我が家で一番地味なサボテンはウィギンシア属の「地久丸」。2013年春に実生したその地味なサボテンが最近大分くたびれた様子を示しています。特に二枚目の画像に現れている苗のクタビレが目立ちます。もともと球体色が鮮やかな緑色の本種ですがこれらの苗は球体に茶色が射しています。通常サボテンが老化してゆく過程では球体色の変化とともに球体の形状が縦長になって行くことが多いのですが、これらの苗には今のところその兆...
サボテン・多肉植物の栽培について気ままに投稿します。
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。 現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。 二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。
2013年にメサガーデンから導入した6種の黒王丸種子。そのうちの一つが特徴的な形態を現しています。黒王丸にしては扁平な球体。球体の周りにはグルリと子株をまんべんなく吹いています。球体色は緑味が濃いです。棘色は漆黒ではなく基部あめ色先端が黒色です。このタイプの苗が三本育っています。一般に流通している黒王丸とかなり様相の異なる株ですが、現在主頭の直径が10cm程度あり大型の群生に育ってゆく未来を予感させ...
今年になり花座の形成がはっきりしてきたメロカクタス属の「層雲」。袖ケ浦の台を履いていることもあり花座の発達が急です。これからどう変化してゆくのかまだわかりませんが、現状を見ると他のメロカクタス属のサボテンの花座とはかなり様相を異にしています。ふわふわとした純白の綿毛が球体頂部を覆うように発達してきました。不謹慎ながら、昭和40年代の公害華やかなりし頃の二子玉川取水堰付近の洗剤の泡を思い出してしまいま...
この春から通風栽培室に移動した金鯱。狙い通りの黄金色の棘が出てきました。比較のために昨年7月の画像を下に掲載します。昨年まではガラス温室内の棚上に置いていました。素ガラス直下です。置き場所を変化させて異なった要素は、1.通風の有無。2.温室は天面のガラスで紫外線が30~40%カットされるのに対し、通風室の天面はプラスチック波板であり、ガラスより紫外線が多く透過すると思われる。3.温室内より通風室のほうが湿度...
私の温室ではマミラリア属のサボテンはあまり多くありません。しかし「ナザセンシス」と「陽炎」とは気に入っているサボテンでもあり、複数の苗を育てています。<ナザセンシス> 実生3年生。直径は3cmほどの小型サボテンです。<陽炎> 今年2月に播種した幼苗たちです。まだ直径は5mmほど。「ナザセンシス」は「陽炎」の変種であるといわれていますが、私にはどちらでもよろしいです。これらの苗を見ていると「陽炎」のほ...
コピアポア属の「バルクテンシス」群生株が真夏のこの時期地味ではありますが黄色花を咲かせています。2013年に入手した株の子株を外して育ててきたものです。その後、多くの子を吹いて現在のような群生株になりました。主頭の周囲にグルリと子を吹いて良い姿の群生ですが、一部ダブっている個所もありそこにある子株は外したほうが見栄えが良くなるかもしれません。しかし、原則群生は成り行きに任せることにしていますので、...
2013年春に実生した亀甲牡丹ヒントニー。たくさん蒔いた種から発芽した苗たち、そのうちの30本ほどが生き残っていますが、最近その中の一本に斑が入っているのを見つけました。きわめて遠慮がちな斑入り苗です。このまま成長に伴い消えてゆく運命なのかもしれません。それにしてもサボテンの斑とは不思議なものです。瑠璃兜錦のように明らかに遺伝してゆくものや、この苗のように普通の斑の無い親からの種の一部に突然現れる...
普通、播種して1か月以上一つの発芽も見いだせない場合はその実生を断念して、用土ごと廃棄してしまいます。しかし、中には事情があって廃棄せずに残しておき、幸運にもその後発芽に恵まれることもたまにあります。今日のブログはそんな例を二つほど…。<奇想丸> 昨年11月に自家採種したものを取り蒔きしました。100粒近く蒔いたうち発芽したのは1本だけ。これは早すぎる蒔き時期が原因でそのうち出てくると思いずっと放置してい...
一般にサボテンの実生は春が適期とされていますが、私は一年中やってます。当然真夏の今も。御覧の通りいろいろやっていますが、中心は初夏に結実した牡丹類。黒牡丹、亀甲牡丹、岩牡丹、花牡丹、竜角牡丹などです。これら牡丹類の他、春から秋に不定期に結実する菊水や銀冠玉など。及びネット経由で入手した花籠など。この時期は日差しがきついので、直射は避けますが薄日が当たる環境を与えてやることは必要です。それと用土を乾...
