81歳になるブロガー、辺利未来さんのブログで紹介された街を歩くのが好きです。私なら見落としてしまいそうなところを、この方はよく見ていらっしゃり勉強になります。ただいまスリランカをお元気に旅行中!!やはり脚だな。ちゃんと歩けることが大事だなと思います。思いますが、私は怠け者でダメだな。暑くなると、家で寝っ転がりながら映画ばっかり観ています。さて、ロシア映画。2019年の「小さな兵士」は、ロシアで最年少の兵...
もうすぐ定年。所有物を整理する自分のメモとして始めたブログ。部屋は片付き、遺言状を書き終えました。最近はエッセイの感想、ミニシアター系の映画の感想を書きながら、残り少ない人生をどのように楽しむか模索する様をブログに織り込んでいます。
終わりました、鎌倉スワニーのサマーセール。前から気になっていたアウトレットまで、更に20%オフ。リネンファンの方たちは、どんなリネンを買ったのかな。パステル系ではごろもブラも作ってみたいと思うものの、「シンビジュームピンクがいいだろうか。普段、使わないようなセラドングリーンで冒険も楽しそう。レモンカスタードは美味しそうだし(デザートじゃないけど)。」と迷い過ぎて、結局、お金の心配もあり購入には至らず...
Hossein Darabi監督の最新作、「ヘナス」は、イランの核科学者、ダリウス・レザイネジャド(Dariush Rezainejad)が暗殺されるまでの日々を、妻、ショーレの視点から描いた、2022年の作品です。家庭的ではあるけれど、仕事のことを一切話さないダリウシュ(Behrouz Shoaybi)。ショーレは、徐々に夫の周辺でおかしなことが起きているらしいことに気づきます。自宅を監視する謎めいた隣人、ショーレの車に細工をしようとした男、パソ...
当たり前ですよね。用紙代、印刷・郵送代とかかる人件費のことを考えれば、検針票165円、払込票220円を支払うことになるのは。紙の検針票を希望する人は、申し込みが必要とのこと。2024年8月から申し込み開始です。希望する人は多いのでしょうか。私は法外な金額を請求された記憶がないので、別に検針票はあっても無くてもいいや、という感じ。myTOKYOGASへ会員登録をしようとしたら、電話番号が違いますよ、と。あらら、どういう...
トルコ・クルド映画「別れ」の静かなBGMが忘れられなくて、「別れ」の予告編を何度も観てしまいます。「別れ」ではいくつも印象的な場面がありましたが、今日はアリ(Serbest Kalkan)がセサミストリートを見る場面のことを少し書いておきます。映画「別れ」では、画質が悪い上に、見ているうちに映らなくなります。勝手な思い込みですが、クルド人居住地区が他の世界から隔絶されていることを思わせるようでもあり、私の記憶にあ...
昨日、やっと告知されました。今年もリーブラホールで開催されます!あの「ヤドゥ」が。「タフティ」が。「ペインティングプール」が!戻ってきます!!あの作品の、あの場面が・・・と考えるだけで、もう涙が出そう。鈴木均先生のトークショーもあります!ドイツに移住したイラン女性を主人公にした No Prior Appointment を、Youtubeで早速、視聴しましたが、英語字幕がよく理解できませんでした。映画祭なら、森島聡さんの日本...
「イーディ、83歳 はじめての登山り」。邦題長すぎですが、スコットランドの絶景と人間模様が楽しめる作品です。夫の介護を30年も続けているイーディ。映画は、車椅子で階段を下りてくる夫を待つ場面から始まります。どうです、この表情。この場面だけで、イーディとご主人との関係、イーディの気持ちがすぐにわかってしまいます。カチコチと静かに時計の音だけが鳴る室内。アルバムを見て昔を思い出すイーディの笑顔が一転。ちょ...
