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BL風味の小説 https://blshousetu.fc2.net/

オリジナルBL&MLを毎週月・水・金の夜21時に更新!※アスリートCP/医者CP/リーマンCP/学生CP/短編も有ります。

妄想&空想が好きです(*≧m≦*) 浸るのも大好きです。 プロフのイラストは自動生成AIに描いてもらいました。 オリジナルでBL小説を書いてます。 他のジャンルも多少あります。 性的表現がございますので、苦手な方はご遠慮ください。

福山ともゑ
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2014/06/27

  • 大学生のアルバイト事情 #62 教育学部と経済学部ver

    教育学部の5人は関内駅の構内へと向かう。「高橋。あれ、あいつどこ行った?」「後ろ」「後ろか」そう言うと、くるっと後ろを向く。「たか、あ!」「んじゃ、16日までバイなら」「裏切り者ぉー」彼女となった武田と連れ立って、高橋は一緒に歩いていく。その高橋に向かって吠えている海堂を置いて、他の3人もサッサと構内を歩いていく。それを見ていた経済学4人は呟いていた。「バイト先で彼女を見つけるとは」「さすが高橋」「し...

  • 大学生のアルバイト事情 #61 結婚相手の正体は・・・

    「結婚するって言った?」その声で、皆は一斉にざわつく。「ボスが?」「誰と?」「嘘だろ」「そんな気配なんて」そんな言葉にボスは戸惑う。「ん? 私が? いや、違う。私でなく……、違うから!」「違うって、なにが?」「いつ結婚するんだ?」「もしかして、遠距離恋愛してたとか?」その遠距離で思い出す。「あ、主語がなかったか」その言葉に皆は頷くと、素直に主語を口にする。「ナツだよ」「なつ?」「夏って何? 誰かのあ...

  • 大学生のアルバイト事情 #60 帰路は・・・ 医学部ver

    キッチンも掃除が終わり一息ついた頃、社長が食堂へやってきた。「お疲れ。皆には迷惑かけたね」バイト料を一人ずつ手渡してくれる。ありがとうございましたとお礼を言って、奥の和室に入る。布団は、いつの間にか押し入れに畳み込まれていた。現金でもらい、皆の懐と表情は明るい。荷物を持ち、21人の集団は関内駅へと向かう。駅前には2台のロールスロイスが停まっている。医学部のサトルとユタカは、その2台に近づく。「お迎え...

  • 大学生のアルバイト事情 #59 バイト先で得たのは・・・

    翌日はアルバイト最終日だ。ワンから買い物リストをもらい、買い物をして帰ってくると人数が増えている。「なんで2人がいるの?」「有志だから」「いつも2人でいるんだね。なんか羨ましいな」「いや、そうい」「新田、こいつはここで彼女をゲットしてるんだぞ。どう思う?」高橋は叫ぶ。「カイド―!」その叫びに対し海堂は両手をグーにしてガッツポーズする。「GO!」新田は驚いている。「彼女って……」「2階の女性スタッフ。片...

  • 大学生のアルバイト事情 #58 経済学部の夕食は・・・

    こちらは経済5人と松井の嫁。「ほら、これで食べるからな。欲しくない奴は食べなくていい」「新田、そういう言い方はよせ」「私は自分の気持ちをこの3人に話した。あとはお前たちの出方次第だ」そう言うと、餅をまな板に置くと包丁で切っていく。「おお、スパスパと切れる。やっぱり包丁で切る方が早いな」大変な思いをして餅を割った昼間を思い出すと、水でふやけさせた餅を切る方が効率がよいと気づく。「焼くか、煮るか。どっち...

  • 大学生のアルバイト事情 #57 教育学部の夕食は・・・

    教育学5人はスタンダードに餅を焼く。焼きノリがあるので、それをぐるぐる巻きにして醤油を付けて食べる。「美味いっ」「2つだなんて取りすぎたかなと思ったけど、食べきったな」「あー、満腹」「満足だ」もう一つ声が足りない事に気が付く。「高橋は?」「そういえば、どこ行ったんだろう」ジャジャジャジャーンッと効果音が聞こえてくると高橋が何かを持ってきた。「高橋、どこに」「これ見て」そう言って、持ってきた物を4人に...

  • 大学生のアルバイト事情 #56 医学部の夕食は・・・

    サトルはタカに言う。「餅は夕食に食べるって」「何個?」「3個」3個をサトルに手渡す。すると、新田と海堂も言ってくる。「こっちにも2つ」「だって、さっき3個」だが新田は強気だ。「10人で3つだよと言ってるんだから。経済は2つ」同じく海堂も強気に出る。「教育も2つ。夕食まで時間あるから水に浸しておこうかな」その言葉に新田はすかさず応じる。「それ、いい考え。包丁で切りやすくなってるかもね」サトルはボスに聞...

  • 大学生のアルバイト事情 #55

    キッチンに入ると、ボスは包丁の柄の部分を握り持っている。「ボス、今の音はなに?」「餅が割れた音」「は?」餅ではなく、どこかの台を壊したのではないかとキッチン台を見ていく。そんなサトルに声をかける。「乾燥しきってないからレンジで30分焼いたらパリパリになって、包丁のこの部分で叩き割っただけ」だけどサトルは目ざとく見つける。「ググっていたのか」「バレたか」サトルと一緒にキッチンに入ってきた新田はこう言う...

  • 大学生のアルバイト事情 #54

    新田と海堂とタカとワンの4人は餅を割っていく。が、3分もしないうちにお手上げ状態だ。「らちが明かない」「時短できないかなあ」「パッカーンって割りたいね」タカは、その3人に言ってやる。「レンガみたいに固くなっていれば割れるけど、そこまで固くないから無理」3人は考え込むと、ワンは何かがひらめいたみたいだ。そんなワンの表情に気づいたタカは、ワンに声をかける。「何を思いついた?」「工具でやればどうだろう?...

  • 大学生のアルバイト事情 #53

    皆が具材をカットし終えると、タカは新田と海堂を伴って上がってきた。「重かったー」その言葉に、サトルは聞く。「なにをそんなに持ってきたんだ?」「はい、これ」そう言ってタカはビニール袋を差し出すので、サトルは中を見ると言っていた。「お前ね、限度というものを知らないのか?」「雑煮を作るって言ったら、皆が入れるんだよ」そう言うと、新田と海堂の方を指さす。「餅を貰った。あの2人に手伝ってもらったんだ」その餅...

  • 大学生のアルバイト事情 #52 今日の賄は雑煮

    翌日の1月1日は、経済6人は1階、教育5人は2階、医学部5人は2階、残り5人は3階食堂に分かれる。「今日は何人だって?」「100人越え」「最高人数だな」「買い物……。店、開いてるかな」「そういう場合は」皆して拝む。「サトル様」「やめろ。そういうのは、ここ横浜では効かないから」「都内だけか……」皆は色々とメニューを口にするが、それをヒントにタカはあるメニューを口にする。「雑煮は? ここ魚屋だからアラや骨は十分に...

