前回は、MMANAのスタブマッチに必要な(ショート)スタブの特性インピーダンスZoを求める結果式を示しました。 Zo=276log10(d/a) [Ω] ....(5.81) Zo;求めたいスタブの特性インピーダンス d;2線間の距離 a;電線の口径(半径) この式があれば、簡単にスタブの特性インピーダンスZoを計算できることはご理解いただけたと思います。 ただ、この式を導出してくると…
(その2)竹竿と電線で作成するフルサイズ2eleYAGI(10MHz)アンテナ
前回の10MHz比較アンテナの”おまけ”として、今回は10MHz用ワイヤー2エレメントYAGIアンテナの紹介です。 1.設計主旨 高さ6mと移動運用でも利用できるスケールモデルとしました。高さは低いですが、国内を中心に中距離DXにも対応できるモデルです。 但し、今回モデルは、エレメント間隔0.1λとしましたので、相対利得は7MHzよりは良いのですが、F/Bは少し劣ります。ですが、…
(比較)水平DP_10.130MHz_6mH_1.2㎜Wireモデルで検証
前回の自宅House Drive Antenna(以下、HDA)との比較のため、10MHzの銅線ワイヤーモデルを用意しました。地上高は、実際の給電点の高さを目安として、6mHとしています。10MHzの国内向けとしては、λ/4=7mですので、少し低いアンテナになります。 1.アンテナ定義
HouseDrive_Antenna for 10.13MHz(1.45倍Freq)実動作とMMANA検証
本日、午後11時45分(正午前)10.128MHz付近にバンド変更すると偶然にも国内が開けていることが判明、7MHz同調のままだと弱く入感だったのですが、AT-300の同調をとると俄然、電波が強く入感しました。 1エリアの特別局8J1Z/1(JCC-1105)がCQを出していたので、10Wで呼んだところ、即応答がありました。この時の交信レポートは、互いに599を送っています。 AT-300が10MHzだと、どのような…
HouseDriveModelをMMANA化#3-(4)アース抵抗増減VS放射パターン特性変化【完結】
前回の完結編です。まず、以前に紹介した建物基礎のアース抵抗についての紹介は、 ① 建物アース考(4)軽量鉄骨系支柱と 基礎コンクリート内部の鉄筋との 電気的特性の実地調査 https://jo3krp2.seesaa.net/article/504490747.html ② 建物アース考(6) 布基礎コンクリートの導電性に関する補足 https://jo3krp2.seesaa.net/article/504606990.html …
自宅HouseDriveModelをMMANA化#3-(3)建物基礎アース抵抗増加と放射パターン変化
本日朝8時過ぎに、10Watts CWでの交信実績が初めて得られました、アンテナ指向性から見ると弱い方向になるJA2エリアの沿岸地域に対して、His579-My559とギリギリの交信ではありますが、コールとレポート交換は完全です。一応アンテナ動作は、しているようです。 ※送信時の問題はTS-850とAT-300間の同軸ケーブル上のコモン電流の多さです。10Wまでパ…
(番外)竹竿と電線で簡単に作成できる7MHzフルサイズ2eleYAGIアンテナ
前回の12mH水平DPをちょっとだけ、改良すると面白いアンテナとなりました。自宅アンテナとは無縁ですが、田舎の田圃や畑地のちょっとしたスペースがあれば、簡単に組みあがるアンテナとして紹介します。 なお、2eleYAGIだと導波器タイプでのほうが性能が出やすいのですが、その性能を出そうとするとエレメント間隔と各エレメント長の調整の細かい作業が面倒です。今回は利得性能Gaは控えめ…
前回の(鉄柱)垂直アンテナを目標とした場合では、実際に行った受信状況だけでも国内向けアンテナとして不適合となりました。それで目標アンテナを変更しています。 国内向けとしては、水平系、その一番シンプルなかたちがダイポール(DP)アンテナです。7MHzバンドでは、過去に一番多く使用してきたのは、この水平DPです。その経験則から言いますと、国内向けのアンテナとして、最適なモデルは、地上高12mに設置した水平D…
自宅HouseDriveModelをMMANA化#3-(2)周波数特性と実際の受信状態で検証
