いらなくなったのは いつ頃からだろうか 「好き」にも 「嫌い」にも ふっと風のようだ ふっと雲のようだ ふっと薫るように いらなくなったのは いつ頃からだろうか 「出会い」にも 「別れ」にも ランキング参加中詩
猫街に暮らす詩人さんのひとりごと/毎日が最新作/著書『心をみる猫の医者』https://amzn.to/2ERppud ほか
2020.10.02 第五詩集『心をみる猫の医者』発刊 詩:いつきさらさ 絵:伊藤乃吏子 アイコン画:Mari Nishimura
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いらなくなったのは いつ頃からだろうか 「好き」にも 「嫌い」にも ふっと風のようだ ふっと雲のようだ ふっと薫るように いらなくなったのは いつ頃からだろうか 「出会い」にも 「別れ」にも ランキング参加中詩
あなたをもっと 知りたいとは思わないのに あなたをもっと どうにかしたいと 愛でも憎でもない不毛を抱えている それがとてもキケンなことだと 頭でわかっているんだけど ランキング参加中詩
アスファルトに5月がへばりつき 不機嫌にそれを避けた 踏めば何か変わるから 踏めばどこかへ滑って行けるけど あたしはいつまでも怖がりで アスファルトに5月がへばりつき 不機嫌にそれを避けた 拾えばまだ美しかろに 茶色くなるにまかせる あたしはいつまでも忘れたくて ランキング参加中詩
散るのを心待ちにしている 咲く、よりも 結実、よりも 確実に世界を埋め尽くすからだ 散ってしまえと 時に残酷なほど願う しがみつく、よりも 立ち枯れる、よりも 確実に星を満たすからだ 散ればいいのに、と 樹を見上げては 自分がその色に染まるのを わがままに祈るのだ ランキング参加中詩
www.amazon.co.jp 現在、拙著がAmazonで販売中(若干在庫があるようです)なのだが、それはともかく。 Mari Nisshimuraさん(にしまりちゃん)の宣伝は、それなりにしたいなぁ…という目論見もあり、blogを作り直してみたりカレンダーアプリに寄りかかってみたりしている。 あくまでも、ファンブログ的な立ち位置で。 本格的な宣伝とは程遠い。そして、Mari Nisshimuraさん自身が広告のプロであり、公式サイトも公式ブログもSNSも存在するのだから、決してそこは間違えないように。 ファンブログを運営している方が、他にもおられるかもしれない。 だとしたら、宣伝要員(?)…
なんだかちょいと癪で 知らないふりをするの どうしてだかあの人の好きと ワタクシの好きが こんなにも同じだということについて なんだかちょいと癪で 知らないことにするの どうしてだかあの人の道と ワタクシの道が こんなにも絡み合っているという事実について ランキング参加中詩
目の前の小さな森には、なかなか蕾がつかない。 が、窓際に置いた小さな鉢のトラディスカンチアにはいくつかの蕾が花開いている。 室温や光の具合もあるのだろうが、株によっても個性が見受けられる。 小動物と暮らすと、互いに印象が似てくるらしい。 小植物と暮らすと、植物のほうが次第に順応してくると言われている。 命がひとときふれあっているのだから、当然かもしれない。 とは言え、なんとも尊いことだ。 美しいことだ。 ランキング参加中詩 ランキング参加中雑記
不思議だ 待っているのかいないのか わかっているのかいないのか にこりともせず現れる 不思議だ 忙しい人だと思われて もう会いに来なくていいのに などと言う 不安だ あとどれぐらい 残り時間を数えても何も変わらないのに 不満だ もっとこうしたい だけどどうしたって無理難題は つきもので 不思議だ なぜ冷静でいるのだろう 不思議だ たかが人の生き様なのに ランキング参加中詩
月曜の前だから、夜は少しだけ重たくなる そんな頃もあったし、そんな時間もあった 今は 楽しみなことを好きな曜日に入れられるようになって そのかわり 少し憂うつなことはキッチリ曜日を決められて 結局バランスがとれているのか、などと 無理やり納得する そう 連休はさほど意味を持たないけど 心弾んだり沈んだりが交互にやってくる 今年はそんなふうに5月が訪れそうだ ランキング参加中詩
