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絵本とむかしばなし https://masapn.hatenablog.com/

小学校で絵本の読み聞かせや昔話のストーリーテリングをしています。楽しいお話、心温まるお話をいろいろご紹介していこうと思います。

ユカ
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2019/09/24

  • 『かいじゅうたちのいるところ』

    うちなるものの世界 子どもの心の旅をみているような絵本です。 読み聞かせ目安 低学年 3分 あらすじ ある晩、マックスはおおかみのぬいぐるみを着て大暴れ。 お母さんに「この かいじゅう!」と怒られ、負けずに「おまえを たべちゃうぞ!」と言ったら、夕ご飯抜きで寝室に放り込まれた。 すると・・・、寝室に、にょきりと木が生えだして・・・寝室はみるみる森になり、波がよせ、マックスの舟を運んできた。 マックスは舟に乗り、1週間、2週間、1か月、2か月、・・・1年と1日航海して、着いたところは、かいじゅうたちのいるところ。 マックスはかいじゅうならしの魔法を使って、かいじゅうをかいならし、かいじゅうたちの…

  • 『ラチとらいおん』

    らいおんハートをポケットに♡ 弱虫の男の子の心の成長を描いた絵本です。 読み聞かせ目安 低学年 7分 あらすじ ラチは世界中で一番弱虫の男の子。犬を見ると逃げ出し、暗い部屋には怖くて入れず、友達も怖くて、みんなからバカにされています。 ラチはいつも泣いてばかり。 弱虫のラチは、勇ましいライオンの絵が好きで、憧れて、いつも眺めていましたが、ある朝目を覚ましてみると、そばには小さな赤いらいおんが! らおいんは一見、ちっぽけで何の役にも立ちそうにないように見えますが、意外と力持ちで、ラチを押し倒すこともできました。 らいおんは、ラチを強くしてやると約束してくれます。その日から二人は毎朝、強くなる体操…

  • 『ごきげんならいおん』

    エスプリの利いた洒落た絵本 視点が変われば違うものがみえてくる、ということを教えてくれえる絵本です。 読み聞かせ目安 中学年 8分 あらすじ 美しいフランスの街の動物園に、ごきげんならいおんが住んでいました。 動物園は、花壇や野外音楽堂のある公園の中にあって、ごきげんならいおんは、堀をめぐらした大きな岩山のある自分だけの家を持っていました。 らいおんは、公園に来る街の人たちと仲良し。 飼育係の息子のフランソワ、デュポン校長先生、ベンチでいつも編み物をしているパンソンおばさん。みんなごきげんならいおんに「おはよう、ごきげんな らいおんくん」と声をかけてくれます。 らいおんはいつも「ごきげん」です…

  • 『アンディとらいおん』

    躍動感満点の絵本 あふれんばかりの生命力。夢が詰まったお話です。 読み聞かせ目安 中学年 8分 あらすじ よく晴れたある日、アンディは図書館でライオンの本を借ります。 ライオン好きのアンディは、夢中でライオンの本を読みます。ご飯の前も、ご飯の後も。 寝る前にはおじいさんが、ライオン狩りの話をしてくれます。 そして、アンディはライオンの夢を見るのです。 ライオンのことで頭いっぱいのアンディは、翌日、学校へ行く途中、変なものに出会います。くねくね動く長くて変なもの・・・それは・・・ライオンのしっぽでした!! アンディは、「にげるが かち」と思い、逃げます。 すると、ライオンもアンディと反対方向に逃…

  • 『はたらくうまのハンバートとロンドン市長さんのはなし』

    労働者たちへの暖かい眼差し 生活を底辺で支える労働者たちへの賛美が感じられる絵本です。 読み聞かせ目安 中学年 10分 あらすじ ハンバートは、屑鉄集めのファンキーさんの荷車を曳く馬でした。 ファンキーさんと一緒に、屑鉄を集めながら、ロンドンの町をまわります。 ファンキーさんが、お昼を食べるときは、そばのビール工場の馬屋で休みます。 ビール工場の馬たちは、ハンバートよりずっと大きくて、自慢屋でした。 いつも自慢するのは、ロンドン市長さんの金の馬車を曳くこと。 屑鉄荷車曳きのハンバートは、いつもばかにされていました。 ある日のこと。 ビール工場の馬たちは、念入りに手入れされ、新しい市長さんのパレ…