このアンテナを実地検証するためにTS-850S(50Watts)とAT-300を設置しました。FT-1011でも内部チューナーでこのアンテナは動作できるのですが、自宅環境でFT-1011を使うことは少なかったので、受信感触がよく判りません。 以前の自宅のLW(7-3.5-1.8MHz)で長年使用していたのは、今回のTS850S+AT-300だったからです。しかし、それも2018年9月(台風で損壊)までになりますから、それも当時…
(原案)自宅House-Drive AnntenaをMMANAモデル化(#3)【λ/4Vert性能超】
高利得モデルを狙ったわけではありません。初回から前回の垂直アンテナよりも絶対利得Gaは超えていました。ですから#3モデルは、各部材の見直しをかけて、より悪い条件となるように設定したものです。それでも、合格ラインと判断していました、Ga=3.0dBi以上をクリアできました。 1.アンテナ定義
(目標設定)鉄パイプで作る7MHzλ/4垂直接地型アンテナ【絶対利得Gaの大地条件別対比】
今回の自宅アンテナの動作目標とする条件を決定するための予備調査です。通常の銅線ワイヤあるいは、アルミパイプを想定するのではなく、建物支柱となる鉄でパイプ形状としたアンテナ素材で動作できる限界点を知るために行うものです。 このアンテナよりも動作利得Gaが得られたならば、建物自体がアンテナとして動作することを証明できたと判断します。 1.アンテナ定義
PC-AudioシステムのWin10システムからの正体不明なお知らせ音若しくは注意喚起(?)音
昨晩、子守歌代わりの睡眠時の音楽鑑賞をPC-Audioシステム(Win10NotePC+USB-DAC+YAMAHA-ActiveSP,HS-5)で発生した現象です。音楽が鳴っているときは、解りませんでしたが、アルバムの全ての曲再生が終わった後に気付きました。 その音は、「ピロン」という音なのですが、次から次へとランダムなタイミングで鳴っていたのです。 その時は、もう眠くて面倒だったので、システム…
アンテナ展開(8)アンテナ側構造検討:屋根(軒)先の構造を写真分解
前回の中間報告でも紹介しているように耐電圧の構造的に一番気になっているTVアンテナステー線の根元構造についての実際の工事現場視察からの実地検証です。ただ、自宅の構造と全く一致しているわけではありません。家の間取り等で外観寸法が異なります。 (本論) 1.軒先に突き出した垂木部分
久しぶりにオーディオ関係の話題としました。前回にSPスタンドで大幅に改善できたことは間違いないのですが...。 しかし、2Fの専用の洋室にあるメインのシステムと比べるといくつかの不満点があるのです。 それの事情には、まず、両者SPの値段の差は、購入時の物価の違いを抜きにしても明らかに3倍以上あるので、これも仕方がないところなのかもしれません。その部分は、中低音部の締まりと中高音部のきらびやかな響き…
(判明)「幻」アンテナが高利得の理由:MMANAの問題点とその修正モデル
前回まで3回にわたり、検証した自宅の高利得モデルですが、やはり現実には「幻」だったとの結論を得ました。 まず、それを修正後のモデルで示します。 (本論) 1.修正済み自宅の仮モデル ※本当は、もう1組のループを加えないと本当の自宅モデルとはなりません。その前段階モデルへの修正です。 (1) アンテナ定義
現実とは異なるモデルなので、詳しい解析をしても仕方がないのですが、高利得結果が得られる理由だけは知りたいので、その分析に挑戦しています。 その鍵となるのが、今回の電流分布とみても良いのでは? 2.アンテナ形状と電流分布 (1) 正面から見た図
幻の高利得アンテナ(2)前回の訂正&更なる利得UP再現:Ga=20dBi超(電力比100倍以上)
まず、前回モデルの大きな間違いは、高利得で低放射角に放射できるのは、垂直偏波成分だったことです。それによる前回の記事訂正は既に行いました。 (再現失敗作?)自宅アンテナモデルの幻バージョン: 絶対利得16dBiに到達か!★一部記載誤りで訂正★ https://jo3krp2.seesaa.net/article/504895503.html 次に、主ビームが垂直偏波…
(再現失敗作?)自宅アンテナモデルの幻バージョン:絶対利得16dbiに到達か!
このモデルは、TVステー支線止め金具が支持部の部分にて薄鋼板でループ状に通電していることが判明するまえのTVステー線だけでアンテナとなっているモデルでのシミュレーション結果です。 このモデルで動作できれば、もうタワーへ高利得アンテナを載せる必要は無いと言えるようなアンテナです。しかし、何故、このような高利得となるのか?その理由が説明不能な不思議なアンテナモデルであり…
建物アース考(7)建物支柱と水平梁のMMANAワイヤ適合(鉄材)形状と大きさは?