住み慣れた故郷を離れるか、それとも政府軍の味方となり、クルド労働者党(PKK)掃討作戦に加担するかを、マルディンの村人たちは迫られます。映画「別れ」の主人公は年老いたハミット(メフメト・アリ・イゾル)。妻の墓参りが日課で、赤いラジカセで音楽を聞かせてやったり、妻の肖像画を描いたりして、静かに過ごします。弔うとは、どういうことか。家族の死を悼むとは、どういうことか。いろいろと考えさせられます。時代は1990...
天山山脈で遊牧生活をするカザフ系のカーリ。年を取ったカーリのナレーションで、子供~青年時代の出来事を振り返る映画、The Eternal Lamb を観ました。前半は、幼いカーリが親を亡くした羊、サルバスをペットのように可愛がり成長していく様子に和むのですが、中盤から望まぬ結婚を強いられるウクバラの哀しい人生が中心に描かれます。この人ね、泣いてばっかりなんですよ。望まぬ結婚を強いる習慣もどうかと思いますが、ウクバ...
ユキエさんが撮影した相方の写真の一枚に、こんなのがあります。相方の横顔を取った一枚が。すーっとまっすぐに伸びた鼻筋。ユキエさん、あなたも気が付いていたんだね。相方は「FBIの指名手配犯か?」ってくらい、ブ男。ですが、鼻は高くて、すーっと鼻筋がまっすぐだったんです。鼻だけはね、ハンサムだったんですよ。それが手術で、鼻の先端がなくなって・・・。今は、人工皮膚を貼り付けてあります。ここにゲンタマイシンとい...
愉快なフィットネスレッスンやNZ航空のビデオ出演で有名なリチャード・シモンズさんが2024年7月13日、自宅で亡くなりました。イロモノ扱いされがちなシモンズさんですが、この方は容姿コンプレックスをバネにして、誰でも楽しめてコンプレックスを克服できるようなフィットネストレーニングを広めることに尽力しました。私も、シモンズさんに励まされたひとりです。目の下にできたデキモノは「皮膚がんではないか?」と人に指摘さ...
あれから、1年。忘れないように、お別れ会の食事のことを書き残しておきます。定年退職を迎えた10名、各人の上長6名、そして社長という大所帯を受け入れてくれる中華料理店にお邪魔しました。1品ずつ工夫をこらした前菜には、なぜか枝豆?枝豆が何やってんのよ、と思いましたが、中華スープで煮込んで辛みを足したような味でした。中央のプチトマトはとーっても甘くて、まるでデザート。北京ダック。目の前で、ウェイターが皮を...
素敵な映画を、また見つけてしまいました。好きな人と一緒になるのが幸せなのか、親が勧める男性と結婚するのがいいのか。世界共通の悩みを、当事者それぞれの立場から描く Inner City 。2016年、イルガル・サファト監督の作品。予告編(英語字幕)本編(わかりやすい英語字幕付き)アルズ(ターミナ・ラファエラTahmina Rafaella)は、外科医の母のお陰で恵まれた学生生活を謳歌していますが、母親から結婚をほのめかされています...
本好きのための Book Market 2024 が今年も開催。ミシマ社からのメルマガで知りました。お目当ての出展者はあるかな。みずき書林は・・・残念、出展なし。聞いたことがない出版社もあるので、新しい出会いがありそうでわくわくします。ミシマ社は、裁断される運命にある本を、定価で販売する試みをしているそうです。安く売られる化繊の衣類が、呆気なく捨てられる写真を見たことはありますが、書店から返品された本が裁断されてし...
一人暮らしの女性が自炊した食事をブログにあげると、ついつい見入ってしまいます。そこにあるのは、圧倒的な自由。誰も文句を言わない。自分が食べたいと思うものを、予算の範囲内で調理する。素晴らしい!特にビオバさんのブログは秀逸でありました。その自由が、遂に私にもやってきました。偏食家の相方が入院。私、ひとり。やるなら、今。野菜も肉もいっぺんに、しかも簡単に料理できるローストチキンを作りました。(写真は、...
