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2022/01/09

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  • 『雪国』川端康成 感想

    こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 無為徒食の男、島村は、駒子に会うために雪国の温泉場を再訪した。駒子はいいなずけと噂される好きでもない男の療養費のために芸者をしている。初夏の一夜以来、久々に会えた島村に駒子は一途な情熱を注ぐが、島村にとって駒子はあくまで芸者。島村は雪国への汽車で会った女、葉子にも興味を抱いていて……。「無為の孤独」を非情に守る男と、男に思いを寄せる女の純情。人生の悲哀を描いた著者中期の代表作。 川端康成(1899-1972)は、現在の大阪市天神橋のあたりで医者の長男として生まれました。父は肺を患っており、母もまた同様に感染して病んでいました。姉が一人あり、四…

  • 『バラバ』ペール・ラーゲルクヴィスト 感想

    こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 ゴルゴタの丘で十字架にかけられたイエスをじっと見守る一人の男があった。その名はバラバ。死刑の宣告を受けながらイエス処刑の身代わりに釈放された極悪人。現代スウェーデン文学の巨匠ラーゲルクヴィストは、人も神をも信じない魂の遍歴を通して、キリストによる救い、信仰と迷いの意味をつきとめようとする。 スウェーデン南部の宗教都市ペグショーでペール・ラーゲルクヴィスト(1891-1974)は生まれました。十二世紀にイギリスからノルウェーへと渡った宣教師のひとり聖ジークフリートは、ノルウェー宣教後にスウェーデンへと入り、国王に洗礼を授けたのち、ペグショーに大…

  • 『権利のための闘争』ルドルフ・フォン・イェーリング 感想

    こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 自己の権利が蹂躙されるならば、その権利の目的物が侵されるだけではなく己れの人格までも脅かされるのである。権利のために闘うことは自身のみならず国家・社会に対する義務であり、ひいては法の生成・発展に貢献するのだ。イェーリングのこうした主張は、時代と国情の相違をこえて今もわれわれの心を打つ。 プロイセンを主体として、普墺戦争、普仏戦争を経て成り立ったドイツ帝国は、1860年代からドイツ統一を目指すなかで、軍備を強化しようとする目的で工業が目紛しく発展していきます。この流れは市民生活にも影響を及ぼし、産業を中心とした経済発展にも繋がっていきました。こ…

  • 『オネーギン』アレクサンドル・プーシキン 感想

    こんにちは。RIYOです。今回の作品はこちらです。 純情可憐な少女タチヤーナの切々たる恋情を無残にも踏みにじったオネーギン。彼は後にタチヤーナへの愛に目覚めるが、時すでに遅く、ついに彼の愛が受け入れられることはなかった……。バイロン的な主人公オネーギンは、ロシア文学に特徴的な〈余計者〉の原型となった。ロシア文学史上に燦然と輝く韻文小説の金字塔。散文訳。 ロシアでは皇帝による専制政治が十六世紀より続き、社会は上流貴族(ブルジョワ)と地主貴族によって農奴制が敷かれ、民衆を支配していました。法によって土地に縛り付けられた民衆は、結婚や生活にさえも束縛を受け、実質的な奴隷のような扱いを受けていました。…

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