  • 大学生のアルバイト事情 #51

    その夜、医学部の10人の夕食はサトル持参のプロテインとジュンヤ持参のゆで卵、残り物の野菜で簡単に作った野菜炒め、味噌汁だ。それらを和室で食べながら、ユタカが勝手に取り付けた盗聴器を聞いていた。ボスは考え込む。「うーん、こうなるとはな」スズメはこれだ。「そっかあ、あの金魚の糞はそう思っていたのか。ってことは、年上か」サトルは簡潔だ。「二浪したのか」マサは素直に気持ちを口にしていた。「経済を一発合格した...

  • 大学生のアルバイト事情 #50

    コンシェルジュを2時間もやっていると薄暗くなってくる。客足も途絶え気味になってきたのでジュンヤも店内に入り模様替えを手伝う。「明日もしますか?」「いや。明日は正月用に海鮮と寿司と造りの販売だけ」チーフは声をかけてくる。「専務、その量ですが……」「なんだ、歯切れ悪いな」「実はお造り384と、寿司が248入っています……」「えらく多いな。ジュンヤ様効果か?」「それもありますが、解体ショーの時の注文で、130ずつ。今...

  • 大学生のアルバイト事情 #49 ジュンヤの売り方

    一方、こちらは1階に下りたジュンヤは一人だけ店先に設置されたブースにいた。当然のことながら黄色い声援付きだ。離れている店内にまで、それが聞こえてくる。「うーむ、離しているとはいえジュンヤ様ビームは凄いな」「余波がここまで響いてくる……」「あの時は何が起きたのか分からなかったが、これか……」「彼一人で大丈夫かな」「店内に誘導してとは言ったけど。あ、でも大丈夫そうだ」数人が入ってくる。「いらっしゃいませ」...

  • 大学生のアルバイト事情 #48 新田の思い

    洗面スペースに寄り顔を洗うとキッチンに出る。「代わるよ。お疲れ様ー」「お疲れ。話し合い、終わった?」「うん、終わった」松井は聞いていた。「新田、あの3人は」「今はパス! ほら、来るよ」途端に、威勢よくドアが開く。「お疲れ様ですー」「お疲れ様。一人一皿ね」「はーい! お、ハンバーグだ」「こっちのスープ美味しそう」「ご馳走様でした」「このサラダ、ビールが欲しくなりそうだ」「松井、グラス足りないから先に...

  • 大学生のアルバイト事情 #47

    たったそれだけの事なのに、桑田は目くじらを立てる。松井は、桑田の怒りを収めようと声をかける。「お前の気持ちも分かるが、我慢しろ。それにやることは」「松井はあんなことを言われて悔しくないのか。腹立たないのか」「なんの事だ? さっきのは単なる社交辞令だろ」「どこがだ」新田は我慢していた。「今は仕事中だ。怒りは夜まで待ってろ」元宗も言ってくる。「新田はいいよな」宮田はこれだ。「そうそう。自分だけ良いよう...

  • 大学生のアルバイト事情 #46 タッチ、交代

    13時前にはドドンッとやってくる。食洗器をフル稼働させながら、3人は焼いたりサラダを盛ったり、食器類を取り出したりしていく。「そろそろ、こっちを出すかな」ユウマは呟くと鍋を持ち表に出る。ガラッとドアが開き、声が聞こえてくる。「お疲れ様です」「お疲、あ、サトル」「大変だった?」「これからが一番大変だと思う」「食べたのか?」「3人とも食べたよ。あと、経済との関係が悪くなってる。アフターよろしく」「仕方ない...

  • 大学生のアルバイト事情 #45 兄弟愛?

    12時になったが誰も来ないので3人は一番乗りで食べる。「たまにはいいな」「ゆっくり気分で食べれるだなんて久しぶりだな」「出来立て美味しい。あのきゅうりがこうなるとは思いもしなかったな」2人の声は重なる。「見事に酒の肴だ」「たく、二人そろって」「いい味出してるよ」 「それはありがとう」12時半を過ぎると5人が入ってくる。「お疲れ様です」「お疲れ様」「ハンバーグだ!」「嬉しい、2個もある」「1つがドンとあ...

  • 大学生のアルバイト事情 #44

    3人そろって20分後にはハンバーグのタネだけでなく、サラダのきゅうりとスープの材料もカットし終わる。「味はコンソメでいいかな?」「任せる」ピーと音が鳴る。「何の音?」「米が炊けた音だな。サラダはレタスではなくキャベツか。千切りにでもするか」「赤みがないな」「スープに人参入れるから大丈夫」「カレーの時に買った人参か」「誰かさんが大量に買ったから」「タカだろ」ユウマは手際よく米をジャーに移していく。「う...

  • 大学生のアルバイト事情 #43

    2階からはマサとユウマの2人が飛んできた。「ジュンヤが喚き散らしてるって言ってたけど」「まるっきりキレてないし。これの、どこが怒り飛ばしてるって言うんだ?」紐で床を打ち、言ってやる。「包丁を持てないのが3人いる。そんな奴らはハンバーグとサラダと味噌汁だ」「それなら、包丁は1人か2人にさせればいいのでは?」「見てみろ、これはきゅうりみたいだぞ」そう言ってまな板を指すと、2人は唖然としている。「え?」「そ...

  • 大学生のアルバイト事情 #42

    ジュンヤは3階で王様になっていた。昨日まではずっと2階だったので、しばらく6人の動きを見ていた。耐えられなくなり、床を叩くと6人がビクッと体を震わす。「この音に反応してどうする」「助っ人に来たんだろう。何してるんだよ」そんな声を無視してやる。「昨日も、ここでやってたんだろう。にしては動きが鈍いな」「昨日は……、教育から3人来たから」「誰?」3人の名前を教えてくれたので、共通点を見つけた。「なるほど、バ...

  • 大学生のアルバイト事情 #41専用コーナーとは・・・

    「助っ人が欲しいです」 その声に専務はこう言う。「金髪君、3階を手伝って」 「私が、ですか?」金髪ジュンヤは驚きの声を出していたが、専務は一言だ。「その方が昼食を取りやすいだろう」確かにと思い、はいと返事をする。カズキは荷造り紐をジュンヤに渡す。 「これ渡しとく」「効果は?」「微妙?」 専務の声は続いている。「残りは2階だ。チーフ、今日はどれぐらいだ?」「お造りは127で、寿司は250です」 「えらく多...

  • 大学生のアルバイト事情 #40

    31日は5時開始だ。立ったまま寝ることができる医学10人だが、他の10人はそんなことはできない。それに比べ、女子は30分早めとはいえ、7時半開始になる。始まると同時に専務から羊羹を渡される。「それを食べて今日を乗り切ろう。本来なら社長からの言葉だが、社長は昼から来られる。年末最後の日だ。やるぞ!」「おー!」1人の男子学生の前に立つ。「今日は、解体ショーはない。昨日の3人と金髪君は1階だ」「はい」「1階に下りる...

  • 大学生のアルバイト事情 #39

    30日は、経済6人で3階の食堂だ。先日やっていた医学3人は、今日は2階で他の7人と一緒にお造りと刺身だ。ジュンヤはボソッと呟く。「今日から、あの6人か」マサは、その呟きを拾う。「美味しいものが食べれるのかな」ユタカはこれだ。「カズキの鞭さばき見たかったな」その声にカズキは返す。「昨日は私が味見したからね。今日のはどうなるかねぇ」サトルはこれだ。「3人ともお疲れでした」スズメはこれだ。「やっぱり、白衣が一...