定年退職者に渡す記念品は、上長が「本人には内緒で選ぶ」という、文字通りのサプライズ。私の上司は、バカラのクリスタルグラスを選んでくださいました。普通、こういう時はグラスの写真を撮りませんかと思うのですが、うまく撮れない。グラスの良さが、私の写真では全然、伝えられない。だから、とりあえず包みだけ。「内緒で選ぶ」ということになっているとは言え、私の上司は、総務から渡されたギフトカタログをペラペラとめく...
あーあ、2024年の都知事選は、またユリちゃんかぁ・・・。私の1票など吹き飛ばされましたわ。投票所に来ていた高齢男性が「漢字があっているかどうか、見てくれませんか?」とスタッフに言いながら、投票用紙をひらひらさせていました。投票用紙に書いた名前を見るまいと、必死に攻防するスタッフの方たち、お疲れ様でした。さて、病院付き添い。待つのは苦手ではありませんが、年々、横暴になっていく相方には頭がドカンとなりそ...
キアロスタミ監督の代表作「風が吹くまま」を、久しぶりに視聴しました。映像制作者のベーザード(ベーザード・ドラーニ)とクルーたちが、クルド人たちの小さな村へやってきます。目的は、クルド人独特の葬儀の様子を映像に収めること。遠くから眺めると素っ気ない村ですが、それぞれの家は扉や窓枠を青く塗り、素焼きの壺に花を飾り、不思議な三角の飾りを壁にかけています。今にも亡くなりそうな老婆がいると聞きつけて取材しよ...
下肢静脈瘤の手術が終わりました。局所麻酔で1時間の手術でしたが、手術後に履く着圧ソックスは男性医師ふたりがかりで、ようやく履かせることができました。相方の足はただでさえ大きいのに、浮腫がひどくて、日本のLサイズの着圧ソックスは大の男ふたりがぎゅーーーーっとひっぱって履かせるしかないのです。先生たち、大きな足がご迷惑をおかけして申し訳ないです。あまり痛がらない相方ですが、立ち上がる時に痛みが走るそう...
見知らぬ人から着信がありました。普段なら出ないで、電話番号の主を調べて(ほとんどが聞いたこともない不動産関係の会社)着信拒否にしています。しかし、今日は電話に出てしまいました。もしかして、病院から?!と慌てたのです。発信元は「アイル」と名乗り、不動産売買をしている会社らしい。元気がいいと言うか、馴れ馴れしい口調の女性で、マンションを売りませんか?家族が住んでるんですか?家族が住んでても売れますよ。...
7月の相方。局所麻酔の手術が3件もあります。手術自体は難しくありませんが、高齢故、何が起こるかわかりません。普段はのんびり屋の相方も、何かを悟ったのか、「ここに・・」とゆっくりとキャビネットを開けて言います。「遺言書があるから。何かあったら、頼む。」と言うではありませんか。遺言書を書いたのは、ナツキさんが亡くなってから5年くらい後らしいです。このゴミ屋敷の、どこに遺言書があるのか、知っているのは私...
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81歳になるブロガー、辺利未来さんのブログで紹介された街を歩くのが好きです。私なら見落としてしまいそうなところを、この方はよく見ていらっしゃり勉強になります。ただいまスリランカをお元気に旅行中!!やはり脚だな。ちゃんと歩けることが大事だなと思います。思いますが、私は怠け者でダメだな。暑くなると、家で寝っ転がりながら映画ばっかり観ています。さて、ロシア映画。2019年の「小さな兵士」は、ロシアで最年少の兵...
ドナルドちゃんの「お誕生日パレード」は散々だったらしい。相方が笑いながら言う。「パレードの戦車が、キコキコと音がしちゃって、『パレードにこれだけお金をかけておきながら、錆止め(WD-40)を買う予算もない』って誰かがレビューしていて笑ったよ」WD-40(ダビュリュ・ディー・フォーティーと呼びます)というのは、日本で言えばクレ556みたいなもので、米国ではほとんど普通名詞化している。さて、ダルデンヌ兄弟の3作...
