MMANAの表示オプション(V)の「スタブマッチ」タブにある計算部分は、本来は分布定数回路による整合手法の一種である「L形分岐」整合回路のなかの「短絡線路によるL形並列分岐」というのが、正式な回路名称です。 それをMMANAでは、ヘアピンマッチ回路に応用しています。ですので、元のL形分岐による整合回路形状が少し複雑で、設計条件によっては、邪魔なL1の長さが大きくなる場合があって…
これは、過去の大規模アンテナ設備に使用したことから分ったのですが、DIY店でも調達できる部品でも、プロご用達の専門店を利用すると例え1個だけの部品、今回は、ワイヤクリップ1個だけでの入手の場合で紹介します。
CMD filter関連Ver2~(7)実際の使用例(別宅予備システム)【完結】
最後に別宅の予備システムで実装していた例を紹介して、この完了とします。こちらは、主に3.5/3.8MHz垂直八木アンテナを使用するために用意したコモンフィルタ群です。また、同時に14-28MHzのミニマルチ会社のトライバンダー八木アンテナにも適用していました。いずれも既に撤去済です。フィルタ自体も破棄しました。 (別宅の予備システム側にある室内壁面)
CMD filter関連Ver2~(5)完成写真と同タイプの耐用年数
依頼のあったCMD1.8Ⅱ-MTの完成時の写真とこれとは別ですが、同じタイプを私自身もタワーアンテナ用として使っていました。この長期使用経過の様子を紹介しています。 9 コモンフィルタ CMD1.8Ⅱ-MTの完成写真 ①M型端子のコネクタ部分
CMD filter関連Ver2~(5)ネットアナ周波数特性とメーカー品対比
前回お知らせしたように幅広い周波数帯域でコモンモード電流の減衰を確保できるか?が、このフィルタの性能を表していることの説明です。下限は1.8MHzに対応するのと同時に上限は50MHz以上まで十分に減衰できているかがフィルタ性能勝負の分かれ目です。 6 ネットアナ利用 CMD1.8Ⅱ 特性グラフ図
CMD filter関連Ver2~(4)作成時の性能確認手段
コモンモードフィルタの性能は、そのインダクタンスの大きさで決まるといっても間違いではありません。ただ、インダクタンスで生じるリアクタンスの周波数特性にも注意する必要は欠かせません。その部分は次回に紹介します。今回は、インダクタンス測定の方法を紹介しています。 5 性能判定測定法 完成したコモンフィルタの良否について判定する検査方法です。 最も確かな方法…
CMD filter関連Ver2~(3)VUキャップの加工と「はんだ付け」弱点
今回加工時の写真はありません。また、内部構造を写した写真も1枚も無いのです。さらに使用していた現物も別宅無線局設備の廃棄と同時に全て処分しました。なので公開しようとしてもできません。そして、自分自身も作り方を忘れています。残っているのは、大学ノートに記録した各寸法を記載した数字と簡単な説明だけが全てです。 3 VUキャップの加工 VUパイプ両端の防水処理とし…
CMD filter関連Ver2~(2)VUパイプ等への穴あけ用治具
今回はVUパイプ等への穴あけ時に利用する治具の紹介です。 2 パイプ穴あけ時固定治具 この治具は、NSNスペシャル・アンテナ記事を当時の月刊ファイブナイン誌に掲載の際、配布用アンテナ部品を作成するため準備したものです。 ドリルによる穴あけをパイプのような丸い表面に穴をあけようとするとパイプが回転してしまい、ドリルの刃先がすべってしまうことがあります。このよ…
コモンフィルタ過去HP記事~CMD filter関連Ver2~(1)
「コモンモード実験室」関係の記事は当ブログ記事として全てを全てを再現したつもりだったのですが、今回の部分は漏れていたようです。 (記事概要) 前回までのレポート(当ブログでは「コモンモード実験室」の以下の記事案内に該当)とは、違う視点で、このテーマを考えていました。 【ブログ記事案内】 過去のHP記事再現(144)コモンモード実…
(追補)1Fリビング・オーディオ音質改善(9)A-S801(USB-DAC384KHz・32Bit)変更後の試聴感