それは とても幸せなことだ 生きていて 指先の届く未来で 嬉しいことを見つける可能性に 満ちあふれているのだから ランキング参加中詩
ほんの体温より高めの 湯に浸かる 免疫力が高まるとも 気分が明るくなるとも 言われている それでいくらかは信じてみたのだった 何もない日 ほかほかたぷたぷ うたうたのさのさ ほんの体温より高めの 湯に浸かる 珍しく 悲しいことが何もなかった日 ランキング参加中詩
滴る思い出は だがしかし誰かのもので 滴る響きは だがしかし虚空の砦に 滴る景色は だがしかし水面(みなも)にけむり 苦いも苦しいも大差なく 痛いも忌みも忘れ去る だがしかしいくるものなり だがしかし死にゆくものなり ランキング参加中詩
すくすくもりもり。 作業机の上、PCの向こう側に小さな森ができた。 初夏が近づき、手元まで風が訪れるから、小さな森も小さく揺れる。 何も考えたくないほどくたびれて、 何ものも縦にだって横にだってしたくなくて、 それだのに、 水が足りてないかな 光はどうかな、やさしく…優しさを忘れてなかったかな はたと我に返っては 小さな森に感謝する すくすくもりもり。 作業机の上、PCの向こう側に小さな森ができた。 初夏が近づき、手元まで光が訪れるから、小さな森も小さく揺れる。 ランキング参加中詩 ランキング参加中雑記
32通のメールが 振り分けられている ご丁寧に “彼女の嫌いな愛の言葉” なんて名付けられたフォルダに 届かないから即座に戻ってくる 戻ってきては振り分けられる 送信箱のは捨てるけど フォルダはいつまでも捨てられない 喧嘩もだいじ 笑い話も大切よ そんな夢物語は いつかあたしたちの間で 何もかも虚しくなった 32通のメールが 振り分けられている ご丁寧に “彼女の嫌いな愛の言葉” なんて名付けられたフォルダに ランキング参加中詩
新年度になり、何がどうしたというわけでもないが、自分用の弁当を作るようになった。 簡易的な容器に簡単な昼食を詰める。それだけのことだ。 冷凍食品を気まぐれに選ぶこともあるし、生真面目に野菜炒めをこしらえることもある。 朝食の片付けの前に、ささっと。 何かのついでに。気が向けば。 だから、決して毎日ではないし。 だから、ちっとも無理はしてないし。 だけど、やっぱり(持ち歩くわけではないが)弁当箱が欲しくなる。 そこで琺瑯の保存容器を買うことにした。 電子レンジにかけることはできないが、直火で使え冷凍もできる。弁当箱として使わない日は、茹で野菜なんぞを入れてもいい。 これでは、ものを増やしているの…
包丁で切り刻んでいると 興奮してくるの 人生で最後に刻んだのは なあに? そっと尋ねた意地悪なわたし それには応えず ままごとのお鍋をスプーンで混ぜている ほおら寒いねえ、シチューにしよっか 初夏の陽気だと どこかから天気予報が流れてくるのに あなたの中ではいつも冬だ 人生で最後に煮込んだのは なあに? そっと尋ねた意地悪なわたし ランキング参加中詩
先日、夜遅くに強い揺れに見舞われた。 ちょうどベッドに入ったタイミング。マットレスの反発かとも思ったのだが、様子がおかしい。 寝室から廊下へ移動、壁に体をピッタリつけて座り込み頭を守る。すぐに、長く強めの揺れがきた。 熊本地震のことがフラッシュバックし、体がぎゅうっと硬くなっていくのを、なんとか呼吸で調え(これで脈拍や血圧も安定値に近くなる)、揺れがおさまるのを待つ。 灯りの場所、非常食の場所、非常用トイレの場所、食器は引き出しの中だから大丈夫、洗って伏せたままのも心配なし、スマホはフル充電しておかねば…近県の友人は夜勤だろうか、などと思い巡らせているうちに揺れが落ち着いてきた。 落ちたものも…
もういいよ、の投げやりも もういいや、の優しさも もういいの、の憐れみも もういいね、の許しも 声色ひとつで変わるんだってさ 逆の意味にね