今回のテーマは、 アンテナ展開(7)自宅アンテナ・諸々の検討事項(中間報告) https://jo3krp2.seesaa.net/article/504842311.html の後段で問題提起とした、 「建物の壁を支える縦柱と水平梁のH鋼とは、工事現場における現物同士の対比比較だと、それらの大きさ規模が違っていて、今までのモデルだとどちらも50㎜口径の鉄パイプで摸倣していましたが、水平梁だとその倍の100㎜口径の鉄…
AWXアンテナ分析(5)_2.3倍波(一辺0.567λ長):85.1MHz対応改良モデル(2)【水平パターン・ベスト】
2倍波と元の3倍波の途中の大きさモデルに「これぞ、AWXアンテナ」と言えるモデルが存在するのでは?と試行錯誤を続けた結果、一応納得ができるモデルに到達できたと思います。 ※細かい部分を微調整で、2.5倍波よりもパターンのきれいさでこちらのベストモデルとしました。 2.5倍波の場合、21.15m高リアルグ…
AWXアンテナ分析(4)_2倍波(0.5λ長):85.1MHz対応改良モデル(1)
前回の実際の受信アンテナのモデルは最大利得を狙ったもので、メインローブの分割には無頓着でした。当時は、このようなシミュレーションは、何もできませんでした。ですから、放射パターンの形は全くわかっていなかったと思います。 もし、今もう一度作成するとすれば、最大利得も大切ですが、それ以上に水平面/垂直面の主ローブの形を重視します。すなわち主ローブが1つだけの枝分かれ分割…
AWXアンテナ分析(3) 3倍高調波励振:85.1MHz付近受信専用アンテナ動作
なぜ、昔からAWXが「高利得アンテナ」だとアマチュア無線界で評価されているのか?は、この3倍高調波励振動作を指しているのかもしれません。 ただ、都市伝説的なところも否めません。というのは、DP,LW,ZEPP,果ては、スローパーアンテナですら、3倍高調波励振すると高利得が得られると過去のCQ誌記事でのアンテナ製作・使用レポート等において、堂々?と公表されていることが、その要因でも…
アンテナエレメントがAWX形状の場合、最大の特長と言える動作周波数の広帯域特性を検証しています。当時の業務通信の1つの放射器には、この広帯域動作が重要でした。これらをたくさん組み合わせることで広帯域特性を維持しながら、高利得アンテナとすることができたからです。 また、CQ誌アンテナハンドブックでは、300Ω(ネット情報だと200Ω)当たりの給電点インピーダンスとしています…
自宅アンテナの本番設計は、途中で停滞しています。というのは、家の構造物の素材及びその取付仕様を細かく見ていきますと単純なモデル化や教科書での安全基準をそのまま適用しただけでは、本当の安全設計とはならず、安心して運用できないことが、だんだんとはっきりしつつあるのです。 (一般論) 今から20年以上昔となるアパマン運用時代には問題は表面化しなかった、アパート/…
AWXアンテナの実態をネット情報で探るも、詳しい解説されている情報が見当たりません。V,UHF(144/430MHz)共用アンテナとして利用している模様ですが、そのデータ解析の詳細は公開されておりません。 (未確認情報) AWXアンテナの歴史的使用例に関してもネット情報では、よく判りません。過去の何かの資料の記憶だけですが、元々は、海外向けHF帯固定通信用のアンテナ群(カーテ…
自作アンテナのルーツ(4)補足編;MMANAによる21MHz,2eleYAGIアンテナ再現
自作ルーツ(4)で紹介したアンテナをMMANAで再現しました。すると実際のものよりもSWRが良い条件での動作確認となりました。同じようなアンテナを作成するのであれば、今回のMMANAデータモデルを推奨します。 ※エレメント間隔は1.43mと同じですが、放射器=6.94(6.79)m、導波器=6.54(6.45)mと少し長くしたほうが良いとの計算結果です。 …
自作アンテナのルーツ(5)3本の竹竿組合せ85MHz,FM放送受信用AWXアンテナ
こちらは、香川県の西部地方の(当時)詫間電波高専の寮の屋上に設置した自作アンテナです。1975年の時期は不明ですが、4年生の時になります。鉄筋コンクリート造4階建の屋上には、周りを囲むように手すりがあって、自分の部屋のちょうど真上に当たる位置に設置しました。 (本論) アンテナの概要は、長い目の竹(5m程度)1本を縦方向とし。少し短い竹(4m)2本をそれとは直交するよう…
水平CQ_ANT(4)中央給電6mH:自由空間内の単一反射モデルで検証
水平CQアンテナに大地反射を仮想するエレメントを追加して、自由空間での大地反射を模倣できる、いろいろなモデルでの検討を行ったのですが、残念ながらリアル大地条件までの利得を得るモデルは実現できませんでした。 しかし、大地反射の良否に関しての常識的なDPやLOOPで生じる反射とは異なる結果となることの傾向を探ることは、今回のモデルでも達成できたと思っています。 今…
