最近のネット記事は、参政党にジャックされた感があります。Youtubeでも、胡散臭い政治動画がやたらおすすめに出てくるようになりました。いろいろ心配になるのはわかります。でもまずは落ち着きましょう(自分が)。昔から極右というか、カルト政党はありました。昔との違いは、極右の主張を補強するのにカルトを使ってるみたいで、主従が逆転した感じですね。それでいて陰謀論のトンデモ感が増してるのが戸惑う理由かも。「日本...
野良学者やってます。 読んだ本とか研究用のメモを置いてます。 とりあえず西洋哲学からはじめて、現在は生物学、オートポイエーシス論、経済学、心理学、その他いろいろです。
民主主義に対する問いの答え1:宇野重規『民主主義とは何か』最終章メモ1
最終章に入って、これまでに提示された疑問点に答えていく感じで「結び」が書かれています。ここを二回くらいでまとめて、後は章ごとにまとめてから書評を書こうと思います。以下、だいたいの要約です。「はじめに」で示した問いかけの一つ目は多数決についてでした。A1「民主主義とは多数決だ。より多くの人々が賛成したのだから、反対した人も従ってもらう必要がある」A2「民主主義の下、すべての人間は平等だ。多数派によって抑...
2023/11/262023-2024 Group 1 of the First Federation 14thRC Deportivo 1 - 1 CA Osasuna Bああぁぁ、ホームで痛い引き分け。OsasunaのBチームに。内容も悪かったみたいですし、Yeremayの復帰が唯一のよいニュースでしょうか。昇格圏からはるかかなたで降格の心配さえ必要になってきてしまいました。次節勝てなければ監督交代じゃないでしょうか。https://www.rcdeportivo.es/の試合情報はこちらです。RC Deportivo: Germán, Par...
助詞の獲得方法の考察:小林春美、佐々木正人編『新・子どもたちの言語獲得』第6章メモ5
第6章メモ最後です。助詞の獲得方法についての筆者による考察ですがちょっとしかなかったです。この章の内容全体を受けて考察してあると思ってたんですが、そうでもなかったです。ざっくりまとめると下の感じです。日本語の助詞の種類は多く、名詞のように具体的に対応するものがない助詞をどう獲得するか、終助詞ネの観察結果から考察します。終助詞ネは、文表現の成立には関与しないが、話し手が会話内容に同意や承認を求めるな...
なんか最近ホームページの閲覧数が急激に増えました。ここ一月ほど安定して日ごとの閲覧数が50回ほどです。googleアドセンスの審査を受かる目安の一つが一日100回くらいの閲覧数らしいので、無理な数字ではなさげです。ページをどんどん増やしていけばそのうちあたりページができて一気に増えそうな気はします。でもそれがわかっててページ更新は滞り気味です。blogと違ってホームページのページ作成は大変ですわ。高校数学はまだ...
日本の戦後民主主義の行方:宇野重規『民主主義とは何か』第五章メモ3
第五章は少なくて今回で終わりでした。前回は日本の大戦前の民主主義についてで、今回は戦後の民主主義についてです。以下、だいたいの要約です。2 戦後民主主義の行方日本国憲法は正統的な民主主義思想を体現するものであり、基本的人権と国民主権を中核とする日本の戦後体制の基礎を固める根本原則を示しました。さらに九条による平和主義の採択により、戦前からの国際協調主義の枠組みに日本を位置づけると共に、明治憲法のア...
2章メモ最後です。以下、だいたいの要約です。フッサールに自信を与えたのは「現象学的還元」と思われます。認識する当の主体に真の意味で与えられていない対象や事態を「ある」と決めてかかる断定、こうした超越的断定の保留を、フッサールは「現象学的還元」と呼んでいます。現象学的還元は「形相的還元」と「超越論的還元」に区別されますが、ここでは超越論的還元について考えてみます。我々は我々の生きる世界を、さまざまな...
2023/11/182023-2024 Group 1 of the First Federation 13thSD Tarazona 1 - 1 RC Deportivoadded timeに追いつかれて1-1の引き分けです。内容はよくなかったけど勝利のチャンスはけっこうあったみたいです。しかしこの追いつかれ方は効きます。次はホームですし、もう次節の快勝に期待しましょう。https://www.rcdeportivo.es/の試合情報はこちらです。SD Tarazona: Yoel, San Emeterio (Pedreño, min. 89), Trilles, Amoah (Ares...
