの交換を行い、読書会の記録、「思史の会東京図書一覧」として残すことと相成った。第20回の勉強会では、報告者の私が、中国の近代の幕開けに東奔西走した革命家、孫文の思想と行動の軌跡を考...
米国労働統計局の4月10日発表によると、2024年3月の消費者物価指数(Consumer Price Index、以下、CPI)は、都市消費者、季節調整済みベースで0.4%上昇し、2月と同じ上昇率となり、また過去12カ月のCPIは季節調整前で3.5%上昇した。 3月にはガソリンのCPIと同様に、住居費(shelter)の指数も上昇した。これらふたつの指数を合計すると、全項目の指数の月間上昇率の半分以上に寄与した。エネルギーCPIは月間で1.1...
BCI Researchは最近、2024年第1四半期の中国スマートフォン市場データを発表し、ファーウェイは、スマートフォン出荷台数で他社と僅差の第3位に落ち着き、ファーウェイが再びアップルを追い抜いた。― Huaweicentral.comが4月6日報じた。 中国の2024年第1四半期のスマートフォン市場は、しのぎを削る激戦となるなかで、vivo、Honor、ファーウェイ、アップルの四社が強い地位を維持した。 vivo(含むiQO...
ブルームバーグの4月10日の報道によると、アップルは2024財務年度にインドで140億ドル相当のiPhoneを組み立てるという。事情に詳しい関係者の話によると、アップルは現在、同社の主要デバイスの14%、つまり約7台に1台をインドで生産しているという。 中国が依然として世界最大のiPhone製造拠点であるにもかかわらず、北京と米国の間の地政学的緊張のなかで、アップルは中国を越えてサプライチェーンの多角化を模索し...
テンセントオート(騰訊汽車)がトヨタのグローバルモデルのインテリジェント運転ソリューションが「トヨタ+ファーウェイ+Momenta(北京市)」の三者共同ソリューションモデルを採用することが関係者から分かったと報じた。― IT之家が4月8日伝えた。 トヨタと自動運転会社Momentaとの協力は2020年に始まった。Momentaはカメラビジョン技術に基づく高精度地図サービスをトヨタに提供し、中国での自動地図プラットフ...
ジェトロ(日本貿易振興機構)上海事務所は3月22~24日に浙江省杭州市の杭州国際博覧中心で開催された「CLE2024中国(杭州)アウトドア・キャンプ生活展(CLE2024中国(杭州)戸外露営生活展)」に、キャンプ用品や釣り具、機能性アパレル分野の日本企業18社を取りまとめ、ジャパンブースを設置した。 第2回となる今回の展示会には、中国内外のキャンプ道具、アウトドア調理器具、アウトドアアパレルなど約300以上の出展...
米国労働統計局は4月5日、2024年3月の非農業部門の雇用者数は、大方の予想を上回る30万3,000人増加したが、失業率は3.8%とほとんど変化がなかったと発表した。雇用は、医療、政府、建設業界などの領域で増加した。 今年3月の雇用者増で2024年1-3月期の平均増加数は27.6万人となり、これは昨年の月平均雇用増25.1万人を上回っているが、足もとの雇用増は、米国への移民の増加によるものであり、問題はこの状況がいつまで続くか...
香港ベースの調査会社、Counterpoint Research(以下、Counterpoint)の4月2日付プレスリリースによると、アップルのサービス部門は 2025 年に同社総売上の 4 分の 1 を占める可能性が高い。 Counterpointは、アップルのサービス売上が2025年に初めて年間1,000 億ドルを超えると予想する。さらに、アップルはハードウェアおよびサービス部門の成長に支えられ、今年初めて売上高4,000億ドルを突破するはずだと前掲...
現在進行中の米中対立で東南アジア地域が連携を余儀なくされた場合、米国よりも中国が好ましい選択肢となることが新たな調査結果で明らかになった。― 米国CNBCが4月3日伝えた。 地域調査、The State of Southeast Asia 2024によると、東南アジア人の大多数は、どちらの側を選ぶかを迫られた場合、米国ではなく中国に同調するだろうが、中国政府の南シナ海主張に脅威を感じている一部の国は依然として米国政府を好...
サムスン電子は4月27日、2023年3月31日に終了した第1四半期の決算を発表した。同社の連結業績は、不確実な世界的なマクロ経済環境の下で個人消費全体が減速し、大幅な減収減益となった。 2023年第1四半期の連結売上高は63兆7,500億ウォンで、前四半期から10%減少し、営業利益は0.64兆ウォン、対前四半期から85%減、純利益は1.57兆ウォン、全四半期から93%減であった。 サムスン電子の第1四半期業績...
