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太極拳の練習は、ほとんどの場合、慢練で行います。つまり、ゆっくり動く練習法です。 この慢練を重視する太極拳の門派は、多くあります。 ほとんどの太極拳の門派で、このような練習をします。 有名な太極拳の門派では、楊式太極拳が有名です。 太極拳の練習において、なぜゆっくり動く、慢練を重視する門派が多いのでしょうか。 そこには、いくつかの理由があります。 その理由の一つは、姿勢制御のためです。 太極拳を練習する際、姿勢の要求があります。 この要求は、門派によっても違いますが、一般的には、10種類あります。 これを十要、あるいは、十則と言います。 太極拳を長く練習している人は、幾つかの要求を聞いた事があ…
陳式太極拳の系譜!!陳式太極拳名人である陳発科との関係と新架式(忽雷架式)
陳式太極拳の技術を制定し、当流の体系をまとめた先師は、八極拳の名人であった、李書文の弟子でもありました。 先師は、1937年頃、山東省を離れ、北京の朝陽大学に入学しました。 この北京時代に、陳式太極拳名人である陳発科と、交流があったと言われています。 当時、先師は、陳発科の表演を見る機会があったようです。 この時の証言では、陳発科が発勁をするたびに、拳は唸りを発し、震脚するたびに部屋の窓に貼られた紙が震えたと表現しています。 この時の交流の経験が当流に伝わる、陳式太極拳の技術にも、大きな影響を与えていると言われています。 当流に伝わる、陳式太極拳は、河南省懐慶府出身で、陳家太極拳名家の杜毓沢の…
太極拳の架式(下半身の形)!!「虚歩」と「七星歩」の解説!!
太極拳をはじめとした中国武術には、架式と呼ばれる技術があります。 歩形とも呼ばれますが、下半身の形態を言います。 架式には複数の種類があります。例えば「虚歩」(虚式)や、「七星歩」(七星式)などです。 「虚歩」(虚式)と呼ばれる架式は、多くの武術門派(流派)において練習されています。 「七星歩」(七星式)に関しては、形態として、同種のものは多いですが、名称が異なる場合が多いようです。 太極拳の一部の門派(流派)では、「虚歩」の一種として考えるところもあります。 どちらの架式においても言える事ですが、同じ名称を冠した架式であっても、門派(流派)や系統によって、細かな形態や要求が同じ訳ではありませ…
陳式太極拳(陳氏太極拳、陳家太極拳)の名人、陳発科(陳發科)のご紹介!!
陳式太極拳(陳氏太極拳、陳家太極拳)の名人と評されている、陳発科(陳發科)は、清国河南省温県陳家溝の出身で、陳式太極拳正宗の家に三男として生まれ、陳長興が曾孫であり、陳氏太極拳十七世です。 陳発科の兄二人は、早くに亡くなったため、跡継ぎの立場となりました。 14歳頃から、陳式太極拳の練習を開始し、毎日生活の大半を、練習に当てるという激しい訓練によって、天性の才能が開花したと言われています。 ついには、父が伝えていた、家伝の陳式太極拳の秘技の全てを修め、陳家の一族から各支族に至るまで、陳式太極拳の使い手の中で彼に及ぶ者はいなくなりました。 1928年、北京に、漢方薬局である同仁堂の招きを受け、陳…
太極拳などの中国武術において、近現代で決定的な影響を及ぼしたのは王向斉の創始した意拳と、孫禄堂の孫家拳ではないでしょうか。 王向斉の意拳では、馬歩椿功(站椿功)の練習を重要視します。 孫禄堂の影響は、形意拳、八卦掌、太極拳をともに練習するという考えを生んだところにあると言えます。 しかし、現在の一般的な馬歩椿功(站椿功)の練習では、ただ「静」「柔」であれば良いとされ、明確な技術が存在しない事が多いと言えます。 こうした原因は、孫禄堂の形成した孫家拳においても同じだと言えます。 明確な形意拳、八卦掌、太極拳の融合技術が存在していない事が多いと言えます。 これは、孫家拳においても、意拳においても、…
3月、4月、5月の練習日程!!太極拳・伝統楊式系健気服扇功社・東京板橋教室
太極拳・伝統楊式系健気服扇功社・東京板橋教室の指導員です。3月、4月、5月の練習日程をご連絡いたします。 (3月) 3月7日(月) 仲宿地域センター、第一洋室 19:30~21:00 3月14日(月) 仲宿地域センター、第一洋室 19:30~21:00 3月21日(月) 仲宿地域センター、第一洋室 19:30~21:00 3月28日(月) 仲宿地域センター、第一洋室 19:30~21:00 (4月) 4月4日(月) 仲宿地域センター、第一洋室 19:30~21:00 4月11日(月) 仲宿地域センター、第一洋室 19:30~21:00 4月18日(月) 仲宿地域センター、第一洋室 19:30~…
余計なことを考えると感情が乱れ、動きにブレが出たり、緊張による張りが筋肉に出てしまう。だから太極拳をする上で、余計な思考は要らない。ヒトの脳内の扁桃体は、感情が高ぶる際に大いに活性化し、そのことで興奮状態による血圧の上昇や筋収縮を招く。だから感情面は冷静でいられるよう心を静める。
太極拳や中国武術の馬歩と弓歩の動画!!馬歩弓捶という騎馬式と弓箭式の練習法!!
太極拳や中国武術の馬歩と弓歩(馬歩弓捶)の練習動画です。 上記の動画は、当流で練習している馬歩(騎馬式)と弓歩(弓箭式)という架式(下半身の形)のご紹介です。 練習形態としては、「馬歩弓捶」の形態でご紹介しています。 この「馬歩弓捶」という練習法は、主に八極拳という武術の練習法ですが、馬歩(騎馬式)と弓歩(弓箭式)の形を循環させる練習法のため、太極拳の練習にも効果が高いと言えます。 太極拳だけでなく、中国のほとんどの武術において、馬歩(騎馬式)と弓歩(弓箭式)の練習を行います。 この二つの架式(下半身の形)が、それだけ重要だという事です。 馬歩(騎馬式)と弓歩(弓箭式)の詳しい解説は、下記のリ…
太極拳、形意拳、八卦掌の内家三拳と意拳の馬歩椿功(站椿功)の練習!!
太極拳などの中国武術において、近現代で決定的な影響を及ぼしたのは王向斉の創始した意拳と、孫禄堂の孫家拳ではないでしょうか。 孫禄堂が、形意拳、八卦掌、太極拳をともに練習するという考えを生んだ事により、この三拳は、ともに学ぶ事が普通と思われている部分があります。 しかし、実際的には、形意拳と形意拳系の八卦掌、楊式太極拳が一部で弊習されているだけだといえます。 三拳合一を実践する、孫禄堂の考えは、本当の意味で、実践されてはいないと言えます。 これは意拳も同じで、馬歩椿功(站椿功)の多くは、形のみ意拳でのやり方と似てはいますが、意拳の伝えるものではありません。 意拳では馬歩の姿勢をとっての意識の使い…
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