吉野作造の民本主義:宇野重規『民主主義とは何か』第五章メモ2
前回は日本の「政治」成立はどう考えられるか、という話でした。今回はさらに「参加と責任のシステム」である民主主義はどう発展していったかという話です。以下、だいたいの要約です。吉野作造は立憲政治の確立を前提に、これを完成するために「民本主義」の実現を訴えました。吉野によるとデモクラシーには二つの意味があり、一つは国家の主権が人民にあるとする学説であり、もう一つは「一般民衆の利益幸福並びにその意向に重き...
twitterで見かけたんですが、湿地帯ビオトープなら1年で作れるから大阪万博でやろう、って言っている環境保全の方がいました。いいですね、「生命」がテーマなんだから、直接湿地帯生物に触れることのできるブースとかも設けるといいかも。設置されることはまずないのが悲しいです。今回、「生命」がテーマになっているはずなのに、ミャクミャク様以外に生命ぽい話全然出てきてないですよね。木造のリングとかよりもよっぽど生命や...
幼児期の自発的運動パターン:多賀厳太郎『脳と身体の動的デザイン 運動・知覚の非線形力学と発達』第4章メモ1
四章に入ります。身体運動の発達に関してみたいで、佐々木正人の『アフォーダンス入門』の内容とかぶるところもある感じなので、対照させながら読んでみたいです。以下、だいたいの要約です。Ⅳ章 初期発達過程におけるU字型現象1 運動の分化と統合ヒトの運動の発達には三つの重要な時期があって、胎児期の運動の発現、生後数ヵ月での運動の発達、二足歩行の開始の三つです。胎児期に現れる運動の連続性・不連続性に着目すると、...
blogに上げてたつもりでそんなことはなかったデポルニュースです。試合は土曜の夜にあってもうそのときにメモ帳に書いてたんですけどね。遅くなりましたが第12節の結果です。2023/11/112023-2024 Group 1 of the First Federation 12thRC Deportivo 2 - 0 SD Logroñés内容は決して良くなかったようですが、ちょっとずつ勝利が増えてきているので素直にそこは喜びたいです。今期は連勝につながるかなというところでひどい内容で負け...
日本近代の民主主義の成立:宇野重規『民主主義とは何か』第五章メモ1
第五章に入って日本の民主主義についてです。残り少しなのでいっきに最後まで行きたいです。以下、だいたいの要約です。1 民主主義の成立へ日本の民主主義の場合、何を基準にして民主主義とみなすか判断が困難です。古代ギリシアにおいて、公共的な議論による意思決定を民主主義の成立に先立つものと考えることができます。このような意味での「政治」を日本ではどの時代に見出すことができるか見てみることにします。一つの焦点...
若い人は知らないかもしれないけど、20年くらい前までは世界情勢はわりと希望的観測が多かったんですよ。パレスチナ問題もパレスチナとイスラエルの間で合意が成立してたし、そのまま解決に向かうものだと思ってました。恥ずかしながらガザ地区の現在の状態とかまったく知りませんでした。ウクライナ戦争もそうですが感情がなかなか追いつかないです。日本としてするべきことは、まずは避難民への人道支援であることに異論はないで...
格助詞ノの付加誤用の理由:小林春美、佐々木正人編『新・子どもたちの言語獲得』第6章メモ4
前回はヲ→ガの誤りの理由の考察でしたが、今回はもう一つ、格助詞ノの付加誤用についての考察です。これは「大きい袋」を「オオキイノ フクロ」のように間違える場合です。以下、だいたいの要約です。理由として二つ考えられます。まず一つ目は、「名詞+助詞ノ+名詞」の過度の一般化による、というものです。その場合、モデルとなるその用法は付加誤用より前に高い頻度で使用されていると予測できます。実際のデータから、「形容...
立憲民主党の泉党首の「5年で政権交代を目指す」発言、左翼の人間からしてみるとすごい残念ですね。もちろん次の政権交代がかなり難しいのはわかります。でもこれだけ内閣支持率も自民党支持率も下がってるんだから、次の政権交代もないことはないと思います。自民党支持者でも今の政権は支持できないって人もいるでしょうし、支持政党なしの人で維新は信頼できないって人が投票に行って入れてくれるかもしれません。実のところ、...