私はこれまで接ぎ木の穂を得る目的を除き、吹いた子を掻き落とすことはありませんでした。なるべく自然に任せ、その中で偶然に出来た美しい群生を得たいと思っているからです。しかし何故か今日急に気が変わり、掻き子を取って挿し木をしたくなりました。その理由は本人にもよくわかりませんが、多分新栽培室ができ、そしてヤフオク等で一部のサボテンが引き取られていった結果、温室内に空きができたのも一因ではないかと...。思...
ロビプシの「壬生の夕日」。数日前から多くの蕾をあげていましたが、一斉に開花しました。もともと丈夫なロビプシのこと、普通に栽培しているとどんどん子を吹いて群生化してきました。花の美しいのはわかっていましたので、大群生株を作ればそのうち大群開が始まると期待していました。今回は群開はしていますが”大群開”とまではいかないようです。それに夏のこの時期は花の一つ一つの大きさが小ぶりになり、豪華さや美しさが少し...
<ワクチン接種> 一昨日4回目のコロナワクチン接種を受けました。過去3回、及び今回もファイザー社製のワクチンでした。夜間に体温が37℃まで上がりましたが現在は平熱まで戻っています。ただ全身のだるさと注射された箇所の筋肉痛は未だ残ります。 では、本題へ。メロカクタス属の「層雲」二株が今年初めて花座をあげてきました。おぼろげな記憶では6年前に実生しその後袖ケ浦の台に接ぎ木し、さらに接ぎ降ろしています。...
黒王丸の棘の色は黒か焦げ茶色と概ね相場らしきものが決まっているようですが、中にはそうでないへそ曲がり?な黒王丸の仲間もいます。そんなへそ曲がりな黒王丸を集めてみました。まず最初に登場するのは、掻き子を袖ケ浦の台に接いだものです。元の親苗は2013年にメサガーデンから入手した種子を実生したものです。この時メサガーデンから入手した6種類の黒王丸の種子、全てFN付きだったのですが、当時その意味がよくわから...
強刺類にして優雅な姿。フェロカクタス属の「ジョンストニア」がゆっくりと優雅な成長を見せています。この二年間の成長を画像を比較して確認してみましょう。<2020年7月><2022年7月>安心の王冠竜の台に載っています。同じ鉢に植えられていますので比較がしやすい。一見あまり成長していないように見えます。そうです。それがジョンストニアの優雅な成長のあるべき姿です。しかしよくよく観察するとこの二年で稜数が増えて球体...
これまで瑠璃兜錦の優良選抜株は、大量の種子を得るため袖ケ浦の台に接ぎ木して育てていました。その大量の種子の実生苗が育ちこれらの苗からさらに大量の種子ができてくるととんでもないことになるので、この世代の瑠璃兜錦は自根で行くことに方針を切り替えました。それらの実生自根株です。発芽後二年目の植え替えの時に簡単な選抜を行い3つのグレードに分けています。言い忘れましたが皆実生4年生です。<一軍> 左側の一列...
接ぎ木が失敗した時の穂や不意にポロリと外れた子苗など、栽培中に根の無い小さな苗が出た場合にその処理をどうするか迷う場合があります。捨ててしまえば簡単なのですが、そこは慈悲深き趣味の園芸家。「レスキュー鉢」なるものを作ってこれらの子苗を救済再生しています。とはいっても少し大きめの鉢に普通の用土を8割ほど入れさらにその上部2割にもみ殻燻炭を多めに入れた芝目土を乗せただけですが。これら救済すべき根無し苗...
いきなりお見苦しい画像で申し訳ございません。一昨年秋に実生したアガベ牡丹幼苗の寄せ植え苗たちです。良かれと思って水遣り多めで育ててきました。案の定、用土表面に苔がはびこってきました。海苔のようなべたべたした苔と、杉苔のようなよく見るタイプの苔と、ご丁寧に二種類の苔が用土を覆いつくしています。一見、苔とアガベ牡丹幼苗たちとがうまく共生しているようでもありますが、”趣味の園芸家”としては面白くない絵です...
実生した苗から選抜し、袖ケ浦の台に載せて成長させ、さらに接ぎ降ろして発根管理中の銀冠玉錦です。発根は順調に進んでいるようです。ぼこぼこ出ている疣一つ一つに斑模様が散っています。さらに一部の疣の先端からは子を吹き始めています。銀冠玉君、斑模様といい子吹きといい、それはやり過ぎというもの。過ぎたるは猶及ばざるが如しというではありませんか。この暴走を抑制するため、しばらくの間、水やりを控えて日当たりを強...