自作アンテナのルーツ(4)21MHzアルミパイプ製2エレメント八木の設計・製作
これは、1974年の夏休みの後半の頃です。近所のローカル局の一人の協力もあって、二人がかりで、親類木工所にあった電動の工作機械を工場の休みの日に借りて、エレメントパイプ同士を接続できるように中に入る一回り細い中継用パイプと一緒に穴あけして、穴位置を合わせました。 アンテナの紹介は、過去記事 過去のアマチュア無線記憶(その4) 初めて設計・制作した自作八木ア…
水平LOOP(3)中央給電6mH&3mH検証~水平CQ大地特性解明のため事前調査と判る仮説理論
前回の水平CQ(アンテナ)の特異特性が、LOOP形状によるものでは無いことの証明です。加えて、地面高さの影響でも無いことを検証するため、3mHの単独LOOP動作も検証しました。 そして、今回の結果から、水平CQアンテナの特異特性の合理的説明できる仮説を導きだしています。 (本論) 1.共通事項 水平CQと同じ大地条件となるA:Bでの対象比較 A. 大地条件:都会地(誘電率5…
自作アンテナのルーツ(3)21MHz用竹竿とACコードで作成した初めての垂直系GPアンテナ
今回のアンテナ作成時期は、50MHz開局からほぼ半年後、高校三年生の夏休み時期です。この4月にアマチュア無線資格の2アマを受験して6月に合格しました。しかし、購入できたのは、TS-520X(公称10W:実質25W機)でした。 当時は、オイルショック後の物不足時代で、無線機も配給制(?)状態で、当時、和歌山市唯一のアマチュア無線専門店に入荷したのが、この機種でした。店主からは、次はいつ入荷できるか見通しがつかな…
水平CQ_ANTの中央給電6mH・反射器3mHモデル(再検証)(3)ワイヤーが銅線の場合
前回提示した問題点(2)に対しての検証になります。ここでは、水平DPと同じ素材の銅線(但し、1㎜半径)とします。 なお、銅線を比較用DPと同じ太さとしていないのは、実際の設計では、4㎜口径は線自体が重すぎてLOOP形状に張るのは、現実的ではないので、最もよく使われる2㎜口径(半径1.0㎜)にしました。ですから、今回のモデルは、検証用だけでなく、実際に実用化できるモデルとして設計を…
自作アンテナのルーツ(2)50MHzAM/FM帯用1ele_LOOP
二作目は、1972年の高校二年生頃だったかと思います。当時個人の開局は、50MHzAM/FM、無線機は、トリオTR-1100(1W出力)だったのですが、冬休みに和歌山市内のボロボロの木造アパートの2階の窓にあった手すりを利用して、木切れを十字架のように張り合わせて、釘で鈴メッキ線をその木切れの端に固定した垂直設置タイプの1エレメントLOOPアンテナです。 この時もSWR計は無く、全く無調製で使用しました。当時AM局は、50.5…
M.F.A.Model(5)水平CQ_ANT(2)中央給電(再検証)(2)水平DP補足;真上放射Ga=3.65dBiの求めかた
前回水平CQモデルの結果数値は正しいと判ったのですが、その根拠となる数値を図示していないことから、もう一度扱うこととしました。また、前回の疑問点だったゲインGaと大地状態との相関が、水平DPと今回の水平CQでは、逆転していることの回答(仮説)を追加しています。 全てを一記事内で書くと互いに絡み合う内容であるため、反って問題点が、ぼやけてしまうように思いました。そこで、各…
前回記事の訂正として、最終的に書いた内容に誤りがないか?を検証したものです。結果的に一番最初の記事の数値は全て正しかったことの裏付け資料です。 (新たな疑問) ところが、この結果を見ると水平LOOPと水平DPの場合では、 ①大地が都会地(誘電率5、導電率1mS/m) ②大地が都会地(誘電率5、導電率1mS/m)に加え、直下の大地だけの改善となる5m×12本のラジアルアース[…
Metal_Frame_Architecture_model(4)二階と一階梁で成すHorizontal-CQ_ANTENA(1)二階一辺中央給電
今回は、1階の梁で構成している高さ3.0m位置の水平ループを追加して、それらが独立動作した場合で考えてみます。ただ、現実には、縦の支柱構造があるために独立動作はできません。あくまで、構造を単純化しての基本関係を洗い出しています。 (留意事項) 今回から、梁は50φ鉄パイプ構造としてMMANAの条件に加えました。しかし、実際の構造は、…
アンテナ試作のルーツ(1)CB無線のλ/2長ワイヤーDPアンテナ