  • 『あくたれラルフ』

    憎めないあくたれ あくたれネコのラルフが、あくたれの限りを尽くしたあとは・・・。 読み聞かせ目安 中学年 8分 あらすじ ラルフはセイラが飼っているネコです。ラルフはとてもあくたれです。 セイラのバレエのおけいこをからかったり、乗っているブランコの枝を切ったり、パーティーのテーブルに載っているクッキーをぜーんぶ1口ずつ食べたり、お父さんのお気に入りのパイプでシャボン玉を吹いたり、自転車で食堂に飛び込んだり‼ 毎日すごいあくたれようです。 そんなラルフが、ある晩家族みんなでサーカスにいったときのこと。それはそれはひどいあくたれを働きました。 イヌの首に風船を縛り付けて飛ばしたり、曲芸芸人を突き落…

  • 『とおいところへいきたいな』

    行って帰ってひとつ成長するお話。 子どもの心理をたくみに描いた絵本です。 読み聞かせ目安 中・高学年 8分 あらすじ マーチンは、赤ちゃんのお世話で忙しいお母さんに、話を聞いてもらえず、話を聞いてくれる人がいる「とおいところ」へ行くことにした。 荷物をまとめ、カウボーイの服を着て、髭を付けて。 すると途中で、年寄りの馬とすずめに会ったので、「とおいところ」がどこにあるのか聞いてみた。 すずめは、「じょうひんな ひとたちが すんでいるところ」だという。 馬は「うまが ゆめを みられる ところ」だという。 次に、そこへやってきた猫は、「ねこたちが いちにちじゅう うたを うたっても 『うるさい!』…

  • 『3びきのくま』

    ロシアの素朴な昔話 おおらかでのんびりとした味わいのある昔話絵本です。 読み聞かせ目安 低学年 3分 あらすじ ひとりの女の子が森へ遊びにいきました。迷ってしまって帰り路がわかりません。気がつくと森の中に、ちいさな家がありました。 この家は、3匹のくまの家でした。 1匹は、お父さんぐまで名前を、ミハイル・イワノビッチ。 2匹目は、お母さんくまで、ナスターシャ・ペトロ―ブナ。 3匹目は、ちいさなくまの子で、ミシュートカです。 3匹は散歩に出ていたので、女の子が家に来たときは留守でした。 女の子は誰もいないので、3匹のくまの家に入りました。 女の子はくまの家の食堂で、机の上の3つのお椀から、スープ…

  • 時計つくりのジョニー

    時計つくりに魅せられた男の子のお話 一途でひたむきな姿に目を奪われる絵本です。 読み聞かせ目安 高学年 15分 あらすじ ジョニーという、とても手先の器用な男の子がいました。 しょっちゅうのこぎりやかなづちで、何か作っていたジョニー。 好きな本は、『船のもけいのつくりかた』と『テーブルといすのつくりかた』、そしていちばん好きなのは『大時計のつくりかた』という本でした。 そんなジョニーが、ある日とてもいいことを思いつきます。 「ぼくも、大時計をつくろう」 けれども、お父さんもお母さんも相手にしてくれません。できるわけがない、そんな暇があったら、家の手伝いをしろといいます。 学校の先生にいっても相…

  • マリールイズいえでする

    新しいお母さん?を探す旅 からりと明るいユーモラスな絵本です。 読み聞かせ目安 中学年 10分 あらすじ マリールイズは、マングースの女の子。 いつもは良い子だけれど、ある日悪い子になって、たくさんいたずらをしてしまいました。どろんこパイを作ったり、お布団にしっぽ用の穴を開けたり、はげたかの卵をふくろうの巣に入れたり! お母さんにしこたま叱られて、とうとう家出することになりました。 マリールイズは、新しいお母さんを探しはじめます。 最初は、へびのクリストフのお母さんに、子どもにしてと頼みました。 でも断られ、お次はあひるのせかせかおばさんの所へいきました。 せかせかおばさんにも断られ、次はかめ…

  • 『うさぎのみみはなぜながい』

    メキシコの昔話 自然界の摂理と厳しさ、そして力強さ。 読み聞かせ目安 高学年 10分 あらすじ むかしむかし、うさぎが神様のもとへ行ってお願いをしました。 小さな体であるために、いつも仲間の獣たちからいじめらてしまうから、体を大きくしてほしいと。 神様はいいました。 「よし。では、おまえが とらと、わにと、さるとを、じぶんの てで ころして、その かわを もってきたら、おまえの ねがいを かなえてやろう」 うさぎは、森中でいちばん強いトラと、いちばんむごいワニと、いちばん知恵のある猿を相手にしなければならないことに、途方にくれました。 うさぎは森へ向かいます。 森の入り口で、トラに会いました。…

