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絵本とむかしばなし https://masapn.hatenablog.com/

小学校で絵本の読み聞かせや昔話のストーリーテリングをしています。楽しいお話、心温まるお話をいろいろご紹介していこうと思います。

ユカ
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2019/09/24

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  • 『マディケンとリサベット』

    雪の森での大奮闘 『おもしろ荘の子どもたち』の絵本です。 読み聞かせ目安 高学年 ひとり読み向け あらすじ クリスマス前の日曜日、六月が丘に初雪が降りました。 マディケンとリサベット姉妹は大喜びで雪の中へ。おおはしゃぎで一日中雪遊びしました。 ところがあくる朝、マディケンが熱を出してしまいます。町へクリスマスプレゼントを買いに行く日だったのに、マディケンはお留守番です。 お手伝いのアルバとリサベットだけで、町へ買い物にでかけました。 町はクリスマスの準備でとても賑やか! リサベットは、おもちゃ屋さんの棚にある物が、みんな欲しくなってしまいました。 リサベットがようやくマディケンへのプレゼントを…

  • 『おもちゃ屋へいったトムテ』

    トムテが人形に紛れておもちゃ屋へ! エルサ・べスコフの素朴でかわいらしい物語。 あらすじ 田舎で人形を作って暮らしを立てている二人の娘さんの家には、床下にトムテの一家が住んでいます。とうさんとかあさん、二人息子のニッセとヌッセの四人家族のトムテ一家です。娘さんたちが眠りにつくと、ニッセとヌッセは人形たちと遊びます。 ある夜のこと、ヌッセが出来立ての人形の服を着て、すっかり悦に入っていると、お姉さん娘が思いがけず早く起きて来て、人形たちの箱詰めをはじめてしまいました。 ニッセはすぐに逃げましたが、人形の服を着たヌッセは人形に紛れて箱詰めされ、町へ送られてしまいます。 届いた先はおもちゃ屋さん。ヌ…

  • 『あなはほるものおっこちるとこ』

    子どもたちの言葉と遊びの世界 日常にあふれている言葉たちが、子ども独自の目線でさまざまに意味づけされている面白い絵本です。 読み聞かせ目安 低学年 4分 あらすじ 子どもにとっての、いろいろな「もの」。 マッシュポテト、顔、犬、手、穴、地面、草、パーティー、腕・・・。 40以上のいろいろな「もの」が、どんなものなのか、何のためにあるのか、どういう使い方をするのかを、「ちいちゃい こどもたちの せつめい」として、子ども目線からユニークに意味づけ。 読んでみて… 作者ルース・クラウスが、幼稚園や保育園で見聞きした、子どもたちが話す言葉の定義を集めた絵本です。 ストーリーはなく、副題に「ちいちゃい …

  • 『ジルベルトとかぜ』

    いろいろな風を感じて・・・ 風との戯れが、 静かに心に深い印象を与える絵本です。 読み聞かせ目安 高学年 7分 あらすじ ぼく(ジルベルト)と風は友達。 風が「おーい」と呼ぶと、ぼくも「おおーい!」と応えて、風船を持って遊びにいく。 風はぼくの風船を取り上げ、木のてっぺんへ持っていく。 風は洗濯物と遊ぶのが好き。 傘も好き。 牧場の木戸を、ぎしぎし、きいきい揺する。 でも、ぼくが登ってると揺すれない。 ぼくは風と駆けっこをする。 でも、いつも風が勝つ。 凧あげの時、風はお兄ちゃんたちの手伝いをする。 お兄ちゃんたちの凧は、たかーく上がる。 でも風は、ぼくを手伝ってくれないんだ。 そんな時、ぼく…

  • 『ペチューニアごようじん』

    『がちょうのペチューニア』シリーズの絵本 「隣の芝生は青い」を地でゆく愉快な絵本です。 読み聞かせ目安 中学年 10分 あらすじ 決して自分のお皿から物を食べないペチューニア。 もっとおいしいごちそうはないかと、いつも他人のお皿から食べるのです。 草を食べるときも、いつも柵の外に首を伸ばして食べます。 ある日のこと、ペチューニアはとっても青々としておいしそうに見える、柵の向こうの丘の草を食べに出ていきました。 けれど隣の草地の草は、いつも食べている草と全く同じです。 ペチューニアは、もっとおいしい草を求めて年取ったかしの木の下へ。 けれどここの草も、全く同じ草でした。 さらに向こうのはなみずき…

  • 『ねこのオーランドー海へいく』

    ねこ一家の海旅行 『ねこのオーランドー』シリーズの絵本です。 読み聞かせ目安 中・高学年 ひとり読み向け あらすじ 夏。 ねこのオーランドーは、家族を海に連れていってあげようと考えていました。 みんなは暑さで毎日ぐったりしていたのです。 けれど、もうどこのホテルも満室で、オーランドーが諦めかけていると・・・馬のバルカンが、なんと船を一艘借りているので、みんなを海へ連れていってくれるというのです。 オーランドー一家は大喜び。 せっせと出かける仕度をし、バルカンの曳く荷車に乗って出かけました。 オーランドーと奥さんのグレイス、パンジーにブランシュ、ティンクルの三匹の子猫たち。バルカンの奥さんのビー…

  • 『ひとまねこざるときいろいぼうし』

    「おさるのジョージ」シリーズ第一弾 好奇心旺盛な子どもそのものの「じょーじ」。みんなが大好きな絵本です。 読み聞かせ目安 低学年 10分 あらすじ おさるのじょーじは、アフリカに住んでいました。 じょーじはとても知りたがり屋で人まねが大好き! ある日、黄色い帽子を被った男の人に出会いました。 黄色い帽子の男の人は、じょーじをとても可愛く思い、街へ連れて帰ることにします。 じょーじを捕まえ、船に乗りました。 船に乗ったじょーじは興味津々! おとなしくなんかしていられません。 かもめが空を飛んでいるのを見ると、自分でもやってみたくなり・・・飛んでしまいます。 その挙げ句・・・海に落ちてしまいました…

  • 『歯いしゃのチュー先生』

    腕利き歯いしゃのチュー先生のお話 ユーモアとスリルと仕事人としてあるべき姿をみせてくれる絵本です。 読み聞かせ目安 中学年 13分 あらすじ ネズミのチュー先生は歯いしゃさん。 とても腕利きなのでいつも患者さんが絶えません。 小さな動物からとても大きな動物まで、誰でも上手に治療します。 牛や馬など大きな動物を治療するときは、奥さんに手伝ってもらって、宙吊りになる特別な装置を使って治療します。 けれどチュー先生はネズミですから、自分を食べるような危険な動物の治療はしません。だからどんなに大人しくても、猫は中には入れてもらえません。 ある日のこと。立派な服装のキツネがやってきました。 もちろんチュ…

  • 『100まんびきのねこ』

    現代に生まれた昔話?! 子どもには楽しく、大人には怖いお話。 読み聞かせ目安 中学年 10分 あらすじ むかしあるところに、とてもとても年をとったおじいさんとおばあさんが住んでいました。二人だけの暮らしはとても寂しく、おばあさんはねこを飼いたいといいだしました。 そこでおじいさんは、ねこを探しに出かけました。 長い長い間歩いて、おじいさんは、どこもかしこもねこでいっぱいの丘に着きました。 「そこにも ねこ、あそこにも ねこ、どこにも、かしこにも ねこと こねこ、 ひゃっぴきの ねこ、せんびきの ねこ、ひゃくまんびき、一おく 一ちょうひきの ねこ。」 おじいさんは喜んで、この中から一番きれいなね…

  • 『まりーちゃんとおまつり』

    まりーちゃんシリーズの絵本 おまつりの日のうきうきとした気分が伝わる絵本です。 読み聞かせ目安 低学年 10分 あらすじ 今日はおまつりの日。 まりーちゃんは、朝からおおはりきりです。 自分で着替えて、ご飯を食べて、ベッドを整えて・・・ ひつじのぱたぽんは、まりーちゃんの様子をじっと見ています。 まりーちゃんはお父さんのスクーターに乗って、おまつり広場へ向かいました。 けれど、ぱたぽんはお留守番です。 ひつじが広場へいくのは、売られにいくときだけだからです。 おまつり広場はとってもにぎやか! まりーちゃんはいろんな乗り物に乗りました。 メリーゴーランドに、ピンクのぶた、きいろいライオンの背中、…

  • 『ぞうのババール』

    めでたく王様になったゾウのお話 奇想天外で楽しいお話。大人も子どもも大好きな絵本です。 読み聞かせ目安 中学年 10分 あらすじ 大きな森の国で、ぞうの子どもが生まれました。名前はババール。 ババールは、お母さんからとても可愛がられて、すくすく育っていきました。 そんなある日、森に狩人がやってきて、鉄砲でズドン! お母さんが撃たれてしまいました・・・。 猿は隠れ、鳥は逃げ、そして・・・ババールは、わっと泣きました。 狩人がババールを捕まえようとしたので、ババールは逃げました。 どんどん逃げて町の中へ・・・。 ババールはびっくりしました! なぜって、町には見たこともないものがたくさん!! めずら…

  • 『りすのナトキンのおはなし』

    生意気なこりすのお話 ビクトリアス・ポター3作目の絵本です。 読み聞かせ目安 中学年 10分 あらすじ りすのナトキンは、お兄さんや大勢のいとこたちと、湖のそばの森に住んでいました。 湖の真ん中には、たくさんの木の実がなる島があり、木々の真ん中にはブラウンじいさまというふくろうの住む、かしわの木が立っていました。 木の実が熟し葉が黄色になってくると、りすたちはふくろう島へ、木の実を取りにでかけます。 りすたちは必ず、ふくろうじいさまにお土産を持って行って、島の木の実を取る許しを請うのでした。 太ったねずみだの、もぐらだの、小魚だの・・・。毎度いろんなお土産を持って行きました。 けれども・・・ナ…

