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旅の途中 https://blog.goo.ne.jp/niagara-falls437

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。 季節を感じて街道を歩く旅、 酒肴を求めてローカル線の旅、 風を感じて単車の旅、を流離っています。

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2019/06/25

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  • 氷川神社と石神井川の桜と超辛口ばくれんと 埼京線・赤羽線を完乗!

    林立する高層マンションを縫うように、軽エメラルドグリーンの10両編成が疾走する。大宮から赤羽そして池袋、呑む旅にはぴったりの街を繋ぐのが埼京線・赤羽線の旅だ。13路線が乗り入れる首都圏の北の玄関口だけど、街の顔であるはずの駅舎はなんだか懐かしい佇まい。溢れる人と、古臭くて狭い駅前広場のアンバランス、これもなかなか味がある。埼京線は新幹線下の地下ホームから出発する。川越発の快速をやり過ごして、19番線の当駅始発に乗車する。僅かな距離の旅だから、ロングシートでうららかな春の日を浴びながら、ゆるりと行きたい。大宮は「鉄道のまち」だ。大宮駅、大宮工場、大宮操車場の設置が人を呼び、賑わいを創った。そして大宮の歴史は武蔵一之宮氷川神社の歴史とともにある。旅の始めにここを詣でておきたい。大宮駅から氷川参道そして神社まで...氷川神社と石神井川の桜と超辛口ばくれんと埼京線・赤羽線を完乗!

  • 十石舟と金のかっぱと金鵄政宗と 雨水の京都旅

    少し前のことですが、城南宮の「しだれ梅と椿まつり」を訪ねた翌日、ふらりと伏見を歩いた。十石舟が浮かぶ運河沿いを歩き、寺田屋旅館を覗いて、金色のかっぱと戯れたころ、ほろ時雨。それではと、冷たい雨が通り過ぎるのを酒蔵小路で雨宿り、ここは伏見十八蔵の酒が楽しめる。最初に択んだ“金鵄正宗”、五百万石で醸した落ち着いた香りの旨酒だ。アテに“金平柚子風味”が美味い。“きびなご甘辛煮”を抓みながら二杯目は“花洛”、濃厚な旨みのアテにとろりと生酛づくりの純米酒が合う。帰りの車中酒に“英勲”を仕込んで、結局呑むばかりの雨水の候の京都旅、そろそろ終わりを迎えるのだ。<40年前に街で流れたJ-POP>モニカ/吉川晃司1984十石舟と金のかっぱと金鵄政宗と雨水の京都旅

  • Holiday-lunch RESTAURANT SALT@浦和

    信州上田の“亀齢ひとごこち”が注がれるカウンターはフレンチレストラン。ペアリングコースをお願いすると5種のお酒をLunchCourseの料理に合わせてくれる。爽やかな香りの純米吟醸が合わせるのは、旬が訪れた“ほたるいか×菜の花のリゾット”だ。蕗のソースを絡めた“さわら”は蕪蒸しを添えて、このほろ苦い春の味が美味しい。白ワインはブルゴーニュの“エジェルテ”のシャルドネ、この辛口がいい。本日のお肉は“鴨”、ソースは鴨のレバーと八角にマデイラ酒、濃厚だね。合わせるカベルネ・ソーヴィニヨン“パスカル・トソ”は辛口のミディアムボディ、ベリー系の果実味?いつもは勝手気ままに択ぶお酒も、たまにはお店のコーディネートに委ねるのも楽しいですね。<40年前に街で流れたJ-POP>Rock'nRouge/松田聖子1984Holiday-lunchRESTAURANTSALT@浦和

  • アクセス特急とハイビスカスの翼と雨宿りの大衆酒場と 成田空港線・北総線を完乗!

    オレンジのラインを纏い、シャープで精悍な3100系が、120km/hと120km/hですれ違った。“アクセス特急”は成田空港と羽田空港を1時間50分で結んでいる。5つのホームに忙しなく電車が発着する京成高砂駅も、入り口はとっても地味な下町風情の駅なのだ。この町には夕刻、呑みに帰ってくることにして、今日は北総鉄道北総線と京成成田空港線を乗りたい。青砥からの複々線を中川にかかるガーダーを響かせて3700系電車が近づいてくる。これは京成電鉄の車両。京成高砂から成田空港の鉄道は複雑で、4つの鉄道会社が第3種鉄道事業者として線路等の施設を所有し、北総鉄道と京成電鉄が、第1種または第2種鉄道事業者として路線を運営している。さらに京成高砂から印旛日本医大の間は両線がダブっていると言うのだから、もう素人には何のことやら。...アクセス特急とハイビスカスの翼と雨宿りの大衆酒場と成田空港線・北総線を完乗!

  • 成田山新勝寺と北ウイングとシャリキンと 京成本線を完乗!

    大きな弧を描いて青砥駅に京成成田行きの快速特急が進入してくる。スカイライナーのルートを成田空港線に譲って、この快速特急が京成本線の花形だ。ソメイヨシノに先行して、上野公園前に寒桜が満開だ。アジア系、欧米系を問わず、相変わらず外国人が多い。映える日本の桜を背景に自撮りに興じている。コツコツと階段を登っていくと、本来この公園の主役である西郷隆盛が佇んでいる。こんな穏やかに晴れた休日には、美術館でも巡って、テラスで珈琲を楽しむのも良いかもしれない。京成上野駅は西郷隆盛の足元に2面4線のホームを持っている。2番ホームから滑り出したスカイライナー41号の後を追って、快速佐倉行きで京成本線を呑む旅は始まる。轟音を響かせて江戸川橋梁を渡ると、3700系の8両編成は千葉県に入る。車窓に見える河川敷の球場には、少年たちが明...成田山新勝寺と北ウイングとシャリキンと京成本線を完乗!

  • JY17 山手線立ち呑み事情 新宿ばーる@新宿

    立ち呑みで巡る山手線の旅もようやくこれで半周、今宵は新宿で呑みたい。バスタ新宿が出来てすっかり新宿駅の顔になった感のある新南口を降りる。西新宿1丁目交差点を渡って2つ目の路地を右に折れると何軒かの立ち呑み屋がある。呑み人が択んだのは黄色い看板を出した店、急な階段を地下に降りる。一番乗りしたこの店で、ボクはロンドンのパブを気取ってみるのだ。苦味のあるGUINESSを片手にFISH&CHIPSを抓む。いい感じのスタートだ。白はDONATERESA、なんて事のないテーブルワインだけど、一杯500円とコスパが良い。次なるアテは“ささみのバルサミコ酢”、これは美味しい。熱々の鉄鍋で登場した“牛筋のトマト煮”、これも絶品、ワインに合う。赤はCAPPELLAROSSOの一択、ピエモンテのワインだね。ほろ酔いになった頃、...JY17山手線立ち呑み事情新宿ばーる@新宿

  • ボクも町中華で飲ろう 登龍@新馬場

    品川駅ではやや肩身がせまい感じの各駅停車に乗車して2駅、新馬場駅の高架で浦賀行きを見送る。階段を降りて品川神社の新馬場参道を東に進むと旧東海道に当たる。品川方面に戻るといつもの登龍だ。ときおりランチ遠征する大盛りの聖地・登龍、わざわざ休日に訪ねるのは、ギョービーをしたかったから。小皿の“ピリ辛もやし”を突っつきながら“一番搾り”を呷っていると、ほどよくきつね色の一皿が登場する。お酢8醤油2をつけて、大ぶりな“餃子”を口に放り込むと、あちちと肉の旨味が溢れて美味しい。たまに昼から飲んでる商店街の旦那衆が飲んでいた“スーパーチューハイ”を頼んでみる。ランチメニューにはない“豚肉と茄子の味噌炒め”の濃厚な味に、スッキリしたレモンの果実味が合うね。〆はお隣さんに倣って“チャーシューメン”を。最近になってこの店は麺...ボクも町中華で飲ろう登龍@新馬場

  • Kyoto メトロに乗って 上賀茂神社と枝垂れ梅と玉乃光と 烏丸線を完乗!

    国際会館行きの10系電車と近鉄線から乗り入れる3200系電車がツーショットで竹田駅。満開の知らせが届いて、城南宮の「しだれ梅と椿まつり」を訪ねた。城南宮を訪ねる烏丸線の旅は国際会館駅から始まる。八瀬の山々を背景にして、静かな朝の宝ヶ池と京都国際会館はまだ冬の装いだね。始発の時点ではまだガラガラの竹田行き、席が温まるまもなく2つ目の北山に途中下車。カフェやブティックが並ぶ北山通りは、なかなかモダンでおしゃれな街並みだ。開店時間を狙った洋食カフェ「和蘭芹(パセリ)」に、幸運にも空席があった。せっかくの京都だから、美味しいブランチを楽しみたい。っと地元の人気店を訪ねる。“ベーコンとモッツァレラチーズのトマトソースオムライス”ってちょっと長い。とろりとチーズがのびてトマトソースが美味しい。賀茂別雷神社(上賀茂神社...Kyotoメトロに乗って上賀茂神社と枝垂れ梅と玉乃光と烏丸線を完乗!

  • Biz-Lunch 明治軒@心斎橋筋「エビフライ&ポークカツ」

    大阪に出張したら、一度この店を訪ねたいと思い、雨の中を長堀通を越えて心斎橋筋を歩きて来た。磨き抜かれたテーブルと長椅子が老舗を物語る。創業は昭和元年なのだと云う。当然ながら名物オムライスを食べに来たのだけれど、急遽、ホワイトボードの“サービスランチ”に変更。熱々の“ポークカツ”がケチャップソースで美味しい。どこか懐かしい感じがする。大阪の“エビフライ”って、エビを開くの?アジフライの形をしているね。このホクホクをタルタルソースをたっぷり付けて頬張る。これもいいね。引も切らない席待ちの列を年嵩の姐さんがテキパキと捌いて、地元の方も観光客も美味しい洋食を楽しむのです。<40年前に街で流れたJ-POP>微風のメロディー/尾崎亜美1984Biz-Lunch明治軒@心斎橋筋「エビフライ&ポークカツ」

  • Osaka メトロに乗って 東成しんみちロードの串揚げ居酒屋で 今里筋線を完乗!

    今里筋線の路線図を見ると興味深い。大阪市街の東端を舐めるように南下し都心部に向かうことはない。さてと今宵の一杯はどこでやるのか考えものだけど、まずは考えるより先に旅に出たい。市営住宅が立ち並ぶ雨上がりの井高野に、ど派手な柑子色のゲートが口を開けている。革靴をコツコツ鳴らして長い階段を降りていくと、これまた柑子色のラインを引いた80系が待っている。なんと可愛らしい。15m×4両のミニ地下鉄は、まるで遊園地の乗り物か?と言ったら言い過ぎか。たぶん都営大江戸線や仙台市地下鉄東西線と同じようなサイズだと思う。都心に入らない今里筋線の沿線いは観るべきランドマークは少ない。関目成育駅から徒歩10分、訪ねた野江水神社は水火除難の守護神、淀川の氾濫に悩まされた土地柄か?旧京街道に絡む太子橋今市から関目成育の間は、じっくり...Osakaメトロに乗って東成しんみちロードの串揚げ居酒屋で今里筋線を完乗!

  • Biz-Lunch 味万本店@心斎橋筋「きつねうどん」

    本町から心斎橋筋商店街を下って、ちょっとレトロな「味万本店」を訪ねる。なにがレトロって、店内の有線放送は、なぜか童謡が流れている。実は一昨日、大阪オフィスの社員に案内されて、とにかく“カレーうどん”が美味しかった。っで、大阪らしい“きつねうどん”を食べようと、この出張で二度目の訪問、開店時間の11:00に飛び込む。着丼した“きつね”、真昆布やら鯖節やら出汁を利かせた澄んだつゆ、甘辛く煮たふんわりと油揚げが旨い。パリッと海苔で巻いた“天むす”が、塩の加減も絶妙に、これまた美味しい。さすがに食い倒れの街は、ランチは安くて美味しい。午後への活力も湧く大阪のBiz-Lunchだ。<40年前に街で流れたJ-POP>つぐない/テレサ・テン1984Biz-Lunch味万本店@心斎橋筋「きつねうどん」

  • Alta Velocidad Española

    バルセロナ・サンツ駅、07:00発、AVE3270に乗車してマドリードへ向かう。"AltaVelocidadEspañola"は、バルセロナ〜マドリードを2時間30分で結ぶ、スペイン国鉄が誇る新幹線だ。サグラダ・ファミリア聖堂、グエル公園、カサ・ミラ、と世界遺産となったガウディ建築を訪ねる。午後はサン・ジョセップ市場を冷やかす。世界遺産よりむしろこちらが興味深い。果物や野菜、ハムにソーセージ、魚介類、あるいはチーズやナッツの店を覗いたら市場内のバルでタパスをアテにCavaを愉しむ。っと漸くスペインにやってきた実感を味わう。ホテルはバルセロ・サンツ、宇宙船をイメージしたモノトーンな客室がクールだ。ターミナル・サンツ駅真上のホテルは、明日の便が早いから絶好のチョイスだった。改札と荷物のX線検査を通ったら、ラウ...AltaVelocidadEspañola

  • Biz-Lunch 兆峰@大塚「ポークソテー」

    池袋のランチ漫遊もとうとう北大塚の住宅街まで出掛ける。池袋オフィスの仲間に教えてもらった。都電の巣鴨新田停留所が近いかな。今は山手線を跨ぐ西巣鴨橋が架け替え中で、車も通らず静かな佇まい。初めましてのメニューは“ポークソテー定食”を択ぶ。ボリューミーで肉厚な豚肉は、よく火が通っているけれどジューシーだ。なかなかの腕前とお見受けした。そして惜しげもなくかかるデミグラスが絶品、柔らかなポークにたっぷりつけて口に放り込む。これは美味い。看板にはRestaurantとあるけど町中華の趣、洋食も中華も和食もあってカオスな世界。でも美味しいから、この節操のないラインナップも歓迎なのだ。<40年前に街で流れたJ-POP>Tendernessを抱きしめて/サーカス1984Biz-Lunch兆峰@大塚「ポークソテー」

  • 亥鼻城と千葉寺とモツ焼きの大衆酒場と 京成千葉線・千原線を完乗!

