林立する高層マンションを縫うように、軽エメラルドグリーンの10両編成が疾走する。大宮から赤羽そして池袋、呑む旅にはぴったりの街を繋ぐのが埼京線・赤羽線の旅だ。13路線が乗り入れる首都圏の北の玄関口だけど、街の顔であるはずの駅舎はなんだか懐かしい佇まい。溢れる人と、古臭くて狭い駅前広場のアンバランス、これもなかなか味がある。埼京線は新幹線下の地下ホームから出発する。川越発の快速をやり過ごして、19番線の当駅始発に乗車する。僅かな距離の旅だから、ロングシートでうららかな春の日を浴びながら、ゆるりと行きたい。大宮は「鉄道のまち」だ。大宮駅、大宮工場、大宮操車場の設置が人を呼び、賑わいを創った。そして大宮の歴史は武蔵一之宮氷川神社の歴史とともにある。旅の始めにここを詣でておきたい。大宮駅から氷川参道そして神社まで...氷川神社と石神井川の桜と超辛口ばくれんと埼京線・赤羽線を完乗!