  • 『ガンピーさんのふなあそび』

    受け入れられる喜び おおらかで優しい暖かな陽だまりのような絵本です。 読み聞かせ目安 低学年 3分 あらすじ 川岸に住むガンピーさんは、舟を一艘持っていました。 ある日、ガンピーさんが舟で出かけようとすると、男の子と女の子が、一緒に連れてってと頼みます。 ガンピーさんは、けんかさえしなければいいと言います。 しばらく行くと、今度はうさぎが一緒に連れてってと頼みました。 ガンピーさんは、跳んだ跳ねたりしなければいいと言います。 次は猫が一緒に連れてってと頼みました。 ガンピーさんは、うさぎを追い回さなければいいと言います。 次は犬。その次は豚。羊、にわとり、子牛、山羊と次々に動物たちが、一緒に連…

  • 『まどのそとのそのまたむこう』

    神秘的で幻想的な絵本 無意識と象徴の世界をへての成長 読み聞かせ目安 高学年 5分 あらすじ パパは海へおでかけ。 ママはお庭の東屋。 アイダは赤ちゃんのお守。 けれど赤ちゃんを見ないでいたら・・・ゴブリンたちが赤ちゃんを連れていってしまいました! アイダはカンカンに怒って、赤ちゃんを取り返しに向かいました。 でも・・・後ろ向きになって窓枠を超え、アイダは窓の外のそのまた向こうへ出ていってしまいます。 アイダがふわふわ飛んで、泥棒たちの洞窟の側を通ると、パパの歌が聞こえてきました。 「うしろむきでは なんにもできぬ ぐるり まわって ホルンをおふき あかんぼさらいの ゴブリンたちの けっこんし…

  • 『おおきなのはら』

    数え歌の絵本 自然の営みの調和が美しく描かれた絵本です。 読み聞かせ目安 低学年 5分 あらすじ おおきなのはらに、かめの親子。 お母さんが、 「あなを ほってごらん」 というと1匹のこがめが、 「あなを ほるから みててね」 砂地は、ほかほかでいい気持ち。 おおきなのはらの草の中には、きつねの親子。 お母さんが、 「はしって ごらん」 というと2匹のこぎつねが、 「はしるから みててね」 木の上には、こまどりの親子。 お母さんが、 「うたってごらん」 というと3羽のひなが、 「うたうから みててね」 お母さんりすと、4匹のこりす。 みつばちのお母さんがと、5匹の赤ちゃんばち。 ビーバーのお母…

  • 『グロースターの仕たて屋』

    ビクトリアス・ポター2作目の絵本 実話にもとづく?不思議なお話。 読み聞かせ目安 中・高学年 15分 あらすじ グロースターの町の貧しい仕立て屋は、グロースター市長のご婚礼の衣装を作っていた。 無駄なく布やリボンを断って、次の朝縫い始める準備を整え、店の戸を閉めて家に帰った。足りないものは、ボタンホールをかがる紅色のあな糸だけ。 家に帰った仕立て屋は、ねこのシンプキンに4ペンス銀貨を渡し、パンとミルクにソーセージ、紅色のあな糸を買いにいかせた。 くたくたに疲れていた仕立て屋が、炉の前に座っていると・・・食器棚から奇妙な音が聞こえてきた。 「カタコト、カタコト、カタコトカタ!」 一体何の音? 仕…

  • 『グロースターの仕たて屋』

    ビクトリアス・ポター2作目の絵本 実話にもとづく?不思議なお話。 読み聞かせ目安 中・高学年 15分 あらすじ グロースターの町の貧しい仕立て屋は、グロースター市長のご婚礼の衣装を作っていた。 無駄なく布やリボンを断って、次の朝縫い始める準備を整え、店の戸を閉めて家に帰った。足りないものは、ボタンホールをかがる紅色のあな糸だけ。 家に帰った仕立て屋は、ねこのシンプキンに4ペンス銀貨を渡し、パンとミルクにソーセージ、紅色のあな糸を買いにいかせた。 くたくたに疲れていた仕立て屋が、炉の前に座っていると・・・食器棚から奇妙な音が聞こえてきた。 「カタコト、カタコト、カタコトカタ!」 一体何の音? 仕…

  • 『へんなどうつぶ』

    どうぶつ?どうつぶ? 不思議な魅力いっぱいの昔話風な楽しい絵本です。 読み聞かせ目安 中学年 10分 あらすじ ある山奥に優しいボボじいさんが住んでいました。 ボボじいさんは、毎日鳥や動物たちのために、おいしいものをたくさん並べて待っていました。 りすたちには、くるみのケーキ。 小鳥たちには、種入りプディング。 うさぎたちには、キャベツのサラダ。 ちいちゃいねずみたちには、ちいちゃいチーズ・ボールを。 そんなある日、ボボじいさんの所へ、見たこともないへんな動物がやってきました。 犬に似ているような、キリンにも似ているような。 頭の先から尻尾の先まで、きれいな青いとげとげのついた動物です。 「あ…

  • 『きみなんかだいきらいさ』

    仲良きこと 子どもの心の動きを巧みに表現した絵本です。 読み聞かせ目安 低学年 3分 あらすじ ジェームズとぼくは、いつも仲良し。 でも、今日は違う。ジェームズなんか大嫌い! ジェームズはいつもいばるし、クレヨンは貸してくれないし、シャベルを取ったり、砂を投げたりする。 もう、友達になんてなってやらない!! 仲良しだったころは、誕生日パーティによんだり、クルクルクッキーをわけたり、ガマガエルのいるところを教えたり、みずぼうそうにまで一緒にかかったりした。 でも、もう一緒にみずぼうそうにかかったりするもんか! ジェームズはいつも威張りたがる。 ジェームズをやっつけてやろう。 クレヨンをスープに入…

  • 『いたずらきかんしゃちゅうちゅう』

    躍動する絵の迫力! 機関車のスピード感が、生き生きと描かれた絵本です。 読み聞かせ目安 低学年 12分 あらすじ あるところにちゅうちゅうという名前の、黒くてきれいな可愛い機関車がいました。 ちゅうちゅうは毎日、貨車や客車に荷物やお客さんをいっぱい乗せて、小さな町から大きな町へ、大きな町から小さな町へ、畑やトンネル、丘を抜けて運んでいました。 ある日ちゅうちゅうは考えます。 「わたしは、もう、あの おもい きゃくしゃなんか ひくのは ごめんだ。わたしひとりなら、もっと もっと はやく はしれるんだ。そうしたら、きっと みんなが たちどまって、わたしを ながめてーーわたしだけを ながめて、いうで…

  • 『赤い目のドラゴン』

    澄み切った清らかな余韻 ドラゴンと過ごした日々の思い出が、しっとりと心に沁みるように語られます。 読み聞かせ目安 高学年 10分 あらすじ 4月のある朝、私と弟が豚小屋に行くと、ポツンとひとり立っているものがいました。 真っ赤な目をした小さなドラゴンの赤ちゃんです! 私と弟は驚きました。 なぜ、そこにドラゴンがやってきたのかはわかりません。 豚の母さんもはじめは驚きましたが、しだいに慣れ、子豚たちと一緒に、おっぱいを飲ませてやるようになりました。 でも、ドラゴンはするどい歯でかみつくので、母さん豚はおっぱいをあげなくなり、私と弟が、毎日えさをやるようになりました。 ドラゴンの好きなえさは、使い…

  • 『竜の子ラッキーと音楽師』

    愛の歌と癒し 愛するものへの一途な思いが美しく描かれた絵本です。 読み聞かせ目安 高学年 ひとり読み向け あらすじ ある春の日、ひとりの旅の音楽師が海辺を歩いていると、バラ色の斑点のあるクリーム色のきれいな卵を見つけました。 中では、今にも何かが孵りそうで、何かさえずっている声も聞こえます。 でも殻は頑丈でなかなか割れません。 音楽師は、手助けにならないかと思い、竪琴を卵に向けて演奏しました。 すると・・・、卵はもごもご動き、中にいるものは殻を突き・・・、とうとう割れて中から見たことのない奇妙なものが生まれました!! 子ネコくらいの大きさで、緑の皮膚に、長いしっぽ、背中にはいずれ翼になりそうな…

  • 『ひよことあひるのこ』

    天真爛漫な絵本 幼い子の健やかな明るさが伸びやかに描かれた絵本です。 読み聞かせ目安 低学年 2分 あらすじ 卵から出てきたあひるのこ。 卵から出てきたひよこのこ。 あひるのこが、 「ぼく さんぽに いこう」 というと、ひよこのこも、 「ぼくも」 あひるのこが、 「ぼく あなほり しよう」 というと、ひよこのこも、 「ぼくも」 ひよこのこは、何でもあひるのこのまねをします。 みみずをみつけたり、ちょうちょうを捕まえたり、泳いでみたり。 でも泳ぎは・・・ひよこのこにはできません! あひるのこが助けてやりました。 それからあひるのこは、泳ぎ直しをはじめますが・・・ひよこのこは、もう泳いだりしません…

  • 『ものいうほね』

    春爛漫のかわいらしい絵本 奇想天外なお話を表情豊かに描きます。 読み聞かせ目安 高学年 15分 あらすじ うららかな春の日。 豚の女の子のバールが、学校からの帰りに寄り道していると、森で不思議な声を聞きました。 声の主は、なんとほね! 木の根元のすみれの花の中にあるちいさなほねが、ものをいっているのです‼ バールはびっくり仰天。 ほねは、魔女が落としていったものでした。 バールは、ほねを家へ連れて帰ることにしました。 ほねも魔女といるより、かわいいバールといるほうがいいと承知しました。 バールとほねが楽しく歩いていると、道中なんと追いはぎに出会ってしまいます! 追いはぎはバールに、バッグを渡せ…

  • 『もりのともだち』

    ロシアの昔話 力強い美しさを持った昔話絵本です。 読み聞かせ目安 低学年 7分 あらすじ ある寒い日、きつねがのうさぎに出会い、一緒に家を作ろうと誘います。 のうさぎは、木の皮で住みごこちのいい家を作り、きつねは氷で家を作りました。 冬の間、二匹はお隣同士、仲良く暮らします。 でも、春になると・・・きつねの家はお日様で融けてしまいました! きつねはのうさぎの家を横取りし、のうさぎを追い出してしまいます。 のうさぎが泣きながら森を歩いていると、おおかみに出会いました。 おおかみはきつねを追い出してやると請け合います。 おおかみは、勇ましく 「でてこい、きつね!」 と乗り込みましたが、きつねはあく…