    前照灯を煌めかせて、外房線と並走して3500系の4両編成がやってきた。京成線は千葉中央駅を境に千葉線と千原線が走っている。この駅を降りたら昼呑みを楽しみたい。日暮里で成田空港行き快速特急に飛び乗って30分、京成津田沼までやって来た。千葉線はここから分岐する。歴史的には成田へ向かう本線より先に開通し、戦前は海水浴や潮干狩りの行楽客で賑わったという。行き先表示に「千葉中央」を光らせて、5番ホームに新京成の8800形電車が入ってきた。日中は新京成線の車両が千葉線に乗り入れて、松戸〜千葉中央間を直通運転している。千葉にお城があった?県庁東側の猪鼻山は北側を都川が洗い、西側は断崖となった天険の要害、平安時代に千葉氏が居館を構えた。ここを亥鼻城(いのはなじょう)というが、歴史的にはあまり意味のない模擬天守と千葉常胤像...亥鼻城と千葉寺とモツ焼きの大衆酒場と京成千葉線・千原線を完乗!

  • 休日はローカル線で ふなぐち菊水と荒川峡と米沢牛と

    各駅停車に乗って呑む旅を始めた10年前のページです。2013-12-28新潟始発の"快速べにばな"は意外にも満席。どうも本物の「鉄」たちが大勢乗っている。気後れしないよう「吞み鉄」の本領を発揮しよう。新潟県北では“菊水”がお奨めだ。旅ものカレンダーに紅葉風景がしばしば登場する荒川峡を眺めながら雪見酒を愉しむ。米坂線は羽越本線の坂町から分岐して米沢に向かう。坂町駅はあまりにも寂しい駅だ。客待ちのタクシーも動く気配がない。せめて今日明日の午後ぐらいは故郷に降り立つ人と迎える家族で賑わうだろうか。ピークの宇津峠をトンネルで越えると最上川水系となって米沢盆地へ下っていく。米坂線は2時間ほどの旅で米沢に到着する。ホームでは伝承米沢牛が迎えてくれる。やはり食べておかないといけない米沢牛、駅弁の新杵屋で"すきやき膳"を...休日はローカル線でふなぐち菊水と荒川峡と米沢牛と

  • Biz-Lunch きょうの登龍@旧東海道・品川宿「味噌ラーメン」

    旧東海道の荏原神社に寒緋桜が満開になっている。紅色の花弁を揺らしてメジロが遊んでいる。そしていつもの登龍、今日は“ミソラーメン”、そう言えば初めて択ぶメニューかも知れない。炒めたモヤシや野菜をたっぷり載せて着丼、思い切って豆板醤をトッピングする。レンゲでスープをひと口、旨いねぇ。決してキレイに割れたためしがない安っぽい割り箸を駆使して、麺を大掴みにズズッと、悪くない。縮れた細麺にスープが絡んで美味しい。豆板醤が溶け出して味が微妙に変わっていくのも楽しい。いつも大盛り御免のご飯ものばかりだったけど、約10年の時を超えてラーメン系が美味いことを知った。メニューの麺類を上から上から試してみようか。くだららない独り言を呟いて、午後のオフィスに戻るのだ。<40年前に街で流れたJ-POP>涙のリクエスト/チェッカーズ...Biz-Lunchきょうの登龍@旧東海道・品川宿「味噌ラーメン」

  • 木根川橋とせんべろの聖地とトマトのおでんと 京成押上線を完乗!

    精悍なマスクの3700系がホーンを響かせて疾走する。都営浅草線を越えて長駆久里浜まで駆け抜ける。晴れ渡った連休初日は、先週に引き続き、京成電鉄の短い旅を楽しみたい。北十間川にその姿を映して銀の尖塔が空を突く。押上線は東京ソラマチの地下から、住宅や町工場が密集する下町を掻き分け、青砥で京成本線に連絡する。羽田空港と成田空港を結ぶルートを担う押上線、多くの特急・快速が途中駅に止まらずに爆走する。成田空港行きのアクセス特急を1本やり過ごして、ボクは青砥行き各駅停車に乗り込むのだ。ひとつ目の京成曳舟駅を越えたあたりで擦れ違った羽田空港行きは、京浜急行の紅い1000系電車だ。木根川橋から水道路抜けた白髭神社の縁日は🎵って、さだまさしが歌っていた。昭和な呑み人にはストライクゾーンの曲、歌詞の情景を探し求めて四ツ木駅に...木根川橋とせんべろの聖地とトマトのおでんと京成押上線を完乗!

  • 休日はローカル線で にしん親子弁当と青海川海岸と萬代橋と

    各駅停車に乗って呑む旅を始めた10年前のページです。2013-12-18"にしん親子弁当"は、脂が乗った甘露煮、数の子、昆布巻などを並べてニシンずくめの一品。ロング缶を傍に、これはいい酒の肴になるでしょう。信越本線の旅、後半は直江津から新潟までのいわゆる「海線」をゆく。新潟行きの"快速くびきの号"は特急車両、大きなテーブルを降ろして呑む旅には絶好の環境なのだ。柿崎~柏崎間の車窓は日本海を間近にする。遠く佐渡を臨む冬の日本海は荒れることが多い。波がホームを洗う青海川は、確かドラマ「高校教師」のエピローグに登場した駅だ。長岡のソウルフードは"洋風カツ丼"、皿盛りのゴハンにカツを載せ、ケチャップかデミグラスをかける。ケッチャップベースのレトロな味は、ちょっと甘いけど後をひく味わいだ。豊野で別れてから150km、...休日はローカル線でにしん親子弁当と青海川海岸と萬代橋と

  • Biz-Lunch 長寿庵@大塚「かつ丼そばセット」

    スーツの前を合わせて大塚駅前まで歩いてきた。シャーベット状の雪に足を取られないよう慎重に。赤い看板のその店はこんな日でも盛況だ。それに客層は案外と若者も御婦人も多いのだ。今週のランチから“かつ丼そばセット”を択んだら、熱いお茶で一息ついて着丼を待つ。角盆にフルサイズの“かつ丼”と小丼の“かけそば”が登場って、なんだか想像していたのと逆だなぁ。七味を振ったら、ワカメと一緒にそばを大掴みにズズっと啜る。美味い。そしてこの小丼、そばがぎっしり。何というかトランジスターグラマー。なるほど若者も通うわけだ。蕎麦つゆを傍に、三つ葉の風味とともに、この“かつ丼”も出汁が効いて旨いね。満腹を抱えてオフィスに戻る。大塚にまた一枚手札ができて、ちょっと満足のランチタイムだ。<40年前に街で流れたJ-POP>白いハンカチーフ/...Biz-Lunch長寿庵@大塚「かつ丼そばセット」

  • 帝釈天と老舗の葛餅と剣菱の小瓶と 京成金町線を完乗!

    旧水戸街道の高架道路をくぐって、赤いラインの4両編成が京成金町駅に入ってきた。節分の休日は真っ青な冬晴れ、それではと、金町線の短い旅をしようと下町の駅に降り立った。京成金町駅は雑居ビルの1階にぽっかりと改札口の穴を開けている。JR金町駅を背にして駅前広場を見渡しても、案内表示なしでは容易に見つかりそうにない。わずか2.5kmの路線の唯一の中間駅だけが複線になっていて、上り下りの電車が交換する。この短い金町線ではあるけれど、4両編成で車掌が乗務しているから、相当の乗降客があるのだろう。その賑わいの背景の一つがこの中間駅にあるのは間違いがない。柴又駅の案内板にはお馴染みのシルエットが描かれている。そう、柴又駅はフーテンの寅さんのふるさとだ。帝釈天参道で上下姿の一団に出会す。ここで初めて今日が節分であることに気...帝釈天と老舗の葛餅と剣菱の小瓶と京成金町線を完乗!

  • 休日は町の蕎麦屋さんで 常盤食堂@浦和

    よく冷えたキリンラガーを注いで、ささやかな幸せを感じている休日の午前11:00。カリカリに揚がった大ぶりな“あじフライ”、おじちゃん、アテになるように包丁を入れてくれた。たっぷり中濃をかけた一片を口に放り込む。辛子にツンときて、思わず鼻をつまむ。時代を流れて大衆食堂に進化した蕎麦屋さんは、丼もの、フライもの、中華風のヒトサラもラインナップ。邪道な蕎麦前かも知れないけど、いや、昼から開いている居酒屋みたいで楽しい。新潟は長岡の“吉乃川”の一合瓶を燗してもらったら、ガラスの猪口でキュっと一杯。そば丼に入って“おでん”が登場して燗酒のお供をする。〆の“ざる”はたっぷりの刻み海苔が嬉しい。サッとそばつゆにつけてズズっと啜る。美味しい。午後は本を読もうかな。どこにも行かない、働かない、怠惰な休日を愉しみたい。<40...休日は町の蕎麦屋さんで常盤食堂@浦和

  • 真紅のトーチと灘五郷と福寿の酒と 阪神電鉄本線を完乗!

    出張が明けた週末は、冷たい風が吹き荒ぶものの、雲ひとつない青空が広がっている。今日は阪神電車に乗って、灘五郷のいずれかを訪ねて一杯飲りたい。特急専用の2番線に停車しているのは「阪神甲子園球場100周年記念ラッピングトレイン」だって。名作野球マンガのキャラクターや、甲子園球場の歴史を辿る数々の写真で電車を彩る。水島新司氏の「ドカベン」が彩るのが1号車、岩城が吠え、殿馬が舞っている。11:10、幸運にもこの希少な列車に遭遇して、ボクの阪神電車の旅は始まる。特急の最初の停車駅は尼崎。速度を落とした車窓には、車両基地越しに天守閣が見えてくる。尼崎城は大坂の役後、戸田氏によって築城され、明治の廃城令まで大阪湾に浮かぶようにあった。現在の復元天守は2018年に落成した。まだ新たしい白壁が冬の陽を浴びて眩しい。急行に乗...真紅のトーチと灘五郷と福寿の酒と阪神電鉄本線を完乗!

  • Biz-Lunch 幸龍軒@大塚「天津飯」

    昨晩の玉袋筋太郎の番組に感化されて、今日のお昼は町中華、もちろん飲める訳ではないけれど。この黄色いテントをくぐって、レンゲを手にするのはこれが2度目になる。チョイスは“幸龍飯”って店の名を冠しているから、きっと自慢の一品に違いない。ご飯をフワトロのニラ玉で包んだら、アツアツの餡をかけて、大判のとろとろチャーシューをのせた天津飯。レンゲでホロっと崩れるチャーシュー、口の中にジュワッと旨味が広がる。たっぷり餡を絡めてニラ玉ご飯を頬張る。凍えた身体が溶けるように温まる。美味しい。次は仕事上がりに訪ねて、生ビールでやりたい。あれっ台湾ビールもいいかな。アフター6の「町中華で飲ろうぜ」を妄想するBiz-Lunchなのだ。風の谷のナウシカ/安田成美1984Biz-Lunch幸龍軒@大塚「天津飯」

  • Osaka メトロに乗って 法善寺横丁と道頓堀となんばの立ち呑み処と 千日前線を完乗!

    南巽駅に到着した25系電車はチェリーローズのライン、ちょっと可愛らしい4両編成で走っている。今回は千日前線に乗って、なんば界隈で昼呑みをしようと思っている。終着駅の近くには応神天皇を祀る巽神社、大阪の巽(辰巳)の地を守る氏神様だ。そのお名前から、今年の初詣は例年以上の参詣客が訪れたのではないだろうか。交差点の標識に「南巽駅前」となければ、見過ごしてしまうほどメトロの入り口はひっそりと口を開ける。人気の少ない階段をコツンコツンと降り切ると、ちょうどチェリーローズが入線したところだ。前照灯が消え尾灯が赤く点った運転室に車掌の姿はない。どうやら短い4両編成の千日前線はワンマン運転をしているらしい。南巽から15分ほどで日本橋そしてなんば、日本最大級の繁華街「ミナミ」を歩いてみる。先ずは繁華街にありながら情緒たっぷ...Osakaメトロに乗って法善寺横丁と道頓堀となんばの立ち呑み処と千日前線を完乗!

  • 北前船の港町 岩瀬浜へ 富山ライトレールを完乗!

    呑み鉄旅をはじめた10年前のページです。2014-01-08岩瀬浜まで富山ライトレールの連節低床式路面電車、通称「ポートラム」に乗車する。JR富山港線を引き継いだ第三セクターは、年間3,000万円程の純利益を上げる優等生。グットデザインショーを受賞した車両を含めて全国から視察が多いそうだ。乗車したのは冬のラッピング車両で、アテンダントが乗車している。このサービスは子どもや高齢者に安心感を与えるだろうし、おじさんにもちょっと嬉しい。彼女のキュートな笑顔は観光客やビジネスマンの富山好感度を引き上げていることだろう。ポートラムは12駅を繋いで22分で終点の岩瀬浜に到着する。駅には「フィーダーバス」という接続バスが待ち時間なく連絡し乗客の便宜を図ってる。岩瀬浜は北前船の寄港で賑わい財を成した町、古い町並みのなかで...北前船の港町岩瀬浜へ富山ライトレールを完乗!