途中から、よくわからなくなって中断していた。 フランス語講座の話である。 「初心者講座ではあるが、一度は文法を通ってきた人向け」ということで、初めてフランス語に触れる者にとっては、少々ハードな内容だった。 それでも半年くらいは続いただろうか。 今は、読めるようになれば、という低めの目標設定をして、寝る前の僅かな時間にテキストを読んだり発声したり。そうこうしているうち、いつの間にか形容詞まで進んだ。 努力も頑張りも、そこにはない。あるのは、好奇心と習慣だけ。 ランキング参加中雑記
植物を年越しさせ、更に 花を咲かせる ささやか であるが、 詩人さんにとっては、難題である😅 水だけで育つように改良された植物 の 存在を知ったときは、文字通り 小躍りした 春から初夏へ移る頃 小さな蕾がついて 小さな花が開いた 美しく儚く だけども、 強くて強くて また生きていける まだ歩いていける、と 思うのだ ランキング参加中詩
この夜を明けて この朝を抜けて この道を辿る この命に飽きて この景色と別れて また夢を辿る この夢を明けて この朝を抜けて この命を辿る この道に飽きて この景色と別れて また夜を辿る ランキング参加中詩
遠回りは得意中の得意だ。すなわち、人生何かと迷いがちである。 買い物、旅の行き先、猫の呼び名、入会と退会。 猫の呼び名はともかく、他のことは割と思い切れるようになった。 割と思い切れる≒割り切るではないが、いくらか思い切って命と歩くことを覚えると、気持ちが少し軽くなる。だが。 ふと、思う。 思い切る習慣は、考えない習慣なのだろうか😅 ランキング参加中雑記
ひめくりカレンダーを買った。 年末でも年始でもないのに、見上げた壁が白すぎて困るから。 半分は本当で、あとの半分は。 要するに、それまで使っていたひめくりカレンダーがいいかげんくたびれてきたという、ありきたりな理由である。 ひめくりと言っても、破っていくものではない。万年ひめくりと呼ばれ、いつからでも使える。 前に使っていたのも同じタイプのもので、数年同じ場所にかけていたのだ。 拭いても拭っても汚れが落ちず、紙もよれよれであったので、潮時であろうと新調することにした。 甚だ中途半端な季節に買った。 だから、安かった。 ユニークな表情の猫が描かれ、ひとことが添えられている。 生身の猫とは暮らせな…
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休みが続く。 途端にひなたの雪だるまのように、力が抜けるのを感じる。 誰のためでもなく、自分だけのために自分と居る。 たったの三日間だとしても、宝のような出来事に違いない。 部屋着ともパジャマともつかないようなゆるっとした服は、体の線をひろわない。 だからいいんだよ〜と、きっちりかっちりしたスーツが好きだった元カレに今更ながら断言してやりたくなった。 休みが続く。 途端にひなたの雪だるまのように、心がとろけるのを感じる。 誰のためでもなく、自分だけのために自分と居る。 たったの三日間だとしても、宝のような時間に違いない。 ランキング参加中詩 ランキング参加中雑記
あまりに暑い季節や寒い季節は、ほかのことを楽しむ。 となると、今のこの季節はちょうどいい。 旅、勉強、買い物、誰かに会う。 それから片付けもの。特に、たまりすぎた“紙のいろいろ”は、シュレッダー経由集積所行きとなるのだ。 実家の断捨離は粗方ゴールが見えてはいるものの、預かったものがとてつもなく多い😅 間違いなくあの人たちは反面教師。だが、今更そんなふうにぼやいても虚しいだけだ。 ところで、我が家にはいわゆる「あかずの箱」も扉も存在しない。 早すぎる終活のまねごとに拍車がかかり、あちらこちらを開け放したままでも支障がなくなった。 ミニマリストは目指さないが、シンプルでいたい。 夢といえば夢であり…
空っぽになりたい 愛も憎しみも悲しみも 思い出も未来も不安も ボク自身も 無くして歩いていくんだ 空っぽになりたい 暑さも寒さも消えた カラカラの星を ボクだけが踏みしめて 歩いていくんだ ひたすらに進むんだ 空っぽのままで ひたすらに進むんだ カラカラのままで ただそのままで ひたすらに進むんだ ランキング参加中詩