2023/11/052023-2024 Group 1 of the First Federation 11thReal Unión 3 - 0 RC Deportivoええと、これは夢なんじゃなかろうか。夢だったら覚めますよね。悪い夢から早く覚めますように。https://www.rcdeportivo.es/の試合情報はこちらです。Real Unión Club de Irún: Irazusta, Eimil, Antonio Montoro, Imanol Baz, Joseca, Rivero (Beobide, min. 69), Solís (Córdoba, min. 87), Vidorreta, Alain Oyarzun (Iván Pérez, min....
大量に出現した「モッブ」:宇野重規『民主主義とは何か』第四章メモ5
第3節に入って、二十世紀後半の民主主義の議論についてです。まず第二次大戦以降の時代背景と、続いてハンナ・アーレントの議論についてです。以下、だいたいの要約です。3 参加と平等の回復を目指して経済学者トマ・ピケティによると、第二次世界大戦後の先進国内部では、歴史的に見ても例外的に経済的平等性が成立しました。戦後民主主義の安定期があったわけですが、1970年代には岐路を迎えることになります。二度のオイルシ...
2023/11/1Copa del Rey 1st roundCD Covadonga 1 - 3 RC Deportivo大幅に選手を入れ替えてのCopa del Reyの1回戦は延長の末1-3勝利で次ラウンド進出です。攻撃陣のうちMella以外は活躍できず苦い試合になってしまったようです。リーグで出れない選手に機会を与えられるので、できるだけ上まで行きたいところです。最近は1、2回戦敗退ばっかりの気がするので、3回戦とかで1部や2部のチームとの対戦を期待したいですね。RCDLC.comで...
肉食魚には人工飼料を食べてくれる魚とくれない魚がいます。今回は比較的人工飼料を簡単に食べてくれる、二ホンナマズの餌付けについてです。10cmくらいまでの稚魚ならまず問題なく人工飼料を食べてくれると思います。しかし採ってきたときにすでに30cmとかになってると、そこそこ工夫しないと人工飼料を食べてくれない感じです。今年とってきたナマズが30cm未満くらいで、人工飼料を食べてくれるようになるまで一月くらいかかった...
「ブログリーダー」を活用して、むつきさっちさんをフォローしませんか?
最近のネット記事は、参政党にジャックされた感があります。Youtubeでも、胡散臭い政治動画がやたらおすすめに出てくるようになりました。いろいろ心配になるのはわかります。でもまずは落ち着きましょう(自分が)。昔から極右というか、カルト政党はありました。昔との違いは、極右の主張を補強するのにカルトを使ってるみたいで、主従が逆転した感じですね。それでいて陰謀論のトンデモ感が増してるのが戸惑う理由かも。「日本...
第四章に入ります。ざっと見る感じ後期フッサールの思想についてみたいです。以下、だいたいの要約です。第四章 現象学の展開この章での問題点は次の三つです。1 近代的な世界像の成立2 間主観性3 生活世界これら三つのテーマについて『ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学』をもとに考察していきます。1 近代的な世界像の成立実証科学を除いて西洋の学問は19世紀に危機を迎えます。その理由は<主観-客観>問題の...
停止していたオートポイエーシス論のページをそろそろ更新したいです。オートポイエーシス論で原核生物を考えた結果、原核生物も真核生物の記述も、細胞システムを拡張すればよい、という結論になって終わってました。次になにを考えるかですが、多細胞生命体システムを考えるのが妥当かなと思います。それから真核生物の誕生をオートポイエーシス論的に記述を試みるのもありかもしれません。どちらも構造的カップリングで記述でき...
6月末になって動きが出てきました。まず前監督のGilsanzはデポルには残らず、2部の監督の職を探すことになったそうです。途中交代で残留を決める難しい仕事を達成してくれたのには感謝です。次の仕事も上手くいくとよいですね。もちろんDeporとの対戦を除いて。移籍マーケットも活発になってきてて、そちらはまとめて紹介しようと思います。今回は先日発表されたスペイン2部のスケジュールを上げておきます。25-26シーズン、スペイ...