連日の暑い日をものともせず、エキノカクタス属の「金鯱」大玉が元気です。前回の植え替えから二年半経過。ようやく調子が出てきたようで、いくつもの蕾をあげています。現在の球体の直径は50cm程度。このぐらいの大きさになると金鯱も球体の形状が崩れてくるものが多いので、気を付けています。といっても、実際に出来るのは鉢回しぐらい。二月に一回ほど重量級の鉢を青筋立ててグルリと回しています。あとは苗を見るたびに「丸...
夜間の気温が高止まりするこの時期、青春を謳歌するように開花を見せていたサボテンたちも一段落の気配です。その一方でようやく我が世の春が来たとばかりに元気溌剌となるエキノプシスやロビオプシスのサボテンたち。大きく派手な花を見せてくれます。そんな、ロビプシの一つ?「那須の朝焼け」。槍のような蕾をビュンビュンあげてきています。さて、いろいろな種類のサボテンたちが雑然と並んでいるわが温室。那須の朝焼けの蕾は...
昨年秋に開花した牡丹類。結実したものは半年間だんまりを決め込んだ後、翌年春に突然ニュッと種鞘をあげてきます。盛夏も近いこの時期、大方の種鞘は出尽くしましたが、未だポツリポツリと種鞘をあげてくる苗もあります。<三角牡丹> 疣が大きなタイプです。2013年にヤフオクで苗を入手しました。推定実生13年生の自根苗です。ピンク色の大きな種鞘を二つあげてきました。種鞘をあげるのは今年初めてです。<花牡丹> 実...
昨日、エキノプシス属の大豪丸の大きな蕾がスッと立ち上がっていました。実生7年生の苗二本を並べて置いて言います。開放型栽培室に移動して、心なしか機嫌が良いようです。そして今朝栽培室に入ると良い香りが漂っています。開花していました。あくまでも白く、白い花です。こんな白さの花はサボテンでは同じ属の金盛丸、短毛丸、花盛丸などに見られます。これらは皆真夏の暑い盛りの夜が開花のクライマックス。状態の良い花を観...
前にもご紹介した袖ケ浦台接ぎ木を鉢植えのまま水たまりにドブ付けして成長させるく栽培方法。その後規模を拡大しています。プラスチックの船にハイポネックスを溶かし込んだ水を溜め、その中に袖ケ浦台の接ぎ木を並べています。プセウドペクチニフェラ、恩塚ランポー玉、黒王丸、瑠璃兜錦、烏羽玉錦などの苗が順調に育っています。袖ケ浦の根は過湿には異常に強く、鉢穴から水中に長く根を伸ばしています。いわゆる水耕栽培と違う...
鉢植えが標準的なサボテン栽培ですが、その鉢に雑草のカタバミが生えてくることが良くあります。カタバミが厄介なのは、鉢内に根を深く張り取り除きにくいこと、そして容易に種を宿しその種は弾丸のように四方に飛び散って繁殖することです。微細な種子ですので温室外から風に舞って飛んできたり、購入した用土(特に赤玉土)に混入していることもあります。今日は温室内の二鉢にカタバミが生えているのを見つけ、取り除きました。...
寒さに弱いメロカクタスのサボテンたちですが、逆に言えば夏はメロカクタスの季節。今日はそんな夏のメロカクタスの絶好調な姿をご紹介します。ただし諸般の事情で画像と短文だけです。<バイエンシス> これまでずっと多量の種鞘をあげてきたバイエンシスたちですが、今年は一休み。 <マタンザヌス> うちのマタンザヌスは少し気難しい。<ロンギスピナ> 花座をあげて3年目。種鞘をどんどんあげてきます。<グラウセッセン...
過去に何度かこのブログに登場している”花座ある柱サボテン”の「ブインギニア・アウレア」。2013年に小さな苗を入手し5年後頃花座を出し始めました。それからさらに5年。こんな姿になっています。何故か大船観音を思わせる佇まい。花座には黄色の花を春から秋までの間ずっと咲かせ続けます。棘が鋭いので花柄はそのままにしています。メロカクタスの様に自家受粉して種を宿しているような気配は感じられません。この株は律義...
