chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
BL風味の小説 https://blshousetu.fc2.net/

オリジナルBL&MLを毎週月・水・金の夜21時に更新!※アスリートCP/医者CP/リーマンCP/学生CP/短編も有ります。

妄想&空想が好きです(*≧m≦*) 浸るのも大好きです。 プロフのイラストは自動生成AIに描いてもらいました。 オリジナルでBL小説を書いてます。 他のジャンルも多少あります。 性的表現がございますので、苦手な方はご遠慮ください。

福山ともゑ
フォロー
住所
旭区
出身
未設定
ブログ村参加

2014/06/27

arrow_drop_down
  • 挑戦するのに年齢は関係ない #28

    ジュンは未経験だから教え込むのは大変だろうな。でも、本人に目標があるのだから大丈夫だろう。そう思い、ドイツ語だけでなくフランス語も教え始めたのが、この語学サークルの発端だ。その内、ジュンはボスを連れてやって来た。「ジュンにドイツ語を教えてくれてるって聞いたのだけど」「サメと約束したと言って、ドイツ語ドリルを見せてくれてね。書いて覚えるのと意味を理解して話せるのを一緒にしないと難しいよと言ったら、考...

  • 挑戦するのに年齢は関係ない #27

    後手だけど、ボスについてはジュンから聞いている。ジュンが私の所に来たのは、たまたまだった。ここオーストラリアに来てからはつるむことはなかった私だが、あのハロウィーンのファッションショーがきっかけで、ジュンは来るようになった。手先が器用で、縫い物をさせると、どこまでも続ける。ボスがそうだったように、ジュンまでもがとことん突き進めていくタイプのようだ。来るようになって4年。ジュンは私のパタンナーアシス...

  • 挑戦するのに年齢は関係ない #26

    翌日の水曜。ジュンはいつもより遅い時間に来た。しかも息があがっている。「ジュン、走ってきたの?」「学校から走ったの」「学校からここまで?」「学校から家まで。で、スィーツ店に寄って、そこからここまで」「別に走らなくても」「ジュンヤ先生、お願いがあるの」そのスィーツの入れ物を見ると分かるが聞いていた。「泊まらせて欲しいってことかな?」「うん。ダメかな?」「どうしようかなぁ」「来るの遅れたから、帰るの遅...

  • 挑戦するのに年齢は関係ない #25

    そのいじめっ子の呟きが聞こえてくる。爪を囓りながらこう呟いている。「くそぉ・・・・・・。あいつは、いつも、ジン、ジンと言って・・・・・・。幼稚園に入った頃はもっと可愛くて、俺に対しても可愛かったのに・・・・・・。誰に対しても優しく笑いかけやがって・・・・・・。俺には敵意むき出しのくせに」その子は叫んでいる。「あー! クソッタレ! それが嫌で俺だけを見て欲しいのに、それはできないことなのか。あのヤロー・・・・・・」しばらくすると...

  • 挑戦するのに年齢は関係ない #24 ジュン VS 天敵

    その子とジュンの言い合いが聞こえてくる。「なんだ、それ。俺に刃向かう気か!」「ジンはいいだろ!」けっ、とツバを吐く。「お前は、いつもそいつと一緒だよな」「仲良しだもん」「仲良しでも裏切ることはあるぜ」その言葉にジュンは叫んでいる。「ジンはそういうことしない!」「分からんぞ。それに、お前の親はどこかに逃げたって」「ダディは逃げてない!」苛つきながら、その子は言葉を選んでいるみたいだ。「クリニックのボ...

  • 挑戦するのに年齢は関係ない #23

    ジュンは習い事が楽しく、火曜日は料理教室で作り皆と一緒に食べる。水曜と木曜日はジュンヤのブティックで語学の勉強をしているが、そこで寝る時もある。金曜日の夕方から日曜日にかけてはマサの所に行くので、色々と準備が大変だ。なにしろ、土曜日は料理教室、日曜日は水泳教室に行くからだ。ジュンにとって一番、打ち解けるところは意外にもブティックをしているジュンヤのところだ。マサのところではなかった。ジュンはジュン...

  • 挑戦するのに年齢は関係ない #22

    それから1年。あの味が忘れられないスズメは少しでも近づけるようにとの思いで料理していく。試食はマサとジュンヤだが、今日はサトルの所に持って行く。「なんだ、頼んだ覚えはないぞ」「食べて感想くれ」「試食か・・・・・・」ため息が出ていたサトルにスズメは半べそかいている。「あいつらはアテにならないし」「なんで、そこまで必死になるんだ?」「味の改良だよ」その言葉で分かったので、サトルは笑いながら言ってやる。「マサ...

