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2023/03/24

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  • 破蓮と喧嘩の石(Harry Potter and the Philosopher's Stone J. K. Rowling)

    破蓮と喧嘩の石(Harry Potter and the Philosopher's Stone J. K. Rowling) 鼠糞町4番地に住む打死磊夫妻は「私達は世界一価値ある人間だ」と日々、自分達を自慢に思っていた。そんな夫

  • 破蓮と喧嘩の石2(Harry Potter and the Philosopher's Stone J. K. Rowling)

    「意外だったか。巌首が破蓮を殺したいと、そう思ったか。お前を殺したかったのはずっと私だ。あの試合の時、箒に呪いをかけたのは私だ。しかし走っていた荷埋鬼が私にぶつかってきたせいで失敗した。巌首がかけていたのは呪いを解く魔法。次の試合で審判にな

  • 不吉な花が咲くとき(Quand refleuriront Les Lilas blanc)

    いつ再び咲くのだろう不吉な花は春という不安な世界で花達は森から私達を監視している幸せな恋人達が二人で去ってゆくそれを悲しく見送る不幸な私を不吉な花達が森からじっと見ている「あなたを優しい言葉で失神させたい」「私が本当に愛しているのはあなたで

  • 石榴石橄欖岩(芥川龍之介論 堀辰雄)

    14 ──彼は「自殺」した。 彼は今、死の中に在る。しかし彼は今でも時々、我々のところにやって来る。ただ、彼は、生きる者と死んでいる者との不思議な違いから、死後の彼について少しも語る事が出来ない。そして、生前の彼についてのみ我々には語る事が

  • モレーン(大力物語 菊池寛)

    昔、朝廷では毎年七月に相撲大会が開催された。日本全国から力士が集まるものであるが、昔の相撲というのは打つ蹴る投げると格闘に近く、乱暴だった。 だから国々から選ばれる力士も、その国一の強者だった。 ある時、越前の佐伯氏長が選手として相撲に呼

  • 勤行狐(ごん狐 新美南吉)

    ある山の中に、「ごん狐」と呼ばれる狐のような顔の、どうしようもない犯罪者がいた。ごんは犯罪を隠すために、森の中に穴倉を掘ってアジトにして一人で住んでいた。そして、夜でも昼でも、周りの色んな村に徘徊しに出てきては、悪い迷惑行為ばかりした。畑

  • 二チェー(樗牛の事 芥川龍之介)

    中学三年の頃、春休み前の試験の後、本屋へ行った。夏目先生の虞美人草や、樗牛全集のうちの五冊を取り寄せた。 一週間で全て読んだ。樗牛は難しかったが、興味をもって読み通すことができた。 樗牛については良くない印象ばかり受けた。嘘つきだと感じた

  • 門妙開華の危(草枕 夏目漱石)

    参道を登りながら考えた。 智識で返せば感情的に否定して怒鳴られる。感情に寄り添えば智識を悪用して騙される。黙って耐えるだけではやられるだけ、停滞して何も解決しない。 人間世界は住みにくい。 そう悟った時に絵画が出来る。 世界を作ったのは神

  • 蟹ノ味噌汁(猿蟹合戦 芥川龍之介)

    蟹ノ味噌汁(猿蟹合戦 芥川龍之介) 真っ赤な蟹の握り飯を奪った真っ赤な猿は、とうとう真っ赤な蟹に殺された。蟹は臼、蜂は卵と共に、怨敵の猿を殺したのである。──そんな話は、いまさらしなくても良い。そんなことより猿を仕止めた後、蟹達の運命はどう

  • 逸れる道(年末の一日 芥川龍之介)

    逸れる道(年末の一日 芥川龍之介) 今日は普段より寒いと思った。 新聞を読みはじめた。けれど心は少しも陽気にならない。仕事をするたびに、妙に弱っていた。疲労のようにどうすることも出来ないものだった。……… 華君が来たのは二時前だった。僕は華