  • 『エミリー』

    詩が生まれるとき 無垢な心を持った少女と詩人の出会い。 読み聞かせ目安 高学年 15分 あらすじ 私の家の向かいには、“なぞの女性”と呼ばれる人が住んでいます。 もう20年も、家の外に出たことがなく、家に知らない人が来ると、隠れてしまう人。 頭がおかいしいのだという人もいますが、私にとって、その人はエミリーです。 私たち一家が引っ越してきて間もないある日、ドアの郵便口へ、手紙が投げ込まれました。 その手紙は、“なぞの女性”からのもの。 ママに、ピアノを弾いてもらいたいのだそうです。 翌日、ママと向かいの黄色い家にいくと、“なぞの女性”の妹が、客間に通してくれました。振り向いたとき、白いものが、…

  • 『おおきくなりすぎたくま』

    暖かさにつつまれて くまとともに心をおおきく育てていく少年の物語。 読み聞かせ目安 高学年 10分 あらすじ 谷あいの村に住むジョニー・オーチャードくんには、不満がひとつありました。 それは、村のどの家の納屋にもくまの毛皮が干してあるのに、ジョニーくんの家にはないこと。 ジョニーくんは自分でくまをしとめるんだと、鉄砲を抱えて出かけました。 ところがジョニーくんが持って帰ってきたのは、くまはくまでもとても可愛らしいこぐまでした。 その日からこぐまは、ジョニーくんの家でジョニーくんの家族に囲まれて暮らすことになります。 しかし、困ったことにくまの食欲は旺盛で、牛乳やパンケーキはもちろん、とてもおお…

  • 『ひとりぼっちのこねずみ』

    生きる力 優しく暖かく子どもたちを励ましてくれる絵本です。 読み聞かせ目安 中学年 10分 あらすじ こねずみのねずおはひとりぼっち。 お腹をすかせてやせ細って暮らしていました。 そんなねずおのもとに、ある日かわいい雌ねずみのねずこが通りかかり、「ちゃんとした ねずみなら、~」とねずおに周りをよく見るようにとアドバイス。ねずおが何かを見つけるのを、穴の中で待っていると告げていきます。 ねずおは、はじめすねていましたが、 「ちゃんと ねずみらしく やってみろよ!」 と自分を振りたて、食べ物を探しに出かけていきました。 ねずおが歩いていくと、さくらんぼを食べている鳥や、たくさんの子どもがいる豚のお…

  • 『くんちゃんのだいりょこう』

    「さむくなってきたねえ。」 冬の足音が聞こえてくると、必ず読みたくなる絵本です。 読み聞かせ目安 低学年 7分 あらすじ こぐまのくんちゃんと、お父さん、お母さんが散歩をしています。 もうそろそろ冬ごもりの季節です。 「さむくなってきたねえ。」 くんちゃんは、木の枝にとまっている鳥に声をかけます。すると鳥は、暖かい南の国に飛んでいくのだといいました。 くんちゃんは、鳥たちといっしょに南の国へいってみたくなります。 くんちゃんが、お父さんお母さんに聞いてみると、お母さんは、くまは冬は冬眠するということを教えますが、お父さんは、 「やらせてみなさい。」 「だが、くんちゃん、かえりみちを よくおぼえ…

  • 『ペレのあたらしいふく』

    育て合い支え合う 暖かく子どもの育ちを見守る暮らし。 読み聞かせ目安 中学年 5分 あらすじ ペレは、子羊を一匹飼っていました。 ペレも子羊もそれぞれ大きく育ちましたが、子羊の毛は伸びたのに、ペレの服は短くなりました。 そこでペレは、子羊の毛を刈り、服を作ることにします。 刈り取った毛を、おばあちゃんに梳いてもらいました。 おばあちゃんが毛を梳いている間、ペレはおばあちゃんの畑の草を刈りました。 次にペレは、別のおばあちゃんのところへ行って、毛を糸に紡いでもらいました。 その間、ペレはおばあちゃんの牛の番をしました。 その次は、ペンキ屋さんのところ。 ペレは、糸を染めるため、ペンキを分けてもら…

  • 『ブルーベリーもりでのプッテのぼうけん』

    ファンタジーを存分に楽しめる絵本 清潔で健やかで心落ち着くかわいらしい絵本です。 読み聞かせ目安 中学年 10分 あらすじ 2つのかごを手に、プッテは森へいきました。 ブルーベリーとこけももを摘んで、お母さんの誕生日プレゼントにするのです。 でも、ブルーベリーもこけもももみつかりません。 プッテが切り株に座って泣いていると、足元に何かが触れました。 小人のおじいさんです! おじいさんは、ブルーベリー森の王様で、プッテをブルーベリー森へ、連れていってくれることになりました。 ブルーベリー森には、熟したブルーベリーがいっぱい実っています。 プッテは、王様の子どもたちといっしょに、かごいっぱいブルー…

