マイケル・ハドソン「超帝国主義」p.28
これら関係諸国の国際貿易は、世界市場の動向や現地政府の政策に関係なく規制された。米国企業の子会社は、キューバやワシントン・コンセンサスに従わない経済哲学を持つ国との取引を禁止された。カナダや他の国の政府の抗議は、アメリカ政府の多国籍企業本社への圧力で打ち消された。金融の分野でも同様であった。外国金利が米国金利を上回ることがしばしばあったが、外国政府は余剰ドルを米国債で運用せざるをえなかった。その結果、米国の金利は外国より低く抑えられ、米国の設備投資は外国企業よりはるかに低いコストで(そして高い株価収益率で)調達できるようになった。このように、アメリカ経済は資本集約型製品の比較優位を、市場競争で…
2023/05/31 15:16