  • 『どろんこハリー』

    心が通じ合う喜び やんちゃな白犬が黒犬に?!無邪気で楽しい絵本です。 読み聞かせ目安 低学年 5分 あらすじ 黒いぶちのある白い犬のハリーは、お風呂が大嫌い。ある日、体を洗うブラシを裏庭に埋めてしまいました。 それから外へ抜け出し、工事現場で泥んこになり、鉄道橋脚の上でススだらけになり、友達と鬼ごっこしてもっともっと泥んこになり、石炭トラックの滑り台で真っ黒けに!元々は白い犬なのに、白いぶちのある黒い犬になってしまいました。 遊び疲れてお腹ペコペコになったハリーは、家に帰ります。 すると・・・家の中から、 「うらにわに へんないぬが いるよ。そういえば うちのハリーは、いったい どこへ いった…

  • 『カングル・ワングルのぼうし』

    不思議な不思議なぼうしのお話。 うきうきした気分になれる絵本です。 読み聞かせ目安 低・中学年 3分 あらすじ ホットケーキにそっくりな葉をつけた、クランぺティの木の上に、カングル・ワングルが座ってた。 カングル・ワングルのぼうしは毛皮のぼうし。 大きくて、リボンやレースや鈴がいっぱいついていて、カングル・ワングルの顔は見えやしない。 カングル・ワングルはひとりぼっち。 ひとりぼっちはつまらない。 そこへカナリヤたちがやってきて、すてきなぼうしに巣を作らせてといってきた。 コウノトリやらあひるやら、フクロウ、ハチ、カタツムリまでやってきた。 それからも、次から次へとやってくる。 コルクみたいな…

  • 『いたずらこねこ』

    初めての驚き 好奇心旺盛な子どもそのものといったこねこのお話。 読み聞かせ目安 低学年 5分 あらすじ あるところの小さな庭の小さな池に、小さなカメが住んでいました。隣の家には小さなこねこが住んでいました。このこねこは、とてもいたずらなこねこでした。 毎日カメは庭をゆっくり散歩します。 ある日、カメがいつのもように散歩していると、いたずらこねこが庭の中に入ってきました。 いたずらこねこは、まだカメを見たことがなかったので、驚いて、用心しながらカメのそばまできました。そして・・・カメを前足でポンと叩きました。 すると・・・こねこの顔は、目玉が飛び出しそうになりました! なぜって、カメの首が消えて…

  • 『せんろはつづくよ』

    長い長い人生の旅 ぱふぱふ ちゃぐちゃぐ続いていく線路は、長い長い人生の旅路のようです。 読み聞かせ目安 低学年 5分 あらすじ 二台の小さな機関車が、男の子と女の子をそれぞれ乗せて、西へ向かって走ります。 男の子は最新式の機関車、女の子は旧式の機関車です。 二台の機関車は、並んで長い長い線路を走ります。 丘をくぐり、トンネルを抜け、鉄橋を渡り、平原を抜け、険しい山を越え。 時に雨や雪や砂嵐の中を、月夜を、そして輝く朝日の中を走ります。 西へ、西へ向かって走り、長い長い旅の末に、明るく楽しい海に到着するのでした。 読んでみて… とてもシンプルに、汽車の旅を淡々と描いているようにみえます。 子ど…

  • 『まほうつかいのノナばあさん』

    お腹いっぱいの楽しい昔話 明るくあっけらかんとしたイタリアの昔話です。 読み聞かせ目安 中学年 10分 あらすじ むかしむかし、イタリアのカラブリアという町に、ストレガ・ノナという魔法使いのおばあさんが住んでいました。 町の人たちは、ノナばあさんのことをひそしそ噂しましたが、困ったことがあるとみんな、ノナばあさんのところへ相談にいくのです。神父様や修道女様までも。 そんなノナばあさんも、年を取ってきたので、お手伝いさんを雇うことに。 そこでやってきたのは、うっかりものののっぽのアンソニイ。 ノナばあさんは、アンソニィに掃除や草むしり、皿洗いにヤギのえさやり、ミルク絞りなどあれこれ任せました。 …

  • 『ヘルガの持参金』

    闘争する女 自尊心をかけた女の闘いの物語。 読み聞かせ目安 高学年 15分 あらすじ ヘルガは誰よりも器量の良いトロールの娘でした。しかし、身寄りがなく貧しい娘でした。ハンサムなラースから結婚を申し込まれますが、持参金がありません。 ラースとふたり、金持ちのスヴェンじいさんのところに相談にいきますが、スヴェンじいさんは、ラースを自分の娘のインジと結婚させようとします。スヴェンじいさんは、インジにはたくさんの持参金を持たせるというのです。 インジと結婚すると、トロールの王様の次に金持ちになれると知ったラースは、ヘルガをふって、インジと結婚することにします。 かわいそうなヘルガは泣きに泣きますが、…

  • 『ムーン・ジャンパー』

    月夜の魔法 満月の光に誘われて子どもたちが踊りだす。 読み聞かせ目安 高学年 5分 あらすじ くたびれたお日さまが眠ったら、月が昇ってくる。 ふくろうが目をさまし、猫が動きだす。 ひんやりとした夜の影。 年寄りガエルが鳴きはじめ、森から蛍が飛んでくる。 子どもたちは、夜の庭に出て、みんな裸足で踊りだす。 草を踏み、何度も何度も。 夜の木登り。 怖~い話。 でんぐり返し。 ジャンプ!ジャンプ! 何度も、何度も。 でも、お月さまには触れない。 「じかんよ」 と母さんに呼ばれ、ベッドに入る。 お月さまは、空の海をわたり、子どもたちは明日のお日さまの夢をみる。 読んでみて・・・ 満月の光に照らされた、…

  • 『つきのぼうや』

    心地よい空からの冒険のお話 軽快で楽しいおつきさまとつきのぼうやのお話です。 読み聞かせ目安 低学年 7分 あらすじ ある日のこと。夜空のおつきさまが下を見ると・・・おや、まあ、池の中にももうひとりおつきさまがいるではありませんか。 おつきさまは気になってしかたないので、つきのぼうやに連れてくるように頼みます。 つきのぼうやはかごをさげて、元気よく下りていきました。 柔らかいお布団みたいなわたぐもを抜け、飛行機や渡り鳥の群れの中をすぎ、怖い顔した凧に会ったり、こうもりや黄金虫、小鳥にトンボ、たんぽぽの種に風船。いろんなものに出会いながら。 丘のてっぺんの木では、はしごに登った娘から、リンゴをも…

  • 『もりのなか』

    夢の中へ 不思議な感覚が心に残る夢幻的な絵本です。 読み聞かせ目安 低学年 4分 あらすじ ぼくがラッパを持って森へ散歩にでかけます。すると、大きなライオンが昼寝をしているのに出会い、ライオンはぼくの散歩についてきます。 次に、2頭のゾウの子が、その次に2頭のクマが、お父さんカンガルーとお母さんカンガルーと赤ちゃんカンガルーの家族が、順にぼくの散歩についてきました。 年取った灰色のコウノトリも、2匹のちいさなサルもよそ行きの洋服を出して、ぼくの散歩についてきます。 ぼくを先頭にして歩いていくと・・・ウサギもぼくの散歩に加わり、ぼくはラッパを鳴らし、ライオンは吠え、ゾウは鼻を鳴らし、クマはうなり…

  • 『わたしとあそんで』

    幸福感に包まれて 優しく子どもを包み込んでくれるような暖かい絵本です。 読み聞かせ目安 低学年 5分 あらすじ 「わたし」がはらっぱへ遊びにいきます。ばったを見つけ「ばったさん、あそびましょ。」と誘いますが、ばったは飛んで行ってしまいます。 次にかえるが来たので、また「かえるさん、あそびましょ。」と誘いますが、かえるも逃げてしまいます。 「わたし」はその後、かめにも、りすにも、かけすにも、うさぎにも、へびにも逃げられてしまい、一人静かに池のほとりに座ります。 すると・・・、ばったが戻り、続いてかえるも、かめも、りすも、かけすも、うさぎも、へびも、みんな「わたし」の元に戻ってきたのです!しかの赤…

  • 『三びきのやぎのがらがらどん』

    ノルウェーの昔話 お話の力と絵・訳文の力 お話そのものの持つ力、絵、訳文の力、三拍子揃った名作絵本です。 読み聞かせ目安 低学年 4分 あらすじ 三匹のがらがらどんどいう名前のヤギが、山に草を食べに行きます。 けれども、途中の谷川の橋の下には、大きなトロルが住んでいて、そこを通る者を、捕って食おうと待ち構えています。 まず、はじめに一番小さいヤギのがらがらどんが、橋を渡ります。トロルは小さいヤギを食べようとしますが、小さいヤギは、 「すこし まてば、二ばんめやぎのがらがらどんが やってきます。ぼくより ずっと おおきですよ」 といって、橋を渡らせてもらいます。 次に、二番目のヤギが橋を渡ります…

  • 『ねこのオーランドー農場をかう』

    豊かで楽しい農場の営み 農場の暮らしが細部まで楽しく描かれた絵本です。 読み聞かせ目安 中・高学年 ひとり読み向け あらすじ ねこのオーランドーは、息子が船乗りになって農場の経営に手が回らなくなってしまったバターフィールドさんの農場を買いました。 買った農場は荒れ放題! 大工さんやペンキ屋さんに頼んで、傷んだところを直します。 納屋はすぐにきれいになりましたが、大変だったのは動物たち。 客間のソファーに寝そべる豚や、台所の流しで遊ぶアヒル、お客様用の部屋を占領するミツバチなどなど、動物たちが母屋に入り込んで、好き放題に暮らしていたのです。 どうにかこうにか手をつくし、オーランドーと奥さんのグレ…