前回紹介したようにリビングのシステムで384KHzアップサンプリングと内部処理32Bit深度を採用したところ、ロック系の音楽では、力強さが削がれた感覚を持っています。しかしながら、楽器の音色の余韻は、とても甘く響きわたるようになっています。これを意図した理由ではありませんが、こちらでも心地よく聴ける音質であると言えるかもしれません。 (試聴音源) ホテル・カリフォルニア Eagles 2003年05月14日 ht…
1Fリビング・オーディオ音質改善(8)A-S801のUSB-DACを最大性能(PCM384KHz)にて試す。
2Fにあるメイン・システムに比べるとまだ改善の余地があると思い、本日からアップサンプリング周波数を192KHz→384KHz(PCM×8)の最大設定まで引き上げました。 USBケーブル長が、約5mと長いものを使用しているので、その間の伝送波形の乱れを心配したのですが、今のところ、誤動作や音切れは発生していません。 肝心の音調は、オーディオ再生プレーヤN-70Aでの384KHz出力とは違っています。どちらかというと音の迫…
(HP記事再現)160mBAND運用テクニック紹介【記事再現最終】
1999年12月号CQハムラジオ誌に掲載された記事からの最後の紹介です。 当時、使用していた無線機は、FT-1011(50W)でした。 今のようなDSPによるノイズリダクションや狭帯域の低周波バンドパスフィルタはありません。したがって、ノイズ軽減の方策としてはIFフィルタを250Hz帯域とするか、自作の外付けの低周波フィルタを付加するか程度の対策しかありませんでした。
TS-520関連記事の後半です。実際にこのTS-520を使用していた時期は1990年あたりまでです。その後は、TS-850やFT-1011に切り替わりました。VFOがアナログでしたから、1KHz単位で周波数が正確に読み取れないのは、実用とはならない時代となったからです。
1999年12月号CQ誌に掲載されたケンウッド社無線機(当時はトリオ社)TS-520の受信部改造記事です。 当時の機器のミクサー部分は、MOS-FETによるシングルタイプのミクサーが主流で強力な受信信号があるとミクサー段の突き抜け信号や混変調があたりまえでした。これを軽減するため受信機のトップへアッテネータを挿入するものです。 同時に、RF段素子の交換とIFゲインの調整を紹介しています。素子の変更による不要なゲ…
IC-7300Ver1.42をHamRadioDeluxeVer5.24.0.38(Free最終)で使えない!(完結)
結論を言えば、IC-7400のCI-Vのボーレート設定が最高19200BPSまでなので、USBをREMOTE接続から独立させてもそれ以上の高速接続できるという意味はありませんでした。しかし、他の機種では、役立つ場合もあるかもしれませんので、USB独立でHamRadioDeluxeVer5.24.0.38(Free最終)を使えるようにすることを検証しています。 また、質問者からのメール返答にあった「HRD側でDTRにチェックを入れる…
IC-7300Ver1.42をHamRadioDeluxeVer5.24.38(Free最終)で使えない!(対処その1)
昨日、朝メールで標記のトラブルの相談があり、久しぶりに無線機IC-7300とHRDとの接続を試したところ、私の環境でもHRDとの接続が出来なくなっていました。以下は、その顛末です。 (本論) 1.当初の接続結果
(HP記事再現)職場広報誌掲載記事「私の宝もの」(後半)3B8CFからの依頼
前回内容の最後の部分は半分ぐらいは事実です。 さて、今回の内容部分の主題は、 (本論) アフリカの有名なDXサーであるJacky(3B8CF)氏から突然手紙が来たときは私も驚きました。 その内容は、日本製無線機の故障を直したいため、いくつかのトランジスターを送って欲しいとあって、かなりの枚数のIRCを同封してありました。 インド洋沖にあるモーリシャス島での電子部品の調…