初めてワイヤーアンテナ(他の人が作成したものを改造)を使ったのは。λ/2長DPを27MHz付近のCB無線用としてです。当時は未だアマチュア無線の資格が無かった高校一年生時代のことです。ただ、CB無線では外部アンテナは一切禁止です。ですが、当時は、多くのCB愛好家皆さんは、同様な改造をされていたように聞いています。 最も、アメリカ輸出用5W出力の多チャンネル無線機と屋根上にGPアンテナを堂々と使用していた違法…
金属フレーム構造建物アース(3)2階梁の水平LOOP(2)菱形一角(建物端)給電の場合
前回は、建物の外壁一面の上部の中央位置から給電するタイプの特性を見ましたが、今回は、給電位置を建物の壁が交わる角の上部の点に変更した場合です。 なお、X軸は建物の縦、Y軸は横方向としているために放射パターンでは、XY軸相互に斜め方向になります。これだと前回の対比が一目でわかりにくいので、後段では、XY座標を45°傾けて描きました。それを見ていただけると特性は、中央給…
金属フレーム構造建物アース解明(2)二階(軒先)梁の水平LOOP構造(1)梁一辺の中央給電の場合
今回から始まるテーマは、最初は単純な水平ループから始まるのですが、だんだんと現実の建物に近づくにつれて、その動作が複雑なものとなります。また、建物構造が違うと全く動作が違ってきますので、各現場の実物をいかにMMANA上で計算できるモデル化が一番の課題となります。今回のモデル化においても、全く説明不能な計算結果となった場合もあります。今回からのシミュレーション結果は絶対正…
金属フレーム構造における建物アース(イメージアンテナ動作?)の実態解明(1)今回からの記事主旨
(はじめに) 昔のアパマン運用経験から言えば、金属フレーム構造建築物は、それ自体が大地の代わりのアース動作というよりも、アンテナ側の実態で、それとの結合するアンテナ実体(ここでは、λ/4電線)は、こちらが大地に対するカウンターポイズ動作となって、高さが低くても、電波は建物全体(建物内で生じるイメージの仮想アンテナ)から放射している実感(仮説)を得ています。 ただし、このケースが成り立つのは、…
自宅仮設アンテナ時のMMANA検証(3)実測時SWR≒3がハイインピーダンスでの場合
前回までは、地面に近いスローパー(建物アースの場合)の常識として、SWR=3の給電点インピーダンスZは、50Ω以下となることを前提にMMANAのモデル設計していました。 しかし、この逆の場合も有り得ると考えを変えて設計したのが、今回の簡易モデルです。 (本論) 未だ、建物のフレーム部分は、かなり簡略化しています。本当は、もっと複雑な骨組みですが、それらを全て含むモデ…
今回、予定しているTVのステー線を送信アンテナとして使用できるか?の検証を行いました。 元の参照記事は、 アンテナ展開(3)TVマスト/ステーリング/屋根馬とステー線の取り付け状況(完結) https://jo3krp2.seesaa.net/article/504283136.html の最後に述べた、ステー支持金具と建物の金属体との間の絶縁状態を調べることでした。 (本論) 1.絶縁物となる対象箇所について …
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前回は、MMANAのスタブマッチに必要な(ショート)スタブの特性インピーダンスZoを求める結果式を示しました。 Zo=276log10(d/a) [Ω] ....(5.81) Zo;求めたいスタブの特性インピーダンス d;2線間の距離 a;電線の口径(半径) この式があれば、簡単にスタブの特性インピーダンスZoを計算できることはご理解いただけたと思います。 ただ、この式を導出してくると…
利得とF/B追及したラジエータ直結アンテナの特質は、今回の周波数特性に顕著に現れています。 それらについては、個々のデータで分析していきます。 (本題) 1. 給電点インピーダンスZ(RとjX別)
ヘヤピンマッチに使うU字形の金具(ショートスタブまたは単にスタブ)の設計に必要な事前知識についての講座です。50MHzなら適当 に給電部に電線をU字に装着すれば、マッチングできると思えますが、力業での試行錯誤で求めるのは大変です。 一方、MMANAの「表示(V)」メニューにある「オプション(V)」をクリックすれば、次のような「スタブマッチ」タブを開けば、 ヘヤピンマッチの…
前回のモデルの全てのエレメント対象に50.0~51.0MHz範囲内でGaとF/Bを追求しています。そのうちのBestモデルの1つで、これが最良ということではありません。同様なモデルは、MMANAを使えば、いくらでも設計できます。 今回の目標は、50.0~51.0MHz全般におけるGaとF/B性能の維持に加えて、中心周波数50.5MHz付近をより重視する設計です。このため、各エレメント長とエレメント間隔の全てを…
