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BL風味の小説 https://blshousetu.fc2.net/

オリジナルBL&MLを毎週月・水・金の夜21時に更新!※アスリートCP/医者CP/リーマンCP/学生CP/短編も有ります。

妄想&空想が好きです(*≧m≦*) 浸るのも大好きです。 プロフのイラストは自動生成AIに描いてもらいました。 オリジナルでBL小説を書いてます。 他のジャンルも多少あります。 性的表現がございますので、苦手な方はご遠慮ください。

福山ともゑ
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2014/06/27

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  • 挑戦するのに年齢は関係ない #15

    マサは聞いていた。「持ち帰って、明日の食事にするの?」スズメは即答だ。「違う! ジュンに食べて貰うように味を研究するためだ。食べてくれるまでな!」ジュンは一言だ。「試食は嫌だ」その言葉にスズメは即答だ。「マサとジュンヤ。お前らが試食組だ」名指しされたマサとジュンヤは嫌そうな表情だ。「嫌だなぁ・・・・・・」どうにかして、この空気を変えたい。そう思ったジュンは無いものに気がついた。「デザートがあるんだ。持っ...

  • 挑戦するのに年齢は関係ない #14

    ジュンは本当に嬉しそうだ。その表情が少し曇る。「あのね、スズメが嫌いで会いたくない訳じゃないんだ。会えば、僕は酷いことを言いそうで会わないようにしていたんだ」スズメは分かっていたので、こう応じる。「分かってるよ。本当に嫌ならドア越しでも話はしないもんだ」「ダディには話してないから」「何もかも全部を話さなくて良いよ。話したくなったら話せば良いんだ」「ごめんなさい・・・・・・」「でも、ジュンがここまで作るこ...

  • 挑戦するのに年齢は関係ない #13

    シェフハットと上着を脱いだジュンはスラリと背が伸びており、小学生には見えない。「お代わりあるから」その声にハッと気がつく。スープを一口、口に含む。良い味を出しているコンソメだ。お次はプレート。メインとなる肉は見ただけで分かる。鴨だ。その肉はほどよくウェルダンに焼かれており、ソースを付けなくても美味しい。ソースは醤油風味だ。これは、ワインでなく紹興酒、いや日本酒の方が良かったかも。和には煮しめ、洋は...

  • 挑戦するのに年齢は関係ない #12

    食堂の広さに目が行く。スズメとマサは目を見張り、呟きが出る。「喫茶より広い」その声にGPボスは応じてくれる。「ドイツ風だからな」ジュンヤはテーブルを指さす。「テーブルセッティングしてあるよ」4人が席に座ると、奥からシェフが出てくる。ワゴンには鍋が載っている。「最初にスープです」そう言うと、それぞれにスープを注ぐ。そして、空席になっている席のスープ椀にも注ぎ入れる。それはタマゴを散らしたコンソメスープ...

  • 挑戦するのに年齢は関係ない #11

    コートを脱ぎドアベルを鳴らすと、GPボスが出てきた。この人の私服はいつもお洒落だが、今日のは違う。ジュンの料理に対しての服装だ。スズメが口を開く。「ご招待ありがとうございます」「ま、入って」ドクター・博人とは違い、この人はいつも朗らかだ。スズメは気になっているみたいだ。「ジュンは」「今は、まだシェフしてるから。ウェルカムドリンクは私からだよ。受け取ってくれ」「いただきます」ウェルカムドリンクを飲み...

  • 挑戦するのに年齢は関係ない #10

    3年ぶりに見るジュン。こう言うと失礼にあたるが、会えるのが楽しみでもある。ラフな服しか持っていないが、少しお洒落をして行こう。選んだ服は紺色のカッターシャツとチノパン。同色のブレザーを羽織り、ブレザーの胸ポケットにはクリーム色のハンカチーフを挿す。そんなスズメを見てマサは笑う。「なにそれ。お洒落だこと」「なにしろGPボスの家には初めて行くからな」「そうなんだ」スズメの紺に対し、マサは淡いクリーム色...

  • 皆さまにお知らせです!