  • 大学生のアルバイト事情 #38 解体ショーデビュー♪

    社長は、今回は今までよりもスタッフの人数が多いと話してくれた。一昨日まではバイト含め55人だったが、昨日は88人、今日は90人。明日、明後日は95人で、最終日の1日は100人をちょっと超えると。それで、昨日は忙しかったのかと2人は納得した。皆より早めに昼食を食べたのは正解だったみたいだ。1階に下りると社長は指揮を執る。「予定通りにやるぞ」だが、専務は反論していた。「しゃ」が、すぐさま社長は遮る。「福山君よろし...

  • 大学生のアルバイト事情 #37

    29日の10時過ぎ、社長は3階の食堂に上がってくる。「福山君」しかしボスは遮る。「大丈夫ですか?」「もう大丈夫だよ。ありがとう。今日も11時にするから」「今日は大事を取って中止した方がいいですよ」「中止にはしない。私の代わりに、君にやってもらうから」「は?」「それに、ずっと3階で賄いしかしていないだろう。そこの2人も一緒に1階に下りて」その言葉にスズメは珍しく短い言葉しか出なかった。「私たちも、ですか?...

  • 大学生のアルバイト事情 #36

    サトルは水を入れたコップを渡す。それを見た専務は飲み干すと一息ついたみたいだ。その専務にサトルは優しく声をかける。「社長がどうされましたか?」「足を滑らせて、倒れたんだ」「頭からですか?」「勢いよく尻もちついて、そのまま後ろに倒れて……。誰でもいいから、早く医者を」落ち着いたと思っていたが、専務の声は段々と大きくなり叫んでいた。が、サトルは後ろの連中に声をかける。「整形外科関連を専攻してるのは誰だ?...

  • 大学生のアルバイト事情 #35

    てんやわんやで忙しいのは3階だけでなく、1階も同じくてんやわんやになっている。2階にいる連中には1階の騒ぎが気になったのだろう。ちらっと覗くとすぐ戻る。「テレビ局も来てるよ。人数がえらいことになってる」「先に食べてきていいよ」「お先に頂きます」「ごゆっくりどうぞ」7人は3階の食堂に行くと、ドアから溢れかえっている人たちを目にして驚きの声を上げていた。「こんなにも居たのか?」なんとか中に入ると声が聞...

  • 大学生のアルバイト事情 #34

    28日の昼食は和風カレーだ。昨夜、仕込んでおいた漬け汁の中に薄切りに切った大根を入れる。同時にカレーに入れる具材を切り、頭と骨と肉を取り除いた出し汁に入れて煮込んでいく。12時過ぎても誰も来ない。「先に食べるか」「一番乗り、いいねぇ」「美味しい。お代わりしよ」12時半を過ぎると、ドドドッとくる。「凄い音だな」ドアが開くと同時に声が聞こえてくる。「お疲れです」「今日はなんですか?」「休憩終わりだな」3人は...

  • 大学生のアルバイト事情 #33

    新田だ。「明日の味見。一口飲んで感想教えて」そう言われ小皿を差し出されたので新田は飲む。「美味い。なに、これ」「カツオの出汁でカレーと福神漬けを作るから、そのベースとなるものだ」スズメの声も聞こえてくる。「こっちにも」「ダメ」「ケチ。カズキ君」「仕方ないなあ。一口だけだよ」「ありがとぉ」スズメは一口含むと、これだ。「あ、今。今ね、一瞬、うどん食べたいと思ってしまった。お代わり~」「誰がやるか。タカ...

  • 大学生のアルバイト事情 #32

    3人で出し汁と福神漬けに使う調味料を探し味見をしていく。カズキはブロックを格子切りにすると薄くスライスしていく。タカは厚めに切ると、何を思ったのか差し出してくる。「はい、これ」それを見てボスは聞いていた。「皆も食べてると思う?」「社長が見てたからな」「食べてないだろうな」「なら、代表として3人で」その言葉で3人は手を合わせる。「頂きます」3人とも口に放り入れる。「美味いわ」「さすが出来立て」「いい...

  • 大学生のアルバイト事情 #31

    「で、明日の夕食は何にするの?」社長の、その声で3人は考え込む。「ちなみに、薄味だと食べれる」友明はボソッと呟く。「和風カレーにするか」「それなら、味は一つで十分だね」「で、サラダを付けるか」カズキはスズメに言う。「スズメ、私たちは買い物に行こう」「鰹節がたくさんいるな」「買いだめする?」社長は一言だった。「カツオならあるよ」「あるんですか?」「丸が5本とブロックが1ダースきたから。いくつ欲しい? ...

  • 大学生のアルバイト事情 #30

    2本買った長芋は1本しか残らなかった。しかたないので、山かけごはんと豚汁、サトルが持ってきたプロテイン、ジュンヤが持ってきたゆで卵を夕食にする。その夕食を食べながら社長は話してくる。「森山さんは来年の3月にならないと来れないから、2日までの昼食を君たちに作ってもらいたいんだ。特に福山君、村上君、早瀬君の3人。残りは2階で」「森山さん、酷いんですか?」しかし社長は新田の言葉を無視する。「ほかの11人も...

  • 大学生のアルバイト事情 #29

    12時前になると10人がくる。「あれ、なんでボスが」「豚汁は薄めと濃いめ、どちらがいいですか?」皆が薄めというので6人をキッチンに入れる。「このマグロ、美味い」「毎年、マグロが食べれるのだけど」「新田は、それが目当てで来てるのか」「来てよかったと思ってる。そう思わない?」「まあ、ボスの手料理なんてレアものだからな」誰かが声をかけてくる。「ほかの9人は?」「2Fでやってる」「ちなみに夕食はどうするの?」「...

  • 大学生のアルバイト事情 #28 R18 軽く性描写あります!

    11時を過ぎると2人くる。見るからに高校生だと分かる。「お疲れ様です」「お疲れ様です。マグロ丼だあ」「豚汁は薄めと濃いめがありますが、どちらがいいですか?」「味見していいですか?」どうぞと言って、両方を小皿に入れて渡す。その高校生は微妙な表情をしている。「薄味でお願いします」「はい、こちらでどうぞ」「ありがとうございます」2人は仲良く座っている。「やっぱり美味しい。これがあるから毎年来るんだよね」「毎...

  • 大学生のアルバイト事情 #27

    買い出しの2人が戻ってくると、マグロの身は綺麗に整列しており、頭で出汁を取ったのだろう。「スズメ、濃いめと普通、どっちがいい?」「どっちでも」「私たち21人は普通でいいけど、濃いめの方が量はいる」「34人だっけ」「その中でも高校生や大学生はいるけど」カズキの声が聞こえる。「ねえ、長芋5本で足りるかな?」「足りなかったら買いに行けばいい。人参2、シイタケ1、長芋3、長ネギ1、こんにゃく2、肉1で好きなのを...

  • 大学生のアルバイト事情 #26

    27日の午前中、教育学5人は1階、経済学6人は2階、医学10人は3階で賄いの手伝いだ。しかし、10人もいらないので、3階の食堂のテーブルで2階の仕事をする。でも、9時半を過ぎても3階の食堂のお姉さんが来ないので、急遽3人がキッチンに入る。いつもの仕事に年末年始の仕事もあるので、27、28、29日は忙しくなるから、こんなイレギュラーなことがあると困る。お造り、お刺身という仕事があり、そういう繊細な仕事に向いている医...