  • 『りんごのき』

    季節の移ろいを感じる絵本 ほのぼのとした暖かさに包まれながら、季節を感じられる絵本です。 読み聞かせ目安 低学年 3分 あらすじ ある雪の日。庭が一面真っ白になったのをみたマルチンは、お母さんに 「だれが こんなに おさとう まいたの?」 と聞きます。お母さんは 「あれは ゆきよ」 と教えてくれます。 「あっ あそこに おもしろい ぼうが たってるよ」 マルチンの指さした先には、葉を付けていないりんごの木がありました。 「おーい りんごのき、りんごは いつ なるの?」 外に出たマルチンは、りんごに尋ねます。 やがて春が来て、雪が融け、花がいっぱい咲きました。りんごの花にミツバチがぶんぶん集まっ…

  • 『うたいましょうおどりましょう』

    『かあさんのいす』の続きのお話。 あのかあさんのいすが今は空っぽに・・・いったい何が? 読み聞かせ目安 高学年 10分 あらすじ かあさんのいすは、このごろ空っぽです。 なぜなら、おばあちゃんが病気になってしまったからです。 おばあちゃんは、アイダおばさんとサンディおじさんの家の、大きなベッドで寝ています。 かあさんとアイダおばさんとサンディおじさんとわたしが、かわりばんこにおばあちゃんの世話をしています。 おばあちゃんは、音楽が大好き。 わたしは友達と、音楽クラブで習ったダンス音楽をおばあちゃんに聞かせてあげます。 レオラは太鼓を、ジェニーはバイオリンを、メイはフルートを、そしてわたしはアコ…

  • 『まりーちゃんとひつじ』

    春のような暖かさ 穏やかに優しく大切なものを味わって 読み聞かせ目安 低学年 7分 あらすじ まりーちゃんが、ひつじのぱたぽんに語りかけます。 「ぱたぽん、おまえは いつか こどもを 一ぴき うむでしょう。そしたら わたしたち、その 毛を うって、すきなものが なんでも かえるわね、ぱたぽん。」 まりーちゃんは、ぱたぽんの子どもが、一匹二匹三匹・・・次々と生まれたら、その毛を売って、靴、帽子、お人形、おもちゃ、風船、ロバ、おうち、じゅうたんなど色々な物が買えて、お祭りに行ってメリーゴーランドに乗れて・・・と次々と夢を膨らませていきます。 ぱたぽんは、 「ええ、こどもが 一ぴき できるでしょう。…

  • 『ティッチ』

    堂々として… 劣等感を自己肯定感に。 読み聞かせ目安 低学年 3分 あらすじ ティッチは、三人兄弟の末っ子の男の子です。 兄さんのピート、姉さんのメアリはティッチより体が大きく、持っているものもすべてティッチより大きくて立派です。 兄さんたちは自転車を持っているのに、ティッチは三輪車。兄さんたちは空高くあがる凧を持っているのに、ティッチは風車。楽器や大工道具も、兄さんたちはみんな大きくて本格的で立派なものをもっているのに、ティッチのものはぜーんぶちっぽけな、おまけのようなものなのです。 でもでも、最後に兄さんの大きなシャベルと姉さんの大きな植木鉢に植えたティッチの小さな小さな種は・・・芽を出し…

  • 『ミミズ』

    ミミズに親しめる科学絵本 気持ち悪いと嫌われがちなあのミミズが、だんだんかわいく⁉みえてきます。 読み聞かせ目安 高学年 10分 あらすじ ミミズは、じめじめした土の中に住んでいる。 体はぬるぬるしていて、骨がない。 筋肉におおわれた体節で身体ができていて、体には剛毛が生えているよ。 ミミズには肺がない。皮膚で呼吸している。 心臓は5個もあるよ! ミミズは、腐りかけの葉っぱや、小さな動物の死骸を食べる。 ミミズのうんちは、栄養たっぷりの土を作る。 ミミズには3万4千種類の仲間がいる。 いちばん長いミミズは、6.7mもあるんだって! 読んでみて・・・ ミミズの生態を、詳しくわかりやすく教えてくれ…

  • 『はなのすきなうし』

    ありのままで 個性を大切に育んでくれる絵本です。 読み聞かせ目安 中学年 10分 あらすじ 昔、スペインにふぇるじなんどという花のすきな子牛がいました。 ふぇるじなんどは他の子牛たちのように、飛んだり跳ねたり、頭をつつき合ったりせず、いつもひとりで静かに花のにおいを嗅いでいるのが好きな牛で、一日中大好きなコルクの木の下に座って、花のにおいを嗅いでいました。 お母さんはそんな息子を、寂しくはないかと心配しましたが、ふぇるじなんどが、 「ぼくは こうして、ひとり、はなの においを かいで いるほうがすきなんです」 というのを聞くと、息子を好きなようにさせておいてくれました。 ふぇるじなんどは、年が…

  • 『あおい目のこねこ』

    うらやましいほどのたくましさ、屈託のなさ。 しなやかな心、自己肯定感を育める絵本です。 読み聞かせ目安 中学年 10分 あらすじ お腹をすかせたあおい目のこねこが、ねずみの国を探しに出かけます。 途中で、魚や暗闇に光る眼玉、はりねずみに出会いますが、ねずみの国がどこにあるかはわかりません。食べられたものは、蠅や蚊や油虫だけ。それでもこねこは「なーに、なんでもないさ」と先に進みます。 次に出会ったのは、五匹のきいろい目のねこたち。このねこたちもねずみの国を探しにきたのですが、見つからなかったということで、あおい目のこねこは、そこできいろい目のねこたちと暮らすことにします。 でも・・・、きいろい目…

  • 『ぐりとぐら』&祝60周年‼

    みんな大好きな絵本! 絵本といえばやっぱりこれ!みんなが大好きな一冊です。今年は刊行60周年! 読み聞かせ目安 低学年 5分 あらすじ のねずみのぐりとぐらが、森へ出かけました。 ぐりとぐらがこの世で一番好きなのは、お料理すること食べること。 どんぐりや栗をかごいっぱいに拾っていると・・・道の真ん中に・・・、 なんとまあ!とても大きなたまごが落ちていました。 ぐりとぐらは、このたまごでカステラを作ることにします。 でも、あまりに大きなたまごです。家までどうやって運びましょう? 考えたあげく、その場でお料理することに。急ぎ、家に帰り、道具を持っていきました。 大きなたまごを石でやっとこさ割り、お…

  • 『ケニーのまど』

    センダックはじめての絵本 のち絵本作家として大成するセンダックの芽がつまった絵本です。 読み聞かせ目安 中学年 ひとり読み向け あらすじ ケニーは、夢の途中で目が覚めた。 みていたのは庭の夢。 真っ白な花が咲いた木があって、雄鶏と汽車があって、左には太陽が、右には月が出ている庭。 雄鶏が7つのなぞなぞを出して、答えられたらこの庭に住んでいいという夢。 でも、答える前に目が覚めちゃった。 「あんなにわに すめたら いいなあ。」 ケニーは答え探しをはじめた。 1つ目のなぞなぞは、 「だれかに だめと いわれても こくばんに えをかくには どうしたら いいか?」 ケニーは、黒板に絵を描こうとした。 …

  • 『マドレーヌとジプシー』

    底抜けに楽しいサーカスの旅 マドレーヌがジプシーサーカス一団と旅に出てしまうお話です。 読み聞かせ目安 中学年 8分 あらすじ パリの寄宿学校で暮らすマドレーヌ。毎日規則正しい生活を送っています。 そんなある日、隣のスペイン大使の息子のペピートが、ジプシーサーカスに招待してくれました。 12人の女の子とペピートたちはおおはしゃぎ。 みんなで観覧車に乗って楽しんでいると・・・、 ぴかり!ごろごろ! 激しいにわか雨が降ってきました!! 観覧車は止まり、みんなはタクシーに乗り、急ぎ屋敷に帰りました。 帰ってみると・・・、たいへん!! マドレーヌとペピートがいません!! ふたりはまだ、観覧車に乗ったま…

  • 『マドレーヌといぬ』

    犬と女の子たちの友情 パリの美しい街並みと女の子たちの愉快な暮らしが描かれた絵本 読み聞かせ目安 中学年 8分 あらすじ パリのツタの絡んだ古い屋敷に、12人の女の子が、シスターのミス・クラベルと一緒に暮らしていました。 一番おちびさんがマドレーヌ。 おちびさんでも、スキーやスケートが得意で、ネズミもトラもへっちゃらです。 12人は、毎日降っても照っても9時半に、2列になってお散歩します。 そんなある日のお散歩中、マドレーヌが滑って川に落ちてしまいました!! そこへ一匹の犬が現れ、飛び込んでマドレーヌを助けてくれました! みんなは、その犬を連れて帰り、ジュヌビエーブと名前をつけて、一緒に暮らす…

  • 『げんきなマドレーヌ』

    お洒落で可愛くて楽しい絵本 パリで暮らす元気な女の子たちのお話です。 読み聞かせ目安 中学年 5分 あらすじ パリのある古い屋敷に、12人の女の子が、ミス・クラベルというシスターと一緒に暮らしていました。 12人の女の子は、いつも2列に並んで行動します。食事も、歯磨きも、お散歩も。 12人の中で一番のおちびさんがマドレーヌ。おちびさんですが、ねずみもトラも怖くないお転婆さんです。 先生のミス・クラベルは、何事にも驚かない人でしたが、ある日の真夜中、 「ようすが どうも へんですね」 女の子たちの部屋へいくと、マドレーヌが大泣きに泣いています!慌ててお医者様を呼びました。 マドレーヌは盲腸炎に罹…

  • 『怪物ヌングワマをたいじしたむすめの話』

    中国の昔話 か弱い娘が人々の知恵を借りて怪物を退治するお話。 読み聞かせ目安 高学年 10分 あらすじ 大昔の中国の話。 娘が年取った父母のもとへ、菓子を届けに出かけた。 娘が竹藪を通りかかると、 「ああふ、あーふ。」 という唸り声とともに、恐ろしい化け物が飛び出した。 化け物はヌングワマ。 牛のような体をくねらせ、かまどほどもある頭を振りたて、牙を剥き出し、かぎ爪を出して迫ってきた。 ヌングワマの好物は、生身の人の体である。 人の体を、丸ごとくわえ、歯音も荒しくかみ砕く。 ヌングワマは、娘に菓子をよこせといったが、娘は拒んだ。 ヌングワマは、夜更けに娘を八つ裂きにして食ってやるといって、去っ…