  • 『ずどんといっぱつ』

    黄金に輝く人生の道 苦しい環境の中から、自分で人生を切り開いていくたくましい雌犬のお話。 あらすじ シンプは醜い雌の子犬です。兄弟はみんな貰われたのに、シンプだけは貰い手がなく、 ゴミ捨て場に捨てられてしまいました。シンプはペコペコのお腹を抱えて、行き場なくあちこちをさまよいます。ゴミ捨て場ではネズミに、ゴミ缶置き場ではネコに追い立てられ、とうとう野犬狩りの男に捕まり野犬収容所へ。真っ黒でデブのシンプは、貰い手の見つかるあてもなく・・・この先どうなるのやら・・・。 怖くなったシンプは、野犬収容所を抜け出して走ります。走りに走ったシンプは、町はずれのサーカス着き、ピエロのおじさんに出会います。ピ…

  • 『バラライカねずみのトラブロフ』

    厳しさと暖かさ、そしてユーモア バラライカに魅せられたねずみの旅と家族の幸せの物語。 読み聞かせ目安 中学年 10分 あらすじ ヨーロッパの中ほどの田舎。冬は厳しく、雪深いところにある宿屋に、 ねずみのトラブ一家が住んでいました。 トラブ家の息子トラブロフは、宿屋の酒場にくる楽士たちの音楽が大好き。寝るのも忘れて聞き惚れるほどでした。 あるとき、大工ねずみのナバコフじいさんが、音楽好きなトラブロフに、バラライカを作ってくれました。 トラブロフは大喜び! バラライカの名人になって、オーケストラで大活躍する夢をみていました。 ある晩のこと。トラブロフがバラライカの練習をしていると、酒場にきていたバ…

  • 『ボルカ』

    はねなしガチョウのぼうけん 哀愁と優しさの漂う絵本です。 読み聞かせ目安 中・高学年 13分 あらすじ ポッテリピョンという名前のガチョウの夫婦に、6羽の赤ちゃんが生まれました。 赤ちゃんたちはみな、とてもよく似ていたのですが、1羽だけ、メスのガチョウのボルカだけ、羽が生えていませんでした。 お医者さんに診せても、原因はわかりません。 お母さんガチョウはボルカのために、毛糸で羽を編んでやりました。 赤ちゃんガチョウたちは大きくなって、みんな飛んだり泳いだりできるようになりましたが、ボルカだけはできませんでした。 毛あみの羽ではいじめられるので、みんなの仲間に加わって、飛んだり泳いだりできなかっ…

  • 『よかったねネッドくん』

    「ネッドくん最強!!」 小さな子から大きな子まで、みんなが喜ぶことまちがいなしの絵本です。 読み聞かせ目安 全学年 3分 あらすじ あるひネッドくんに、パーティーの招待状が届きます。 でも、それは遠い遠いフロリダでやるんだって! でも・・・。友達が飛行機を貸してくれました! でも・・・。飛行機は途中で爆発!! でも・・・ネッドくんは助かります。 でも、でも、でも、でも・・・。 その後も、さまざまな幸運と不運が、繰り返し次々とネッドくんを襲います。 でもでも最後は・・・、結局パーティー会場へたどり着き・・・、 ネッドくんの誕生パーティーが、盛大に行われたのでした。 読んでみて・・・ 小さな子から…

  • 『ゼラルダと人喰い鬼』

    ちょっと怖い ナンセンス?! ブラックなユーモアあふれる楽しい絵本です。 読み聞かせ目安 中学年 10分 あらすじ 昔々、一人の人喰い鬼がいました。 人喰い鬼は、とても残酷で、朝ご飯に子どもを食べるのが何より大好き。 毎日町へやってきては、子どもをさらっていきました。 町の人々は震えあがり、子どもたちはみんな、地下室や穴蔵に隠れました。 子どもが捕まえられないので、人喰い鬼はお腹を空かし、だんだん気難しくなっていきます。 「くんくんくん、ふんふんふん! 腹がへって死にそうだ! 五人か六人子どもがいればそれで満足! くんくんくん、ふんふんふん! もしも子どもをみつけたら がつがつ むしゃむしゃ …

  • 『へびのクリクター』

    ナンセンスなセンス 普通ではありえない?!へびとの楽しい暮らし。 読み聞かせ目安 中学年 6分 あらすじ フランスのある街に、ルイーズ・ボドという婦人が住んでいました。 ボドさんには、爬虫類研究者の息子が一人いました。 ボドさんの誕生日のこと。ブラジルにいる息子からプレゼントが届きました。 まーるい箱を開けてみると・・・ 「きゃーっ!」 ボドさんは悲鳴をあげました!へびが入っていたのです!! ボドさんは、このへびに毒がないことを調べると、クリクターという名前を付け、大切に育てはじめました。 ミルクを飲ませたり、セーターを編んで着せたり、一緒に買い物にいったり、寝室にはヤシの木や長ーいベッドを置…