  • Biz-Lunch テラッツァ@大塚「牛バラ肉の煮込み」

    大塚駅南口から新大塚方面に歩いて2分ほど、カジュアルイタリアンのお店がある。夜なら、女性をエスコートしないと入りづらいような、アットホームだけど小洒落たお店。でもランチタイムならオヤジひとりでも飛び込めるよね。小皿のサラダを突っついていると、日替わりランチの“牛バラ肉の煮込み”が登場、んっといい匂い。付け合わせのパスタに穏やかで旨味あるソースを絡めてひと口。フォークだけでもホロホロと崩れる、柔らかくそして上品に煮込んだバラ肉が美味しい。ライスかフォカッチャを択べるのも嬉しいね。次は“ハッシュドビーフ”の日を狙おうかな。再訪必至のイタリアンなのだ。<40年前に街で流れたJ-POP>プリテンダー/岩崎良美1984Biz-Lunchテラッツァ@大塚「牛バラ肉の煮込み」

  • Osaka メトロに乗って 太陽の塔と通天閣と堺筋本町の立喰酒場と 千里線・堺筋線を完乗!

    千里ニュータウンの北の玄関口には、阪急の電車とOsakaMetroの電車が交互に登ってくる。上品なマルーンが阪急の車両、オールステンレスにマルーンのラインがOsakaMetroの車両だ。千里ニュータウンの開発は多摩や港北よりも早い、日本で最初の大規模ニュータウンなのだ。急な勾配を転がり始めたマルーンの8両編成は、万博記念公園の西の端を舐めるように南下する。1970年の大阪万国博覧会の時には、臨時の万国博西口駅が開設され、たくさんの来場者を運んだ。急勾配(最大35‰)と急曲線が連続する千里線は、案外とゆっくり走っていく。関大前駅でたくさんの中学生高校生が乗り込んできて、静かだった車内はとたんに賑やかになる。淡路駅では京都本線路X字に平面交差するので、電車は駅構内に進入する前に一時停車する。きっとダイヤグラム...Osakaメトロに乗って太陽の塔と通天閣と堺筋本町の立喰酒場と千里線・堺筋線を完乗!

  • JY16 山手線立ち呑み事情 春田屋@新大久保

    初めて降り立った夕暮れの新大久保駅、街の雰囲気は想像していた以上にあちら風。人混みを掻き分け明治通り方面へ、その店の赤ちょうちんを見つけると、なんだかホッとするのだ。風除けのテントで囲まれて5〜6名の立ち飲みスペース、店名が描かれたジョッキで先ずは生ビール。アテに択んだ“ジャガバタ塩辛”だけど、えっフレンチフライ?まぁ400円だからこんなものか。憂いげな田中みな実に見つめられて“タコハイ”を試す。この店に遥さんは居なかった。青じそを散らして“漬けマグロブツ”はなかなかの一品、ぬる燗が合いそうだね。ホッピーはすでにナカをお代わりして、目の前の焼き台で“バラ味噌”と“バラにん芽”を焼いてもらう。〆は短冊に見つけた“豆乳鍋”、鶏に豆腐に椎茸それに野菜たちが優しく煮えて美味しい。鍋とともに、つい“ハイボールレモン...JY16山手線立ち呑み事情春田屋@新大久保

  • 休日はローカル線で 高山ラーメンとさるぼぼと深山菊 高山本線をゆく!

    各駅停車に乗って呑む旅を始めた10年前のページです。2014-1-5朝食を抜いてきたので、真っ先に安川交差点近くの「甚五郎ラーメン」を訪ねる。所謂"高山ラーメン"は醤油ベースのスープにシンプルな具材、細く縮れた麺が特徴だ。06:53、まだ陽が昇らない岐阜から、飛騨古川行き2両編成の気動車に乗車する。岐阜から高山まで達する普通列車は午前中この1本だけだ。岐阜から続く住宅と田園の風景は美濃太田まで。この先は飛騨川の渓谷を遡っていく。渓谷といっても多くの水力発電ダムがあるため。渓谷美と水を湛えた風景が交互する。列車は約2時間かけて下呂駅に滑り込む。ホームでは手湯が白い湯気を上げている。下呂温泉は、草津温泉、有馬温泉と並んで「天下の三名泉」と称される名湯だ。さらに飛騨川を遡ること1時間と少々。2両編成の気動車は高...休日はローカル線で高山ラーメンとさるぼぼと深山菊高山本線をゆく!

  • Osaka メトロに乗って 天神さんとハルカスと鎗屋町の居酒屋と 谷町線を完乗!

    折り返し八尾南ゆきとなる22系電車6両編成が、交代の乗務員氏が待つ大日駅1番線に入ってきた。路線カラーは京紫(ロイヤルパープル)、雰囲気は半蔵門線に似ている。大型ショッピングセンターの背景にニョキニョキとタワーマンションが突き出してる大日駅前。OsakaMetro谷町線は、大日から野江内代まで旧東海道を延長する京街道に沿っている。守口宿の古い家並みや秀吉が築いた文禄堤を訪ねたいけど、それはまた別の機会だ。梅田にアクセスするために大きな<字を描いて、ロイヤルパープルの6両編成は南森駅に滑り込む。ちょっと途中下車して日本一長いアーケード商店街、天神橋筋商店街の雰囲気を見てみたい。二丁目商店街には、恵比寿様と宝船のイルミネーションが煌めく。天満天神えびす祭を祝ってのものだ。“天満のてんじんさん”と親しまれる大阪...Osakaメトロに乗って天神さんとハルカスと鎗屋町の居酒屋と谷町線を完乗!

  • 休日は各駅停車で 静岡おでんと駿府城と鰻丼 東海道本線をゆく!

    各駅停車に乗って呑む旅を始めた10年前のページです。2014-1-4東海道本線を下って、"静岡おでん"を試したくて横丁「青葉おでん街」を訪ねる。さすがにどの店も暖簾がかかっていない。夜に向けての仕込中だ。諦めきれず観光案内所で入手したMAPを探して、駅南の「海ぼうず本店」を訪ねる。だし汁に浸さず青のりを振りかけていただく。旨い。地酒は"花の舞大吟醸超辛口"だ。なぜ正月早々駿府城に居るかって、単身赴任先へ戻るのに遊び心の遠回り。東京~岐阜~富山~直江津と周ってみようかと、そろそろ異動だと思うのだ。静岡から浜松までは乗り換えて所要1時間30分。当然青春18きっぷの鈍行の旅。まだ腹は減っていないのだが、喰わなきゃならないのが"うなぎ"でしょう。駅近の「一兆」でビールと鰻重を楽しんだら、今宵は名古屋で双六は一回休...休日は各駅停車で静岡おでんと駿府城と鰻丼東海道本線をゆく!

  • 旅の途中 2024. 明けましておめでとうございます!

    大きな揺れに見舞われた地域の皆様には、心よりお見舞い申し上げます。旅で訪ねた町々、暮らした町からの報道に心を痛めております。どうかできる限り安全で暖かなところでお過ごしください。明けましておめでとうございます。首都圏では穏やかな青空が広がった元旦です。今年はどんな風景、人情、酒と肴に出会えるでしょうか。とりあえず風にまかせて彷徨ってみましょうか。本年もよろしくお願いいたします。旅の酒場でお会いしましょう。人は何で酒を飲むのでしょう/六角精児旅の途中2024.明けましておめでとうございます!

  • それでは皆さま、酔いお年を!

    朝の田んぼに霜が降りる季節、五木寛之を持って筑豊を旅した。今では木々に覆われたボタ山を車窓に見ながら、ディーゼルカーに揺られてたどり着いた終着駅。細いレールで組み上げて板を打ちつけた旧い跨線橋を渡って改札口を抜ける。かつて炭鉱関係者で賑わったであろう駅前に、昭和の匂いもぷんぷんと、たった一軒の食堂がある。小母ちゃんの話しを聞きながら、今では珍しい180mlのコップで朝のビールを呷る。親父さんが茹でてくれた“とろろこぶうどん”が、呑み疲れた胃に優しい。梅雨の晴れ間には、11年ぶりに再開した只見線を旅した。この旅で呑んで、晴れてJR東日本の全路線を乗り尽くしたことになる。走り抜けた小出の町、以前ふらりと立ち寄った粋なそば処のカウンターで一杯。蕎麦前に“枝豆”やら“栃尾あぶらげ”を愉しむうちに、ご常連と意気投合...それでは皆さま、酔いお年を!

  • 太陽の塔と豊川まどか嬢と大阪の粉もんと 大阪モノレール線・彩都線を完乗!

    冬の陽に煌めくシルバーの車両にスカイブルーのラインをひいて上り下りの電車がすれ違う。大阪空港行きが軌道けたを跨いで勾配を駆け上がってきた。千里丘陵は思った以上にアップダウンが激しい。羽田からのボーイングが伊丹に舞い降りて、大阪で呑む旅が始まる。大阪モノレールは伊丹空港から私鉄各線とクロスして門真市で京阪本線と連絡する。1997年に漸く伊丹空港まで延びた訳だから、案外若い鉄道路線なのだ。ピンクのラインの2000系電車は2001年のデビューだから今が働き盛り。大阪空港を発ったピンクのラインは、阪急宝塚線と連絡する蛍池を支点にS字を描くと、中国自動車道と一緒になって東へと流れていく。やがて大阪モノレール線の車窓のハイライトである「太陽の塔」が見えてくる。ご存知のとおり、1970年に開催された日本万国博覧会のシン...太陽の塔と豊川まどか嬢と大阪の粉もんと大阪モノレール線・彩都線を完乗!

  • Biz-Lunch 漁師酒場•海亭@大塚「海亭丼」

    お店の名をメニューに冠するくらいだから“海亭丼”はランチの看板メニュー。漁港直送の鮮魚を八丈島の島唐辛子醤油と練り胡麻で漬けむのだそうだ。この日の鮮魚は博多に揚がった“クロダイ”と“カンパチ”。漬け汁でうっすらピンクに染まってキレイだ。博多で呑むときには“胡麻鯖”を肴にするんだけど、アレの贅沢版って感じかな。しっとり甘みをまとった魚がいいね。ほんとはぬる燗で一杯やりたいところだ。海苔を絡めながらあったかご飯と大きく頬張る。美味しい。週一ペースで池袋や大塚の街並みに美味いランチを探して半年、これが仕事納めのBiz-Lunch。今では池袋オフィスのメンバーに美味い店の紹介をせがまれる。中井貴一さんではないけれど「働くオトナは腹が減る!」これからも美味いモノ、探したいよね。抱いてマイ・ラブ/早見優1983Biz-Lunch漁師酒場•海亭@大塚「海亭丼」

  • 大人たちの X'mas Express 東海道新幹線を完乗!

    17:27、のぞみ230号は東京駅の15番ホームに滑り込む。どうやら約束の白いクリスマスツリーには間に合いそうだ。14:45、地下鉄御堂筋線の階段を駆け降りる。オーバーコートの襟は立てたままだ。だいたいこんな歳も押し迫った週末に商談なんてどうかしている。それでも昨日と今日で、継続を2件、新規を1件、大きな成約をまとめたのだから悪い気はしない。昨日は鎗屋町あたりの居酒屋で、同行した部下と軽い祝勝会をした。冷静沈着だが案外勝ち気な彼はこの日の結果にテンションが上がっていた。暖かい部屋に戻ってから、エクスプレス予約で復路の予約を1本前のグリーンに変更した。出張の帰りはひとり静かに気分を切り替えたいし、彼だってその方が気楽なはずだ。それに今回に限って丸の内南口を抜ける後ろ姿に余計な詮索はされたくはない。冬の青空に...大人たちのX'masExpress東海道新幹線を完乗!

  • Biz-Lunch Lichu & Xiangyu@南大塚「豚肉と目玉焼き炒め木桶ご飯」

    R254を早稲田方面に向かって都電の線路を渡るとその店はある。真っ赤な看板に「湖南料理」とある。店名は「湘遇」と漢字を当てるがなんと読むのかわからない。っと、ボクはうっかり結構な人の出入りのあるその店に吸い込まれてしまった。この店、食ベログやらぐるなびには掲載がない。なぜ?暫くするとその理由は類推できる。ホールスタッフも客も恐らくは皆大陸の人なのだろう。店内に飛び交う大きめの声は中国語(北京語ではなさそう)なのだ。メニューは漢字だからまあ分かる。っで“豚肉と目玉焼き炒め木桶ご飯”を注文する。木桶というより、炊飯器の内釜と言うかお櫃が登場。2合はあろうかというご飯に、豚肉とピーマンの炒め物と目玉焼きがのかって、案外美味しそう。スプーンでかき混ぜながら食べ始めると、ピリッと青唐辛子、ゴロッと大蒜が丸ごと入って...Biz-LunchLichu&Xiangyu@南大塚「豚肉と目玉焼き炒め木桶ご飯」

  • 休日はローカル線で 峠の釜飯と浅間山と門前の蕎麦 信越本線(山線)をゆく!