  • 『ちいさいおうち』

    移り行くときの中で 名作絵本を今一度。大きくなってからも読んでもらいたい絵本です。 読み聞かせ目安 高学年 15分 あらすじ むかしむかし、静かな田舎に、ちいさいきれいなおうちがありました。 このおうちはしっかり丈夫に建てられていて、このおうちを建てた人は、 「どんなにたくさん おかねをくれるといわれても、このいえを うることはできないぞ。わたしたちの まごのまごの そのまた まごのときまで、このいえは、きっとりっぱに たっているだろう。」 と言いました。 その後長い間、このちいさいおうちは、丘の上から周りの美しい景色を眺めて、幸せに暮らしてゆきます。 日が昇り朝が来て、日が沈み夜が来て、緑が…

  • 『ロバのシルベスターとまほうの小石』

    美しい絵と語り口、起伏に富んだお話 魔法の小石を拾ったシルベスター。なんと自分に魔法がかかり・・・。 読み聞かせ目安 高学年 15分 あらすじ ロバのシルベスター・ダンカンは、小石を集めることが好きでした。 変わった形や、変わった色の小石を集めていましたが、夏のある日、燃えるように赤く光る、ビー玉のようにまん丸の小石を見つけました。 その時のお天気は雨。肌寒さを感じたシルベスターは、小石を手にしたまま、 「雨がやんでくれたら、なあ」 と言いました。すると・・・雨がぴたりとやみました。 あまりにぴたりとやんだので、不思議に思ったシルベスターは、見つけたばかりの赤い小石に、魔法の力があるのではない…

  • 『ほんとにほんとにほしいもの』

    『かあさんのいす』の続きのお話 瓶に貯まったお金で今度は何を買うのかな? 読み聞かせ目安 高学年 10分 あらすじ あと3日で、わたしの誕生日。 前に、かあさんの椅子を買うのに貯めた瓶のお金は、また半分くらいまで貯まってきました。いまでもかあさんは、仕事でもらったチップを、おばあちゃんは節約できたお金を、わたしはお手伝いのお駄賃を、瓶に入れています。アイダおばさんとサンディおじさんも、時々入れてくれます。 「ねえ、こんどなにを買うの?」 わたしが聞くと、かあさんはおばあちゃんに、わたしの誕生日のプレゼントを買うことを提案してくれました! 小銭をお札に替え、早速かあさんと買い物にいきました。 「…

  • 『かあさんのいす』

    バラ色の人生 暖かい家族とご近所愛が伝わってくるすてきな絵本です。 読み聞かせ目安 高学年 10分 あらすじ かあさんとおばあちゃんと、アパートで暮らすわたし。 かあさんは、ブルータイル食堂で働いています。 家には、とても大きなガラスの瓶があって、かあさんは毎日仕事帰りに、おばあちゃんは、特売で得したときに、瓶に小銭を入れます。 わたしも、ブルータイル食堂を手伝って、お金を貰うと入れます。 瓶がお金でいっぱいになったら、椅子を買うのです。 すごくふわふわで、きれいで、大きくて、バラ模様のビロードのすてきな椅子! 家には椅子がありません。 火事で燃えてしまったのです。 火事のあったのは去年のこと…

  • 『おかあさんだいすき』

    「おかあさんのたんじょう日」 お母さんがいちばん喜ぶプレゼントを探して。 読み聞かせ目安 低学年 6分 あらすじ 今日は、だにーのお母さんの誕生日です。 だにーは、お母さんへのプレゼントを探しに出かけました。 まず、めんどりに会いました。 めんどりはプレゼントのために、卵をあげようといってくれました。 けれどだにーは、卵はもうあるからと断ります。 次に、がちょうに会いました。 がちょうは枕ができるように、羽をくれるといいました。 けれどだにーは、枕ならもうあるからと断りました。 次に、やぎに会いました。 やぎはおいしいチーズができるように、乳をくれるといいました。 けれどだにーは、チーズはもう…

  • 『どうながのプレッツェル』

    まっすぐな心。幸せな結婚。 幸せな家庭が築かれていくさまが伸び伸びと描かれた絵本です。 読み聞かせ目安 低学年 5分 あらすじ 5月のある朝、5匹のダックスフントの子犬が産まれました。そのうちの一匹が、プレッツェルです。 子犬たちはすくすく育ちましたが、その中でもプレッツェルは、胴が長くながーく伸びて、世界一胴長のダックスフントになりました。 ダックスフントは胴が長ければ長いほど立派。プレッツェルはドッグショーで優勝します。 みんながプレッツェルに感心してみとれますが、小さなダックスフントの女の子グレタだけは知らん顔。それでもプレッツェルはグレタが大好きで、結婚を申し込みます。 プレッツェルは…

  • 『ほしになったりゅうのきば』

    中国の昔話 壮大なスケールで語られる銀河の始まりのお話 読み聞かせ目安 高学年 12分 あらすじ むかしむかしある村に、子どものないじいさまとばあさまが住んでいた。 「子どもがほしい。子どもがほしい」と言い暮らしていると、ある日、山から石が落ちてきた。 石はぱっと割れ、中から男の子が現れた。 「おお、あかごじゃ、おとこの子じゃ」 じいさまとばあさまは大喜びで、赤ん坊を連れて帰り、大切に育てた。 男の子は「サン(英雄)」と名付けられ、その名の通り、頼もしい立派な男に育った。 その頃、南山と北海に、二匹の大きな龍の兄弟が住んでいて、桃の実の奪い合いをしていた。二匹の激しいぶつかり合いで、山は揺れ、…

  • 『さるのオズワルド』

    声をあげるということ 人生を謳歌するために大切なことをユーモラスに伝えてくれる絵本。 読み聞かせ目安 低・中学年 7分 あらすじ あるところに1匹のちっちゃいつる・・・おっとまちがい、さるがいて、名前はオズワルド。 小鳥が歌う気分のいい日。リンゴを食べたり、もっと大きな、世界一大きなリンゴの夢をみたり、他のさるたちとおしゃべりしたり、楽しく過ごしていた。 でも・・・そこへボスざるのいかけや・・・おっとまちがい、いばりやがやってきていばりだした。 みんなは震えて高い枝に逃げてゆく。 オズワルドは、いばりやのノミとりをさせられたり、リンゴを食べさせてやったり、なんだかんだともう大変! ちっちゃなさ…

  • 『かにむかし』

    猿蟹合戦の再話絵本 素朴でおおらかな面白さにあふれた絵本です。 読み聞かせ目安 中学年 10分 あらすじ むかしむかし、かにが浜辺で柿の種を拾った。 かには柿の種を庭にまき、せっせと水をやり、 「はよう 芽を だせ かきのたね、ださんと はさみで ほじりだすぞ」 といっていたら、柿の種はすぐに芽をだし、その後もかににせかされながら、ぐんぐん伸びて、大きな木になり、たくさんの実をつけ、熟れていった。 かには大喜び! でも、かには柿の実を取ろうと思っても、木にうまく登れない。泡を吹いているところへ、猿がやってきた。 猿はかにに柿の実をもいでやると約束し、木に登った。 けれども猿は自分で食べるばかり…

  • 『だいくとおにろく』

    名当ての昔話 日本の昔話の味わいを存分に楽しめる絵本です。 読み聞かせ目安 低学年 4分 あらすじ むかしむかし、あるところに、とても流れの速い川がありました。 何度も何度も橋をかけても流されてしまうので、村人たちは困り果て、このあたりで一番名高い大工に、橋をかけてもらうことにしました。 大工は橋かけを引き受けたものの、あまりに速い川の流れを見ていると心配になりました。 じっと川を見ていると・・・流れの中から大きな鬼が現れ、鬼は、目玉をくれるなら、橋をかけてやるといいます。 次の日、大工が川へいくと・・・、橋が半分かかっていました。 さらに次の日、川へいってみると・・・、もう、すでに立派な橋が…

  • 『ロッタちゃんとじてんしゃ』

    お転婆で爽快な女の子のお話。 子どもの心の内を子どもの目線で描いた絵本です。 読み聞かせ目安 中・高学年 15分 あらすじ ロッタはもうすぐ5歳になる女の子。 ヨナス兄ちゃんやマリヤ姉ちゃんと同じように、自転車に乗れます。ひみつにはね。 学校へだって行っています。ひみつにはね。 ロッタの眼は緑色。でもひみつには、兄ちゃんや姉ちゃんと同じ青色です。 5歳の誕生日のプレゼントに自転車がなかったら、ロッタはひみつで自転車をかっぱらうつもりです。目当ての自転車は、ベルイおばさんの物置にあります。 そして誕生日の朝。 ママとパパとヨナスとマリヤが、どっさり誕生日のプレゼントをくれました! でも・・・自転…

  • 『かいじゅうたちのいるところ』

    うちなるものの世界 子どもの心の旅をみているような絵本です。 読み聞かせ目安 低学年 3分 あらすじ ある晩、マックスはおおかみのぬいぐるみを着て大暴れ。 お母さんに「この かいじゅう!」と怒られ、負けずに「おまえを たべちゃうぞ!」と言ったら、夕ご飯抜きで寝室に放り込まれた。 すると・・・、寝室に、にょきりと木が生えだして・・・寝室はみるみる森になり、波がよせ、マックスの舟を運んできた。 マックスは舟に乗り、1週間、2週間、1か月、2か月、・・・1年と1日航海して、着いたところは、かいじゅうたちのいるところ。 マックスはかいじゅうならしの魔法を使って、かいじゅうをかいならし、かいじゅうたちの…