  • 『どんぐりぼうやのぼうけん』

    秋の陽だまりで楽しみたい絵本 のどかで素朴でおおらかで楽しい森のお話です。 読み聞かせ目安 中学年 15分 あらすじ どんぐりぼうやのオッケとピルリルは、かしわの木の上にある家に、お父さんとお母さんと住んでいました。 ある秋の日のこと。 オッけとピルリルは、かしわの葉を飛行機ににして、風に乗って森の外へ飛んで行きました。ふたりがどすんと落ちたところは、小人のおばあさんたちの洗濯場。洗濯物の小人のひげを汚されたおばあさんたちは、かんかんに怒り、ふたりに洗濯物運びを命じます。 オッけとピルリルの姿が見えなくなった家では、お母さんが心配し、りすのスバンス氏とはしばみの子のヌッタが、探しにいきました。…

  • 『あひるのピンのぼうけん』

    揚子江に暮らすあひるの子のお話 おっとりと伸びやかなあひるの冒険物語。 読み聞かせ目安 高学年 12分 あらすじ あひるのピンは、お父さんとお母さん、3羽の兄さん、2羽の姉さん、7羽のおじさん、11羽のおばさんと一緒に、揚子江に浮かぶ舟でくらしていました。 毎日お日様が昇ってくると、みんなで1列になって岸に降り立ち、カタツムリや小さい魚を探しにいきます。 夕方になると、 「ラーラーラーラーリー!」 舟のご主人に呼ばれ、舟の家に戻ります。 戻るとき、いちばん最後になってしまうと、ご主人からお尻を鞭でピシッとぶたれます。 ある日の午後のことです。 ご主人の声が響きましたが、ピンはちょうど水の中の魚…

  • 『たくさんのお月さま』

    お月さまが欲しいお姫様のお話 夢を見ているようなふんわりした絵本です。 読み聞かせ目安 中・高学年 ひとり読み向け あらすじ 海辺の王国に、レノア姫といちいさなお姫様がいました。 ある日のこと。 レノア姫は、木苺のタルトを食べ過ぎて、病気になってしまいます。 心配した王様は、レノア姫の望む物を何でも持ってこようと、姫にいいました。 するとレノア姫は、 「お月さまがほしいな。お月さまをもらったら、きっとげんきになるとおもうの」 といいます。 王様は、お城にいるかしこい家来たちを呼び、月を取ってくるよう命じます。 まず最初に、大臣が呼ばれました。 けれども大臣は、月が三万五千マイルも遠いところにあ…

  • 『月おとこ』

    無邪気と狂気とナンセンス ちょっとシュールでウイットの利いた絵本です。 読み聞かせ目安 中・高学年 8分 あらすじ 高い空の上から地球を見下ろしている月おとこは、地球の人たちが楽しそうに躍っているのを羨ましく見ていました。 ある夜のこと。 とうとう月男は、お月さまのそばをビューンと流れる流れ星のしっぽを掴み、地球へ降り立ちます。 ものすごい音に、森の動物も、人間たちもびっくり仰天! 兵隊さんや消防士さんが、次々と出動し、お役人さんは警戒命令。 宇宙からやってきたインベーダーに、政治家や科学者や将軍たちは大慌てです。 月おとこは、捕らえられ牢屋に入れられます。 楽しくダンスがしたいだけだったのに…

  • 『カウボーイのスモールさん』

    ステキなカウボーイのスモールさん 「スモールさん」シリーズのスモールさんがカウボーイになって登場です。 読み聞かせ目安 低学年 4分 あらすじ スモールさんは、スモール牧場のカウボーイです。 スモールさんの馬の名前はカクタス。 スモールさんは、カクタスをとてもかわいがっています。 毎朝丁寧にブラッシング。 餌をあげ、水を飲ませ、鞍をつけてカクタスに乗り、放牧場を走ります。 日が暮れるとキャンプです。 ご飯を食べたら、まきぶとんを広げ、星空の下で眠ります。 次の朝。 他のカウボーイたちと一緒に、馬に跨り牛の群れをかり集めます。 仕事が終わり、ご飯を食べたら、ギターを弾いて歌います。 次の日。 跳…

  • 『ちいさいひこうき』

    パイロットのスモールさん 「スモールさん」シリーズのスモールさんが飛行機を操縦します。 読み聞かせ目安 低学年 5分 あらすじ スモールさんは、小さい飛行機を持っています。 ある晴れた日、格納庫から飛行機を出し、整備士さんと一緒に点検し、ガソリンを入れて離陸の準備をしました。 準備が完了すると、いよいよ離陸です。 スモールさんの乗った飛行機は、上昇し600メートルの高さまで到達しました。 右旋回に水平飛行、スモールさんは宙返り飛行だってできますよ! 湖の上、町の上、雲海の上。 美しい景色を眺め、スモールさんは飛んで行きます。 エアポケットもへっちゃらです。 途中でガソリンのパイプが詰まるトラブ…

