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旅の途中 https://blog.goo.ne.jp/niagara-falls437

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。 季節を感じて街道を歩く旅、 酒肴を求めてローカル線の旅、 風を感じて単車の旅、を流離っています。

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2019/06/25

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  • 今日のぎんねこ「冷やしたぬき」

    はてなブログにお引越しの皆さま、こちらをお訪ねください。旅の途中にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。旅の途中余りに蒸し暑いから、きょうは“冷やしたぬき”にした。この店の冷やし蕎麦は、そばつゆより冷やし中華のスープで食べる感じだ。刻んだキャベツがのっているのが珍しいけど、このシャキシャキはなかなかいい。パチリとやっている時に、何か物足りないなぁと思ったのだけれど、箸を割っているときに気が付いた。あっワサビをいただけますか。皿の端に届いたワサビを溶いたら、大掴みでズズッと啜る。美味しい。老舗の青い暖簾が揺れて、夏が来るなぁ。っと梅雨が先ですね。<40年前に街で流れたJ-POP>赤い鳥逃げた/中森明菜1985今日のぎんねこ「冷やしたぬき」

  • 分福茶釜と青竹手打のラーメンと開華のワンカップと 東武佐野線を完乗!

    はてなブログにお引越しの皆さま、こちらをお訪ねください。旅の途中にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。旅の途中浅草から複線(北千住〜北越谷は複々線)で延びてきた伊勢崎線は、館林から三叉の単線に分かれる。今週はネプチューンの槍の右の穂先、1番線の2両編成に乗車して佐野線を旅する。お伽噺「分福茶釜」の舞台茂林寺があるから、駅前ではたぬきが迎えてくれる。母さん狸が団扇を持っているのは、この町が熊谷の向こうを張るほど暑い所だからか。渡瀬川を渡ると、2両編成は一面の田圃地帯を走って行く。JR両毛線を越えるために、ずいぶん無理筋な半円を描いて、佐野駅までは概ね15分。佐野駅はJR線と並んだコンパクトな橋上駅、駅前の噴水におしどりの夫婦が羽を...分福茶釜と青竹手打のラーメンと開華のワンカップと東武佐野線を完乗!

  • 人生のそばから 内藤流手打ちそば あさきや@浦和

    はてなブログにお引越しの皆さま、こちらをお訪ねください。旅の途中にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。旅の途中「信州内藤流手打ちそば」とは云うが、失礼ながらそうした流派に興味はない。ただただ美味いそばが啜れればいいのであって、それにこの店、玄人好みの蕎麦前のお品書きがいい。とある土曜日の繁忙の波が落ち着いた頃あいに伺って、粋に蕎麦屋で一杯やりたいと二人。“出羽桜”は出羽燦々100%のザ・山形と云うべき純米吟醸生酒、ジューシーな香りと柔らかな旨味がある。重厚な陶器に並んで“穴子の煮こごり”、これは美味い。静かに、だけど酒はすすむ。季節を感じて“筍の木の芽和え”、料理も器も凝っているでしょう。それなりに年を重ねてきたから、美味いもの...人生のそばから内藤流手打ちそばあさきや@浦和

  • 躑躅とブラジル料理とチリワインと 東武小泉線を完乗!

    東武鉄道の大動脈である伊勢崎線は、館林からはいよいよローカル色が色濃くなる。複線の鉄路は牧畜のフォークのように3方向に単線が分岐していくのだが、そのうちの1本の小泉線は、切欠きの4番ホームから短い2両編成が始発する。実は館林という町のことはよく知らない。今回は少し歩いてみようと思う。館林駅の駅舎は昭和12年築の洋館風、丸みを帯びた窓、白壁に青い屋根がなかなか洒落ている。館林は1950年、徳川四天王の榊原康政が入城して立藩した館林城の城下町。城跡には市役所、文化会館、図書館のほか向井千秋さんの記念館が建っている。堀の役割を果たしたであろう鶴生田川には「こいのぼりの里まつり」の数千匹の鯉のぼりが泳いでいる。城沼に臨むつつじが岡公園では、100余品種、約1万株のツツジが咲き誇る「つつじまつり」が開催中、残念なが...躑躅とブラジル料理とチリワインと東武小泉線を完乗!

  • 風を感じて! 芝桜とZと三峯神社とFEEL ALRIGHT

    延長6,625m、雁坂トンネルを抜けて、Zは関東平野から甲府盆地に抜けた。この辺りは笛吹川の最上流部に辺り、甲武信岳から吹き下ろす風はまだ十分に冷たい。広瀬ダム周辺の山桜は満開で、ひらひら舞ってくるピンクの花びらがシールドに張り付く。快晴のGWは、彩甲斐街道(R140)をふたりで駆けている。東京から秩父方面へはR299がお勧め、山藤を眺めながら高麗川沿いのワインディングがご機嫌だ。秩父市街に降りる手前で、思い出したように左にウインカーを出す。この季節、このルートを走るなら、春色重なる芝桜の花じゅうたんを見ておきたい。秩父のシンボル武甲山の麓、羊山公園には10品種40万株の芝桜が見ごろを迎えている。ルージュで描いたかのように、パープル、レッド、ピンク、ホワイトのグラデーションが美しい。甘い香りの春風にくすぐ...風を感じて!芝桜とZと三峯神社とFEELALRIGHT

  • 桜と残雪とキハの風景@城端線

    里山に雪が残っている。田圃の中にぽつんぽつんと散居集落、桜の老木、絵になる風景だ。遮断機のない踏切が鳴り出す。レールの継ぎ目を鳴らして、タラコ色の気動車が駆け抜けていった。週末の大阪出張を仕上げて、乗車券を変更して富山を旅したのは、桜が満開の季節だ。砺波平野を南下する城端線は、新高岡を過ぎるとほどなく農村風景の中に溶け込んでいく。青々とした畑は植えたばかりの大麦だと、地元の親父さんが教えてくれた。城端は越中の小京都とも言われ今もレトロな町並みが残っている。真宗大谷派の別院、絢爛豪華な曳山、水車の風景を訪ねて漫ろ歩く。復路は地酒のワンカップでも買って、ゆったりと車窓を眺めて帰ろう。<40年前に街で流れたJ-POP>今だから/松任谷由実・小田和正・財津和夫1985桜と残雪とキハの風景@城端線

  • 桜と菜の花とキハの風景@いすみ鉄道

    いすみ鉄道で運行されている気動車「キハ52」の引退が発表されました。先に引退した「キハ28」と組んだ国鉄色の編成が、夷隅川水系の谷間を走る姿は絵になりましたね。五井から大原まで、房総横断の旅をしたのは3年前、上総中野から「急行」に乗車して外房へ降ります。2つ目の駅は確か総元(ふさもと)、キハの足元は黄色い菜の花の絨毯に埋まり、左右からは淡いピンクの花びらを満開にソメイヨシノが枝を寄て、絵になる風景ですね。一声の汽笛を里山に響かせて、キハ28+キハ52がゆっくりと走り出します。こんな麗らかな鉄道のある風景を探して、ワンカップと文庫本を忍ばせ旅に出たいですね。<40年前に街で流れたJ-POP>決心/岩崎宏美1985桜と菜の花とキハの風景@いすみ鉄道

  • 真澄と花垣と 今宵はお気に入りの酒に酔う@浦しま

    その居酒屋の今月のお奨めは“真澄”と“花垣”、偶然にもボクが好きな銘柄1,2なのです。実家が酒販店を営んでいて「真澄」の看板を揚げていたことは過去にも書いたかもしれない。“奥伝寒造り”は豊潤な純米酒、ほんとはぬる燗が旨いかも知れないけれど、冷酒でいただく。アテに択んだ“胡麻かんぱち”は、たぶん福岡の名物料理、信州と九州の意外な邂逅。脂がのったかんぱちに、甘味が効いた胡麻醤油を絡めて美味しい。これっ日本酒に合うよね。スタートはいつもの通り生ビール、ここのは黒ラベル、「丸くなるな、☆星になれ。」ってね。それから“ポテサラ”、いぶりがっこが入っていて、食感が楽しい。必ず注文する一品だ。さて、日本酒に代えたら、アテは「今日のおすすめ」から何品か択ぶ。ジーマーミとうふ?で沖縄風の“揚げ出し豆腐”が青のりを絡めて美味...真澄と花垣と今宵はお気に入りの酒に酔う@浦しま

  • 飛鳥山の桜とスカイツリーと七賢と 都電荒川線を完乗!

    4月最初の週末、荒川自然公園の桜並木が満開でしたね。えんじ色のモダンレトロな7700形がモーターを唸らせて荒川二丁目停留場に飛び込んでくる。今回は文字通り「東京さくらトラム」となった荒川線に乗って呑む。大隈記念講堂は一大学の施設を超えて、この街の風景になくてはならないピースだ。大隈通りの商店や食堂には、決まって「祝・卒業」やら「入学おめでとう」の短冊が貼られている。この通りが新目白通りにぶつかった交差点、中央分離帯に早稲田停留場がある。西へと延びる軌道に並行する神田川でも「早稲田さくらまつり」が賑やかだ。明治から昭和初期の東京市電をモチーフにした9000形が思案橋に向けて走り出す。前面の3枚窓、丸い一つ目の前照灯、戸袋の丸窓、黄色に塗って走らせたら楽しいだろう。高戸橋で明治通りにぶつかると軌道は北へ転じる...飛鳥山の桜とスカイツリーと七賢と都電荒川線を完乗!

  • Biz-Lunch 登龍@北品川「麻婆丼」

    初夏の日差しでしたね。Yシャツ1枚で歩ける清々しさですから、久しぶりに北品川へ。大盛りの聖地で択んだ“麻婆丼”は、丼とは言いながら大皿で提供される。丼飯をひっくり返したような大盛り飯、それが隠れるくらいに惜しげもなくかけられた麻婆、食欲を唆る。結構な赤だけど、さほど唐辛子が効いている訳ではない。山椒でもない。昭和な家庭の麻婆だね。ふんだんに投入された豆腐と合い挽きが嬉しい。レンゲを操るのが忙しくなる。美味しい。お昼時の旧東海道品川宿に、サラリーマンの列を見かけたら、それが「登龍」なのだ。<40年前に街で流れたJ-POP>SummerBeach/岡田有希子1985Biz-Lunch登龍@北品川「麻婆丼」

  • 風を感じて! DestroyerとGodzillaとOmens Of Love

    暖かい、いや暑いくらいの週末でしたね。そろそろ呑み人のZも始動。呑まない旅も始まります。見返したら、昨年の「単車でGO!」の記事は3本、暑かったからだろうか。今年はもっともっと彼女と連れ立って旅をしたい。そろそろお泊まりに誘ってもいいだろうか。横須賀インターチェンジの出口で左にウインカーを瞬く、本町山中道路を下ると横須賀港が蒼く煌めく。あれは「もがみ」か「くまの」か、特徴的なUNICORNを突き出してFFM護衛艦が錨を降ろしている。それにしても護衛艦と云う艦船は、一切の無駄を削ぎ落として、究極の機能美だと思う。そのままR16を南下して観音崎をめざす。やはり最初の旅は海が見たくなった。信州育ちの呑み人は、海に憧れというかコンプレックスというか、独特な感情を持っている。上手く言い表せないけれどね。観音埼灯台に...風を感じて!DestroyerとGodzillaとOmensOfLove

  • 津々浦々酒場探訪 大衆酒場BEETLE@浦和

    択んだのは佐久の酒“千曲錦”、ふくよかでコクがあるやや甘の濃醇な酒は寒仕込純米酒。15銘柄ほど並ぶ地酒のラインナップから、どうしても信州の銘柄が気になってしまう。どれも550円だから、かなりコストパフォーマンスがいいでしょ。アテは“青唐と納豆のオムレツ”、青唐辛子がピリリと効いてこれは日本酒に合うよね。このブランドは蒲田や五反田といった激戦地で揉まれているから、けっこう洗練された大衆酒場と云える。大衆酒場の実力は“ハムカツ”や“ポテトサラダ”に出るよね。厚切りの“ハムカツ”は見事なほどに薄ぅくカラッと揚げた衣を纏って、和辛子とソースで美味しい。昭和な少年時代を過ごしたボクとしては、この厚さは贈答用のハムを想起させて贅沢感がある。“ポテサラ”はそこそこの出来だけど、散歩の仔犬の落し物のような焼き明太子を乗せ...津々浦々酒場探訪大衆酒場BEETLE@浦和

  • 銀杏並木と咲き遅れた河津桜と庭のうぐいすと 東急新横浜線を完乗!

    厳ついフェイスで疾走して来るのは相模鉄道の20000系。田園調布あたりをこのヨコハマネイビーブルーが闊歩しているのは、東急・相鉄双方の新横浜線を介して東横線と相鉄本線・いずみの線が相互直通運転をしているからなのだ。2度目の東急線の呑み潰しの旅、締めくくりは新横浜線、というかこの路線の存在を忘れていた。1番ホームに進入してきた急行湘南台行き、この紅いシャープなラインは東急5050系、日吉から新綱島を経て新横浜までは5.8km、仕上げの短い旅が始まります。ところで日吉は言わずと知れた慶應義塾の街、銀杏並木越しの駅ビルはまるでキャンパスの一部の様です。日吉駅で東横線と分岐した新横浜線は、35‰の急勾配で地下に潜ると、ほぼ東横線の真下を南進して、紅いラインの5050系は最高時速100kmで地下空間を駆け抜け、あっ...銀杏並木と咲き遅れた河津桜と庭のうぐいすと東急新横浜線を完乗!