  • 大学生のアルバイト事情 #25 全員集合

    教育学部の福田と小林が持ってきたのはカロリーメイトだ。それを見ると、皆は笑っていた。「何がおかしい?」「いや、お前らって最高のコンビだよな」「朝飯にちょうどいい」「誰かさんのおかげで朝飯も自由になってね。3食付きが、まかない1食になったからどうしようと思っていたんだ」「朝飯はカロリーメイトとプロテインだな」ジュンヤは自分が持ってきたのを出す。「これも食べるといいよ」ジュンヤが出してきたのは玉子だ。...

  • 大学生のアルバイト事情 #24

    その日もため息が出る。「量が多いのはまだいいが、肝心の味がなあ」「昨日のは、スズメが中華にしたよな」「今日はどうだろう」食堂に行くと、医学のボスとカズキがキッチンに立っているので声をかける。「何を作ってるの?」カズキは一言だった。「豚しゃぶ」「うまそう」「これなら塩味も抜けてボスが作ったソースを付けて食べれば大丈夫。その代わり、固いしゃぶになるけど」「塩辛くなければいい」ボスは呟いている。「夕食は...

  • 大学生のアルバイト事情 #23

    初日はなんとか終わり、ぐっすりと5時まで寝る。月末30日と31日は30分ずつ早くなっていくが起きれるだろうかと不安だ。だけど、皆の目覚ましにセットしている時間が微妙に違う。しかも、これだ。「だー! うるさい!」「消しても、消しても」「うるさいのは、お前の声だ!」お陰で、目が覚めていた。朝食は自分でご飯をおにぎりにして食べる。カップラーメンは置かれてあるが、それを食べようという気はない。インスタントのみそ...

  • 大学生のアルバイト事情 #22

    25日は準備というのもあり、予定通りの21時に終わる。2人の女性社員は泊まるので荷物を持ち奥へ入る。「麗奈、大丈夫か?」「大丈夫よ。夕食も食べたし、あとは寝るだけだからね」「明日から男は6時からだけど」「女性は8時だもんね。7時まで寝る」「朝食は食べろよ」「分かってるよ。ほら、行った、行った」「もめごと起こすなよ」「人を何だと思って」「知っているから言ってるんだよ」喚いている夫にキスしてやる。「麗奈……」「...

  • 大学生のアルバイト事情 #21

    朝7時半を過ぎると、社員やほかのアルバイト達が集まってくる。社長含め正社員はたったの7人。ほとんどがアルバイトだということが分かった。「今日は準備の日だ。男子が多いので、1階と2階に分かれて。チーフ、あとはよろしく」1階と2階に皆が分かれる。途端に、誰かが麗奈に声をかける。「まさか、レナ?」「誰?」「私よ、ハルカ」「はるか?」しばらく考え込んでいたが分かったみたいだ。「えー! あ、あのハルカ?」「まあ...

  • 大学生のアルバイト事情 #20

    翌日の朝、6時半になろうとしている。新田は3人を叩き起こし、他の部屋へ行く。医学部と教育学部の皆はすでにいなかった。もしかして、食堂に言ったのかと思い行くと、温かいにおいと空気が迎えてくれる。「あ、残りがきた」「みんな早起きだな」「お宅のリーダー夫妻が作ってくれたよ」「松井が?」「尻に敷かれていた」「10分早起きしてたら見れてたね」「お前ら、言うなって言っただろ」松井の妻はこれだ。「みんなが買ってきた...

  • 大学生のアルバイト事情 #19

    「んで、寝室はどこ?」「あ、こっちだよ」そう言うと、新田を先頭にして皆はついていく。「この右側は女子専用ね」「はい」「で、左側は和室になってるから」「ん」和室に入る。「麗奈、どうしたの?」「なにが?」「女子は右側って」「だって一人なんだもん」その言葉に松井は笑う。「大丈夫って言ったの誰だよ」「だって、他の二人は明日からでしょ。今日は私一人だけだから。私を守ってね?」「こいつらから?」「そうだよ」「...

  • 大学生のアルバイト事情 #18 大学生の食事事情

    新田は食堂のお姉さんに声をかけている。「森山さん、森山さん」「なに、新田君」「明日の朝食は買ってきてるのを食べるから、お昼からよろしくお願いします」「どうせパンなんでしょ」「実は、夕食用にと買ってきた物なんだけど、まさか作ってくれてたなんて思っていなかったから。頂いちゃったし」「クリスマスだしね」「ありがとうございます。片付けはしておきますね」「それじゃ、お願い。私は帰るわ」「お疲れ様でした。明日...

  • 大学生のアルバイト事情 #17

    皆で食べていると社長が食堂に入ってきた。手招きしている食堂のお姉さんに気が付き、キッチンへと入っていく。「なに?」「これ、飲んでみて」「どうして?」「私でなく、あそこの男子学生が作ったの。私、味なんて分からないし」そう言われ、一口飲む。飲み切ると、社長はお椀に注ぎ飲み切る。「美味いわ。なんか生き返った気分だ」そう言うと、食堂へ足を向ける。「誰が、このお味噌汁作ったの?」「あ、はい、私です」「今どき...

  • 大学生のアルバイト事情 #16

    時は過ぎ、12月24日の夜。新田率いる経済学部5人プラス松井嫁の6人と、医学部7人、教育学部3人は大荷物を持ってやってくる。先に新田が挨拶をする。「こんばんは、明日からよろしくお願いいたします」「よく来たね。食堂に行ってて」「はい、分かりました」食堂に行くと声をかける。「お疲れ様です」「新田君、お疲れ様。これね」「これって、なにが?」そう聞くと、食堂のお姉さんはこれと言って指をさす。「え?」それを見た...

  • 大学生のアルバイト事情 #15

    帰りは各自で帰る。横浜に来ることってないから皆が興味津々だ。関内駅周辺だったり、少し歩けば山下公園がある。松井は夫婦でどこかに行くみたいだ。サッサと歩き出す松井に声をかけていた。「松井、どこに」「聞くだけ野暮だって」「なんで」「デートに決まってるだろ」「え?」松井の声が近くでする。「なんで聞きたがるかね。それとも、私たちの後を付けてボロボロにやられたいか?」「いえ、結構です」「デートに決まってるだ...

  • 大学生のアルバイト事情 #14

    1時間強しか経ってないが、社長は決めたみたいだ。皆は食堂で本日のお試しバイトのバイト料として軽食を食べている。社長は、その皆に言う。「決めた、決めたよ。みんな、ここでバイトしてもらう。採用決定だ」新田がすかさず返す。「ありがとうございます」「新田君もありがとう。適材適所に苦しむけど住み込みだからなんとかなるだろう。年末年始はよろしく」皆の声は重なっていた。「ありがとうございます。よろしくお願いいた...

  • 大学生のアルバイト事情 #13 出会い

    2階へと移った教育学部5人は容器が足りないということで、8種類の容器にシールを貼っていく作業をしている。手本を一つ作ってもらい、それに倣って容器にシールを貼っていく。もくもく作業なら、お任せの5人だ。20分あれば終わるが、先に終わった3人は残りの3種類のシール貼りをしている。手が空いた2人は片づけをしているスタッフに声をかけ手伝う。高橋も声をかけていた。「持っていきます」「重いよ」「大丈夫です」持ち上...