1998年 第4号(年4回発行)に掲載 「私の宝もの」と題し、普段から大切にしている自分にとっての宝ものを紹介する内容で結構投稿があった人気コーナーでした。 私以外の記事として、アンティークラジオや自作無線機の紹介もありました。 アパマン時代のCQ誌掲載記事から少し後で、職場の広報誌に掲載された記事です。 (本論) この記事のねらいは、アマチュア無線の知識が…
(HP記事再現)TS-850SATカスタムX'talフィルタ紹介
以前のHPでの公開順番と違いますが、今回は、この記事の再現としました。この機種は、新品購入したものではなく、CQ交換室で、当時、神戸市に在住のOMさんから譲り受けたものです。わざわざ、大阪の日本橋筋まで持ってきていただけました。こちらは、電車で行っていたので、和歌山まで持ち帰るのが大変でした。 (本論) 移動運用や固定運用の実戦機として今も活躍しているかつてHFの…
(オーディオ)執筆作業用デスクトップPCのBGM音楽の音質改善
前回のA-S801のDACへの出力を44.1KHzから192KHzまでサンプリング変換した音が、元の44.1KHzで再生したよりも柔らかい聴きやすい音調となったことを期に、同じ音楽プレーヤーソフトを使用していることから、デスクトップPCで使用している音楽再生環境にも適用してみました。 適用したのは、EDIROL UA-25 に対してです。ただし、古いDACですから、最高でも96KHzまでです。しかし、これでも、元の44.1KHz(CD規格)のままよ…
Dynabook(SHARP)notePCのeco充電動作の切替方法(UEFI)
2022年購入したdynabook(SHARP)PCのAC電源を家電製品と同様にコンセントへ常に挿した状態で使いたいための方法をネットで探ったところ https://dynabook.com/assistpc/faq/pcdata3/018480.htm の結果は得たのですが、システムの 私の機種は、家庭用ではなく業務用のため、このようなWindows上のTOOLが付属しない機種だったのです。 今回、それがメーカーの窓口での応対で判りました。また、この機種の機能説明書は公開し…
当時のアンテナは、常設できたものが全部で3本ありました。 1.アパート屋根上に展開した地上高10mH程度の7MHzダイポール 2.アパート2階の庇付近でアースを建物に取った傾斜λ/4エレメント ※記事のエナメル線からの改良タイプで、エレメントはビニール電線になりました。エナメル線だとすぐに切れたからです。 3.記事にある0.9mm裸銅線を使った逆Lタイプで全長はλ/4よりも少しだけ…
アパマンハム運用記録 ~過去から未来へ技術伝承の大切さとアンテナ開発への夢~ CQ Ham Radio(以下、CQ誌)へ初めての投稿原稿でした。 それまでは、記事投稿など全く縁遠いと思っていましたが、いざ書き始めるとあれもこれも書きたいと文書量が膨れ上がる一方で、原稿文字数制限内に削り落とすのが難しいほどでした。 学生時代は 作文と聞いただけで拒否反応をおこしていたのが不思議なくらいです。自分が体…
同軸線アンテナ推考暫定版(7)当時最新刊に採り上げられた(新型)同軸線アンテナ
今回は、前回のような真っ向否定意見ではなく、私のモデル化した中央給電に拘らず、給電方法を工夫すれば、同軸ケーブルでの短縮動作アンテナは可能となる意見です。 5 当時最新刊に採り上げられた(新型)同軸線アンテナ【2009/09/06 記事加筆】 前回記事とは別に、この矛盾点と解き明かす解答をズバリ記述していただいている書籍と巡り会いましたので、その本の紹介とともに…
当時、那賀郡貴志川町にあった大林スポーツセンター(リゾートクラブ)でのひとときです。 1.大林スポーツセンターとは https://haikyo.info/s/14067.html 現在では、廃業して何もありません。 当時は、プールとテニス場などがありました。それと彼女の職場はこの法人会員だったことから、この施設を利用することができました。 2.職場の方々は、テニスはしませんでしたが、…
同軸線アンテナ推考暫定版(6)CQ誌掲載後の反証意見:HAM Journal 2005年春号No.113に掲載