  • Biz-Lunch いしかわ百万石物語@銀座2丁目「能登牛ステーキ丼」

    10年前の記事の再掲です。「いしかわ百万石物語・江戸本店」は閉店しましたね。「八重洲いしかわテラス」に移転オープンしています。“能登牛ステーキ丼”は、輪島塗の器に能登牛と半熟玉子、金箔入りのタレでいただく。オープンから日も浅く、おもてなしは発展途上の感はあるけど、能登牛の味には満足だ。北陸新幹線開業を控え、大いに盛り上がっているだろう金沢。でも当面行けそうもないので銀座2丁目の「いしかわ百万石物語*江戸本店」へ。銀座界隈のアンテナショップ5軒(6県)目だ。2階は外堀通りを眺めるカフェと輪島塗が並ぶ伝統工芸品の展示販売のフロアだ。1階には農産品、水産品が並ぶ中、目を引いた金沢カレーのレトルト。お馴染みゴーゴーカレーなど結構なレパートリーがあってパッケージを眺めるのも楽しい。地下1階は地酒と銘菓のコーナーと僅...Biz-Lunchいしかわ百万石物語@銀座2丁目「能登牛ステーキ丼」

  • 呑み鉄日記 赤電に揺られて浜松がんこ祭り@遠州鉄道

    10年前記事の再掲です。旧二俣線の旅の途中で遠州鉄道に乗りました。旧国鉄線完乗+酒呑みのゲームだったはずなのに、私鉄線に手を伸ばす経緯になった旅。偶然にも「浜松がんこ祭り」に出会いました。「呑み鉄」と云う大人のゲームに私鉄線の乗り潰しは課していない。でも、せっかく遠くまで来たので、西鹿島駅から新浜松まで通称「赤電」で南下しよう。営業キロわずか18kmの鉄道だけど、毎時00、12、24、36、48分発の高密度運転をしてる。西鹿島では閑散とた車内も、交換駅の浜北あたりで席は埋まり、やがて満員になった。これが政令指定都市・浜松の実力か。さらに馬曳駅からは高架線に上ってしまって感心しきり。満員の赤電は約30分で高架駅の新浜松に到着。浜松は洗練された都会の風景だった。折しも駅前では、よさこい系の「浜松がんこ祭り」が...呑み鉄日記赤電に揺られて浜松がんこ祭り@遠州鉄道

  • 呑み鉄日記 雲霧城と舞茸弁当と花の舞@天浜線

    10年前記事の再掲です。青春18きっぷの発売とともに飛び出した東海道、カンビザクラ満開の掛川から旧二俣線を行きます。“花の舞”の菰樽も桜満開でした。全線68kmを単行ディーゼルカーが2時間かけて走る、何とものんびりした列車の旅。マルーンとクリームのレトロ調車両はきっと観光用、車内放送では沿線の観光案内が流れる。天竜浜名湖鉄道(旧二俣線)は、東海道本線を、浜名湖北岸を迂回して結んでいる。太平洋戦時中、その使命通り、何日間か特急列車と軍用列車が二俣線を走ったそうだ。関ケ原前夜、山内一豊が家康に差し出した掛川城、すでに桜が見頃を迎えている。掛川駅から城へと続く大通りの両側には彫刻が立ち、街ゆく人の目を楽しませてくれる。天竜浜名湖鉄道の本社が置かれる天竜二俣駅は、駅舎やプラットホームが有形文化財だ。SL時代の転車...呑み鉄日記雲霧城と舞茸弁当と花の舞@天浜線

  • 津々浦々酒場探訪 サカナのハチベエ@名古屋 柳橋

    出張2日目の夜はひとり、まぁこれは予定通りで前回気になっていた店を訪ねてみる。和の趣を感じさせる明るい店内、今宵の客層はかなり若い。ご同輩を探すのは難しい。先ずはお約束の生ビールを呷って、“混ぜてたべるあったか明太ポテトサラダ”ってアテを択ぶ。ボウルにどぉんと拳大の蒸したてのポテト、明太子やら野菜やらを従えて登場。目の前でお兄さん、木製のサラダサーバーでポテトを潰してかき混ぜて仕上げてくれる。ほくほくで美味しそう。でもこの量を食べたらほかの料理を楽しめない。時は10分ほど遡る。賑わう店内で唯一空いていた隣席に若い女性が座った。キラキラした横顔は待ち合わせではなさそう。スタッフと気さくにコミュニケーションする快活なひとだ。彼女に明太ポテサラを勧めてみる。怪しいだろうか。「注文しようと思ってたんです」と微笑む...津々浦々酒場探訪サカナのハチベエ@名古屋柳橋

  • Biz-Lunch あんかけ亭@名古屋「海老タルタル」

    名古屋に降り立たら、冷たい雨の中、太閤通口から新幹線高架沿いを歩く。半年ぶりの名古屋、やっぱり“あんかけパスタ”が食べたくて11:16着の便に乗ってきた。赤い看板の人気店もこの時間なら待たずに座れるからね。海老フライが三尾屹立して“海老タルタル”が登場。ぷりぷり大正海老、淡路産あま玉ねぎ、コーン、ハム、ピーマンのソテーにタルタルが添えられている。にんにくペーストが入ったトマトソースが旨い。玉ねぎの甘味も効いているね。半ばパスタを平らげたら、トマトソースにタルタルが絡んでまた違ったテイストで楽しい。ところで、客層は若いのかなぁと思ったのでけど案外ご同輩が多い。カロリー過多ではないかなぁ。ビニール傘を開いたら、トマトソースの余韻を引き摺ってオフィスへ向かう。ミーティグは14:00からだ。あれだけ気を付けたのに...Biz-Lunchあんかけ亭@名古屋「海老タルタル」

  • 玉電とSNOOPYと真っ昼間の餃子×ビールと 東急田園都市線を完乗!

    副都心渋谷と中央林間を結ぶ田園都市線は、東横線と並んで東急の本線格といえる。R246の地下から抜け出すと、大井町線を従えて堂々の複々線が二子橋梁で多摩川を渡っていく。今回は田園都市線に乗って、西へと小さな旅をしている。副都心線の開通で渋谷の地下は賑やかになったと思う。渋谷スクランブルスクエア前にポッカリと開いた地下空間への入口、ゲートの路線案内がカラフルだ。B3階の1番線に降りると見慣れぬ黄色い電車が止まっている。乗務員交代するこの駅の停車時間は長い。「南町田グランベリーパーク号」と云うらしい。この後寄ってみよう。スヌーピーと仲間たちが電車に乗っている様子が描かれており、心弾むワクワク感を演出していると云う。新鋭2020系は堂々の10連、準急の中央林間行きが溝の口駅にはいってきた。先にも触れた通り、多摩川...玉電とSNOOPYと真っ昼間の餃子×ビールと東急田園都市線を完乗!

  • 駅そば日記 しぶしば@二子玉川「あなご一本天そば」

    迫力の一本を丼に渡して“あなご一本天そば”が登場。得てして写真ほどではなくてガッカリする食べ物があるけど、これはまぁ凄いね。悴んだ掌を温めるように丼を包んで、まずは汁をひと口、やや甘めかな、美味しい。あなごの頭のあたりをがぶり。カリカリっとして江戸前?、味があるね。蕎麦の風味を感じながら、大掴みした麺をズズッと啜り上げて美味い。汁に浸かった腹のあたりがしっとりと甘い、この味変の具合も楽しいね。二子玉川の「しぶそば」入店待ちの列ができるほどの賑わい。客層もずいぶん若いですね。少し単価が高めの設定だけど、味も良いし目をひく季節メニューもあって、なかなかいい感じなのだ。ご馳走様でした。さて出汁の香りを感じながら、渋谷へ出る急行に乗りましょうか。<40年前に街で流れたJ-POP>愛人/テレサ・テン1985駅そば日記しぶしば@二子玉川「あなご一本天そば」

  • ディーゼルカーとカップ酒 飛騨乃やんちゃ酒@高山本線

    飛騨古川に1829Dが入線して来た。谷間の町に夕日はまもなく沈む。アニメ「君の名は」の舞台になったこの町には、白壁黒腰の土蔵が続く町並に二軒の酒蔵が並んでいる。一方の蒲酒造場で“飛騨乃やんちゃ酒”を仕込んできた。これっ地元で愛される定番の旨酒だね。ディーゼルカーが動き始めたら、日本海へと駆け下る宮川を眺めながらワンカップを開けよう。辛口の酒の舐めているうちに終点の猪谷駅に到着する。陽はとっぷりと暮れている。ここはJR東海とJR西日本の境界駅、国鉄時代からの気動車に乗り換えとなる。やんちゃ酒の余韻を引きずって、高山本線の終点富山をめざすのだ。遠くで汽笛を聞きながら/アリスディーゼルカーとカップ酒飛騨乃やんちゃ酒@高山本線

  • ブレーメンの音楽隊と紅梅と春純米と 東急東横線を完乗!

    季節が逆戻りした冬の澄んだ青空、渋谷の摩天楼を背景に元町中華街行きの8両編成が疾走してくる。2度目の東急線の呑み潰しも終わりが見えてきた。今日は基幹路線である東横線を旅する。ただでさえ谷底の街である渋谷、副都心線の開通で渋谷駅は地下5階まで潜ってしまった。彩り豊かなスクランブルスクエア前のゲートをくぐってエスカレーターを降りると、明治通りの直下に2面4線が姿を現すのだ。35‰の急勾配を駆け上って5050系が地上に姿を現すと代官山、後に見えるのは清掃工場の煙突。代官山を通過するとすぐに渋谷トンネルを潜る。、複線の間に千代田線が姿を見せると中目黒、ホームの下に目黒川が流れている。1か月も経たないうちに桜が満開になるでしょう。祐天寺に途中下車して、地名が由来する明顕山祐天寺を訪ねる。寺の歴史は案外浅くて、建立は...ブレーメンの音楽隊と紅梅と春純米と東急東横線を完乗!

  • 紅梅と招き猫と赤鬼と 東急世田谷線を完乗!

    静かな住宅街をメタリックに輝くモーニングブルーの車両が、モーターの唸りをあげて走っていく。ところで2月22日は「猫の日」らしい。それを知ってか知らずか呑み人は、招き猫が描かれた「世田谷散策きっぷ」を握りしめ、世田谷線の旅をしている。下町風情が色濃い下高井戸、駅に隣接した京王線の踏切が絶えずカンカンと鳴っている。八王子方面への1番線を降りると正面に、小さな世田谷線の乗場が見えてくる。下高井戸駅を「幸福の招き猫電車」が飛び出してきた。10編成ある300系電車で、この車両に乗り合わせるのは、ある意味幸福なのかも知れない。小さな子どもが「あっ猫の電車!」と指をさして、お母さんを見上げる姿が微笑ましい。赤堤通り辺りからの下り勾配をバーントオレンジが下ってくる。降車客の波に押し出されて山下駅に下車、なるほどここは小田...紅梅と招き猫と赤鬼と東急世田谷線を完乗!

  • Biz-Lunch 酒場ずぼら@東池袋「豚キムチ」

    古いモルタル壁のバラック酒場が残る美久仁小路の入口に「酒場ずぼら」がある。この横丁の雰囲気も、この店の名前も、呑み人にはどストライク。でも、6〜7人が肩寄せ合うように呑む狭いL字のカウンターに、初めての訪問はランチなのだ。刺身や焼魚、チキンカツ、鶏唐は、日が暮れてからアテで頼めば良いから、ちょっと変わり種を択ぶ。目の前で豚肉を炒めるフライパン、いい頃合いでパックから一掴みの橙色が投入されるとパッと酸っぱい匂いが広がった。ほどなく“豚キムチ”の皿がカウンターを越えてきた。キムチの旨味と辛味が豚肉によぉく絡んで、温かいごはんにのせて美味しい。二つの小鉢に、とうふ、ワカメ、シジミから択べる味噌汁が嬉しいね。今度は、直ぐ後のサッシがカタカタ鳴るような寒い夜、焼酎のお湯割でも呑みに来ましょうか。ご馳走さまでした。<...Biz-Lunch酒場ずぼら@東池袋「豚キムチ」

  • ローカル線とカップ酒 寿萬亀@外房線

    フロントの青色と黄色の水玉模様は房総の海の波しぶきをイメージしてあくまでも爽やかだ。勝浦から乗った三番手の3239Mはおあつらえ向きにボックスシートが空いていた。辺りに乗客も居ないので海を眺めながら暫しのワンカップタイム、芳醇な安房の酒“寿萬亀”を開ける。カップの底を啜ったころに安房天津に停車、午後の静かな無人駅だ。やがて来るはずのワンボックスの路線バスで、安房の山を深く清澄寺を訪ねてみたいと思う。フリーきっぷとワンカップを片手に、ローカル線の旅は勝手で気ままだ。旅人よ/さだまさしローカル線とカップ酒寿萬亀@外房線

  • うしでんしゃと鮭ハラス焼きと会津中将と 東急こどもの国線を完乗!

    夕暮れの長津田駅、7番ホームに「うしでんしゃ」が入ってきた。牛歩よろしくゆっくりと。この町で一杯やる前に、この短い支線を乗り潰しておきたい。青空の下、みどりの牧場で牛さんたちが草を食んでいる。車両の床には足跡まで付いていて、なんとも長閑な雰囲気を醸し出している。さて乗客はというと、さすがにこの時間は親子連れの姿はなく、家路を急ぐサラリーマンと、重い部活のバックを背負った中高生が多いね。戦時中、旧陸軍田奈弾薬庫への引込線として敷設された鉄路は、こどもの国へのアクセス線に転身した。日没後、淡い暖色に浮かび上がる駅舎は、童話の中に出てくる建物の様に見える。長津田駅の北口にはロータリーが整備され、その再開発に外れて孤高の居酒屋がある。ちょっと気になるね。「みちのく」だって、どんな肴を出してくれるのだろう。地酒の品...うしでんしゃと鮭ハラス焼きと会津中将と東急こどもの国線を完乗!