たまに、コンビニのおむすびを買う。 帰宅が遅くなったとき。あるいはとてつもなく早く出かけねばならない朝。 あるいは、気まぐれに立ち寄ったついでに。 昔、近所にうどん屋さんがあり、おはぎとおむすびを売っていた。 なんとなく気恥ずかしくて、おむすびを買ったことはなかった。だが、思い出したように「買う」のは、その頃の夢を叶えているのだろうか。 あの日には戻れない。戻りたいとも街を訪れたいとも思わないのに。 今日はどこにも出かけず、とびきりの米でご飯を炊く。 そして、自分で作ったおむすびを頬張る。 過去への罪滅ぼしにも似た心持ちで。 ランキング参加中詩
傷つけるわけじゃない 抱きしめるわけじゃない ただ吸いとるんだ 愛するわけじゃない 貫くわけじゃない ただ吸いとるんだ あやめるわけじゃない 散らかすわけじゃない ただ吸いとるんだ ランキング参加中詩
日帰りの旅を計画中である。チケットはすでに予約済み。 場所はいずれどこかで書くとして、とりあえず九州脱出の旅となる。 観光もグルメもそこまでは…というつもりではあるが、それなりに自然の中を散策したいとも思っている(わがまま)。 なんと言っても、駅(目的地の)から歩いていけるのが嬉しい。 ツツジが満開を迎える頃らしい…やっぱり観光なのか😅 少なくとも移動ではないはず 非日常が待っていると、日常も輝きを増す。 例えば、お気に入りの桜の盆栽をダメにしたとしても(枯れた😂)。 ランキング参加中雑記
コトコト煮るのではない。 圧力をかけるのである。ひたすらに。 以前にも書いたが、予防接種の副反応を見越して煮物を作り置きした。 38度近く発熱しそれが下がった頃、大根を煮ただけのシンプルな煮物が美味しく、体調も回復していった。 それ以来、なんとなく不調を感じたらとにかく大根を買ってくる。 生食がいいのだ、という説が有力ではあるが、それだとお腹が冷えてしまう気がして、やはり一度火を通してから食すことに決めている。 大根は、いい。 寄り添ってくれる健気さと芯の強さが、いい。 ※詩と雑記のブログであって、料理ブログではない(念のため) ランキング参加中雑記
わたしの痛みをわたしは知らない あなたの痛みをわたしは知らない わたしはわたしの何を知り あなたはあなたの何を知り わたしの痛みをあなたが知るとき あなたの痛みもまた癒されるか わたしはあなたを知らない あなたはわたしを知らない ランキング参加中詩
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パラパラとおこぼれを あたしにとって愛はそれっぽっちの 飢えるを知らず 乾くを知らず パラパラ降りかかるのを あたしにとって愛はそれっぽっちの 与えるでなく 満たすでなく パラパラ剥がれていく あたしにとって愛はそれっぽっちの ランキング参加中詩
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あなたが立ち止まれば闇は後に あなたが振り返れば光は前に あなたが手を伸ばせば妬みは肩先に あなたがうつむけば愛は背中に ランキング参加中詩
感情がもたついて 足どりまで鉛のようだ 舌はパリンパリンに乾いて 愛を歌うことも忘れ 灰色に染まる景色 それでもまだあなたを忘れられない なのにまだあなたに会いたい ランキング参加中詩
日の出前はとても寒くなるから 上着を忘れないで 寒がりなあなたはいつも そう言って送り出してくれる 早起きは一体どれくらい得なのだろう 今となっては日常でしかないから てくてく歩きながらそんなことを考える 日の出はどんどん早くなり 命もますます駆け足だ 少し広くなったベッドに あなたはまだもぐっているだろうか 朝はまだ寒いとこぼしながら ランキング参加中詩
ちりちりと コーヒーメーカー楽しげに 想ひ人らよ幸あれ夢あれ 祈りあれ ランキング参加中詩
布を裂き紙を裂き ガラスを引っ掻いた そうまでしてようやく 「今日も生きてる」 そう確信する というよりどこかで絶望することに 安心を覚えるのだ 手放すことは日常になり 入れる知識は邪魔になり 乾いたり潤ったりしながら いずれ腐っていくものらしいが 布を裂き紙を裂き ガラスを引っ掻いた そうまでしてようやく 「今日もあたしでしかない」 そう絶望する ランキング参加中詩