  • 明智維新(妖怪博士 江戸川乱歩)

    相川泰二という小学六年生の男の子が六本木に近い屋敷町を歩いていた。麻布の笄町の家に帰る途中だった。 道の両側には大屋敷の高い塀が並んだり神社の林がある。人通りの少ない場所を足早に歩いていた泰二は、道角を曲がって立ち止まった。 妙な人を見た

  • 芥川の家ダニ退治(二つの絵 芥川龍之介の回想 小穴隆一)

    (二つの絵 芥川龍之介の回想 小穴隆一)『新原は、芥川に書かせた「南無“妙”法蓮華経」と書いたものを常に持って回り、「兄貴はこんなにも愛していた。」と言って見せていた。(この男、日蓮信者、思春期から“妙”になったという。葛巻は共産党、芥川の

  • オイシイ真犯人(特攻隊に捧ぐ 坂口安吾)

    (特攻隊に捧ぐ 坂口安吾) 数百万の命を捧げたこの戦争に、我々の心を、真に高めてくれるような美談が少ないのは切ない。それは法華の非人道的な思想に侵された、軍部の指導方針が非人道的なものであったから。その根本的な思想において、「お母さん」と叫

  • 石罅の短い石柱(侏儒の言葉 芥川龍之介)

    (侏儒の言葉 芥川龍之介) 「侏儒(短い柱、うだつ)の言葉」は私の思想を伝えるものではない。ただ、私の思想の変化については時々解るものにはなる。一本の草よりも一すじの蔓草。その蔓草は、幾すじも蔓を伸ばしているかもしれない。 星 太陽の

  • 明治立昭和国(肉食之説 福澤諭吉)

    ──注意。原作より、食欲を奪うような汚い描写あり── 私は大坂に破門されたのではない。私から酷い大坂を捨ててきた。大坂では確かに散々暴れたが、神仏のような類や大坂が悪い。だから神社には下から水を吐き、中津には上から水を吐き、そして出てきたの

  • 眩む坊(やまなし 宮沢賢治)

    (やまなし 宮沢賢治) 小さな谷川の底を写した、二枚の青い幻想を、かつて私は見てしまいました。 五月、二匹の蟹の子供らが青白い水底で話していました。『眩む坊は笑ったよ。』『眩む坊は、華風華風、華が裂いて笑ったよ。』『眩む坊は、首をはねて笑っ

  • 憎病記(狼疾記 中島敦)

    憎病記(狼疾記 中島敦)たった一つだけの教えを身につけて、たった一つだけの指令を実行して、ただ(目の)前の狭い一点だけを見つめて立ち止まる。左右から肩をやられても、後ろから背中をやられても、一体、何が原因なのか判断できない。その人

  • 華華華の鬼太郎 (桃太郎 芥川龍之介)

    昔々、ある山奥に大きな桃の木が一本あった。大きいだけでは言い足りない。枝は雲に広がり、根は大地の底の黄泉の国に刺さっていた。イザナギノミコトは、あの世とこの世の境目で、黄泉の国の軍勢に桃の実を3つ投げつけた。すると軍勢は追ってくるのをやめ

  • 宗教つきまとい(二つの手紙 芥川龍之介)

    JUGEMテーマ:小説/詩 二つの手紙を手に入れた。一つは今年2月中旬、もう一つは3月上旬、──警察署長に送られたものだ。今から説明する。  第一の手紙  ──警察署長様、まず何より先に、私の精神状態は良いと信じ

  • 華け(こころ 夏目漱石)

    華け(こころ 夏目漱石) 私は、その人を常に先生と呼んでいた。 「先生」と大きな声を掛けた。先生は墓地で突然立ち止まって私を見た。「私を尾行して来たのですか」「いいえ」 ──先生は外に出ようと墓の間を抜けた。私が丸い墓石だの、細長い御影の碑

  • ACT(芥川龍之介の死 萩原朔太郎)