今回は、放射器と第一導波器位置によるSWR特性のみを改善した状態での周波数特性です。これだとインピーダンスZ(R+jX)特性とSWR特性で見ると全く問題ありません。 しかし、一方で八木アンテナとしての性能(Ga,F/B)及びパターンでの周波数変化を見ますと50.750MHz~51.000MHz(以上) 周波数帯に特性が偏る傾向があるのです。これは、元の8ELE6MW.MAAのデータの癖というか、そういう…
今回からは、HF帯のマルチバンド八木で昔用いられた「直接給電-direct coupling」方式を掲げます。 50MHzにおいては、ラジエータがブームから電気的に浮いた状態とさらにラジエータを左右エレメントに分割・絶縁して、その中点にDPと同様に給電する方式となるので、給電箇所の絶縁と分割支持のための高周波性能に優れた樹脂部品が余計に増えることから、メーカー製のように部品コストにシビ…
前回は説明漏れとなりましたが、)「γC-match」若しくは、「γ・C-match」と言うマッチング形式名称はありません。前回勝手に命名しているものです。ただ、誰でも思いつく回路なので、同様な回路は既に使っておられるメーカーや個人がいるかもしれません。 ただ、今回の設計だと詰めがあまいのか?利得面において、γマッチとの差が1.0dBもありました。この利得差がこの形式に対する最終評…
今回は、今まで発表していない(個人的に見た記憶が無いだけで、既に発表済かもしれません。)新しいマッチング構造の紹介です。このマッチング方式の売りは、ロッドはωマッチに相当する短い固定長を選択できます。γマッチ用コンデンサーC1及びCマッチ用コンデンサーC2は、ほぼ同じ容量を使い、(Tマッチの時のCの容量に近い。)γマッチ単独の場合…
前回の問題点(2)については、コンデンサーC2を工夫して、例えば、16pF程度の固定コンデンサーと直列接続にして、16pF(最大容量30pF)可変コンデンサーとすれば、C2の調整もそれほどクリチカルにならないのかもしれません。これについては、最終の評価で書きました。 (本題) 1. 給電点インピーダンスZ(RとjX別)
γ(ガンマ)マッチの改良方式であるω(オメガ)マッチについて【参考】として検討します。というのは、50MHzでは、γマッチに対する優位性は薄れてしまうことから、個人的に50MHzでならωマッチよりもγマッチを推奨する立場だからです。 その理由は、 (1)ωマッチの特長であるロッド長がγの0.5~0.7倍と短くて固定長となることは、50MHzではメリットとは言えない。HF帯(特にローバン…
γマッチとほぼ同じ方法であるT-match方式との性能比較をしますと中心周波数50.5MHz付近では、Ga:19.71(T:19.02)dBiと+0.69dB増、F/B:23.19(FD:23.26)dBと-0.07dB減(ほぼ同等)となっています。一方、ラジエータ長を見るとγ:1.46m(T:1.56m)長とγマッチのほうが、10㎝も短くなっています。ですから、FDとT-matchとの比較の場合のようにラジエータ長が利得やF/Bを決定づけるとは言え…
今回から50Ω同軸ケーブルにて直接給電できるマッチング回路について考えます。その代表例は、γ(ガンマ)マッチング方式です。個人的には、50MHzで活躍した給電方式です。今から50年以上前にマスプロ電工製4エレメント八木に実装されていました。当時は、可変コンデンサーは小型バリコンでした。ですから、調整はとても簡単に行えました。また、主ビームの偏りは意識することはありませんでした…
T-match方式では、FD方式に比べると中心周波数50.5MHz付近では、Ga:19.02(FD:18.45)dBiと+0.57dB増、F/B:23.26(FD:23.88)dBと-0.62dB減と一長一短となっています。しかし、これはマッチング方式の違いというよりもラジエータ自体の全長の問題となっています。FD方式だと誘導リアクタンスを小さくするため、ラジエータ全長を短くする必要がありました。その一方、T-match方式だとラジエー…
今回から、前回述べたFDラジエータからの変形となるT-match方式について検証します。T, γ(ガンマ),ω(オメガ)のいずれもラジエータエレメントに並行に沿う、短いロッドにより、エレメント中央位置からオフセットした位置に給電する方法に分類される方法です。この方法についての動作原理の理解を得ることが難しいようで、ネットで公開している情報は、玉石混合的(正しい記述と誤った解釈と…
FDラジエータと1:4バラン方式を使ったアンテナの周波数特性について、MMANAで分析してみます。 (本論) 1. マッチング前の給電点インピーダンスZ(RとjX別) 2. 50.5MHzにてマ…
