宮沢賢治の代表作「銀河鉄道の夜」の舞台は苫小牧ではないかという郷土史家の論考が新聞に出ていました。宮沢賢治は岩手県立花巻農学校教諭時代に修学旅行の引率で北海道を訪れており、作中に登場する活版や菓子店の場所が苫小牧市が所蔵する駅周辺の昭和初期の地図と一致するそうです。また鉄道車内で車掌に切符を見せる場面では、切符を「はがきくらいの緑色の紙」と表現しており、これは当時の国鉄の硬券切符ではなく、軽便鉄道...
これまでの北海道旅行での情報や風景を中心としたブログです。また地元の関西周辺のお出かけ見聞録も多く掲載しています
1993年に初めて北海道を訪れて以来、何度となく訪れた北海道の見聞録です。また地元の関西周辺のことも掲載しています。
全国には2万校以上の小学校があり、そのほとんどは地域の公立小学校です。そんな中で京都市で有名な小学校が京都市立御所南小学校です。京都市中心の文字通り御所の南の住宅地にあり、おしゃれな店が多い一方で、今も暖簾を守り続ける老舗もあるようなエリアが校区です。御所南小学校は2002年に「コミュニティ・スクール」に指定された頃から徐々に人気が高まり、今や御所南小学校→御池中学→堀川高校→東大・京大というのが京都のエ...
美瑛選果はJAびえいが運営する農産品のアンテナショップです。その中の農産物直売所「選果市場」では美瑛産の農産物や加工品などを販売しています。大雪山連峰のミネラル豊富な雪解け水と、昼夜の寒暖差でおいしく育つ美瑛米も名産品のひとつです。青い池をイメージした青いサイダーもありました。美瑛町でしか売られていないそうです。「美瑛選果」というのは4つの店の総称です。農産物直売所「選果市場」、軽食やスイーツの「選...
地域タグ:北海道
今やひこにゃんは彦根の代名詞といっても過言ではありません。ひこにゃんの誕生は18年前の2006年です。ゆるきゃらブームも下火となり多くのゆるきゃらが消えていく中で、元祖ゆるきゃらのひこにゃんはまだまだ健在です。ところで、昨年にも紹介した話ですが・・彦根城の元祖ゆるきゃらのひこにゃんに年賀状を出すと全員にもれなく返事が届きます。しかもこの年賀状は招待券にもなっています。(下の写真は一昨日に届いた今年の年賀...
中村記念館は穂別町開拓の先駆者である故中村平八郎が大正10年から13年にかけて建築した住宅です。平成6年に親族より町に寄贈されました。その当時は建物はかなり老朽化が進んでいましたが、北海道内陸部における大正期邸宅建築の様子を知るうえで貴重な建築と判断され、解体復元されました。そして場所も見学しやすいように町立穂別博物館のとなりに移築されました。おかげで私も博物館に来て、併せてこの住宅も見学できました。...
地域タグ:北海道
むかわ町立穂別博物館です。主にむかわ町の穂別地域から産出した化石が展示されています。前回は三笠市立博物館のアンモナイトについて書きましたが、ここが有名になったのはむかわ竜の発見です。当初は首長竜と思われていましたが、その後恐竜の化石だと判明しました。死後もバラバラにならず埋もれていたため、極めていい保存状態で8mの全身骨格が発掘されました。そして2016年むかわ竜と命名され、2019年には新属新種と認めら...
地域タグ:北海道
石川県珠洲市の沿岸にあるゴジラ岩は人気の観光スポットです。まさに海からゴジラが現れたように見えることから名付けられました。高さ4mのゴジラ岩はこれまで上の写真のように干潮時にようやく陸続きになる程度でしたが、能登半島地震の影響で地盤が隆起して完全に陸続きになったという記事と写真が出ていました。幸いなことにゴジラの形は崩れずに維持されているようです。私がゴジラ岩と聞いて思い浮かべるのは知床・ウトロにあ...
