読書感想: 宮本輝 様 「泥の河」
今日は朝から、宮本輝様の「泥の河」を読み直している。若い時にも読んだ。映画もなんとなく覚えている。しかしだ、アラカンになり読み直してみると、本当に、実体験から出てくる言葉の強さに圧倒されている。 この作品は太宰治賞 * を得ている。宮本輝様のご両親の実体験、その生のセリフが戦後の日本の実際の生活を反映しているからだ。実際に暮らした大阪の川べりの描写からは、何とも言えない川の臭いが感じられる。 (*申し訳ない。 手元の角川文庫では 螢川 に泥の河が収録されていたので、題名を変更しました。螢川で芥川賞。泥の河で太宰治賞と、賞も混同していたので訂正しました。) 彼の他の作品で、人を作るには100年か…
2025/05/19 16:45