増えてきた刺繍糸、木製の洗濯ばさみに巻いて番号を付け、母から受け継いだ漆の膳に乗せている。本来は和室で正座して食事をいただく時に使うお膳なのだけれど、和室のないマンション暮らし、かといって母が大切にしていたものを譲ったり処分したりする気持ちにはなれず、結局、私の手芸用に転用してい...
「青海波」刺し終わり。 カラフルな刺し子もかわいいし綺麗だけれど、紺地に白はとても伝統的な美しさがあるように思う。何に使うか決めずに刺し始めた一枚。たまたまドイツから知人が訪日、前回は家族ぐるみでご飯を食べたが、今回は夫たちのみの会合。ボンで待つ家族に託すお土産にした。
刺繍の合間に始めた刺し子、とりあえず伝統柄を練習したくて、花刺し、松皮菱、矢羽根、麻の葉、篭目、銭形刺しの6種類の寄せ模様に挑戦。緑系のグラデーション糸を使い始めたけれど、矢羽根まで刺したところで、柄によっては単色の方がきれいに見える、ということを学び、矢羽根は青でやり直した。 ...
刺繍を始めてほぼ8カ月が過ぎた。「ハマった」という表現がぴったりで、刺し子も交えつつ毎日針を持つ時間を捻出している。以前は、朝、仕事の前と夕食の後寝るまでの時間は読書にあてていたが、今はそのうち8割が刺繍時間。読書量がとんでもなく減っているのが悩みの種で、夕食後は針を持たない、と...
一人暮らしの家族の誕生日プレゼントに、食器棚の中敷きを刺繍で製作。カトラリーの引き出しに続き、相変わらず見えない場所なら多少素人の出来でも迷惑にならずに使ってもらえる、という代物。お気に入りのグラスやお皿を片づける時に、カタン、という音がせず静かに置けるから安心だ。 刺し子のお...
夏休みの旅前から作業していた旅行用ポーチ。洗面用具一式を入れるちょっと大きめのものを、化粧ポーチとお揃いの布で作った。今回の旅行に間に合わなかったのは残念だったけれど、ようやく出来上がり。 ”お手本通り”からようやく一歩前進、お手本を見ながら違うサイズ、二種類の布、などちょっとだ...
夏休みは、バリ島のウブドの森でのんびり。 ジャングルに突き出すように作られたガゼボで、午後のお茶を飲みながらのんびり刺し子。毎年夏の休暇はほとんど読書だったが、今年から刺繍や刺し子という楽しみが加わった。 お土産は、若い頃は高くて買えなかったコピ・ルアク。普通のコーヒーよりカフェ...
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増えてきた刺繍糸、木製の洗濯ばさみに巻いて番号を付け、母から受け継いだ漆の膳に乗せている。本来は和室で正座して食事をいただく時に使うお膳なのだけれど、和室のないマンション暮らし、かといって母が大切にしていたものを譲ったり処分したりする気持ちにはなれず、結局、私の手芸用に転用してい...
母のお下がりのミシンはかなりの年代物。カバーもなくなっていたから、綿の一枚布にミシン柄の刺繍を施してカバーにしてみた。子どもがお絵描きしたような、ほっこりしたラインのデザインと文字。もともとはニードルブック用のデザインだったのをお借りした。 今、このミシンは息子のかつての勉強机...
作図も簡単でシンプルな図柄で、刺し子のお布巾作り2枚。 ポッドキャストを聴きながらチクチク。分銅つなぎは義妹が気に入ってくれて、お持ち帰り。タッセルをつけた十字柄はキッチンに置いているフライヤーのカバーになった。
前回書いたコーヒーテーブルのクロスと、丸七宝のお布巾がようやく出来上がった。どちらもなかなか時間のかかる代物だった。 連続模様をクロスの両側に施す“距離の長さ”や、一色での刺繍にちょっと飽きて、途中で刺し子のお布巾作りを何枚か挟んだからでもあるけれど、それにしても長かった。 この...
亡くなった母が若い頃から使っていた籐製のコーヒーテーブル。機能的には全く問題ないのだけれど、やはり天板がかなり古くなっている。ニスを塗り直せばいいのだが、なかなか手をつけられず。ならばとりあえずクロスを作ってかけてみようと、作業を始めている。両端に縦に刺繍を入れる計画を立て、片側...