地域タグ:北海道
1月22日の新聞に網走で「流氷初日」を観測したという記事が、流氷の中を進む流氷観光砕氷船「おーろら」の写真とともに出ていました。紋別でもすでに「流氷初日」の便りが届いていますし、網走でも記事にあるように昨年より14日早い「流氷初日」となりました。さらに昨日の夕方には、網走に流氷が接岸していることを観測し、「流氷接岸初日」が発表されました。これは昨年よりも19日も早い観測です。ちなみに「流氷初日」とは岸か...
地域タグ:北海道
昨日も紹介した人気のシマエナガが、ついにゆるキャラになったのか!? と思いきや…「ウラハとホロハ」という浦幌町のマスコットキャラクターだそうです。一見するとシマエナガのようですが、実は町鳥のアオサギがモチーフになっています。地元の浦幌中学校の生徒たちが15年前に考えたマスコットなので、シマエナガブームよりもはるかに前です。メスの「ウラハ」は町花・ハマナスの髪飾りをつけ、オスの「ホロマ」は町木・ナナカマ...
地域タグ:北海道
映画「ゴールデンカムイ」が19日に封切られました。原作は2014年から2022年までヤングジャンプに掲載された野田サトルのベストセラー漫画で、2018年にはアニメ化もされています。舞台は日露戦争終結直後の北海道です。莫大なアイヌの埋蔵金を巡る争奪戦を描くサバイバルアクションで、元陸軍兵の杉元佐一とアイヌの少女・アシリパが、24人の脱獄囚の体に刻まれた埋蔵金の場所を示す刺青を求めて、元囚人や歴戦の猛者たちと渡り合う...
地域タグ:北海道
JR帯広駅構内にはESTA東館と西館があります。エスタ東館の2階にはとかち物産センターととかち観光案内所が入っています。とかち観光案内所は十勝が初めてという人にはなかなかありがたい施設です。たくさんの資料があり、場合によってはお得なクーポンをもらえることもあります。またとかち物産センターは大きなスペースではありませんが、たまにマニアックな品物を見つけることがあります。JAFの割引もありました。反対側のエスタ...
地域タグ:北海道
1995年(平成7年)1月17日午前5時46分に発生した兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)から今日で29年が過ぎました。私の家も激しく揺れ、多くの家具や食器が壊れましたが、尼崎は兵庫県の最東部なので推定震度6とまだましな方でした。それでも経験のない激しい揺れになすすべもなく、尼崎市だけでも亡くなった方は40人以上ありました。地震直後でもしばらくはテレビが映りました。アナウンサーは「神戸からの情報がまったく入ってき...
地域タグ:兵庫県
NHK大河ドラマ「光る君へ」も第2回で紫式部役の吉高由里子と藤原道長役の柄本佑が登場し、いよいよドラマも本格スタートです。ところでドラマで描かれる平安時代の雰囲気を味わえる場所があります。京都の風俗博物館は『源氏物語』や藤原道長・紫式部の世界を4分の1サイズの大きさで表現している博物館です。入ってすぐの場所には、藤原道長が三女を後一条天皇の皇后とし、盤石の地位を得たときの宴の様子が再現されていました。下...
地域タグ:京都市
旭山動物園の坂東園長が3月で定年退職になるものの、後任の園長選びが難航しているという記事を昨日ネットで見ました。坂東園長といえば、園長に就任する前から、動物の習性を活かした「行動展示」で、廃園寸前だった旭山動物園を復活させた立役者です。初期にクローズアップされたのがアザラシの展示で、透明の筒をアザラシが上下するのは衝撃的でした。筒の向こうの男の子の驚いた顔が展示の凄さを物語っています。訪れたときは...
地域タグ:北海道
福井県若狭地方の名物と言えば、鯖街道というだけあって鯖寿司です。それから最近テレビでもよく取り上げられる谷口屋の「おあげ」です。本店は福井県丸岡町にあります。表面はパリッと香ばしい食感と中の柔らかい食感が絶妙のバランスです。ソースカツ丼は福井のご当地グルメで、薄くスライスされた豚肉をきめ細かいパン粉でカラッと揚げ、熱々のうちにソースに絡めたカツをご飯にのせた料理です。金沢カレーは①ルーは濃厚でドロ...
