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ノラ学者のメモ帳 https://noraschmemo.blog.fc2.com/

野良学者やってます。 読んだ本とか研究用のメモを置いてます。 とりあえず西洋哲学からはじめて、現在は生物学、オートポイエーシス論、経済学、心理学、その他いろいろです。

むつきさっち
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2020/08/26

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  • 未来像による知能行動の成立:ホームページ用メモ6

    前回のメモで、本能行動と欲求行動、洞察的行動をプロセス経路の縮減と新生で説明できるかもしれないこと、オートポイエーシス論としては未来像の浸透による知能行動の成立を説明できるかもしれないことを書きました。もうちょっとこのことについて考えてみることにします。これまで論文等で参照してきた洞察的行動は、類人猿が台を使って吊るされたバナナを取る場面です。これはケーラーの実験映像をローレンツが文章に起こしたも...

  • 言語の生得性に関する議論:小林春美、佐々木正人編『新・子どもたちの言語獲得』第1章メモ2

    第一章第2節のメモです。ここも考えなくていいことを考えてるんじゃないの?と思える内容なので、ごく簡単にまとめます。2 言語の「生得性」をめぐる論争前節は、文法は生得的にあるかどうか、という感じの内容でした。今節はチョムスキーに続いてピンカーが話題に上がっています。ピンカーは言語の生得性を強く主張しています。その主張の根拠となる事例が記述されていますが省略します。小さな子供でも埋め込み文を上手く扱え...

  • コムーネ:宇野重規『民主主義とは何か』第二章メモ1

    第二章に入ります。二章は古代ギリシアで生まれた民主主義が現代の民主主義の引継ぎといえるのかどうか、どのような関係を見いだせばよいか、という話のようです。第二章 ヨーロッパへの「継承」1 西欧における議会制古代ギリシアの民主主義の重要な要件の一つは、対面型社会であったこととのことです。ポリスの中でかなり大きかったアテナイでも、民会には大勢の人が直接駆けつけました。彼らは直接発言する権利を持ち、またす...

  • 個人の権利の不可侵と私有財産の不可侵:佐藤俊樹『近代・組織・資本主義』第二章メモ7

    第二章最後のメモです。これまでのまとめになっているはずですが、けっこうな部分がよくわかりません。わからないところは置いといて、第三章までメモとってから考えることにします。まず、ゼクテの論理をもとにした社会と社団の交錯が近代社会を産み出した、というところからはじまっています。社団が具体的に何を指すのかがよくわからなくて、たぶん法人や近代組織のことだと思うのですが、後回しにします。この交錯に理念的な『...

  • デポルティーボ・ラ・コルーニャニュース:22/07/25

    デポルのプレーオフ敗退から1月以上経ちました。選手の入れ替えもかなり激しくて、Noelが移籍とか監督のBorja Jiménezは残留とかいろいろありました。移籍選手リストとかもまとめようかと思ってますがそっちは気分次第です。デポルのオフィシャルサイトが相変わらず英語ページを更新してくれないので、今シーズンはツイッター情報メインで紹介していけたらと思ってます。早速ですが今シーズン最初のプレシーズンマッチが行われまし...

  • 知能行動のオートポイエーシス論的説明:ホームページ用メモ5

    ホームページで本能行動と動物行動をオートポイエーシス論で考えるページを上げてます。関連ページ:本能行動と欲求行動(オートポイエーシス論)そのページでは環境との相互浸透による身体作動の経路の縮減を本能行動、新生を欲求行動と考えてます。それでこの考えだと本能行動と欲求行動の間にさして差がない、という結論が出てきます。欲求行動は主に学習とかそのあたりを想定してますが、類人猿における洞察的行動とかもここに...

  • 木田元『反哲学史』まとめ3

    第五章「プラトンのイデア論」のメモまとめです。章タイトル通りイデア論がメインで、後半はイデア論の背景についてでした。まずイデア論は政治的、実践的な関心に強く動機づけられたものです。イデアもエイドスもだいたいは「形」を意味する言葉でした。イデアは目に見える形ではなく、洞察によって心で捉えられるようなものとして使われています。プラトンは事物だけでなく、「物の性質や関係に関しても、たとえば正しさのイデア...

  • 近代社会へ:佐藤俊樹『近代・組織・資本主義』第二章メモ6

    近代誕生の説明の佳境が見えてきてて、ここから三章まで一気に読みたくなってきました。いやすでに二、三度読み返してるのだけど、もう内容覚えてません。週二、三回くらいにペースアップしてメモをとっていくかもしれません。四 「最初の」近代社会十七世紀のニュー・イングランド社会は具体的な規範のレベルでは「中世的」といえるような厳格な社会だったそうです。当時の教会で具体的な罪とされたものが多数紹介されていますが...

  • ベクトルの成分表示と単位ベクトル:高校数学(ベクトル3)

    すでにベクトルの成分表示に言及してますが、もう少し補足説明を行っておきます。平面のベクトルを考えるとき、できるだけ簡単で考えやすいように、基準となる軸が直角になるように二つとります(本当は直角でなくてもよい)。x軸と平行で大きさ1のベクトルをe1ベクトル、y軸と平行で大きさ1のベクトルをe2ベクトルとおくと、この二つのベクトルの実数倍のベクトルの組み合わせで、一つの平面ベクトルを表現できます。具体例で見た...

  • 生理学的・心理学的な記述と対立関係との対応:「欲動とその運命」メモ9

    フロイトの「欲動とその運命」が途中からわからなくなる理由は、前半の生理学的・心理学的な記述と後半の具体的な話のつながりがわからなくなっているためじゃないか、と前回のメモに書きました。それで前回は生理学的・心理学的な記述の方をまとめました。ざっくり前回をまとめると下の感じです。欲動は刺激と類似するが、欲動は有機体内部から生まれるもので、欲動の解消には内部の刺激源泉を目的に適った形で変容させることが必...