    ACT(芥川龍之介の死 萩原朔太郎)  自分は温泉にいた。朝食をとろうとすると女中が聞いた。「小説家の芥川という人を知っていますか」「知ってる。それがどうした。」 返事を聞いて、疑い、しかし不思議と、ボンヤリ、あのせいだと信じられ

  • 華け -1

    華け(こころ 夏目漱石) 私は、その人を常に先生と呼んでいた。だから本名は打ち明けなくていい。 私が先生と知り合ったのは鎌倉である。友達から「来い」というハガキを貰って私は出かける事にした。ところが私が鎌倉に着いてすぐ、友達は急に親から「帰

  • 妄想の(妄想 森鴎外)日─

    妄想の(妄想 森鴎外)日─“冷静に、と言っても、自分は道角、辻に立っていても、たびたび帽子を脱いで挨拶した。昔の人にも、今の人にも、敬意を表す人が大勢いた。 しかし辻から離れて、その人を尾行して行こうとは思わなかった。多くの師には合ったが、

  • so sad(佐渡 太宰治)

    so sad(佐渡 太宰治) 新潟出帆。午後二時。 何しに佐渡へなど行く。十一月十七日。雨が降っている。私は紺の着物、袴、安下駄をはいて甲板に立っていた。船は信濃川を下る。川岸に並ぶ倉庫は、つぎつぎ私を見送る。これから日本海に出る

  • a mirror(蜘蛛の糸 芥川龍之介)

    a mirror(蜘蛛の糸 芥川龍之介) ある日、釈迦は極楽の蓮池の縁を歩いていました。池に咲く蓮の花からは、好い匂いが溢れています。極楽は朝です。 釈迦は立ち止まり、水面を覆う蓮の葉の間から、下の様子を見ました。透明な池の底からは、地獄の

  • 芥川を殺した盆暗へ(如是我聞 太宰治)〜盆踊りは盆踊りであれ〜

    芥川を殺した盆暗へ(如是我聞 太宰治)〜盆踊りは盆踊りであれ〜 他人を攻撃したってつまらない。攻撃すべきはあの者たちの神だ。敵の神をこそ撃つべきだ。でも撃つにはまず、敵の神を発見しなくてはならない。 その醜さを、

  • ニセモノ(二つの手紙 芥川龍之介)

    ニセモノ(二つの手紙 芥川龍之介) 二つの手紙を手に入れた。一つは今年2月中旬、もう一つは3月上旬、──警察署長に送られたものだ。今から説明する。 第一の手紙 ──警察署長様、まず何より先に、私の精神状態は良いと信じて下さい。神や仏

  • 勘仏陀(蜘蛛の糸 芥川龍之介)

    勘仏陀(蜘蛛の糸 芥川龍之介) ある日、釈迦は極楽の蓮池の縁を歩いていました。池に咲く蓮の花からは好い匂いが溢れています。極楽は朝です。 釈迦は立ち止まり、水面を覆う蓮の葉の間から、下の様子を見ました。透明な池の底からは、地獄の底

  • 芥川龙之介 自杀 (或旧友へ送る手記 芥川龍之介)

    芥川龙之介 自杀(或旧友へ送る手記 芥川龍之介) 誰もまだ、「自殺者が、なぜ自殺するのか」を、まともに発表できていない。 自殺者や世の中は「自殺者に対する興味」が不足している。僕は、君に送るこの「最後の

  • どんな人も許されると言いながら、どんな人も許さない世界を望む何か(芥川の事ども 菊池寛)

    どんな人も許されると言いながら、どんな人も許さない世界を望む何か(芥川の事ども 菊池寛) ──芥川の死については色々な事が書けそうで、書き出してみると何も書けない。書けば書くほど死にはつながらない。当たり前の生活のことばかりだ。 死んだ理由

  • test

    hi:) #bookreport#japanesebook#novel #japanesenovel#芥川龍之介 #akutagawaryunosuke#太宰治 #dazaiosamu#川端康成 #kawabatayasunari

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