  • 戸越GINZAと御嶽神社と春の霞と 東急池上線を完乗!

    JR線を見下ろす4階に部分に池上線の五反田駅がある。山手線の内側への延伸を狙った構造ではあるが、計画はついぞ実現しなかった。高架下を目黒川が流れて、桜の頃はさぞかしキレイだろうなと思う。目黒川を跨いだ1000系の3両編成は、加速をする間もなく大崎広小路駅、その次が戸越銀座駅だ。1.3kmに400の商店が軒を連ねる戸越銀座商店街、その中ほどで踏切を鳴らして短い電車が絵になる。大井町線とクロスする旗の台駅、多摩産の木材でリニューアルしたホームは温もりに溢れている。木造のホーム上屋、上屋と一体化した白いペンキ塗りの木製ベンチ、一方で昔ながらの旧い駅が多いのも池上線の風景だ。西島三重子の曲の情景が目に浮かぶ。そんな洗足池駅に現代っ子の7000系が入ってきた。洗足池に流れこむ川はない。大小の湧水を集めて周囲1.2k...戸越GINZAと御嶽神社と春の霞と東急池上線を完乗!

  • 一酒一肴 想天坊×ズワイガニと菜花ポン酢

    行きつけとは云わないまでも、時折寄せていただく居心地の良い居酒屋。ちょっと気になったひと皿が“ズワイガニと菜花ポン酢”、冬と春が出会う肴だね。ズワイガニの甘みと菜の花のほろ苦さが一緒になって、そしてポン酢のジュレがいいね。今月の地酒のラインナップを指で辿って日本海側の酒を探す。ズワイガニが獲れるところのね。新潟県の河忠酒造の酒があった。30分も走れば出雲崎漁港がある辺りの蔵だ。“想天坊”の純米しぼりたて生原酒は冬の酒、爽快な香りで芳醇な旨味のある酒ですね。冬の芳醇な酒を酌みながら、冬の味覚ズワイガニを抓む。っで菜の花の苦みに春を想う。心地よい宵だ。<40年前に街で流れたJ-POP>もっと接近しましょ/石川秀美1985一酒一肴想天坊×ズワイガニと菜花ポン酢

  • 目黒不動尊と花椒の香りと信州亀齢と 東急目黒線を完乗!

    多摩川を渡った急行が、キーンキーンと車輪とレールを擦らせて、急カーブに弧を描いてくる。かつて目蒲線として親しまれた路線は、東京メトロとの直通運転と東横線複々線化事業により目黒線と多摩川線に分断された。この休日は田園調布から目黒まで、城南の小さな旅をしてみたい。都内有数の高級住宅街の田園調布が旅のスタート地点。洋館風の旧駅舎は、複々線化事業により駅は地下化された後、2000年に復元されている。田園調布駅を発った目黒線は、地上に飛び出すや大きな左カーブで東横線から離れて行く。グリーンのラインを帯びた車両は東京メトロの9000系、行先表示版には赤羽岩淵の文字。地下鉄と相互乗り入れする目黒線は行先が、赤羽(南北線)、浦和(埼玉高速鉄道)、高島平(三田線)と多彩だ。隣の4番ホーム(東横線)の、池袋(新都心線)、川越...目黒不動尊と花椒の香りと信州亀齢と東急目黒線を完乗!

  • 一酒一肴 三井の寿×博多明太子の天ぷら

    行きつけとは云わないまでも、時折寄せていただく居心地の良い居酒屋。今月の地酒のラインナップは西高東低、とりわけ福岡の酒が3銘柄ある。それでは今宵、止まり木に居ながらにして九州へ旅しよう。“三井の寿”と“庭のうぐいす”は筑紫平野の酒、この蔵は8年前に訪ねたことがある。西鉄では春先の週末2日間「くらの細道きっぷ」という企画きっぷを発売する。甘木線乗り放題きっぷでローカル線に揺られ、沿線4つの酒蔵巡りを楽しむ催しで、春の田園風景を味わいながら、オリジナルのおちょこを持って飲みくらべて巡るのだ。九州出張中にポスターを目にして、帰京を延ばし、春の筑紫平野を乗って呑んで歩いた思い出がある。山田錦を醸した“三井の寿純米吟醸大辛口”は香りは穏やかでキレが冴える超辛口、やはり魚料理が合う?っで、ぴったりなアテは“博多明太子...一酒一肴三井の寿×博多明太子の天ぷら

  • Biz-Lunch 近畿大学水産研究所@銀座6丁目「近大卒の魚たち」

    10年前の記事の再掲です。曲は50年前ってことになりますね。"世界がそうくるなら、近大は完全養殖でいく"ずいぶん勇ましいコピーが踊っているね。「近畿大学水産研究所」ってずいぶんお堅い名称だけど、銀座6丁目にあるレストランだ。最近何度かニュース番組で取り上げられた養殖のクロマグロが気になる。"近大マグロとわかしらすの紀州丼"は赤身と中トロが半分半分、脂がのって美味しい。脇役のしらすもレモンを絞ってこれまた旨い。小鉢にこれまた養殖のブリ大根が付く。養殖モノだって侮れない。ちょっと高くつくけど、話題づくりに試して損のないランチだ。<40年前に街で流れたJ-POP>我が良き友/よかまやつひろし1975年Biz-Lunch近畿大学水産研究所@銀座6丁目「近大卒の魚たち」

  • ディーゼルカーとカップ酒 ふなぐち菊水@米坂線

    ふたつ目の越後下関を過ぎると、列車は朝日山地を縫うような荒川の渓谷に分け入る。緑深い山、切り込む谷、赤い鉄橋とスノーシェッド、県境の赤芝峡は「日本の赤壁」と呼ばれる紅葉の名所だ。紅葉にはまだ早いので、せめて“ふなぐち菊水”は赤いラベルの熟成吟醸生原酒を仕込んでおいた。もともと日本酒を好んで飲むことはなかった。それでも呑み鉄の旅をするようになって、もっとも沿線の風景に溶け込むのは地酒だと気がついた。気動車の揺れに身をまかせて、カポッとやる度に、酒には個性があることを知ったのだ。小国駅で下り列車と交換する。米坂線で県境を越える列車は日に6往復に過ぎない。分水嶺の宇津トンネルを潜ると、列車は置賜盆地へと駆け降りていく。終着駅に着いたら、米沢牛と芋煮をアテに一杯やりたい。さらば恋人/山本潤子ディーゼルカーとカップ酒ふなぐち菊水@米坂線

  • 中央フリーウェイ 右に見える競馬場 ♪ 京王競馬場線を完乗!

    住宅街の中から飛び出て来たかのように、8000系の8連が最徐行で競馬場通りの踏切を通過する。平日は2両編成が1番線から発着するのに対し、休日は堂々8両編成が2番線から発着する。京王線の特急が臨時停車する東京競馬開催日、東府中駅の駅員さんは忙しなく立ち回る1日になる。特急が吐き出す多くの乗客を、同じホームの反対側で府中競馬正門前行きが受け止める。今日の旅は0.9km、ここ最近にも増して極端に短い旅になる。2番線をゆっくりと滑り出した8000系8連は、旧甲州街道を挟んで浅いV字で京王線と離れていく。そしてすぐさま9000系8連とすれ違う、こんな短い路線ながら堂々たる複線なのだ。席が温まる間もなく進行方向右側のドアが開く。ここまで2分、ファンは一斉に進行方向の出口へと歩き出す。ご夫婦に女性グループ、子ども連れも...中央フリーウェイ右に見える競馬場♪京王競馬場線を完乗!

  • 等々力渓谷と九品仏とジムハイボールと 東急大井町線を完乗!

    轟音を立てて大井町行きの9000系5両編成が多摩川橋梁を渡ってくる。大井町線は二子玉川〜大井町を結ぶ路線だけれど、田園都市線の複々線化で溝の口まで足を延ばした格好だ。車両フロントのラインは、路線カラーのオレンジからイエローにグラデーションしている。人気の街二子玉は、駅の東側にもショッピングセンターが開業して発展著しい。沿線住民は渋谷まで出なくても、ショッピング、食事、レジャーも高いクオリティで楽しめそうだ。それでは早速3番ホームに上って、この週末は大井町線に乗って呑む。まずは二つ目の等々力駅で途中下車、ホームに上がるのに踏切を渡るという、昔ながらの私鉄の駅。谷沢川が武蔵野台地を深く削って多摩川に流れ落ちる。その等々力渓谷を観ようと途中下車したけれど、現在は立ち入り禁止なんだね。仕方なしに「超」が付く高級住...等々力渓谷と九品仏とジムハイボールと東急大井町線を完乗!

  • Biz-Lunch 口福食彩雲南過橋米線@東池袋「麻婆豆腐あんかけ炒飯」

    東池袋に雲南料理の店がある。四川料理系と少数民族の料理からなるらしい。10年ほど前に視察で昆明を訪問しているのだけど、何を食べたかとんと覚えていない。残念ではある。本格的な雲南料理は夜訪ねないと分からないかもしれないが、とりあえずはランチをご紹介したい。最初の訪問では“麻婆豆腐あんかけ炒飯”を択ぶ。とろみがついた麻婆豆腐はさすがに辛め、雲南は唐辛子と思っていたけれど山椒も効いているね。炒飯はパラパラに仕上がって、味付けは薄め、麻婆をかけるから丁度いいのかも知れない。ひと口目は炒飯だけ、二口目は辛々の麻婆をたっぷり絡め、あとはバランスを微妙に変えて美味しい楽しい。二日と空けない再訪で今度は“担々麺”を。たっぷりひき肉が入った坦々スープ、赤いものがチラホラ見える。唐辛子だね。空芯菜とたっぷりの白髪ネギが嬉しい...Biz-Lunch口福食彩雲南過橋米線@東池袋「麻婆豆腐あんかけ炒飯」

  • 桜みくじと昭和な暮らしとおつかれちゃん鳥万と 東急多摩川線を完乗!

    多摩川駅の地下ホームから這い出てきたのは「いけたまハッピートレイン」の3両編成。池上線のラインカラー「ピンク」と、多摩川線の「えんじ」を大小さまざまな水玉模様で表現して、「見るだけでワクワクしハッピーになってほしい」という願いをこめてのデザインだそうだ。振り返ると小高い丘があって、木花咲耶姫命をお祀りする多摩川浅間神社が鎮座する。初詣の時季を経て「桜みくじ」を結ぶくるまが、それこそ満開の桜のように華やかになっている。この神社は多摩川を見下ろし、丹沢の山々から富士山まで見渡すことができる。最近では映画「シン・ゴジラ」で、ゴジラの首都侵略を阻止する多摩川絶対防衛ラインを守る「タバ作戦」の自衛隊前衛指揮所が置かれたという。ある意味ここはゴジラの聖地でもある。東急多摩川線の短い旅は多摩川駅の地下ホームから始まる。...桜みくじと昭和な暮らしとおつかれちゃん鳥万と東急多摩川線を完乗!

  • 駅そば日記 高幡そば@明大前「鶏天田舎そば」

    やや黒ずんで太めの田舎そば、惜しげもなく揚げ玉をかけて、ゴロッと大きめの鶏肉が見え隠れ、刻みネギ、刻み海苔、三つ葉をたっぷり散らす。鶏天をふたつのせたら“鶏天田舎そば”が着丼する。温かい丼を両つの掌で包んで出汁を口に含んでみる。コクがあって旨い。箸を割って太めの麺を大掴みしてズズッと啜ったら、もう止まらない。カラッと揚がった鶏天を齧る、サクサクとして美味しい。もう一つは出汁を吸わせて味変を待とう。京王もたった2店舗だけど、改札内に立ち喰いそば店「高幡そば」を運営している。一つはその名の通り高幡不動駅に、もう一つがここ明大前駅に在る。“鶏天田舎そば”が美味しくボリューミーでお勧めですが、“鳥中華”っていうのが代表的メニューみたい。麺は中華麺、スープはそばつゆベースのラーメンは、しばしば新聞や雑誌にも取り上げ...駅そば日記高幡そば@明大前「鶏天田舎そば」

  • 大人のたしなみ スタンドモルト@宝塚

    ガラッとサッシの引戸を開けると、お姐さん一瞬だけど怪訝な顔をしたような。宝塚ソリオの地階、決して賑やかな一角ではないから、一見さんは珍しいのだろう。赤いちょうちんに誘われた立ち呑みは、手作りの塩麹・醤油麹を使ったアテがウリなのだそうだ。まずは“プレモル生”をサーバーから注いで貰いつつ、セルフシステムのアテは、冷蔵庫から“いちじく生ハムクリームチーズ”を取り出す。案外充実している日本酒のラインナップ、当然に西日本の酒で攻めないといけない。三輪山の麓、大神神社(おおみわじんじゃ)門前の“みむろ杉”がグラスから升に溢れる。お姉さんの名前だろうか“あっちゃんの味噌漬”を齧りながら、コクあり酸味ありの辛口露葉風が美味しい。木製のレンゲで“塩こうじつみれ汁”を啜る。旨いそれに温まる。合わせる“香住鶴”は日本海に面した...大人のたしなみスタンドモルト@宝塚

  • 虹色の電車と大宮八幡宮と焼き鳥は塩で 京王井の頭線を完乗!