    各駅停車に乗って呑む旅を始めた10年前のページです。2013-12-14鶏肉、ささがき牛蒡、椎茸、筍と“峠の釜めし”はビールのアテに良い。信州へ越後へと鉄路が分岐する旧くからの交通の要衝高崎駅を起点に信越本線をゆく。1998年の長野新幹線開業を期に、かつての大幹線も並行在来線へ移管、分断されてしまった。僅か2両で横川をめざす各駅停車、主な乗客はご多分に漏れず高校生とご年配の方だ。かつて補助機関車に押されて登った横軽の碓氷峠区間は廃止となった。往く手を阻む車止めが寂しい。学生時代、上京に帰省に何度も乗車した区間を、今はJRバスが僅かに1日8往復連絡している。妙義山を眺めながら35分、JRバスで碓氷バイパスを登ると"風立ちぬ"軽井沢。軽井沢〜篠ノ井は「しなの鉄道」に移管された。ガンメタリックとレッドに化粧を直...休日はローカル線で峠の釜飯と浅間山と門前の蕎麦信越本線(山線)をゆく!

  • 風を感じて! 野島埼灯台とZと房総フラワーライン

    日中の気温は20度まで上がるという天気予報に促され、Zをツーリングに誘う休日。せっかくなら陽光溢れる南房総をめざそう。Zはシートに包まってまだ眠そうな様子だ。360°を海に囲まれた「海ほたるパーキングエリア」はボクにとって初めての訪問。案外足速にタンカーや貨物船が行き交い、銀色の翼が次々に舞い降りて来るから、飽くことがない。東京湾アクアラインから館山道に乗り換えて、ひたすら南へ向かう。シールド越しに太陽が眩しい。房総半島最南端に位置する野島崎、八角形の洋式灯台「野島埼灯台」の白亜が青空に映える。房総フラワーラインを西に走る。海岸線は近くなったり遠くなったりするけれど、それでもきょうは穏やかな潮風は終始感じている。フラワーラインが伊戸漁港に差し掛かったら、オレンジのLEDを瞬いて「漁港食堂だいぼ」を訪ねる。...風を感じて!野島埼灯台とZと房総フラワーライン

  • 休日はローカル線で 烏城と信濃ワインと善光寺平夕景 篠ノ井線で呑む!

    各駅停車に乗って呑む旅を始めた10年前のページです。2013-12-11塩尻はワインの産地。桔梗ヶ原には葡萄畑が広がりワイナリーが点在する。観光センターで信濃ワインの新作“秋薫るナイアガラ”を仕込んだら長野行きに乗り込もう。篠ノ井線の起点は塩尻、ここで中央本線から分岐して篠ノ井で信越本線と結ぶ。東京から中央東線、名古屋から中央西線を束ねて松本・長野へ送る篠ノ井線は賑やかだ。黒と白のコントラストがアルプスの山々に映えて松本城(別名烏城)が美しい。これから篠ノ井線に乗車して、安曇野から善光寺平へと抜けようと思う。タイミングが良ければ、姨捨駅で善光寺平らの夕景を楽しむことができそうだ。明科駅を過ぎると電車は犀川を離れて山中に分け入って行く。30分ほどで冠着(かむりき)トンネルを潜ると松本盆地から善光寺平に抜ける...休日はローカル線で烏城と信濃ワインと善光寺平夕景篠ノ井線で呑む!

  • 日本海の酒に酔う でんご@浦和

    いつも「はじめまして」の酒を紹介してくれる居酒屋にふらり立ち寄った。今宵は日本海の酒に酔う。白神山地に抱かれた秋田県八峰町の“山本ターコイズブルー”は、フレッシュでさっぱりした秋の限定酒。箸で“銀ダラ西京焼き”の身を崩しながら、ちびりちびり呑むのも愉しい。日本海沿いを180キロ南に下った鳥海山麓の酒はそのまんま「麓井」って生酛造りの酒蔵だ。これまたフレッシュな、ちょっと甘酸っぱい“フモトヰきもと特別純米出羽の里”はグラスの猪口で呑みたい。淡白な“山芋とウニのいそべ揚げ”は、もみじおろしとポン酢で美味しいアテになる。今宵は寒気が流れ込んでぽつぽつと小雨模様、雨宿りを言い訳にちょっと一杯。白神山地も鳥海山麓も雪がチラついているかもね。<40年前に街で流れたJ-POP>疑問符/河合奈保子1983日本海の酒に酔うでんご@浦和

  • 広徳寺のイチョウと秋川渓谷と喜正の冷酒と 五日市線を完乗!

    発車のチャイムがハモって流れてる。08:13の拝島駅は青梅行きと武蔵五日市行きが同時発車。こういう光景ってなんだかワクワクするね。五日市線がやや先行して緩やかな左カーブに消えていく。先週に続いて「休日おでかけパス」を握りしめ、都会の裏庭を乗って呑んで遊ぶ。なかでも路線距離11キロと最も短い五日市線がこの週末の遊び場だ。4路線が乗り入れる拝島駅は、6方向に鉄路が延びてなかなかの要衝ぶりなのだ。08:32発、飛び乗った後続の6両編成は、ほどなく多摩川橋りょうを渡る。朝の凜とした空気に遠くの山並みもよく見える。平地に降りてきた紅葉もそろそろ見納めかもしれない。畑中を疾走する都会の通勤電車E233系は抜群にクールだと思う。ボクはプシュッと季節限定の“キリン氷結®︎国産りんご”を開ける。青森りんごのほのかな甘味が美...広徳寺のイチョウと秋川渓谷と喜正の冷酒と五日市線を完乗!

  • 休日はローカル線で 碌山美術館と道祖神と信州そば 大糸線で呑む!

    各駅停車に乗って呑む旅を始めた10年前のページです。2013-12-07"笹寿司"と"謙信"のワンカップを買い込んで朝から車中酒の大糸線の旅。この甘口の本醸造が思いのほか笹寿しと相性が良くて美味しい。笹寿司は信越県境地域で作られる家庭料理、川中島合戦当時は上杉軍の野戦食だった。2015年3月の北陸新幹線延伸開業を控えて、真新しい橋上駅舎が姿を現して、先日も新幹線試験車両(イースト・アイ)入線のニュースが流れていた糸魚川駅だ。単行気動車は2・3番ホームの端っこに設えた4番ホームからひっそりと出発する。35kmの非電化区間を姫川にそってゆっくりと遡ると1時間ほどで南小谷に到着した。スキー場開きを待つ冬のはじめの駅周辺は閑散として、やがて来る賑わいを待っている。鉄路はここからJR東日本の管轄、反対側のホームに控...休日はローカル線で碌山美術館と道祖神と信州そば大糸線で呑む!

  • Biz-Lunch cafe gotoo@大塚「とろとろオムライス」

    ふわっとろの玉子がしっとりチキンライスを包んで、っとチーズを練り込んで、これは美味い。そしてたっぷりのデミグラス、鶏肉とマッシュルームかな、クリーミーで優しい味わいだ。大塚で最初に訪ねた洋食GOTOOさんの姉妹店は、オレンジを基調とした装い。このオシャレな外観に暫し入店をためらうのボクでした。でも突入して正解。きっとお子さんや女子には大人気なんだろうと思うね。この絶品のひとサラを食しに、オヤジもまた来て良いでしょうか?<40年前に街で流れたJ-POP>オシャレにKissme/岩崎良美1983Biz-Lunchcafegotoo@大塚「とろとろオムライス」

  • 渓谷の紅葉と冒険電車と澤乃井の新酒と 青梅線を完乗!

    鮮やかに色づいた奥多摩の山々。御岳渓谷や鳩ノ巣渓谷の紅葉狩りか、はたまた雲取山か大岳山に登るのだろうか、青梅特快からのクライマーやハイカーの乗り換えを待って、奥多摩ゆき4両編成のチャイムは鳴る。今回は多摩の酒を味わうために青梅線で多摩川を遡っている。旅のスタートは秋晴れの立川駅、1番線から始発するのは中央線そのままに、堂々の10両編成だ。緩やかな上り勾配を直線で進む青梅線、駅間も短いので先の駅までよく見通せる。立川から30分、青梅駅に途中下車して、昭和レトロな町並みを歩いてみる。青梅駅の地下通路を飾るノスタルジックな映画看板は久保板観さんの作品。氏の作品は町のカフェや路地に見ることができる。以前は化粧品店?空き店舗の庇をそのままに、クラフトビール「青梅麦酒」がある。オリジナルクラフトビールを青梅豚を使用し...渓谷の紅葉と冒険電車と澤乃井の新酒と青梅線を完乗!

  • JY15 山手線立ち呑み事情 まるの@高田馬場

    高田馬場駅から小滝橋へ向かって緩やかな坂道を登っていく。確か3つ目の信号だっただろうか、右に伸びる路地に入るとその店はあった。「はじめまして」だから開店時間を狙う。案の定一番乗りでカウンターの奥に立つ。生ビールは小ジョッキータイプ。まずはこれが無いと始まらない。一皿めは「本日のおすすめ」のボードから“豚バラ春菊ポン酢”を択ぶ。豚バラの甘味と春菊の苦味がいい感じだ。ご夫婦だろうか、奥さんの笑顔は余所者のボクにも優しい。アテは都度都度大将がフライパンで調理するから、値段は安いけれどどれも美味しそう。黒ホッピーでジョッキーの焼酎を泡立てたら、小鉢に入った“あぶり明太”を抓む。これがまた絶品。日本酒だったら二杯は飲めそうだなぁ。ふんわり玉子が炒めた豚肉と野菜を包んで“とん平焼き”が三品めのアテ。お好み焼き用のソー...JY15山手線立ち呑み事情まるの@高田馬場

  • 風を感じて! 冠雪の富士とZと錦繍の湖北ビューライン

    河口湖周辺の紅葉が見ごろを迎えていますね。色鮮やかな紅葉の中に浮かび上がる富士山を見ようと、早朝の中央フリーウェイへZを走らせる。先ずはインバウンドから人気に火がついた新倉山浅間公園を訪ねる。雄大に裾野を広げる富士山、朱塗りの五重塔、紅く染まったソメイヨシノ、美しいね。新倉河口湖トンネルを抜けて河口湖畔に出る。ここから暫く湖北ビューラインを愉しむ。もみじ回廊の渋滞を抜ける頃には、晩秋の陽は南に回って、富士は青いシルエットに変化していく。大石公園のパークキングにスタンドを立てる。真っ赤に紅葉したコキアと富士山のコントラストがキレイ?いや少々遅かったかなぁ。右に左に身体を傾けて、湖畔のワインディングロードを走らせる。カーブを重ねるごとに富士は表情を変える。長浜のT字路を右に折れて河口湖に別れを告げる。小さなピ...風を感じて!冠雪の富士とZと錦繍の湖北ビューライン

  • 休日はローカル線で 北信濃錦繍とへぎ蕎麦と八海山 飯山線で呑む!

    10年前の呑み鉄放浪記2013-11-20飯山駅から線路沿いを北へ歩くと、雁木通りには仏壇・仏具の店が軒を並べる。そのまま北飯山方面に歩いた寺町の一角、西教寺山門には紅葉が鮮やかに色付いているね。飯山線は信越本線と上越線を結ぶ千曲川に寄り添い走るローカル線、日本最大の豪雪地帯そして唱歌「故郷(ふるさと)」の情景の中を走っていく。起点の豊野町は信州りんごの産地、駅前広場の時計台もりんごを模しているね。起点から20km、沿線の中心駅飯山に着く。寺の町らしくでホームには鐘楼がある。帰省する人がほっとする情緒ある駅舎も、2015年3月の北陸新幹線延伸開業で姿を消す。数100m長野寄りに、この静かな町には少々違和感がある新駅が姿を現した。現駅との混同を防ぐためか、壁面のグリーンの駅名サインはシートが被っている。飯山...休日はローカル線で北信濃錦繍とへぎ蕎麦と八海山飯山線で呑む!

  • Biz-Lunch 幸龍軒@大塚「肩ロースあんかけ炒飯」

    黄色い庇に看板、白い暖簾には○に龍の一文字、テーブルには赤いパイプの丸イス、これぞ街中華。壁一面にメニューの写真と短冊がペタペタと。どうやら「あんかけ」がキラーコンテンツのようだ。店員さんは皆あちら(大陸)の方だろうか?今風に云うとオープンキッチン?奥の一面がガラス張りで、大将が中華鍋を振るう。誰も見ていないけど。っと、ちょこんと二つ焼売をのせて“肩ロースあんかけ炒飯”が登場。スプーンでひと口、カラリと揚がった肩ロースと青梗菜を絡めて、甘辛い餡が美味しい。炒飯は薄味で謙虚に餡に主役を譲っているから、双方の相性はすこぶる良い。なかなかの一皿だ。隣で冷凍レモンがぎっしり詰まったサワーを呷るご同輩が羨ましいなぁ。リーチインに多様なアルコール缶が用意されていて、セルフで呑むスタイルみたいだ。面白いね。今度はアフタ...Biz-Lunch幸龍軒@大塚「肩ロースあんかけ炒飯」

  • 雄山神社前立社壇とサバへしこと勝駒と 不二越・上滝線を完乗!

    岩峅寺駅(いわくらじえき)の3番線に佇む14760形は、富山地方鉄道のオリジナル車両だ。ホワイトとグレーの塗装にあずき色のラインは雷鳥色と云うらしい。午後の日を浴びながら不二越・上滝線に乗って呑みたい。駅からほど近い雄山神社は霊峰立山を御神体とし、伊邪那岐神、天手力雄神を祀る。山頂が峰本社であるのに対し、ここは前立社壇(まえだてしゃだん)といって立山信仰の拠点だ。本殿に手を合わせて、この旅が安全でありますように、美味しいお酒が呑めますように。雷鳥色の2両編成は、雄山神社の境内を抜けるとすぐに常願寺川の鉄橋を渡る。対岸にある大正13年(1924年)竣工の上滝発電所は国指定登録有形文化財になっている。14760形は肘掛け付きの転換クロスシートを並べ、座席番号を示すプレート、帽子掛けなどを備えて、かつて優等列車...雄山神社前立社壇とサバへしこと勝駒と不二越・上滝線を完乗!