サボテンを実生していると多くの苗の中から、稜や棘が発達しない丸坊主の苗が出現することがあります。このような苗はほとんど成長せずに枯れたり、やがて身割れをきっかけに正常な苗の姿に変身することもあります。このような苗の出現率は恩塚ランポー玉の実生時に特に高いです。(理由はわかりませんが…。)そんな坊主苗を興味本位で袖ケ浦の台に接いでみたところ、みるみる大きくなってきました。成長点の窪みに恩塚ランポー玉...
久しぶりにエキノカクタス属の「太平丸」の実生を行いました。太平丸といえば普通に実生した場合に極端に発芽率が悪いことで悪名高きサボテンです。ただし今回は仙友さんから教わった秘法?を用いましたが、その結果やいかに。4月中旬にヤフオクで入手した種子20粒を秘法で処理し、まきました。今日(7月5日)の状況です。全部で8本の発芽を確認できます。緑色の苗は6月初旬までに発芽したものですでに成長開始しています。...
2013年春にネットを通じて入手した金鯱交配種。多分金鯱と鯱頭の交配だと思います。当時の姿です。球体の直径は4cm程度でした。赤い新棘が美しいです。9年後、その株の現在の姿です。球体直径は10cm程度です。大きくはなりましたが純粋な金鯱の成長と比べるとかなり緩慢です。この株の売りは鯱頭?譲りの赤棘と、フェロ強刺類特有の棘座からの蜜の分泌がないことであったと思います。蜜に関してはその通りで、おかげで黒...
この4月に袖ケ浦の台木を切り詰めて接ぎ降し発根管理中のアリオカルプス属「竜角牡丹」4苗です。一時しぼみ加減であった球体にふくらみが出てきました。通風自由な栽培小屋で強刺類と同じ場所に置いています。遮光率20%の寒冷紗の下に置いており少し強光すぎるかなと思っていますが、意外と順調そうです。高温の環境が好影響を与えているようです。秋になったらガラス温室に戻す予定です。<雨樋> 先月、栽培小屋に雨樋を取り...
<ニイニイゼミ>暑い日が続きます。当地川崎でもやっとニイニイゼミ弱々しくが鳴き始めました。あの狂気のアブラゼミたちが鳴き騒ぎ始めるにはまだまだ暑い日が不足しているようです。<花街の父>携帯の電池が弱ってきたため買い換えました。近くのBカメラ店、契約がややこしそうなので娘についてきてもらいました。店員が娘に向かって「奥様は…」と。娘は色を成して「私は奥さんではありません。」と抗弁していました。私から「...
暑い日が続きますね。この三日のうちでも今日が一番暑いように感じました。普通夏の始まりにこのような日が続くとどこからともなくニイニイゼミの声が聞こえてくるものですが、今年はまだの様です。そんな酷暑の続くこの頃、温室内では元気な強刺類が目立ちます。2018年春にいっちゃんさんから頂いた種子を実生した強刺類のサボテンたち。4年を経てそろそろその種の特徴らしき姿を垣間見せ始めました。<偉冠玉> 長い棘が出...
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我が家で一番地味なサボテンはウィギンシア属の「地久丸」。2013年春に実生したその地味なサボテンが最近大分くたびれた様子を示しています。特に二枚目の画像に現れている苗のクタビレが目立ちます。もともと球体色が鮮やかな緑色の本種ですがこれらの苗は球体に茶色が射しています。通常サボテンが老化してゆく過程では球体色の変化とともに球体の形状が縦長になって行くことが多いのですが、これらの苗には今のところその兆...
晴れ間の拡がった今日、気温の上昇とともに赤花菊水二株が今年二度目の開花しました。上の一株を拡大してみましょう。気温の高い時期特有の開花ですね。やや開き過ぎ。デレッと咲いています。2月下旬に今年最初に開花した時の画像を見てみましょう。開き具合は適度ですし、花の色も今日咲いているものよりかなり濃い赤です。やはり花を愛でるのは一番花に限るようですね。まあ今回も元気そうでしたのでしっかりと交配はしておきま...
今日は玉型メセンの中では普段あまり目にしない珍種「タンクアナ」についてです。タンクアナについてこの”タンクアナ”が「属」であるのか、またそれ以外の分類を現すのか良く分かりませんが、とにかくそのタンクアナに属する玉型メセンを二種類維持しています。<Tanquana priamatica「赤嶺」> ”赤嶺”とは何んとも植物らしくない名前を付けたものですね。一対の葉を持つ新芽を出してどんどんと大きくなってゆくのはリトープスと...