    神泉トンネルを抜けたサーモンピンクが、駒場東大前に向けて武蔵野台地を駆け上がってくる。前照灯を煌めかせて、グリーンに白く抜いた急行のLED表示も誇らしげに、5両編成が通過していった。井の頭線の起点は『大人発信基地』渋谷マークシティイーストの2階部分に広がっている。呑み人の知っている渋谷駅からすると、ずいぶんと洗練されていて隔世の感があるなぁ。この休日は学生時代にお世話になった井の頭線を、途中下車しながら小さな旅をしたい。アイボリーホワイトの5両編成が急行の後を追うように1番線を発つと、直ぐに渋谷トンネルに飛び込む。暗闇を抜けると一瞬の明かり区間を挟んで神泉駅、ここはすでに神泉トンネルの中。ボクの知っているこの駅、前寄りか後寄りか2両がホームにかからなかった覚えがあるのだが、今は全てのドアが開くんだね、いや...虹色の電車と大宮八幡宮と焼き鳥は塩で京王井の頭線を完乗!

  • 蛇の樹と土方歳三と澤乃井と 多摩都市モノレール線を完乗!

    鮮やかなオレンジを纏った4両編成、多摩都市モノレールの1000系電車が音もなく滑り出した。この休日は多摩丘陵を縦断して、立川辺りで一杯やろうと思っている。旅を始める多摩センターには白亜の城がある。キャラクター達との時間を過ごすため、女の子が次々に親御さんに手を引かれて訪れる。「蛇の樹」は、フランスの女性彫刻家ニキ・ド・サンファルの作品。瀬戸内海の直島などでアート活動を行うベネッセは、東京本部ビル前もアートで飾っている。まるで木の枝をイモムシが這うように、1000系電車が最徐行で進入してくる。ならばこれまた白亜の多摩センター駅は繭に見立てる所であるが、呑み人には板わさにも見える。多摩丘陵を縦断するモノレール線の前半は、ジェットコースターよろしくアップダウンが激しい。大栗川の谷から57.5‰の急勾配で尾根を駆...蛇の樹と土方歳三と澤乃井と多摩都市モノレール線を完乗!

  • Biz-Lunch 坂途中の焼き鳥屋くら@大塚「にんにく醤油だれロースステーキ」

    日が暮れたら寄りたい店をまた一つ見つけました。大塚に。大塚駅を背に都電沿いの坂を上ること3分、そう店の名前だって“坂途中の”焼き鳥屋、気取っているね。小さいけれど小綺麗なお店だから、客層は御同輩諸氏ばかりかOL嬢も見かける。カウンターには津々浦々の地酒やオリジナルの蔵出し焼酎など、魅力的なラインナップが並ぶ。日替わりの3種類のメニューから“にんにく醤油だれロースステーキ”を択ぶ。そして黒胡椒に塗れて焼き上がったロースステーキが登場、下半分はにんにく醤油だれに浸かっている。箸で摘んだロースをしっかり醤油だれをくぐらせて口に放り込む。美味。小鉢の“豚と大根の煮付け”に“ポテトサラダ”はいい仕事をしているし、お椀の“豚汁”が嬉しい。これは近々仕事帰りに寄りたい。こうしてお気に入りのカードが増えるのは楽しい。ごち...Biz-Lunch坂途中の焼き鳥屋くら@大塚「にんにく醤油だれロースステーキ」

  • 高幡不動尊とボルネオの御同輩ととん平焼きと 京王動物園線を完乗!

    ホーム先端部にある構内踏切の警報音が響くなか、ピンク色した4両編成が勾配を下ってきた。「キッズパークたまどうトレイン」と言うらしい。今回はこの賑やかで楽しいラッピング電車で短い旅をする。高幡山明王院金剛寺は関東三大不動の一つに数えられ、高幡不動尊として親しまれている。時節柄たくさんの参詣者を迎え、境内には露店が並んで賑やかだ。京王線や多摩モノレールに乗って高幡不動を過ぎるとき、一瞬キラッと光るモノが目にはいる。そのキラりの主、お不動様の五重塔の相輪(そうりん)が、ピンと張り詰めた青空に映えている。お勤めが終わったら延長2キロ所要4分の短い旅に出る。動物園線がここ高幡不動駅から分岐している。それにしても近代的な駅ビルは地元の方には誇らしいかもしれないけれど、お不動様を訪れる参詣者には、門前の駅らしくないその...高幡不動尊とボルネオの御同輩ととん平焼きと京王動物園線を完乗!

  • 酒と肴と男と女 鳥昇@浦和

    今宵は雪国の酒で酔うと決めた。まずは“ゆきつばき”、山田錦で醸した純米吟醸は新潟らしい淡麗辛口だ。そしてこの“肉どうふ”が絶品、モツ煮の鍋で煮込むのかな?豆腐の色が変わるほど煮込んであるね。飛び込んだ駅近の老舗っぽい焼きとり屋は、木目調のカウンターの奥に二人掛けのテーブルが並ぶ。乾杯は“ハートランド”って、ふたりが同じものを択ぶのって珍しいと、顔を見合わせて苦笑する。とりあえずは“やきとり”を塩で、“つくね”は辛子明太子とチーズを1本ずつ焼いてもらう。この注文が素人っぽくて良いでしょう。実際そうなんだけどね。コップから升へ“ゆきつばき”が溢れたら、ネギ、ししとう、しいたけを焼いてもらう。あと“タコのお刺身”ね。これっ箸休めにいいでしょう。“なす焼き”は生姜で食べると美味しい。すでにここが焼きとり屋というこ...酒と肴と男と女鳥昇@浦和

  • Biz-Lunch 洋食屋@浦和「ナポリタン」

    油で煤けたピンクのテントにカバのシェフのマークが目印、窓のない店舗は一見さんにはちょっと入り辛い。意を決してドアを開けると、中はいかにも昭和っぽい雰囲気の「洋食屋」という名の洋食屋さんです。何年ぶりかの訪問で、択んだメニューは“ナポリタン”。これっずいぶん手の込んだひと皿で、オーソドックスな具材のほかにゴロッとナスが入っていて、トマトのクリームソースが旨味たっぷり、仕上げにジェノベーゼソースがかかっている。美味しい、申し分なく。連れが択んだのは“ミックスグリル”、ビーフ、ポーク、チキンを焼いたけっこうな豪華版。特に網目状の焼色がついた厚切りのビーフが美味しそう。塩加減バッチリ、熱々のポテトがいい感じで、ジョッキーのビールのアテにいただきたい。値段はちょっと高めかな、老舗人気店のプライドを感じるね。あと御同...Biz-Lunch洋食屋@浦和「ナポリタン」

  • 深大寺そばとブレイブルーパスと桑乃都と 京王線を完乗!

    府中駅の高架ホームに特急京王八王子行きが駆け込んでくる。この7000系は、呑み人が学生時代にデビューした車両だから、ずいぶん貫禄がついたね。さっきまでの眩しいハイビームを落として、新宿駅の3番ホームに特急が終着する。LEDの行先表示はすでに折り返しとなる京王八王子に変わっている。今日は京王線で呑む。地下2階の下り線ホームから這い出ると、駅舎という主を持たない駅前広場が広がっている。11番のりばから三鷹行きのバスに乗って15分、久しぶりに足を延ばして深大寺そばを啜ろう。深大寺はご存知のとおり天台宗の古刹で、釈迦如来像は国宝に指定されている。どちらかと言えば「だるま市」とか「深大寺そば」の方が有名だろうか。っと言うことで、如来様に手を合わせるのもそこそこに、護摩行の念仏が響く境内を抜けて、門前に蕎麦挽く水車が...深大寺そばとブレイブルーパスと桑乃都と京王線を完乗!

  • 旅の途中 2025. 明けましておめでとうございます!

    明けましておめでとうございます。首都圏では穏やかな青空が広がった元旦です。すべての人が穏やかに暮らせる令和6年であって欲しいと願っています。新年の口開けは永井酒造さん(群馬県川場村)の“水芭蕉”にしました。純米大吟醸の新酒が詰まった、華やかな「2025干支ボトル巳」は縁起物です。永井酒造さんにはよく通った時期がありまして、春の田植え、夏のホタル鑑賞、秋の稲刈り、冬の蔵開き、四季折々の自然との触れ合い、その後の野外大宴会が楽しかった覚えがあります。今年はどんな風景、人情、酒と肴に出会えるでしょう。とりあえずはディーゼルの揺れに身を委ねてみましょうか。本年もよろしくお願いいたします。旅の酒場でお会いしましょう。呑み人ディーゼル/六角精児バンド旅の途中2025.明けましておめでとうございます!

  • 呑み鉄放浪記「車止めのある風景」2024.

    終点の引込線もないどん詰りの無人駅、錆びた線路は100mほど延びて車止めに塞がれる。気動車の低いエンジンは虫の音と調和し、その排気は蜃気楼の様に秋の空を揺らしている。鄙びた駅舎、つがいで飛ぶ赤とんぼ、お国ことば車止めのある風景が好きだ。思えば遠くへ来たもんだ的なね。呑み鉄の旅のクライマックスでもある。2024年の旅は、首都圏の私鉄の焼き直しが多かったから、たくさんの車止めを写真に収めたけれど、この郷愁とは無縁の風景だった。臺鐡の菁桐車站も内湾車站も賑わいのある観光地の駅だったからね。さて来たる年は、カップ酒かウイスキーのポケット瓶を忍ばせて、文庫本片手に未だ呑み潰していないJR四国、JR九州、地方私鉄を旅できたらなぁと思う。どんな車止めのある風景に出会えるか、今から楽しみなのだ。それでは皆さま、酔いお年を...呑み鉄放浪記「車止めのある風景」2024.

  • 紅葉の名残と天狗様とダイヤモンド富士と 京王高尾線を完乗!

    都心から電車で僅か45分、四季折々の大自然を求めて、たくさんの人が高尾山を目指す。世界有数の登山客数を誇るこの山への主要なアクセスは京王高尾線、この休日は高尾山で呑む。本線の京王線はこの先ひと駅で終点となるのに対して、高尾線は北野駅で分岐すると約9キロの山登り。築堤と切り通しをを繋いで、8000系はS字を描きながら、最大35‰の勾配をグイグイと登る。高尾駅を出ると2つのトンネルを潜って14分、あっという間と言ってしまえばそれまでの高尾線の旅。単線から別れた2本の線路は、高尾山の中腹に行手を遮られて、もうこれ以上登れそうにない。とろろ蕎麦で一杯の誘惑を断ち切って、情緒のある商店街を抜けると、正面に清滝駅が見えてくる。ここからは高尾登山電鉄のケーブルカーが、標高472mの山上駅までわずか6分で運んでくれる。迎...紅葉の名残と天狗様とダイヤモンド富士と京王高尾線を完乗!

  • Biz-Lunch 何駄感駄@東池袋「チキンカレー」

    中層のオフィスビルにちょっと派手目なオレンジの看板「何駄感駄」ナンダカンダ?コツコツと階段を降りていく、っと50席ほどの明るい雰囲気のダイニングバー。このご時世、ターミナルで40年続いている(愛されている)お店って、たいしたものですね。近くの首都高下で先代が営んでいた居酒屋の頃からの常連さんも、今でも通っているそうです。池袋オフィスの主のような先輩社員にお連れいただいて、ボクもコツコツと階段を降りる。この日の日替わりランチは“チキンカレー”。からっと揚がったチキンにトロッとしたスパイシーなカレーがかかって美味しい。X'masメニューのお裾分けらしいタルタルソースたっぷりの“つくね”が同乗して、今日はちょっとおトク。池袋Biz-Lunchのカードになりそうなナンダカンダ。いずれ夜の帳が下りてから訪ねてみたい...Biz-Lunch何駄感駄@東池袋「チキンカレー」

  • 津々浦々酒場探訪 炉端焼き居酒屋 浦しま@浦和

    炉端焼きのその店は、確か1年くらい前にこの交差点に暖簾を掛けたんだと思う。今宵は新規開拓にかかる。生ビールは“黒ラベル”ね。名入れのジョッキーが誇らしい。星にならないと。酒場を判断するのに“ポテサラ”は一つの物差し、しっとりしたポテトにいぶりがっこをのせてgood!刺身が食べたいから日本酒に代えよう。“浦霞”は夏を越えて純米秋あがり、旨味と酸味を感じる良き食中酒。いいところを切って貰って美味しいんだけれど“刺盛り”、量がちょっとね。浦和は人気の居酒屋でも刺身はこんな感じの店が多い気がする。たった30キロだけど豊洲は遠いか。目の前の囲炉裏がパチパチと音を立てて、ボクの“サバくん”が焼き上がった。燻した香りを楽しみながら箸を入れる。酒は“春鹿”の超辛口、このコクは燻製にも負けない。北へ行ったり、西へ足を延ばし...津々浦々酒場探訪炉端焼き居酒屋浦しま@浦和

  • 布多天神社と鬼太郎と天狗舞と 京王相模原線を完乗!

    大きなカーブで横浜線と相模線を跨いだ9000系が、ステンレスを茜に染めて橋本駅に進入する。LEDはすでに折り返しの本八幡の行先表示になっている。今回は相模原線を旅している。調布駅からは真っ直ぐ北へ延びる参道があって、正面に布多天神社の鳥居が見える。布多天神社は少名毘古那神(スクナヒコナノカミ)を祀り、延喜式に名を連ねる古社である。菅原道真公を配祀しているから、臥して動かない御神牛が本殿を見つめていた。天神通り商店街の中ほどには「鬼太郎茶屋」って店があって、親子連れやカップルで賑わっている。なんでも調布は氏が長年創作活動を続けてきた街らしい。命日には「ゲゲゲ忌」なるイベントが催される。参道にはうっかり見過ごしてしまうほど、キャラクターたちが街並みに溶け込んで居る。原作と比べると、ずいぶん現代風に柔和な表情に...布多天神社と鬼太郎と天狗舞と京王相模原線を完乗!