  • 氷川神社と鉄道博物館といづみや本店と ニューシャトルを完乗!

    2017/11/13の夕暮れ散歩通称ニューシャトルは埼玉県とJR東日本などが出資する第三セクターの路線だ。新幹線建設の見返りとして地域住民が勝ち取った都市鉄道で大宮と伊奈町の内宿を結ぶ。大宮を発展させたものを3つ挙げるとしたら、まず1番に氷川神社であることに異論ない。社記によると氷川神社は第五代孝昭天皇の御代の創立と伝えられ、御祭神は須佐之男命だ。武蔵一宮、関東一円280の氷川総本社として信仰を集め、日々多くの参拝客で賑わっている。2番目に挙げるとしたら鉄道でしょう。明治16年に高崎線、2年後に東北本線が開通、分岐点として大宮駅が開設した。隣接して現JR大宮総合車両センターが開かれ、大宮は鉄道の町として発展していくのだ。鉄道の町の象徴としての「鉄道博物館」に併設された駅からニューシャトルに乗車する。ニュー...氷川神社と鉄道博物館といづみや本店とニューシャトルを完乗!

  • ハロウィーンの夜は家呑み派 IL COLOMBAIO DI SANTA CHIARA

    今宵はちょっと手を抜いて、デパ地下のお惣菜祭り。“島豆腐とひじきのサラダ”、“海老の旨みソース”、“牡蠣のフリットレモンソース”を並べる。ILCOLOMBAIODISANTACHIARAは、トスカーナの白ワイン。その手の雑誌には白桃や梨のような香りとあるけど、そう言われればそんな気もする。少々の塩味を感じて、だから海老だの牡蠣だのと良い感じになるのだろうか。お化けやらカボチャやらの置き物を並べてハロウィーンの夜の1本が美味しい。<40年前に街で流れたJ-POP>Scorpion/中原めいこ1983ハロウィーンの夜は家呑み派ILCOLOMBAIODISANTACHIARA

  • 称名滝と志鷹のおにぎりと清酒立山と 富山地方鉄道・立山線を完乗!

    レッドとオレンジがグラデーションしたラインの17480系、オールステンレスの都会的な電車でしょう。東急大井町線から嫁いできた2両編成は、特急扱いで寺田駅の4番ホームに入ってきた。本線と立山線が分岐する寺田駅は、Yの字をした2面2線×2の変わった構造になっている。昭和6年(1931年)の開業時より使用されている木造駅舎は、駅名表札が「驛田寺」と右書きで表記されている。まだ真夏日が続いている頃、本線と分岐した立山線に乗って常願寺川扇状地の東の端をまっすぐ南へと走る。午前の陽射しにシルエットになったゴツゴツした岩峰は、クライマー憧れの剱岳だと思う。扇状地の豊な田園地帯をひた走るレッドとオレンジのラインは、線路の微妙な歪みに大げさに揺れる。線路の両脇にはススキの花穂が揺れて、ゆく夏くる秋を感じさせる。岩峅寺(いわ...称名滝と志鷹のおにぎりと清酒立山と富山地方鉄道・立山線を完乗!

  • 錦繍の三峯神社と秩父そばと武甲政宗と 秩父鉄道を完乗!

    2015/10/24の呑み鉄旅秩父鉄道は東武伊勢崎線の羽生を起点に熊谷、寄居、秩父を結んで三峰口まで走る。急行秩父路号はずいぶん年季が入った車両だけど、クロスシートのリクライニング仕様で大きめのテーブルが付いている。これはゆっくりと飲んでいけそうだ。秩父鉄道は土日祝日に「秩父路遊々フリーキップ」を発売、全線乗降り自由でこれ便利。秩父駅で途中下車したら、武甲酒造・柳田總本店を訪ねる。宝暦3年創業と言うから220年を超え、国の有形文化財指定の重厚で素晴らしい建物だ。車中酒の愉しみに武甲政宗"純米生酒"と猪口を求めた。ランチは秩父神社裏の人気店「手打そば武蔵屋」へ、開店直後なのですんなり席に着く。まずは"舞茸てんぷら"をアテに、お約束の生ビールで喉を鳴らす。"しめじご飯"と、碾きたて、打ちたて、茹でたてを"ごま...錦繍の三峯神社と秩父そばと武甲政宗と秩父鉄道を完乗!

  • Biz-Lunch 東池袋「蕎誠庵あさひ」

    この辺りは谷底みたいになっていて、店の裏を走る都電は早稲田行きも三ノ輪橋行きもモーターを唸らせる。旧くてちょっと寂しくなった商店街に真紅の暖簾を提げてそのそば処はある。コンクリート打ちっぱなしのモダンな佇まいは、創業昭和24年の老舗だなんて聞かなきゃわからない。少し多めに掴んだ二八を、旨みと甘みが凝縮した温かい鴨汁にサッと付けてズズッと啜る。なかなか美味い。はじめましての店ではメニューに迷うけど、少しばかり冒険をして最初から“鴨せいろ”を択んだ。打つ蕎麦はその日によって違うらしく、今日のは越前大野産と「本日の蕎麦」に案内があった。白い花が咲き乱れる越前大野には最近訪れたばかり、こうした偶然はなんだか嬉しいね。ランチメニューには小丼との合わせ技もあるから、遠からず再訪してみようと思う。<40年前に街で流れた...Biz-Lunch東池袋「蕎誠庵あさひ」

  • 風を感じて! 錦繍の赤城山とZとキノコピッツァと

    青々とした牧草地が広がって、まるで北海道の牧草地のような風景でしょう。昨夜、Webの紅葉情報と睨めっこして、目的地を赤城山に択んだ。カルデラ湖周辺が見ごろを迎えている。ほぼ日の出の時刻にイングニッションを回してR17を北上してきた。朝の空気は引き締まるほどに冷たい。4車線になったり2車線に戻ったり、まだまだ整備途上の上武道路、利根川を渡ると赤城山の存在感が大きくなる。P17(上武道路)の高架を降りて、県道4号線へ右折する。正面に赤城山を捉えて裾野を駆け上がると、ひときわ目を引く朱色の「赤城山大鳥居」が見えてきた。県道4号線には100m単位で標高を示すサインボードが出ている。雄大な裾野が広がる赤城山だけど、さすがに900mを越えると九十九折りが始まった。1,000mのボードがキラリと煌めくころには、身体が硬...風を感じて!錦繍の赤城山とZとキノコピッツァと

  • Premium Sake Pub GASHUE × 北信流

    金紋錦(長野県産酒造好適米)で仕込んだ、旨みあり華やかな香りありの純米吟醸で始める。前菜は“秋映とモッツァレラのカプレーゼ”、長野りんごの酸味がこの酒にあう。上野のSakePubで開かれる「酒蔵(蔵元)の会」に潜り込んだ週末の午後。松代藩御用達、長野県小布施町の小さな蔵元「松葉屋本店」を呑む会を愉しみたい。造里は“鰹のたたき”、もちろん信州で鰹は獲れないから、醤油を長野から持ってきたらしい。爽やかな飲み心地の純米吟醸生酒は、山恵錦(長野県産酒造好適米)で醸した旨い酒だ。信州中野、小布施、須坂、松代と、善光寺平にあって千曲川を挟んで長野市と向かい合う町がある。いずれも観光資源を抱えているけれど、この蔵がある小布施が抜きんでて頑張っている印象だ。栗菓子、りんご、巨峰、北斎、酒蔵、ワイナリー、高山温泉郷、上手に...PremiumSakePubGASHUE×北信流

  • トロッコ電車とホタルイカ釜飯と幻の瀧と 黒部峡谷鉄道を完乗!

    重連のEDR形がマッチ箱のようなトロッコを連ね、橙の長大編成同士が行き違う。機関車に「宇奈月ゆ」と金文字のヘッドマークが誇らしい。黒部峡谷の入口に建つ山岳リゾートホテル風の宇奈月駅から、トロッコ電車の旅は始まる。ますの寿司と缶ビールを買い込んだら、人波に流されて足早にホームへと進む。クリームとマルーンに塗られたレトロ調は、ちょっぴりゆったりとしたリラックス車両。開閉可能とは云え窓付きの車両は、こんな暑い日には風通しが悪くてミスチョイス。ところが復路は夏の雷雨に見舞われて、この車両で事なきを得たから分からないものだ。宇奈月駅を発ったマッチ箱たちは直ぐに真紅の新山彦橋を渡る。渓流からの高さは約40m。ゴーっと列車が鉄橋を鳴らす音がやまびこのように響く。続いて現れるエメラルドグリーンの「うなづき湖」は宇奈月ダム...トロッコ電車とホタルイカ釜飯と幻の瀧と黒部峡谷鉄道を完乗!

  • Biz-Lunch 東池袋「伊東食堂」

    カレーの海にトロり玉子でとじたカツ丼の島を浮かべて“カツ丼カレー”が登場。ちょっとオヤジにはカロリー過多と分かりつつも注文せずにはいられなかった。ご飯にたっぷりルーを絡めてひと口、っとなんだか懐かしくしっくり来る味だ。お袋のカレーとはちょっと違うかな。学食のカレーを彷彿させるのは味噌汁が付くから?いやスキー場(ゲレ食)のそれか。よく分からないけど、庶民のカレーなのは間違いない。美味しい。東池袋四丁目電停にほど近い、昔ながらの商店街に、東京大空襲を越えて創業90年を誇る食堂がある。「デカ盛りの聖地」と云われる店には、壁一面にメニュー札が貼ってある。定食メニューは日替、魚、揚げ物、ハンバーグ、それに丼もの、さらにカレーとのコラボがあるから豊富だ。リーチーンクーラーにはずらっと新潟の地酒が並んで、居酒屋タイムを...Biz-Lunch東池袋「伊東食堂」

  • 蜃気楼の海とアルペン特急と剱岳と 富山地方鉄道・本線を完乗!

    轟音をたてて布施川橋りょうを渡るのは、宇奈月温泉発、立山行きの“特急アルペン2号”。何処かでお会いしましたっけ、そう西武鉄道を走っていたレッドアローの車両だ。まだ真夏日が続いている頃のお話、早朝、ホテルのベットを抜け出して富山駅にやって来た。まだ灯っている「電鉄富山駅」のサインが新幹線ホームのガラス壁面に映り込んでいる。週末の富山06:40発の普通111列車は、“特急アルペン”の送り込みで、特急車両で運用される。懐かしのレッドアローで、富山地鉄本線で呑む旅に出る。いかにも水戸岡鋭治氏らしい車両は、木をふんだんに使ったインテリアで温かみと高級感に溢れている。外向きのカウンター席に座ったり、コンパートメントシートに座ったり、空いているから自由自在だ。カポッと“剱岳”。コクのある特別本醸造と、なとりの“チータラ...蜃気楼の海とアルペン特急と剱岳と富山地方鉄道・本線を完乗!

  • Forty three degrees north latitude 石勝線を完乗!

    2017/10/22秋の北海道を乗って呑む旅錦に染まりつつある山肌に朝靄がかかって美しい新夕張駅あたり。2019年3月にも廃止される見通しの石勝線夕張支線は呑み潰しておきたい路線なのだ。国鉄夕張線が追分から夕張を結んでいた頃は「紅葉山」って美しい駅名だった。札幌と帯広・釧路をダイレクトに結ぶ石勝線が開通した際、紅葉山は新夕張となった。夕張線は石勝線の支線となった。あと1年半後にその歴史に幕を閉じることになる。新夕張を出た単行気動車は直ぐに夕張川の鉄橋を渡る。川は豊にゆったりと流れる。夕張まで25分のあっけない旅、リゾートホテルの軒先のような単線の小さな駅で終わる。往時は広い貨物ヤードに石炭を満載した貨車で並ぶ光景が想像される。ところ変って新得、根室本線と合流する石勝線の終点。駅前には「火夫の像」がある。難...Fortythreedegreesnorthlatitude石勝線を完乗!

  • ご当地旨ラーメン事情 富山「まるたかや」

    醤油をベースにした真っ黒なスープは想像以上の黒、勧められた太麺を択ぶ。レンゲで真っ黒をひと口、こっこれは辛いというか塩っぱい。しょっぱいスープを絡めた太麺をズズッと啜って、美味い、いやビミョーだな。いや、食べるにしたがって「これは美味い」の暗示にかかってくる。きっと遠からずまた食べたくなる。戦後復興期におにぎりやドカ弁を持ち込む労働者たち、そのおかずになるようなラーメンなのだそうだ。この手の話はよく聞く。三条のカレーラーメン、太田の焼きそば、みな高度成長期の産物だ。ご機嫌な時間を過ごした酒場を後にして、電車通りを渡って城址大通りに出る。賑やかな交差点の角に「富山ブラックラーメン」の幟がはためいている。入ってみようか。地酒が並んでいるし洋酒のボトルも逆立ちしている。おでんが煮えているし、かき氷のメニューもあ...ご当地旨ラーメン事情富山「まるたかや」

  • 地球岬とホッキカレーと冬花火と 室蘭本線を完乗!