4 私の記事に関連して発表されたと思われる過去の記事 確かにその後にCQ誌関連雑誌に発表された記事で、編集者の意見どおりにこれは現実となりました。この後に発表されたその検証した同軸線アンテナ記事は、 「HAM Journal 2005年春号No.113 同軸ケーブル特性の把握と短縮率の実験(P114) 副題:同軸ケーブルで短縮したアンテナは可能か? 作者:JA3CHG(山田 尚)氏 になります。 内容の要約は …
(最終形)TV&VIDEO:AV再生(1Fリビングシステム)音質改善(7)A-S801のUSB-DAC利用
今まで、スピーカ環境の音質がもうひとつだったことでUSB-DAC機能まで至らなかったのですが、今回の音質改善から最終形となるUSB-DACによるPC内の音楽ファイル再生までに拡張しました。 1.音楽ソース Windows11ののノートPC内のFLAC形式の音楽データ(基本:44.1KHz 16bit) 2.PC内音楽プレーヤー JRiver Media Center22 今は試験的に192KHz(PCM×4)にサンプリング変換し…
TV&VIDEO:AV再生(1Fリビングシステム)音質改善(6)SP・STAND(訂正&補足)
昨日の組立・説明への訂正と補足説明があります。 (訂正) 1.ボルト固定金具追加 ボルトへの追加部品は、スプリングワッシャーに加えて、6mm径に対し標準幅の平ワッシャーを付け加えてください。スプリングワッシャーだけだとこれが回転することで穴内部のMDFが削り取られてしまいます。 ですから、順番的にはボルト頭⇒スプリングワッシャー⇒平ワッシャーとなります。これでも…
(基本対策)TV&VIDEO:AV再生(1Fリビングシステム)音質改善(4)SP・STAND組立・設置
スピーカスタンド自体は先週の水曜日には到着していました。ただ、組立する場合に床面の傷防止等の小物調達と手持ち部品を捜索が面倒でしばらく放置していました。しかし、昨日やっと全てがそろい組立ててSPを設置しました。 (本論) 1.採用したスピーカスタンド ハヤミ工産 SB-983 高さ50cm 天板25×23cm https://hamilex.hayami.co.jp/products/detail/index.php?id=844 …
JARL和歌山県支部運営委員会結果報告:私自身最後の参加活動記録
昨日、下記の内容で実施された活動にてのコメントです。 日時:2024年6月2日(日)13:00~16:00 場所:和歌山市東部コミュニティセンター(和歌山市寺内665) 和歌山南SIC降りてすぐ zoom同時開催 議題:・理事会報告 ・選挙結果について ・社員総会について ・関西アマチュア無線フェスティバルについて ・大阪・関西…
同軸線アンテナ推考暫定版(5)CQ誌掲載記事(4)配線誤りだったタイプ2
タイプ1の給電ではエレメント長が逆に1/4λ以上となってしまうことがわかりました。そのため、タイプ2の給電法を検討しています。 (P111)アンテナエレメントの先端を開放(オープン)とした場合の給電方法とその予想
(技術談#6-3)基礎の要らない建柱工法ケミカルアンカーが活躍
ケミカルアンカーは、昭和60年前後から使われ始めていました。実は、当時の自宅だった建物の1F陸屋根上に鉄塔を載せた時もその基礎は陸屋根に接着するケミカルアンカーを使用していました。 住宅街アマ無線運用問題対応(2)続・過去実情 https://jo3krp2.seesaa.net/article/202205article_26.html (本論) 昭和60年当時は、未だ、タワーの基礎工事の工法としては、イレギュラ…
前回の同軸ケーブル内での電磁波の伝搬モデル化の説明続きと同軸ケーブルをアンテナにした場合の給電方法を検討した部分です。 (P110)同軸ケーブルの電(磁)波の伝搬の続きと給電方法のタイプ1
御坊ICからは、市道と県道、それに県土木管理のR425号線を繋いでいくルートを各土木関係との協議により決定されていました。といっても、現場調査時点では、本当に人が一人やっと通れる山道があるだけの状態からのスタートでした。 (本論) 未だ御坊ICから国道42号線へのアクセス道路は何も無い状態での現地調査です。当然、車両では、そのルートを辿ることができません。 従って…