  • 大学生のアルバイト事情 #12

    ニコニコ顔のジュンヤだったが、内心は焦っていた。こんな近くで女性と、まさかリップサービスを余儀なくする羽目になるとは思いもしなかったのだ。しかも、無事に1人終わったと思っていたら、次から次へと5人の女性を相手に一人でさばくだなんて。これがメスで切り開いても良いのなら構わないのだが。そう思うと言っていた。「なんで、他の人たちはしないのですか? しかも、あの9人はどこに消えた?」先ほどのスタッフが教えて...

  • 大学生のアルバイト事情 #11

    「ジュンヤ様は魚もお食べになられるのですね」「魚はよく食べるよ」そこでジュンヤは気が付いた。「魚、食べてる?」「あまり食べないかも」「食べたほうが良いよ。特に女性には魚のタンパク質は体にいいんだ。どんな魚が好きなのか教えて。良かったら選んであげる」「タコも魚ですか?」その言葉に、自分の立っている場所がタココーナーであることに気が付いた。「そうだよ。食べたことない?」「どうやって食べるの?」「ゆでる...

  • 大学生のアルバイト事情 #10

    1階に下りた10人は白衣からエプロンと長靴になる。ボスとスズメはもちろんのこと、喫茶店でバイトしているカズキと本屋でバイトしているタカの4人は生き生きとしている。気合も入っているので声を出すのは苦痛ではない。4人の声が重なる。「いらっしゃいませ」途端、その声が叫び声にかき消される。「キャー!!!」ドドドッと店内に女性数人が入ってくる。「ジュンヤ様―!!!」一番奥に居たジュンヤにも、その叫び声は聞こえて...

  • 大学生のアルバイト事情 #9

    そして、教育学部の5人は3階の食堂で昼食の準備を手伝っている。普段は一人で切り盛りしているという、その女性は5人の大学生をどうすればいいのかわからず社長を呼んでいた。「ありがとうございます。助かりました」「今どきの大学生は自炊もできるから、させればいいんだよ」「なにしろ男子だから」「男子も女子も関係ないよ。あ、それと21人分の軽食を作って」「21人ですか?」「そう、21人。新田君率いる20人だから、21人」「...

  • 大学生のアルバイト事情 #8

    一方、こちらは医学部10人。白衣を着て材料を量り器に入れる作業だ。エプロンでなく白衣なので、違和感なんてものは全くない。しかも前髪が垂れないように帽子を被り、手袋してマスクも付ける。これで持ち物がメスみたいな物であれば、魚肉を切り開いたであろう。しかし、持ち物はなく手袋をした手であり、もしくはスプーンだ。二人一組で5種類の魚肉を量り器に入れると、蓋を閉めてコンテナに入れていく。手際が良く、20分もする...

  • 大学生のアルバイト事情 #7

    「へぇ、魚屋ってサラダも売ってるのか」「ここは売ってるよ。お前らも声出して売れよ」タイミングよく声がかかる。「新田君、ウナギ出してくれる?」「1台でいいですか?」「ん-……、2台?」「2台ですね。分かりました」そう言って足を踏み出すが、何を思ったか立ち止まる。「そうだ。4人ともこっちに来て」「どこに行くんだ?」「冷凍庫だよ。男衆4人動け」はいはいと言って、男4人は新田の後を歩く。10歩ほど歩いたら着い...

  • 大学生のアルバイト事情 #6

    一気に20人が増えると、いくら広いと言っても目が届かない。だから、5人一組になり30分で交代する。なにしろ、やることはたくさんあるからだ。先に経済学部と松井夫婦の6人は1階に下りる。新田は言っていた。「5人とも動くんだよ」「どんなふうに?」「見てて、あとでしてもらうから」そう言ったものの内心は項垂れていた。気を取り直してエプロンと長靴を付ける。「いらっしゃい、いらっしゃい。イキのいい魚がいますよ」その声が...

  • 大学生のアルバイト事情 #5

    中に入ると、父親より若そうに見える男性がいた。「新田君、1年ぶり。大人数だなあ」「1年ぶりです。今年もよろしくお願いいたします。20人です。よろしくお願いいたします」その人は20人に声をかける。「私は、社長の川本だ。人手不足で今年はどうしようと困っていたのだけど、新田君がこんなにも声をかけてくれて嬉しいな。明日は新井君が13人連れてきてくれるし、無事に年末年始を迎えられそうだ。履歴書を見せてくれる? 新田...

  • 大学生のアルバイト事情 #4

    店に着くと、新田がこっちだよと教えてくれる。その新田は先頭に立つとブザーを押し鳴らす。「はい」「東響大学の新田です」「20人の面接だね。そのまま3階の食堂に上がって」「はい、分かりました」後ろに立っていた宮田がつぶやく。「20人?」「そうだよ」「21人の間違いでは?」「あのね。みんなは私の紹介なんだよ」「新田は面接なしか」「そういうこと。高校の時から来てるからね」3階まで階段を上っていく。2階の踊り場で誰...

  • 大学生のアルバイト事情 #3 紅一点!?

    12月に入った第1週目の日曜日。待ち合わせに最寄り駅を指名して、そこまで勢ぞろいして駅へと向かう。途中、ちらちらと見られる。「慣れてるとはいえ、やっぱり目立つんだな」「なにが?」「お前らだよ! お前ら、10人。いや、金銀の2人だ!」「ちょっと、人を将棋のコマみたいに言わないでくれる?」「ハモッてるし……」タイミングよく松井もやってきた。「お待たせ」「まーつーいー」「なに?」「なにじゃない! なんで女連れな...

  • 大学生のアルバイト事情 #2

    学部棟に戻ると声をかけられる。「新田、本当か?「宮田? 本当って、なに?」「年末年始で14万バイトの話だよ」「え……」「本当に、そういうバイトあるのか?」一体、誰から聞いたのだろう。「新田、どうした?」「あ、ごめん。どうして知ってるのかなと思って」「ほかの3人も知ってるよ」その言葉に驚いた。経済学部の松井、宮田、元宗、桑田の4人は年末年始バイトに向け嬉しそうだ。しかし、その前にXmasというものが立ち塞が...

  • 大学生のアルバイト事情 #1

    誰かの声が聞こえてくる。「なあ、1週間バイトしない?」「何のバイト?」「魚屋で年末年始の1週間」そこで大きな声が遮る。「パス!」しかし、それぐらいではめげない。もう一声付け足す。「なんと、1週間で10万円!」「だから、パスって」しかし、すぐに言い直す。「え、なになに。1週間で10万?」「しかも、三食付き」「おぉ!」「朝6時から始まるのだけど」「早いなぁ……」「しかも、経済の新田から貰ったという」「新田かあ...

  • 大学生のアルバイト事情 登場人物&あらすじ紹介

    いつもお越しいただきありがとうございます。この6月27日で、11年目に突入します!11年目を迎えることができたのも、皆さまからのメールや「イイね」ボタン等のお陰です。とても感謝しております。そんな記念となる小説の前に、うちの子たちによる小説を楽しんでいただけたらと思い、登場させました。実は、これから始まる数作品はコラボになります。その為の、うちの子たち紹介作品です。~あらすじ~東響大学医学部では、年がら...