観光客が戻って来て、小樽駅周辺のホテル料金も上がりました。そんな中で今回泊まったのはオーセントホテル小樽です。フェリー利用者のためのヴィーナストラベル「カニかにドライブパック」の特典としてこのホテルでの1泊と夕食が付いているので泊まったわけです。そうでなければなかなかコスパ的には泊まらないホテルです。部屋はスタンダードツインですが、実際に正規料金で泊まると2名1泊素泊まり2万2000円で、朝食は別途2550...
地域タグ:北海道
小樽に泊まった日の翌朝に小樽運河周辺を散歩しました。インバウンドも戻ってきて、昼間の運河周辺は大勢の観光客で混雑します。しかし朝の7時過ぎはほとんど人はいません。やはり人が少ないのは歩いていても快適です。これで青空だったらよかったのですけどね。下の写真は同じ日の午前10時頃です。ここは運河を背景に記念写真を撮る定番の場所なので、多くの人が集まります。さらに下の写真はコロナ前に同じ場所で撮ったものです...
地域タグ:北海道
昨日書いた京都盆地の東端にある八坂神社から、四条通をひたすら西に進み、京都盆地の反対側の西端に突き当たった場所にあるのが松尾大社です。八坂神社は京都の東を、松尾大社は京都の西を守護する神社です。松尾大社は701年に建立された松尾山をご神体とする古い神社です。大きな絵馬でも知られています。有名な観光地の嵐山エリアの近くですが、ひとつ手前の駅になるので意外と人は少ないです。この神社は酒づくりの神様として...
地域タグ:京都市
道内にあるいくつかの神社で頒布されている北海道ご当地みくじシリーズ「えぞみくじ」というものがあります。それぞれの地元の名産品などをモチーフにしたおみくじです。前回紹介した帯廣神社のえぞみくじは「鮭みくじ」です。おみくじの引き方も凝っていて、小さな釣り竿が置いてあり、それで狙った鮭みくじを釣る形です。もちろん普通に手で取ってもいいとは思いますが。せっかくなので釣り竿で鮭みくじを引こうと思ったとき、ふ...
地域タグ:北海道
足腰にご利益があるとされる2つの神社に行きました。まず京都の護王神社です。平安時代の貴族である和気清麻呂が祀られています。和気清麻呂は道鏡の野心を退けたことで怒りを買い、足の腱を切られ鹿児島に流されましたが、後年に足が治ったことから、和気清麻呂を祀るこの神社は足腰にご利益があるといわれています。さらに和気清麻呂が流される途中に道鏡より送られた刺客からいのししが救った伝説から「いのしし神社」とも呼ば...
正月休みも終わり、今日から仕事という方も多いと思います。年末の新聞報道によると、北広島市のFビレッジに開業1年で300万人以上の集客数を記録したそうです。しかもその3割は試合のない日に訪れているそうで、私もその中のひとりです。市幹部の方は「通りすがりの街」から「立ち寄ってくれる街」に変わったのが大きな成果と話しています。今後は行楽地から高齢者向け住宅や病院、北海道医療大学ができ、さらに企業のオフィスなど...
地域タグ:北海道
「おせちもいいけどカレーもね!」という正月三が日後半にキャンディーズがやっていたククレカレーのCMにちなんで新年の3日目にカレーの話です。北海道のカレーで最近よくテレビで見るのが帯広のインデアンカレーです。一昨年は宿泊した帯広のホテルの近くのインデアンカレーまちなか店に行きましたが、昨年は帯広駅から少し歩いてインデアンカレー東5条店に行きました。味は一緒だとは思っていましたが、店内の様子は少し違ってい...
地域タグ:北海道
元日から能登地方に大きな地震がありました。地震に暦は関係ないですが、元日の夕方に発生するというのはあまりにも最悪のタイミングです。昨日の段階で建物の倒壊や火事の映像が流れ、今朝のニュースでも亡くなった方が数名おられることを報じていましたが、少しでも被害が小さく収まることを願うばかりです。さて、新年2日目は初夢の話です。初夢というのは、元日の夜ではなく、2日の夜に見る夢を指します。つまり今夜寝てから見...