    いつも当ブログへお越しいただきありがとうございます!!実は、3DCGをやっていまして。CGアーティスト賞をいただきました!!そのサイトではインタビュー記事を掲載させていただいております。こちらです英語でのインタビュー記事です。それを日本語版にしたものを、自分の公式サイトに掲載させていただいております。それにつきまして、私自身のCGに目覚めてからこの8月、メールをいただいた40数年間の思いを記事にしました。~...

  • 挑戦するのに年齢は関係ない #9

    油っこいと言われ、スズメはこう応じるしかなかった。「たしかに中華は油を使うが」GPボスの表情と声からは悪気が感じられない。「トモの作る中華はアッサリなんだ。だから私はトモの作る中華は好きでよく食べていた」マサはこんなことを言ってくる。「スズメ、料理の改良をしないといけないね」その言葉に反論できないでいた。いや、しかしこれでは立つ瀬がない。なんとかして、ジュンに会わないと。でも、口から出た言葉はこれ...

  • 挑戦っするのに年齢は菅家瑛ない #8

    中庭の畑に行ってみると、たしかに色々とある。誰かが引き抜いた跡もある。「まさか、おチビの食材はここか」「毎月、お金が振り込まれてるはずだよ。お店で買うこともできるしね」「誰が、ここを管理してるのだろう」その呟きに答えるように違う声が答えてくる。「私だ」振り向くとGPボスが腕を組み立ちはだかっている。「ここで何をしている?」「畑に何があるのかなと思って見ていただけです」「私が食べている」その言葉にマ...

  • 挑戦するのに年齢は関係ない #7

    違う声が割って入ってくる。「チャーハンやおにぎりって一番美味しいですよね」その声のしたほうに振り向くと優君がサトルと一緒に食べに来た。サトルは優君に話しかけながら椅子に座る。「優介が私の所に来た当初は、白米やチャーハンばかり食べていたな」「そっちの方がほどよく甘くて美味しかったから」「父親とは何を食べていたんだ?」「うーん・・・・・・、おにぎり、チャーハン、ヤキソバ、炊き込みご飯! これらが多かったよ。...

  • 挑戦するのに年齢は関係ない #6

    ボスがドイツに行って3年。マサの所に行っているけれど、何を作って食べているのかは想像が付く。だけど、と思うとマサに泣きつくしかなかった。ある日、マサが食べに来たので聞いてみる。「マサ、おチビが作る料理ってどんな物?」その言葉で察したのだろう。マサはこんなことを言ってくる。「まだ諦めてないの? あれから何年経ってるのやら」「あのボスは、送迎以外は私に任して行ったんだよ! この秘密っ子、知ってること洗...

  • 挑戦するのに年齢は関係ない #5

    ようやく泣き止んだスズメはマサに愚痴る。「犬って飼ってるのか?」「毎週金曜日にやってきて、日曜日は私の所から水泳教室に通って、一緒に夕食を食べて家に帰ってるよ。時間が遅いから、私がここまで送ってくる。本人は大丈夫だよと言ってるが、まだ小学生だからね」「それを聞いて安心した」半分、泣き顔になっているスズメを見て苦笑する。「でも、他の曜日は知らない」「ちなみに、料理教室は何曜日?」「夜の部は火曜日で、...

  • 挑戦するのに年齢は関係ない #4

    それから1年後。ついにスズメはマサに泣きついた。「マサ、頼みがある。ジュンを尾行してくれないか」「ジュンは学校だろ」「帰ってからだよ。あいつ何も食べないんだ」「スズメもお手上げか」「も、ってなんだ?」「トモヤからも言われてるんだ。最近はベッドに入る頃に帰ってくるって」「まさかとは思うが・・・・・・、女?」マサは一笑に付す。「まだ小学生だよ」「交友関係とかは」「でも、週3日は習い事してるから」「何を習って...

  • 挑戦するのに年齢は関係ない #3

    最初の1週間は良かったんだ。しかし、2週間目に入ると急に食べなくなった。どんなに作っても食べてくれない。せめてもの救いは学校だ。学校ではランチは給食だからだ。サトルと一緒に暮らしている優君が、あれこれと手を出してくれているので助かっているのもある。「試作したのだけど」そう言って渡すと食べていたらしい。しかし、スィーツばかりだと栄養なんて取れない。だから食事に誘ってあげてとお願いしていた。その時は、優...

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