  • 文法の生得性:小林春美、佐々木正人編『新・子どもたちの言語獲得』第1章メモ1

    佐々木正人による第10章のメモを取り終わったので、第一章に戻ってメモをとっていきます。まず第一章、第1節は古典的な言語獲得理論についてで、個人的には考える必要のないことを考えているだけに思えます。1節は10ページほどで、ごく簡単にまとめておきます。第1章 言語獲得理論の働き 生得性をめぐって1 行動主義からチョムスキー理論へまず行動主義から始まってます。心理学での学習における「連合」の考え方で子供の言語獲...

  • ベクトル(高校数学)の内容:ホームページ用メモ4

    ホームページのベクトル(高校数学)ページ作成に際し、先に作成する項目をまとめておこうと思います。受験用のページではなく大人の復習や逆に中高生の予習用のページを作る予定です。とはいえ大学入試でよく出る内容は押さえておこうとも思います。今のところここのブログにベクトルの定義と表記のページを上げています。その続きとして書く予定は下の通りです。3. ベクトルの成分表示と単位ベクトル4. ベクトルの内積5. ベクト...

  • 木田元『反哲学史』まとめ2

    第四章「ソクラテス以前の思想家たちの自然観」のメモまとめです。第四章は前章のソクラテスのアイロニーを受けて、その対象となったものは何かという流れでこの順番になっているみたいです。古代ギリシア時代のフュシスの思想から始まっています。自然と訳されるフュシスという言葉があって、いくつかの意味があります。ソクラテス以前の思想家たちが「フュシス」の言葉の中に見ていた意味は、「自然(もののおのずからある姿)」...

  • ニュー・イングランド社会の秩序構造:佐藤俊樹『近代・組織・資本主義』第二章メモ5

    今回の内容はつながりが読み取れないところがけっこうあって、その辺は佐藤の結論をとり上げるにとどめることとします。マサチューセッツ社会の原理が説明してあるんですが原理だけ書いて飛ばします。①真の信仰に目覚めた個人からなる社会、②社会はその個人が契約を結ぶことによってつくりだされなければならない、③真の信仰に目覚めない人間が存在する、の三つです。この原理はその社会で生きる人に見られる考え方のことだと思い...

  • 生理学的、心理学的基付けのまとめ:「欲動とその運命」メモ8

    フロイトの論文「欲動とその運命」のメモを取ったわけですが、途中からよくわからなくなってました。その理由は前半の生理学的、心理学的な考察と後半のサディズムとマゾヒズムの話なんかがどう繋がってるかを読み取れなかったことみたいです。前半部分が後半部分のどことどういう関係になって基付けになっているのか、ちょっとだけ調べてみたいと思います。前半部分はメモ三つで、3ページを行ったり来たりするの大変なので、まず...

  • ベクトルの演算規則:高校数学2

    前回ベクトルがどういうものとして定義されているか説明しました。一つ忘れていたのが、ベクトルは自由に平行移動可能だという性質をもつことです。場所を固定して考える位置ベクトルもあるのですが、いったんそうさせてください。それで今回は、ベクトルの記述と演算規則についてです。前回述べた通り、ベクトルは「向きと大きさを持つ量」です。ここから次の二つの規則がそのまま生まれてきます。1.あるベクトルに実数をかける...

  • アフォーダンス概念で子どもの言語獲得を考える:ホームページ用メモ3

    『新・子どもたちの言語獲得』第10章「「ことばの獲得」を包囲していること」をまとめれば、ホームページのアフォーダンスページに続きを書けそうな気がします。メモをすでにとっているので、それをもとに構成を考えることにします。第10章は佐々木正人が書いていて、3節構成になっています。1節が「「ある」からはじまる」で、ソシュールの引用から始まっていて、簡単にまとめると下の感じです。いったん成立した言語は我々の言...

  • 周りにある「意味」の配置からのことばの獲得:小林春美、佐々木正人編『新・子どもたちの言語獲得』第10章メモ3

    第10章最後のメモです。3 意味にたどりつくまでアフォーダンスの配置された環境で子どもはことばを習得します。重要になるのは、どうやって周りにある意味に出会うかです。子どもは他の誰かと一緒にいます。子どもの養育を行う大人がまず行うのは、多様な仕方で子どもの「注意を引く」ことです。「養育者と呼ばれる特別の人たちがまずすることは、循環するインタラクションのループによって、大人も含めて周りにあることに注意す...

  • 子どもたちを取り囲んでいること:小林春美、佐々木正人編『新・子どもたちの言語獲得』第10章メモ2

    第10章2節のメモです。2 子どもたちを取り囲んでいること大人の視点で、ことばを獲得しようとしている0歳児の周りを見ると、乳児を取り囲む環境は雑多なものに思えます。大人が子どもの前で一つの言葉を発したとき、その煩雑な周りの状態で何と対応しているか、大人の視点からは一見わからないように写ります。この本のそれまでの方法とは別に、子どもの周りにはどのようなものがあるか、よく観察してから考察しよう、という感じ...

  • フュシスからソクラテスのアイロニーへ:木田元『反哲学史』第四章メモ2

    第四章後半のメモです。ここは古代ギリシア時代のフュシスの思想が、どうソフィストとソクラテスへと繋がっていくかという内容です。以下、木田元『反哲学史』第四章後半のだいたいの要約です。生成、運動の原理であるフュシスはその秩序を持つはずで、ヘラクレイトスはlogos(ロゴス)と呼んでいます。このロゴスという言葉は多義的なのですが、ひとまずフュシスの「あり方の秩序・理法」を示すことばがロゴスであると考えてよさそ...

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