地域タグ:兵庫県
新年あけましておめでとうございます! 今年は辰年ですね。年末のNHK「チコちゃんに叱られる!」でやっていましたが、十二支の中で唯一実在しない想像上の生き物です。言われてみれば確かにそうですね。深く考えたことはありませんでした。下の写真は京都・平安神宮の青龍です。京都の東西南北を守る四神獣の一つである青龍は、東を守護し、富の象徴といわれています。今年のNHK大河ドラマ「光る君へ」のロケはこの平安神宮から始...
地域タグ:兵庫県
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宮沢賢治の代表作「銀河鉄道の夜」の舞台は苫小牧ではないかという郷土史家の論考が新聞に出ていました。宮沢賢治は岩手県立花巻農学校教諭時代に修学旅行の引率で北海道を訪れており、作中に登場する活版や菓子店の場所が苫小牧市が所蔵する駅周辺の昭和初期の地図と一致するそうです。また鉄道車内で車掌に切符を見せる場面では、切符を「はがきくらいの緑色の紙」と表現しており、これは当時の国鉄の硬券切符ではなく、軽便鉄道...
礼文島の固有種レブンアツモリソウが見頃だそうです。ラン科の多年草で絶滅危惧種に指定されています。生育環境の悪化や盗掘などで数が減っていましたが、群生地の保全を行った結果、再び開花数が増えつつあります。ただ夏が暑いと翌年は花が減る傾向があるということで、ここにも温暖化の影響があるようです。私が礼文島に行ったのは2002年のことです。そのときは島で2泊しましたが残念ながら3日間とも天候には恵まれませんでした...
漫画「将棋の渡辺くん」の単行本最新刊が発売されたので、さっそく買って読みました。「将棋の渡辺くん」は渡辺九段の元奥様で漫画家の伊奈めぐみさんが渡辺九段についてコミカルに描いた漫画です。本の帯にも「離婚しました。」と大きく描いてあるように、最近電撃離婚されて将棋ファンの間では話題になりましたが、生活スタイルはこれまでと変わらないということです。作者の伊奈めぐみさんは高槻市の将棋イベントで何度か見まし...
翼を骨折しているところを保護されたオジロワシが、過去に散弾10発を受けていたことがわかったという記事が出ていました。撃たれたのはかなり前のようで、傷は自然治癒していたそうですが、散弾の状態から流れ弾ではなく、正面から狙って撃たれた可能性があるとのことです。数年前に網走の海岸で乗馬中にオジロワシを見かけましたが、そのときも近寄っても逃げないので猟銃があれば容易に撃つことはできたでしょう。狩猟には趣味や...
前回は長崎の孔子廟や新中華街について書きましたが、今回は神戸の中の中国です。関帝廟は中国で財の神として名高い三国志の武将・関羽を祀った霊廟です。世界中のチャイナタウンにあり、神戸にもあります。孔子と関帝では時代が大きく異なりますが、同じ中国なので雰囲気が似ています。入り口の山門は典型的な中国風の門です。門の上部に掲げられた 「関帝廟」の扁額は、元蒋介石の秘書で世界的に有名な書道家が書いたものだそう...
長崎孔子廟は孔子の遺品を納め祀ったのが始まりです。1893(明治26)年に中国清朝政府と華僑によって建立されました。ひとつとして同じ顔のない七十二賢人の石像は、圧巻で荘厳な雰囲気です。 正面に孔子を祀る大成殿があり、その後ろに中国文化を紹介する中国歴代博物館があります。内部は撮影禁止です。この孔子廟から歩いてすぐの場所にあるのが長崎新地中華街です。横浜・神戸と並ぶ日本三大中華街のひとつです。東西、南北あ...
前回函館のイカがピンチだということを書きましたが、北海道漁港漁場協会は少しでも漁業に関心を持ってもらうために「難読漁港番付表」なるものを作りました。道内の難読漁港名を番付にしたもので、それによると東の横綱が羅臼町の「於尋麻布(おたずねまっぷ)」で、西の横綱が島牧村の「厚瀬(あっちゃせ)」です。北海道へよく行く私もある程度の地名は読めますが、漁村レベルとなると難しいです。中でも釧路と厚岸の海側を結ぶ...