  • 『ちいさいヨット』

    スモールさんがヨットに乗って。 「スモールさん」シリーズのスモールさんがヨットの船長さんに。 読み聞かせ目安 低学年 5分 あらすじ スモールさんは船長さん。ちいさなヨットを持っています。 あるお天気のいい日。スモールさんは、お弁当と釣り竿を持って、犬のティンカーと一緒にボートに乗り込みました。 岸から離れたところに繋いであるヨットのところに着くと、ボートを杭に繋ぎ、ヨットに乗り換え、帆を揚げ出航です。 魚のよく釣れる入り江に着くと、錨を降ろし、帆を下げて魚を釣ります。 でも・・・なかなか釣れません。 スモールさんは、居眠りをはじめました。 と、突然、大きな魚が掛かって、スモールさんは大喜び!…

  • 『ベンジーのふねのたび』

    気さくで明るいお友達のような絵本 子どもがすっと心を寄せ楽しめる絵本です。 読み聞かせ目安 中学年 10分 あらすじ 犬のベンジーは、リンダとジミーとお父さん、お母さんの4人家族と一緒に暮らしていました。 夏休みには毎年、みんなで旅行に出かけます。 でも・・・この年はベンジーだけお留守番になってしまいました。 家族はベンジーが乗ることのできない船の旅に出ることになったのです。 ベンジーはメアリおばさんに預けられ、港で家族を見送りました。 ベンジーはしょんぼり。 そんな翌朝のこと。 メアリおばさんと港を散歩していたベンジーは、家の人たちが乗っていったのと、そっくりな船をみつけます(もちろん違う船…

  • 『なつのいなかのおとのほん』

    Noisy Bookシリーズの絵本 好奇心旺盛な子犬のマフィンが、夏の田舎で聞いた音、音、音! 読み聞かせ目安 低・中学年 7分 あらすじ 子犬のマフィンの家では、夏になると田舎に出かけます。 家の人たちは、飛行機でいきますが、マフィンは箱に入れられ、汽車と船に乗っていきます。 マフィンにとっては、はじめての田舎への旅です。 真っ暗な箱の中で、マフィンはいろいろな音を聞きました。 かちゃり かちゃり かちゃり かちゃり ばたん ばたん ばたん ばたん かちゃり かちゃり かちゃり かちゃり いったいなんだろう 朝になると、列車はどこかへ止まり、 コケッコッコッオ ちゅんちゅん、ぴちゅぴちゅ め…

  • 『3人のちいさな人魚』

    ちいさな人魚のかわいいお話。 自由に海の中を泳ぎ遊んでいるような気分になれる楽しい絵本です。 読み聞かせ目安 低学年 7分 あらすじ 深い海の底に、コーラ、フローラ、ベラという、3人のちいさな人魚が住んでいました。 3人は、毎日のんびり楽しく暮らしていましたが、歌のお稽古だけは嫌いでした。 なぜなら・・・3人は歌が、とてもへたくそだったからです。 そのひどさといったら、魚たちも逃げていってしまうほど! ある時、3人が大きな声で歌の練習をしていると・・・、なんと通りかかった大きな船のお客さんたちが、人魚たちのこえを非常ベルが鳴りだしたと勘違い‼ みんな救命ボートで逃げ出して、空っぽになった船は岩…

  • 『ヒマラヤのふえ』

    ヒマラヤの昔話 異なるものの見方 読み聞かせ目安 高学年 10分 あらすじ 昔々、ヒマラヤの谷あいにラモルとその妻プリンジャマティーが住んでいました。二人にはほんのわずかの畑があり、一生懸命働いていましたが、そこは岩だらけで、ろくに作物は実らず、二人はつらい暮らしをしていました。 そんなある晩、突然ひとりのおじいさんが現れ、一夜の宿を乞います。二人は貧しいながらも精いっぱいのもてなしをし、翌朝おじいさんは、お礼にとラモルに笛をくれました。 ラモルが笛を吹くと、すばらしい響きが聞こえだし、ラモルが夢中で吹いていると、驚いたことに、岩だらけの土地から緑の草や美しい花々が咲き始めます。あたり一面は美…