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MMANAの表示オプション(V)の「スタブマッチ」タブにある計算部分は、本来は分布定数回路による整合手法の一種である「L形分岐」整合回路のなかの「短絡線路によるL形並列分岐」というのが、正式な回路名称です。 それをMMANAでは、ヘアピンマッチ回路に応用しています。ですので、元のL形分岐による整合回路形状が少し複雑で、設計条件によっては、邪魔なL1の長さが大きくなる場合があって…
今回、前回のFDラジエータ形状変更による利得Gaの減少について、検証と考察を実施しました。そのまとめです。 (本題) 1. 前回記事中の訂正 「今回は、ラジエータ形状を変えています。14φ径のストレートパイプの先端に”コ”字形となる10φ径パイプを挿入する形状としました。 後の判明ですが、このラジエータ形状が利得減少の原因となりました。FDラジエータの場合、そのパイプ接…
ヘヤピンマッチ計算で必要な知識が、伝搬定数γの虚数部:位相定数βです。 一方、実部のαは減衰定数と呼ばれ、線路のロスを表しますが、通常の給電線の場合には、α≒0と見なします。しかし、位相定数βは無視できません。伝搬する電波の波長に関係して、伝送線路の位置によって、その位相状態が刻々と変わっていくからです。 前回のアンテナ本の流れから、この伝搬定数について、アマ…
今回の50MHzシリーズ記事の最終モデルとしたいヘヤピンマッチモデルは、アンテナ設計は既に完了しているのですが、その裏付け理論記事のほうが全然間に合いません。 その時間稼ぎとして、初めに実施したFDラジエータの改善試行モデルを公開します。そして、今回は見出しにあるように最初に設計したFDオリジナルモデルと比較すると約1dB近くもGaが低下しました。今回この原因を追究すること…
前回は、MMANAのスタブマッチに必要な(ショート)スタブの特性インピーダンスZoを求める結果式を示しました。 Zo=276log10(d/a) [Ω] ....(5.81) Zo;求めたいスタブの特性インピーダンス d;2線間の距離 a;電線の口径(半径) この式があれば、簡単にスタブの特性インピーダンスZoを計算できることはご理解いただけたと思います。 ただ、この式を導出してくると…
利得とF/B追及したラジエータ直結アンテナの特質は、今回の周波数特性に顕著に現れています。 それらについては、個々のデータで分析していきます。 (本題) 1. 給電点インピーダンスZ(RとjX別)
ヘヤピンマッチに使うU字形の金具(ショートスタブまたは単にスタブ)の設計に必要な事前知識についての講座です。50MHzなら適当 に給電部に電線をU字に装着すれば、マッチングできると思えますが、力業での試行錯誤で求めるのは大変です。 一方、MMANAの「表示(V)」メニューにある「オプション(V)」をクリックすれば、次のような「スタブマッチ」タブを開けば、 ヘヤピンマッチの…
前回のモデルの全てのエレメント対象に50.0~51.0MHz範囲内でGaとF/Bを追求しています。そのうちのBestモデルの1つで、これが最良ということではありません。同様なモデルは、MMANAを使えば、いくらでも設計できます。 今回の目標は、50.0~51.0MHz全般におけるGaとF/B性能の維持に加えて、中心周波数50.5MHz付近をより重視する設計です。このため、各エレメント長とエレメント間隔の全てを…
今回は、放射器と第一導波器位置によるSWR特性のみを改善した状態での周波数特性です。これだとインピーダンスZ(R+jX)特性とSWR特性で見ると全く問題ありません。 しかし、一方で八木アンテナとしての性能(Ga,F/B)及びパターンでの周波数変化を見ますと50.750MHz~51.000MHz(以上) 周波数帯に特性が偏る傾向があるのです。これは、元の8ELE6MW.MAAのデータの癖というか、そういう…