  • 挑戦するのに年齢は関係ない #21

    入れ替わるように、スズメがキッチンに来た。「はい、これに入れて」「何を入れるの?」「全種類」思わず笑っていた。スズメは僕の頭を撫でながら言ってくる。「ジュン、背伸びしなくていいから」何を言っているのか分からないので、こう言ってやる。「背伸びしなくて、170㎝なんだけど?」スズメは苦笑している。意味が違うのかな?「そういう意味ではなくて。170かあ。中学卒業するまで、もう少し伸びるな」「伸びるかな?」「伸...

  • 挑戦するのに年齢は関係ない #20

    ジュンは立ち上がる。「そろそろ片付けるね」スズメはすかさず口を挟む。「持ち帰るからな」「本気なの?」「もちろん」でも、持ち帰り用の容器なんてなかった筈と小声で呟いている。その声が聞こえたのだろう。スズメは立ち上がる。「店に行ってテイクアウト用の入れ物を持ってくる」それに答えたのはマサだ。「3分あれば戻ってこれる距離だしね」「そうそう」「じゃぁ、他の食器を先に片付ける」「ジュン、手伝うよ」「今日は、...

  • 挑戦するのに年齢は関係ない #19

    スズメはこれだ。「ファッションモデルにレッドカーペットってなに?」「ミラノのファッションショーだよ」GPボスは私が医学部だという事は知らない。いや、すっかり忘れているみたいだ。ちょうどいいのでスズメに戻してやる。「GPボス、このスズメは中国で中華店をしていたみたいですが、彼の食事はいかがですか?」GPボスは言いにくそうだ。「あんまり食べないからな・・・・・・」これは失敗したかもと思うと、違う話題を振ってやる。...

  • 挑戦するのに年齢は関係ない #19

    スズメはこれだ。 「ファッションモデルにレッドカーペットってなに?」 「ミラノのファッションショーだよ」 GPボスは私が医学部だという事は知らない。いや、すっかり忘れているみたいだ。ちょうどいいのでスズメに戻してやる。 「GPボス、このスズメは中国で中華店をしていたみたいですが、彼の食事はいかがですか?」 GPボスは言いにくそうだ。 「あんまり食べないからな・・・・・・」 これは失敗したかもと思うと、違う話題...

  • 挑戦するのに年齢は関係ない #18

    指で指し示した先はジュンヤしかいない。マサは訝しげな表情をしている。「ジュンヤ?」ジュンヤは、してやったりとほくそ笑みながら言ってやる。「ブティックだけだとやっていけないからね。火曜、水曜、木曜は割と暇で教えてる」その言葉にマサは分かったのだろう。「だから、今日の招待」「そういうこと」スズメの口調が変わる。「ジュンヤは何を知っている?」「今、話さなくてもいいだろ」「いいけど。その口ぶりでは色々と知...

  • 挑戦するのに年齢は関係ない #17

    不気味なぐらいにスズメの声が響いてくる。何のことだろうとドキドキする。「何?」「夜、どこで何をしている?」「なんで知りたいの?」「小学生が遅い時間まで何をしているのかなと思って」「マサから聞いてるでしょ?」「金土日だけな」マサは口を挟んでくる。「火曜日も知ってるからね」「あ、そうだっけ。でも、他の日は知らない」ジュンは食い下がる。「知ったらどうするの?」「危険にさらしたくないんだ」「スズメは、僕の...

  • 挑戦するのに年齢は関係ない #16 デザートは別腹?

    たしかに別腹だ。ジュンの持ってきたデザートは、抹茶味の杏仁豆腐に薄くスライスしたレモンを載せている。一口食べると、レモンの風味でアッサリ感が増す。ジュンヤは本当に幸せそうな表情だ。「んー、最高」マサはこれだ。「小学生でこれだよ。スズメ、改良の余地、大ありだな」スズメは何も言えないでいる。これ、好きな味だ。教えたのはボスだな。ボスには昔っから叶わなかった。近くにボスはいないが、ジュンは確実に血を引い...

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、福山ともゑさんをフォローしませんか?

ハンドル名
福山ともゑさん
ブログタイトル
BL風味の小説
フォロー
BL風味の小説

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用