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「知的障害者支援施設 入所の継続求める保護者らが提訴」(NHK香川 NEWS WEB) このニュースの見出しを最初に見た時すぐには内容を把握できなかった。以下、リンク先記事の要点のみ引用です。 去年6月から7月にかけて職員のおよそ3割…
前回の続き。 保護者会役員の改選、ということで進行役の役員さんが出席者に個別に問いかける。 「自分も高齢で」「持病があって」などの理由で辞退する人が2⁓3人続いた後で。 「そちらの方は・・・」と、なんだか私がいる方向に役員さん…
入所施設の保護者会に参加した。Kが入所してほぼ1年、コロナ対策緩和後は少しずつこういう会合が再開されている。 保護者、といっても既にご両親共に他界している入所者も多く、ご兄弟かと思われるような年代の人も見かけた。入所者の中でKはかなりの若手なのだ。 で、最重要議題。「役員改選」。 これはもう子育てをしていれば小学校の頃から何度も直面する問題で、全無視して逃亡という手…
Kの面会に行く。今回は本人が生活しているユニットや個室まで行って様子を見ることができた。 室内は以前見た時とあまり変わらず整頓されている。事前にいつもより念入りに清掃しているのだろうな、とは思うがそれでもしっかり管理が行き届いているように見える。 担当の職員さんに最近の様子を聞く。特に変化はなく、食事も入浴も排泄も順調とのことで基本的な部分はひと安心。 Kはベッドに座って「おかあさんと…
ハートネットTV 能登半島地震 障害者の避難生活はいま を見た。 障害者の入所施設も被災して建物も壊れ、断水でまともな食事もとれない。 利用者は安全のため個室から体育館へ集められる。いつもと違う、環境変化に敏感な人達はそれだけで不安定になる…
先日Kの面会に行ったところ、やや表情が暗く以前にもよく見られた自傷の痣があった。これまで割と表情がいいことが多かったのでちょっと不安になる。 おおむね落ち着いているのだが時々自傷がみられるという。発熱して行動制限されたこと、そして何より最近の天気や気温の変化。Kがイライラする原因としては充分すぎる。そういう時によく痣を作っていたものだ。 やはりこういうのを見ると少し切なくなる。以前もよく…
入所施設からKが発熱していると連絡があった。前日から咳をしており手がいつもより温かいので体温を測ると38度、嘱託医のところで検査をしたところインフル・コロナともに陰性。しかし発熱後少し時間をおくと陽性判定になることもあるので完全シロとは言い切れず、念のため自室でずっと過ごしているという。 熱は38度くらいであまり苦しそうでもなく、食事も完食。施設内では完全に陰性と判定された風邪症状の人はいたが…
まもなくKが入所してから季節が一巡りする。月に一度は面会に行き、顔を見てお菓子や絵本を差し入れ職員さんに生活の様子を聞く。 最初の頃はちょっと複雑な表情を見せていた。別れ際の握手をした手をなかなか離さずそのままついてくるようなしぐさもあった。 すこし経つと、最初から明るい顔で登場。親の顔より先に差し入れの袋を目敏く見つけてしきりに「ください」のしぐさを繰り返す。帰り際にやはり手をなかな…
前々回アップした ハートネットTV 特集「強度行動障害」 の感想最後に「少し思うことがあった」と書いた。今回はその「思うこと」を書いてみます。 番組中、私はネット上でリアルタイムのSNSやいわゆる実況画面を並行して見ていた。同じ時間に同じ番組を見ている…
今週2回に分けて放送された ハートネットTV 特集「強度行動障害」を見た。 そこで紹介されていたご家庭の様子はもう他人事には見えない。Kも昔はよく自傷で顔が腫れてしまったり流血したりを繰り返したものだ。程度の差こそあれ、同じように悩む保護者を見…
ここで感想を書いた相模原障害者殺傷事件の映画化作品「月」。辺見庸氏の小説が原作、ということで読んでみた。 冒頭から何これ、設定から別物じゃん・・・と困惑した。終盤クライマックスまでは。そこからは一気読み。 まず、映画の主要人物でそのまま登場するの…