今回からは、HF帯のマルチバンド八木で昔用いられた「直接給電-direct coupling」方式を掲げます。 50MHzにおいては、ラジエータがブームから電気的に浮いた状態とさらにラジエータを左右エレメントに分割・絶縁して、その中点にDPと同様に給電する方式となるので、給電箇所の絶縁と分割支持のための高周波性能に優れた樹脂部品が余計に増えることから、メーカー製のように部品コストにシビ…
前回は説明漏れとなりましたが、)「γC-match」若しくは、「γ・C-match」と言うマッチング形式名称はありません。前回勝手に命名しているものです。ただ、誰でも思いつく回路なので、同様な回路は既に使っておられるメーカーや個人がいるかもしれません。 ただ、今回の設計だと詰めがあまいのか?利得面において、γマッチとの差が1.0dBもありました。この利得差がこの形式に対する最終評…
今回は、今まで発表していない(個人的に見た記憶が無いだけで、既に発表済かもしれません。)新しいマッチング構造の紹介です。このマッチング方式の売りは、ロッドはωマッチに相当する短い固定長を選択できます。γマッチ用コンデンサーC1及びCマッチ用コンデンサーC2は、ほぼ同じ容量を使い、(Tマッチの時のCの容量に近い。)γマッチ単独の場合…
前回の問題点(2)については、コンデンサーC2を工夫して、例えば、16pF程度の固定コンデンサーと直列接続にして、16pF(最大容量30pF)可変コンデンサーとすれば、C2の調整もそれほどクリチカルにならないのかもしれません。これについては、最終の評価で書きました。 (本題) 1. 給電点インピーダンスZ(RとjX別)
γ(ガンマ)マッチの改良方式であるω(オメガ)マッチについて【参考】として検討します。というのは、50MHzでは、γマッチに対する優位性は薄れてしまうことから、個人的に50MHzでならωマッチよりもγマッチを推奨する立場だからです。 その理由は、 (1)ωマッチの特長であるロッド長がγの0.5~0.7倍と短くて固定長となることは、50MHzではメリットとは言えない。HF帯(特にローバン…
γマッチとほぼ同じ方法であるT-match方式との性能比較をしますと中心周波数50.5MHz付近では、Ga:19.71(T:19.02)dBiと+0.69dB増、F/B:23.19(FD:23.26)dBと-0.07dB減(ほぼ同等)となっています。一方、ラジエータ長を見るとγ:1.46m(T:1.56m)長とγマッチのほうが、10㎝も短くなっています。ですから、FDとT-matchとの比較の場合のようにラジエータ長が利得やF/Bを決定づけるとは言え…
今回から50Ω同軸ケーブルにて直接給電できるマッチング回路について考えます。その代表例は、γ(ガンマ)マッチング方式です。個人的には、50MHzで活躍した給電方式です。今から50年以上前にマスプロ電工製4エレメント八木に実装されていました。当時は、可変コンデンサーは小型バリコンでした。ですから、調整はとても簡単に行えました。また、主ビームの偏りは意識することはありませんでした…
T-match方式では、FD方式に比べると中心周波数50.5MHz付近では、Ga:19.02(FD:18.45)dBiと+0.57dB増、F/B:23.26(FD:23.88)dBと-0.62dB減と一長一短となっています。しかし、これはマッチング方式の違いというよりもラジエータ自体の全長の問題となっています。FD方式だと誘導リアクタンスを小さくするため、ラジエータ全長を短くする必要がありました。その一方、T-match方式だとラジエー…
今回から、前回述べたFDラジエータからの変形となるT-match方式について検証します。T, γ(ガンマ),ω(オメガ)のいずれもラジエータエレメントに並行に沿う、短いロッドにより、エレメント中央位置からオフセットした位置に給電する方法に分類される方法です。この方法についての動作原理の理解を得ることが難しいようで、ネットで公開している情報は、玉石混合的(正しい記述と誤った解釈と…