台湾経済部(Ministry of Economic Affairs, R.O.C.)の4月18日付プレスリリースによると、台湾の3月輸出額は米ドルベースで352億ドル、対前年同月比で20.1%減少した。これで台湾の輸出は昨年11月以降、5カ月連続のマイナス傾向が続いている。 2023年3月の台湾の欧州、ASEAN、日本、米国、中国本土および香港への輸出は、対前年同月比で、それぞれ、3.1%減、11.6%減、16.9%減、20.7%減、28.5%減となっており、中国...
PCとスマートフォンの出荷は2022年に低迷し、2023年も引き続き減少している。例えば、2022年のPCの出荷台数は2021年から16%減少し、PCの歴史のなかで最大の対前年比の減少となった。2023年第1四半期について、IDCはPCの出荷が前年同期から29%減少したと推定している。2023年の見通しは明るいものではなく、Gartnerは2023年のPC出荷台数が12%減少すると予測している ― SemiWikiが4月19日付記事で伝えた。 出所:Sem...
日立製作所(以下、日立)は、2023年4月20日、ニュースリリースを出し、同社のコーポレートベンチャーファンドの第3号を設立し、Web3、生成AIなどデジタル領域におけるイノベーション創出に向けて、最先端のデジタル技術を活用した事業機会の獲得をめざすと発表した。 日立は2019年6月に日立ベンチャー社(Hitachi Ventures GmbH、本社:ドイツミュンヘン市)を設立し、「HV Fund」の第1号ファンドを、2021年10月...
ファーウェイは、4月19日と20日、広東省深圳市でファーウェイグローバルアナリスト会議2023(Huawei Global Analyst Summit 2023)を開催した。今年の会議のテーマは「デジタルで繁栄し、インテリジェントな世界に向けて前進する(Thrive with Digital, Striding Towards the Intelligent World)であった。 多くの中国業界紙がこの戦略アナリスト会議と主たる講演を取りあげ、報じた。なかでも、4月19日に行われたファー...
マイクロソフトのブラッド・スミス社長は日経アジアNikkei Asiaとの東京でのインタビューで、生成型AIツールの最前線に三者がいると見ている。ひとつはマイクロソフトのOpen AI、ふたつ目はグーグル、そして三つ目は中国北京の人工智能研究院(北京智源人工智能研究院、Beijing Academy of Artificial Intelligenceである」と答えた―日経アジが4月21日、報じた。 スミス社長は、「誰が先を行き、誰が遅れをとるのか...
世界のスマートフォン市場は、5四半期連続で減少し、2023年第1四半期は対前年同期比12% 減少した。世界市場はまだ回復していないが、安定の兆しが出てきた。 ̶ シンガポールに居を構える調査会社、Canalysが4月18日付プレスリリースで伝えた。 主要企業の市場シェアの動きを見ると、サムスン電子は、対前四半期比で回復を達成した唯一の主要ベンダーで、22%の市場シェアで首位を奪回した。一方、アップルは21%の市...
全般状況 米国サンフランシスコ発の生成AIツール、OpenAI ChatGPTが世界各地で急激な反響を呼び、中国社会にも巨大なインパクトを与え、これまで経験したことのない産業のうねりを起こしている。 本稿では、足もとの中国の動きを「AIモデルと企業」の観点から取りあげ、中国で高質のウェブサイトである「中国電子報」に先ごろ掲載された記事、「产业观察 AI大模型不只是巨头的“狂欢”、中国電子報、2023年4月12...
世界最大級の国際自動車展示会である「上海モーターショー(第20回上海国際汽車工業展覧会)」が2023年4月18日、上海市清浦区の国家展示コンベンションセンター(国家会展中心(上海))で開幕した。主催者は中国汽車工業会、上海国際貿易促進委員会と中国国際貿易促進汽車産業分会である。主催者によると、今年の展示会には20の国と地域から約1,000社が参加し、約1,500台の車両が展示されている。 今年の上海モータ...
パナソニックグループは、AIアシスタントサービスのグループ環境を構築し、4月14日より「PX-GPT」として、国内全社員(約9万人)向けに展開した ― パナソニックホールディングスが同日付プレスリリースで発表した。 「パナソニックグループでは、DXへの取り組みを「Panasonic Transformation(PX)」として、ITシステム面の変革に留まらない経営基盤強化のための重要戦略と位置づけ、「IT変革」「オペレーティング・モデル...