『イデーン』を読むにあたっての注意点8つのうち、今回は7、8番目についてです。重要そうだけど話の流れがよくわからなくなりそうなところがけっこうあって、そこはもう飛ばします。以下、だいたいの要約です。7 意味統一としての「経験」…自我という極の意味*現象学における「超越論的主観」あるいは「純粋自我」の概念に対する批判があるが省略。現象学における<自我>はそれ以上還元されることのない、むしろ<超越項&...
新しく見返す心理学の本はヴァイツゼッカーの『ゲシュタルトクライス』にします。どの分野に分類すればよいか本当はよくわからないのですが心理学に入れておきます。ヴァイツゼッカーは多芸の人で臨床精神科医、生理学者など多数の肩書きを持つ人だったそうです。解説や訳者あとがきが複数あったり、本編とは別のところでヴァイツゼッカーについての紹介がされているので、余裕があればそこら辺もメモに残しておこうと思います。こ...
『イデーン』を読むにあたっての注意点8つのうち、今回は6番目についてです。以下、だいたいの要約です。6 <内在-超越>原理具体的に経験される事物は「いまここにある知覚」とぴったり重なるわけではありません。その経験されている事物は原的な体験を超えた
今回のメモでこの本のメモもやっと終わりです。第Ⅰ部はすでにまとめを上げています。第Ⅱ部は正直あまり関心をひかれなかったので、まとめはなしにします。終章 終わりと始まり-二一世紀近代の地平-近代は終わりを夢見る社会ともいえます。それは日本も同じで、西欧近代においつくことと、近代そのものが終わる日を日本人は夢見てきました。十九世紀型の近代における拡大運動により、今はもう外部が消失してしまった状態です。しか...
林原めぐみのblogで炎上騒ぎがあったみたいで、ちょっと調べたところ林原めぐみが心配になりました。「陰謀論とかにはまらないといいけど」という意味で。ルールを守らない外国人には何かしらの対処が必要では、というのはそれはそうです。心配になったのは外国人留学生への国からの支援への彼女の意見のところです。「外来種」といった表現は使うべきでないことは環境保全をしてる人たちからも言われているので、ここでは置いとき...
Antonio Hidalgo新監督就任が発表されてます。45歳で、前シーズンはSD Huescaを指揮していたそうです。契約は1年で更新オプション付きです。前監督のGilsanzにはコーディネーターとしての職を打診しているらしいですが、引き受けてくれるかはわからないです。移籍マーケットはまだ動いてなくて、どれくらいの動きになるかもはっきりしてない状況です。ただFabrilの方はすでに4人の選手の退団が発表されてます。移籍マーケットに動...
今回は前回の続きで、1990ごろに進行していた社会の変化のうち「国際社会」化の方です。今回で第六章メモも終わりで、残すは終章のみです。以下、だいたいの要約です。日本は社会性の形式の点では厳重な「鎖国」状態を続けてきました。心情反射作用の遍在というフォーマットを日本近代が持てた理由は、江戸時代から続く社会性の鎖国状態によるものかもしれません。1980年代になると、この人的「鎖国」は維持できなくなってきており...
ホームページの子どもの言語獲得3ページ目は、音声や言葉の獲得の心理学研究に通底する考え方を引き出してまとめてみようかと思います。具体例はその次のページに二つほど提示して、少し批判的なことも書く予定です。『新・子どもたちの言語獲得』の第二章から第四章までで、著者らには、子どもが言語に関わる何かを獲得するときに身の回りへの可能な身体動作とかが大きく関与している、という考え方が共通してあるようです。そこ...
第六章第三節に入って、たぶん1980年代ごろの分析です。以下、だいたいの要約です。三 新たなシステムへの模索これからの日本社会(1993年初版時において)の可能性として、一つは西欧近代社会への転換があります。しかし西欧近代システムには、一貫性を持った選択の主体としての個人という信憑が必要です。次に、そうした個人の選択の自由と両立するルールが存在すると信じられていることも必要です。これら二つの信憑を与えてき...
『イデーン』を読むにあたっての注意点8つのうち、今回は4、5番目についてです。以下、だいたいの要約です。4 超越論的主観における「世界の構成」ヘーゲルによると人間の<意識>は、対象への実践的な態度と、<意識>と<対象>の関係を想像的に対象化する意識の二契機があります。そして後者の契機をさらに対象として新たな高次の視線が生じ、この弁証法的な運動によって世界像が高次化されることになります。哲...