函館といえばイカです。しかし近年漁獲量が減っており、今年も漁解禁日にほとんど獲れず、市場開設以来初めて初競りが中止されました。そして1週間後に出漁して何とか345キロを水揚げし、ようやく初競りができたということです。ただ昨年の同日には1000キロ以上が水揚げされており、初日の比較だと昨年の3分の1程度です。このままだと「イカのまち」ではなくなってしまいそうです。また知床ではカラフトマスの遡上が減っています。...
ここまで北海道の地方空港のことについて書いてきましたが、今回は九州の空港です。九州には多くの空港があり、国管理空港だけでも7ヶ所(福岡・北九州・長崎・大分・宮崎・熊本・鹿児島)あります。長崎空港はターミナルビルが教会の窓をイメージしたデザインで、屋上の鐘など各所が教会風になっていることが特徴です。大村湾に浮かぶ箕島を埋め立てた空港で、1975年に開港した世界初の海上空港です。今年で開港50年になります。...
札幌丘珠空港は、札幌都心から北東に直線距離で約6kmの場所にある空港です。滑走路は1500mが1本で、3000mが2本ある新千歳空港に比べるとかなり小規模です。函館や釧路といった道内都市を結ぶ便が多く発着し、ほかに三沢、新潟などを結ぶ便がありますが、東京や大阪を結ぶ路線はありません。この空港は陸上自衛隊丘珠駐屯地の飛行場でもあります。陸上自衛隊が管制業務を行うという珍しい空港です。2016年よりFDA(フジドリームエ...
オホーツク紋別空港です。前回書いた中標津空港よりさらに規模は小さく、現在は全日空の羽田往復便があるだけです。羽田空港からの便が到着するのは午後12時30分で、羽田空港に向けて出発するのは午後1時10分です。空港に行ったのは午後2時でしたのでもうここを発着する便はなく、中には入れましたが空港は実質閉店状態です。もちろん展望デッキに出ても航空機の姿はありません。外国人観光客の利用者数が増えて何とかコロナ前の水...
少し時間の余裕があったので何となく中標津空港に行ってみました。この空港にはかなり昔に来たことがあり、その時の印象が木のぬくもりのある空港でしたが、今回も変わらずというより一層きれいな木の作りになっていました。写真だけ見ていると、どこかの公民館の2階フロアという感じですね。ここで食後の缶コーヒーを飲んで休憩しつつ、このあとのドライブ計画を確認しました。テーブルもあって安上がりな喫茶タイムとなりました...
前回は函館の旧ロシア領事館と旧イギリス領事館のことを書きましたが、今回は長崎です。長崎の東山手十二番館は1868年に建設された建物で、ロシア領事館が置かれていました。外国人居留地を代表する洋風建築で、1998年国の重要文化財に指定されています。すぐ近くにある東山手甲十三番館は明治時代中期にフランス領事館として建てられた建物で、現在は無料で公開されているほか、喫茶店としても利用されています。そしてこれらの旧...
函館市にある旧ロシア領事館は明治41年に建築され、帝政ロシアの領事館としては日本に唯一現存する歴史的建造物です。30年前まで青少年研修施設として利用されていましたが、閉鎖後は老朽化して立ち入り禁止になっていました。そんな旧ロシア領事館を名古屋の企業が2021年に函館市から買い取って改修を進め、7月に高級ホテルとしてオープンすることになりました。全6室で、スイートルームは2名1室2食付きで1泊31万9000円ということ...
このブログで以前書いたことがありますが、クラーク博士の「初年よ大志を抱け」という名言は、北広島の島松駅逓所で札幌農学校に赴任してしていた博士が帰国するとき、見送りに来た学生たちに残したとされています。(恵庭だったという説もあるようですが…)現在国の史跡に指定されている旧島松駅逓所の近くには名言誕生の記念モニュメントが建っています。しかし名言が生まれた場所が北広島市だということの知名度は低く、有名な...
