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ノラ学者のメモ帳 https://noraschmemo.blog.fc2.com/

野良学者やってます。 読んだ本とか研究用のメモを置いてます。 とりあえず西洋哲学からはじめて、現在は生物学、オートポイエーシス論、経済学、心理学、その他いろいろです。

むつきさっち
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2020/08/26

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  • 子どものまわりにことばがあるということ:小林春美、佐々木正人編『新・子どもたちの言語獲得』第10章メモ1

    佐々木正人による第10章「「ことばの獲得」を包囲していること」のメモからとっていきます。章タイトルから『アフォーダンス入門』の終わりの方の章と連続しているのがわかります。アフォーダンスの視点で子どもの言語獲得を説明してみよう、という内容です。第10章 「ことばの獲得」を包囲していること1 「ある」からはじまる1節はソシュールの引用から始まっています。佐々木による引用部分の内容を簡単にまとめると下のように...

  • 不可制御自由度下での二足歩行:多賀厳太郎『脳と身体の動的デザイン 運動・知覚の非線形力学と発達』第2章メモ4

    第二章の2節に入ります。1節に続いてグローバルエントレインメントモデルをもっと現実に近づけていく、という内容です。ここまでのモデルはかなり単純化したものなので、単純化により現実にそぐわなくなっているのではないかという疑念が生じます。脳神経系にこのモデルを近づけるのは難しいのですが、筋骨格系はより実体に近いモデルを作ることができるので、そちらから接近していこう、というのが2節の内容のようです。2 ヒト...

  • 小林春美、佐々木正人編『新・子どもたちの言語獲得』メモ1

    新・子どもたちの言語獲得 [ 小林春美 ]価格:2,530円(2022/6/27 12:18時点)感想(0件) 次に読む心理学の本は、小林春美、佐々木正人編『新・子どもたちの言語獲得』にします。この本は多数の人たちの共著で、各章を各人が担当する形になっています。下に目次を示しますが、目次からわかる通り、子どもの言語獲得に関する話題をかなり幅広く取り上げた本です。2008年の本なので10年以上前に出版されてますが、たぶん現在の理論...

  • 古代民主主義への批判:宇野重規『民主主義とは何か』第一章メモ5

    第一章最後のメモになります。前回まで古代ギリシアでの民主主義の発展とその説明でした。今回は民主主義への批判と共和制についてです。以下、だいたいの要約です。3 民主主義の批判者たちアテナイでの民主主義の批判の一つに、その最盛期は短く衆愚政治へと陥ったというものがあります。実際にはアテナイの民主主義は200年近く機能したし、その間アテナイはもっとも安定し文化的にも実り多いポリスの一つでした。この200年間で...

  • ゼクテとキルへ:佐藤俊樹『近代・組織・資本主義』第二章メモ4

    前回までは契約神学の説明で、第三節はその契約神学が具体的に社会にどのような変節をもたらしたか、という話です。三 契約神学の社会まずゼクテとキルへの説明から始まっています。中世カトリックは人間に「シンテレーシス(syntheresis)」とよばれる、「人間個体に内在する自然発生的な正しい秩序への傾向性」を見ていたとのことです。プロテスタンティズムはこれを否定していて、つまり中世カトリックでは人間は「善なるもの...

  • ホームページの動物行動学ページ作成に向けて:ホームページ用メモ2

    ホームページに動物行動学のページを作ろうと思ってます。心理学入門のサブカテゴリ―として「動物行動学入門」を作る予定ですが、まだカテゴリーの名前もはっきり決めてない状態です。「動物行動学」をどのような形で紹介するかを、ある程度は決めておく必要があるでしょう。一応、生物学科の生態学講座出身として、今までホームページに上げた分野に比べたら、一番専門に近いです。でも本を参照にしないと書けることがないです。...

  • 生成原理としての自然(フュシス):木田元『反哲学史』第四章メモ1

    第四章のメモを取り忘れてました。順番がかなり前後しましたが、第四章のメモをとることにします。以下、木田元『反哲学史』第四章前半のだいたいの要約です。第四章 ソクラテス以前の思想家たちの自然観まだ哲学という言葉が存在しなかったころの思想家たちを表すのに、ドイツの哲学史家の言葉「フォアゾクラティカー」を借りてくることにします。彼らに共通して言えることは、ギリシア本土の出身者ではなくイオニア地方などの出...

  • 大村敏介『本能行動とゲシュタルト知覚』書評と要約

    本能行動とゲシュタルト知覚 [ 大村敏輔 ]価格:3,630円(2022/6/20 12:45時点)感想(0件) 大村敏介『本能行動とゲシュタルト知覚』評価: 最近はほとんど取りざたされる機会のない、ローレンツの動物行動学とゲシュタルト心理学について考察された本です。どちらも非常に詳細な動物観察をもとにして考案された考え方ですが、それが故の煩雑さもあって、忘れ去られるどころか誤解されて広まってしまっている状況です。...

  • ブログをしばらく休みます

    デポルのプレーオフ敗退の傷心をいやすためしばらくブログを休みます。まあ、たぶん一週間くらい。今回はいけると思ったんですよね。実際、昇格に片足をつっこんだ状態でしたし。朝起きたときにいまだ悪い夢だった気がします。誰か夢だといってくれ。...

  • デポルニュース:22/06/12

    11/06/20222021-2022 the Primera RFEF プレーオフ2戦目RC Deportivo 1 - 2 Albaceteデポル、プレーオフ2戦目落としました。来年も3部です。後10分耐えればよかったんですけどね。まあ、よくあることです。選手はよくやりました。来年はきっと1位通過です。<<デポルニュース:22/06/05...