年末近くなるとKが通っていた施設ではB型作業所にあたるお菓子工房でクッキーの注文販売がある。12月上旬に利用者に注文票が配られ、希望者はこれに記入して提出する。 そして気付いた。今年はただ待っていても注文票は届かない! Kはもう通所利用者ではないのだ。しかし、私はそのクッキーを毎年楽しみにしていた。クリスマスにあのクッキーが食べられな…
さて。このブログも今月でなんと18周年を迎えます。 Kが12歳、思春期を迎えて自傷等の問題行動がひどくなった頃に突発的に書き始めた。Kはそれなり成長したが、特に発展もなくちんたら続いているだけ。でも「重度知的障害児を育てる」というノーヒントのダンジョンを手探りで進む、という日々の中で、考えたことや感じたことを文章にする作業は楽しかった。なにより自分の気持…
Kは春に入所してから一度も帰宅していない。地元の他の施設は少し前から制限付きの帰宅ができるようになったがKが住む施設は面会と差し入れのみ。 Kがいない初めての冬。寒いから、と鍋物を作ると「K君は白菜とホタテが好きだったね」とか。 ショッピングモールに行けば「このお店の前で必ずフライドポテトをねだられた」とか。 スーパーに行けば「K君がいないから…
「月」感想続き。多分これが最後。 作品に対する感想の中に重度障害者の入所施設で働いている、働いたことがある、という人のものもぽつぽつとあった。その中には程度の差こそあれ不快を表明しているものが少なくない。実際にやまゆり園で働いていた、という人はかなり怒りをあらわにしていた。その文章からは現場を知るからこそ感じる無念のようなものがひしひしと伝わってきた。あえてリンクは貼りません。以下、その感…
映画「月」感想、続き。 他にも感想文には「きれいごと」とか「偽善」とかの言葉がよく使われており、それらに批判的だった。 でも、私達はそのきれいごとや偽善に救われていることが多い。たとえ心の底では見たくない・関わりたくないと思っていても、それらをあからさまにしたら人としてどうか、と思われてしまうから。救いの手を差し伸べる、理解していると表明して善意を見せ、自分は良識があるとアピールして社会…
公開から二週間余。一般人から著名人まで、ネット上にあるこの映画の感想を読み漁った。だいたい「衝撃」「問題作」「素晴らしい」、そして「ぜひ観るべき」。 コミュニケーションすら困難な障害者、その人達と向き合う難しさ、覚悟。明るいテレビ番組で努力している様子を見せることができる「障害者」の姿の方を見慣れていれば確かに衝撃だ。直視するのは厳しいかもしれない。 でも、そういうのを普段からあえて
あの「やまゆり園」における相模原障害者施設殺傷事件をモチーフにした小説が映画化されたと聞き、見に行った。「月」という作品だ。 現在は被告となっている「実行者」役は磯村勇斗氏。本当の障害者も出演しているが虐待行為をされる人は役者さんが演じており、他の出演者も皆実力・演技派…
少し前に義母の法事が行われ、簡素に近しい身内だけで集まった。入所してまだ外出ができないKは言うまでもないが、弟君も欠席した。 弟君の職場でコロナ感染者が増えており、割と近い部署でもお休みする人がでているとのこと。本人はピンピンしているが万が一・・・ということも絶対ないとはいえない。 超高齢(90代)で最近体力も落ち車椅子で移動している義父(おじいちゃん)と会食するのは不安とのことで周囲も…
Kが入所してからジムにも通い始め、食事や生活習慣等の自分の健康管理にも気を遣うようになった・・・はず、なのに。 痩せない。 何故だ。答えは明白だった。 Kを追い掛け回すことがなくなったから。 狭い家の中であってもKが在宅中はいつも動いていた気がする。パニック、いたずら、失禁等々、それらの処理と後始末で家中をひ…
家の中をあれこれ整理していたら、数年前の型の20インチのテレビと小型の録画機(ハードディスクとDVD)があった。 これまでEテレやアンパンマンなどの録画番組やDVDを欠かすことのできないKのためにテレビや録画機の故障時、修理や買い替えの間に合わせに使っていた。Kの情緒安定必須アイテムであり、震災時の計画停電の時にはバッテリー式のポータブルDVDプレーヤーまで用意した。 しかし今はお役御免。テレビや…