  • 『ラチとらいおん』

    らいおんハートをポケットに♡ 弱虫の男の子の心の成長を描いた絵本です。 読み聞かせ目安 低学年 7分 あらすじ ラチは世界中で一番弱虫の男の子。犬を見ると逃げ出し、暗い部屋には怖くて入れず、友達も怖くて、みんなからバカにされています。 ラチはいつも泣いてばかり。 弱虫のラチは、勇ましいライオンの絵が好きで、憧れて、いつも眺めていましたが、ある朝目を覚ましてみると、そばには小さな赤いらいおんが! らおいんは一見、ちっぽけで何の役にも立ちそうにないように見えますが、意外と力持ちで、ラチを押し倒すこともできました。 らいおんは、ラチを強くしてやると約束してくれます。その日から二人は毎朝、強くなる体操…

  • 『ごきげんならいおん』

    エスプリの利いた洒落た絵本 視点が変われば違うものがみえてくる、ということを教えてくれえる絵本です。 読み聞かせ目安 中学年 8分 あらすじ 美しいフランスの街の動物園に、ごきげんならいおんが住んでいました。 動物園は、花壇や野外音楽堂のある公園の中にあって、ごきげんならいおんは、堀をめぐらした大きな岩山のある自分だけの家を持っていました。 らいおんは、公園に来る街の人たちと仲良し。 飼育係の息子のフランソワ、デュポン校長先生、ベンチでいつも編み物をしているパンソンおばさん。みんなごきげんならいおんに「おはよう、ごきげんな らいおんくん」と声をかけてくれます。 らいおんはいつも「ごきげん」です…

  • 『アンディとらいおん』

    躍動感満点の絵本 あふれんばかりの生命力。夢が詰まったお話です。 読み聞かせ目安 中学年 8分 あらすじ よく晴れたある日、アンディは図書館でライオンの本を借ります。 ライオン好きのアンディは、夢中でライオンの本を読みます。ご飯の前も、ご飯の後も。 寝る前にはおじいさんが、ライオン狩りの話をしてくれます。 そして、アンディはライオンの夢を見るのです。 ライオンのことで頭いっぱいのアンディは、翌日、学校へ行く途中、変なものに出会います。くねくね動く長くて変なもの・・・それは・・・ライオンのしっぽでした!! アンディは、「にげるが かち」と思い、逃げます。 すると、ライオンもアンディと反対方向に逃…

  • 『はたらくうまのハンバートとロンドン市長さんのはなし』

    労働者たちへの暖かい眼差し 生活を底辺で支える労働者たちへの賛美が感じられる絵本です。 読み聞かせ目安 中学年 10分 あらすじ ハンバートは、屑鉄集めのファンキーさんの荷車を曳く馬でした。 ファンキーさんと一緒に、屑鉄を集めながら、ロンドンの町をまわります。 ファンキーさんが、お昼を食べるときは、そばのビール工場の馬屋で休みます。 ビール工場の馬たちは、ハンバートよりずっと大きくて、自慢屋でした。 いつも自慢するのは、ロンドン市長さんの金の馬車を曳くこと。 屑鉄荷車曳きのハンバートは、いつもばかにされていました。 ある日のこと。 ビール工場の馬たちは、念入りに手入れされ、新しい市長さんのパレ…

  • 『あくたれラルフ』

    憎めないあくたれ あくたれネコのラルフが、あくたれの限りを尽くしたあとは・・・。 読み聞かせ目安 中学年 8分 あらすじ ラルフはセイラが飼っているネコです。ラルフはとてもあくたれです。 セイラのバレエのおけいこをからかったり、乗っているブランコの枝を切ったり、パーティーのテーブルに載っているクッキーをぜーんぶ1口ずつ食べたり、お父さんのお気に入りのパイプでシャボン玉を吹いたり、自転車で食堂に飛び込んだり‼ 毎日すごいあくたれようです。 そんなラルフが、ある晩家族みんなでサーカスにいったときのこと。それはそれはひどいあくたれを働きました。 イヌの首に風船を縛り付けて飛ばしたり、曲芸芸人を突き落…

  • 『とおいところへいきたいな』

    行って帰ってひとつ成長するお話。 子どもの心理をたくみに描いた絵本です。 読み聞かせ目安 中・高学年 8分 あらすじ マーチンは、赤ちゃんのお世話で忙しいお母さんに、話を聞いてもらえず、話を聞いてくれる人がいる「とおいところ」へ行くことにした。 荷物をまとめ、カウボーイの服を着て、髭を付けて。 すると途中で、年寄りの馬とすずめに会ったので、「とおいところ」がどこにあるのか聞いてみた。 すずめは、「じょうひんな ひとたちが すんでいるところ」だという。 馬は「うまが ゆめを みられる ところ」だという。 次に、そこへやってきた猫は、「ねこたちが いちにちじゅう うたを うたっても 『うるさい!』…

  • 『3びきのくま』

    ロシアの素朴な昔話 おおらかでのんびりとした味わいのある昔話絵本です。 読み聞かせ目安 低学年 3分 あらすじ ひとりの女の子が森へ遊びにいきました。迷ってしまって帰り路がわかりません。気がつくと森の中に、ちいさな家がありました。 この家は、3匹のくまの家でした。 1匹は、お父さんぐまで名前を、ミハイル・イワノビッチ。 2匹目は、お母さんくまで、ナスターシャ・ペトロ―ブナ。 3匹目は、ちいさなくまの子で、ミシュートカです。 3匹は散歩に出ていたので、女の子が家に来たときは留守でした。 女の子は誰もいないので、3匹のくまの家に入りました。 女の子はくまの家の食堂で、机の上の3つのお椀から、スープ…

  • 時計つくりのジョニー

    時計つくりに魅せられた男の子のお話 一途でひたむきな姿に目を奪われる絵本です。 読み聞かせ目安 高学年 15分 あらすじ ジョニーという、とても手先の器用な男の子がいました。 しょっちゅうのこぎりやかなづちで、何か作っていたジョニー。 好きな本は、『船のもけいのつくりかた』と『テーブルといすのつくりかた』、そしていちばん好きなのは『大時計のつくりかた』という本でした。 そんなジョニーが、ある日とてもいいことを思いつきます。 「ぼくも、大時計をつくろう」 けれども、お父さんもお母さんも相手にしてくれません。できるわけがない、そんな暇があったら、家の手伝いをしろといいます。 学校の先生にいっても相…

  • マリールイズいえでする

    新しいお母さん?を探す旅 からりと明るいユーモラスな絵本です。 読み聞かせ目安 中学年 10分 あらすじ マリールイズは、マングースの女の子。 いつもは良い子だけれど、ある日悪い子になって、たくさんいたずらをしてしまいました。どろんこパイを作ったり、お布団にしっぽ用の穴を開けたり、はげたかの卵をふくろうの巣に入れたり! お母さんにしこたま叱られて、とうとう家出することになりました。 マリールイズは、新しいお母さんを探しはじめます。 最初は、へびのクリストフのお母さんに、子どもにしてと頼みました。 でも断られ、お次はあひるのせかせかおばさんの所へいきました。 せかせかおばさんにも断られ、次はかめ…

  • 『うさぎのみみはなぜながい』

    メキシコの昔話 自然界の摂理と厳しさ、そして力強さ。 読み聞かせ目安 高学年 10分 あらすじ むかしむかし、うさぎが神様のもとへ行ってお願いをしました。 小さな体であるために、いつも仲間の獣たちからいじめらてしまうから、体を大きくしてほしいと。 神様はいいました。 「よし。では、おまえが とらと、わにと、さるとを、じぶんの てで ころして、その かわを もってきたら、おまえの ねがいを かなえてやろう」 うさぎは、森中でいちばん強いトラと、いちばんむごいワニと、いちばん知恵のある猿を相手にしなければならないことに、途方にくれました。 うさぎは森へ向かいます。 森の入り口で、トラに会いました。…

  • 『エミリー』

    詩が生まれるとき 無垢な心を持った少女と詩人の出会い。 読み聞かせ目安 高学年 15分 あらすじ 私の家の向かいには、“なぞの女性”と呼ばれる人が住んでいます。 もう20年も、家の外に出たことがなく、家に知らない人が来ると、隠れてしまう人。 頭がおかいしいのだという人もいますが、私にとって、その人はエミリーです。 私たち一家が引っ越してきて間もないある日、ドアの郵便口へ、手紙が投げ込まれました。 その手紙は、“なぞの女性”からのもの。 ママに、ピアノを弾いてもらいたいのだそうです。 翌日、ママと向かいの黄色い家にいくと、“なぞの女性”の妹が、客間に通してくれました。振り向いたとき、白いものが、…

  • 『おおきくなりすぎたくま』

    暖かさにつつまれて くまとともに心をおおきく育てていく少年の物語。 読み聞かせ目安 高学年 10分 あらすじ 谷あいの村に住むジョニー・オーチャードくんには、不満がひとつありました。 それは、村のどの家の納屋にもくまの毛皮が干してあるのに、ジョニーくんの家にはないこと。 ジョニーくんは自分でくまをしとめるんだと、鉄砲を抱えて出かけました。 ところがジョニーくんが持って帰ってきたのは、くまはくまでもとても可愛らしいこぐまでした。 その日からこぐまは、ジョニーくんの家でジョニーくんの家族に囲まれて暮らすことになります。 しかし、困ったことにくまの食欲は旺盛で、牛乳やパンケーキはもちろん、とてもおお…

  • 『ひとりぼっちのこねずみ』

    生きる力 優しく暖かく子どもたちを励ましてくれる絵本です。 読み聞かせ目安 中学年 10分 あらすじ こねずみのねずおはひとりぼっち。 お腹をすかせてやせ細って暮らしていました。 そんなねずおのもとに、ある日かわいい雌ねずみのねずこが通りかかり、「ちゃんとした ねずみなら、~」とねずおに周りをよく見るようにとアドバイス。ねずおが何かを見つけるのを、穴の中で待っていると告げていきます。 ねずおは、はじめすねていましたが、 「ちゃんと ねずみらしく やってみろよ!」 と自分を振りたて、食べ物を探しに出かけていきました。 ねずおが歩いていくと、さくらんぼを食べている鳥や、たくさんの子どもがいる豚のお…