今日は実生11年生のツルビニカルプス属「アロンソイ」についてです。本種はツルビニカルプス属のサボテンでは最大級の大きさに育ちます。本日ご紹介する二本の株はともに自根苗で、球体直径は7cm程に育っています。灰緑色の球体に渦を巻くように配列された疣の列が特徴です。疣の先端には綿毛を吹きそこから申し訳程度の刺が生えていますが、この刺は痛くありません。花はピンク色の美しいもので、赤花菊水のそれによく似てい...
実生11年生の牡丹類たち。春の温度上昇を受けてのびのびと成長しています。<赤花三角牡丹> 自根苗です。通常の三角牡丹とは疣の形状や色などがかなり異なります。また綿毛も豊富で、別種ではないかと思われる見かけです。<玉牡丹> いわゆるロイヤル玉牡丹という株です。袖台接ぎ降しで、毎年ぐいぐいと育っています。用土中に完熟乾燥牛糞を仕込んでおり、どこまで大きく育つか楽しみに見守っています。これら大型の牡丹類...
4月も半ばを超え温室内はサボテンの花盛りです。今日は目についた赤い花を集めてみました。<マミラリア属「ルエッティー」> ガッテンさんから袖接ぎ苗で頂いたものを一部挿し木発根させた苗です。成長は遅くなりましたが、確実に子吹きし花も咲かせています。それにしてもマミラリア属のサボテンとは思えぬほどの大きな美しい花です。<スルコレブチア属「ラウシー」> 実生5年生の自根株です。刺のない紫色の球体に金属光沢...
実生11年生のアズテキウム属「花籠」が今年も開花しました。実は数日前からこんな状態で開花を待ち望んでいました。昨年の開花は下の画像の様でかなり貧弱でしたが、今年の蕾はかなり期待を持たせてくれます。今年、実際に開花したのはこんな状態でした。期待通りの開花でした。同時開花した同期の苗もありましたが交配は思いとどまりました。たとえ採種に成功しても、本種の実生はとても難しく、またその成長が極めて遅くつらい...
4月も半ばを過ぎ、日に日に日差しが強くなってきていることを実感しています。既に屋外で直射日光の照度は80000LXに迫っています。この時季におけるサボテン栽培の最大のリスクは日焼けです。日焼けは特に一度に大量の苗にダメージを与える恐れがあるので、安全策は余裕を持つ必要があります。取り敢えず二つの温室の東西の面にレースのカーテンを吊るしました。<第二温室西側> 正面が西側。午後の日差しが射しこむところです...
今日の横浜は黄砂に影響されてか薄曇りの天気でしたが、そんなことは気にはしていないように温室内ではサボテンたちが多くの花を咲かせていました。それらの中で同一種で複数の株が開花しているものの中から気に入ったものを交配しました。<ツルビニカルプス・アロンソイ> 実生11年生の自根株同士です。<ストロンボカクタス・赤花菊水> こちらは実生10年生の自根株同士です。花といい、草姿といいアロンソイによく似てい...
2015年に実生したペレシフォラ属の「精巧丸」と「銀牡丹」です。実生した年の画像が残っていました。左側の二列が銀牡丹、右側の二列が精巧丸です。成長が遅くなかなかうまく育たないこれ等のペレシフォラ属たち。9年後の現在、精巧丸の苗が2本、銀牡丹が3本生き残っています。やっとこさ生き残っているという感触です。<精巧丸> 球体の直径は2cm程です。実生9年目にして初めて蕾を揚げてきました。どんな花が咲くの...
エキノケレウス属の「明石丸」が絶好調。球体上部にグルリと蕾を膨らませてきました。この明石丸、実生8年生の自根株です。エキノケレウス属のサボテンと言えば「紫太陽」など、特徴ある見かけの球体を持つものが多いですがこの明石丸の見かけはかなりの程度”凡庸”です。どちらかというと「エキノプシス」に近い見かけを持っています。しかし、しかし、その花は凡庸ではありません。一昨年の開花の様子です。球体に負けない大きさ...
今日は久しぶりのメセンネタです。2021年10月に播種したトリコデイアデマ・デンサム「紫晃星」。実生3年目の今年、初々しさの中に初の満開を迎えました。金属光沢ある濃いピンク色の花が一株に15以上同時に開いています。同時期に播種したこんな株が10本ほどあります。他のコノフィツムやリトープスなどのメセン類が脱皮の最中でくすぶっている中、この紫晃星の群落が温室内でひときわ目立っています。この紫晃星、ブル...