ハンガリーと日本の意外な共通点といえば、苗字が先に来るということでしょうか。マジャールというウラル系民族が遠い祖先だった影響でしょうか。現在では、混血が進み白色人種ですが、デュルク系、ユダヤ系、スラブ系などなど複雑で、ハンガリーという国の複雑な歴史を感じます。さて、先月のことになりますが、ハンガリーを代表する、日本でもおなじみのピアニストと奥様によるピアノの連弾を間近で聴く幸運に恵まれました。ヘゲ...
貧しい少年、ガッセム (ハッサン・ダラビ)が悪だくみでお金を儲け、そのお金でサッカーの試合を見にテヘランへ。映画「トラベラー」の主人公は、アッバス・キアロスタミ監督お約束の、田舎の貧乏な少年ですよ。このガッセムっていうのが、はっきり言って、犯罪者。フィルムなんか入っちゃいないカメラで、「写真を撮ってやるぞー」と村人たちの写真を撮影したフリをして、お金を巻き上げるハッサン。現像した写真は後で渡すから、...
驚きました。私は伊藤病院で右甲状腺摘出手術を受けましたが、その時の執刀医、石垣貴之先生が下北沢にクリニックを開設されました。下北沢乳腺・甲状腺いしがきクリニックといいます。甲状腺のほか乳腺の専門クリニックでもあります。千代田線、小田急線、井の頭線利用で、下北沢駅から1分という好立地。石垣貴之先生は、話のしやすい、いい先生です。私の腫瘍は大変大きく、手術を決意する前は首の下がポッコンと膨らんでいたほ...
うーん、と唸った。唸りましたよ。とってもおいしい!でも、自分では作れないなぁ、と。パームバターのスープとフフというリベリア料理をJICAにあるJ's Cafeでいただきました。白身魚と牛肉の両方が入っている珍しいスープ。パッと見はトマトシチューのようですが、ひとさじすくって口に入れると、少し辛いです。困った。私は辛いのはあまり得意ではありません。口の中の辛さを取るために、フフを口に入れます。マッシュポテトを少...
とても珍しいタイの映画、「山の民」のビデオを図書館で鑑賞しました。(原題は、Khon phuu kaow )「山の民」の冒頭では、カレン族、ヤーン族、チベットビルマ系のリソー族、中国・チベット系のヤオ族などの特徴や違いが説明され、ほとんどドキュメンタリーのようです。ヤオ族が縫う、生地が見えなくなるくらいたっぷりとする刺繍が気に入りました。イコー人の若い男性、アーヨと妻が、村を追い出されてからランカー山(の向こう...
有給休暇を消化しないといけない。バカバカしい決まりだとは思うが、休んだ。いつもは仕事をしている午前中に、今日の私がやったことと言ったら、相方の薬を取りに行っただけだった。もし、私がバイトを辞めたら、こんなふうに目的もなくぼんやりと過ごしてしまうのだろうか。でも、明日、仕事に行くのが少し億劫だ。関節のあちこちが痛い。でも、街へ出れば、それなりに行くところがあり、楽しいことがある。ぼーっとして過ごした...
マーティン・スコセッシが映画館には行かなくなった理由には、私も同意。私は、定年退職後にシニア割引を受けられる年齢になり、もっと映画館へ行くぞーと喜んでいたのもつかの間、マナーが悪い人がいて残念です。そういう人は館内にたったひとりでも目立つし、そんな人に限ってどういうわけだか私の隣とか前に座る・・・。私、何かを引き寄せるニオイでも発しているのでしょうか・・・。さて、イラン映画。あのアスガー・ファルハ...