亀山社中は坂本龍馬とその同志により結成された日本初の商社兼私設海軍です。前回ブログで少し触れた坂本龍馬が学んだ神戸海軍操練所が閉鎖された直後の1865年に長崎で結社されました。老朽化していた龍馬が活動拠点として借りていた民家を当時に近い形で復元し、2009年から長崎市亀山社中記念館として一般に公開しています。名誉館長は龍馬の大ファンである俳優の武田鉄矢さんが務めており、床の間に掛かっている絵も武田鉄矢さん...
神戸の新名所TOTTEI(トッテイ)Iが4月にオープンしました。もともとは物流の拠点として倉庫が建ち並んでいた神戸港第2突堤でした。TOTTEIの中心施設は「GLION ARENA KOBE(ジーライオンアリーナ神戸)」です。プロバスケットボールチーム「神戸ストークス」の本拠地で、音楽ライブなども開催される予定です。TOTTEIの南端には海を眺められる広々とした緑のスペース「TOTTEI PARK」があります。そして「TOTTEI PARK」の広場全体を劇...
鹿追にある福原記念美術館です。前回書いた神田日勝記念美術館の近くにあります。十勝を中心に展開しているスーパー「フクハラ」の創業者である福原治平氏が長年にわたり収集してきたコレクションを一般に公開するために設立した美術館です。くつろぎながら芸術を楽めるよう喫茶スペースやテラスがあり、撮影もOKで、気軽に芸術品に触れあえる美術館です。六花亭の花柄包装紙でおなじみ 坂本直行 無題連ドラ「>なつぞら>」でブレ...
十勝の鹿追ゆかりの画家・神田日勝をご存じでしょうか。神田日勝は東京生まれですが、戦火を逃れて一家で鹿追に来ました。そこで油絵を始め、十勝の風景や農耕馬・牛などをモチーフにした絵を描きました。6年前のNHK朝の連ドラ「なつぞら」で主人公なつが十勝にいる頃に重要な役割を担っていたのが絵の上手な同級生の山田天陽(吉沢亮)でした。この山田天陽のモデルになったのが神田日勝です。鹿追にある「神田日勝記念美術館」に...
堺市にある大仙古墳(伝・仁徳天皇陵)は日本最大の前方後円墳です。しかし地上からあの特徴的な鍵穴のような形は確認できません。正面からも鳥居と森が見えるだけです。前回書いた堺市役所21階の展望フロアは80mの高さがありますが、直線距離で1km離れているので、やはり大仙古墳は森にしか見えません。そこで堺市は世界遺産登録が決まった2019年に気球から古墳を眺められる計画を立てましたが、トラブルのため5年以上も話が停滞し...
函館カール・レイモン元町店はです。建物は函館市が指定する「伝統的建造物」です。カールレイモンはドイツ生まれで、ハム・ソーセージを食べる習慣のなかった日本に来て、函館で日本人女性と結婚し、1924年にハム・ソーセージの店と工場を開業しました。今ではカールレイモンは函館を代表するハム・ソーセージの老舗ブランドです。現在の函館カール・レイモン元町店は初期の工場跡です。店内にはイートインコーナーもあり、焼き立...
震度5以上の地震が多くなっている昨今、古い建物の耐震補強が急がれます。前回書いた清州城などのコンクリート製の模擬天守は耐震補強工事は自由にできますが、歴史的価値がある天守はそうはいきません。現在、築城当時からそのままの姿で建っている現存12天守のうち、国宝に指定されている天守は5つあります。国宝であるがゆえに、耐震補強するにもいろいろな制約があって通常の耐震工事の何倍もの手間がかかります。それでもすで...
愛知県清須市の清洲城です。織田信長が拠点とした城ですが、写真の天守は1989年に造られた鉄筋コンクリート製の模擬天守です。創建時の資料が残っていないので、外観・規模とも想像で設計されました。城跡は開発によって大部分が失われ、本丸土塁の一部が残るのみです。下の写真に見える朱色の大手橋の向こうの清洲古城跡公園に発掘された石垣の一部が復元されています。ちなみに横の線路はJR在来線と新幹線です。この城が有名なの...