8年ほど前に我が家にやってきたテロカクタス属の「太白丸」。毎年ピンク色の美しい花を咲かせてくれます。今年も年明けの2月から開花していますが、その後も毎月新しい花を咲かせ続けています。<2月28日> 一輪開花<3月13日> 二輪開花<4月10日> 四輪開花開花数が1・2・4輪と増えてきました。このまま続くと次は8輪も咲くことになりますが、そうはイカのなんちゃらでしょうね。この太白丸、推定実生10年生ほどですが、さす...
昨年秋に袖ケ浦の台に逆さ接ぎした菊水。過去にこの苗について二度(一月/三月)記事にさせていただきました。今日はその後の経過です。穂の側面の部分に多数の芽のような組織が出てきました。反対側を見ると、穂のカット面がめくれ上がった部分から球体と思わしき組織がモコモコといくつか顔を出してきました。拡大してみました。子はアレオーレから出てくるものと思っていましたが、いざとなればどこからでも出てくるのですね。”...
エキノケレウス属の「宇宙殿レイエシー」が開花しております。御覧の通り花の美しさはサボテンの中でも上級の部に属すると思います。この株は2013年春に実生したもので、同時に「宇宙殿」も実生しています。「宇宙殿レイエシー」と「宇宙殿」とを比べると、花の美しさの点では明らかに「レイエシー」の勝ち。球体の見かけは、長い短いの差こそあれ両者似たり寄ったりです。ほれぼれするような美しさはありません。よってこれら...
2013年5月に播種したテロカクタス属の「鶴巣丸」が今年の春も開花しました。2本の苗を維持しています。一本の苗は黄色がかった花、他の一本の花はピンク色が射しています。二株が同時に開花しましたので、条件反射のように交配しておきました。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ランキング」に参加しております。このブログを応援してくださいます方は下のバナーへ応援の...
春の暖かさを受けてアリオカルプス属(旧ロゼオカクタス属)の「竜角牡丹」がその球体を膨らませてきました。これら三本の竜角牡丹、7年前に実生しその後袖台に接いで降ろしたものです。同じロットの種子からの者たちですが、それぞれに疣の形状が微妙に異なりますので、三苗を並べて置いて鑑賞しています。袖ケ浦台の接ぎ降し苗ということで根は袖ケ浦のものです。その効果は抜群で、成長著しく現在の球体直径は8cm程。毎年秋に...
温室の棚に敷いた砂に零れ落ちた種子が発芽したアストロフィツム属の「般若」。大きくなりました。今年の春も花を咲かせています。温室から通風型栽培室に移して二年。元気に過ごしています。さすがにこの大きさの般若、最近は縦方向への成長が目立つようになりました。この般若に関しては多くの画像が残っていますので、時系列で過去を振り返ってみましょう。その前にまずは親株(とみられる株)です。35年ほど前に二和園さんで...
亀甲ランポー玉の2苗が同時に開花しました。いずれも実生8年生の自根苗です。大変丈夫なサボテンで手間をかけずともどんどん成長してくれました。現在の球体直径は10cmを超えています。扁平な球体を保っており見た目の安心感があります。今がこれらのサボテンの見ごろなのかもしれません。次世代養成のため、しっかりと交配しておきました。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人...
オブレゴニア属の「帝冠」が今年の初開花を始めています。<実生11年生・自根・大疣タイプ><実生11年生・自根・普通疣タイプ><実生7年生・袖台接ぎ降し苗・小疣タイプ> もともと斑入り苗でしたが、いつの間にか普通の苗になりました。<実生8年生・袖台接ぎ降し苗・大疣タイプ> この苗が一番元気そうです。二本の自根苗は球体が茶色に変色しつつあることが気になります。そろそろ遮光が必要な時期になってきたようです。こ...
4月22日のブログ”大群開の予感”で触れた花サボテン二種「那須の朝焼け」及び「壬生の夕日」がその予感通り大群開しました。大きな蕾がずらりと並んでいたので予感的中というほどではないかもしれませんが。<那須の朝焼け><壬生の夕日>春の温室はサボテンの花盛りですが、さすがに他のサボテンたちはこれら壬生の夕日、那須の朝焼けの群開には圧倒されっぱなしでした。花後のこれらのサボテンは一回り大きな鉢に十分な肥料を含...
三島敏夫「松ノ木小唄」4番の歌詞冒頭 ♪9000万人いる中で、心底惚れたはあなただけ~♡♪ なんてえのがありました。そうです。この歌の流行った当時(昭和40年代)、我が国の人口は9000万人ほどであったのです。その後ご存じの通り日本の人口は1億2千万人程まで膨れ上がりましたが、本日のニュース速報によれば「2056年に人口1億人割れ 70年に3割減の8700万人」となるそうです。大まかにいえば、昭和の時代から50年かけて3...