  • 大村敏輔『本能行動とゲシュタルト知覚』まとめ8

    メモまとめも最後です。Ⅷ. 2. 知覚・理性同型的認知心理学とゲシュタルト心理学との収斂の可能性Ⅷ. 2. 1. 全体と部分との因果的相互関係ウェルナー(H. Werner, 1933)は、「点としての個々人(個体)も、相集まって社会という一全体性を形成するが、この一全体性も、もはや個体の特性に帰すわけにはいかない。つまり、超個体的全体性は、個体を総合することによって得られるものではない」と考えている。「人間の社会では「言語」と...

  • 大村敏輔『本能行動とゲシュタルト知覚』まとめ7

    第Ⅷ章のメモまとめ1回目です。この章が最終章で、本全体のまとめのはずです。今回は第1節のメモまとめで、本能行動のまとめにあたる部分です。Ⅷ. 1. 本能行動の構造・機能・エネルギーローレンツは本能行動は経験による修正を蒙らない行動様式として明確に定義している。逆にそのような修正を余儀なくされる行動様式が、「欲求行動」にあたるが、ローレンツの定義は曖昧である。ローレンツは刷り込みや真空反応に生体の自律性を見...

  • 恩恵の契約:佐藤俊樹『近代・組織・資本主義』第二章メモ3

    前回は法人が王の二つの身体論をもとにしているという話でしたが、今回は大きく変わって、ピューリタニズムの契約神学についてです。ピューリタニズムがあみだした社会と教会の一次モデルは「契約神学(federal theology)」で、これは文字通り人間が神と契約を結ぶという理論とのことです。アダムを通じて神と人間の間に結ばれたのが「業(わざ)の契約(Covenant of Works)」で、これは一定の戒律をまもれば救済されるというも...

  • 今頃東方シリーズにはまる

    存在だけは知ってた(主に薄い本で)東方シリーズに今頃はまりました。もともと2Dスクロールシューティングは好きだったんですが、高校のときくらいから出るゲームが減っていったのもあって、もう20年はやってませんでした。久しぶりの2Dスクロールシューティングだったんですが、弾避けが楽しくて楽しくて。こんなに楽しいもんだっけ?と遠い記憶を思い出そうとして、遠すぎてもはや思い出せません。噂には聞いてたんですがマジで...

  • 大村敏輔『本能行動とゲシュタルト知覚』まとめ6

    第Ⅶ章のメモまとめ二回目です。途中、恒常性の生理学的機構についてよくわからなかったとメモに書いてあって、やっぱり今でもよくわからないのでそこは飛ばします。Ⅶ. 2. 知覚系の驚嘆すべき計算機能(続き)われわれの知覚においては、最終的な帰納の結果のみが意識に昇るのであり、帰納の基礎となるような個別的末梢的報告は知ることはない。その都度の下位の機関は、多くの個別的データを受け取って、「各機関自らの「責任」に...

  • デポルティーボ・ラ・コルーニャニュース:22/06/05

    05/06/20222021-2022 the Primera RFEF プレーオフ1戦目RC Deportivo 4 - 0 Linares Deportivo快勝ですわ。でも前半決定機たくさん作られてけっこう冷や冷やもんでした。これで今シーズンもプレーオフ決勝のみです。もうどんな形でもいいから二部に上がってほしいです。RCDLC.comの試合経過は下の通りです。-----前半はサイドから決定機を作られまくるがMackayのセーブで何とかしのぐ。30分過ぎからはボールを持てるようになって、...

  • ベクトルとは:高校数学1

    順不同で高校数学のページを上げていきます。まずはベクトルからです。高校の二年、数Bではじめて出てくる概念ですが、考え方自体は中学数学の座標系の中でこっそりと使われています。それから中学理科の力の分解(今は中学ですでに力学が始まっている)のあたりでも出てきました。そんな風に高校数学のベクトルを習うまえにすでにベクトルを使用しているのですが、あらためて数学のベクトルを学ぶためには、概念からゆっくり考え...

  • 高校数学インデックス

    高校数学も説明に苦労することがあって、ここに説明を上げていくことにしました。とりあえずベクトルから始める予定で、数列、微積やって数IIIとか、むしろ高校での学習順とは逆に上げていくつもりです。<数I><数A><数II><数B>〇ベクトルベクトルとは<数III>...

  • 大村敏輔『本能行動とゲシュタルト知覚』まとめ5

    第Ⅶ章のメモまとめに入ります。メモが8つもあるんですが、見返してみたら、よくわからなくて重要なところを引用して終わってるメモがたくさんありました。今読み返してもたぶんわからないので、そこらへんは飛ばしてまとめていこうと思います。第Ⅶ章 ゲシュタルト知覚の卓越した認識機能Ⅶ. 1. ゲシュタルト知覚と無意識推理我々の神経装置による知覚的報告は「全く内省や知的統制の及ばない、それでいて、「理性」の働き(つまり...

  • 木田元『反哲学史』まとめ1

    メモを取り終わったのでまとめにいきます。十一章まであって、今回は「はじめに」から第三章までです。はじめに一般に20世紀の哲学者は自分たちのおこなっている思想的営みを「哲学」と呼ぼうとしなくて、西洋哲学の「批判」や「解体」を目指す運動を「反哲学」の言葉で要約できそうです。西洋文化形成のイデオロギーであった哲学を日本で勉強することにはある種の奇妙さがあるのですが、「反哲学」の立場に立ってみれば、われわれ...

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