前回、柳月がNHKの連ドラで登場した「あんバタサン」というお菓子を商品化して販売に力を入れているという話をしました。柳月のスイートピアガーデンにはイートインコーナーがあるので、その「あんバタサン」をバラで買って食べてみました。この例えは柳月には失礼かもしれませんが、六花亭のバターサンドと似ているように思います。別に否定しているわけではなく、おいしいという意味です。ただやはり柳月の昔からの主力商品はし...
前回紹介した道の駅おとふけの隣には十勝の有名菓子メーカー柳月のスイートピアガーデンという工場兼店舗があります。柳月といえば、その主力商品は三方六です。いわゆるバウムクーヘンですね。しかし最近柳月は「あんバタサン」という新商品に力を入れています。これはNHK朝の連ドラ「なつぞら」の中で出てきた「雪月」という小さなお菓子屋が考案したお菓子です。この「雪月」は柳月をモデルにしていて、劇中に登場したお菓子を...
道の駅おとふけです。2022年春に場所を移し、規模も大きくなってリニューアルオープンしました。オープン直後に訪れましたが、日曜日ということもあり、たくさんの人でごった返していました。2年近く経った今なら人出も落ち着いたかなと思い再び訪れましたが、それでもかなり混んでいました。入り口横にはパンの「ますや」直営の「みちます」があり、さらに帯広豚丼の人気店「豚丼のぶたはげ」もあります。ちなみにいつも拝見して...
神戸市灘区の「なぎさ公園」は海に面した気持ちの良い公園です。、海沿いにある「ハーバーウォーク」はウォーキングやジョギングに最適で、この日も多くの市民が走っていました。広い園内には多彩なアート作品が並んでいます。下の写真のモニュメント「ゆめ・きずな」は、阪神・淡路大震災復興のモニュメントとして2001年に設置されたものです。カラフルな色がひときわ目を引くこの作品は長さが30mあり、遊び方が自由な子どもの遊...
前回紹介したビート資料館の前に鉄道の駅標とレールがあります。廃線になった国鉄広尾線が走っていた場所とは少しずれているし、単なるモニュメントかと思いながら入館しました。ところが中の展示を見て、ここがちゃんとした別の鉄道の駅だったことがわかりました。資料を見ると、日本甜菜製糖株式会社は十勝鉄道という私鉄を運営し、全道から集荷されたビートの搬入や砂糖製品の出荷をしていたそうです。十勝鉄道の路線図にも帯広...
帯広にあるビート資料館です。ビートは北海道の基幹作物で「甜菜(てんさい)」とも呼ばれており、砂糖の原料として使われています。資料館の造りはシンメトリーの構造で、入るとすぐ吹き抜け空間となっています。この資料館の場所にはかつて旧日本甜菜製糖帯広製糖所があり、一時は日本最大規模でしたが、1977年廃止されました。その跡地にこのビート資料館が作られ、ビート製糖に関する資料や模型などが展示されています。入館料...
京都市京セラ美術館に行きました。平安神宮のすぐ前にあります。目的は知人の松原一彦氏も出品している「第20回 日韓現代美術同行展」です。せっかくなので昨日書いた平安神宮神苑の無料公開日に合わせて訪れました。松原一彦氏の今回の作品は「Spiderweb」です。真鍮の蜘蛛の巣です。以前よりリアルさが増したような気がします。それ以外で私が印象に残ったのは「A wall of sheep」(高垣リミ氏)です。羊の体から人の足がたくさ...
平安神宮には神苑という広い日本庭園があります。通常は入園料600円ですが、年2回無料公開日があります。そこで昨日6月7日の無料公開日に合わせて行ってきました。神苑に入るとまず南神苑で、そこに日本最古の路面電車が置いてあります。明治44年に製造された車両で2020年に路面電車初の国の重要文化財に指定されました。西神苑はちょうど花菖蒲が見頃です。このときに合わせて無料公開日を設定しているのでしょうね。西神苑の白虎...
美瑛の三愛の丘展望公園です。パノラマロードにある赤い三角屋根が目印の展望スペースです。十勝連山が比較的近くで見られ、その手前の波状丘陵を望めるのがこの丘の特徴です。景色の見える方向はやや限られますが、南西方向の丘の景色は、なだらかな曲線が美しいです。周囲には畑が広がり四季折々の風景が楽しめそうです。言うまでもありませんが、畑は進入禁止です。美瑛の中心街から約5kmのところにあります。にほんブログ村人...