Kが入所したことで時間にも気持ちにもかなりの余裕ができた。出発や帰宅の時間の制限がなくなり、通院やお出かけも自由になったのは正直ありがたい。 しかし、特に予定もない日にはふと考えてしまう。 Kが家にいた頃、私はいつもこの時刻に何をしていただろう? 夫が出勤してから通所施設のバスが来るまでの一時間弱。 Eテレの幼児番組を流して朝…
こんにちは あれからまた購入次男の矯正器具は、こちらで磨きます研磨剤が入っていないので、器具が傷つきません。【★先着100円OFFクーポン有+エントリーで全品…
【前編】日中一時と短期入所ができる施設を見学に行って来た 〜障害福祉の現実〜
今日は疲れたな〜。初めての場所へ行く運転もだし、道も街を外れ山を登り住宅地も通り抜けせまーい道を抜けてやっと到着。障害者関係の施設は山奥に作るしかないんだろうかね。仕方ないのかな。 社会の目に触れない所にある。当事者にならないと知らないこと
お盆も過ぎて落ち着いた頃、Kの面会に行った。月に一度、好物のお菓子や絵本を持っていく。絵本はボロボロになるまで眺めた後破いてしまうことが多く、時々差し入れで補充している。 「おやつやおもちゃを持っていきたいのですが、他に足りないものはありますか?」 「特にはないかと・・・・あ、おやつですがKさんはやはり〇〇製菓の〓〓せんべいがお好きなようです。」
30年、ずっと幼児のようなわが子を育て、介助してきたわけですが。 自分の子だから当然、それはわかっている。あの相模原の事件でも被害者の親に関して「子を捨てたくせに」とコメントする人もいた。 でも自分達は不老不死じゃないし死ぬ直前までピンピンしてはいないだろう。寝たきりになったり突然死したりしたらその後は? 一緒に連れていくことを許されていない以上「知らんがな」では済まない…
また前回の続き。 コロナ禍で旅行やさまざまな行事ができなくなり、Kの生活も単調になった。平日は通所、そこでもお出かけイベントはほぼなし。休日は人が少ない公園、もしくは混まない時間帯の買い物。 私たちにはつまらない日々。しかしその頃のKは大変安定していた。 昨日と同じ今日があり、…
前回の続き。 入所したわが子の、そして自分たちの現在をAさんと考察しました。 子の入所後、親である自分達の生活でいちばんの変化はなんだろう。さまざまな面で楽になった、そのほとんどは「先の見通しを立てて生活できるようになったこと」に起因する。 これまでずっと
人と会う機会もぼちぼち増えてきた。先日、Kと同年代で同じ施設に入所している人のお母さん(Aさん)が支援学校同窓生でまだ入所していない人のお母さん(Bさん)に再会したそうだ。 お子さんは通所施設を利用しているがそろそろ入所先を考えている、というBさんに入所についていろいろ質問されたAさん。なかなか複雑な気持ちだったという。 施設見学や準備、現在の状況などを説明した後でBさんがさりげく言った…
初めてKの個室を訪ねて面会をした。希望した保護者に日時限定で、ではあったが。 事前の内覧では見せてもらったが入所後は初。預けた家財道具がどのように配置されているのか、どんなふうに過ごしているのか。興味津々の「お宅訪問」だ。 部屋の構成はだいたい予想通り。アンパンマンのマグネットボードやトーマスの絵本、お気に入りグッズがきちんと並んでいる。多分今日はいつもより掃除に念を入…
【社会福祉士 35回 問題48】解説 一問一答【介護保険事業支援計画】【都道府県障害者計画】【子ども・子育て支援事業計画】【市町村障害福祉計画】【市町村老人福祉計画】
支援員さんからメールが届く。これは「次ですよ」の意だ。 ずっとスタートラインで深呼吸しながら「いつでも来い」と体勢を整えていたが、とうとうスタートの号砲が鳴った。 いろいろ考えて決めた入所申し込みだし、覚悟もできていたはず・・・だった。「コロナ禍」という想定外の状況を除いては。 入所したって面会にも行けるし帰省すれ…
移動支援で施設へ通所できる?答えは市町村次第【社会福祉士解説】
作業所とか地活とか、移動支援で通える?市町村によるんだ。OKな市町村もあれば、NGな市町村もある。どうも!社会福祉士・精神保健福祉士のぱーぱすです。社会福祉士として実践されている読者さまから、次のようなご質問をいただきました...
