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  • げんてい話。

    無駄な買物はしないつもりだけれど、弱点もある。それは期間限定の食品である。定番のお菓子やパンに、いつもは無い味を見つけると、つい買ってしまう。メーカーにとっても冒険だから、オイシイとは限らないが、その時だけならなんだこりゃ…ハハハ…ヘンなの…笑って済ませることができる。諸事いつも同じ、変わり映えのしない毎日に満足している冒険心のない私が、ゆいいつチャレンジ精神を発揮するのが期間限定商品なのだ。しかし...

  • こうかん話。

    時計の電池が切れたから、時計屋に行く。いつもお世話になっているお店だけど、前回、店主に修理を勧められて(→みかたの話。)以来、そのままなので、ちょっと敷居が高い。修理代が1万2千円かかるというのだ。思い出のある品物なら、いくらでも惜しくないかもしれないが、もらい物のあんまり好きじゃない時計に、そんな高額は…やっぱり払えないなァ…思いながらも、壊れた時計をなんとなくポケットに入れた。もう着けることもな...

  • くーぽん話。

    私は基本、割引に惹かれない人間である。1円2円の安さにつられ、チラシを見て右往左往するなんて時間と労力の無駄、と考えてきた。割高でも、必要なものだけを買う自分を誇りに思うし、また常にそうありたいと思っている。ところがその私がこのクーポンを手に、迷っている。サイフの整理をしていて、レシートとつながっているのを見つけたのだ。150円はなかなかの金額だがどーせ5千円くらい買わなきゃダメなんでしょ負け惜し...

  • こどもの話。

    いつも伺うブログ(→とっしーのつれづれ)で、懐かしい電車のレポートを拝見した。阪堺電車(はんかいでんしゃ)は、大阪南部を走る路面電車。チンチン電車と呼ばれ、明治以来100年以上親しまれてきた市民の足である。ずいぶん昔、今ごろの季節のこと。誰とどこへ向かっていたか、サッパリ思い出せないが、その日私は阪堺電車のシートの上にいた。春休みのお出かけらしい家族連れで、車内はほどほどに混んで…××@@%%%…!座...

  • てんどん話。

    昨日の夕飯は天丼だった。とても美味しかったのだが、反面釈然としない。そもそも、その店に入ったのは、きわめて日本人的な欲求に駆られたからであった。生のお魚が食べたい…近所の回転寿司が閉店して(→なくなる話。)以来、手軽に生魚を食べる機会が激減した。ここは和食だから、お刺身の定食があったはず、と、店頭の食品サンプルも見ないで飛び込んだ。店名や店構えは変わらないが、しばらく来ない間に、客席の配置が変わって...

  • さがした話。

    観光地でも都心でもない郊外の駅は、混雑とは無縁の、ノンビリ暖かい空気が漂っている。雰囲気につられ、ボンヤリと急行列車を逃してま、いっか…ホームの待合室に入った。次の急行は20分後だけど、急ぐ旅じゃない。バッグを膝にのせて、ベンチに腰をかけた。先客は60代くらいの女性ふたりで、お友だち同士らしく、並んでちんまり座っている。和やかにおしゃべりの途中、ひとりが何か説明しようとしたのか、ふと手を広げたとき…...

  • ヨメナイ本。

    私は絶版の文庫本を買い集める癖がある(→ケサレタ本。)。買った本はもちろん、読む。若いころから、読むのは速いほうだ。時間をかけて味わいたい本では、1日に読む頁数を決めたりゆっくり… ゆっくり…読み終わるのが惜しくて、自分に言い聞かせたり。やっと手に入れた絶版文庫、じっくり読みたいのはたしかだが、それにしてもはかどらない。読んでいると眠くなり…バタリ手から本を取り落してハッ!はじめて気づく体たらくである...

  • ケサレタ本。

    ちょっと前から探している絶版文庫がある。(消された男 フレドリック ブラウン著 創元推理文庫) シリーズ物のサスペンス小説で、全7作のうちの6作目。シリーズの他の作品が、同じく絶版でも数百円から、せいぜい3千円までなのに、どういうわけかこれだけが、やけに高価である。古書には往々にして、こういう謎の価格差があって、内容の面白さとは必ずしもリンクしない。むしろ、評判が悪くて部数が出なかったもののほうが高...