  • 『せかいのはてってどこですか?』

    「井の中の蛙」でも・・・ 井戸の中しかしらなかったかえるが外へ出て、いろんなものに出会います。 読み聞かせ目安 中・高学年 10分 あらすじ 井戸の中に住む1匹のかえる。 井戸の中は、なかなか素敵な住まいでした。 きれいな水と、青空やお月様が見える丸い天井。 蝿や虫も飛び込んでくるので、食べ物も十分ありました。 でも・・・、ある時水がなくなって、虫もこなくなってしまいました! かえるは、「せかいのはて」を見にいこうと、井戸の外へ出ていきます。 するとそこには、眩しい陽の光、強い風に吹かる木々、咲き乱れるひなぎくの花。おいしそうな虫もいっぱい飛んでいました。 かえるは世界の果てに来たのだと思いま…

  • 『長ぐつをはいたねこ』

    軽妙洒脱な昔話 気のきいた「おねこさん」が主人のために大活躍! 読み聞かせ目安 中学年 10分 あらすじ 貧しい粉屋の末っ子が、遺産をもらいましたが、もらえたものは雄猫一匹だけ。 でも、この「おねこさん」はただのネコとは大違いで、人語が操れ、がっかりしている粉屋の息子に、長ぐつと袋を用意してくれるよう頼みます。 長ぐつと袋をもらったネコは、長ぐつを履いて歩く練習をしたあと、袋を担いで出かけました。 ネコは、袋に捕らえたウサギやウズラやサカナを入れて、「カラバ伯爵」からの捧げものとして王様に届けます。王様はしだいにこのネコと「カラバ伯爵」が気に入るようになっていきました。 それからネコは、こっそ…

  • 『雨、あめ』

    素敵な雨の1日 飽かずずっと眺めていたい贅沢な絵本です。 読み聞かせ目安 中・高学年 ひとり読み向け あらすじ 庭で姉と弟が遊んでいます。 おや?雨が降ってきました。 2人は家に駆け込み、レインコートを着て、長靴を履いて、傘を差して・・・ さあ!雨のお散歩です。 雨どいからザーザー流れ落ちる雨で遊び、大きな水たまりを飛び越え、家の外へ。 雨粒がキラキラと縦横にかかった蜘蛛の巣。 木陰や物陰では、リスやネズミが雨宿り。 花も雨に打たれてしなだれています。 道行く車にザバーっと水をかけられたり、すってんころりんしてみたり。 排水口にはゴーゴーと水が流れ込んでいきます。 橋の下では、水鳥たちが楽しそ…

  • 『ちいさなヒッポ』

    頼れるお母さん。そして美しい版画。 子どもの母への信頼と、屈託ないかわいらしさいっぱいの美しい絵本です。 読み聞かせ目安 低学年 3分 あらすじ 生まれた時からずっとお母さんのそばにいるカバの子どもヒッポ。お母さんのそばにいさえすれば、怖いものなしのヒッポ。 そんなちいさなヒッポに、言葉を覚える時期が来ました。 「グァオ、ヒッポ!」と、まずおかあさんが ほえてみせます。 「グッ グッ!グァオ!」と、ヒッポが、くりかえします。 「グァオ、こんにちは!」 「グッ グァオ、おんにちは!」 「グァオ、あぶない!」 「グッ グァオ、あぶらい!」 「グァオ、たすけて!」 「グァオ、たっけて!」 「いいかい…

  • 「ロバの旅」

    自分探しの旅 何かを探して旅立つ小さいロバのお話。 読み聞かせ目安 高学年 20分・ひとり読み向け あらすじ 緑の壁に緑の床、緑の屋根。バナナの木。それしかない世界に、小さいロバは住んでいました。 明るい緑の世界で、かあさんロバと暮らすのは、とても楽しいことでしたが、小さいロバは、もっと他の世界のことが知りたくなります。 そうして・・・ 「ぼくは、何をしたいのか、わからない」 「でも、ぼくは、何かしたいんだ。バナナのほかに、何かしりたいんだ。ぼくは、何かをさがしにいこう」 と、かあさんロバの元を離れて、ひとり歩いていきました。 小さいロバは、自分の耳が指した方へ向かって歩くことにしました。 耳…

  • 『ツバメの歌』

    ツバメへの一途な思い ゆったりとした幸福感に満ちた絵本です。 読み聞かせ目安 高学年 15分・ひとり読み向け あらすじ カピストラノという小さな村に住む男の子ジュアンは、教会の裏の小さな学校に通っています。教会の鐘を鳴らす、ジュリアンおじいさんと仲良しで、いつもおじいさんからいろいろな話をしてもらっていました。 教会の庭には、おじいさんが育てた色とりどりの花が咲き、たくさんの鳥が巣を作っていました。 ジュアンは、鳥たちに餌をやってかわいがります。 なかでもツバメが大好きで、巣作りやひなの成長を、楽しく見守りました。 いちばん面白いのは、親ツバメが子ツバメに飛び方を教えるところでした。 やがて夏…