美瑛にある千代田の丘展望台です。三角屋根の展望塔が特徴です。この日は曇っていましたが、遠く東の方向に十勝岳連山を望むことができます。見晴らし台の2階からは360度の美瑛の風景を見ることができます。展望台の下には、かわいい小動物とふれあえる観光牧場があります。昔はここで乗馬のトレッキングをやっていて美瑛の丘を馬上から楽しんだこともありました。にほんブログ村人気ブログランキング...
美瑛の新栄の丘展望公園です。1個400kgあるという牧草ロールの人形が目印です。少し高い位置から幾重にも折り重なる丘の風景を一望することができます。訪れたのは午前中でしたが、ここは夕日のきれいな場所として有名です。以前訪れたときは曇天で、離れた場所にだけスポットライトのように光が差していました。その中で浮かび上がっている2本の木はパフィーの木です。昔パフィーが主役のドラマで登場したことで有名になった木で...
大阪・梅田のシンボルだった大阪マルビルが老朽化などの理由で昨年5月で営業を終了しました。1976年に誕生したマルビルは「日本初の円形超高層ビル」として話題になりました。学生時代から馴染みのあったマルビルも見納めと思い、写真を撮ってこのブログにも載せました。その翌月の昨年6月から解体工事が始まりました。そして解体工事が始まってから1年が経ち、いよいよ本当にマルビルが姿を消すときが近づきました。ついに5階建て...
羊蹄山の北北西あたりに富士見という地名があります。「蝦夷富士を見る」というわかりやすい地名です。そしてここに羊蹄姿見池と呼ばれる池があります。周囲130mほどの小さな池で、比較的訪れる人も少ないようです。池に羊蹄山がきれいに映ることから「姿見池」と呼ばれています。ここには羊蹄山の湧水が湧いています。ちょうど汲みに来ている人もいました。8年前に来たときは風は弱く池に波は立っていませんでしたが、肝心の山に...
前回紹介した三方五湖ですが、その全体を見るにはレインボーライン山頂公園へ行くのがおすすめです。リフトかケーブルカーで山頂公園まで上がります。写真に写っているレインボー傘は施設が日傘や雨傘として無料で貸してくれるものです。これを多くの人がさすことでSNS映えする効果を狙っているのでしょうね。山頂公園には5つのテラスがあり、三方五湖や若狭湾が一望できます。足湯やカフェもあります。山頂カフェなないろでジュー...
福井県の三方五湖です。北陸新幹線が敦賀まで延伸されて注目度が上がり訪れる人が増えているそうです。三方五湖は、三方湖、水月湖、菅湖、久々子湖、日向湖の5つの湖の総称です。5つの湖はそれぞれ水質や水深が違い、すべて濃さの違う青色に見えることから「五色の湖」と呼ばれています。下の写真は三方湖です。三方五湖の中で唯一の完全な淡水湖です。三方五湖の中でもっとも大きいのは水月湖です。近年、湖底に年縞と呼ばれる7...
道の駅「流氷街道網走」です。ここ数年連続して立ち寄っています。冬はここから流氷観光砕氷船おーろら号が出ています。夏はホエールウォッチングですが、私が乗ったときは空振りでした。売店では青い流氷ドラフトが網走地ビールとして人気です。ここの2階のレストランで昼食と思いましたが、ものすごく混んでいたので、ファーストフードで済まそうということになりました。食べたのは網走バーガーです。カラフトサーモンを網走産...
前回紹介した網走原生牧場です。今回は藻琴湖を巡るコースです。リーダーは下の写真のお馬さんです。名前はどんちゃんです。どんくさいからだそうです(笑)牧場に着いたときはいなかったのに、いつのまにか現れた看板猫の…名前は忘れましたm(__)m看板猫だけあって人に慣れています。でも少し頭をなでるとすぐにどこかへと出かけます。さすが猫だけあって自由気ままです。馬は柵の中で過ごしていますが、以前いつの間にか柵の外で...