  • さわーの話。

    うちに帰ってテレビを点けうわーーーー!!!アナウンサーの絶叫で、日本の優勝を知る。へえ~ 大したもんだなァ…かんたんに夕食を準備し、リモコン片手にテーブルに着いた。当然といえば当然のことだが、どのチャンネルを回しても、野球ばっかりだ。どの選手も若い。オオタニはムスメと同い年だし、ムラカミやササキなんて、ムスコより年下である。ご両親のお喜びはいかばかりであろうか。このトシになると、選手本人より、親御...

  • はつねつ話。

    スーパーや商店の入口では、機械を素通りする人も増えてきた検温。依然としてしっかり検温されるのは、医院くらいのものである(→さいてー話。)。私の持病の通院は、毎月初に1回。異状ないことを確認してお薬をいただき、次の予約をとる。ところが今月はちょっと違った。通院日の朝、目覚めたらゾッと寒気がして、念のため体温を測ると37.1度。うっわ~ ビミョー…高熱ではないが、さりとて平熱とは言えない。今がこれでは、...

  • たいおん話。

    猖獗をきわめた新型ウィルスも、ようやく落着きを見せ、街に人が戻りはじめた。マスクをかけない人も増えたし、建物の入口に立つ消毒液も、もう見向きもされない。しかし、やりだすとしつこい性格の私は、あいかわらずシュッとやる(→しょうどく話。)し、サーモカメラには、律儀にオデコを差し出す。それにしても、こういうカメラ、じっさい引っかかるのは見たことが無い。熱があったらどうなるんだろう、とかねがね疑問に思って...

  • ひんじの話。

    ♪ふんふんふ~ん♪下段の本を取り出そうと、鼻歌交じりに書棚を開く。♪ふんふん…あれ?こっちか…反対側の扉を開けたときガタン!ええっ!何が起きたか、しばらく分からなかった。落ちた…なんと、正面のガラス扉が、外れたのである。よく見ると、2つある蝶番の2つとも壊れているではないか。買って40年近い書棚だから、金具も寿命が来たとみえる。困ったなァ…古いは古いが、けっこう高かった。買い直す余裕はないし、中にはギッ...

  • のらいぬ話。

    ちょうど今頃の季節だったろう、良く晴れた日曜日の朝。タバコを切らして買いに出た父が、帰ってきたと思うとオイ…オイ…お勝手にいる母を呼んだ。前掛けで手を拭き拭き、茶の間に顔を出した母にしばらく 子供らを出すな父はムッとした顔で告げた。え?なんでですの?いぶかしげな母に、父曰く表の道で 野良犬がつるんどる…まァいやだ!母が顔をしかめてチラッとこっちを見たので、マンガに熱中して聞こえない風を装う。父は父で...

  • どさどさ話。

    はー ヤレヤレ…疲れて帰った日の夕方、1日提げてまわったバッグを、リビングの真ん中にポスッと落とす。ジーッとファスナーを開け、逆さにしてどさどさどさ…中身を全部出した。サイフ、ケイタイ、家のカギなど、明日も必要なものを戻し、使ったハンドタオルは洗濯カゴへ。カーペットの上に残った丸めたレシート、アメの包み紙、歪んだゼムクリップなど、細かいゴミを拾い集めて、くずかごに捨てる。流行りの言葉で言えば、帰宅時...

  • がらがら話。

    粗大ゴミの回収日。出すつもりの不用品を前に、私は迷っている。いくつかのガラクタのうち、いちばんの大物が台車なのである。離婚して、子供ともどもこの家に来て以来、重いもの、かさばるものを運んでくれた。40代女性の必需品は台車女優イシダユリコ嬢がいみじくものたまった(→だいしゃ話。)通り、今日まで女手ひとつの生活の、大きな助けになってきた。ゴキゲン次第でやったりやらなかったりするグウタラ亭主より、よほど...

  • まにあう話。

    久しぶりにゆっくり寝坊した朝。今日はさしたる予定は無し、のんびりコーヒーを淹れる。マグカップを片手にカーテンを開ければ、空はうららかに晴れて、ネマキの上に1枚羽織っただけでいられる暖かさが、嬉しい。ひとり暮らしの気楽さ、テレビを点けるでなく、スマホを見るでなく、ボンヤリしていると… … …遠くで何かの音がする。?耳を澄ましたが、すぐに聞こえなくなったので気のせいか…気を取り直して、ボンヤリを続行してい...