    2017/10/20秋の北海道を乗って呑む旅苫小牧からもうひとつの工業都市・室蘭をめざす。12:29発の室蘭行きも単行気動車だ。始発の岩見沢は幌内炭鉱などの炭鉱群と港湾都市の苫小牧や室蘭を結んだ鉄道の町だ。今回はそんな石炭の輸送ルートを辿って、岩見沢から苫小牧そして室蘭をめざして往く。3・4番線ホームには「ばんばの像」がある。かつて岩見沢では「ばんえい競馬」が開催されていたそうだ。嘶くばんえい馬に見送られて、室蘭本線の単行気動車は身震いひとつ1番線から発車する。単行気動車が岩見沢を発つと、4kmほど函館本線と並走した後、やがて東へと離れる。とっ早速"サッポロCLASSIC"のプルリングを引く。肴は名物駅弁"ホタテ釜飯"だ。やがて右手から千歳線、左から日高線が合流してくると苫小牧の町。正面に王子製紙の高い煙...地球岬とホッキカレーと冬花火と室蘭本線を完乗!

  • 藻岩山と北の錦と遠い街のどこかで 札幌市電を完乗!

    2017/10/16秋の北海道を乗って呑む旅「逢いたい時にあなたはいない」は携帯電話がない時代の遠距離恋愛ドラマ。中山美穂が演じる主人公、恋人の札幌転勤がドラマの始まりだった。何度となく札幌の情景も映ったのではなかったかな。そんな宵の札幌を市電で巡る。2015年12月にループ化した札幌市電は札幌の市街地を周回している。まずはすすきの電停から赤い外回り電車に乗ってみる。1周60分のちょうど半分、ロープウエイ入口電停で下車、ロープウエイで山頂へ向かう。標高531mの山頂からは、宝石箱をひっくり返した様な煌びやかな夜景が美しい。外回り電車でさらに半周して狸小路電停で下車、ここにお目当ての「七番蔵」がある。ここは栗山町、創業明治11年の酒蔵「小林酒造」のアンテナショップだ。小林酒造の酒蔵は六番蔵まである。だからこ...藻岩山と北の錦と遠い街のどこかで札幌市電を完乗!

  • 積翠城と鶏ちゃん焼きと三千盛と 越美南線を完乗!

    長良川鉄道の看板列車「ながら」が北濃に向けて出発して行った。ディーゼルの匂いが残り香のよう。深紅に輝くこの「清流レストラン」には一度は乗って食べて呑んでみたいものだ。峠を歩いて越えてきた訳ではないけれど、ここは越美南線の終点北濃駅。きょうは越美北線の旅を引き取って、長良川鉄道で呑んで旅する休日だ。北濃駅に迎えにきてくれた600形は昨年デビューしたピチピチの新潟美人(新潟トランシス社製)だ。旧国鉄の急行色に着飾った姿が旅情を誘う。越美南線はその総延長のほとんどを清流長良川に沿って走る。風光明媚な景色が流れる車窓が楽しい。ガリ釣りが解禁になって、清流には腰まで浸かった名人たちが鮎竿を操っている。清流と一緒に流れて45分、新潟美人は郡上踊りと清流と名水の城下町に差し掛かる。木造平屋建ての郡上八幡駅は昭和4年の開...積翠城と鶏ちゃん焼きと三千盛と越美南線を完乗!

  • きょうの常盤食堂「やきめし」

    サラダを添えて“やきめし”が登場。敢えてお品書きにこう称するのは老舗の矜持か。シルバーにナプキンが巻かれているのが、なんだか懐かしい気持ちにさせる。パラパラな中華のチャーハンに対してしっとりしている。出汁が効いている?玉子を最後に加えるから?やきめしにしてもカレーライスにしてもボクは蕎麦屋のそれが案外好物なのだ。ここは宿場町であり、徳川家康の民情視察を兼ねた鷹狩りの際の御殿址がある。昭和初期まで「二七の市」が立った。大根やら白菜やらを売る農家のお母さんのモニュメントもある。こんな旧い街の大衆食堂で、タマネギの甘みを噛み締めながら“やきめし”が美味しい。<40年前に街で流れたJ-POP>恋/石川ひとみ1983きょうの常盤食堂「やきめし」

  • フクイサウルスと一乗谷遺跡と花垣と 越美北線を完乗!

    切欠き式の2番ホームに朱色のキハ120形気動車が低くエンジン音を響かせている。1番線に停車した金沢行きの特急が出てしまうと、朱色の気動車はまた一人ぼっちだ。どこからか咆哮が聞こえてくる。駅前広場に出てみると、肉食恐竜のフクイラプトルが、草食のフクイサウルスを威嚇している。きょうは恐竜たちが跋扈する福井から越美北線に揺られて呑む休日なのだ。09:08、朱色の気動車は身震いひとつ、たった一人の旅が始まる。そんな寂しい旅立ちとは裏腹に723Dは軽快なスピードで走り出す。最初の1区間は北陸本線を走るからだ。止まってしまうのかと思うほどの減速をして、723Dはガタガタと転線する。W7系の試運転が始まった北陸本線の高架を潜ると越前花堂駅、ここが越美北線の起点になる。越前花堂駅を出た途端に左右は田園風景に変わる。刈り入...フクイサウルスと一乗谷遺跡と花垣と越美北線を完乗!

  • 駅そば日記 福井•今庄そば「冷やし梅昆布そば」

    ぶっかけタイプのいわゆる“越前そば”に梅肉ととろろ昆布をのせて、んっ暑い日には堪らんね。殻まで挽いた田舎そばは黒っぽい色合い、やや太い歯応えのある蕎麦は、啜るというより噛んで食べる。おかか、昆布、梅肉と、箸で掴むとところで味変を楽しんで、冷たいぶっかけそばが美味しい。コンコースに構える立喰の店には老若男女が列して、首都圏の駅そば店とは趣がちがう。そんな立喰いスタイルは、今や福井駅と武生駅にに残るのみだとか。来春には“かがやき”がここまで伸びるから、手軽に“越前そば”を試したい。おっとなにやら外では恐竜が吠えているね。<40年前に街で流れたJ-POP>LuckyLips/早見優1983駅そば日記福井•今庄そば「冷やし梅昆布そば」

  • 風を感じて! 伊豆スカイラインとZと夏のクラクション

    眼下に駿河湾が弧を描いて煌めいている。夏の落とし物と、秋の気配を探して、この休日は伊豆スカイラインまで登ってきたのだ。箱根ターンパイクを駆け上がって大観山展望台。ここで1,000m碧い芦ノ湖に観光船が滑り、富士が美しい裾野を広げている。最高気温30度の予想でもここまで登ると風は冷たい。ボクだけがメッシュ地のジャケットで夏のままだ。玄岳(くろたけ)の尾根をワインディングロードが銀のクレヨンでなぞっている。大自然の中を走り抜ける爽快な絶景ロードは、伊豆初心者のボクには外せないルートだった。冷川ICでスカイラインを降りたら、狩野川の谷まで高度を下げる。天城街道を南進すると「浄蓮の滝」のサインが見えてきた。深い樹木が生い茂る柱状節理の岩肌に、白く太く流れ落ちる水からキラキラと飛沫が舞う。けっこうな深さを持っている...風を感じて!伊豆スカイラインとZと夏のクラクション

  • 観音埼灯台とよこすか海軍カレーと戦艦三笠と 京急本線を完乗!

    2017/9/16三浦半島を呑み潰す旅京急本線の始発駅・泉岳寺、発車時刻の4分前、側線から赤い8両編成が入線してきた。07:09発の特急浦賀行きは、残念ながらロングシートの車両。こりゃブリーフケースの一番搾りはお預けだ。早朝の品川駅。なぜ早いかと云えば、京急本線を直通する特急は平日の朝の2本だけだからだ。今朝は「ヨコスカ1日満喫きっぷ」を求めて浦賀をめざす。赤い8両編成は京急本線を1時間と少々で浦賀まで走り抜ける。フェニックスの駅前広場は南国の風景だ。観音埼灯台は日本最古の洋式灯台、ここが開国の歴史舞台であったことを物語っている。狭い航路帯をタンカーが行き交い、無数に遊ぶ釣舟が浦賀水道に遊んでいる。すこし視線を上げると君津のコンビナート、富津岬、鋸山、館山湾、房総半島が手にとれる。意外と近いのだ。灯台に上...観音埼灯台とよこすか海軍カレーと戦艦三笠と京急本線を完乗!

  • 水曜日は家呑み派 「奥丹波 雨酒」

    銀鮭の南蛮漬け、なすとキノコの煮しめ、里芋のちりめん山椒ねぎソース、和の惣菜を小鉢や小皿に並べたら、奥丹波の雄町を開ける。涼しげな透明に近いブルーのボトル、ほんとは盛夏にベランダで開けたかったなぁ。優美な香りで芳醇な旨味があるオーガニックな純米吟醸が美味い。抜群にキレの良い酒だから、和でも洋でも料理を引き立ててくれる。大阪から福知山線を旅するなら、終点の福知山まで2駅を残して市島駅に降り立つ。竹田川を渡ると日本の原風景のような山間の田園を背景に白い蔵造りの山名酒造が酒林を提げている。ぽっかり予定が空いた秋の休日は、ローカル線に揺られて酒蔵を訪ねるのも良いかも知れない。<40年前に街で流れたJ-POP>月の浜辺/岩崎良美1983水曜日は家呑み派「奥丹波雨酒」

  • 霧ヶ城と女城主と大正ロマンの町並みと 明知鉄道を完乗!

    山間の交換駅で待っていた上り列車は「三つ葉のクローバーイエロー」のデザイン。飛騨で生まれたファブリックブランドBibbidiBobbidiFabricのラッピング列車が可愛らしい。恵那にやってきたのは何年ぶりだろう。どうやら2014年の桜のころ、馬籠宿から落合宿、中津川宿を経て大井宿(恵那)まで歩いている。朝の凛とした空気の中、まだ雪を残した恵那山が美しかったのを思い出す。8両編成が行き交う中央本線を横目に、明知鉄道はもちろん単行のディーゼルカー。橙にクリームのラインを引いた100形は2016年の新潟生まれ、美濃の水には慣れただろうか。チリリンと風鈴の音が聞こえてきそうな涼しげなヘッドマークをつけて、今どきの若い娘(ディーゼルカー)は案外静かに走り出すのだ。玉に瑕なのはオールロングシート、旅情という趣を大...霧ヶ城と女城主と大正ロマンの町並みと明知鉄道を完乗!

  • Aleと煮込みライスとヨットハーバーと 京急・逗子線を完乗!

    2017/9/12三浦半島を呑み潰す旅シーパラダイスや大学があるからだろうか、金沢八景の狭い駅前広場は待ち合わせの若者で溢れている。2番ホームを発着する逗子線は羽田空港へ乗り入れるエアポート急行として運行している。金沢八景の平潟湾には船宿が並んでいる。どこの宿も午前の沖釣りに船を出してしまって静かなものだ。京急逗子線はここ金沢八景で本線から分岐して三浦半島を横断して逗子海岸へ抜ける。三浦半島突っ切る逗子線は金沢八景を出ると、緩やかな上り勾配が続いていく。六浦駅を過ぎて2つのトンネルを潜ると、下り勾配に転じて神武寺駅に滑り込む。終着駅の新逗子駅は単線になっているので電車は慌ただしく折り返して行く。進行方向、車止めの先へとプラットフォームを歩いて行くとかまぼこ型の南口改札だ。葉山や鎌倉など海岸方面へと向かうバ...Aleと煮込みライスとヨットハーバーと京急・逗子線を完乗!

  • Go!Go!West! 6 駅そば日記・保土ヶ谷「ねぎだくごまだれそば」

    冷水に晒したそばを盛ったら、白髪ネギをたっぷりのせる。大匙でぶっかけたあげ玉が、ごまダレでほどよく流れて、見た目も涼しげな“ねぎだくごまだれそば”。割り箸で大掴みにズズッとまずはサラダ麺風に、んっと胡麻の風味が爽やかだ。そば汁にワサビを溶いたら安定の冷やしたぬきが美味しいね。小母さんに勧められるままに辣油を数滴落とすと、あら不思議とサッパリと味変してこれまた美味。朝のラッシュが引いた保土ヶ谷駅、東海道本線の駅ながら横須賀線の電車しか停まらない。階段下ではありながら、案外と十分なスペースをとって、クーラーが効いた「駅そば」が健在だ。涼しい店内で夏限定メニューゆったりとをいただく平日のお昼前なのだ。保土ヶ谷駅ホーム「濱そば」:ねぎだくごまだれそば500円<40年前に街で流れたJ-POP>UNバランス/河合奈保...Go!Go!West!6駅そば日記・保土ヶ谷「ねぎだくごまだれそば」

  • 信州そばと浅間嶽とHIGH RAIL 1375と 小海線を完乗!

    5番ホームに停車中のキハE200形はハイブリッド車両、停車時はアイドリングストップして静粛だ。爽やかなスカイブルーのラインは、浅間山や千曲川それに八ヶ岳といった背景に映えるだろう。かつて20往復の特急が停車した小諸駅も、今はしなの鉄道が運営するローカル駅。それでも旧い駅舎には、小洒落たワインバーやカフェ、インフォメーションセンターができて浅間山の登山口や信州観光の拠点としての面目を整えている。小諸は城下町である。駅の裏手には小諸城址懐古園がある。山本勘助が縄張りし仙石秀久が改修した小諸城は、千曲川の河岸段丘の断崖を天然の防御として利用した穴城、城郭は城下町よりも低地に位置する格好となり、市街地から城内を見渡せる構造になっている。三重の天守は寛永年間に落雷により焼失し、今では天守台の石垣だけが残っている。小...信州そばと浅間嶽とHIGHRAIL1375と小海線を完乗!