  • 『くんちゃんのだいりょこう』

    「さむくなってきたねえ。」 冬の足音が聞こえてくると、必ず読みたくなる絵本です。 読み聞かせ目安 低学年 7分 あらすじ こぐまのくんちゃんと、お父さん、お母さんが散歩をしています。 もうそろそろ冬ごもりの季節です。 「さむくなってきたねえ。」 くんちゃんは、木の枝にとまっている鳥に声をかけます。すると鳥は、暖かい南の国に飛んでいくのだといいました。 くんちゃんは、鳥たちといっしょに南の国へいってみたくなります。 くんちゃんが、お父さんお母さんに聞いてみると、お母さんは、くまは冬は冬眠するということを教えますが、お父さんは、 「やらせてみなさい。」 「だが、くんちゃん、かえりみちを よくおぼえ…

  • 『ペレのあたらしいふく』

    育て合い支え合う 暖かく子どもの育ちを見守る暮らし。 読み聞かせ目安 中学年 5分 あらすじ ペレは、子羊を一匹飼っていました。 ペレも子羊もそれぞれ大きく育ちましたが、子羊の毛は伸びたのに、ペレの服は短くなりました。 そこでペレは、子羊の毛を刈り、服を作ることにします。 刈り取った毛を、おばあちゃんに梳いてもらいました。 おばあちゃんが毛を梳いている間、ペレはおばあちゃんの畑の草を刈りました。 次にペレは、別のおばあちゃんのところへ行って、毛を糸に紡いでもらいました。 その間、ペレはおばあちゃんの牛の番をしました。 その次は、ペンキ屋さんのところ。 ペレは、糸を染めるため、ペンキを分けてもら…

  • 『ブルーベリーもりでのプッテのぼうけん』

    ファンタジーを存分に楽しめる絵本 清潔で健やかで心落ち着くかわいらしい絵本です。 読み聞かせ目安 中学年 10分 あらすじ 2つのかごを手に、プッテは森へいきました。 ブルーベリーとこけももを摘んで、お母さんの誕生日プレゼントにするのです。 でも、ブルーベリーもこけもももみつかりません。 プッテが切り株に座って泣いていると、足元に何かが触れました。 小人のおじいさんです! おじいさんは、ブルーベリー森の王様で、プッテをブルーベリー森へ、連れていってくれることになりました。 ブルーベリー森には、熟したブルーベリーがいっぱい実っています。 プッテは、王様の子どもたちといっしょに、かごいっぱいブルー…

  • 『ずどんといっぱつ』

    黄金に輝く人生の道 苦しい環境の中から、自分で人生を切り開いていくたくましい雌犬のお話。 あらすじ シンプは醜い雌の子犬です。兄弟はみんな貰われたのに、シンプだけは貰い手がなく、 ゴミ捨て場に捨てられてしまいました。シンプはペコペコのお腹を抱えて、行き場なくあちこちをさまよいます。ゴミ捨て場ではネズミに、ゴミ缶置き場ではネコに追い立てられ、とうとう野犬狩りの男に捕まり野犬収容所へ。真っ黒でデブのシンプは、貰い手の見つかるあてもなく・・・この先どうなるのやら・・・。 怖くなったシンプは、野犬収容所を抜け出して走ります。走りに走ったシンプは、町はずれのサーカス着き、ピエロのおじさんに出会います。ピ…

  • 『バラライカねずみのトラブロフ』

    厳しさと暖かさ、そしてユーモア バラライカに魅せられたねずみの旅と家族の幸せの物語。 読み聞かせ目安 中学年 10分 あらすじ ヨーロッパの中ほどの田舎。冬は厳しく、雪深いところにある宿屋に、 ねずみのトラブ一家が住んでいました。 トラブ家の息子トラブロフは、宿屋の酒場にくる楽士たちの音楽が大好き。寝るのも忘れて聞き惚れるほどでした。 あるとき、大工ねずみのナバコフじいさんが、音楽好きなトラブロフに、バラライカを作ってくれました。 トラブロフは大喜び! バラライカの名人になって、オーケストラで大活躍する夢をみていました。 ある晩のこと。トラブロフがバラライカの練習をしていると、酒場にきていたバ…

  • 『ボルカ』

    はねなしガチョウのぼうけん 哀愁と優しさの漂う絵本です。 読み聞かせ目安 中・高学年 13分 あらすじ ポッテリピョンという名前のガチョウの夫婦に、6羽の赤ちゃんが生まれました。 赤ちゃんたちはみな、とてもよく似ていたのですが、1羽だけ、メスのガチョウのボルカだけ、羽が生えていませんでした。 お医者さんに診せても、原因はわかりません。 お母さんガチョウはボルカのために、毛糸で羽を編んでやりました。 赤ちゃんガチョウたちは大きくなって、みんな飛んだり泳いだりできるようになりましたが、ボルカだけはできませんでした。 毛あみの羽ではいじめられるので、みんなの仲間に加わって、飛んだり泳いだりできなかっ…

  • 『よかったねネッドくん』

    「ネッドくん最強!!」 小さな子から大きな子まで、みんなが喜ぶことまちがいなしの絵本です。 読み聞かせ目安 全学年 3分 あらすじ あるひネッドくんに、パーティーの招待状が届きます。 でも、それは遠い遠いフロリダでやるんだって! でも・・・。友達が飛行機を貸してくれました! でも・・・。飛行機は途中で爆発!! でも・・・ネッドくんは助かります。 でも、でも、でも、でも・・・。 その後も、さまざまな幸運と不運が、繰り返し次々とネッドくんを襲います。 でもでも最後は・・・、結局パーティー会場へたどり着き・・・、 ネッドくんの誕生パーティーが、盛大に行われたのでした。 読んでみて・・・ 小さな子から…

  • 『ゼラルダと人喰い鬼』

    ちょっと怖い ナンセンス?! ブラックなユーモアあふれる楽しい絵本です。 読み聞かせ目安 中学年 10分 あらすじ 昔々、一人の人喰い鬼がいました。 人喰い鬼は、とても残酷で、朝ご飯に子どもを食べるのが何より大好き。 毎日町へやってきては、子どもをさらっていきました。 町の人々は震えあがり、子どもたちはみんな、地下室や穴蔵に隠れました。 子どもが捕まえられないので、人喰い鬼はお腹を空かし、だんだん気難しくなっていきます。 「くんくんくん、ふんふんふん! 腹がへって死にそうだ! 五人か六人子どもがいればそれで満足! くんくんくん、ふんふんふん! もしも子どもをみつけたら がつがつ むしゃむしゃ …

  • 『へびのクリクター』

    ナンセンスなセンス 普通ではありえない?!へびとの楽しい暮らし。 読み聞かせ目安 中学年 6分 あらすじ フランスのある街に、ルイーズ・ボドという婦人が住んでいました。 ボドさんには、爬虫類研究者の息子が一人いました。 ボドさんの誕生日のこと。ブラジルにいる息子からプレゼントが届きました。 まーるい箱を開けてみると・・・ 「きゃーっ!」 ボドさんは悲鳴をあげました!へびが入っていたのです!! ボドさんは、このへびに毒がないことを調べると、クリクターという名前を付け、大切に育てはじめました。 ミルクを飲ませたり、セーターを編んで着せたり、一緒に買い物にいったり、寝室にはヤシの木や長ーいベッドを置…

  • 『どんぐりぼうやのぼうけん』

    秋の陽だまりで楽しみたい絵本 のどかで素朴でおおらかで楽しい森のお話です。 読み聞かせ目安 中学年 15分 あらすじ どんぐりぼうやのオッケとピルリルは、かしわの木の上にある家に、お父さんとお母さんと住んでいました。 ある秋の日のこと。 オッけとピルリルは、かしわの葉を飛行機ににして、風に乗って森の外へ飛んで行きました。ふたりがどすんと落ちたところは、小人のおばあさんたちの洗濯場。洗濯物の小人のひげを汚されたおばあさんたちは、かんかんに怒り、ふたりに洗濯物運びを命じます。 オッけとピルリルの姿が見えなくなった家では、お母さんが心配し、りすのスバンス氏とはしばみの子のヌッタが、探しにいきました。…

  • 『あひるのピンのぼうけん』

    揚子江に暮らすあひるの子のお話 おっとりと伸びやかなあひるの冒険物語。 読み聞かせ目安 高学年 12分 あらすじ あひるのピンは、お父さんとお母さん、3羽の兄さん、2羽の姉さん、7羽のおじさん、11羽のおばさんと一緒に、揚子江に浮かぶ舟でくらしていました。 毎日お日様が昇ってくると、みんなで1列になって岸に降り立ち、カタツムリや小さい魚を探しにいきます。 夕方になると、 「ラーラーラーラーリー!」 舟のご主人に呼ばれ、舟の家に戻ります。 戻るとき、いちばん最後になってしまうと、ご主人からお尻を鞭でピシッとぶたれます。 ある日の午後のことです。 ご主人の声が響きましたが、ピンはちょうど水の中の魚…

  • 『たくさんのお月さま』

    お月さまが欲しいお姫様のお話 夢を見ているようなふんわりした絵本です。 読み聞かせ目安 中・高学年 ひとり読み向け あらすじ 海辺の王国に、レノア姫といちいさなお姫様がいました。 ある日のこと。 レノア姫は、木苺のタルトを食べ過ぎて、病気になってしまいます。 心配した王様は、レノア姫の望む物を何でも持ってこようと、姫にいいました。 するとレノア姫は、 「お月さまがほしいな。お月さまをもらったら、きっとげんきになるとおもうの」 といいます。 王様は、お城にいるかしこい家来たちを呼び、月を取ってくるよう命じます。 まず最初に、大臣が呼ばれました。 けれども大臣は、月が三万五千マイルも遠いところにあ…

  • 『月おとこ』

    無邪気と狂気とナンセンス ちょっとシュールでウイットの利いた絵本です。 読み聞かせ目安 中・高学年 8分 あらすじ 高い空の上から地球を見下ろしている月おとこは、地球の人たちが楽しそうに躍っているのを羨ましく見ていました。 ある夜のこと。 とうとう月男は、お月さまのそばをビューンと流れる流れ星のしっぽを掴み、地球へ降り立ちます。 ものすごい音に、森の動物も、人間たちもびっくり仰天! 兵隊さんや消防士さんが、次々と出動し、お役人さんは警戒命令。 宇宙からやってきたインベーダーに、政治家や科学者や将軍たちは大慌てです。 月おとこは、捕らえられ牢屋に入れられます。 楽しくダンスがしたいだけだったのに…