  • トリテキ本。

    いつも拝見しているレツゴー一匹さんのブログの記事(→わたし日々、おもうこと。)で、鬢付け油の香りに春の訪れを感じる、とあった。相撲といえば春、というのは、大阪ならではの、めでたい感覚である。私の通った高校の近くにも、相撲部屋の合宿所があって、春先にはよく力士の姿を見かけた。おそらく練習…いや、稽古の行き帰りであったのだろう、汗っぽい乱れ髪の彼らは、鬢付けの香る力士、というより、普通の若者らしく見える...

  • いめるだ話。

    かつて私は日本のイメルダと呼ばれていた。むろん権力者の妻だったわけではない。履かない靴を山と持っていただけである。マラカニアン宮殿の靴置場よりはるかに狭い部屋に、箱に入った新品の靴が何足も何足も。バブル期、関西OLの靴は、原色の革にラインストーン、スパンコール。イナズマパンプスの異名を取るほど、それはそれはハデだった。ハデな靴を手に取れば、宝箱を開けるみたいにヨロコビが湧いて、それだけで元気が出る...

  • でんぽう話。

    私鉄の急行で隣県へ。ポカポカと暖かな日差しに、眠くなりだしたとき、その駅を通過した。デンポウ、というちょっと変わった名前の駅を降りたことは無いし、友人知人にも、ここにご縁のある人はいないけれどデンポウ…か…小さくつぶやいてみた。今から50年ほど昔、まだ海外旅行がめずらしかった時代。ハイカラ爺さんの祖父は、出始めのJALパックで、嬉々としてあちこちへ出かけた。身の回りの面倒を見るため、祖母もシブシブつ...

  • ぺっぱー話。

    食材にこだわりはないのに、なぜかコショウはずっと粒コショウを使っている。始まりはたしかカタログギフト。欲しいものがぜんぜんなくて、まあこれでいいか、と塩コショウ入れをもらったら、ゴリゴリ挽くタイプだったのだ。容器に合わせて中身を買うのもおかしな話だが、仕方なく粒コショウを買ってきて入れた。何年かそれを使って壊れたとき、たまたま中身の粒コショウを買ったばかりで、ひと袋がまるまる残っていた。粉のコショ...

  • ねいるの話。

    私の知る中で、いちばん華麗な手の持ち主は、週に1度来る人である。宅配便のドライバーにも、女性が増えてきた。重い品や大きい荷物は、あいかわらず男性が多い気がするが、小さな荷物では、女性の配達員さんもめずらしくない。中でもよく来るひとりは、30代後半くらいのかわいらしい人。いつも元気にテキパキと、頼んだ荷物を届けてくれる。彼女がいつも凝ったネイルをしているのだ。仕事の邪魔にならないように短めだが、色と...

  • WBCの話。

    オオタニが来ただの、初戦突破だの、テレビを点ければWBCの話題でもちきりだ。この件に関し、スポーツに関心のない私が、ひとつ頭を悩ませているのがWBCって他になかったか?ということ。世に言われるWBCは、World Baseball Classicの略であると百も承知だが、それとは別に、WBCと略されるものがあった気がする。仕事のときならともかく、こういうのはサッサと検索、とはいかない。うろ覚えの記憶をたどるのは、私の娯楽であり、ト...

  • むしくう話。

    私は要らないものはバカスカ捨てるくせに、ヘンなところで物持ちがいい。例えばこの紙キレ↓3cm×5cmのこの薄い紙片は、30年ほど前、クリスマスクラッカーから出てきた。まずはクリスマスクラッカーについて、説明せねばなるまい。クラッカーというと、中空に向けてポンと鳴らす円錐形のアレを思い浮かべる方が多いだろう。しかし英国のものはこういう形状で左右から引くと、真ん中からグリコのオマケ的なオモチャと、ジョー...