2025/06/01Liga Hypermotion 2024/25 42ndFT: Depor 0 – Elche 4Goal 0-1: (4’) Mourad, 0-2: (25’) John, 0-3: (31’) Valera, 0-4: (88’) Vigas負けること自体は仕方ないんですけど、いくらなんでもひどすぎる負け方でシーズン終了です。なんというか言葉が出てこないですね。もう来シーズンに頭を切り換えましょうか。すでにセンターバックのJaimeとPablo Martinezが今シーズン限りの退団が発表されてます。移籍情報とか、話題が...
第六章第二節メモ2回目です。以下、だいたいの要約です。日本的社会の日常的な社会決定システムは、個々の関係者の利害感情をツリーにそって調整する形で作動します。そのためツリーのどこかに切実な「痛み」(既得権益の侵害など)が発生しないかぎり、重要な決定を行えません。そして近い将来すさまじい「痛み」をもたらす問題などには対処できないことも示しています。日本は心情反射作用による情念の共同体をつくり上げてきた...
第六章第二節に入ります。この本も残り30ページほどなので一気にメモを取り切ってしまいたいです。以下、だいたいの要約です。二 旋回アンケート結果から推測される「伝統回帰」現象には、「無邪気な個人主義」と言えるもう一つの性質が見えてきます。*アンケートの分析結果があるが省略。70年代の不況により欲望自由主義社会の大前提である利害の拡大均衡性が一時的にではあれ破壊され、組織の大規模な再調整が行われます。「そ...
2025/05/25Liga Hypermotion 2024/25 40thFT: Zaragoza 1 – Depor 0Goal 1-0: (56’) Patiño (o.g.)大分選手も入れ替えてるし敗戦は仕方ないですかね。来期に向けてこれまでの控え選手はがんばって欲しいところですが、Patiñoはオウンゴールをしてしまいました。Ladiesの方はもう今季までの選手が5名発表されてます。来季は監督含めどうなるでしょう。次節が最終戦なので最後は勝って終わりたいですね。RCDLC.comでの布陣は下の通り...
第三章に入ります。第三章は『イデーン』を読むにあたっての注意点みたいです。以下、だいたいの要約です。第三章 現象学の方法『イデーン』を読むにあたっての注意点をまとめると8つになります。以下、順に説明します。1 自然的態度、素朴な世界像についてわたしたちが普段持っている「自然的な世界像」には、ある現れの性質があります。空間・時間ともにここ、または今から上下左右、前後への広がりを持ちます。そしてこの拡...
第二章メモ最後です。以下、だいたいの要約です。たとえば赤いリンゴを見ているという、ある個的な経験において、それが赤いリンゴであるという確信が現われてくるためには、あるレベルでの概念(知)がすでに成立している必要があります。「すると人間の個的経験の「明証性」(たしかに事物がいまここにあるという直接経験の確実性)の基礎として、単なる<知覚>直観のほかに、どうしても<本質>直観、つまりものごとに...
第四節に入ります。今回も重要と思えるところを抜き出しながらまとめてみることにします。四 世界内存在としての身体前節を受けて、「「意識的」ということが対象の同一化作用を介しての自己統覚を伴うという意味であるとするならば、知覚的な世界経験はまだ意識的ではありえず、いわば「前人称的」な層でおこなわれる匿名な機能である」とされています。意識と知覚を明確にわけることはできないとどこかにあった気がするんですが...
原核生物システム(オートポイエーシス論)のメモで、今回は構成素と構造についてです。簡単なのは前のメモにも書いた通り構造の方でしょう。細胞分裂により原核生物は増殖していきますが、そのこと自体を特別な構造で考えなくてよいと思います。細胞は生成プロセスの閉域形成の結果として排出される構造体でした。原核生物の細胞分裂も、DNA複製の後で細胞骨格による収縮環により細胞が分割されるみたいで、前の細胞との連続性が...