  • 『カウボーイのスモールさん』

    ステキなカウボーイのスモールさん 「スモールさん」シリーズのスモールさんがカウボーイになって登場です。 読み聞かせ目安 低学年 4分 あらすじ スモールさんは、スモール牧場のカウボーイです。 スモールさんの馬の名前はカクタス。 スモールさんは、カクタスをとてもかわいがっています。 毎朝丁寧にブラッシング。 餌をあげ、水を飲ませ、鞍をつけてカクタスに乗り、放牧場を走ります。 日が暮れるとキャンプです。 ご飯を食べたら、まきぶとんを広げ、星空の下で眠ります。 次の朝。 他のカウボーイたちと一緒に、馬に跨り牛の群れをかり集めます。 仕事が終わり、ご飯を食べたら、ギターを弾いて歌います。 次の日。 跳…

  • 『ちいさいひこうき』

    パイロットのスモールさん 「スモールさん」シリーズのスモールさんが飛行機を操縦します。 読み聞かせ目安 低学年 5分 あらすじ スモールさんは、小さい飛行機を持っています。 ある晴れた日、格納庫から飛行機を出し、整備士さんと一緒に点検し、ガソリンを入れて離陸の準備をしました。 準備が完了すると、いよいよ離陸です。 スモールさんの乗った飛行機は、上昇し600メートルの高さまで到達しました。 右旋回に水平飛行、スモールさんは宙返り飛行だってできますよ! 湖の上、町の上、雲海の上。 美しい景色を眺め、スモールさんは飛んで行きます。 エアポケットもへっちゃらです。 途中でガソリンのパイプが詰まるトラブ…

  • 『ちいさいヨット』

    スモールさんがヨットに乗って。 「スモールさん」シリーズのスモールさんがヨットの船長さんに。 読み聞かせ目安 低学年 5分 あらすじ スモールさんは船長さん。ちいさなヨットを持っています。 あるお天気のいい日。スモールさんは、お弁当と釣り竿を持って、犬のティンカーと一緒にボートに乗り込みました。 岸から離れたところに繋いであるヨットのところに着くと、ボートを杭に繋ぎ、ヨットに乗り換え、帆を揚げ出航です。 魚のよく釣れる入り江に着くと、錨を降ろし、帆を下げて魚を釣ります。 でも・・・なかなか釣れません。 スモールさんは、居眠りをはじめました。 と、突然、大きな魚が掛かって、スモールさんは大喜び!…

  • 『ベンジーのふねのたび』

    気さくで明るいお友達のような絵本 子どもがすっと心を寄せ楽しめる絵本です。 読み聞かせ目安 中学年 10分 あらすじ 犬のベンジーは、リンダとジミーとお父さん、お母さんの4人家族と一緒に暮らしていました。 夏休みには毎年、みんなで旅行に出かけます。 でも・・・この年はベンジーだけお留守番になってしまいました。 家族はベンジーが乗ることのできない船の旅に出ることになったのです。 ベンジーはメアリおばさんに預けられ、港で家族を見送りました。 ベンジーはしょんぼり。 そんな翌朝のこと。 メアリおばさんと港を散歩していたベンジーは、家の人たちが乗っていったのと、そっくりな船をみつけます(もちろん違う船…

  • 『なつのいなかのおとのほん』

    Noisy Bookシリーズの絵本 好奇心旺盛な子犬のマフィンが、夏の田舎で聞いた音、音、音! 読み聞かせ目安 低・中学年 7分 あらすじ 子犬のマフィンの家では、夏になると田舎に出かけます。 家の人たちは、飛行機でいきますが、マフィンは箱に入れられ、汽車と船に乗っていきます。 マフィンにとっては、はじめての田舎への旅です。 真っ暗な箱の中で、マフィンはいろいろな音を聞きました。 かちゃり かちゃり かちゃり かちゃり ばたん ばたん ばたん ばたん かちゃり かちゃり かちゃり かちゃり いったいなんだろう 朝になると、列車はどこかへ止まり、 コケッコッコッオ ちゅんちゅん、ぴちゅぴちゅ め…

  • 『3人のちいさな人魚』

    ちいさな人魚のかわいいお話。 自由に海の中を泳ぎ遊んでいるような気分になれる楽しい絵本です。 読み聞かせ目安 低学年 7分 あらすじ 深い海の底に、コーラ、フローラ、ベラという、3人のちいさな人魚が住んでいました。 3人は、毎日のんびり楽しく暮らしていましたが、歌のお稽古だけは嫌いでした。 なぜなら・・・3人は歌が、とてもへたくそだったからです。 そのひどさといったら、魚たちも逃げていってしまうほど! ある時、3人が大きな声で歌の練習をしていると・・・、なんと通りかかった大きな船のお客さんたちが、人魚たちのこえを非常ベルが鳴りだしたと勘違い‼ みんな救命ボートで逃げ出して、空っぽになった船は岩…

  • 『ヒマラヤのふえ』

    ヒマラヤの昔話 異なるものの見方 読み聞かせ目安 高学年 10分 あらすじ 昔々、ヒマラヤの谷あいにラモルとその妻プリンジャマティーが住んでいました。二人にはほんのわずかの畑があり、一生懸命働いていましたが、そこは岩だらけで、ろくに作物は実らず、二人はつらい暮らしをしていました。 そんなある晩、突然ひとりのおじいさんが現れ、一夜の宿を乞います。二人は貧しいながらも精いっぱいのもてなしをし、翌朝おじいさんは、お礼にとラモルに笛をくれました。 ラモルが笛を吹くと、すばらしい響きが聞こえだし、ラモルが夢中で吹いていると、驚いたことに、岩だらけの土地から緑の草や美しい花々が咲き始めます。あたり一面は美…

  • 『せかいのはてってどこですか?』

    「井の中の蛙」でも・・・ 井戸の中しかしらなかったかえるが外へ出て、いろんなものに出会います。 読み聞かせ目安 中・高学年 10分 あらすじ 井戸の中に住む1匹のかえる。 井戸の中は、なかなか素敵な住まいでした。 きれいな水と、青空やお月様が見える丸い天井。 蝿や虫も飛び込んでくるので、食べ物も十分ありました。 でも・・・、ある時水がなくなって、虫もこなくなってしまいました! かえるは、「せかいのはて」を見にいこうと、井戸の外へ出ていきます。 するとそこには、眩しい陽の光、強い風に吹かる木々、咲き乱れるひなぎくの花。おいしそうな虫もいっぱい飛んでいました。 かえるは世界の果てに来たのだと思いま…

  • 『長ぐつをはいたねこ』

    軽妙洒脱な昔話 気のきいた「おねこさん」が主人のために大活躍! 読み聞かせ目安 中学年 10分 あらすじ 貧しい粉屋の末っ子が、遺産をもらいましたが、もらえたものは雄猫一匹だけ。 でも、この「おねこさん」はただのネコとは大違いで、人語が操れ、がっかりしている粉屋の息子に、長ぐつと袋を用意してくれるよう頼みます。 長ぐつと袋をもらったネコは、長ぐつを履いて歩く練習をしたあと、袋を担いで出かけました。 ネコは、袋に捕らえたウサギやウズラやサカナを入れて、「カラバ伯爵」からの捧げものとして王様に届けます。王様はしだいにこのネコと「カラバ伯爵」が気に入るようになっていきました。 それからネコは、こっそ…

  • 『雨、あめ』

    素敵な雨の1日 飽かずずっと眺めていたい贅沢な絵本です。 読み聞かせ目安 中・高学年 ひとり読み向け あらすじ 庭で姉と弟が遊んでいます。 おや?雨が降ってきました。 2人は家に駆け込み、レインコートを着て、長靴を履いて、傘を差して・・・ さあ!雨のお散歩です。 雨どいからザーザー流れ落ちる雨で遊び、大きな水たまりを飛び越え、家の外へ。 雨粒がキラキラと縦横にかかった蜘蛛の巣。 木陰や物陰では、リスやネズミが雨宿り。 花も雨に打たれてしなだれています。 道行く車にザバーっと水をかけられたり、すってんころりんしてみたり。 排水口にはゴーゴーと水が流れ込んでいきます。 橋の下では、水鳥たちが楽しそ…

  • 『ちいさなヒッポ』

    頼れるお母さん。そして美しい版画。 子どもの母への信頼と、屈託ないかわいらしさいっぱいの美しい絵本です。 読み聞かせ目安 低学年 3分 あらすじ 生まれた時からずっとお母さんのそばにいるカバの子どもヒッポ。お母さんのそばにいさえすれば、怖いものなしのヒッポ。 そんなちいさなヒッポに、言葉を覚える時期が来ました。 「グァオ、ヒッポ!」と、まずおかあさんが ほえてみせます。 「グッ グッ!グァオ!」と、ヒッポが、くりかえします。 「グァオ、こんにちは!」 「グッ グァオ、おんにちは!」 「グァオ、あぶない!」 「グッ グァオ、あぶらい!」 「グァオ、たすけて!」 「グァオ、たっけて!」 「いいかい…

  • 「ロバの旅」

    自分探しの旅 何かを探して旅立つ小さいロバのお話。 読み聞かせ目安 高学年 20分・ひとり読み向け あらすじ 緑の壁に緑の床、緑の屋根。バナナの木。それしかない世界に、小さいロバは住んでいました。 明るい緑の世界で、かあさんロバと暮らすのは、とても楽しいことでしたが、小さいロバは、もっと他の世界のことが知りたくなります。 そうして・・・ 「ぼくは、何をしたいのか、わからない」 「でも、ぼくは、何かしたいんだ。バナナのほかに、何かしりたいんだ。ぼくは、何かをさがしにいこう」 と、かあさんロバの元を離れて、ひとり歩いていきました。 小さいロバは、自分の耳が指した方へ向かって歩くことにしました。 耳…

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小学校で絵本の読み聞かせや昔話のストーリーテリングをしています。楽しいお話、心温まるお話をいろいろご紹介していこうと思います。

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