  • 津々浦々酒場探訪 大衆割烹 八べゑ@名古屋 太閤通口

    屹立する3棟のタワーが圧倒的な存在感で、太閤通口に居ても覆い被さってくるような感覚がある。そんな名駅に背を向けて1本入ると、ビジネスホテルと大衆酒場が混在した、出張者の巣のような一角がある。立ち呑みの有名店を袖にして、今宵はとあるホテルの地下にある大衆割烹への階段を降りる。厨房を囲むカウンターに席を占めて、先ずは“SUPERDRY”の生中を。お通しの“辛子明太子”がいいね。アテの“大人のポテサラ”は、トッピングの半熟卵天を割るところから始まる。マイルドで美味しい。三河湾に揚がった新鮮な魚を“お刺身五貫盛り合わせ”、なぜ貫と云うのか分からないけど、解凍ものではないことは分かる。ほんと新鮮なのを一口ずつ、美味しくいただく。続いて“天ぷら5種盛り”、なにを揚げてもらうか迷うよりお任せでいい。「天ぷらにはこちらが...津々浦々酒場探訪大衆割烹八べゑ@名古屋太閤通口

  • ウルトラマンと小田原城と松みどりと 小田急小田原線を完乗!

    地上ホームからローズバーミリオンのGSE70000形が滑り出して来た。こんな優雅な車両で箱根まで旅行したいと思うけれど、呑み鉄の旅は有料特急には乗らないのがルールだ。そしてボクはと云えば、各駅停車の本厚木行きでのんびりと小田急線の旅を始める。2019年度に完成した複々線、内側の急行線を快速急行やら急行が後から後から各駅停車を追い越して行く。最初の途中下車は祖師ヶ谷大蔵駅、ここにはかつて特撮の円谷プロダクションがあった。駅前広場には巨大なウルトラマンのモニュメントが屹立する。正に僕らの世代のヒーローなのだ。ウルトラマン商店街(祖師谷きた通り)を北上する。ある意味名所となった木梨サイクルを行き過ぎると、赤い看板の「祖師酒家」が見えてくる。開店時間に飛び込んで、先ずは町中華で軽く一杯といきたい。ゴマだれをたっぷ...ウルトラマンと小田原城と松みどりと小田急小田原線を完乗!

  • Biz-Lunch BAROSSA@東池袋「野菜カレー」

    ウッディーな店の庇には、サンタクロースが載っていたり、トナカイが駆けていたり、きっとディナータイムにはキレイに彩られるだろうなっと思う東池袋のBAROSSAだ。この本格派洋風料理とオーストラリアンワインの店、ランチタイムの主役はスープカレーなのだ。グツグツと土鍋が音を立て、いろいろ野菜と半熟卵が入った“野菜カレー”が登場する。深いブイヨンスプーンで、陶器のライスにスープカレーをかける度、スパイシーな香りが辺りに広がる。赤々としたスープは心地よいピリ辛で、ナス、玉ねぎ、じゃがいも、オクラ、マッシュルームと賑やかだ。ひと口ひと口スプーンを運ぶごとに、この旨味と香りに引き込まれていく。美味しい。冷え冷えとしたこんな日は、スパイスの効いたBAROSSAのスープカレーは如何だろうか。<40年前に街で流れたJ-POP...Biz-LunchBAROSSA@東池袋「野菜カレー」

  • Biz-Lunch 幸龍軒@大塚「味噌葱チャーシュー麺」

    下町の路地にひときわ目立つ黄色い庇、朱書きで「モツあんかけラーメン」と抜いてある。テーブルには赤いパイプの丸イス、壁一面にメニューの写真と短冊がペタペタと。これぞ街中華。そして今日の“味噌葱チャーシュー麺”が着丼。ちょっと小ぶりな丼に麺がぎっしり入っている。なんだか汁物というイメージではないなぁ。ピリ辛の葱が山盛りで、サイコロ状のチャーシューが散りばめられて見た目よし。レンゲでスープを一口、んっ美味い。コクがあってニンニクが利いて食欲を唆る。あとはひたすらに麺を啜る。ネギといっしょにスープを絡めてね。満腹を抱えてオフィスに戻る。乾いた北風に背中を少し丸めてね。口の中に残ったスープのコクと、薄っすら滲んだ汗が今日ばかりは心地よい。ご馳走さまでした。<40年前に街で流れたJ-POP>東京SugarTown/堀...Biz-Lunch幸龍軒@大塚「味噌葱チャーシュー麺」

  • ご当地旨ラーメン事情 「台湾ラーメン」味仙@名古屋 柳橋

    鶏ガラスープに中太麺、炒めたひき肉とニラがたっぷりのって、あと唐辛子の赤が目に沁みる。中太麺を大掴みして大胆にズズッと啜る。っと思わずせき込み涙ぐむ。かっ辛い。少し遅れて頭頂に薄っすら汗が滲むような、この病みつきになりそうな辛さが名古屋の“台湾ラーメン”だ。当たりをつけていた酒場がいずれも満席の名古屋4日目だから、方針を変えて台湾ラーメンの「味仙」へ。先ずは冷えた瓶ビールをグラスに注いで「お疲れさま!」グラスの店名にプライドを感じる。焼きたての“餃子”が運ばれてきたから、熱々を突っつきながらゆるりと始める。傾けた瓶ビールが滴を垂らしたから“レモンサワー”を注文、もう少し飲みたい。ごろっと大きめに揚げた豚肉にたっぷり刻みネギを散らして甘酢をかけて、ここの“酢豚”は美味いアテだ。さて、そろそろ“台湾ラーメン”...ご当地旨ラーメン事情「台湾ラーメン」味仙@名古屋柳橋

  • 春菊天そばとハローキティーと55ホッピーと 小田急多摩線を完乗!

    クリーム色にブルーをひいた8000形の6両編成が緩やかに高架から降りてきた。1983年から走り出したこの形式は、ボクらの世代にとってまさにThe小田急なのである。駅ビルacordeの駅名表示はピンクに縁取られて、その駅名と併せてフェミニンな雰囲気だ。この日は新百合ヶ丘から小田急線を離れ、乗車時間15分、多摩線に寄り道する。「名代箱根そば」は小田急沿線に展開していて、新百合ヶ丘では北口構内の壁一面を占めている。ここは朝食と兼ねて、温かいのを啜っていこう。背くらべしているのは“春菊天”と“のどぐろ天”、それに青森産の“ほたて天”が参戦して豪華版。さくさくの春菊天はなかなかの出来で、JR系より高めの料金設定だけど味は申し分ないと思う。多摩線は3,4番ホームから、生真面目に10分ごと、唐木田に向けて出発していく。...春菊天そばとハローキティーと55ホッピーと小田急多摩線を完乗!

  • 大人のたしなみ 肴喰人@大阪 本町

    母と娘で切り盛りしていると云う立ち呑みが丼池筋にある。最寄りの駅は本町か堺筋本町か。ここはホテルと大阪オフィスを行き来して見つけた店、今宵はこの店のカウンターに立ってみたい。娘さんがサーバーのレバーを引いて“PremiumMalts”、いい感じの泡がグラスを飾る。本日の魚は真鯛、マダコ、しめ鯖、この厚切りが嬉しいね。はやく日本酒に代えないと。日本酒のライナップを拝見して、大阪駅から寝台列車に乗るつもりで西へと旅に出たいと思う。先ずは岩国に途中下車して“雁木”をいただく。ノ壱はしっかりとした味の無濾過純米生原酒、山田錦だね。アテは抹茶塩で“わかさぎ天ぷら”、季節を感じてこの苦味が美味しい。純米酒によく合う。岩国から岩徳線のディーゼルカーに乗って周防高森、ご存知“獺祭”の蔵元がある。スタンダードの純米大吟醸4...大人のたしなみ肴喰人@大阪本町

  • 津々浦々酒場探訪 小料理バル ドメ@名古屋 柳橋

    甘味と酸味が調和した“蓬莱泉和”は設楽郡の酒、藤色のレベルがいいね。そしてアテの小鉢は“こはだ卯の花和え”、渋いでしょう。こはだの酢〆をおからに絡めて美味しい。名古屋駅の近くに柳橋中央市場ってのが在って、場内やその周辺には気の利いた酒場が点在している。奥行きのある木のカウンターで、地の食材を使った一品料理と地酒を味わう。ご機嫌なお店でした。一番搾りを馴染ませながら、黒板の「おすすめの一品」を択ぶ。これが楽しい。お通しはちょっと贅沢に“鯛の押し寿司”、昆布締めにした鯛の旨味がいい。“ポテトサラダ”をレンゲで崩すと、中に薫製たまごが入っている。トッピングしたいくらが彩を添える。ポテサラの下には、千切りにしたポテトのフライが敷いてあって、二通りにも三通りにも楽しめる逸品だ。知多半島の天然塩でいただくのは“厚切り...津々浦々酒場探訪小料理バルドメ@名古屋柳橋

  • 冠雪の富士と竜宮城としらす丼と 小田急江ノ島線を完乗!

    精悍なマスクの新鋭5000形が堂々の10連をくねらせて、相模大野駅の1番ホームに入ってきた。放射冷却で冷えた朝は真っ青な空が広がっている。湘南海岸からはたぶん雪を被った富士が見れそうだ。江ノ島線の起点は相模大野、ここで本線と分岐して、湘南の中核都市・藤沢そして片瀬江ノ島を結ぶ。stationSQUAREの吹き抜けには、すでに巨大なX'masツリーが登場して、華やいだ雰囲気だ。相模野台地大地を貫く江ノ島線は、気持ちが良いほど直線が続く。最後尾車両で後方を眺めていると、遥か遠くに後続列車の前照灯がチカチカと煌めいている。その正体は特急えのしま91号、さしもの快速急行もとうとう大和駅で捕まった。フェルメール・ブルーのMSE60000形は、ホーンの音色も軽やかに、先行列車を抜き去って行く。一転追う立場になった50...冠雪の富士と竜宮城としらす丼と小田急江ノ島線を完乗!

  • Biz-Lunch 月見そばとカレー南蛮と ぎんねこ@浦和

    急に寒くなったこの頃、10月には“冷やしたぬき”とか“冷やし中華”とか食べていたのに。たしか先週は“月見そば”をいただいた。暖かいのが恋しい季節になりましたね。昔ながらの一杯は、海苔にワカメにほうれん草、それにナルトをのせている。ちょっと濃いめのつゆで楽しんだら、半ばで玉子を割ってマイルドに味変、最後まで美味しい。さらに今年一番の冷え込みになったきょう、とうとう“カレー南蛮”をいただく。お出汁の効いた蕎麦屋のカレー、なんでこんなに美味いのだろう。うっすら汗を浮かべてもこの一杯がいい。そばを啜り終えたら(よせば良いのに)半ライスを追加、丼にそっくり投入して一粒で二度美味しい。最近は週に一回ほど、浦和の街でランチを食べる機会がある。モルタルの壁に立体的なサインの老舗は、呑み人が気に入っているお店のひとつだ。<...Biz-Lunch月見そばとカレー南蛮とぎんねこ@浦和

  • 風を感じて! 白亜の蒸留所とZと八ヶ岳高原ライン

    楓が真っ赤に色付いて、赤岳(2,899m)から吹き下ろしてくる風が冷たい。八ヶ岳高原ラインを駆け上がって、まきば牧場までやって来た。谷の向こうには清泉寮が見える。急に山が見たくなった。10時を回ってから中央フリーウェイに飛び乗る。澄んだ秋の空だから、富士、甲斐駒、八ヶ岳はその秀麗な姿を見せてくれるだろうか。韮崎ICを降りたらR20を信州方面に向かう。10年ほど前に甲州道中を歩いたのがなつかしい。見覚えのある火の見櫓から右手に旧道を入ればそこは台ヶ原宿。閑静な集落の中に“七賢”の山梨銘醸と“信玄餅”の金精軒が在って、そこだけ賑わいがある。ロッジ風の建物は、七賢が直営するレストラン臺眠(だいみん)がある。ここでは「発酵」の技を活かした酒蔵の伝統料理を味わうことができる。択んだのは“甲州豚の塩糀づけ焼き”、七賢...風を感じて!白亜の蒸留所とZと八ヶ岳高原ライン

  • 外湯と鮎岩塩焼と北光政宗と 野沢グランドホテル@信州・野沢温泉

    野沢温泉のシンボルは大湯、温泉街の中心に、江戸時代の趣ある湯屋建築の美しい姿を見せている。カランコロンと下駄を鳴らして13ある外湯を巡るのが、この北信濃の温泉地の大きな魅力だ。ガラガラと引き戸を開ける。奇跡的に誰も居ない。タイミングかな。湯気が高い天井までゆらゆらと上がっていく様子は、見ていて案外癒しになるなぁ。湯船は二つ、ぬる湯とあつ湯があるけれど、そもそも50℃を超えているから、何がぬる湯?真鍮の蛇口を全開にして加水、恐る恐る浸かる。身動きがとれない。10秒も使っただろうか、堪らずに湯船から逃げ出す。全身は真っ赤なのだ。っと、戸を引く音がしたので、慌てて蛇口を閉める。地元のお父さんに叱られるからね。温泉街を見下ろす高台で、真湯と麻釜、2つの源泉をかけ流している野沢グランドホテルに投宿。久しぶりにふるさ...外湯と鮎岩塩焼と北光政宗と野沢グランドホテル@信州・野沢温泉