  • 『木はいいなあ』

    すがすがしく心地よい絵本 まるで森林浴をしているかのような気持ちになれる絵本です。 読み聞かせ目安 中学年 4分 あらすじ たくさんの木。 木があるのはいいな。 丘にも、川べりにも、谷底にも生える木。 春夏秋冬さまざまな姿を見せ、いろんな楽しみをくれる木。 みんないつも木の周りで遊んだり、休んだり。 木は家も守ってくれる。 自分の木を植えるといいよ。 毎年少しずつ大きくなっていくよ。 読んでみて・・・ 題名どおり「木はいいなあ」という思いが、いろいろな視点から描かれています。 大きな感情の起伏や、物語の展開はまったくありません。けれども、胸の底からこみあげてきた「木はいいなあ」という思いが、散…

  • 『やかましむらのこどもの日』

    微笑ましいこどもの日のお話 絵本から読み物へ進むのにちょうどよい物語絵本です。 読み聞かせ目安 中学年 15分・ひとり読み向け あらすじ やかまし村には、家が3件。子どもが7人住んでいます。 ある日ラッセが新聞で、〈ストックホルムの こどもの ひ〉というのを知ると、〈やかましむらの こどもの ひ〉を作ろうということになりました。 〈やかましむらの こどもの ひ〉は、子どもたちの中でいちばん小さい、まだ2歳のシャスティーンのための日です。 大きな子どもたちはみんなで、シャスティーンを楽しませようと、いろんなことをやりました。 朝、ベッドにココアと味付けパンを持って行き、シャスティーンのお気に入り…

  • 『はげたかのオーランドー』

    優しくて勇敢なはげたかの楽しいお話 洒落た絵とユーモアあふれるチャーミングな絵本です。 読み聞かせ目安 中学年 7分 あらすじ ある日のこと。メキシコに住むはげたかのオーランドーが、砂漠の上を飛んでいると、男の人が倒れているのを見つけました。 オーランドーは、男の人を助けてあげようと、持ち物をバンダナに包んで飛び立ちます。持ち物の中には、写真が入っていて、何やら文字も書いてありました。 オーランド―は、農家のおじさんに出会いました。 でも、おじさんは字が読めなかったので、オーランド―を警察署へ連れていってくれることになりました。 けれども、字が英語だったので、警察官も読めません。 警察官は、学…

  • 『まよなかのだいどころ』

    真夜中の秘密 子どもの願望を叶えた奇想天外な楽しい絵本です。 読み聞かせ目安 低学年 3分 あらすじ ミッキーが真夜中に寝ていると、外があんまりうるさいので 「うるさいぞ しずかにしろ!」 とどなったら、暗闇に落ちて、裸になって、真夜中の台所に降りてった。 そこでは毎晩パン屋さんたちが、寝ずに朝のケーキを焼いている。 パン屋さんたちは、声をそろえて歌ってる。 「しあげはミルク!しあげはミルク!まぜて、ねって、ならして、やこう!」 練り粉の中に落っこちたミッキーは、混ぜられ練られてオーブンの中へ! ミッキーはオーブンを飛び出して、パンの練り粉で飛行機を作り、夜空へ向かって飛び立った。 パン屋さん…

  • 『おふろばをそらいろにぬりたいな』

    光あふれる想像の遊び ふんわり軽々と想像の遊びの世界へ。 読み聞かせ目安 低・中学年 3分 あらすじ とうさんはいけないっていうけれど、おふろばをそらいろにぬりたいな。 台所はきいろ。 遊び場の壁はまっしろ。 天井はどの部屋もみどりに。 壁にはかめさんをいっぱい描いて、窓をいっぱいはめて。 うちの周りの壁にもおかしな絵を描くの。 種もいっぱい蒔くよ。 大きなまっしろいドアも付けて。 馬と友達みんなと一緒に住むうち。 草木も茂り、広々とした海もある夢のおうち。 読んでみて・・・ 『あなはほるものおっこちるもの』『ぼくはきみできみはぼく』『うちがいっけんあったとさ』などと同じ、ルース・クラウスとモ…

  • 『そらにかえれたおひさま』

    スロバニアの昔話 のどかでほんわか暖かい気分に包まれる楽しい絵本です。 読み聞かせ目安 中学年 10分 あらすじ 灰色の雲が空一面に広がって、おひさまが見えなくなりました。 もう3日間も見えません。 心配になったひよこたちは、おひさまを探しにでかけました。 どんどん歩いていくと、大きなキャベツ畑があって、かたつむりに出会いました。 「かたつむりさん、かたつむりさん、おひさまが どこに すんでいるか おしえてくださいな」 ひよこは聞きましたが、かたつむりは知りませんでした。 次にひよこたちは、垣根の上にいるかささぎに聞きました。 でも、かささぎも知りません。 かささぎは、キャベツ畑の裏に住んでい…

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