FDラジエータと1:4バラン方式を使ったアンテナの周波数特性について、MMANAで分析してみます。 (本論) 1. マッチング前の給電点インピーダンスZ(RとjX別) 2. 50.5MHzにてマ…
今回からは、MMANAモデルから改良したオリジナルモデルで、Radiator(放射器)をFD(フォールデッド)タイプにする方法です。これと同等な方法は、ナガラ電子のモデルで使用しているT形マッチングです。この場合は、フォールデッドロッドとラジエータエレメントとの太さ比でもって、FD給電と同等な給電点インピーダンスとなるように持ち上げています。ですから、同軸ケーブルを使ったUバランでの…
和歌山市では、週末あたりから急に真夏日となっています。今日も「熱中症警戒アラート」が和歌山県も含め、全国各所に発令しています。そんな時にひんやりとしたスイーツを紹介します。美味しさはもちろんですが、見映えも良かったので、ブログテーマの中休みネタとして紹介します。 (上部の生クリームとフルーツの盛り付け)
下記写真は、別の角度から見た給電部(ステー線用金具)の拡大部です。 写真にあるクレモナ・ロープは既に撤去済みです。左斜め方向にあるTVアンテナ用…
一般的なTVアンテナ用ステー線の引き留め部分をサンプル写真にて紹介します。 (モデル住宅における参考例) 他の個人宅の現物写真を勝手に撮影して利用する…
次の写真は自宅の屋根の中央天頂部にあるUHF-TVの設置状況です。 アンテナ自体が支持ポールの低い位置となったのは、当初は、HF用アンテナ電線を支えるFRP…
この冊子にある「設計=施工へのワンポイント・アドバイス」記事を参考としています。 (冊子表紙のリンク) https://www.amazon.com/%E5%88%A5%E5%86%8ACQ-ham-radio-7%E6%9C%88%E5%8F%B7%E3%83%99%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%8A/dp/B08QTLNZ79 (本論) この記事の主旨は、当時はVHFのTVアンテナのステー線をLongWire(以下、LW)の…
新築時に用意した地面内の電線束=地表ラジアル線アースは、そのまま放置していました。今回これを使える機会を実現できるかもしれません。 というのは、来月当初予定で自宅2階部を一部リフォームすることになりました。その際に外壁に沿って一部足場が組まれることから、日頃手が届かない部分(屋根の片隅)にある(代用)アンテナ線からの引き込み電線を固定できるような準備をしたいと思…
これは、過去の大規模アンテナ設備に使用したことから分ったのですが、DIY店でも調達できる部品でも、プロご用達の専門店を利用すると例え1個だけの部品、今回は、ワイヤクリップ1個だけでの入手の場合で紹介します。
最後に別宅の予備システムで実装していた例を紹介して、この完了とします。こちらは、主に3.5/3.8MHz垂直八木アンテナを使用するために用意したコモンフィルタ群です。また、同時に14-28MHzのミニマルチ会社のトライバンダー八木アンテナにも適用していました。いずれも既に撤去済です。フィルタ自体も破棄しました。 (別宅の予備システム側にある室内壁面)
依頼のあったCMD1.8Ⅱ-MTの完成時の写真とこれとは別ですが、同じタイプを私自身もタワーアンテナ用として使っていました。この長期使用経過の様子を紹介しています。 9 コモンフィルタ CMD1.8Ⅱ-MTの完成写真 ①M型端子のコネクタ部分
前回お知らせしたように幅広い周波数帯域でコモンモード電流の減衰を確保できるか?が、このフィルタの性能を表していることの説明です。下限は1.8MHzに対応するのと同時に上限は50MHz以上まで十分に減衰できているかがフィルタ性能勝負の分かれ目です。 6 ネットアナ利用 CMD1.8Ⅱ 特性グラフ図
コモンモードフィルタの性能は、そのインダクタンスの大きさで決まるといっても間違いではありません。ただ、インダクタンスで生じるリアクタンスの周波数特性にも注意する必要は欠かせません。その部分は次回に紹介します。今回は、インダクタンス測定の方法を紹介しています。 5 性能判定測定法 完成したコモンフィルタの良否について判定する検査方法です。 最も確かな方法…