  • 露天茶座の風景

    山上の茶樓から東シナ海が見おろせる。夏至過ぎの夏の太陽も、さすがに没する時刻になって、空は藍に海は灰に、少しずつ色を変えていく。テラスの隣の席に美しい女(ひと)が座っていた。すこし憂いを帯びた横顔がキレイだと思った。スマホに触れるでもなく、ページを繰るでもなく、ただ空と海を眺めているようだ。海の向こうから訪ねてきた旅行者か、台湾の方か知る由もない。私が席を立つ頃になっても、彼女は時折山肌を上ってくる海からの風に、肩までの黒髪を靡かせていた。秋を装う季節になって、彼女はどこかを、こんどは微笑みを湛えて旅しているだろうか。なんだか気になる。ずいぶん長くかかってしまった夏の台湾紀行も、これで筆を置くことにしたい。恋の予感/安全地帯1984露天茶座の風景

  • 夕立とマンゴーかき氷とブルーベリー・アイスティーと

    雨季に入った台湾の降雨量は東京の2倍、滞在中は毎日のように激しい雨に見舞われた。ギラつく真夏の太陽がにわかに湧いた黒雲に覆われると、案の定バケツがひっくり返った帰国前の午前中。ボクらは「陳記百果園」飛び込んだ。日本でいうと昭和なフルーツパーラーだ。フルーツが豊富な台湾、やはり代表格はマンゴーか。っで、たぶん一番人気の“マンゴーかき氷”を択ぶ。甘さ控えめの練乳をかけて、ゴロゴロと大きめのマンゴーが、とにかく甘い、美味い。頂上のマンゴーアイスがいい感じにかき氷に溶けだして、口の中でフワフワと堪らない。そういえば初日も、とてつもない豪雨に見舞われた。フライトが遅い同行者を待つ間に、やはり信義淡水線に乗って中正紀念堂を訪ねた。巨大な蒋介石の座像にまみえた直後、やはり大きなバケツがひっくり返った。飛び込んだ國家戲劇...夕立とマンゴーかき氷とブルーベリー・アイスティーと

  • 津々浦々酒場探訪 山男(Yamasan)@台北

    すっかり乗り慣れたレッドラインで信義安和にやって来た。台北101が紫紺に輝いている。賑やかな信義路から南へ下ると、ぽつりぽつり洒落た店を見つけることができる。コンクリート打ちっ放しに丸窓を穿って、山男(Yamasan)もそんな店のひとつだ。毛だらけの足にハイソックス(たぶんブリーフ姿)男の股の間から夏の太陽が覗いている。このシュールなエチケットは“恋夏365”、グアバのテイストのみずみずしいクラフトビールで始める。カルパッチョは、サワラ?とトマトにミントを散らして、なかなかいいね。鮑の蒸し物、オクラとクリームチーズの小鉢を並べて突っいてみる。スパイシーでジューシーな鶏肉、パリッと焼けた皮、わさびのソースをつけて美味しい。少ないリストから“ラ・ヴァレンティーナ”ってイタリアの白を択ぶ。タコのマリネサラダとい...津々浦々酒場探訪山男(Yamasan)@台北

  • 津々浦々酒場探訪 旬菜料理でんご@浦和

    立ち飲み「ひとりあじ」から、REDSファンの集まる「力」に、吉田類も運んだ「弁慶」と、裏門通りには点々と個性的な居酒屋がある。がっ呑み人のお勧めは、少し落ち着いて「でんご」かな。今宵はめずらしく生ビールをパスして、白神山地の蔵“山本サンセットオレンジ”からはじめる。日本海の沈むオレンジ色の夕陽をイメージした純米吟醸は、美山錦と6号酵母で醸した穏やかで爽やかな香りだ。おすすめ一品から“カニ玉田中農場さんの宝玉”を択ぶ。サンセットオレンジに負けないくらいの橙と濃厚な味が、とろぉりカニ肉を包んで美味しい。白河の“楽器政宗”に代わって、紫のラベルは雄町で仕込んだ純米吟醸、甘やかな香りで濃醇な旨味の酒だ。アテに択んだ“さつま芋天ぷら”は、上品に甘やかで、これは案外いいマリアージュ。ここの店でお気に入りのアテは“ねぎ...津々浦々酒場探訪旬菜料理でんご@浦和

  • 風を感じて! 九十九里ビーチラインとZとオーシャン・ブルー

    水揚げが終わって、静けさを取り戻した漁港には、釣り人が糸を垂れている。少しだけ早起きをした連休のある日、美味いモノを食べようと遠出をする気になった。っで、東金九十九里有料道路を海に向かっている。もう少し走れば潮の香りがして来そうだ。zの丸みのあるタンクに、秋の深い青空と、夏の名残りの強い日差しが映り込んでいる。海に出る前に、成東の浪切不動院に寄ろうと、台方ICで車体を左に倒し込んだ。山門と本堂、緑に映えるその鮮やかな朱色にzが溶け込んで見える。聖武天皇の御代、行基が難破船の海難除けとして、波を切る巌の上に不動尊像を刻んだものだと云う。海岸線はかなり後退したけれど、不動明王は成東の町並みを一望し、その先の大海原を見つめている。浪切不動院から海岸線までは約8キロ、はるかに太平洋が広がる。片貝海岸では波に戯れる...風を感じて!九十九里ビーチラインとZとオーシャン・ブルー

  • Biz-Lunch 豐盛食堂@永康街・台北「菜圃蛋」

    信義淡水線の東門站を降りると、ちょっとオシャレな街「永康街」が広がっている。人気のレストラン、カフェ、ショップが集まっていて、鼎泰豊(ディンタイフォン)の本店もこのエリアにある。呑み人が訪ねる「豐盛食堂」は台湾家庭料理を楽しめる人気店、アパートメントの1階に、外壁を煉瓦で飾った古民家風で、レトロな内装の店だ。もうボクには馴染になった台灣啤酒の“生ビール18Days”をシュポンと。この栓抜きがいいね。楽しんだのは“菜圃蛋”、切り干し大根の食感が楽しい。ようやくこの定番にたどり着いた。お通し的に抓んだ“涼拌鮮筍”、これは美味しい。茹でタケノコを冷やして、甘みのあるマヨネーズをかかる。爪楊枝で突っつきながらビールが美味い。“菜乾肉”は豚角煮、じっくり煮込んだ豚肉とカリフラワーに青菜を添えて、これはいける。帰国前...Biz-Lunch豐盛食堂@永康街・台北「菜圃蛋」

  • 酒と肴と男と女 たく庵@四谷三丁目

    一杯の生ビールを呷ったら、手書きの品書きから大好きな“花垣”を択ぶ。はじめましての一杯は、福井県産の酒造好適米「九頭竜」を醸した純米無濾過生原酒だ。シャープでスッキリな純米酒は、ほんのり甘い“だし巻き玉子”をアテに美味い。荒木町で落ち合う大人の時間は、この日ばかりは新宿通りを渡らずに、四谷三丁目の地下に消える。隠れ家のような店は、スマホのマップでも開かなければ、その穴蔵は見つからないのだ。仄暗い隠れ家には7席ばかりのカウンターが延びて、趣味のいい陶器を並べている。久しぶりの人は最奥の席で、タンブラーを弄んでいる。挨拶はなしだ。日本海の幸を陶器に盛ったら、山葵と岩塩と辛味噌を添える。キレイだね。いやお造りのこと。雫石の“菊の司”は、ひとめぼれを磨いた純米生原酒うすにごり、少しガスを感じる爽やでフルーティな酒...酒と肴と男と女たく庵@四谷三丁目

  • Biz-Lunch 近頃のレストラン兆峰@大塚

    未だにこの店のことはよく分からない。屋号に「レストラン」と付いているし、雰囲気は町中華そのものだし、味噌汁付きの定食は美味しい。とりあえず美味しい「茶色」を並べてみた。熱々の具沢山な餡をかけて“五目焼きそば”、小袋の辛子をふた袋切ったら餡の頂点に絞り出す。黄色い小山を溶かすようにお酢をかけたら、大掴みの一口めを頬張る。美味い。黄色い短冊に描かれたメニューが壁中に貼ってある。町中華的でしょう。“ナポリタン”を択んだ。普段は卓に並んでいないKraftのパルメザンが供される。ちゃんと冷えている。かけ放題なのだ。モチモチの太麺にケチャップソース、昭和な呑み人には懐かしいおふくろの味だ。フライパンから無造作に盛り付けた平皿と、安っぽいフォークが、この場合演出効果が効いている。「揚げ物は控えましょ」って可愛らしい保健...Biz-Lunch近頃のレストラン兆峰@大塚

  • 津々浦々酒場探訪 庵 浮雨(un peu)@浦和

    ゴールドの泡が煌めく“スパークリング”と、大衆酒場の雄“赤星”の共演で今宵の宴が始まる。お通しは、なんともクリーミーな“おぼろ豆腐”、岩塩で食すかオリーブオイルで食すか、選択を迫られる。十割蕎麦が食べられるビストロ?、蕎麦前にタパスを楽しむそば処?記事のカテゴリーは、酒場探訪か、人生のそばからか、男と女か、迷うところたくさんの夜なのだ。“ゴボウの青唐みそマヨネーズあえ”、“長ねぎのマリネ”、“木の子のマリネ”を並べて赤星を呷る。とりあえずはメニューの上から3つを頼んでみた。どれもご機嫌なアテなのである。選りすぐりの日本酒は純米系のボトルを、あたかもワインのようにラインナップしている。今度は“半熟うずら玉子のスモーク”はトリュフ塩で、それに“鶏ササミの洋風とりわさ”で脇を固めておいて、注ぐ“醸す森”は津南の...津々浦々酒場探訪庵浮雨(unpeu)@浦和

  • Go!Go!West! 9 駅そば日記 いろり庵きらく@平塚「冷やしとろろ玉子そば」

    酷暑は続くし、いつ激しい雨が降り出すか分からない空模様。案外と、ガンガンに冷房の効いた電車にただ乗っていることが、実に快適だと気付いたこの頃。読みかけの新書を一冊携えて、昼過ぎの東京上野ラインに乗る。グリーンとオレンジの湘南電車に揺られること90分、頁がそう進まないうちに平塚に着く。平塚にも改札内に「いろり庵きらく」がある。そしてややゆったりしたこの店では、メニューに“ヱビス”の小瓶がならぶ。よく冷えたタンブラーに黄金色を注いで、真昼のビールが楽しい。そして“冷やしとろろ玉子そば”、黄身がかった“とろろ”を絡めて、冷たいそばが美味しい。海岸沿いの町の駅そばは、ふんだんに振りかけた“あおさ”が気の利いたアクセントだ。さて、次は小田原あたりまで、避暑の駅そば電車旅に出かけようか。<40年前に街で流れたJ-PO...Go!Go!West!9駅そば日記いろり庵きらく@平塚「冷やしとろろ玉子そば」

  • Biz-Lunch 恩田@大塚「ぶっかけげそ天うどん」

    こんな暑い日には、ついつい冷たい麺類に手が出る。空蝉通り北交差点近くの「恩田」も、そんな時に訪ねたいカードの一枚だ。この日注文したのは“冷ぶっかけげそ天うどん”、ランチにはミニ丼が付く。ボクは“とろろめし”を択ぶ。十分にコシを楽しめる手打ちの讃岐、サッパリとしたつゆにレモンと刻みネギでさわやかに美味しい。目の前で揚げている天ぷらはなかなかのクオリティー。先ずはカラッと揚がった“げそ”を食し、〆につゆが沁みてしっとりしたのを味わう。旨いぞ。ちょっと親父さんが気難しいのが玉に瑕だけど、この味わいに再訪したくなる店なのだ。<40年前に街で流れたJ-POP>晴れ、ときどき殺人/渡辺典子1984Biz-Lunch恩田@大塚「ぶっかけげそ天うどん」

  • Taipei メトロに乗って 淡水名物阿給と蒜香醃蜆仔と紹興酒と 淡水信義線を完乗!

    精悍な青いラインを流して、6両編成のC301型が北投站に駆け込んできた。北回帰線上、真上から照りつける夏の陽がシルバーのボディーをギラつかせている。終わりの見えないミッションに手をつけるようだけど、台北メトロは先ず淡水信義線で呑む。淡水信義線の当面の起点は象山站、駅への入り口は深緑の美しい象山公園の中にポッカリと口を開けている。この日の気温も朝から35℃を超えてこの頃の日本と変わらない。でも台北っ子は平然と街を闊歩している。地下ホームに降りると、丁度ガラスの壁の向こうにブルーのラインの6両編成が終着した。電車はほどなく折り返し淡水ゆきとなる。ところで淡水信義線の路線カラーは赤、駅に振られたナンバーも「R」で始まる。んっと、でも車体にはブルーライン。この辺りが決まりが悪いというか、納得できないボクなのだ。淡...Taipeiメトロに乗って淡水名物阿給と蒜香醃蜆仔と紹興酒と淡水信義線を完乗!