ある日の昼下がり。お天気がサイコーッに良かったので、虎ノ門から御成門まで散歩して、芝公園の図書館へ。図書館のスタッフが時間と心をこめて、ある特集を組み関連図書を並べてくれたり、テーマを決めて企画展示してくれるのが、いつも楽しみ。先日は、「芝公園 昔巡り」という企画をじっくりと見てきました。図書館の企画展示は、量が多すぎないところも実はいいのです。「あー、夕飯の支度しなきゃぁ」なんて心配しなくていい...
イタリアのリノーザ島に暮らす家族たち。猟師として生きる頑固なエルネスト爺さん(ミンモ・クティッキオ)、島を出たくてたまらない孫のフィリッポと母のジュリエッタ(ドナテッラ・フィノッキアーロ)。島に流れ着いた難民を迷った末に匿うことにしたのですが。映画「海と大陸」の主題からは外れるかも知れませんが、観光客という甘っちょろい存在と、いやでも島で生きていかなくてはならない島民たちとの対比が、かつての旅人だ...
ジーン・ハックマンと奥様のベッツィーさん死亡のニュースは、ショックでした。ベッツィーさんは私とは大して年が違わないですし、最初のニュースでは「バスルームに薬が散乱していた」と報じていたので、薬物過剰摂取か、はたまた自殺なのか。介護疲れが動機だろうかなどと邪推しました。その理由は、今、私自身、年が離れた相方の世話で心をすり減らしていて、発作的にとんでもないことをしでかしてしまうのでは、と恐れていたか...
青春ものは見ない私が、珍しく高校生主演の台湾映画「共犯」をDVDで鑑賞しました。SNSで多くの人と「繋がっている」のは幻想なのか。なぜ、こんなにも寂しいのか。いい作品でした。あらすじ(ネタバレなし)住宅街の路地に、頭から血を流した女子高生、ウェイチャオ(ヤオ・アイニン)の遺体が横たわる。発見したのは、いじめられっ子のリーファイ。そこへ偶然通りかかった不良のイーカイと秀才で頼りにする同級生が多いヨンチュン...
ドナルド・キーンさんが浄瑠璃奏者の上原誠己(うえはら せいき)さんと養子縁組をしたというニュースには大変驚いたことを、今でも覚えています。上原さんにとってキーンさんとは、浄瑠璃など日本の古典に造詣が深い「師」であり、キーンさんは上原さんの演奏を楽しんでいました。これは私の想像ですが、フランス語が大好きなキーンさんにとって、大学でフランス語を専攻した上原さんから学ぶこともあり、おふたりの楽しい会話は...
2018年、イギリス・カナダ映画「ルイの9番目の人生」は、サスペンスのつもりで図書館でDVDを借りてきました。サンフランシスコに住むルイ・ドラックスくんは、毎年、危険な事故に遭い、9歳の誕生日に転落死します。それは単なる事故だったのか。なにしろ、こちらはサスペンスのつもりで見ているものだから、ワカメのモンスターが病院内をうろつくあたりから、「こりゃ、ファンタジー系か?」と、ファンタジー系が嫌いな私は白け...
マレーク・ベロニカさんのドキュメンタリー上映会とサイン会へ行きました。ベロニカさんの「ラチとらいおん」という絵本のことは、私は初めて知りました。弱虫のラチくんが赤いライオンと出会って強く成長するお話です。ハンガリーでは1961年に発行され、世代を超えてのベストセラー。日本では1965年にとくながやすもとさんの翻訳で福音館書店から出版されました。私が2歳の時です。「ライオンにいてほしい」ドキュメンタリー「ラ...
歯科技工士が不足というニュースを読み、実情に疎かった私は驚きました。私にできるささやかな対策は、年に二回は歯石取りをしてもらい、歯科技工士のお世話にならないようにすることくらいしか思いつきません。さて、先月、ドナルド・キーンさんを想う散歩をしました。旧古河庭園のすぐお隣に、ドナルド・キーンさんが「いらっしゃいます」。キーンさんが大好きだった旧古河庭園から見えたマンション。ここに空き部屋があると知っ...