  • お大師さまと門前蕎麦と運河の町と 京急大師線を完乗!

    2017/09/10三浦半島を呑み潰す旅小田急から時計回りに、京王、西武、東武、京成と呑み潰して、今秋は京浜急行電鉄を潰す。まずは京急川崎駅の3番ホームから大師線の4両編成に乗車する。起点から2つ目の鈴木町駅は、さながら味の素川崎工場の玄関のような駅だ。工場見学も受け付けているので子どもを連れて訪ねてみると楽しいかも知れない。沿線の中心駅、川崎大師駅前から左手斜めに延びているのが大師参道。「厄除け」のサブレ、揚げまんぢう、堅焼きせんべい、久寿餅のお店が軒を連ねて仲見世通りが賑やかだ。特にせき止め飴の老舗菓子店が、トン・トン・トコ・トン、包丁とまな板で奏でる客寄せのリズムが印象的だ。真言宗智山派の川崎大師は、弘法大師空海を祀って「厄除けのお大師さま」として有名だ。正月三が日で300万人が訪れると云う。大本堂...お大師さまと門前蕎麦と運河の町と京急大師線を完乗!

  • 酒場探訪 浦和「酒蔵 力」

    赤い灯が揺れる酒蔵・力、夕餉の時間ともなると“焼き鳥”を求める長い列ができる。水曜日あるいは土曜日、大きなモニターにはREDSの試合が映し出され、大きな歓声が上がる。気の置けない仲間どうしで呑む店だから、カウンターはわずかに6席と小さい。「力」の赤い文字が強々しいジョッキで冷たい生ビール、REDSにあやかって“まぐろブツ”が肴だ。“豚カルビ”を焼いてもらって辛子味噌で美味しい。ジョッキはホッピーに代わっている。お手頃な酒場では定番の“ポテサラ”を。ボクはこれがすきだ。ここのはなんだか艶かしい。ご飯がわりに〆の“焼きそば”をいただく。ハフハフしながら、これホッピーに合うよね。これで2,000円と少々、賑やかな店は仕事の余韻を振り払うのに丁度いい感じなのだ。<40年前に街で流れたJ-POP>禁区/中森明菜19酒場探訪浦和「酒蔵力」

  • 神磯の鳥居と海鮮丼と月の光と 大洗鹿島線を完乗!

    深紅と橙を満載して2両編成の6000形気動車が鹿島サッカースタジアム駅にやってきた。大洗鹿島線の終着駅は、試合開催日に一部の列車のみが停まる臨時駅になっている。そろそろ青春18きっぷの残りを持て余しそうな土曜日、常磐線に乗って水戸をめざす。朝のビールを買い込んでグリーン車に乗ったはいいけど、後10両は土浦で切り離しだって、えっ、いつからそんな運用になったの?呑み人は少しおかんむりだ。少し短い水戸駅の8番ホームに8000形の気動車がたった1両、エンジンを響かせている。描かれているカッパは何だろう。(あとで調べたらJX金属という会社のPR大使らしい)ボクは「伝染るんです。」という4コマ漫画を思い出してしまう。水戸を発った“カッパーくん”は暫し常磐線と併走した後高架に上る。ここまで踏切は2箇所、この先は終点まで...神磯の鳥居と海鮮丼と月の光と大洗鹿島線を完乗!

  • 秋山郷・切明温泉 「雪明かり」にて

    鳥甲山(2,037m)の荒々しく険しい岩壁は、人を寄せ付けないかの様な荘厳さに満ちている。ちょうど中津川が深く削った渓谷、秘境「秋山郷」を挟んで苗場山と向かい合うような位置になる。平家落人の伝承やマタギ文化など、昔ながらの生活様式が色濃く残る秘境地域。その秋山郷の最奥地に湧く「切明温泉」で週末を過ごそうと車を飛ばしてきた。ほんのりと硫黄が匂う50度を超える源泉は、ほどよく外気に触れて、それでも40度を超える熱い湯が、滔々と石造りの湯槽を溢れさせている。熱さに慣れてきたら、石の縁に頭を載せて首まで浸かってみる。至福だ。火照った身体を冷ますように、夕餉は冷たい“黒ラベル”ではじめる。“岩魚”は刺身と塩焼きが贅沢にならぶ。冷水でしまった刺身が美味い。塩焼きは頭からかぶり付く。小鉢は“クレソンの”と“かぼちゃ”が...秋山郷・切明温泉「雪明かり」にて

  • 宗谷はもうコバルトの季節の中で 宗谷本線を完乗!

    北の果てを目指す乗って呑む旅2017/08/31日本最北端の地に立つ。海の向こうは樺太だ。空は深みのある明るいコバルトブルー、宗谷はもう秋の装いだ。旭川ラーメンを堪能し、蔵元で車中酒を求めて、ふたたび旭川駅。予報に反して青空が広がった午後、宗谷本線で稚内をめざす。12:31、名寄行きの快速列車でさらに北へ向かう。列車はまたしても単行気動車なのだ。緩慢なスタートの旧型気動車に横目に、1番線から同刻発車の富良野線が先行していく。乗車して早速、"吟醸生貯蔵酒國士無双"のスクリューキャップを切る。味噌ラーメンを啜って喉が渇いているので、冷えた生酒の喉越しが嬉しい。あてはやはり蔵元で求めてきた酒饅頭、日本酒と餡子って意外と合うのだ。午前中、美深から音威子府にかけての大雨で大幅にダイヤが乱れているようだ。名寄駅では若...宗谷はもうコバルトの季節の中で宗谷本線を完乗!

  • 風を感じて! ビーナスラインとZと夏の行方

    標高1,700m「女の神展望台」気温26°さっきまで雲に隠れていた八ヶ岳が一瞬その雄大な姿を見せた。もう風も少し向きを変えた9月。早朝の中央道に上って2時間と少々、涼を求めてビーナスラインを走りたい。標高1,400m、蓼科山に抱かれて「白樺湖」気温28°優美な円錐型の成層火山がなだらかな裾野を広げて美しい。賑やかだった避暑地も、落ち着きを取り戻しつつある静かな湖畔。コテージに一人きりで、街に帰った彼女を想って、夏を過ごしたテニスコートを探す。そんな夏の恋の終わりを感じている人、いそうだなぁ。標高1,800m「車山肩」気温24°、ここはニッコウキスゲの群生地だ。カントリー風の小さな山小屋『ころぼっくるひゅって』で一息つく。カランっとIcedteaの角氷が音を立てて、ウッドデッキのテラス席で涼風に吹かれる。冷...風を感じて!ビーナスラインとZと夏の行方

  • 千歳鶴と鰊切り込みと旭川ラーメンと 函館本線を完乗! ≪札幌~旭川編≫

    北の果てを目指す乗って呑む旅2017/08/29立ち飲み"鶴の蔵"は札幌唯一の地酒「千歳鶴」の蔵元が直営する店。札幌駅にほど近いオフィスビルの一角にあるので案外と洗練されている。日本酒の店に来たって、枕詞はとりあえずのビール、冷たい一番搾りを呷る。三点盛は"鮭とば"、"わさび味噌"、"にしん燻製"と申し分ないラインナップだ。一杯目の"純米吟醸千歳鶴"は、華やかな香りの酒。肴は"鰊の切り込み"、塩と米麹で漬け込んだこの一品、絶品だね。この小鉢ひとつで2~3杯は飲めそうだ。二杯目からの"吟醸蔵"はふくよかな香りの酒、焼き物にも揚げ物にも合いそう。肴は"おでん盛合せ"、これからの北海道では恋しくなる一品だと思う。前日からの雨が上がった早朝の札幌駅、これから旭川までの140キロをラストスパート。7番手のランナーは...千歳鶴と鰊切り込みと旭川ラーメンと函館本線を完乗!≪札幌~旭川編≫

  • イカ飯とカニ飯と二世古生原酒と 函館本線を往く! ≪大沼~小樽編≫

    北の果てを目指す乗って呑む旅2017/08/27函館港には青函連絡船に就航していた旧国鉄の「摩周丸」が保存係留されている。往時は桟橋から駅へと延びる長い長い通路に大きな荷物を抱えた旅客が列を成し、車両甲板からはディーゼル機関車が貨車を引き出す光景が見られたことだろう。5番線車止め脇に打ち込まれた函館本線0キロポストは北へ向かう旅の道標なのだ。トップランナーは07:10発の大沼公園行き。単行気動車は身震いひとつ走り出す。後続の長万部行きまでは1時間、秋の気配がしてきた大沼公園を散策しよう。幾つもの小島を浮かべた大沼の向こうに、裾野を広げた駒ケ岳が青空に映えている。地ビールの"大沼ビールケルシュ"を求めて後続の長万部行きに乗車、朝のビールは効く。長万部では33分の長い停車。この時間を利用して駅前の新発田商店で...イカ飯とカニ飯と二世古生原酒と函館本線を往く!≪大沼~小樽編≫

  • 群青の函館山といかそうめんと法螺吹と 函館本線を往く! ≪函館〜大沼編≫

    北の果てを目指す乗って呑む旅2017/08/25群青色の空に墨が流し込まれるにしたがって、眼下の宝石たちも輝きを増していく。函館山の夜景はこの頃が一番美しい。青春18きっぷを握りしめて北の大地にやってきた。夏の終わりに、酒蔵と酒場を巡りながら稚内まで呑み潰そうと思う。地図を見ると函館本線は、大沼駅を中心に本線と2つの支線が8の字を描いている。運行本数も少なく、呑み潰すにはかなり厄介な区間なのだ。七飯と大沼を結ぶ下りの短絡線(通称藤城線)は、かつて特急が駆け抜けていた。新函館北斗を経由しないこの線、今や旅客列車は1日に3本の下り鈍行が走るのみ。七飯発12:54の森行きはそんな希少な3本のうちのひとつなのだ。新北斗函館経由の本線と合流すると、左手に小沼そして駒ケ岳の雄姿が展開する。美しい稜線に見惚れるうちに、...群青の函館山といかそうめんと法螺吹と函館本線を往く!≪函館〜大沼編≫

  • 高田の夏は爽涼と 2023.

    『高田の夏は爽涼と日本海の波が呼ぶ』外濠に架かる朱の欄干の袂に、七五調の歌碑が置かれている。旧制高田中学校の寮歌だそうだ。爽涼どころか連日の酷暑に草木はもちろん三重櫓でさえも、クタッと疲れているようにも見える。春には4,000本の桜が爛漫に咲き誇る高田城址公園、夏には紅蓮と白蓮が外濠を埋め尽くす。ハスは未明から早朝に咲き始めて午後には閉じてしまうから、午前中に訪ねるといい。とん汁に時間を費やして、すでに蓮花はお椀状になっている。それでも濃緑に点描するピンクと白が美しい。蓮に埋め尽くされた外堀の背景は詩に謳われる「南葉の山」か。南へと尾根を辿ると「妙高山」が見えるはずだけど、今日は湧き出た雲に頂を隠している。20代の頃は東京を遠く離れて配属された我が身を嘆いたけれど、今はただ穏やかにこの風景を眺めるのだ。<...高田の夏は爽涼と2023.

  • 紅がらの赤い町と白い蔵の街と嘉美心と 伯備線を完乗!

    朝陽を浴びて始発の820Mが伯耆大山の3番ホームに入ってきた。濃黄色は岡山の車両だ。伯備線を旅すると陰陽連絡線の呑み潰しも完了、JR西日本の完乗もゴールが見えてくる。山陽地方と山陰地方を陰陽連絡線の中で、唯一の幹線と言えるのが伯備線。14往復の特急と、東京と直結する寝台特急、長大な貨物列車も走って気を吐いている。車窓に名峰大山(1,729m)を眺めようと楽しみにしていたのだけれど、手前の山々と、すでに東の空高くに昇った夏の陽の逆光となって、その姿を仰ぐことができない。早々に諦めてプシュッと開ける手塩にかけた“男梅サワー”が美味い。濃黄色の115系の後ろ姿はまるで食パン、中間車両に無理やり運転台を設置するとこうなる。820Mは途中駅で上り下りの特急やくも号に道を譲って、1時間40分をかけて新見駅に終着する。...紅がらの赤い町と白い蔵の街と嘉美心と伯備線を完乗!

  • 新井名物たちばなのとん汁

    白味噌で仕立ての汁に豚肉と豆腐が辛うじて原形を止める程度に蕩けている。先ずはレンゲで一口啜る。大量の玉ねぎが自然の甘みを引き出して、名物の“とん汁”が美味しい。小さな民家のようなお店で、路肩に長距離トラックが停まっていた、あの頃の味と変わらない。嬉しい。箸休めに“なす漬け”を頼んだ。新潟の茄子は枝豆と並ぶほど種類も多くて美味い。勢い消費も多い。夏の夕方、新潟駅の新幹線コンコースでは、茄子やなす漬けのワゴンが出る。出張族や、金曜日にはボクのような単身族が買い求めて東京行きに乗る訳だ。それほどに美味しい。信州でお盆の義理ごとを終え、少々遠回りになるけど新潟県上越を巡る。20代で8年、40代で3年を過ごしたから、それなりに食べたいもの、訪ねたいところがある。とん汁の名店のその一つ。きっと帰省した家族が連れ立って...新井名物たちばなのとん汁

  • 三段スイッチバックとヤマタノオロチと美波太平洋と 木次線を完乗!