都知事選、蓮舫さん惨敗でした。でも、左派の人間にとっても、そうなるだろうという納得の結果でもありました。これもうすでに言われていることなんですが、最大の敗因は、すぐに都政を具体的にどうするか発表しなかったことだと思います。都政ですから、国政とは関係なしに具体策を打ち出すべきでしょう。本当はどうだったかわからないですが、自分には蓮舫さんの政策が見えてこなくて、たぶん都民のほとんども自分と同じ状況だっ...
第四章最後の節に入ります。日本近世後期の社会的決定システムについてです。今回も自分の言葉でまとめる感じにします。四 日本的社会の成立まず中村牧子による近世以降の日本社会の社会的決定の創出プロセスが紹介されています。それは①根回し-持ち上げ、②自己変更的態度、③上訴の三つのメカニズムの組合せとしてモデル化されています。①はaとbの二人に関わる決定が必要な場合にその共通の上位者が利害を調整して決定にあたる、...
デポルの新シーズンの動きが活発になってます。まずは二部の日程がRCDLC.comに上げてあったのでそれを下に書いておきます。画像を貼ればいいだけの気もするんですが、日付が日本と逆順だったりするので書き直しときます。24-25シーズン、スペイン二部リーグ日程FIRST ROUND24/08/18 : Deportivo - Real Oviedo (matchday 01)24/08/25 : SD Heusca - Deportivo (02)24/09/01 : Deportivo - Racing Ferrol (03)24/09/08 : Granada CF...
ホームページに作成する原核生物システム(オートポイエーシス論)ページのメモを何回か取ることにします。直接ページを作ろうとしてまったく進みませんでした。決められるものから順にメモを残しておくことにします。前回のメモで、原核生物は細胞システムとして考えるよりも、世代全体で生成プロセスが連続していくシステムとして考えた方がよいかも、ということになってました。この考え方に従ってページを作るつもりです。そう...
3節は残り6ページほどで、重要と思えるところを抜き出しながら、簡単にまとめておこうと思います。知覚はある種の構文法のような規則性に従って現れてくるのでした。白の上の赤い点という簡単な知覚でさえ「図と地」という一つの意味を持って現れてきます。こういった意味は主知主義のいう判断などではなく、有機的全体として現す構文法によることを発見したのがゲシュタルト心理学ですが、彼らはこのゲシュタルトを客体的世界のう...
メルロ=ポンティの章の続きで、第3節に入ります。今回はゲシュタルト心理学との関係などの内容で、自分はもうだいたい知っていることなので自分の言葉でまとめる感じにしようと思います。三 生きられる世界への帰還後期フッサールと同様に、メルロ=ポンティにおいても現象学的還元で照らし出されるのは「生きられる世界」です。現象学は自己完結的なものではなく同様の運動は経験諸科学の内部でも進んでいます。メルロはゲシュタ...
日本近世社会の思想の節も、今回のメモでやっと最後です。残り6ページほどで、自分の言葉でざっとまとめようと思います。朱子学と違って、仁斎学と徂徠学共に個人の自由な欲望を許容しているそうです。ただし仁斎学は「個人の自由な欲望・感情の発現が、その相互反射性を介して、自然に正しい秩序をつくる」のに対して、徂徠学は「具体的な制度技術によって、その自由を外的に整序することをめざした。」その説明が具体的に続いて...
序論のメモです。メルロ=ポンティはこの講義の前にいくつかの講義を行っていて、この講義はその続きみたいです。はっきりしたことはわからないですが、ネットで調べたところ、「子どもの意識の構造と葛藤」、「子どもの心理-社会学」の二つがそれにあたるみたいです。これらの講義録の方は今のところメモをとるかは未定です。「序論」はどんなことが書いてあるかざっとまとめて終わりにしようと思います。他の心理学研究をもとに、...
今回メモを取るところはメルロ=ポンティがフッサールの思想をどのように批判し、どのように継承したか、という内容のはずなんですが、今までに書かれていたこととそんなに変わらないように思えます。一般的に思われていることと違って、後期フッサールにおける現象学的還元は超越論的観念論ではなくて、人間の世界への内属を前提にその仕方を先入見をいったん置いて観察しようとするものだ、という感じのことがすでに書かれていま...
