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『優駿ORACION』(88)(1988.8.7.日比谷スカラ座)夢や希望の勘違い宮本輝のベストセラー小説をフジテレビが映画化。北海道の小さな牧場で生まれた一頭の子馬の成長を軸に、日本一の競走馬を育てることを夢見る牧場主親子(緒形拳、緒形直人)、馬主となった会社社長(仲代達矢)の娘(斉藤由貴)や、腹違いの弟(吉岡秀隆)など、さまざまな人間模様を描く。ドラマ「北の国から」シリーズを手がけた杉田成道の映画デビュー作。競馬はレースを展開する馬と騎手だけのものではなく、その馬一頭に、さまざまな人々が夢や希望を託し、馬にも血統という目に見えない重荷があり…というように、一頭の馬にまつわる多様なドラマを描くだけで、感動的な物語を作ることは可能なはずである。恐らく、未読の原作にはそうした諸々がもっとうまく描かれているの...「BSシネマ」『優駿ORACION』