  • がいしょく話。

    ムスコは、家にいるときは汁かけ飯くらいしか作らなかったが、大学でひとり暮らしをして以来、今もマメに料理しているらしい。食べさせてもらったことは無いが、送ってきた写真を見る限り、うまく作っている。しかしムスメは、仕事の忙しさもあり、ほぼ毎日、外食で済ませていると聞く。どっちがいい悪いということではなく、何を食べても、健康で機嫌よく過ごせればそれでいい。きょうだいでも、それぞれだなあと思う。その母親で...

  • ぐるーぷ話。

    友人数人と、LINEグループを作っている。年代も住まいもバラバラで、新型ウィルスの騒動もあり、このところ休眠状態だったのだが♪ぺぽん♪中のひとりから、昨日メッセージが入った。皆さんお元気ですか?暖かくなってきたし、久々に集まりませんか?いいなあ、そろそろ誰かと会って、話したいと思っていたところだ。イイですね、と書きかけたとき♪ぺぽん♪誰かが返信した。おっ、誰かな?ウキウキとコメントに目をやるとお久しぶりで...

  • エイゴノ本。

    初めて1冊通して読んだ英語の本は、高校の授業の教材。主人公は、田舎の村に住む、仲良い2人の少年。1人は農家の、1人は漁師の息子である。貧しくとも平和な彼らの村を、ある日大きな災害が襲う。家族を失い、生き残った漁師の息子が、たくましく育ち、やがて親友の妹と結婚して一家を構えるまでを描いた作品であった。もともと子供向けらしく、文字数も少ない、薄い本だった。英語の先生がこの本を選んだ理由は、おそらくこの...

  • ながねぎ話。

    牛乳が切れたので、スーパーに寄る。食料品は生協の宅配を利用しているため、お店で買うのは久しぶりだ。レジに並ぶと、前も後も、私と同年配の女性だった。いっぱいに食品を詰めた彼女たちのカゴに比べて、スカスカのカゴが、ちょっと恥ずかしい。支払を終え、バッグに牛乳を入れながら、他の人の買物袋を興味深く観察する。中にひときわ堂々と、いかにもプロの主婦の風格を誇る女性がいた。全体のボリュームもさることながら、調...

  • しあわせ話。

    お昼を食べそびれた日。お腹がペコペコで、どこでもいい、チェーン店の定食屋に飛び込む。午後のヘンな時間の店内は空いている。上着を脱いで、タブレットを手に少々迷ったあとこの後 もう仕事ないんだよな…エイッとビールを注文した。飲食店のタブレットにも、いつの間にか慣れた。昼からビールなんて、ちょっと気がひける注文も、店員さんを気にせずに済むのはいい。やがて注文の品がテーブルに並び、さっそくオカズをつまんで...

  • あるじの話。

    うちのお雛さまは、ムスメの初節句に、母から贈られた内裏雛(→おせっく話。)。豪華な雛人形は、子供の成長に伴い、出さなくなってしまうことも多いようだが、うちのお雛さまは、こじんまり、小さなものである。しまうにも飾るにも手間をとらないのが幸いして、毎年取り出して飾っている。三宝にのせたひなあられを供えながら、フシギなもんだな、とふと思う。うちのお雛さま、なんて呼んでるけれど、この人形の主はムスメだ。私...

  • うしろの話。

    夕方のテレビ。ローカルタレントが街をウロウロする、いわゆる街ブラのコーナーだ。さっそく 聞き込み開始!なにやら書かれた厚紙を持たされたタレント氏は、通りかかった人に声をかけ始める。与えられたヒントから、目的地を探すようだ。これに限らず、タレントにあれこれ聞きまわって探させる企画をよく目にする。ただフラフラ歩くだけでは視聴者の興味をひかない、と考えてのことだろう。しかし、こういうロケーションは、気ま...

  • ちがった話。

    祥月命日だから、お墓参りに行きましょう、と母からの誘い。最寄り駅で待ち合わせ、霊園行きのバスに乗る。空はうららかに晴れて、芽吹き始めた山がみどりにけむるようだ。父は生前、とくに晴れ男ではなかったが、墓参の日はなぜかよく晴れる。手桶の水はまだ冷たくて、ヒャー、キャーと騒ぎながら掃除をし、庭から切ってきた花を活けた。線香の煙がほそく立ちのぼったら、ならんで殊勝に手を合わせメイちゃん志望校に受かりますよ...

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