中国国家統計局は4月18日、2023年第1四半期の国内総生産(以下、GDP)実績を公表した。発表文書のタイトルは「一季度经济运行开局良好(経済は第1四半期に好調なスタートを切った)である。 予備計算(初歩核算)によると、第1四半期のGDPは28 兆 4,997億元で、対前年同期比で実質4.5%増加し、対前四半期比で2.2%増加した。産業別に見ると、第一次産業1兆1,575億元、対前年同期比3.7%増、第2次産業は10兆7,947億...
三井住友フィナンシャルグループ(以下、SMFG)は4月11日、日本マイクロソフトが提供するクラウドサービス「Microsoft Azure」のSMBCグループ専用環境上で構築するAI(人工知能)アシスタントツール「SMBC-GPT」の導入に向けた実証実験を開始すると発表した。― と日経クロステックが報じた。 実証実験ではマイクロソフト「Azure OpenAI Service」を利用して、AIアシスタントツールを開発し、日本総合研究所とNECも...
60年以上前に設立された広州交易会は、中国の対外貿易のバロメーターおよび風向計として知られている。中国南部の広東省広州市で4月15日に開幕した広州交易会は5月5日まで催される中国最大の貿易イベントである ― 中国英字紙、China Dailyが4月15日、報じた。 第133回広州交易会の総展示面積は150万平方メートルで、約 35,000 の出展者(そのうち9,000超の新規出展者)が参加し、史上最大の規模を誇る。特に、中国...
アジア開発銀行 (The Asian Development Bank、本部:フィリピン・マニラ市、以下、ADB) が4月初旬に発表したアジア発展見通し(Asia Development Outlook、2023年4月4日)によると、新型コロナウイルス感染症の段階的な収束に伴う継続的緩和措置が消費や観光、投資活動などを後押しし、今年のアジア太平洋地域の経済成長はより加速する。 ADBの2023年、2024年の経済見通しによると、アジア太平洋地域の経済は今...
Google(グーグル)は4月13日、千葉県印西市のデータセンター開所式を行い、同社日本法人(東京都港区)の奥山真司代表、千葉県の熊谷俊人知事、板倉正直印西市長、ラーム・エマニュエル駐日米国大使らが参加した。国内各紙が報じた。 グーグルが日本国内でデータセンターを設置するのは初めてで、3月から稼働している。アジアでは台湾、シンガポールに続いて3番目となる。この取り組みは、2024年にかけて総額1,000...
中国汽車工業協会(以下、中汽協会)は4月11日、今年3月の自動車の生産台数と販売台数の実績を発表した。 3月の自動車生産台数と販売台数は、それぞれ258.4万台と245.1万台で、生産は対前年同月比15.3%増、9.7%増となった。今年1-3月期の累計生産台数は621万台、販売台数は607.6万台で、対前年同期比4.3%減、6.7%減と微減となり、自動車消費の回復は遅れている。 一方で、今年3月の中国の新エネルギー...
最近、Microsoft Bingで対話型の検索を始め、従来とは違う経験を楽しんでいます。 ひょんなことから、Image Creatorに出会い、AIツールによる描画実験をしています。Image Creatorはまだ日本語仕様になっておらず、英文テキストにより、AIツールに描画してもらいます。 ここでは、三つの描画事例を紹介します。ひとつめは、みかんの絵(水彩)、次は米国カリフォルニア州ナッパバレーの秋のブドウ畑(...
ニューヨーク・タイムズ記事 「不況は嫌な言葉になった。連邦準備制度理事会(以下、FRB)の人たちは、「ソフトランディング」またはその恐ろしい代替手段である「ハードランディング」のような婉曲表現でその周りを踊っている。とはいえ、の予測の裏を見てみると、中央銀行の政策立案者が、すぐに急激な景気減速の可能性が高いことを認識していることは明らかで、彼ら自身のポリシーは、それを実現するために少なくとも部分的...
世界のデータサイエンティストが参加するデータ分析のコンテスト「Kaggle(カグル)」。さまざまな分析技術を使って予測モデルを作成し、その精度の高さを競う。その世界大会が2022年に開催され、1,000チーム、5,000人を超えるデータサイエンティストが参加、この大会で3位になったのが、日立製作所の諸橋政幸さん(48)が参加するチーム。 ここでは、YouTubeの”Hitachi Brand Channel”、シリーズ「日立の人」から...
トヨタ自動車(以下、トヨタ)は4月7日、新体制方針説明会を開催し、1日に就任した佐藤恒治社長が都内で経営方針を表明した。界販売を年間150万台にすると発表した。 トヨタは、電気自動車(EV)のラインナップを拡充し、2026年までに10機種を新たに投入する。今までとは異なる次世代バッテリーEVの投入で26年に販売台数の年間150万台到達を目指す。トヨタは、同社の生産方式を活かし、仕事のやり方を変え、工程数...