  • 温泉街の蒸留所でクラフトジンを愉しむ

    オーク樽をテーブルにして、外国人のカップルがジンを楽しんでいる。投宿した旅館から下駄を鳴らして温泉街を漫ろ歩く夕方、野沢温泉蒸留所を訪ねることにした。銅板のサインボードを手がかりに、民宿が並ぶ細い道を登っていく。えっ、こんなところにあるのと訝しみながら進むと、突然に洒落たテラスが現れた。ガラス張りの建屋は2階の高さまで吹き抜けて、無骨な木枠の棚には真新しいオーク樽が天井まで積み上がる。樽たちにはシングルモルトが寝かされて、琥珀たちはやがて訪れる出番を夢見て、熟成の時間を待っている。2022年12月に開業した野沢温泉蒸留所だから、未だウイスキーをリリースしていない。その代わり、50年の時を隔てて湧き出た雪解け水、地元産のボタニカルで抽出したクラフトジンが味わえる。ブルーラベルの“NOZAWA”は、爽やかな味...温泉街の蒸留所でクラフトジンを愉しむ

  • 津々浦々酒場探訪 臨洋港生猛活海鮮@台北

    旅先では旅行雑誌を飾るグルメでお洒落な店より、地元っ子が通うローカルな店で呑みたい。台北最初の夜は、中山のホテルから長安東路一段を歩いて「臨洋港生猛活海鮮」を覗いてみる。先ずは“台湾啤酒”で乾杯。というよりメニューに他の選択肢は見当たらない。酔うまでひたすらにこの薄いビールを呑むのか?アテは“炒空芯菜”これは定番だね。刺身、何だったか忘れた。厚切りが印象的で、炙ったやつが美味い。山葵のミドリが怪しい。そんなことを考えつつもビールはすすむ。否、ほかに呑むものはない。これは“腰果鶏丁”か。日本で食べる鶏肉のカシューナッツ炒めより少しパサついた感じだ。「ちょっと一杯やってく?」のサラリーマンとOLのグループ、賑やかに皿を並べてやはりひたすらのビール。大学生の男の子たちは、無料のご飯を丼に盛って、定食屋にでもやっ...津々浦々酒場探訪臨洋港生猛活海鮮@台北

  • ご当地旨ラーメン事情 一心ラーメン@荒木町

    芸者衆が行き交った粋な花街・荒木町、外苑東通に面して赤く浮かび上がってるのが「一心ラーメン」だ。どんぶりの周りをのりでしきつめた別名“エリマキらーめん”(エリマキトカゲに似ている?)をいただく。かなりの細麺、硬め、大ぶりなチャーシュー、玉ねぎみじん切り、メンマ、ナルト、ネギを散らして昔ながらの濃いめの醤油味が、呑んだ後の胃袋に沁みて美味しい。(きっと身体には良くない)後半、スープを吸ったエリマキたちを絡めて啜る細麺で二度美味しい。大人の街で呑んだ後に、こんな旨い〆があることを今宵初めて知った。女店主が一人で切り盛りするこの店に、また次回も訪ねたいと思うのだ。<40年前に街で流れたJ-POP>コントロール/河合奈保子1984ご当地旨ラーメン事情一心ラーメン@荒木町

  • Go!Go!West! 8 駅そば日記 濱そば@辻堂「冷やしかき揚げ天玉そば」

    昨年11月、藤沢駅の3・4番ホームで営業していた大船軒が閉店してしまったから、次は辻堂になる。辻堂のホームは思いがけず幅が広いのだけど、めざす「駅そば」は見つからない。っで、東改札へと向かう階段を登っていくと。辛うじて改札内に「濱そば」を見つけた。そして辻堂での選択は、オーソドックスにしかしちょっと贅沢に“冷やしかき揚げ天玉そば”なのだ。先ずはワサビを満遍なくつゆに溶いて、ピリッとした冷たいそばを啜る。美味しいね。次にかき揚げをつゆに浸して、解れるほどにそばに絡めて、その甘さを楽しむ。そばが三分の一くらいになったところで、玉子を箸で割る。ほら麺に絡みはじめた。玉子の絡み方で味が七変化してこれまた楽しい。最後につゆまで飲み干して満足なのだ。再びホームに降りる。青いラインの特急が案外心地よい風を起こして通り過...Go!Go!West!8駅そば日記濱そば@辻堂「冷やしかき揚げ天玉そば」

  • 水曜日は家呑み派「葵鶴 純米吟醸 純」

    小さなセラーの隅っこから、深いブルーのボトルが出てきた。これ、兵庫県三木の“葵鶴”。神戸電鉄粟生線で呑んだ時に仕込んだ酒だから、1年以上寝かせてしまった。ワインじゃあるまいし大丈夫?羽柴軍が別所長治を包囲した三木合戦の舞台となったこの辺りは、山田錦の日本一の生産地だ。豚バラの良いところが冷蔵庫にあったから、豆腐としめじと水菜で“豚バラ鍋”にしてもらった。夏とは言え、鍋ものは手軽でヘルシーで尚且つ日本酒に相性がいい。もう一回り小さい土鍋では“とうもろこしご飯”が出来上がっていた。バターを入れずに塩胡椒だけで仕上げると、これもなかなか酒にあう一品になる。柔らかな香りでさらりとした呑み口の純米吟醸は、特A地区の山田錦100%で醸した「GIはりま認定酒」。淡麗な酒を差しつ差されつ、鍋をつつきながら、ふたりだけの家...水曜日は家呑み派「葵鶴純米吟醸純」

  • 紅いランタンが連なる非情城市

    紅いランタンが連なる狭い豎崎路の階段が、東シナ海へと落ちて行く。日が暮れた頃にこの階段を見上げたら、きっと異世界に迷い込んだ様な気持ちになるのかも知れない。平渓線で呑んで瑞芳(ルイファン)車站まで戻ってきた。幹線である宜蘭線の駅だが、平渓線の列車はたいていこの駅の発着だからだ。そしてここは「非情城市」九份のゲートウェイでもある。臭豆腐が匂う町並みを1ブロック進んで、區民廣場というバス停から金爪石ゆきの路線バスに乗ると(酔うほどに曲がりくねった山道を飛ばして)概ね15〜20分で九份のメインストリートまで運んでくれる。バス停からメインストリートの基山街に迷い込む。びっしりと並んだスイーツの店、食堂、みやげもの屋が左右から庇を投げかけてアーケードを作る。そして人、人、人。さながら夏祭りの縁日か、台北のあちらこち...紅いランタンが連なる非情城市

  • 津々浦々酒場探訪 夜行列車@上野

    上野駅ほど夜行列車が似合う駅は無いと思う。ボクがそう思うのは、物心ついた時分すでに新幹線が博多開業し、東京駅を発つ夜行列車といえば、華やかなブルートレインが主役で、出張とか旅行をイメージさせた。一方の上野駅は、燻んだ青に塗られた急行列車が、頭端式の地上ホームから次々と北へと出発し、A寝台B寝台にグリーン車、普通車、荷物車、郵便車などで混成した不揃いの客車列車は、帰省とか旅とか、言い換えると「郷愁」とか「哀愁」を漂わせていたからかも知れない。手元に色褪せた時刻表がある。1967年10月、大きなダイヤ改正があった時のものだ。この古い時刻表をなぞってみる。23:30発の「第4十和田」は仙台で朝を迎える。車窓には今頃は色づき始めた稲が、遥か遠くの山裾まで大崎平野の田園風景が広がっているはずだ。ここで醸された“一ノ...津々浦々酒場探訪夜行列車@上野

  • 天燈と旧い炭鉱の町と台湾啤酒と 平渓線を完乗!

    基隆河に沿った谷間の十分車站で、瑞芳ゆきDRC1000型気動車が下り列車とのタブレット交換を待っている。どことなく、日本国中のローカル線を走っていた旧国鉄の気動車に面持ちが似ている。ステンレスのボディーに橙と黄で少し派手目に化粧した気動車で、今回は平渓線を呑んで乗る。平渓線の起点は三貂嶺(さんちょうれい)車站、基隆河の崖上の駅は、旧保津峡駅に似ているだろか。台北からここまでは、区間車(普通列車)に乗ってちょうど1時間ほどの距離になる。平渓線で遊ぶのなら、台北からの「平渓線/深澳雙支線一日週遊券」72元を求めるといい。花蓮方面に向かう特急列車が爆走する本線から分岐して、平渓線はガタゴトと基隆河を遡る。谷間をうねうねと延びていく鉄路は、日本でよく見るローカル線の風景と変わらないけど、覆い被さってくる樹木が、こ...天燈と旧い炭鉱の町と台湾啤酒と平渓線を完乗!

  • 時の鐘と六軒町一丁目商店と去年の恋 西武新宿線を完乗!

    「急行」のLEDも誇らしく、副都心の高層ビル群を背負って、堂々10連の30000系が高田馬場に滑り込む。4月に池袋線・秩父線で芝桜を観に行ってから3か月、二度目の西武鉄道呑み潰しを新宿線で締める。新宿線の三叉の槍は、歌舞伎町の入り口で存在感のあるPePe新宿プリンスホテルに突き刺さっている。青が散る一時期、この沿線で暮らすことがあった呑み人は、何度か初電でアパートに帰った覚えがある。起点の西武新宿駅から10分、レモンイエローの各駅停車は緩いカーブの新井薬師駅に停車する。あの頃、友人の下宿をよく訪ねたけれど、実は薬師さまに詣でたことはない。長年の不義理を解消したい。緑の木漏れ日の中に赤い提燈が印象的な山門を潜って新井薬師梅照院に詣でる。新田氏に縁ある御本尊は、薬師如来・如意輪観音の二仏一体の尊像と言われ、秘...時の鐘と六軒町一丁目商店と去年の恋西武新宿線を完乗!

  • 甲虫兄弟と排骨酥面と葡萄啤酒と 内湾線・六家線を完乗!

    長い直線区間、ずいぶん前に前照灯の煌めきを見た気がしたけれど、待つこと数分、ようやく2両編成のDRC1000型気動車が竹東車站に入ってきた。新竹から山間部へ28キロ、この日は内湾線のディーゼルカーに揺られている。台北09:00発の自強号に乗って70分、台湾のシリコンバレー新竹にやってきた。内湾線はここ新竹車站を起点に、頭前渓を遡って竹東そして内湾を結んでいる。元々は石炭輸送を目的に敷設されたらしい。戦後、台湾鉄路管理局が開業させた路線だ。跨線橋を渡って内湾線の第三月台、気動車が待っていると思いきや、深青の4両編成の電車が止まっている。どうやら台湾新幹線の新竹駅に繋ぐために、途中の竹中車站まで電化・高架・複線に生まれ変わったらしい。ところで台鉄の新竹車站は、バロックとゴシックがコラボした1913年の生まれ。...甲虫兄弟と排骨酥面と葡萄啤酒と内湾線・六家線を完乗!

  • Taipei メトロに乗って 熊讃と翡翠の地獄谷と鴛鴦火鍋と 北投支線を完乗!

    北投車站の第四月台(4番ホーム)に、トロピカルに化粧されたC371型電車がゆっくりと入ってきた。この色調で短い編成がモソモソと動くのは、まるで芋虫を見るようである。観光や通勤の需要が旺盛だけど、北投支線は騒音対策のため、運転速度25km/h、3両編成の制限がかかる。中正紀念堂站から乗車した信義淡水線が、たまたま途中駅の北投止まりだった。到着前の車内放送がどうやら乗換案内をしている。調べてみると短い支線があるようだ。これは潰しておかないと。ってことで北投支線に乗り換えて、温泉リゾートに寄り道する。トロピカルな3両編成は、窓にスモークを貼り付け、ガンガン冷房が効いて快適この上ない。最後尾車両には“くまモン”みたいなのが居る。ほっぺは赤くない。これはセーフなのか?とにかくこの台湾ツキノワグマのキャラクターは、子...Taipeiメトロに乗って熊讃と翡翠の地獄谷と鴛鴦火鍋と北投支線を完乗!

  • 昭和な町並みと銀の円盤と醤油焼きそばと 西武山口線・狭山線を完乗!

    ゴルフ場の南辺を舐めるように、最大勾配50‰をゴムタイヤを履いた「レオライナー」が下ってきた。全幅2,380㎜の車両はまるで遊園地の乗り物の様だけど、案内軌条式鉄道といって法律上はれっきとした鉄道だ。レンガ造りの壁面とドーム屋根、ネオルネッサンス様式の取水塔が多摩湖に映る。山口線はこの堰堤直下にある多摩湖駅を起点に、西武園ゆうえんちと西武球場を結んで走っている。多摩湖駅を出て1分、短いトンネルを潜ると西武園ゆうえんちが見えてくる。電車は多摩湖に沿って走っているはずだけど、水源を守る保安林が繁っているので湖面をみることはない。西武ゆうえんち駅前には昭和の町並みが広がっている。夕日が丘商店街というらしい。「活気・元気・熱気がほとばしる、あの日あの頃の昭和」だって、昭和は遠くになりにけりだね。若い女の子がオート...昭和な町並みと銀の円盤と醤油焼きそばと西武山口線・狭山線を完乗!

  • アナベルと金婚と東村山音頭と 西武国分寺線・多摩湖線を完乗!

    羽根沢信号場から恋ヶ窪駅へ延びる直線区間をレモンイエローの6両編成が駆けてくる。やはり国分寺駅が単式ホームだから、国分寺を出発する列車と到着する列車はここで行き交うことになる。ニュースが熱中症への注意を叫んでる休日、国分寺線に乗って呑もうとやってきた。ブリヂストンの工場を右手に見て小川駅、国分寺線はここで拝島線とX字に交差する。平面交差になっているので、先発の小平ゆき(拝島線)が行手を遮るように横切って右奥に消えていった。右から新宿線の複線が近づいてきて、レモンイエローは工事の防音壁に囲まれた2番線に到着。国分寺を発ってからわずかに10分、国分寺線の旅はアッという間に終わりを迎える。終点の東村山駅付近は連続立体交差事業が進行中、5つの踏切が解消されるらしい。府中街道の渋滞も酷いもの。駅の反対側には、えっと...アナベルと金婚と東村山音頭と西武国分寺線・多摩湖線を完乗!