第6章に入って、ここから残りの章はほぼメルロ=ポンティについてです。第6章はじめは、サルトルとの関係やメルロの現象学の受容の経緯などで、簡単にまとめて終わりにします。Ⅵ メルロ=ポンティと現象学の現状サルトルとメルロ=ポンティは友人関係にあったのですが、政治的な見解の対立から次第に疎遠になり、メルロが55年の『弁証法の冒険』のなかでサルトルの政治的な見解に痛烈な批判を加えたことで、仲違いが決定的になったそ...
サルトルの章のメモ最後です。今回もよくわからないところが多かったのですが、結論としてはわりと単純だったりするので、今回は結論部分だけメモって終わりにします。サルトルは『情緒論素描』において、純粋現象学と経験的心理学のほかに、「現象学的心理学」をおそるおそるながらにも提唱しているそうです。心理学で対象となっているような状況そのものを考えるために現象学が必要ですが、その進展はまだ不十分なので、さしあた...
2024/05/30Depor 2 – Castellón 1 0-1: (39’) Douglas Aurélio, 1-1: (68’) Lucas Pérez, 2-1: (75’) Pablo Martínez2024/05/03Castellón 2 – Depor 4 (agg. 3-6) 1-0: (4’) Douglas Aurélio, 1-1: (28’) Lucas, 1-2: (44’) Mella, 1-3: (48’) Lucas, 2-3: (52’) Suero, 2-4: (73’) Davoスペイン三部のグループ1とグループ2の優勝チームによる、三部優勝チーム決定戦が行われてました。ホームとアウェー共に勝利で見事三...
2024/05/192023-2024 Group 1 of the First Federation 37thReal Sociedad B 1 – Depor 1 1-0: (54’) Mikel Goti, 1-1: (74’) Barbero2024/05/252023-2024 Group 1 of the First Federation 38thDepor 3 – Real Unión 1 1-0: (21’) Alcaina, 2-0: (64’) Salva Sevilla, 3-0: (82’) Mella, 3-1: (90+3’) EscobarDeportivo: (4-2-3-1) Eric Puerto – Ximo Navarro, Pablo Vázquez, Dani Barcia, Iano Simão – José Ángel, ...
メモを取ってるのを忘れてて、数ヵ月ぶりにこの本を開きました。読み切ってしまいたいので、これからは週1ペースでメモをとっていきたいです。今回は要約ではなく、簡単なまとめという感じでメモをとることにします。まず朱子学についての説明があって、長いですが抜き出しておきます。「朱子学は、社会制度・社会秩序の根拠を客観的な原理性「理」にもとめる。「性即理」、すなわち人間の内奥に存在する本質「性」にはある原理が...
サルトルの章、2回目のメモです。あんまり興味をひかないのと、引用されている部分がよくわからなかったのもあって、10ページ近くをざっとまとめて終わりにしようと思います。サルトルが現象学へ向かった動機が説明されています。フッサール初期には「自我を意識の綜合的超越的所産と見る」考え方が含まれていたようで、現象学を「独我論」から救うとともに現象学的還元の無動機性に一つの解決を与えようとしたとのことです。サル...
脳と身体の動的デザイン 運動・知覚の非線形力学と発達 (身体とシステム) [ 多賀厳太郎 ]価格:2420円(2024/5/18 21:12時点)感想(0件) 多賀厳太郎『脳と身体の動的デザイン 運動・知覚の非線形力学と発達』 評価: この著作は人間の行動に関する心理学的知見を非線形科学で説明をつけようとする野心作です。ただまあ、納得のいかないところも多々あって、思考途中の段階で思想をまとめるところまではいってないというこ...
今回でメモ最後で、残り10ページ弱をざっとまとめます。次は書評と要約を書くことにします。環境との相互作用は身体発達においてどれくらい重要か、という問題提起がされています。ネコの縦縞だけを見せて育てる実験やヒトの先天性白内障についての知見が述べられていますが省略します。これらを受けて、身体と環境は生得的に強結合状態で、それがより柔軟になって新たな結合状態となる、という感じで考えられています。また、何ら...
最終第5章「脳と身体のデザイン原理」のメモに入ります。20ページ弱ほどで、2回でまとめてみることにします。工学的な計算論の話からはじまっています。工学的な計算論は、あくまで与えられた目的を実現するもので、モデルになっているシステムそのものを再現するものではないです。工学的な計算論でのモデル化について説明がありますが省略します。著者の考えているシステムは自己組織的にモデルが生成されるタイプです。制御する...