今回からは、MMANAモデルから改良したオリジナルモデルで、Radiator(放射器)をFD(フォールデッド)タイプにする方法です。これと同等な方法は、ナガラ電子のモデルで使用しているT形マッチングです。この場合は、フォールデッドロッドとラジエータエレメントとの太さ比でもって、FD給電と同等な給電点インピーダンスとなるように持ち上げています。ですから、同軸ケーブルを使ったUバランでの…
シングル放射器(DP)の8エレ八木における周波数特性です。 9. Z(R&jX)特性 (1)マッチング回路なし 51MHz以上となるとRとjX変化が大…
今はこちらが当ブログのメインテーマです。残るラプラシアンを導出すれば、これで球座標について完了します。 (本論) 一般形の直交曲線座標のラプラシアン表示 電磁気学(28)ベクトル解析の直交曲線座標(8)ラプラシアン(∇^2V) https://jo3krp2.seesaa.net/article/515700277.html ▽^2V =(1/h1 h2 h3)[(∂/∂u1){(h2 h3/h1)}{(∂V/∂u1)} …
前回は自由空間の計算結果でしたが、今回はタワー上にある20m高として大地反射を含めた計算結果です。また、前回の説明していない部分を補足します。 (本論) 5. 組み合わせパイプ・データ欄の見方
前回(番外)記事でお知らせした内容につき、元の質問者であるJA7PRV局から更なるコメントをいただきました。 、質問者の知りたい内容が明確となったことから、こちらでも少し、検討してみることにしました。ただ、ご希望どおりの回答となるか?は今のところ未定です。 ただ、今回のコメントにあった2020年11月29日付け記事で紹介している「3巻きバランを使ったωTマッチ」 NanoVNA活用(55)テクニカル講座2020…
一般的なTVアンテナ用ステー線の引き留め部分をサンプル写真にて紹介します。 (モデル住宅における参考例) 他の個人宅の現物写真を勝手に撮影して利用する…
次の写真は自宅の屋根の中央天頂部にあるUHF-TVの設置状況です。 アンテナ自体が支持ポールの低い位置となったのは、当初は、HF用アンテナ電線を支えるFRP…
この冊子にある「設計=施工へのワンポイント・アドバイス」記事を参考としています。 (冊子表紙のリンク) https://www.amazon.com/%E5%88%A5%E5%86%8ACQ-ham-radio-7%E6%9C%88%E5%8F%B7%E3%83%99%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%8A/dp/B08QTLNZ79 (本論) この記事の主旨は、当時はVHFのTVアンテナのステー線をLongWire(以下、LW)の…
新築時に用意した地面内の電線束=地表ラジアル線アースは、そのまま放置していました。今回これを使える機会を実現できるかもしれません。 というのは、来月当初予定で自宅2階部を一部リフォームすることになりました。その際に外壁に沿って一部足場が組まれることから、日頃手が届かない部分(屋根の片隅)にある(代用)アンテナ線からの引き込み電線を固定できるような準備をしたいと思…
これは、過去の大規模アンテナ設備に使用したことから分ったのですが、DIY店でも調達できる部品でも、プロご用達の専門店を利用すると例え1個だけの部品、今回は、ワイヤクリップ1個だけでの入手の場合で紹介します。
最後に別宅の予備システムで実装していた例を紹介して、この完了とします。こちらは、主に3.5/3.8MHz垂直八木アンテナを使用するために用意したコモンフィルタ群です。また、同時に14-28MHzのミニマルチ会社のトライバンダー八木アンテナにも適用していました。いずれも既に撤去済です。フィルタ自体も破棄しました。 (別宅の予備システム側にある室内壁面)
依頼のあったCMD1.8Ⅱ-MTの完成時の写真とこれとは別ですが、同じタイプを私自身もタワーアンテナ用として使っていました。この長期使用経過の様子を紹介しています。 9 コモンフィルタ CMD1.8Ⅱ-MTの完成写真 ①M型端子のコネクタ部分
前回お知らせしたように幅広い周波数帯域でコモンモード電流の減衰を確保できるか?が、このフィルタの性能を表していることの説明です。下限は1.8MHzに対応するのと同時に上限は50MHz以上まで十分に減衰できているかがフィルタ性能勝負の分かれ目です。 6 ネットアナ利用 CMD1.8Ⅱ 特性グラフ図
コモンモードフィルタの性能は、そのインダクタンスの大きさで決まるといっても間違いではありません。ただ、インダクタンスで生じるリアクタンスの周波数特性にも注意する必要は欠かせません。その部分は次回に紹介します。今回は、インダクタンス測定の方法を紹介しています。 5 性能判定測定法 完成したコモンフィルタの良否について判定する検査方法です。 最も確かな方法…