コーヒーテーブル用のクロスを刺繍で製作中。ちょっと大きな仕事になっていて、途中で気分転換に刺し子を。いくつあっても無駄にならないお布巾。今回は二重鳥襷、二重籠目、霞つなぎの3枚。 見ただけではよくわからなかったけれど、霞つなぎは案外作図でじっくり考えさせられた。シンプルなようで規...
刺繍で何かを作っていると、次は刺し子にしたくなる。その波が繰り返しやってくる。 紺色の端切れがあったので、丸形のマットを刺繍で。次は刺し子のコースター。一度ダルマの細糸で作ったものの、図柄がとても繊細できれいに仕上がらず、さらに細い家庭糸で再挑戦したもの。ここまで細かい柄で5ミリ...
生地や糸の色合い、模様とのバランスなど、作ってみないと分からないことも多い素人の私にとって、コースターのような小物はとても良いサンプラー。家族や友人からの”注文”もちらほらあるので、あちこちの図案をお借りしながらコースター三昧。 真ん中のタッセルをつけたものは、マグカップとビスケ...
誰もが知っている手芸屋さんはもちろん、散歩がてら見つけた小さなお店に立ち寄るのは楽しい。ピカソ美術館を見た帰り道、春めいた空気が気持ちよくてブラブラ遠回りをしていたら、表通りからちょっと奥まったところに素敵な手芸屋さんを見つけた。以前カルナヴァレ美術館に来た時は、目と鼻の先なのに...
所要でアムステルダムに来ている。かなり寒いけれど、日の入り時刻が東京より1時間近く遅いから、なんだか春の到来を実感。運河を渡る冷たい風にめげずに、テラス席でビールを飲んでいる人々の気持ちが少し分かるような気がする。 読書量が減るので、今年から趣味の”針仕事”にかまける時間を若干自...
キッチンの水切り用お布巾。 刺し子を始めてから、洗ったお皿やコップをのせる水切りは毎回洗濯できる晒になっている。消耗品なので、時々更新。今回は子持ち七宝を二色で刺してみた。作図が簡単な伝統柄で気が楽。
小さいコースターはあっという間に刺し終わるから、サンプラー代わりに二種類。今回は糸や生地の色で冒険せずに、大人しく紺と白で。 花刺しの類は、案外一目一目の長さが揃わない下手さ加減がしっかり分かってしまう。目下「花格子」で丸型のコースターを作りながら、いつもより慎重に一目の長さを揃...
お急須のマットに、色も柄も和なものをと紺色の糸で方眼刺し。 様々な色の糸を使うのは作業中は楽しいけれど、出来上がったものを見ると、個人的にはやはり紺や白という伝統的な色合いがシンプルで好みかもしれない。「作りたい」という気持ちで選ぶと多彩になるし、「もしお店に並んでいたら買うだろ...
本やネットで様々な色合いの作品を見ながら、まずは緑系で刺し始め、同系色にしようか悩みつつも、春っぽい色が楽しそう、と2色目を桜色に。でもやっぱり同系色か一色の方が、重ね枡の面白さが際立って良かったような…。 本当に刺し子糸の色選びは難しい。刺繍ならだいたい想像通りに出来上がるけれ...
去年の夏に、旅行用の洗面用具を入れる袋を作った。紺とクリーム色の二色の生地に刺繍をして結構気に入ってはいたのだけれど、実はもう少し大きめがよかったので、大きさを変えて今度は刺し子で作ってみることにした。 生地は同じ紺とクリーム色。柿の花のバリエーションを表裏異なるグラデーションの...
旅先で夜、腕時計やアクセサリーをはずすと、大抵はベッド脇の小さなテーブルに置くのだけれど、スマホの充電や寝る前に読む本、水のボトルなども置くから、ちょっとテーブルが混雑する。時計やアクセサリーを入れておける小さなポーチがあればバッグに入れておけるかも、と作ってみた。 刺し子の糸入...
お布巾2枚。角亀甲と一目干網。 前者はとても気に入った伝統柄だけれど、お布巾の間を通した縦糸が結構目立つかも、なので次回は糸や生地の色を考えようかと。 後者は1センチ方眼で作図したところ、想像以上に糸目が大きく、お布巾として使うと引っかけてしまいそうなので、くぐり刺しした糸を四つ...
この1年くらい、亡くなった母のものを整理している。世代もあるだろうけれど、とにかくお裁縫は得意だったから糸や端切れがたくさんあって、私でも使えそうなものはそのまま持ち帰っている。その中に、昭和初期に子ども時代を過ごした母の(おそらくは)襦袢の端切れがあった。すでに母が再利用してい...
