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  • 静かな渡しの櫓声。恋の物語を結ぶ (矢切の渡し・東京) <トラキチ旅のエッセイ>第18話

    毎年、正月を迎えると、柴又の帝釈天をおとずれる。初詣し、おみくじなども引く。年の吉凶を占う。 が、ここのおみくじは、厳しいのだ。なかなか大吉を引かせてはくれない。 それどころか、筆者には、毎度容赦なく、凶を引かせる。 柴又——といえば、「男はつらいよ」という名作シリーズ映画の舞台として、有名である 「車 寅次郎」という、心の澄んだ男が出てくる。 寅次郎は、劇中、登場するヒロインに対して、いつも淡い恋心を抱くが、毎度、容赦なく恋は破れる。 にがい胸の内をかみしめながら、寅次郎は、またも故郷柴又をあとに、どこかへ旅立っていく。 さて、柴又帝釈天=題経寺の境内を裏側に抜け、しばらく進む。 土手に突き…

    地域タグ:葛飾区

  • 薔薇香る邸宅は、友情のオブジェ(東京音羽・鳩山邸) <トラキチ旅のエッセイ>第16話

    この建物は、かつて「音羽御殿」と呼ばれた。第52、53、54代内閣総理大臣をつとめた鳩山一郎の旧自宅である。 場所は東京の中心。文京区音羽の丘の上。「音羽」の名は、この建物によって有名になった。多くの東京人がこの建物を見知っている。 また、近くには、日本を代表する出版社も社屋を構えている。 戦前、戦後にかけ、漫画、アニメ、小説――さまざまなメディアに登場する「お金持ちの邸宅」というものの代表的なイメージづくりに、この音羽御殿は、おそらくもっとも貢献しているはずだ。 音羽御殿=鳩山一郎邸は、大正13年(1924)に完成した。見事な英国風の邸宅を設計したのは、岡田信一郎(1883-1932)。一郎…

    地域タグ:文京区

  • カイロのマクドナルド (美味なるマック・アラビーヤ) <トラキチ旅のエッセイ>第15話

    グローバリズムという言葉がある。ある人は、これに眉をひそめる。 「グローバリズムなんてものが進捗すると、ろくなことがない」 そんな人が、グローバリズムを象徴するものとして、時折槍玉に上げるのが、マクドナルド――というファストフード・チェーンである。 世界中にあの赤い看板がはびこり、若者や子どもたちを惑わせ、地域の食文化を喪失の危機に追い込んでいる――。 アフリカの人、 アジアの人、 アラブの人、 皆が皆、同じ味に騙され、口をそろえてこれを「美味だ」という世の中など、面白いものか――などと、揶揄される。 ところがだ。一方のマクドナルドの方では、案外地域文化の尊重、地域への密着も考えていて、グロー…

    地域タグ:エジプト

  • 川越・妙昌寺 空を舞う弁財天様に会いに行くにゃ

    観光コースから外れた静かなお寺 川越に来ても妙昌寺まで足を延ばす人って、そんなに多くないにゃろな。観光のみんなが集まる蔵造りの街並みや喜多院、川越氷川神社辺りからはかなり離れてるからにゃ。 にゃけど、ここは一応「小江戸川越七福神めぐり」の7番目のお寺でもあるんにゃ(逆回りだと1番目にゃ)。なので、お正月の三が日くらいなら結構人を見かけるよにゃ。 それでも、普段はやっぱり人気(ひとけ)もなく静かにゃ。周りも閑静な住宅街で、車の音も、人の声も滅多に聴こえて来にゃい。 にゃんで、トラキチは、ひとりでのんびりお寺に佇みたいときよくここに来るにゃ。 観光コースから外れた静かなお寺 創建は足利義満の頃。江…

    地域タグ:川越市

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