今回加工時の写真はありません。また、内部構造を写した写真も1枚も無いのです。さらに使用していた現物も別宅無線局設備の廃棄と同時に全て処分しました。なので公開しようとしてもできません。そして、自分自身も作り方を忘れています。残っているのは、大学ノートに記録した各寸法を記載した数字と簡単な説明だけが全てです。 3 VUキャップの加工 VUパイプ両端の防水処理とし…
今回はVUパイプ等への穴あけ時に利用する治具の紹介です。 2 パイプ穴あけ時固定治具 この治具は、NSNスペシャル・アンテナ記事を当時の月刊ファイブナイン誌に掲載の際、配布用アンテナ部品を作成するため準備したものです。 ドリルによる穴あけをパイプのような丸い表面に穴をあけようとするとパイプが回転してしまい、ドリルの刃先がすべってしまうことがあります。このよ…
「コモンモード実験室」関係の記事は当ブログ記事として全てを全てを再現したつもりだったのですが、今回の部分は漏れていたようです。 (記事概要) 前回までのレポート(当ブログでは「コモンモード実験室」の以下の記事案内に該当)とは、違う視点で、このテーマを考えていました。 【ブログ記事案内】 過去のHP記事再現(144)コモンモード実…
前回紹介したようにリビングのシステムで384KHzアップサンプリングと内部処理32Bit深度を採用したところ、ロック系の音楽では、力強さが削がれた感覚を持っています。しかしながら、楽器の音色の余韻は、とても甘く響きわたるようになっています。これを意図した理由ではありませんが、こちらでも心地よく聴ける音質であると言えるかもしれません。 (試聴音源) ホテル・カリフォルニア Eagles 2003年05月14日 ht…
2Fにあるメイン・システムに比べるとまだ改善の余地があると思い、本日からアップサンプリング周波数を192KHz→384KHz(PCM×8)の最大設定まで引き上げました。 USBケーブル長が、約5mと長いものを使用しているので、その間の伝送波形の乱れを心配したのですが、今のところ、誤動作や音切れは発生していません。 肝心の音調は、オーディオ再生プレーヤN-70Aでの384KHz出力とは違っています。どちらかというと音の迫…
1999年12月号CQハムラジオ誌に掲載された記事からの最後の紹介です。 当時、使用していた無線機は、FT-1011(50W)でした。 今のようなDSPによるノイズリダクションや狭帯域の低周波バンドパスフィルタはありません。したがって、ノイズ軽減の方策としてはIFフィルタを250Hz帯域とするか、自作の外付けの低周波フィルタを付加するか程度の対策しかありませんでした。
TS-520関連記事の後半です。実際にこのTS-520を使用していた時期は1990年あたりまでです。その後は、TS-850やFT-1011に切り替わりました。VFOがアナログでしたから、1KHz単位で周波数が正確に読み取れないのは、実用とはならない時代となったからです。
1999年12月号CQ誌に掲載されたケンウッド社無線機(当時はトリオ社)TS-520の受信部改造記事です。 当時の機器のミクサー部分は、MOS-FETによるシングルタイプのミクサーが主流で強力な受信信号があるとミクサー段の突き抜け信号や混変調があたりまえでした。これを軽減するため受信機のトップへアッテネータを挿入するものです。 同時に、RF段素子の交換とIFゲインの調整を紹介しています。素子の変更による不要なゲ…
結論を言えば、IC-7400のCI-Vのボーレート設定が最高19200BPSまでなので、USBをREMOTE接続から独立させてもそれ以上の高速接続できるという意味はありませんでした。しかし、他の機種では、役立つ場合もあるかもしれませんので、USB独立でHamRadioDeluxeVer5.24.0.38(Free最終)を使えるようにすることを検証しています。 また、質問者からのメール返答にあった「HRD側でDTRにチェックを入れる…
昨日、朝メールで標記のトラブルの相談があり、久しぶりに無線機IC-7300とHRDとの接続を試したところ、私の環境でもHRDとの接続が出来なくなっていました。以下は、その顛末です。 (本論) 1.当初の接続結果
前回内容の最後の部分は半分ぐらいは事実です。 さて、今回の内容部分の主題は、 (本論) アフリカの有名なDXサーであるJacky(3B8CF)氏から突然手紙が来たときは私も驚きました。 その内容は、日本製無線機の故障を直したいため、いくつかのトランジスターを送って欲しいとあって、かなりの枚数のIRCを同封してありました。 インド洋沖にあるモーリシャス島での電子部品の調…