皮膚移植後の経過を診察していただくため、相方といっしょに大学病院へ。執刀医だった若い女性医師は「春に転勤がある」と言っていましたが、なんと米国へ!折しも、トランプ政権が留学生規制を始めたと報じられた時で、先生の在留資格が、病院勤務の労働ビザなのか、医学生としての学生ビザなのかわかりませんが心配になりました。さて、風変わりなサスペンス映画を観ました。それは遺言から始まった(ネタバレなし)ジャンヌには...
久々に大笑いして、スカッとした本。お客様に喜んでいただくことを誇りとしたい、そう考えるエッセンシャルワーカーやサービス業、必読の一冊。わがまま言いたい放題のおばあちゃんをロンドンへエスコートする孫の苦悩を、椹野道流さんが面白おかしく書いたエッセイです。冒頭に出てくる、ファーストクラスのわがままな(貧乏人のひがみ30%込み)客にお仕えするプロの言葉が印象的。何ができないかではなく、何ができるのかを見...
wafu.の綿貫社長さんも言っていましたが、百貨店仕様というのがあり、基準が厳しいのだそうです。基準が厳しい分、着やすいのか、上質のリネンなのか、実際のところ、どうなのでしょうね。先日、ついに(株)エム・アイ・ディーが企画販売しているメイド・イン・ジャパンのリネンの中古服を手に入れました。三越やそごうで洋服を買う方なら、エム・アイ・ディーのBLENHEIMとかAVENIRETOILEの文字を見たことがあるかも知れません。...
ユダヤ人やホロコーストをテーマにした作品は多いですが、クロアチア映画「レアとダリア」は、これまでとは異なった視点からユダヤ人虐殺の問題を扱っています。舞台は1939年のザグレブ。クロアチアのシャーリー・テンプルとあだ名された、13歳のレアは、同じく天才子役のダリアと大親友になります。しかし、時代はユダヤ系住民のレアたちに容赦しません。ユダヤ人を乗せた貨車の小さな窓からは、月明かりが静かに差し込みます。...
食べること、ぶらぶらすることをこよなく愛する私が、何故にこの本に気が付かなかったのか!岡根谷実里(おかねや みさと)さんの「世界の台所探検」を発見した時のような興奮が、どどっと押し寄せてきます。松本智秋さんの「散歩とごはんのくり返し」は、図書館の特集コーナーで偶然見つけた一冊。図書館員さんたちが工夫を凝らしたポップアップと選りすぐりの本を並べる、月替わりのコーナー。目利きが選んだ本を眺めるのが、図...
前作「おひとりさまのケチじょうず」は、写真ではなくイラストばかりで落胆した記憶がありました。前作から4年。「財布は軽く、暮らしはシンプル。74歳、心はいつもエレガンス 」を読むと、久しぶりに小笠原さんのお宅におじゃましたような気分になり、「あれ?キッチンのテーブル、変えたんだ?」などと勝手に話しかけている自分に気が付きます。さすが小笠原洋子さんだなと思う、手元にある物で工夫した室内の様子が写真や文章...
岐阜県で活躍する手芸作家のRosyさんにドルマン袖のチュニックを作っていただいて、数年が経ちました。会社で着ても違和感のないように、色は暗めの亜麻色に。事務に支障がないように、袖口は絞ってもらいました。会社員時代は、周りの目を意識しながら、着る物を選んでいたんだなと今更ながら思います。定年退職して、「会社」という縛りが無くなった今、そして、解放的な春という季節が到来し、春めいた色に変えたいと思うように...