    定刻から3分遅れてパステルカラーを纏ったディーゼルカーが1番ホームにやってきた。ヘッドマーク代わりの「き♡」が木次(きすき)線を表しているようだ。呑み人が乗車するのは折り返しの1462D宍道行き、木次線も今乗っておくべきローカル線と言える。この日は3月23日の落石〜脱線事故で運休していた芸備線備後落合~東城間の運行再開日。14:30過ぎの備後落合駅は、三次、新見、宍道からやってきた列車がホームを埋めて往時の賑わいを見せる。三次行きと新見行きを見送って14:43、パステルカラーはガクンと動き出した。パステルカラーは広島・島根県境をめざして、必殺徐行区間を織り交ぜながらもぐいぐい勾配を登る。標高727m、県境の三井野原駅から第八坂根トンネルを潜ると、足もすくむ様な崖上に飛び出す。並行するR314は深い谷をアー...三段スイッチバックとヤマタノオロチと美波太平洋と木次線を完乗!

  • 真夏のぎんねこ

    思い出したように訪ねたくなるのが「ぎんねこ」という老舗の蕎麦屋さん。県庁まで続く石畳の小路、向かい側はタイル張りの床屋さん、その向こうに銭湯があって、昭和風情の趣のある一帯となっている。暑い日の人気メニューは“冷やし月見”、シャキッとレタス、ワカメにトマトがのって賑やかだね。お皿を傾けて山葵を汁に溶くのももどかしく大掴みに啜る。後半は半熟玉子を割ってこれまた美味しい。客層はYシャツ姿は稀で、ビジネスカジュアルともいえない軽装の方が大半を占める。古くからの商店街の旦那衆かご隠居ってところだろうか。暑いからこそスパイスの効いた“カレーライス”は食べたい。出汁の効いた蕎麦屋さんのカレーって好きなんだよね。昔ながらのポークカレーが旨い。そしてボクの基本は“大ざる”、刻み海苔を絡めてやや甘の汁にサッと浸してズズッと...真夏のぎんねこ

  • 福山城と瀬戸内産レモンと広島お好み焼きいまちゃんと 福塩線を完乗!

    福岡でのミーティングを終えた金曜日、博多〜東京のキップを乗変して福山で降りてしまう。せっかくの週末絡みの出張だから、陰陽連絡線を何本か呑み潰して帰ろうと思うのだ。これらの路線はたいてい致命的な赤字を抱えているから(沿線の方には申し訳ありませんが)いつ自然災害による不通〜復旧断念〜廃止の道を辿るとも知れないからね。福山駅に降り立ったら、迷わずばら公園口の5番のりばに停車中のバスに飛び乗る。一度観ておきたい「潮待ちの港」鞆の浦の風景、数々の映画やドラマの舞台となったおなじみの風景だ。刻々と空と海の色彩がうつろう夕暮れ時、海に突き出した常夜燈の雁木で飽かず眺めるのだ。町の風景に溶け込んだ古民家cafeを見かけた。一組のカップルが食事中だね。洒落たカウンターで冷たいビールを飲みたいところだがバスの時間が迫っている...福山城と瀬戸内産レモンと広島お好み焼きいまちゃんと福塩線を完乗!

  • 夏酒

    ホームタウンの駅を降り立った夜、なんだか急に一杯呑みたくなった。ブログの展開的に毎日呑んでそうだけど、あくまでも旅のアクセント、普段そんなに呑むことはない。暑い一日だったから、タンブラーの生ビールで自分に「お疲れさま」っと。目の前で大将が茹で上げてくれた“枝豆”は甘味たっぷり、塩を振ってシンプルがいい。商店街の豆腐屋さんが作っている“おぼろ豆腐”は薬味のバリエーションで味変して美味しい。若狭の“早瀬浦”は福井を訪ねた夜、小料理屋の板さんが教えてくれた酒。盛夏の搾りたてが旨い。この店の看板的メニュー“ねぎ豚ポン酢”は、カラッと揚がった豚ばら肉を青ネギとポン酢でさっぱりといただく。涼しげなブルーボトル、米沢の“九郎左衛門”は、おそらく呑み人には初めましてのお酒。香り華やかでフルーティーな旨味の“超裏•雅山流”...夏酒

  • じゃじゃ麺と座敷わらしの湯と安東水軍と 東北本線を完乗!

    沼宮内駅に停車しているIGR7000系は、JRの701系電車と同系列なのだそうだ。シルバーの車体に塗られた「スターライトブルー」は無限に広がる岩手の夜空をイメージしているという。かつて日本最長営業キロを誇った東北本線、盛岡以北はいわて銀河鉄道線、青い森鉄道線となった。それでもレールは繋がっているのだから、行くぜ、東北。二日目は仙台から青森をめざす。その前に押さえておくべき利府支線は、岩切か新幹線総合車両センターに並行して利府へ延びる。そもそも本線の一部であった利府支線だが、塩釜経由の新ルート開通によりいつしか盲腸線となった。この日は臨時快速「毛越寺あやめ祭号」というワイルドカードが走る。使わない手はない。少年たちがカメラを構える4番ホームに2両編成の110系気動車が入線してきた。09:10、鉄ちゃんと家族...じゃじゃ麺と座敷わらしの湯と安東水軍と東北本線を完乗!

  • 駅そば日記 麺処新白河「白河ラーメン」

    日の高いうちから宵の口までよく呑んだから、どうも汁物が欲しくなりますね。ようやく辿り着いた新白河、乗り継ぐ黒磯ゆきは40分待ち、っでコンコースの「麺処新白河」へ。駅そばと侮ることなかれ。ご当地“白河ラーメン”特有のちぢれ麺に濃いめの醤油ベースが絡んで美味い。ナルト、叉焼、メンマ、海苔、ほうれん草、それに刻みネギ、良き時代の中華そばの再現だね。閉店時間が近いのにお客様は引も切らず、おかあさんと若いバイトさんが頑張っている。“白河ラーメン”のブランドは、400円単価の駅そばを700〜800円単価に引き上げて、なかなか繁盛している現代の関所(乗り換え駅)新白河の駅そばなのだ。<40年前に街で流れたJ-POP>半分少女/小泉今日子1983駅そば日記麺処新白河「白河ラーメン」

  • 円盤餃子と政宗公とMr. Summer Time 東北本線を往く!

    ゴーっと音を立てて5両編成が那珂川鉄橋を渡ってやってきた。青と白のツートン、常磐快速と同じ形式が走るのは、黒磯駅構内で直流から交流に電化方式が変わるからだ。休日06:30の東京駅、もう日が高いのに閑散とした丸の内、夢を見ているかのようなギャップだ。この朝もすでに30度近い、梅雨が明け、太平洋高気圧とともに「青春18きっぷ」のシーズンがやってきた。06:51発の1522Eがこの旅のトップランナー、東京始発の宇都宮行きはこの列車が唯一。東北へと旅立つ各駅停車の旅には相応しい列車だと思う。轟音を立てて渡る利根川鉄橋を合図に、まずは1本目の“こだわりレモンサワー”を開ける。JR東日本の呑み潰しも二周目に入ったから、今まで以上に呑んで喰らって、ゆるりと旅をしたいものだ。10番線に2番手ランナーの641Mが待っている...円盤餃子と政宗公とMr.SummerTime東北本線を往く!

  • 大人の休日 銚子港で旬の刺身定食を

    利根川河口を眺める席で銚子漁港に入ってくる漁船の連なりを眺めている。この時間に戻ってくる船はどんな魚を水揚げするのだろうか。ほどなくランチの膳が運ばれてくる。“ほうぼう”、“かれい”、“かわはぎ”と白身が美味しい。ほんとは純米吟醸が欲しいところだ。ちょっと前の話し、大人の休日の初日、ターゲットにしていた東北地方は梅雨前線が停滞していた。それではと、ゆっくり始動して、10時過ぎの特急で銚子までランチに出かけることにしよう。さっきまで追い抜く黄色い電車を数えていた都会の景色は、千葉を過ぎるとあっという間に田園風景に。空いた平日の車内に、プシュッとSUMMERPILSを開ける音が案外大きく響く。今にも降り出しそうな空の下、銚子漁港まで歩いたら、おっとめざした店は臨時休業。行き当たりばったりの呑み人には結構起こる...大人の休日銚子港で旬の刺身定食を

  • 風を感じて! 天空の湖とZとノゾリカンゾウと

    連休最終日も猛暑日になると昨夜のニュースが伝えていた。それならば一度訪ねてみたかった「天空の湖」をめざそうとZを起こす。北へ向かう高速道路は渋滞もなく、インターチェンジを降りたらR353〜R145をひたすら西へと走らせる。谷が急に狭まる吾妻峡、っと目の前に巨大な構造物が出現、政権交代した頃に有名になったアレだ。ひんやりとした堤体の中のエレベーターで下に降りる。とにかく大きい。放水口から勢いよく吐き出された水は狭隘なV字谷を落ちていく。まさにこの場所しかないなぁ。ふんわりと涼しげに盛り上がった“氷”もベンチに運ぶまですっかり萎れてしまった。ボクの世代ではまさに「水銀柱がうなぎのぼり」の朝なのだ。長野原草津口から右に折れてR292、今度はこの道が果てるまで北へ北へと高度を上げていく。途中、旧太子(おおし)駅で...風を感じて!天空の湖とZとノゾリカンゾウと

  • Biz-Lunch 大塚「せんや」

    電車通りに二坪ばかりの小さな惣菜屋さんがある。店の前には小さな看板に昼の定食の品書きがある。昼時に列ができているので気になっていた。小さな惣菜売り場の奥、もう一つの引き戸を開けてみる。カウンター4席、2席と4席の卓が其々ひとつ。落ち着いた小料理屋っぽいお店が隠れていた。5種類の定食は1,500円単価、おっと今日は散財かなぁと一瞬思ったけど、なになにその価値十分の定食だ。択んだのは“あじフライ定食”、3つの小鉢と赤だしのシジミの味噌汁が嬉しい。まずはあったかご飯を4種盛りのお刺身でいただく。プリッと“ホタテ”が美味しい。二枚の“あじフライ”は、ふっくら肉厚がサクサクの衣に包まれてなかなかの逸品です。“ナスの揚げ浸し”で箸を休めたら、ご飯を半分だけお代わりする。たっぷり山葵を溶いた醤油を垂らして小さな“しらす...Biz-Lunch大塚「せんや」

  • フニクリフニクラと湯葉丼と強羅の湯と 箱根登山鉄道を完乗!

    この仕事をしている一人として、今温泉へ行くなら箱根を訪れない訳にはいかない。で初めての箱根登山鉄道、快適な新型車両より、やはりこんな旧型車両が趣がある。Webを見るとモハ2型といって、戦後間もない1950年に登場した車両だそうだ。もちろん非冷房車で窓を全開にして箱根を登っていく。コンコースには巨大な「小田原提灯が」下がっている。箱根登山鉄道の起点は小田原、でも箱根湯本までは小田急電鉄の車両が走っている。ちゃんと登山電車の朱色を基調に塗られてね。箱根湯本までは4駅15分ほどの旅だ。強羅方面に向かう誰もが箱根湯本で乗り換えとなる。ロマンスカーをはじめ小田原から乗り入れてきた小田急電鉄の車両が到着すると乗客の半分は出口へ、半分はホーム反対側に停車している登山電車に吸い込まれる。箱根湯本の「直吉」を訪ねて、箱根名...フニクリフニクラと湯葉丼と強羅の湯と箱根登山鉄道を完乗!

  • 大樹

    会津若松駅で東武鉄道の「大樹」を見かけました。まだニュースリリースはありませんが、いずれ会津盆地まで営業運転するのでしょうか。東武鬼怒川線から野岩鉄道〜会津鉄道〜只見線を長駆会津若松までやってきたら、ましてC11が牽引してきて「SLばんえつ物語」のC57と並んだら、なんだか鉄道ファンならずともワクワクしますね。只見線の5番ホームにやってきたら10名ほどのカメラを構えたファンがシャッターを切っています。「試」のヘッドマーク(試運転の意味?)をつけたディーゼル機関車がターゲットのようです。なんだか北斗星カラーの機関車と3両の客車ですが、鉄分の足りないボクにはわかりません。連結部分に回ってみると、こちらには「大樹」のヘッドーマーク。なるほど東武鉄道の車両ですね。ほどなくディーゼル機関車は切り離されて、単機、喜多...大樹

  • 旅の途中の酒場探訪 浦和「旬菜料理でんご」

    旧中山道と埼玉県庁官舎の裏門をつなぐ道だから「裏門通り」ってこの街では親しみを込めて呼称される。賑やかな商店と飲食店が並ぶタイル張りの通りは、西に向かうにつれ徐々に閑静な雰囲気に変わっていく。酒場詩人も訪れた焼き鳥の名店「弁慶」を過ぎた辺りにその店はある。県庁まではあと僅かだ。“枝豆”に塩で焼いてもらった“つくね串”と“鴨ネギ串”を並べて生ビールで始める。盛り合わせは、イサキ、カツオ、アジ、平貝、金目鯛を並べて鮮やか。日本酒は西の夏酒をテーマに、まずは愛媛の“石鎚吟醸酒夏吟”、香り高いシャープな酒だ。瀬戸内海を渡って山口は美祢の“大嶺3粒夏純かすみ生酒”、甘酸っぱい香りで爽やかな夏酒が、刻み海苔をたっぷりのせて、水菜とカリカリの“じゃこサラダ”をアテに美味しい。グラタン風の一皿はなんだか忘れてしまった。三...旅の途中の酒場探訪浦和「旬菜料理でんご」

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