今回加工時の写真はありません。また、内部構造を写した写真も1枚も無いのです。さらに使用していた現物も別宅無線局設備の廃棄と同時に全て処分しました。なので公開しようとしてもできません。そして、自分自身も作り方を忘れています。残っているのは、大学ノートに記録した各寸法を記載した数字と簡単な説明だけが全てです。 3 VUキャップの加工 VUパイプ両端の防水処理とし…
今回はVUパイプ等への穴あけ時に利用する治具の紹介です。 2 パイプ穴あけ時固定治具 この治具は、NSNスペシャル・アンテナ記事を当時の月刊ファイブナイン誌に掲載の際、配布用アンテナ部品を作成するため準備したものです。 ドリルによる穴あけをパイプのような丸い表面に穴をあけようとするとパイプが回転してしまい、ドリルの刃先がすべってしまうことがあります。このよ…
「コモンモード実験室」関係の記事は当ブログ記事として全てを全てを再現したつもりだったのですが、今回の部分は漏れていたようです。 (記事概要) 前回までのレポート(当ブログでは「コモンモード実験室」の以下の記事案内に該当)とは、違う視点で、このテーマを考えていました。 【ブログ記事案内】 過去のHP記事再現(144)コモンモード実…
前回紹介したようにリビングのシステムで384KHzアップサンプリングと内部処理32Bit深度を採用したところ、ロック系の音楽では、力強さが削がれた感覚を持っています。しかしながら、楽器の音色の余韻は、とても甘く響きわたるようになっています。これを意図した理由ではありませんが、こちらでも心地よく聴ける音質であると言えるかもしれません。 (試聴音源) ホテル・カリフォルニア Eagles 2003年05月14日 ht…
2Fにあるメイン・システムに比べるとまだ改善の余地があると思い、本日からアップサンプリング周波数を192KHz→384KHz(PCM×8)の最大設定まで引き上げました。 USBケーブル長が、約5mと長いものを使用しているので、その間の伝送波形の乱れを心配したのですが、今のところ、誤動作や音切れは発生していません。 肝心の音調は、オーディオ再生プレーヤN-70Aでの384KHz出力とは違っています。どちらかというと音の迫…
1999年12月号CQハムラジオ誌に掲載された記事からの最後の紹介です。 当時、使用していた無線機は、FT-1011(50W)でした。 今のようなDSPによるノイズリダクションや狭帯域の低周波バンドパスフィルタはありません。したがって、ノイズ軽減の方策としてはIFフィルタを250Hz帯域とするか、自作の外付けの低周波フィルタを付加するか程度の対策しかありませんでした。
TS-520関連記事の後半です。実際にこのTS-520を使用していた時期は1990年あたりまでです。その後は、TS-850やFT-1011に切り替わりました。VFOがアナログでしたから、1KHz単位で周波数が正確に読み取れないのは、実用とはならない時代となったからです。
1999年12月号CQ誌に掲載されたケンウッド社無線機(当時はトリオ社)TS-520の受信部改造記事です。 当時の機器のミクサー部分は、MOS-FETによるシングルタイプのミクサーが主流で強力な受信信号があるとミクサー段の突き抜け信号や混変調があたりまえでした。これを軽減するため受信機のトップへアッテネータを挿入するものです。 同時に、RF段素子の交換とIFゲインの調整を紹介しています。素子の変更による不要なゲ…
結論を言えば、IC-7400のCI-Vのボーレート設定が最高19200BPSまでなので、USBをREMOTE接続から独立させてもそれ以上の高速接続できるという意味はありませんでした。しかし、他の機種では、役立つ場合もあるかもしれませんので、USB独立でHamRadioDeluxeVer5.24.0.38(Free最終)を使えるようにすることを検証しています。 また、質問者からのメール返答にあった「HRD側でDTRにチェックを入れる…