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Ⅲ.ゲルマント公爵家と主人公の変貌 「失われた時を求めて」 対話的創造性のほうへ 3/4
この長編小説では当初主要テーマとして照明を浴びて舞台前面を占めていたパリ社交界や恋愛模様が、読み進むにつれやがて少しずつその重要性を薄めてゆきます。反対にそうした全般的な流れに逆らうようにして、それまで目立たなかった脇役たちが舞台の袖から中央へと登場してきます。長く主役をはってきたものは翳り、それに代わりそれまで出番も少なく、役割も明確ではなかった端役たちが互いに関連を持ち始め、新たな役回りも得て、作家志望の主人公を創作へと導きます。 以下のⅢ章では、まず19世紀から20世紀に移る端境期のパリ貴族階級で起きる大きな変動を描きます。また、それとともに間欠的に起きる主人公マルセルの内面における大き…
マルセル・プルースト(1871−1922)の長編小説「失われた時を求めて」は大伽藍に例えられることもあって、何やら近寄りがたい長編のように語られることがあります。しかし、その特有な展開の仕方に慣れれば、けっして難解な書物でも美の巨峰などでもありません。重要な場面もむしろ身近な所で繰り広げられることが多く、多彩なアプローチが可能な小説だということがわかるはずです。安定していた社会が傾く時の迫力に富む描写もあり、人生にうがたれる深淵をのぞきこむような場面も描かれはします。でも一方では、人間に秘められている可能性も繰り返し語られているし、親近感もユーモアも感じることができる小説です。それまでの近代小…
フジコさんのマヨルカ島訪問のドキュメンタリーをみて フジコさんの背中に注目してしまった ピアノを弾くときの姿勢は影響するのか? なぜ女性は高齢になると背中が曲がるのか フジコさんのマヨルカ島訪問のドキュメンタリーをみて 先日、年末に録画しておいたNHKの番組、「フジコ・ヘミング ショパンの面影を探して~スペイン・マヨルカ島への旅」をやっとみた。番組は、かねてよりフジコさんの憧れの地、マヨルカ島ーショパンとジョルジュ・サンドの1838年の「愛の逃避行」の舞台ーを訪れたときのことを物語る密着取材形式となっている。 フジコさんについてはこれまで幾度となくドキュメンタリーやインタヴューでお姿を拝見し、…
作品についてhttps://www.allcinema.net/cinema/4375↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。 ・フレデリック・…
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