  • 最新作! 大学生のアルバイト事情

    いつもお越しいただきありがとうございます!予定より長めになりましたが、本日より毎日の更新となります。予約登録をフル活用して更新していきますので、付いてきてくださいね!医学部10人登場ボス 「やれやれ、やっとか」スズメ 「ボス、違う!」ボス 「なにが?」サトル 「今回は経済学部の5人がメインなの!」ボス 「はぁ? うち(医学部)ではなく?」他9人 「そうだよ!」経済学部5人登場新田 「悪いね、10人とも」松井 ...

  • 愛しているのは王子でなく君だ ~あとがき

    いつもお越し頂きありがとうございます。今作の『愛したのは王子でなく君だ』は、いかがでしたでしょうか?前作の『社員研修は腐の宝庫』の続編みたいな感じですが、ニールとネイサンの2人だけの短編小説でした。実は、前作の『社員研修は~』を書いているときに、ふっと降ってきたのです。ニールとネイサンの話が書きたい!短編でもいいので、この凸凹コンビが良い味を出してくれると思って。そして、いよいよ11年目に突入いたし...

  • 愛しているのは王子でなく君だ # 最終話

    いきなり嬉しそうな声が聞こえてきた。「ほんと? 嬉しいな、ありがとネイサン!」「え、なにが?」「今、はっきり言ってたよね? 僕を愛してるって」「そうだっけ?」いつから聞いていたのだろう。もしかして、さっきのは寝言ではなかったのだろうか。ニールは、こんなことを言ってくる。「ネイサン、神父の前で誓ったよね。病めるときも健やかなときも、って」「そうだな」「僕、嬉しかったんだよ」「皆が祝ってくれたしな」「...

  • 愛しているのは王子でなく君だ #12

    ニールは秘密が多いけれど、それを暴かれるのは好きではない。それは、あの5人を見ていたからよく分かっている。「ニール、起きてる?」顔を覗き込むと、スースーと寝息が聞こえてくる。「離さないから。お休み、マイハニー」そう言うと、おでこにキスをする。ムニャムニャと寝言を言ってるみたいだ。耳を澄ますと、聞こえてきたのはこの言葉だ。「ヨシ、アサミ、好きだよ」好きなのはよく分かっている。あの5人の中でも、ニール...

  • 愛しているのは王子でなく君だ #11 性描写あります。抵抗ある方はスルーしてください

    そのニールは我慢できなくなった。「もぅ、ネイサンの下手くそ!」「なにが」そのニールは、こんなことを言ってくる。「人が素直に抱かれてあげようと思っていたのに。いつまでたっても下手なんだから。やはり、ここは僕がリード取って上げるから、大人しくされるがままになっててよ」「お前、なんてことを」「シャラップ!」結局、いつものパターンになってしまった。ニールはキスをしてくる。「ふ」普段より長く熱いキスだ。頭の...

  • 愛しているのは王子でなく君だ #10

    「ネイサンったら黙り込んじゃって」「お前の、プロポーズの言葉を思い出していた」「はずかし」思わず言っていた。「分かった。ニールは」「何が分かったんだよ」言葉を重ねてくるがお構いなしに言ってやる。「アサミとユーゴに会えて嬉しかったんだな」「アサミとヨシに会えたのが、だよ」「他は?」「懐かしいな、会えて嬉しいなとは思ったけど、アサミやヨシほどではない」その言葉に、嫉妬を覚える。「そういえば、急に管理人...

  • 愛しているのは王子でなく君だ #9

    アメリカでは、男同士でも結婚はできる。だけど、堂々と町中を歩くほど自分の神経は図太くない。この島から出なくてもいいので気は楽だ。この島を買い取ったニールは、結局8年間で観光目的ではなく、家族向けや恋人向けへのキャンプやピクニックをはじめ、プールやアスレチック、レストランに展望台、またシューティング等といった施設を建築し、お金が目的の島ではないことを行政に申請した。お金が発生するのは、利用料だけ。1...

  • 愛しているのは王子でなく君だ #8 プロポーズの返事

    ニールはなんでもないという表情だ。「ネイサンが、あいつらと接触したのは知っているよ。言っておくけど、僕は責めているわけではないから。僕のためにいっぱい苦しんだのだろうと思ってるよ。ネイサンは勉強するために大学に入学したからね」「ニールは何のために入学したんだ?」「僕も勉強するためだよ」「一緒だな」「うん、そうだね。でも、ネイサンほど真面目じゃなかったから」「たしかに、そうだな」「そこは否定してよね...

  • 愛しているのは王子でなく君だ #7

    ニールにベッドに押し倒されると乗っかってきてキスをしてくる。「ふ」頭の中がとろけそうになるほどのキスだ。そのうち、ニールが離れていくのが分かる。「ニー」自分の肌にニールの唇が触れていく。強く吸われる時もあれば、優しく吸われる時もある。「あ・・・・・・」胸の尖りを舐められる。「ん」とても優しく舐めたり噛んでくる。こんなのは初めての経験なので、どうやってこんなテクを身に付けたのか分からなく、その思いを口にし...

  • 愛しているのは王子でなく君だ #6 プロポーズ

    1週間後、ニールは聞いてくる。「ネイサン、話がある」おそらく、この間の話だろう。1週間もあれば、こちらの気持ちも整理がついた。「ニール、この間の話か?」「うん。僕と家族になって一緒に暮らして欲しい。ネイサンを愛してる。離したくないんだ」少し間を置いて答える。「基本、私はマイペースな人間だ。自分のやりたいことしかしない。それでも良いのか?」「うん、良いよ」真剣な面持ちなんて初めて見た。だから、一生懸...

  • 愛しているのは王子でなく君だ #5

    ここに住んでから5年後の、ニールの言葉。「ネイサン。一緒に暮らそう」「暮らしてるだろ?」「ネイサンは僕から離れないよね?」「ニール?」「僕は知ってるよ。学生時代からずっと僕だけを見ていたよね。アサミもヨシも僕を見てくれていたけれど、彼等は卒業したら日本に帰国した。もう、ここに来ることはないだろう。でも、ネイサンは違うよね?」その言葉には驚いた。「何を言って・・・・・・」「僕、知ってるよ」「何を・・・・・・」「...

  • 愛しているのは王子でなく君だ #4

    「ネイサン、どうしたの?」その声にハッと気がつく。思わず、言っていた。「再会した頃のニールを思い出していた」ニールは笑い出す。「笑うことないだろ」「寝ているのかと思ったら、そんなことかあ」あの微笑にヤラれた自分が情けない。今では、エンジェルよりも小悪魔のほうが似合っているニールが可愛い。あの時、ヨシに聞かれた言葉で自分は考え込んでしまったが、それでも可愛いと思ったのは確かだ。「ニール」「なに?」「...

  • 愛しているのは王子ではなく君だ #3

    大学を卒業して再会するまでの10年間は、故郷であるバージニアへ戻っていた。このバージニアからニールの故郷は遠い。もう、お守りをしなくても良いと思うと気が楽だ。論文の発表会でニューヨークに行った時、ニールがいるだなんて思わなかった。会場で声を掛けられただけでも驚いたのに、それがニールだなんて夢にも思っていなかったからだ。誰にも覚えられていない。そういう思いはあったのに、誰かに覚えられているというのは嬉...