とても素敵な刺し子のお布巾を作っていらっしゃる方のインスタで、やってみたいなあ、と思っていたあじさいのバリエーション。方眼を引いて色合いなど真似させていただきながらトライ。詳細その通りかどうか不明だけれど、だいたい似たような感じに出来上がった。 花びらは基本的にくぐり刺しだけれど...
…とは言っても、マイバック持参の時代。中に入れたのはレジ袋ではなく、会計後に袋詰めする時、生鮮品などを入れる薄手のビニール袋たち。以前、キッチンで生ごみをまとめていたレジ袋は今はこの薄手のビニール袋になっている。シンクの下で紙袋に入れてまとめていたけれど、なんとなく味気ないので...
刺繍を始めてから、まずは基本的なステッチを学ぼうと購入した、ステッチノート作成のための本。指示通りの生地と糸を買い、チャコペーパーで図案を写して刺し始めたのが3月頃。大き目に裁断した生地1枚を4等分。その生地3枚を折り重ねて全部で12ページの布ノートが出来上がる。初心者だから、こ...
刺繍に時間を割くようになって、針や鋏を気軽に持ち歩けるニードルブックがほしくなった。せっかくだから自分で作って刺繍したら楽しいかも、とフェルトを買い込み、素人なりにデザインを考えた。刺繍というより、多色のフェルトを刺繍糸で縫い付けた感じ。学んだばかりのステッチをこれでもか、と使っ...
そもそもお裁縫の類があまり好きではなかったから、亡くなった母のミシンを受け継いだとはいえ、我ながら予想外だったのは刺繍を始めたこと。始めたら楽しくなってしまって、一つ作り終えると、今度は何を作ろうかな、と次を考える自分にびっくりしている。人間やってみないと自分が何が好きかというこ...
本屋さんで衝動買いの最新作。彼の著書は何冊も日本語で読んでいるから、読みやすいとはいえ、フランス語だと若干頭の筋トレ状態。でも期待を裏切らない面白さ。 私たち(人間)と他のもの(動物)、生きることの意味、そして無知・不知の倫理へ、という3部構成。人間と他の動物を隔てるものは何かと...
刺繍の本を探しに本屋さんに行った。 私が始めた刺繍は、いわゆる日本でフランス刺繍と呼ばれているもので、Traditionnelle(伝統刺繍)という名前。ところが、フランスではこの分野は point de croix, いわゆるクロス刺繍に押されている。大きな書店の手芸の棚で、刺...
コーヒーがないと厳しい。朝食後から仕事中、昼食後、もしかするとおやつの時もコーヒーを飲む。だから出張先のホテルの部屋で仕事、という時がちょっと問題だった。 湯沸かしポットがあって部屋にインスタントコーヒーが備えてあれば、とりあえずはなんとかなるものの、好みの味というわけではないし...
刺繍を始めた。 手先が器用というわけでもないし、今まで裁縫の類はボタン付けくらいが関の山。針仕事はむしろ苦手な分野だというのが自己評価。五十の手習い、という言葉をナイーブに信じないとできないことだが、信じたわけだ。(実年齢は諺よりさらに上だけど) きっかけは母のミシンを受け継いだ...
近所にあった芦屋の食パン専門店が撤退してしまった。ちょっとお高めだったが、家族に好評だったし、私もたまに食パンを食べるならこれ、と決めて買っていたから、かなりがっかり。ネット注文もあるけれどもちろん送料がかかる。他の専門店の食パンもいろいろ試してみたけれど、なかなか及ばずでいった...
毎年恒例、家族でのスキー旅。 北海度で以前、夫がガラすきのゲレンデが気持ち良かったのか、スピード違反レベルで滑走して転倒、怪我をした教訓で、歳を考えて無理をしない、イメージに身体能力は追いつかない、「できる」と思う一歩手前でやめる、というのが半ばスキー場での”家訓”になっていたが...
2024年が明けた。 いつも通り、晴れ渡る日本のお正月。年末から例年通り、何日かに分けて作ったおせち料理を春慶の銘々重に詰めた。お重も屠蘇器もお節のレシピも、すべて母から受け継いだもの。”洋風おせち”のレシピをのぞいてみたこともあるけれど、お正月くらいは伝統的な料理を伝統的な器で...