今日はテロカクタスの「鶴巣丸」について。2013年春に播種した株を二つ維持していますが、ちょうど今は春の開花時期です。テロカクタス属独特の強い棘のある球体から清楚な白花を咲かせています。ここ数年球体の大きさは変わらなくなりました。ここら辺がこのサボテンの成長の限界かも知れません。これら二本の鶴巣丸、結構根が弱く傷みやすいとみています。水はけのよい用土構成にして水遣りも控えめに育てています。ご訪問く...
今日の主役はコピアポア属の「バルクテンシス」群生株です。2013年に子を一つ吹いた株を入手しましたが、その子を外して育ててきたのがこの株です。このバルクテンシス、小型のコピアポアで子をどんどん吹くのが大好きなようです。挿し木した最初の6年間で主頭の周りグルリに心地よく子を吹きました。それで止まれば良かったのですが、その後内側に第二周目の子を吹き始めました。このままなすがままにして大群生株を目指すの...
メロカクタスとともに冬越しが懸念されていたディスコカクタス属の「ギガンティア」。二本の苗がありましたがいずれも無事にこの冬を越したようです。二本の苗のうち一つは自根苗、他の一つは袖ケ浦の台に載っているはずですが、外見からでは両者の区別がつかなくなってきました。近く植え替えますのでその時に地中部を確認して、ラベルに表記する予定です。本題に戻りますが、二番目の画像の苗は右肩の部分に茶色の変色が見えます...
昨年春花サボの「那須の朝焼け」と「壬生の夕日」とを植え替えました。大きな鉢に肥沃な用土を入れて。期待に応え昨年一年間良く育ってくれました。今年の春、多くの子を吹き大きくなった球体からたくさんの蕾を上げてきています。<壬生の夕日><那須の朝焼け>一年の大半は一見「短毛丸」のようないでたちで、温室内でも全く目立たない存在ですが、春の開花時期だけは異彩を放ちます。花サボテンは大変に多くの組み合わせからな...
今年もエキノプシス属の「黄花短毛丸」が開花しました。7年ほど前に”だものだもの”さんから頂いた二株で、一株は多頭株他の一株は単頭株で育てています。多頭株は温室内でメロカクタスや黒王丸などに埋もれて生きています。普段は極めて目立たないサボテンですが、開花するこの時期だけはその存在感をきっちりと主張しています。拡大画像です。単頭株は通風型栽培室で育てています。少し日差しがこの株には強すぎるのか、球体が褐...
今年も新天地(錦)に蕾が上がってきました。一部は開花が始まっています。これらの株は11年前に「新天地錦」の名のついた種子を実生したものです。300本ほど発芽しそのうち15本ほどが斑入りの苗でした。これらの苗はそれらの中から一番の成長株(斑なし)と、良い斑模様の苗を残したものです。3年前、斑入り苗の斑の入った位置に開花が始まりましたので慌てて交配を行いました。首尾よく交配が成功し250粒以上の種子を得ま...
私がまだ40歳代の頃、久しぶりに再会した中学時代の友人Y君から頂いた烏羽玉たちです。Y君は私が少年時代にサボテン栽培の面白さを教えてくれた恩人?ですが、再会した当時サボテンの実生を行っており、この烏羽玉たちも実生2~3年生と思しき球体径が1.5cm程の幼苗でした。それらの苗が30数年後の現在こんな姿に育っています。いずれの苗も球体の直径は8cm前後でこの10年ほど大きさは変わりません。注目すべきは気が付か...
今年も暖かな気候になり、そろそろ赤ダニ対策を考えなければなりません。赤ダニは好き嫌いが激しく、いろいろなサボテンが住んでいるわが温室でこれまで赤ダニの被害にあったのは、白斜子、精巧殿、菊水、黒牡丹(袖台接ぎ木)など一部のサボテンです。一般にアカダニが好むと言われているコリファンタ属については被害にあったのはマクロメリスのみ。毎年一番の被害にあうのはロフォフォラ属の「銀冠玉」です。この銀冠玉は昨年し...
4月13日のブログで苔と共生していますとしたアガベ牡丹。苔と仲良く共生しているとはいえ、前回の植え替えから1年以上経過していますので植え替えることにしました。ざっと見て20本ぐらいあるのかなと見て抜き上げてみると、出てくるわ、出てくるわ。なんと50本近くありました。地上部の姿からは想像できないほどの苗が出てきました。4~5本の細長い葉(疣)に対して地下にはその体積の10倍近くある塊根を抱えています。少...