  • 愛しているのは王子でなく君自身だ #2

    あの連中と再会してからのニールは昔のニールに戻っている。自分では気がついてないのだろう。布団の中で大人しく抱きしめられているニールは目がトロンとなってきている。このまま寝てくれると、こちらとしても有難い。あの頃のニールは、恋愛対象というより保護欲をそそられる対象だった。あの日本人5人にくっつくというより、アサミにくっついていた。あんなガリガリのもやし体型の人間だと頼りなさそうな気がして、いつも目は...

  • 新作開始!! 愛しているのは王子ではなく君自身だ #1

    ニールはネイサンに聞いていた。「それはそうと、どうして分かったの?」「なにが?」「ほら、あの5人の特徴を言い当てたでしょ。どうして、そんな風に思ったのかなと思って。ね、どうして?」「そりゃ、ニールを見てたら、あの5人に目が行くだろ」「僕?」「そ、ニールを見てたら、自然と5人の」そこで区切ったネイサンは、思わず自分が何を言っているのか分かったからだ。「あ、その、ニール?」だが、ニールは学生時代の顔に...

  • 新作開始! 愛しているのは王子でなく君自身だ

    いつもお越しいただきありがとうございます。短編ですが、前作の『社員研修は腐の宝庫』の続編になります。登場人物はニールとネイサンの2人です。~あらすじニールはアメリカにあるステイツ大学に通っていた。その時、出会ったのは日本人5人で、そのうち仲の良かったのはアサミとヨシの二人だった。それでも、その5人は色々と教えてくれたり、遊んでくれたりしていた。自分の事を深く知らない、その5人の傍を離れたくなかった...

  • 社員研修は腐の宝庫 あとがき

    いつもお越し頂きありがとうございます。今作の「社員研修は腐の宝庫」はいかがでしたでしょうか?主人公はダブルアサミというところで、朝巳と浅海でした。しかも、舞台はニューヨークでした。意外なところに、意外な人がいたものです。朝巳と雄吾の関係はどうなっていくのでしょうか?また、朝巳に対しての気持ちを自覚したストーカー浅海は?そのストーカー浅海に拉致られてしまった朝巳は?今までにはない「腐」が散りばめられ...

  • 社員研修は腐の宝庫 #最終話

    自分の部屋に戻ると鍵を閉める。ミニ冷蔵庫から缶ビールを取り出し、一口飲む。「お疲れ! ビバ、社員研修! 今度は2年後だ!!」 さぁ、2年後の社員研修はどこで何をしようかな。こういうのがあると嬉しいよな。雄吾には一人旅での腐探しはやめろと言われたが、一人旅でなければいい。というわけで、来年は水泳スタッフだけでの旅にしようかな。場所は沖縄か、いや、それとも北海道?せっかくだから、ダイビングできる場所だ...

  • 社員研修は腐の宝庫 #97 軽く性描写あります

    「たっだいまー」奥から声が返ってくる。「朝巳、裏から入れって何度言わせる」「そう怒んないでよ。奥からだとナースにお土産渡せないじゃん」すかさずナース婦長が返事をする。「ありがとうございます」「みんな同じものだけど、ごめんね」「そんなことないです。嬉しいです」1人ずつに手渡し、最後に兄に渡し頬にキスをする。兄は固まってしまった。「アメリカでは、これぐらい普通だよ」ナースの1人からフォローされる。「兄...

  • 社員研修は腐の宝庫 #96 日本帰国

    そんな光景をストーカー淺海は見ていた。帰りの便が同じ。幸か不幸か、どちらに取れば良いのだろう。あの時――。冷ややかな目で足を撃ってきた。しかも、アキレス腱だ。歩けるようになるまで待てなかった。ピザの滞在日数にかかるからだ。でも、あの体は忘れられない。もう一度、抱きたい。触りたい。この手で、あの体を触り、食事を共にしたい。銃なんて危ない物はない場所で。アナウンスが流れてくる。包帯を巻き、松葉杖もついて...

  • 社員研修は腐の宝庫 #95

    そんなこんなで夏休みも、あと1日になってしまった。空港まで雄吾と衛は見送りに来てくれた。「それじゃ、2年後に」「雄吾、元気でね」「朝巳も」「ん」衛は社長に迫っている。「私の任期は、いつまで?」「あと10年か」衛は片目をつり上げ、まさにデビルになっている。「そんなにもあるの?」「なんなら、日本で社員研修とかはどうだ?」「いい考えかも」朝巳は、そのデビル衛に封筒を渡す。「朝巳、これは何?」「衛へのプレゼ...

  • 社員研修は腐の宝庫 #94

    ふと見ると、ネイサンは寝息を立てている。思わず呟いていた。「このベールでベッドにくくりつけてやろうか」そう思ったが、その寝顔にキスを落とすだけにする。しかし、お腹空いたなあ。途中で買った食料を取り出すとレンジに突っ込みスイッチを入れ、大好きなオニオンスープを作り1人で食べる。「むふ♪ 美味しい♪ たまには街に出るのも良いな」そんなにも時間を置かずに声がかかる。「良い匂いがする」「ネイサンも食べる?」...

  • 社員研修は腐の宝庫 #93 ニール視点

    さよなら、僕の初恋の人。僕は、ネイサンと一緒に生きて、ニューヨークに骨を埋める。アサミのベール姿を観る事が出来て嬉しかったよ。秀才のガリ勉だったネイサンは、君たち5人組を羨ましがっていた。僕がアサミとヨシの背中に隠れていた理由も知っていた。だからこそ、君たちが日本に帰国すると側に居てくれた。僕を色眼鏡で見ない5人は、かけがえのない存在だ。でも、ネイサンは僕のことを知っている。僕と結婚したのを、あっ...

  • 社員研修は腐の宝庫 #92

    そして、皆の祝福を受けたニールは――。お気に入りの③の部屋に居た。「ふふ。皆に祝って貰えて嬉しかったぁ」「騙されてないか心配だったけどな」「言い出したのはヨシだから大丈夫とは思ったんだよ」「で、ケーキはどこに置く?」「冷蔵庫の中」大好きなケーキもあるし、Happyだ。「冷蔵庫の中は空で良かったな。ケーキが箱ごと入った」「箱ごと? ったく、横着なんだから。そういう場合は小分けにしてよね」「なら自分でしろ」「...

  • 社員研修は腐の宝庫 #91 軽く性描写あります!

    雄吾をデッサンしながら、こう言っていた。「ニールとネイサン、良い雰囲気だったね」「羨ましいか?」「どっちがネコになるのかなあ?」すると雄吾は吹き出した。「きったね」「そりゃ、ニールだろ」「だよねぇ。どう考えてもニールだよね。ネイサンがネコだったら」雄吾は叫んでくる。「考えるな!」「考えられない」「他人のことは考えるな。自分のことだけ考えろ」「だよね、そうする」そこで飲物がない事に気がつく。「あ、そ...