6歳のやんちゃな息子、イバンは、離婚した夫とフランスへ出かけてくれた。あー、久しぶりの自由時間。おかあさんとショッピングにでも行こうかなー。そんな時に、息子から電話が入る。パパがいなくなっちゃった。知らない男の人がボクを見てる・・・。今、どこにいるのか、わからない。冷静を装い、必死で息子を安全な場所へ誘導しようとする母、エレナ。「イバン、この間、右と左を覚えたよね?右には何が見える?」と言うエレナ...
今日も暑くなりそうです。暑い日といえば、南インドのサラサラしたカレー。11時半に行っても13時過ぎに行っても、行列ができている有名店。神保町の三燈舎(さんとうしゃ)。上澄み液だけのサンバルに、人気店の驕りが感じられ、ちょっと残念。帰りには、いつもポルトガル菓子専門店へ立ち寄ります。神保町駅から水道橋方面へ向かって歩く途中で見つけたのが、シリバラジ。13時過ぎなら、空きテーブルが見つかります。シリバ...
フリマで安く購入したマキシ丈のフレアスカートがあります。フレンチリネンの手触りと艶が素敵で、無印良品もなかなかやるな、と感心しました。マキシ丈は体形の欠点をうまく隠してくれるのですが、階段を上がる時に裾を踏んづけることが度々ありました。50代の頃は、さっと立て直せることが、60歳を過ぎるとできなくなり、危うくケガをしそうになりました。それに、冬の寒さが前以上に堪えるようになり、スカートよりパンツかなぁ...
相方がチョコレートケーキを焼いてくれました。(それにしても、台所やテーブルの上がとっちらかっていて、庶民的だなー)まぁ、相方本人が食べたかったってことなんですけどね。たっぷりのイチゴと大好きなココナツ。実はねぇ、イチゴはアレルギーが出てしまうので、1個か2個くらいしか私は食べられません。これも、相方本人が食べたいからってことで。おいおい、誰の誕生日だよ。えー、ケーキ、焼くんですか、すごいじゃないで...
肌寒い6月の朝。冬物をマンションへ持って帰った後だったので、とりあえず手元にあるものを組み合わせて工夫します。コトリワークスの腹巻をネックウォーマーにして仕事に行きました。さて。後味のよいギリシャ映画を観ました。主人公はアテネで父親と仕立て屋を営むニコス(ディミトリス・イメロス)。映画「テーラー 人生の仕立て屋」は、宣伝がカラフルでしたが、意外にも真面目で現実的な展開。セリフが少なく、内向的なニコ...
近江上布伝統産業会館のオンラインショップで、リネンのダブルガーゼのタオルを買ってみました。2か月使ってみてのレビューです。昭和初期のシャトル機で、ゆっくりと時間をかけて織りあげたリネンのダブルガーゼ。近江上布伝統産業会館では、織物の体験イベントもあるようで、ご近所の方たちが羨ましいです。お試しのつもりで「茶」を一枚だけ買いました。タグが茶色という意味で、タオル生地はどれも同じようです。オンラインス...
1984年。ロサンゼルスでオリンピックが開催された年、何をしていましたか?私は幸せな大学生で、マンハッタンにあるInternational Student House(現在はありません)で世界中の学生たちといっしょに、古ぼけたテレビでオリンピックを観戦していましたが、チェコスロバキアの選手のことは何も覚えていませんでした。映画「線上のフェアプレー」(EUフィルムデイズでは「フェアプレー」)は、1980年代、共産圏だったチェコスロバキ...
定年退職したら、若い時に訪れた場所にもう一度行ってみたい。そんなふうに思うことは、ありませんか?「君を想い、バスに乗る」の主人公、80代のトムは、老人無料パスを利用して、ひとりバスの旅を始めます。それは、愛する妻のため。トムとメアリーがどんな夫婦だったのか。二人の間に何が起こったのか。こんな無謀な高齢者のひとり旅・・・子供は助けてやらないのか(自分を棚に上げてますが)。その答えは、映像とわずかなセリ...