こんにちは!精神保健福祉士・社会福祉士のぱーぱすです。精神保健福祉士の国家資格に合格してから、10年以上が経ちました。現在も福祉現場で働きながら、このブログを書いています。精神保健福祉士が良いって聞いたけど、実際はどうなん?精神疾患や障害の
Kは施設入所待機中だが、ぶっちゃけほぼリーチ状態だ。前にここで即入所にならない事情(「入所待機・・・確実に見えてきた」)を書いたが、多分あと2年くらいで具体的な話になる・・・予定です。 思春期から成人くらいまでは、先の事だとしてもKの入所を具体的に考える気持ちに…
「スペシャルズ! 政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話」を見る
「スペシャルズ! 政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話」 映画です。あの名作「最強のふたり」の監督の作品。 問題行動などでどこにも預かってもらえない自閉症の人達をケアする無認可の施設と、ドロップアウトした若者たちを社会復帰させる団体。助け合いながら綱渡りの運営をしてき…
コロナ禍になってからKはずっと移動支援の利用をお休みしている。家族以外の人と過ごす時間をもっと作りたいとは思うものの、もうしばらく様子見・・・で、はや2年。契約は継続しているので事業所とは時々連絡を取っているが、ご無沙汰している間にいろいろ変化があったらしい。 先日、負担金の規約が変わったとのことで確認の書類をもらい、署名した。主に交通費の部分だ。 なんでも、「車で移動する時間は…
たまたま見たニュースの特集番組で、戦渦のウクライナからポーランドに避難した障害児者の様子が紹介されていた。いつもそうだが国内の災害でも私がまず気になるのは被災地の障害児者がどう過ごしているか、ということだ。 避難した身体・知的障害者は約1,500人。取材されていた人の団体はバスで26時間かけて避難してきたが、途中で2人死亡した。 避難場所に着いても落ち着かない。食習慣の違いから配給されるもの…
このブログ「介護役立つ情報」では、介護に携わる情報をお伝えしています。今回は障害者総合支援法の見直しに向けた社会保障審議会・障害者部会の報告書について紹介します。 障害者が希望する地域生活を実現・継続するための支援 報告書の基本的な考え方の
介護の部屋 ベット 備品の準備 吸引器 看護処置 マットレス 在宅介護 介護保険 障害福祉 #custom_field-訪問診療 #custom_field-訪問看護 #custom_field-障害福祉課 在宅介護を始める前にはいろんな準備が必要になってきます。 知子さん でも、準備って何をしたらいいか分からなく
【比較解説】地域活動支援センターの類型【Ⅰ型・Ⅱ型・Ⅲ型】の違い
地域活動支援センターってⅠ型とかⅡ型とかあるけど、何が違うん?違いは3つ。事業・職員配置・利用者数だ。こんにちは!社会福祉士・精神保健福祉士のぱーぱすです。身体障がい、知的障がい、精神障がいのある方等が、通所して利用できる地...
Kが通っている施設から突然、でも静かに連絡が入った。 「職員の家族がコロナ陽性と判定されました」 その職員さんご本人は陰性、しかししばらくの間お休みするとのこと。その辺の詳細が説明され、「施設自体の休業はしません。利用者の皆さんにつきましてはそれぞれのご家庭で検討の上、お休み等ご判断ください。」 Kと直接関わっている方ではないが、これまで慎重に生活し…