  • 社員研修は腐の宝庫 #90

    タイマーが鳴る。タイマーとIHのスイッチを切った雄吾は盛り付けてくれている。「出来たぞ。なら、お前が逃げないように見張ってやるよ」「よろしく」「で、他に言いたそうだな」「そう?」「言えよ。聞いてやる」「母の、最期の言葉なんだ。“後悔しない生き方をして”その言葉を思い出したんだ。場所は何処でも良い。でも、できるならニューヨークで。ここは、私の人生において扉を開けてくれた場所だから」「そっか。俺にとって、...

  • 社員研修は腐の宝庫 #89

    雄吾は英語で言ってくる。『once more』なので、こっちも英語で応じてやる。『2年間で経理を育てる。育たなくても、私が居なければ自然とできるようになるだろう。彼にならできる。そう思っている。だから、私の部屋を作ってて』そう言うと、雄吾は嬉しそうな顔になった。『引っ越すかな』『どこに?』『ここの13階から上は、全室3DKさ』『眺め良いだろうな』これぐらいの日常会話なら、ブランクあっても喋れる。『ユーゴ』『ち...

  • 社員研修は腐の宝庫 #88 決意

    「雄吾」ゆさゆさと体を揺さぶる。「ほら、起きて。雄吾、起きろ!」「んー・・・・・・、なんだよ」目を擦りながら起きてこようとする雄吾に言ってやる。「お腹空いた」「はいはい。なんかあったかなぁ・・・・・・」ベッドから降りた雄吾は裸のまま、台所でゴソゴソと探している。その背中を見て決意する。「雄吾」「待ってな。今、お、スパみっけ」スパって、スパゲティかと思うと嬉しくなる。「2年後、ここに来る」「うん」「2年間、待て...

  • 社員研修は腐の宝庫 #87

    小さい頃は2人して裸ん坊になって水遊びしたり、昼寝をしていた。それはお互いの親も分かっている。だけど、片方は思いを引っ込めたまま東京に引っ越した。もう片方は中学卒業と同時に、家族の居る横浜へ向かった。いきなり、母の言葉が浮かんできた。「朝巳、自分のやりたいことをやりなさい」あの言葉でニューヨークに行って、皆と出会った。そして、母の最期の言葉。「挑戦する事を忘れないで」「お母さん?」「私は、あなたた...

  • 社員研修は腐の宝庫 #86

    なかなか思い出せないようだ。なので、もう一言付け加えてやる。「水泳の、とあるコーチに手を出し、それがきっかけでクビになっただろうが」思い出したみたいだ。「あぁ、あの時の。で、それが?」「お前は彼を拉致って3日間だったか、思いっきり痣を付けたよな。その時、彼は堂々と仕事をしたよ」「へぇー、そうなんだ」「その時、彼は長袖長ズボンのダイバースーツを着たんだよ」「何それ」「たまたま、グッズ売り場にあったの...

  • 社員研修は腐の宝庫 #85 性描写あります?

    朝巳は色っぽい声をだしてくる。「ふ、ぅ」その喘ぎ声に煽られ理性が吹っ飛んでしまいそうになる。「朝巳・・・・・・」雄吾は、こう思っていた。イクのならイケ。俺は、まだ掘らない。あんな奴の跡がしっかりと残っている今は、な。「あ、ぁ、ぁ・・・・・・」「朝巳、我慢しなくて良いよ」そう言うと、朝巳は弾けだした。「アァ!」事が終わり、アサミに腕枕をしてやると思わず言っていた。「しかし、痣だらけだねぇ」「誰のせいだと思ってる...

  • 社員研修は腐の宝庫 #84 性描写?!

    堪らない。雄吾の、その手つきは今までとは違う。そうか、雄吾は告ってきたからか。私は日本に未練あるのだろうか。そんなことを思っていると、背中から息を吹きかけられているのか、耳元を噛まれる。「め・・・・・・」「ねぇ、朝巳。彼は2年後どうなるの?」「くぅ・・・・・・。来年、決算を1人で」雄吾の手が、手が・・・・・・。「決算を1人でやらせるの?」「やらせて、みないと、何も、分からない」「彼は頑張り屋なんだな」「ゆ、ご・・・・・・...

  • 社員研修は腐の宝庫 #83 R18!性描写あります。抵抗ある方はスルーしてください

    雄吾はガックリと項垂れるが、朝巳の耳たぶを甘噛みしてやる。「今年の新人君で経理は誰?」「ん・・・・・・、そこ、噛まない」耳元で囁いてくる。「ねぇ、朝巳。誰が経理?」「ふ・・・・・・、ゆ、ごが、声かけた・・・・・・。んっ」「あのIT君かぁ。彼の覚えはどう?」「そこ、だめ・・・・・・。ゆ、ぅ」雄吾の手は私の股間に伸びてくる。「だめっ!」「朝巳。彼はどんな?」「真面目で・・・・・・、んぅ」「真面目で、なに?」雄吾の手つきはイヤらしくな...

  • 社員研修は腐の宝庫 #82

    雄吾は押しまくりの気持ちだ。「朝巳、俺の気持ちを知って欲しい」「わ、分かった。分かったから、その、んー・・・・・・、と、すぐには」「お前のデッサンも日本より外に出たがってるぞ」「そう思う?」「思うよ。それに年に1回は会いたい」「パスポートの更新はいつ?」「2年後」「短くない?」「5年で申請してるからな」「なるほど」「そうでもしないと会えないからな」「雄吾・・・・・・」だから、頻繁に会えていたのかとやっと気がつ...

  • 社員研修は腐の宝庫 #81 腐男子返上?

    目が覚める。「んー・・・・・・・、よく寝たぁ」「本当に寝たねぇ」「雄吾に消毒されるとグッスリなんだよね」「やっぱり、相性が良いんだな」バカ、と言って枕を投げつけてやる。「朝巳、NYに来い」「雄吾?」「あのイケズには言ってある。お前を掻っ攫うってな」「いつの間に・・・・・・」「朝巳、俺は幼なじみの仲良しを恋愛の対象として見ている。NYに来い。俺と一緒に暮らそう」「私は、そこまで思ってない・・・・・・」「分かってる。なあ、...

  • 社員研修は腐の宝庫 #80 R18! 性描写あります!抵抗ある方はスルーしてください

    「ゆ、ご・・・・・・」「ん。そのまま喘いでろ」「ふ、ぅ」朝巳の手を握り、動けにくくしてやる。「あ、だ・・・・・・・」誰が、まだ快楽を与えてやるもんか。そのまま俺だけを感じてくれ。「ゆ・・・・・・、ぅ」俺だけを感じてて。今だけは腐男子ではなく、男として俺を感じてくれ。俺も、今は消毒だけだから。しかし、朝巳のムスコが俺を煽ってくる。思わず言っていた。「朝巳、我慢してくれよ」「してるだろ」「してないから言ってるんだよ」そ...

  • 社員研修は腐の宝庫 #79 性描写あります!

    部屋に入っても黙っている雄吾に朝巳は声を掛ける。「雄吾、どうしたの?」「消毒してやる」「なんか、今の雄吾って怖いよ」「お前は、今日のニールを見て何も思わないのか?」「何を?」「朝巳・・・・・・」この鈍い奴め。ベールを被っていたら、本当に女性に見えた。何も言わず、朝巳を押し倒す。「ったいなぁ」朝巳の服を破る。「おい、やめ。雄吾、どうしたんだよ」「消毒だって言ってるだろ」そう言って乳首を口に含む。「いっ・・・・...

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