  • Go!Go!West! 9 駅そば日記 濱そば@大船「冷しねぎだくスタミナそば」

    この日も茹だるような暑さに、ボクは「季節限定メニュー」のタッチパネルを押した。択んだのは“冷しねぎだくスタミナそば”、たっぷりの刻みネギとドライにんにくを散らした一品だ。やや硬めにしてもらった麺にぶっかけ汁を絡めて、シャキシャキのネギと、カリッとにんにくの食感がいい。半分くらい食したら、ラー油を2滴3滴と垂らす。ちょっとヒリヒリするくらいがおいしい。ところで入口に『つゆが変わりました』のポスター掲示を見つけた。なんでも、かつてホームで愛された「大船軒」のつゆの提供を受けたそうだ。ホームの大船軒に通った諸兄は、シンプルに“ざるそば”を択ぶと、懐かしい味をご賞味いただけそうだ。大船駅3・4番ホームに在った駅そば「大船軒」が撤退してからすでに6年。南改札と北改札を繋ぐアトレ大船が整備され、FOODSQUAREが...Go!Go!West!9駅そば日記濱そば@大船「冷しねぎだくスタミナそば」

  • 空飛ぶ機関車と真夏日のホッピーと魔法の国と 西武有楽町線・豊島線を完乗!

    エメラルドのボディーに3人のキャストを大胆にあしらったフルラッピング電車が豊島園に到着する。溢れ出した乗客の中には、すぐには改札を出ずに、カメラを片手にホームを行ったり来たり。今日は昼呑みの練馬を基点に、豊島線と西武有楽町線で遊ぶ。3番線に入ってきた紅いラインの8両編成は東急の車両、副都心線を経由して横浜中華街からやってきた。西武の車両は勿論だけど、東京メトロ、東武、東急、横浜高速の車両が入り乱れるのは副都心線効果ですね。地下がこんなに賑やかなのは想像できないほど、静かな住宅地の只中に小竹向原駅は口を開けている。小竹向原〜練馬のわずか3駅を結ぶの新線(1998年全通)は、練馬区内で完結するけど有楽町線だ。紅いラインの石神井公園行きは、6分の乗車で西武有楽町線の旅を終える。もっとも大抵の場合、このまま池袋線...空飛ぶ機関車と真夏日のホッピーと魔法の国と西武有楽町線・豊島線を完乗!

  • 人生のそばから 分上野藪かねこ@浦和

    浦和駅から歩いて10分と少々、閑静な住宅街に隠れるように、その店は柔らかく行燈を点している。場所がらフラリと訪ねる店ではないので、今宵めずらしく、あらかじめ席を予約して出かけた。その店は、ゆるりと蕎麦前を愉しめる、雰囲気のいい空間を用意してくれる。シャンパンゴールドに煌めく“ハートランド”で始める。お通しの“そば味噌”がなかなかいい。県産平飼いの“玉子焼き”、先ずはそのまま食べて甘さを感じて、あとはおろし醤油でいただく。それから“フルーツトマトとタコのおろしポン酢”、さっぱりと夏の一品だ。日本酒が欲しくなってきたね。爽やかな空色のラベルは、白隠政宗の“誉富士純米酒夏”、ちゃんと夏酒を揃えてくれるのが嬉しい。さっぱりドライに仕上がった食中酒に、アテは“賀茂茄子と香り豚のみぞれ煮”が美味しい。アスパラ、谷中生...人生のそばから分上野藪かねこ@浦和

  • ノミビトは朝、空港で

    土砂降りの午前8時、更新したての真新しい旅券を片手に、羽田空港第2ターミナル。少々早めの夏休みか、久しぶりの海外渡航は一都市滞在の5日間。予定は全く立てていない。行った先で酒場を放浪するか、呑み鉄の旅をするか、まぁ単車には乗らないと思うけど。ちょい贅沢に5つ星ホテルだから、プールサイドでのんびり過ごしても良い。とにかく自由なのだ。とはいえ、呑むことは外せないから、ナッツとチーズに、朝からラウンジでプレモル生ビール。喉が潤ったら、“大七箕輪門”注いで、“焼き鮭”を箸で崩しながら山田錦の純米大吟醸を愉しむ。搭乗前からやるべき事、いや呑むべきものは呑んでおかないと。さて、いったい呑み人はどこに降機するのだろう。容赦なく照りつける市街地の国際空港にはこんなオブジェがあったのでパチリ。首都を貫く大河の河口の町には、...ノミビトは朝、空港で

  • 風を感じて! 奥多摩周遊道路とZと気ままにREFLECTION

    もう朝とは言えない時間に階下に降りるる。そっと黒いシルクのシーツを少し捲ってみる。「あらっ、ずいぶん久しぶりね」っと少し険がある。こういう時は逆らわない方がいい。確かに春以来、酒呑みの鉄道旅ばかりが先行して、この季節まで一緒に出かけることはなかったから。シーツを足首のあたりまで剥いでしまう。覆い被さるように跨ると、骨ばった右手で優しく左手を包む。恋人繋ぎってやつだ。少しだけ手首を手前にひねると、小刻みな鼓動が大きくなる。いつも通りだ。奥多摩大橋を渡ると、ふたりが走る道はいよいよ渓谷の景色になってくる。内緒だけれど、まったく思いつきのツーリングは、青梅街道を走らせてここまでやってきた。しなやかな脚にブラウンのタイトスカートを纏い、さりげなくシャンパンゴールドのアンクレット。上品なオレンジのトップスに案外ボリ...風を感じて!奥多摩周遊道路とZと気ままにREFLECTION

  • 多摩湖と武蔵野うどんと高尾の天狗と 西武多摩湖線を完乗!

    新緑の切り通しを抜け、小さなアップダウンを繰り返して、9000系が多摩湖まで登ってきた。この日はベルーナドームでセ・パ交流戦があるから、午前中から大忙しのレモンイエローの4両編成だ。国分寺駅の北口を塞ぐようにショッピングセンターがある。以前降りた時はなかったかな。正面にバス乗り場を配して、あたかもこのミーツ国分寺が駅ビルの様なのだ。多摩湖線の国分寺駅は単式ホーム、しかも10分間隔のダイヤだから、電車は忙しなく折り返していく。だからひとつ目の一橋学園で必ず上り下りが交換する。ほら国分寺ゆきのレモンイエローがやって来た。萩山駅では拝島線と連絡するのだけれど、2つの路線は駅の構内でX字に平面交差する。多摩湖ゆきのレモンイエローは、萩山駅を出ると3回の転線を繰り返す。吊り革に掴まりましょう。萩山から先は、保谷狭山...多摩湖と武蔵野うどんと高尾の天狗と西武多摩湖線を完乗!

  • Osaka メトロに乗って 萌葱色の電車と大阪城とトンペイ焼きと 長堀鶴見緑地線を完乗!

    折り返し大正ゆきとなる萌葱色の70系4両編成が門真南駅にやってきた。一見すると遊園地の電車?と思うような断面積の小さな車両は、日本初の鉄輪式リニアモーターミニ地下鉄。首都圏では大江戸線やグリーンラインにもこれと同じ方式が採用されている。始発駅の長い通路を歩いて2番出口を這い出ると、正面に銀色にかがやくモスラの卵が現れる。なみはやドームは、1997年の国民体育大会に合わせて造られた競泳、飛込、スケートなどの競技場だ。振り向くと駅前ロータリーには、チキンラーメンのひよこちゃんと大阪・関西万博のミャクミャクが、いかにも大阪らしいコテコテのラッピングバスをすり抜け、階段を降りたら長堀鶴見緑地線の旅を始めよう。ちょっと可愛らしい萌葱色の電車は、独特なモーター音を微かに響かせて門真南駅を出発する。っが、席も温まらない...Osakaメトロに乗って萌葱色の電車と大阪城とトンペイ焼きと長堀鶴見緑地線を完乗!

  • Osaka メトロに乗って 縹色の電車と青い夏酒と大阪恋物語 四つ橋線を完乗!

    プァ〜ンと低い警笛を鳴らして、縹色(はなだいろ)を引いた23系6連の電車が西梅田を発車する。形式は違えど、御堂筋線や谷町線の電車と顔がよく似ている。四つ橋線の起点となる西梅田は、東隣りを走る御堂筋線の梅田と比べて落ち着いた雰囲気がある。それは四つ橋筋を挟んで向かい合うヒルトンプラザが醸し出しているのかも知れない。ヒルトン大阪脇のC-30を降りると、ハイソな地下街にコテコテな西梅田駅がぽっかり口を開けている。改札を抜けて階段でさらに降りると、無機質なプラットホームに、ちょうど住之江公園ゆきが入ってきた。ということで、今回は10キロ少々、ちょっと短い四つ橋線を旅する。本町で途中下車して心斎橋筋商店街の「味万本店」を訪ねる。いつの間にか出張の旅に伺うようになったこの店、ふんわりお揚げの“きつねうどん”が美味しい...Osakaメトロに乗って縹色の電車と青い夏酒と大阪恋物語四つ橋線を完乗!

  • ときに週末は特急電車で 八州亭@川越

    観光後進県と言われる埼玉県だけど、単車や鉄道で訪ねる秩父や長瀞それに川越はいつも賑やかだ。B級グルメやアニメの聖地、乏しい観光資源を補うように、地域や行政が尖って頑張っているからだろうか。ところが東京との交通利便性が良いばかりに、宿泊は東京で取ったり、そもそも日帰り客が多かったり、落ちるお金で観光の優劣を測ったら、やはり埼玉は厳しいだろうか。たまには特急もいいかなっと、高田馬場から乗ったレッドアローでわずかに45分。小江戸川越はやはり近すぎる。呑み人にとっても昼呑みのディスティネーションなのだ。レトロな町並みの漫ろ歩きもそこそこに、明治8年(1875年)に創業した旧鏡山酒造の蔵でちょっと一杯。“海鮮サラダ”を肴に“鏡山”の純米吟醸は玉栄を醸した華やかな香を楽しめる酒だ。ところで蔵元の小江戸鏡山酒造は、閉じ...ときに週末は特急電車で八州亭@川越

  • Biz-Lunch 満留賀@池袋「蒸し鶏の梅おろしそば」

    歯ごたえのあるそばに、蒸し鶏、刻み海苔、そして夏らしくミョウガを散らしている。大葉にのせた梅肉をからめた大根おろしに、小さな円を描くように蕎麦つゆをかけると、梅肉が香りを放ちながら、そばに絡んでいく。割り箸で軽くかき混ぜたら、頃合いを見計らって、大掴みしたそばをズズっと啜る。爽やかだなぁ。池袋オフィスでのBiz-Lunchは、満を持して池袋駅東口に展開したことは前回書いた。蕎麦の「満留賀」は先日訪ねた天丼の店の向かえに、今日もたくさんのビジネスマンで溢れている。それこそ星の数ほどある飲食店、この街から美味いランチを探すのはなかなか楽しい作業なのだ。<40年前に街で流れたJ-POP>稲妻パラダイス/堀ちえみ1984Biz-Lunch満留賀@池袋「蒸し鶏の梅おろしそば」

  • 中央フリーウェイ 調布基地を追い越して 西武多摩川線を完乗!

    多摩川線の電車はブルーにイエローそれにレッド、5人揃わない戦隊モノってところか。起点の武蔵境駅に進入してきたのは赤電、1960年代まではこの色が標準だったそうだ。高度経済成長期を支えた団塊の世代の方には懐かしいのでは?ボクにはこの101系電車が懐かしい。閑静な住宅街の駅は、大きな広葉樹が木陰をつくり、青々としたシンボルゲートが市民を見送り出迎える。南口駅ビル「エミオ武蔵境」の階上が多摩川線のホーム、JR中央線からの通番で3番4番が振られている。4両編成の戦士たちは、案外生真面目にキッカリ12分毎、是政との間をシャトルしている。101系のデビュー当時の塗色であるイエロー×ベージュのツートンカラーで途中下車したのは多磨駅。東京外国語大学、FC東京の味の素スタジアム、調布飛行場の最寄駅である。中央フリーウェイ♪...中央フリーウェイ調布基地を追い越して西武多摩川線を完乗!

  • Biz-Lunch 天成@池袋「鶏天丼」

    池袋オフィスでのBiz-Lunchは、そろそろ池袋駅東口を開拓する局面に入ってきた。東口北に出たら堀之内橋方面へ2ブロック、四叉路の角に「天成」の暖簾が掛かっている。変形コの字カウンターに14席、連れ立ってくるお客さんを考えて、座る場所は奥さんから指示が出る。目の前で揚げてくれる本格的な天ぷらが、小1枚でお釣りがくるのだから、良いパフォーマンスだ。白だしの味噌汁を従えて“鶏天丼”が登場、添える壺漬けは、カウンターのツボからご自由に。ナス、カボチャ、ししとう、かき揚げに加えて、主演の“とり天”が二つ、ジューシーで美味い。そして助演の“舞茸天”も肉厚十分でなかなか良い感じだ。タレは甘味が強いやつで、なかなかの美味。こうした旨甘のタレは後半持て余し気味になるが案の定、いや単に年をとったからか。オフィス街にデパー...Biz-Lunch天成@池袋「鶏天丼」

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