初診予約相方が定期的に通院している総合病院から紹介状を渡され、東大病院へ行ってきました。Web上で初診予約をできる科と、電話でないと初診予約できない科があり、皮膚科は電話でしか予約を入れることができません。外来予約には英語が話せる人がいないため、私が代理で電話をしたところ、「うちは通訳のサービスはないので、通訳を連れてきてください。」と言われました。相方がいつも行く総合病院や、高田馬場にある個人のク...
久しぶりのイスラエル映画、「旅立つ息子へ」。息子を心配する父親という雰囲気が感じられる邦題ですが、息子から旅立つ父親の葛藤を描いた作品だと私は思いました。自閉症のウリのために、キャリアを棒に振る父親。別居中の母親はウリの世話を焼ききれなくて、ウリが入れる施設を見つけました。ところが、施設へ連れて行く途中、駅のホームでウリがパニックに。父親は施設には入れないと決め、ふたりで逃避行の旅に出るのですが。...
2024年の5月は、あまり5月らしくない天気が多かったです。寒くなったり、大雨が降ったり。一番好きな5月なのに。そして、いつになく忙しい月でもありました。先日、相方(後期高齢者)の静脈瘤のことを少しブログに書きました。最初に異変に気付いたのは、私でした。足の甲がぱんぱんに膨らみ、脛に赤黒いアザのようなものがどんどん広がりました。何故、相方本人は気づかないかというと、太っていて脛が見えない!!いいですか...
「男と女」。あれから53年後のふたりを描いた「男と女 人生最良の日々」は、美しい恋愛映画だと高評価ですが、私は全然違う感想を抱いています。女性好きのジャン・ルイ(ジャン=ルイ・トランティニャン)は、意に反して高級老人ホームに入れられ、息子に対する反感を隠せません(あーあ、フランスでもこれか・・・)。記憶があやふやなものの、昔、愛したアンヌのことだけは忘れておらず、息子はアンヌを探し出します。久しぶ...
3年ほど前に購入した麻布館のリネン、綾織のダブルガーゼ。左側が現在。すっかり真っ白になり、キラキラと上品な艶があります。右側は買って間もない頃。実物は、写真よりもダークベージュです。麻布館といえば、リネン好きには評判が高いところですが、敏感肌の私にはどうにも合わず、2年以上経ってもチクチクしました。けれど、安い買い物じゃないからと頑張って使い続けました。どうしても使えないという時は、バスマットに作り...
中国に残してきたおばあちゃんが、ステージ4の肺がんに。中国の習慣で、そのことは本人には告知しないまま、海外へ散り散りになっていた親戚たちが久しぶりに集まります。6歳の時に両親とともに中国から渡米したビリー(ラッパーのオークワフィナ)。両親は、ビリーに内緒で中国へ飛びます。すぐに感情を露にしてしまうビリーが、おばあちゃんの病気のことを隠しとおせるはずがないという親の判断でした。けれど、誰よりもおばあ...
表参道の山陽堂書店さんで開催された原画展へ行ってきました。ちょっと苦手なエリア、表参道。病院へ行く用事でもなければ、あまり来ないところで、まさか地下鉄出口すぐそばに、本屋さんがあっただなんて。レンガと洒落た看板やガス灯(もどき)。奥行きはありませんが、スキップフロアを活かした隠れ家のような、かくれんぼをしたくなるような本屋さん。ああ、この原稿の注意書きはミリさんの手書き!?ミリさんお手製の表紙!!...
伝説のマラソンランナー、パウル(ディーター・ハラーフォルデン)は最愛の妻(ターチャ・サイブト)とともに老人ホームに入居しますが、どうしても馴染めません。ベルリン・マラソンに出場すると決めるものの、ホームの管理者たちと衝突。パウルが批判した栗の人形作り、そんなにダメかなぁ。私はやってみたいんだけど、なんてパウルに少し反感を覚えながら見ていました。彼がオリンピックのメダリストであることを知ったホームの...