マミラリア属の「陽炎」実生1年生を植え替えました。昨年2月に播種し、秋に第一回目の植え替えを行っています。成長がよろしくこの春には鉢一杯になってきました。総勢23本ありましたが、3本は既に枯れていました。残る20本の苗を3つの鉢に分けて植え付けました。早熟なこの小さなマミラリア属のサボテンはすでに開花しているものもあります。来年の春までに直径は二倍ぐらいに育つはず。その直径3~4cmぐらいがこのサボ...
今年の冬は温室内でのプチプチシートによる内張を廃止し、昨年まで行っていた小規模な加温も停止しました。そこで気にしなければならなかったのが一般には寒さに弱いと言われているメロカクタス属のサボテンたち。特にすでに花座を形成している大人の苗たちは本来の”耐寒性が弱い”性質が表に出てくる可能性が高いとみて、要注意でした。といってもやることは限られていて、温室北側においてあるサボテンの北側をプチプチシートで覆...
今日のブログのテーマはツルビニカルプスの「アロンソイ」です。1994年に発見された比較的新種のサボテンで、2013年にサボテン趣味を再開した私にとって目新しいものでした。早速苗や種子を入手しました。この苗は、2013年春にヤフオクで小苗を入手したもので、推定実生13年生です。次の苗は2013年春に実生した苗で、実生10年生になります。この苗は2015年に実生したもので、実生8年生です。アロンソイはツ...
実生苗を育成中は成長をよくするため用土を湿らせ気味にすることが多いです。さらに成長促進のため液肥を与えると用土表面には盛んに苔が繁茂してくることをよく経験します。下の画像は、アガベ牡丹幼苗の寄せ植え鉢表面にびっしりと生えた苔です。この苔はサボテンに取り立てて害を及ぼさないとみています。サボテン体表に張り付く気配もないし、根もサボテンの根とは異なる深さにありうまく住み分けているように見えます。一方害...
40年近く育てている金鯱。直径50cmを超えてきました。昨年18個の蕾が開花しました。これらが一年を経て結実してきました。一つの種鞘を開いてみました。一つの種鞘に100個近くの種子を内包しているようです。下の画像は同じ苗から3年前に採取した種を蒔いたものです。やはり充実した親苗からは良い種子、苗が採れるものです。*******************************************************************ご希望の方にこの金鯱種...
2面ほど前に砂漠仙人さんから頂いたセンペルビウムたち。もともとヨーロッパアルプスなどに自生する高山植物で、耐寒性に優れていることが知られていますが、逆に日本の蒸し暑い夏はどうかという危惧がありました。幸い昨年春に新設した通風型栽培室で良い環境が得られると判断。直射日光の当たらない日陰に置いていますが機嫌よく育っています。ちなみに用土は肥料分をほとんど入れていません。最近になり、多くの苗に蕾が上がっ...
今宵の主役はアズテキウム属の「ヒントニー」。うちで一番大きな苗は2013年春にメサガーデンから入手した種子を蒔いたもの。10年かかって球体の直径はやっと4cm弱になりましたが、今年の春はきれいな花を見せてくれています。同属の花籠の花はお世辞にもきれいとは言えませんが、このヒントニーの花は結構きれいに感じます。残念ながら同期のもう一本は育ちが遅く、今年も開花は見送りで交配できずです。自家産の種子を採...
毎年連休前後に温室の東西面に遮光のためレースのカーテンを設置しています。今年は少し早めに4月中旬の今日設置しました。天面(画像上側)及び南北面(画像左右)は既にプチプチシートを張り渡しています。レースのカーテンを設置したのは画像正面側です。<第一温室西側><第一温室東側> この東側は強刺類を多く置いていますのでカーテン設置はせず、素ガラス越しの強光を入れています。<第二温室西側><第二温室東側>こ...
マミラリア属のアザラシ二株。2013年に入手した際は単頭株でしたが、その後何度か分頭し現在は3頭/4頭株になっています。マミラリア属のサボテンは普通子を吹いて群生株になってゆきますが、一部のマミラリアはこのように分頭して多頭株に変化してゆくようです。今はまさに春の開花時期。分頭した各頭に蕾を上げてきました。理想を言えばきれいな花輪を形成するように多くの蕾を出してほしいのですが、現状は画像の通りまば...